JPH03173881A - 逆転写酵素阻害剤 - Google Patents

逆転写酵素阻害剤

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JPH03173881A
JPH03173881A JP26071489A JP26071489A JPH03173881A JP H03173881 A JPH03173881 A JP H03173881A JP 26071489 A JP26071489 A JP 26071489A JP 26071489 A JP26071489 A JP 26071489A JP H03173881 A JPH03173881 A JP H03173881A
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JP
Japan
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methanol
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reverse transcriptase
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water
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JP26071489A
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English (en)
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Susumu Ikegami
池上 晋
Isao Kitagawa
北川 勲
Seiji Takayama
誠司 高山
Reiko Makihara
牧原 玲子
Miki Kobayashi
幹 小林
Shigemasa Miyashiro
宮代 重誠
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 成る種のウィルス、例えばエイズウィルス、ATLウィ
ルス、HBウィルス算は逆転万酵素を有している。そこ
で、逆転写醇素阻害剤作用物質はこれらの抗ウィルス剤
として期待しうる。本発明はこの逆転写酵素阻害剤を提
供するものである。
〔従来の技術〕
従来知られている逆転写酵素阻害剤にはフオスカネット
(Foscarnet、 Ger、 0ffen、 D
E3601136 A1.23 Jul 1987)、
ストレプトニグリン(Streptonigrin、 
J、antidtot、、39,306.1989)、
デキストランサルフエ−) (Get、0ffen、D
E 3601136A1.23.Jul 1987)、
3’−アジシー3”−デオキシチミジントリホスフェー
ト(3°−Azido−3’−deoxythymid
inetriphospha telAn t 1m1
crob、 Agen t%Chemo ther、 
r 31゜1972.1987)、3”−アジシー3゛
−デオキシチミジン(3゛−az 1do−3’ −d
eoxy thym 1dine、 BiocheII
l、 B 1ophy、 Res 。
Commun、 + 145.1356.1987)、
クロモスチンCchrotmostin、J、Δnti
diot、、38,519.1985)、レトロスタチ
ン(retrostatin、J、Antidiot、
、36.761.1983)等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらは逆転写酵素阻害活性か弱がったり、DNAポリ
メレースαやRNAボリメレースHに対し阻害活性を有
する場合など特異的な逆転写酵素阻害剤とは言えず、医
薬などに応用した場合、毒性の点で問題があり新しい逆
転写酵素阻害剤の出現が望まれている。本発明の目的は
、特異性の高い新しい逆転写酵素阻害剤を提供する車に
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は逆転写酵素阻害活性を有する物質の検索を
目的に広く微生物の培養物、植物体の抽出物、カイメン
の抽出物について種々検索した結果、カイメンに属する
Xestospongia 5apraの抽出物のなか
にトリ赤芽球性由来の逆転写酵素反応を強く阻害する物
質が存在することを見いだした。
そして、この逆転写酵素阻害作用物質が下記の構造式(
1)を有するものであることを確認した。
但し、 Mは陽イオンを示す。
本物質はナトリウム塩が1985年に初めて見いだされ
たが、その生理活性については、はとんど検討されてお
らず報告もない(Chem、Pharm、Bull、3
3.1395.1985)。
本物質はそれを含有するカイメンから抽出することがで
きる。そのようなカイメンの一例としてXestosp
ongia 5apraがある。これは日本近ン毎をは
じめカイメンの生息する場所で採取される。
カイメンより本物質を分離採取する方法はメタノール、
エタノール、ブタノール、等のアルコールによる抽出法
、シリカゲル、セルロース等の吸着剤を用いる吸着クロ
マトグラフィー、ゲルろ適法、各種溶媒に対する溶解度
差を利用する方法等の公知の分離・精製法を適宜組み合
わせて行なわれる。
本物質はトリ赤芽球性由来逆転写酵素の阻害剤であり、
レトロウィルスに起因する各種ウィルス疾病の治療薬と
して利用される。かかる本物質は構造式(I)で示され
る基本骨格を有していればよく、逆転写酵素阻害活性を
有していれば種々の誘導体の形をとることができる。M
は水素イオン、ナトリウムイオン、カリウ1、イオン等
の種々の陽イオンのなかから選択することができる。ウ
ィルス疾病の例としてはヒトに包含されるレトロウィル
スの関与するウィルス疾患、は乳動物を治療するウィル
ス病がある。投与形態は経口投与として錠剤、カプセル
剤またはエリキシル剤のような調剤で、または非経口投
与として無菌溶液剤、懸濁液剤で行なえばよく、これに
よって生体中のレトロウィルスの増殖に関連する逆転写
酵素を阻害しウィルスの増殖を抑制せしめることができ
る。物質の投与量はかかる治療を必要とする患者(動物
、およびヒト)にたいして患者あたり0.1〜500m
gの容量範囲で一般に数回に分けて従って1日あたり1
〜200■程度が一般に適当である。用量は病気の重さ
、患者の体重および当業者が認める他の因子によって変
化させる。製剤にあたって、本物質は生理学的に認めら
れる塩または混和物とすることができ、生理学的に認め
られるベヒクル、担体、賦形剤、結合剤、防腐剤、安定
剤、香味剤等と共に一般に認められた製薬実施に要求さ
れる単位用量形態で混和される。これらの組成物または
製剤における活性物質の量は指示された範囲の適当な用
量が得られるようにするものである。
錠剤、カプセル剤等に混和する事のできる具体的な薬剤
は次、に示す物である。アラビヤゴム、コーンスターチ
またはゼラチンのような結合剤、微品性セルロースのよ
うな賦形剤、アルギン酸等のような膨化剤、ステアリン
酸マグネシュウムのような潤滑剤、シーJ糖、乳糖のよ
うな甘味剤、ペパーミントのような香味剤、調剤単位形
態がカプセルである場合には上記タイプの材料に更に油
脂のような液状単体を含有する事ができる。種々の他の
材料は被覆剤としてまたは調剤単位の物理的形態を別な
方法で変化させるために存在させることができる。例え
ば錠剤はシェラツク、ショ糖またはその両方で被覆する
ことができる。シロップまたはエリキシルは活性化合物
、甘味剤としてショ糖、防腐剤としてメチルおよびプロ
ピルパラベン、色素およびチェリーまたはオレンジ香味
のような香味剤を含有することができる。
注射のための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中
の活性物質、ゴム油、ヤシ油、落花生油、綿実油等のよ
うな天然産出植物油またはエチルオレート等のような合
成脂肪ベヒクルを溶解または懸濁させる通常の製薬実施
にしたがって処方することができる。緩衝剤、防腐剤、
酸化防止剤等が必要に応じて結合することができる。
〔実施例〕
(1)逆転写酵素阻害物質の調製 鹿児島県口之良部西浦にて採取したXestospon
gia 5apra 100gにメタノール300dを
加え4°Cで24時間放置した。ついで脱脂綿を用いて
濾過して濾液を得た。濾液(約300m)に2.72の
水を加えた後、25%メタノールで平衡化したダイヤイ
オンHP−20カラム(三菱化成工業製、3X20cm
カラム)を通過させ、活性物質を吸着させた。カラムを
25%メタノール1j2で洗浄した後100%メタノー
ルで活性物質を溶出した。溶出液をエバポレーターを用
いて40°Cで濃縮、乾固した。これに100dの水を
加えて溶解した。これに予め水で飽和させた、100r
dの酢酸エチルを加え振擾攪拌し、静置し分液分配した
。この操作を3回行い、酢酸エチル層を除去し水層を得
た。水層をエバポレーターを用いて濃縮、乾固した。こ
れを5II11のメタノールに溶解し、セファデックス
LH−20(1,4X 47cmカラム)に負荷し、ゲ
ル濾過を行なって、7■の活性物質(I)を得た。
(2)物質の同定 本物質のF A B −’M A Sスペクトル及びU
Vスペクトルを測定した。得られた特徴を表に示す。
表1 形態 黄色粉末 分子量 36 10 10 また’H−NMR,IIc−NMRスペクトルを第1図
及び第2図にそれぞれ示す。これらの諸性質はChem
、Pharm、Bull、、 33.1305.198
5に記載されているハレナキノール・サルフェートと一
致し本物質が構造式(1)を有するものであることが確
認された。
(3)逆転写酵素阻害活性の測定 溶液R(250mM トリス−塩酸緩衝液(pH7,5
)、500mMKCl、50mMMgC1z、2mMジ
チオスレイトールを含有する溶液)、鋳型ブライマー溶
液(poly(rA)・(dT) I Z〜I a (
Pharmacia製品)を10鋼トリス−塩酸緩衝液
(pH7,6)中に125μg/1rdlとなるように
加えた溶液〕、逆転写酵素溶液(AMVリバーストラン
スクリプターゼX L (Life 5cience製
品)を溶液Rに100U/dとなるように加えた溶液)
及び0、5 mM d T T P溶液(10at’の
滅菌水当り0.02 u Ciの(3H) d TT 
P (40Ci /mmol)を含む溶液]をそれぞれ
調製した。
溶液R10uR1鋳型プライマー溶液5μe、逆転写酵
素溶液5 pg、0.5 m14 d T T P溶液
10μgを合わせ、これに滅菌水と試料溶液を加えて最
終容量を50allとした。試料溶液としては前記の調
製例(1)で得られた物質〔1]を最終濃度が0.5.
10.15.20又は50μg/−になるように加えた
。それぞれを42゛Cで1時間反応させた。反応後滅菌
水IIrdlあたリ22.2μgの仔牛胸腺DNAを0
.4!IM!加え、直ちに10%(w/v)  トリク
ロロ酢酸を0.5 mlを加えて10分間以上放置した
。次に、ワットマンCF/Cグラスフィルター上に全内
容物を吸引して通過させた。3雄の5%軸/ν)トリク
ロロ酢酸でフィルターを3回洗浄し、つづいて95%エ
タノールで2回洗浄した。フィルターを一晩放置して乾
燥させ、5−のトルエンシンチレータが入ったバイヤル
に沈め液体シンチレーションカウンターで放射活性を測
定して酵素反応の阻害率を求めた。結果を表2に示す。
表2 本物質の逆転写酵素阻害活性 次にDNAポリメレース活性に与える物質〔1〕の影響
を測定した。まず、イトマキヒトデ卵母細胞をCaF水
溶液で3回洗浄し、ついで1Mグリセロールで1回洗浄
した。これに等量のM緩衝液(25%蔗糖、0.2Mリ
ン酸カリウム(pH7,4)、IMNaCI−1mMエ
チレンジアミン4酢酸ナトリュウム、2mMβメルカプ
トエタノール)を加え10 mllのホモジナイザーを
用いてホモジナイズした。このホモジネートを4 ’C
で800Xg、60分間遠心した。上清を取りDNAポ
リメレース酵素液として使用した。DNAボリメレース
活性は、反応液(50pe中に50mM )リス塩素(
pH7,5) 7mMMgC1t、50μMdATP、
dGTP、dCTP、20μMdTTP、40mMNa
c1,0.2μCi (’H) d T T P 、 
6 pg仔牛胸腺DNA、24ag牛血清アルブミンを
含む)50Ileに10μeの酵素溶液を加え、37°
Cで60分間インキュベートした。この場合、ポリメレ
ースαの阻害剤であるアフィディコリンを10μg/d
添加した場合と無添加の場合に付いて測定し、ポリメレ
ースα及びβ(アフィディコリン無添加)並びにポリメ
レースβに対する作用を調べた。測定結果を表3に示す
表3 本物質のDNAポリメレース阻害活性 アフィディコリン 無添加    添 加 0 0 5 10        8 SC−1(M)細胞は逆転写酵素を用いてRNAを鋳型
にしてDNAを合成し増殖するモロニーの白血病ウィル
スを放出する細胞である。この細胞をα−タイプのME
M培地で対数後期まで培養し、本物質(1) 10μg
/allを含む新しい培地に交換しさらに12時間培養
した。培養後上清を回収して丹羽の方法(J、Viro
l、12.68.1973)でつ・イルスを測定した結
果ウィルスは認められなかった。本発明の物質(I)を
加えない場合は2xlO’のウィルスが培地中に放出さ
れていた。
〔発明の効果〕
構造式(1)で表わされる物質は逆転写酵素阻害活性を
有し、DNAポリメレースα及びβを阻害しない特異的
な逆転写酵素阻害剤であり、この酵素阻害剤はエイズウ
ィルス等の逆転写酵素を有しているウィルスの抗ウィル
ス剤として利用しうろことが期待される。
4図の簡単な説明 第1図は本逆転写酵素阻害CI)の’H−NMRスペク
トル図で第2図はl”C−NMRである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 但し、Mは陽イオンを示す。 で表わされる構造を有する物質を有効成分として含有す
    る逆転写酵素阻害剤
JP26071489A 1989-09-29 1989-10-05 逆転写酵素阻害剤 Pending JPH03173881A (ja)

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JP1-252351 1989-09-29
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