JPH03172610A - 固体潤滑転がり軸受 - Google Patents

固体潤滑転がり軸受

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JPH03172610A
JPH03172610A JP31283889A JP31283889A JPH03172610A JP H03172610 A JPH03172610 A JP H03172610A JP 31283889 A JP31283889 A JP 31283889A JP 31283889 A JP31283889 A JP 31283889A JP H03172610 A JPH03172610 A JP H03172610A
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layer
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lead
durability
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Hiromitsu Kondo
博光 近藤
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NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は真空中で使用される固体潤滑膜がり軸受に関
する。
〔従来の技術〕
従来、宇宙機器用、真空機器用などの真空中で用いられ
る軸受は固体潤滑膜が一種m(例えば、銀または鉛)の
みからなる構成のものが使用され、真空中での性能に関
してはほとんど問題は生じていなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、近年各種機器の複雑化が進むにつれてそ
の動作確認を大気中で行う必要性が起きている0例えば
、イオンブレーティングやスパッタリングを含む蒸着装
置では、従来、バッチ式1回毎処理が採られていたが、
近年その生産性、作業性、品質安定性等からロードロッ
ク式、さらにはインライン式゛が採られるようになって
きている。当然このようなシステムでは処理物を真空中
で搬送する必要がある。各処理空間で物のやりとりをす
るため、回転および移動部分が増加し、装置自体の駆動
部のタイミングの調整やリミットの設定を行わなければ
ならないが、これを真空排気して実施していては非常に
作業性も悪く、煩雑である。また、高速回転する場合で
は、軸のバランス取りを要するが、真空排気して調整作
業はできない、したがって、そこで使用されている軸受
は本来は真空環境において使用されるものでありながら
、大気にもさらされることになる。このような場合、本
来真空中では良好な特性を示す軸受が、大気中での動作
が入るゆえにその後の耐久性に著しく影響を及ぼすこと
が分かった。
そこで、この発明の目的は、本来運転される真空環境で
の耐久性を低下させることな(、大気中での予備運転に
耐える固体潤滑膜がり軸受を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の固体潤滑膜がり軸受は、転がり軸受の転がり
摩擦又は滑り摩擦を生ずる構成部品のうち少なくとも転
動体の表面に複数の固体潤滑膜層が形成され、該複数の
固体潤滑膜層中、最表層が金、鉛または二硫化モリブデ
ンからなる。
〔作用〕
転がり軸受の転動体の表面に形成された複数の固体潤滑
被膜のうち最表層に形成された金、鉛または二硫化モリ
ブデン被膜は大気中での予備運転時に一部摩耗する。そ
して、その後の真空中での運転時にはその下の潤滑被膜
(例えば、銀)により良好な潤滑状態が得られる。ここ
で、最表層の金、鉛又は二硫化モリブデン被膜は主に大
気運転でほとんど摩耗消費されることを前提としており
、消失しても問題ないが、大気運転後に一部残留しても
これら潤滑被膜は真空中でも使用可能であるため何ら問
題はない。
〔実施例〕
以下、この発明を添付図面に従って説明する。
第1図はスラスト荷重が負荷できる軸受真空試験機の部
分断面図である。この試験機は2個の試験軸受(1)に
よって支持される内部ロータ(2)を外部ロータ(3)
の駆動により回転させる磁気励起方式の装置である。試
験軸受(1)へのスラスト負荷はスプリング(5)によ
り与えられ、試験軸受(1)の摩擦トルクは内部ロータ
(2)と外部ロータ(3)の速度比より測定する。真空
試験は10−”torr以下で実施されるが、試験機と
真空ポンプ間のパルプ切換えにより大気試験ももちろん
実施可能である。
第1表は、内・外輪、鋼球にそれぞれ銀または鉛被膜を
0.2〜0.6−形成した総玉軸受(#608相当)を
用い、回転数750Orpm 、スラスト荷重3kgf
、温度300°Cの真空条件下で運転した結果である。
なお、寿命は2個の試験軸受の摩擦トルクの総和が10
0g−cmに達した時とした。
第1表 真空条件下では、銀潤滑の場合鉛潤滑に対して3倍程度
の寿命が得られ、銀の優位性が窮ねれる。しかし、予備
運転を想定した大気運転を考慮した場合、銀潤滑の大気
中での特性は良くなく、銀被膜のみを形成した軸受を大
気及び真空中で使用することには問題がある。
一方、鉛に関しては真空中での性能は銀より劣るものの
、上記真空運転の前に3X10’回転の大気運転を行う
と、真空中運転での寿命は2.3 X 10’回転とな
り真空運転のみの寿命(1,2×101回転)の約11
5であった。真空中での寿命低下は主に大気運転による
被膜の摩耗が原因で、該軸受の場合、大気運転により被
膜の約50%が摩耗していた。この結果から、単に鉛被
膜を厚(すれば大気運転を行っても真空寿命は低下しな
いように思われるが、厚膜化しても鉛の剪断抵抗が低い
ために回転初期に剪断摩耗を生じ、摩耗粉の発生を助長
するのみで、何ら耐久性に効果は現れなかった。
以上の結果に鑑み、第1層には銀を、第2層(最表層)
には鉛被膜を形成した軸受を用い、大気及び真空運転を
行った。第2図は第1層に銀被膜(11) 、第21(
最表M)に鉛被膜(12)を形成した鋼球(10)を示
している。
第2表に試験軸受の内容(鉛膜厚)を示す。
運転条件は前記と同様、3X10’回転(回転数500
’Orpm 、スラスト荷重1kgf、室温)大気運転
後、真空運転(回転数750Orpm 、スラスト荷重
3kgf、温度300°C)である。
第2表 (単位:、1m) 注1)第1層の銀被膜の膜厚は0.2〜0.6−である
注2)表中−線は鉛被膜を形成していないことを示す。
第3図に第1Nに銀被膜を形成しなかった軸受の寿命結
果(kn)も含めて結果を示すが、多層膜にすることに
より1層のみの場合よりも良好な結果が得られることが
わかる。また、多層膜の組合せのなかでも鉛被膜を鋼球
にのみ形成したもので最長寿命の2.7 XIO”回転
が得られた。換言すれば、鉛被膜は薄膜の方がよ(、膜
厚0.08A1111のものは0.27−のものより5
倍程度の耐久性が得られることになる。なお、第2N(
最表層)に金、二硫化モリブデンを用いても同様の効果
が得られる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によると、固体潤滑被膜のうち
真空での使用に適した耐久性のある被膜を第1層とし、
大気中での使用に適した摩耗性の被膜を最表層としたの
で、大気中での予備運転を行ってもその後の真空中での
運転において耐久性が損なわれることがな(なるといっ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は軸受真空試験機の部分断面図 第2図は鋼球の模式図 第3図は試験結果を示すグラフである。 1:試験軸受 2:内部ロータ 3:外部ロータ 4:ヒーター 5ニスラスト負荷スプリング 6:回転速度検出用磁石 7:ホールIC 10:鋼球 11:第1層(銀被膜) 12:第2層(鉛被膜) 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)転がり軸受の転がり摩擦又は滑り摩擦を生ずる構
    成部品のうち少なくとも転動体の表面に複数の固体潤滑
    膜層が形成され、該複数の固体潤滑膜層中、最表層が金
    、鉛または二硫化モリブデンからなる固体潤滑転がり軸
    受。
JP1312838A 1989-11-30 1989-11-30 固体潤滑転がり軸受 Expired - Fee Related JP2825885B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111979518A (zh) * 2020-08-20 2020-11-24 中国科学院兰州化学物理研究所 一种负载金属基纳米颗粒的复合润滑薄膜及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61165021A (ja) * 1985-01-11 1986-07-25 Koyo Seiko Co Ltd ころがり軸受
JPS6426024A (en) * 1987-07-17 1989-01-27 Koyo Seiko Co Roller bearing

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