JPH03168387A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

ターボ分子ポンプ

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JPH03168387A
JPH03168387A JP31001289A JP31001289A JPH03168387A JP H03168387 A JPH03168387 A JP H03168387A JP 31001289 A JP31001289 A JP 31001289A JP 31001289 A JP31001289 A JP 31001289A JP H03168387 A JPH03168387 A JP H03168387A
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JP
Japan
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fixed blade
rotor
gas
polishing
blades
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Juichi Kawaguchi
川口 重一
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体製造装置を始めとする各秤の製造分野
等に広く適用可能なターボ分子ポンプ及びその製造方法
に関するものであ゛る。
[従来の技術コ ターボ分子ポンプ(以下、TMPと略称する)は、第5
図に概略図示されるように、外筒1内に回転可能にロー
タ2を配設し、該ロータ2外周に多数の回転翼3を一体
突設するとともに、これらの回転翼3間に、前記外筒1
内周にスペーサ4を介して挾着支持させた多数の固定翼
5を交互に差し込んでタービン6を形成し、吸気口7よ
り吸入したガスをタービン6で叩き飛ばし排気口8から
強制排気するものである。この種TMPは、排気能力に
おいて他の真空ポンプに扱きんでているため、半導体製
造装置その他の超高真空分封に広く利用されている。翼
の製造方法については、回転翼3は切削加工又は放電加
工でアルミ合金製のロータ2外周に一体的に作られ、固
定翼5はステンレス製(又はアルミ製)の半円環状ディ
スク所要位置にスリットを入れた後折曲げ加工を施して
作られる。加工後は、何れも超音波洗浄を施した程度で
TMP本体に組み付けられ、実用に供される。
[発明が解決しようとする課題] ところで、この種TMPの到達圧力は、ベーキング処理
後において1 0−10Torr台であり、磁気軸受形
のTMPでさえ1 0−11Torr台を達成すること
は至難とされている。
そこで、到達圧力を下げるため、本発明者が種々検討し
た結果、次のようなことが次第に明らかとなった。すな
わち、翼加工の際に機械加工等を施すため、翼となる母
材表面の結晶が変型、破壊されるとともに、潤滑剤、研
磨剤などが母材に食い込み、その結果、それらを吸蔵物
とする複雑な変質層が形成される。その吸蔵物は水素ガ
ス等であったり、反応性に富むガス放出物質であったり
する。しかも、その変質層は多孔性の酸化物質で覆われ
、ガス分子を吸着させ易い表面状態をとる、したがって
、TMPはこのような加工によりつくられた翼を使用す
るため、排気中に、吸蔵物の脱離、分解蒸発によるガス
放出や、新たに吸着したガス分子の脱離によるガス放出
を生じ、これが排気能力を低下させる主要囚になってい
ると考えられる。
本発明は、このような考察によりなされたものであって
、ガス放出の問題に善処することにより、従来に比べて
排気性能の向上されたTMP及びそのための製造方法を
提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手
段を講じたものである。
すなわち、本発明に係るTMPは、固定翼と回転翼の表
面を、ガス放出の原因となる吸蔵物が少なく新たなガス
分子の吸着も防止できる程度の鏡面に設けていることを
特徴とする。また、鏡面仕上げには、電解研磨と化学研
磨との複合研磨を施す方法が有効である。
[作用コ 本発明のごとく、TMPの両翼表面にガス放出性物質を
吸蔵せず、それがガス分子の吸着も許容しない鏡面であ
ると、排気中にガス放出を生じることが極めて少なくな
る。このため、これが原囚でTMPの排気性能を低下さ
せていた従来の不具合を有効に解消することができる。
また、本発明の製造方法によると、吸蔵物を含んだ変質
層を電解研磨により溶解・除去して光沢面にできる上に
、電解研磨により生じる電解生成物を化学研磨を0ト用
することによって消失させることができるので、粘果的
に、両翼表面は緻密でクリーンな鏡面に仕上げられるこ
とになる。
[実施例コ 以下、本発明の一実施例を第1図〜第4図を参照して説
明する。なお、第5図と共通する部分には同一符号を付
している。
この実施例では、一般的な機械加工によってつくられた
第1図図示のロータ2全体(但しシャフトとの嵌合部2
aを除く)と、第2図図示の固定翼5の全体とに、加工
後、複合研磨を施す。
複合研磨は、在来の電解研磨装置をベースとし、これに
化学研磨の要素を取り入れるという形で実現する。すな
わち、一般的な電解研磨は、電解槽中に電解lllを入
れ、その中に工作物を侵潰させて陽極とし、陰極に不溶
性の金属を用いて通電することで工作物の表面を溶解さ
せ陰極に金属を析出させるものである(図示省略)。こ
のため、ロータ2及び固定翼5に対して機械加工を施し
た部分に生じている目に見えない変質層を除去すること
ができ、同時に、凸部を凹部よりも優先的に溶解させて
平滑面を得ることができる。しかし、このままでは電解
生成物が表面を覆い、良質の鏡面が得られない。そこで
、処理温度、処理液を化学研磨に近い領域に設定し、電
流の流し方に工夫を凝らすことで、上記の過程において
電解生戊物が工作物の表面を覆わないようにする。これ
により、回転翼3や固定翼5の表面は金属結晶構造が破
壊されず、その上に緻密で安定した鏡面をなす酸化薄膜
が形戊されることになる。このようにして得られる表面
のSEM観察状態は第3図の如く平滑なものとなり、こ
れを従来の切削加工又は放電加工による図(第4図)と
比較すると、その表面粗度に驚くほど顕著な相違がある
のが認められる。
表面の凹凸に沿って幾何学的表面積を計算した結果、本
実施例によると従来の約1/20程度にまで平滑化でき
ることが確認された。
しかして、このような鏡面を有したロータ3及び固定翼
5をTMP本体に組み付け、吸気口7にチャンバ等の使
用目的を接続して稼動すると、排気ψに回転翼3や固定
翼5の表面から実際の排気とは無関係な水素ガス等が放
出されることが殆どなくなり、また、排気しようとする
ガスや前回使用時の残留ガス等がそれらの表面に対する
吸着/脱離を繰り返す中で排気を妨げていた不具合も有
効に解決することができる。このため、図示TMPによ
ると排気の立ち上げ時間を短縮し、これによって運転コ
ストも低減できるとともに、最も重要なファクターであ
る到達圧力を1 0 −” Torr台以下にまで伸ば
すためにも極めて有効なものとなり得る。
なお、翼以外の部品(例えばスペーサ4、外筒1などの
真空領域に臨む部品、或いは使用対象であるチャンバ等
)にも本発明に係る処理を施すことで更にガス放出の少
ないTMPを実現することができる。また、他の方法に
よって鏡面仕上げがなされても、TMPに適用すれば同
様に排気性能の向上を果たし得るのは勿論である。
[発明の効果] 本発明のTMPは、以上の如く固定翼と回転翼の表面を
緻密でクリーンな鏡面とすることにより、排気に有害な
ガス放出量を低減して排気を実効ならしめることができ
る。また、複合研磨法によるとそのような鏡面が比較的
容易に実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の一実施例を示し、第1図はロ
ータを一部断面にして示す斜視図、第2図は固定翼の斜
視図、第3図は翼表面の断面図である。第4図は第3図
に対応して従来の翼表面を示す断面図、第5図は一般的
なTMPの縦断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固定翼と回転翼を具備してなるターボ分子ポンプ
    であって、前記両翼の表面を、ガス放出の原因となる吸
    蔵物が少なく新たなガス分子の吸着も防止できる程度の
    鏡面に設けていることを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. (2)固定翼と回転翼を具備してなるターボ分子ポンプ
    に適用されるものであって、前記両翼の表面を、電解研
    磨と化学研磨との複合研磨を施すことにより鏡面に仕上
    げるようにしたことを特徴とするターボ分子ポンプの製
    造方法。
JP1310012A 1989-11-28 1989-11-28 ターボ分子ポンプ Expired - Fee Related JP2701489B2 (ja)

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