JPH03167167A - 3,4―エポキシ酪酸エステルの製法および中間体 - Google Patents

3,4―エポキシ酪酸エステルの製法および中間体

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JPH03167167A
JPH03167167A JP1305895A JP30589589A JPH03167167A JP H03167167 A JPH03167167 A JP H03167167A JP 1305895 A JP1305895 A JP 1305895A JP 30589589 A JP30589589 A JP 30589589A JP H03167167 A JPH03167167 A JP H03167167A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、3.4−エポキシ酪酸エステルの製法および
中間体に関し、更に詳しくは、3.4−ジヒドロキシブ
チロニトリルから3.4−エポキシ酪酸エステルを製造
する方法および該エステルの合成中間体として有用な3
.4−ジヒドロキシ酪酸誘導体に関する。
式: %式%(1) 〔式中%R’はアルキル基またはアラルキル基を表す。
〕 で示される3、4〜エポキシ酪酸エステルは、例えば食
欲促進剤、うっ血性心不全、不整脈などの治療薬として
知られているカルニチン(アメリカ特許3,830,9
31号および同3,968,241号など)に容易に誘
導できることが知られている[ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリー(J 、 Org、 Ches
) 53巻、104頁、1988年など参照]。
また、3,4−エポキシ酪酸エステル(1)は、脳代謝
改善剤として知られるオキシラセタム(4−ヒドロキシ
−2−オキソ−■−ピロリジンアセトアミド)をはじめ
とする4−ヒドロキシ−2−オキソ−1−ピロリジンア
セトアミド誘導体に容易に導くことのできる重要中間体
としてもよく知られている(特開昭60−208957
号公報、特開昭62−461号公報および特開昭62−
185069号公報参照)。
その他、抗てんかん作用、降圧作用などを有するγ−ア
ミノーβ−ヒドロキシ酪酸(GABOB)の合成にも利
用できる (ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエティー(J。
Amer、 Che+*、 Soc、) 102巻、6
304頁、1980年)。
このように、3,4−エポキシ酪酸エステル(I)は、
種々の生理活性物質および医薬へと誘導できることが知
られている。
(発明が解決しようとする課題) 従来、3.4−エポキシ酪酸エステルを製造する主な方
法として、以下の方法が知られている:(1)ビニル酢
酸エステルを過酸でエポキシ化する方法[ジャーナル・
オブ・ファーマシューティカル・サイエンス(J、 P
harm、 Sci、)64巻、1262頁、1975
年:特開昭62−[0077号公報など参照]、 (2)エピクロロヒドリンのメトキシカルボニル化(−
酸化炭素、メタノール)によって4−クロロ−3−ヒド
ロキシ酪酸エステルを得、次いで、酸化銀によって環化
して3.4−エポキシ酪酸エステルを製造する方法[ジ
ャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー 32巻
、3888頁、1967年など参照)。
しかしながら、(1)の方法は、本質的に腐食性、安全
性の面で問題のある有機過酸の工業的な取扱いの問題や
、タングステンなどの重金属触媒用いるといった点で難
点がある。
また、3.4−エポキシ酪酸エステル(I)には不斉炭
素が1つあり、(R)一体および(S)一体の2種類の
光学対掌体が存在することになり、化合物(I)の異性
体としては、(RS)一体(ラセミ体)、(R)一体(
光学活性体)、(S)一体(光学活性体)の3種類が考
えられる。
近年、光学活性物質は、医薬、農薬、液晶などの分野で
その有用性が高まってきていることはよく知られている
が、(1)の方法自体では(RS)−体(ラセミ体)の
みが得られるだけである。このラセミ体を酵素的に分割
する方法も公知である公知(特開昭62−272983
号公報および特開昭62−272984号公報)。しか
し、そのラセミ分割方法では、(R)一体のみが得られ
るのであり、また、その光学純度もエステルのアルキル
基によっては、不十分なものである。従って(1)の方
法からは、純粋な(S)一体を得ることはできないし、
(R)一体も一部のエステルについて得られるのみであ
り、両方の光学活性体を製造できる方法が必要とされる
次に、(2)の方法は有毒な一酸化炭素の使用、低い収
率、環化に使う酸化銀が高価で回収を必要とする重金属
であることなどから、工業的に見ると実質的な方法であ
るとは言い難い。
(課題を解決するための手段および作用効果)本発明者
らは、経済性に優れ、簡便かつ効率的な3,4−エポキ
シ酪酸エステルの工業的な製法、とりわけ光学活性な該
化合物の製法について鋭意検討を行った結果、3.4−
ジヒドロキシブチロニトリルを出発原料として、3.4
〜エポキシ酪酸エステル(1)を効率よく、しかも、(
R)一体、C3)一体のいずれをも製造できる方法を見
い出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の1つの要旨は、(a)式:で示される3
、4−ジヒドロキシブチロニトリルに、式: %式%() 〔式中、R3はアルキル基又は置換されてぃてもよいフ
ェニル基を表す。〕 で示されるスルホン酸クロリドを、塩基の存在下に反応
させて、式: 〔式中、R3は前記と同意義。〕 で示される化合物を得、 (b)化合物(IV)に、式: %式% 〔式中、R′は前記と同意義。〕 で示されるアルコールを、酸の存在下に反応させて、式
: 〔式中、R1およびR8は前記と同意義。〕で示される
化合物を得、次いで (c)化合物(VI)と塩基とを反応させることにより
、環化反応を行ない、式: 〔式中、R1は前記と同意義。〕 で示される化合物を得ることを特徴とする3、4−エポ
キシ酪酸エステルの製法に存する。
化合物(I)、(n)、(IV)および(VI)のいず
れも、分子内の3位に不斉炭素を持つので、(R)一体
、(S)一体の光学対掌体が存在する。
本発明において、これらの化合物は、(R)一体、(S
)一体、(RS)一体(すなわち、(R)−体と(S)
一体のt二tの混合物であるラセミ体)および(R)一
体または(S)一体のいずれか一方が優位を占める混合
物のすべてを包含するものである。
本発明の各工程を更に詳しく説明する。
工程(a) 出発物質である3、4−ジヒドロキシブチロニトリル(
II)は、以下のような文献記載の方法により製造する
ことができる。
ラセミ体の3−クロロ−1,2−プロパンジオールにK
CN又はNaCNを反応させてラセミ体の3.4−ジヒ
ドロキシブチロニトリル(II)を得る方法(ジャーナ
ル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・フサイエティー
10フ巻、7008頁、1985年など);ラセミ体の
3−クロロ−1,2−プロパンジオールの立体選択的微
生物分解(特開昭62−122597号公報、特開昭6
2−158494号公報および特開昭63−36798
号公報)によって効率的に製造可能な(R)−3クロロ
−1,2−プロパンジオールとNaCN、KCN等との
反応を用いて、反応条件をコントロールすることにより
選択的に(S)一体の3,4〜ジヒドロキシブチロニト
リル(U)を得る方法(特願昭63−106856号)
:L−アスコルビン酸又はD−ソルビトールから複数の
反応により(R)一体の3.4−ジヒドロキシブチロニ
トリル(II)を得る方法(ジャーナル・オブ・ジ・ア
メリカン・ケミカル・フサイエティー102巻、630
4頁、1980年)。
この3.4−ジヒドロキシブチロニトリル(It)とス
ルホン酸クロリド(1)とを塩基の存在下に反応させる
本明細書において、R’はアルキル基又は置換されてい
てもよいフェニル基を示しており、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
5ee−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オク
チル、フェニル、pトリル、o−トリル、m〜トリル、
キシリル、メシチルなどの基か挙げられる。中でも、メ
チル、フェニル、p−トリルが好ましく、p−)リル基
が特に好ましい。
塩基としては、通常用いられる無機塩基、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウムなどや、有機塩基、例えばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、
ピコリン、ルチジンなどが用いられる。中でも、ピリジ
ン、トリエチルアミンか好ましく、ピリジンが特に好ま
しい。
また、ジメチルアミノピリジンなどを助触媒として添加
してもよい。
反応は、無溶媒、つまり有機塩基自身を溶媒として行う
ことかできるが、必要に応じて反応試剤、特にスルホン
酸クロリド(III)と反応しない有機溶媒(例えば、
ジクロロメタン、酢酸エチル、ジオキサン、アセトニト
リル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
クロロホルム、四塩化炭素など)を用いてもよい。望ま
しくは、無溶媒で行うか、ジクロロメタン酢酸エチルな
どを使用して行う。
反応試剤は、出発物質である3、4−ジヒドロキシブチ
ロニトリル(■)1モルに対して、スルホン酸クロリド
(III)を0.5〜5モル、望ましくは1.0〜1.
5モル、塩基を0.5〜30モル、望ましくは1.0〜
15モルの割合で使用し、スルホン酸クロリド(III
)に対しても塩基を等モルないし過剰に用いるのが望ま
しい。
反応の温度は、−30°C〜+100℃の範囲であるが
、反応溶媒によっては、その凝固点ないし沸点の範囲の
温度を採用する。より望ましくは30℃〜50°Cの範
囲である。
反応は、1時間〜1日程度でほぼ終了するが、原料が消
失しないで残存する場合には、塩基およびスルホン酸ク
ロリド(III)を追加する。 反応は、反応液を冷水
、冷希塩酸などへ注ぎ込むか、あるいは反応液に冷水、
冷希塩酸などを加えることにより停止する。この際、必
要に応じて、予め溶媒、塩基などを減圧留去することも
可能である。また、水を加える際には、副反応の進行を
抑えるために十分冷却することが必要である。
反応停止後、必要に応じて、水洗、酸性水洗などによっ
て塩基などを除去し、溶媒を減圧留去して粗生成物を得
ることかできる。さらに必要に応じて、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーなどの常套の方法で精製をするこ
とにより純粋な34−ジヒドロキシブチロニトリル誘導
体(IV)を得ることができる。
本工程において、反応温度、塩基、試剤量をコントロー
ルすることにより出発原料である3、4−ジヒドロキシ
ブヂロニトリル(II)の2つの水酸基のうち、4位の
1級水酸基のみを選択的に反応させて、化合物(IV)
へと良好な収率で誘導することできる。
工程(b) 工程(a)で得られた3、4−ジヒドロキンブチロニト
リル誘導体(IV)は、純粋な形又は工程(a)で得ら
れた粗生成物の形のまま、工程(b)に用いることがで
きる。
工程(b)の反応は、化合物(IV)のニトリル基をエ
ステル基:C0OR’に変換する反応であるので、ニト
リル基をエステル基に変換し得る常套の反応を用いるこ
とができる。例えば、ニトリル基をカルボン酸を経由し
てエステルとする方法、ニトリル基をイミダート(イミ
ノエステル)を経由してエステルとする方法をなどが挙
げられる。
しかし、化合物(1’V)は、分子内に脱離しやすい基
(R2sot  o  )を持っているため、脱離を起
こさないように条件を選択する必要がある。従って、酸
を加え、アルコールR’−0H(V)と反応させてイミ
ダートとした後、水を加えてエステルとする方法が望ま
しい。
本明細書において、R′はアルキル基またはアラルキル
基を表すが、それらの例として、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、5ee−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ベンジル、置換ベンジ
ル基などが挙げられる。望ましくは、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、5ec
−ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、オクチルであ
り、特に望ましくはイソブヂル基である。
酸としては、塩化水素、臭化水素、硫酸、p−トルエン
スルホン酸などの一般的な無機または9機酸を用いるこ
とができる。特に望ましくは塩化水素である。
反応は、3.4−ジヒドロキシブチロニトリル誘導体(
IV)とアルコール(V)に、酸を加える(気体状の場
合は、吹き込む)ことにより、開始され、原料の消失を
確認した後、水を加えて、34ジヒドロキシ酪酸工ステ
ル誘導体(VI)へと転換するという操作で行なうこと
ができる。
必要に応じて、反応に不活性な溶媒中で反応を行なうこ
とも可能である。
化合物(IV)に対して、アルコール(V)を0.5〜
30倍当量、望ましくは1〜20倍当備用い、酸は、0
.5〜30倍当量、望ましくは1−10倍当量用いる。
反応温度は、−30〜100℃、望ましくはO°C〜5
0℃である。
上記の条件下で、反応が終了するのに通常、1時間〜2
4時間程度が必要である。
その後、反応液に、イミダートがエステルに変換するの
に必要な潰以上の水を加え、さらに、40℃で1時間程
度加熱して反応を完結させる。その後、2層に分かれた
反応混合物から水層を分液して除き、水酸化ナトリウム
などの塩基で中和し、分液後、有機層を減圧濃縮すると
、粗3,4−ジヒドロキシ酪酸エステル(VI)が得ら
れる。必要に応じて、塩の濾別、乾燥を行ってもよい。
また、ンリカゲルカラムクロマトグラフィーなどにより
、純粋な形で(■)を単離することもできる。
工程(b)によれば、3位および4位の水酸基、R″S
O4〇−基などに影響されることなく、良好な収率で、
ニトリルをエステルに変換することができる。
工程(b)で得られる3、4−ジヒドロキシ酪酸エステ
ル誘導体(VI)は新規な化合物であり、本発明の3.
4−エポキシ酪酸エステル(I)を製造するにあたり重
要な位置を占める化合物であり、これも本発明の対象で
ある。
先に述べたように、化合物(■)は、不斉中心を持つの
で、ラセミ体(RS体)、(R)一体、(S)体、およ
び(R)一体と(S)一体との任意割合の混合物を包含
する。
工程(c) 工程(b)で得られた3、4−ジヒドロキシ酪酸エステ
ル誘導体(V[)は、純粋な形又は工程(b)で得た粗
生成物の形のまま、工程(c)に供することができる。
この工程は、塩基によってR’−、SO,−OHを脱離
し、3位および4位でエポキシ環を形成して、3.4−
エポキシ酪酸エステル(Dを得る工程である。
反応は、種々の溶媒、例えば、水、ヘキサン、メタノー
ル、エタノール、プロパツール、イソプロバノール、ブ
タノール、イソブタノール、sea−ブタノール、ta
rt−ブタノール、ヘキサノール。
オクタツール、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、
クロロホルム、四塩化炭素、酢酸エチル、アセトニトリ
ル、ジオキサン、ジメチルホルムアミドなどまたはこれ
らの2種以上の混合溶媒、あるいは2相もしくは3相系
で行なうことができる。
塩基としては、通常用いられる無機塩基(例えば、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、・炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムな
ど)、または有機塩基(例えば、トリエチルアミン、ト
リメチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ルチジ
ン、ピコリン、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエト
キシド、カリウムt−ブトキシドなど)を用いることが
できる。
この反応は、生成物である3、4−エポキシ酪酸エステ
ル(I)が塩基性で不安定な物質であることから、上記
の溶媒および塩基の組み合わせが反応収率に大きな影響
を与える。望ましくは、ヘキサン−水系に化合物(VT
)を加えて、3相系で反応を行ない、例えば炭素ナトリ
ウム−炭酸水素ナトリウムのような緩衝剤を用いて水相
を塩基性にすることにより、好収率で3.4−エポキシ
酪酸エステル(1)が得られる。
この方法では、副生成物及び化合物(VT)がヘキサン
相にあまり溶解しないということからヘキサン相を反応
後に分岐すれば、生成物(r)が主に得られるという利
点も合わせ持つ。
反応温度としては、−30℃〜lOO℃、反応溶媒によ
って、その凝固点から沸点までを採用できるが、望まし
くは、0℃〜80℃である。
反応時間は、10分〜24時間、望ましくはlO分〜5
時間である。
塩基の使用量は、反応で生成するR”5Ot−OHを捕
捉するに足りる量以上であればよい。
反応の後処理は、必要に応じて水や分液に必要な溶媒を
加えて、水洗を行なう。この時、水層のpHは中性ない
し酸性側にあるのがよく、そのようなPH領領域3.4
−エポキシ酪酸エステル(1)の安定性が向上する。
水洗後、溶媒を減圧留去すれば、粗3.4−エポキシ酪
酸エステル(I)を得ることができる。必要に応じて、
粗生成物から、シリカゲルカラムクロマトグラフィーや
減圧蒸留によって純粋な3゜4−エポキシ酪酸エステル
(1)を単離することができる。
工程Cc)により、副反応の生成を抑制しながら、目的
の3.4−二ボキシー酪酸エステルを選択的に製造する
ことができる。
本発明によれば、(a)、(b)および(c)の3つの
工程を順次行なうことにより、3.4−ジヒドロキシ−
ブチロニトリル(n)から、3,4−エポキシ酪酸エス
テル(1)を効率的に製造することができる。
本発明の方法によれば、(R)一体、(S)一体のいず
れの光学活性体も自由に製造することができる。
以下に、実施例をあげて、本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 (3S)−3−ヒドロキシ−4−p−)ルエンスルホニ
ルオキシブチロニトリルの製造 (38)−3,4−ジヒドロキシブチロニトリル43.
1g(426+uol)、ピリジン240111!およ
び塩化トシル119.5gを0℃で4時間仮押した。
混合物をINの水冷塩酸に注ぎ、面押した後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒をエバポレーターで留去した。得られた残香を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=2:1)によって精製し、(3S)−3−ヒド
ロキシ−4−p−トルエンスルホニルオキシブチロニト
リル87.0g(340mmol、 80%収率)を得
た。
’H−NMR(CDCCJ:δ(ppm); 7 、8
2及び7.40(d、d、4H,J=7Hz)、4.0
0〜4.40、(m、3H)、3.13(s、IH)、
2.59(d、2H。
J=5Hz)、2.48(s、3H) I R(am−’):(neat);3500.295
0.2280.1600.1360.1195.110
0比旋光度:[α]p=−16,62°(cm1.72
、エタノール) 実施例2 (3S)−ヒドロキシ−4−p−トルエンスルホニルオ
キシブチロニトリルの製造 (3S)−3,4−ジヒドロキシブチロニトリル161
.8g(1,6mol)をピリジン260m6に溶解し
、そこへ塩化トシル396.6gの塩化メチレン1.6
C溶液を0℃で加えた。0℃で5時間癲拌した後、6N
HC12を加えpH2に調整し、塩化メチレンで抽出し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、得ら
れた残金をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル:2+1)によって精製し、(3S)
−3−ヒドロキシ−4−p−トルエンスルホニルオキシ
ブチロニトリル285.99(収率70%)を得た。
物性値は実施例1と同じであった。
実施例3 (3R)−3−ヒドロキシ−4−p−トルエンスルホニ
ルオキシブチロニトリルの製造 実施例1で、(3S)−3,4−ジヒドロキシブチロニ
トリルの代わりに(3R)−3,4−ジヒドロキシブチ
ロニトリルを用いて同様の反応、精製を行なうことによ
り、(3R)−3−ヒドロキシ−4−p−)ルエンスル
ホニルオキシプチロニトリルを製造した。収率85%。
’H−NMRおよびIRは実施例1と同じであった。
比旋光度:[α]3=+ 16,6°(cm1.72、
エタノール) 実施例4 (3RS)−3−ヒドロキシル4−p−トルニンスルホ
ニルオキシブチロニトリルの製造実施例1で、(3S)
−3,4−ジヒドロキシブチロニトリルの代わりに(3
R9)−3,4−ジヒドロキシブチロニトリルを用いて
、同様の反応、精製を行ない、(3R9)−3−ヒドロ
キシ−4−p−トルエンスルホニルブチロニトリルを製
造した。収率78%。
’H−NMRおよびIRは実施例1と同じであった。
実施例5 (3S)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキ
シブチロニトリルの製造 (3S)−3,4−ジヒドロキシブチロニトリル8゜O
g(79,1s+mol)、ピリジン19.1m12お
よび塩化メシル7.33m12を0℃で6時間痴性した
混合物をINの水冷塩酸に注ぎ、仮押した後、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した
後、溶媒をエバポレーターで留去した。得られた残金を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトンニクロ
ロホルム−5:95)によって精製し、(3S)−3−
ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキシブチロニトリ
ル8.1g(57%収率)を得た。
’H−NMR(CDC12s/アセトン−46):δ(
ppa+) ;4.80(g、IH)、4.35(a、
3H)、3.18(s。
3H)、2.78(d、2H,J=6Hz)。
r R(cm−’):(neat);3500.305
0.2950.2270% 1420.1340.11
70、l 110.1000.970.820比旋光度
:[αコH=−s、s7°(cm8.00、エタノール
) 実施例6 (3S)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルブチ
ロニトリルの製造 (3S)−3,4−ジヒドロキシブチロニトリル16.
2g(160s+1Ilol)をピリジン26.OmC
に溶解し、そこへ塩化メシル14.8m12の塩化メチ
レン160−溶液を0℃で加えた。0℃で6時間仮押し
た後、6N MCIを加え、pH2に調整し、塩化メチ
レンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
留去し、得られた残金をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(アセトン:クロロポルム=5:95)によって
精製し、(3S)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホ
ニルオキシブチロニトリル15.2g(53%収率)を
得た。
物性値は、実施例5と同じであった。
実施例7 (3R)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキ
シブチロニトリルの製造 実施例5で、(3S)−3,4−ジヒドロキシブチロニ
トリルの代わりに(3R)−3,4−ジヒドロキシブチ
ロニトリルを用い、同様の反応、精製をして、(3R)
−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキシブチロ
ニトリルを得た。収率62%。
’ H−N M RおよびIRは実施例5に同じであっ
た。
比旋光度、[αコド=+6.67°(c=8.00、エ
タノール) 実施例8 (3RS)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオ
キシブチロニトリルの製造 実施例5で、(3S)−3,4〜ノヒドロキシブチロニ
トリルの代わりに(3R3)−3,4−ジヒドロキシブ
チロニトリルを用い、同様の反応、精製を行ない、(3
RS)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルブチロ
ニトリルを得た。収率65%。
’H−NMRおよびIRは実施例5に同じであった。
実施例9 (3S)−3−ヒドロキシ−4,−(p−トルエンスル
ホニルオキシ)酪酸イソブチルの製造(3S)−3−ヒ
ドロキシ−4−(p−)ルエンスルホニルオキシ)ブチ
ロニトリル(5゜Og、19゜6 ffunole)に
イソブチルアルコール(25m(りを加え、塩化水素ガ
スを飽和に達するまで吹き込み、室温で18時間伽拌し
た。高速液体クロマトグラフィー(逆相カラム:ファイ
ンバク(Pinepak) S T LC4−5、溶出
液ニアセトニトリル/水=I/I)により原料の消失を
確認した後、水(25mC)を加え、さらに40℃で1
時間加熱した。反応後、2層に分かれた水層を分液して
除き、5N水酸化す)・リウムで中和した。有機層を水
洗後、減圧濃縮し、粗生成物を得た。これを高速液体ク
ロマトグラフィー(逆相カラム:ファインバク 5rL
C+s−5、溶出液ニアセトニトリル/水=1/l)で
定量したところ、収率95%で(3S)−3−ヒドロキ
シ−4−(p−トルエンスルホニルオキシ)酪酸イソブ
チルが生成していることが分かった。さらに粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC2
00、溶出液;ヘキサン/酢酸エチル=3/1)によっ
て精製して、純粋な(3S)3−ヒドロキン−4−(p
−トルエンスルホニルオキシ)酪酸イソブチルを無色液
体(6,15g、18.6關o1e) として得た。
’HNMR(CDC1s):δ(ppm) ;7.3お
よび7.80C4H,dd、J=8夏(z)、3゜94
−4.38(3H,m)、3.85(21Ld J=7
Hz)、2.96(II−I、s)、2.51(21−
Ld、、J=61−1z)、2.42(3H,s)、1
.69−2.15(11−[。
m)、0.90(6H,d、J=6Hz)IR(cx−
リ(CHx CIt溶液);3600.2980.17
30.1380.1190 比旋光度:[α]i;= −1、19°(c=2.oO
、メタノール) 実施例1O (3S’)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルの製造 (3S)−3−ヒドロキシ−4−(p〜トルエンスルホ
ニルオキシ)酪酸イソブチル(Ig、3.03mmol
e)に、1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH1O,8,1
0mQ)及びヘキサン(20+n□を加え、50℃で4
時間加熱した。反応後、ヘキサン層を分取し、ヘキサン
層を0.1N塩酸で洗浄した。水洗後、減圧層線し、粗
生成物を得た。これをガスクロマトグラフィー(PEG
カラム、3mn+X2+++、カラム温度;150℃)
で定量したところ、収率60%で(3S)−3,4−エ
ポキシ酪酸イソブチルが生成していることが分かった。
さらに粗生成物を真空蒸着(2smog、 bp: 4
0−42℃、バス温度ニア。
℃)することにより純粋な(3S)−3,4−エポキシ
酪酸イソブチルを無色液体として得た。
比旋光度:[αコピー−22,46°(c=2.00゜
メタノール) ’HNMR(CD  Cl9):  δ (ppm)3
.9 3(2H。
d、J=6Hz)、3.45−3.15(IH,+n)
、2゜94−2.76(3H,m)、2.70−2.4
8(3H。
l11)、2.22−1.71(I II、m)、0.
96(6H,d。
J=8Hz) IR(cm−リ(Neat): 2950.1720実
施例11 (3S)−3−ヒドロキン−4−メタンスルホニルオキ
シ酪酸イソブチルの製造 (3S)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキ
シブチロニトリル(5,0g、  27.9mnole
)に、イソブチルアルコール(25m+りを加え、塩化
水素ガスを飽和に達するまで吹き込み、室温で18時間
痴押した。薄膜クロマトグラフィー(シリカゲルGel
 60  F−254、展開液:クロロホルム/アせト
ン=l/I)により原料の消失を確認し、水(25ra
Q)を加え、さらに40’Cで1時間加熱した。反応後
、酢酸エチルによって抽出し、有機層を5N水酸化ナト
リウムで中和した。水洗後、減圧濃縮し、粗生成物を得
た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
ワコーゲルC300、溶出液;クロロホルム)によって
精製することにより純粋な(35)−3−ヒドロキシ−
4−メタンスルホニルオキシ酪酸イソブチル(5,68
g、 22.3m l1ole)を得た。単離収率は8
0%であった。
比旋光度:[αコピー−4,01°(cm2.00、メ
タノール) ’H−NMR(CDC1,):δ(ppm)4.15−
4゜42(3H,m)、3.92(2H,d、J=6H
z)、346(IH,s)、3.09(3H,s)、2
.62(2Hd、J=6Hz)、1.68−2.22(
IH,m)、0゜93(6H,d、J=6Hz) I R(cr’Xc C1,溶液):3540.298
0.1740.1370.1190 実施例12 (3S)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルの製造 (3S)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキ
シ酪酸イソブチル(I L 3.93mmole)に、
1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH10,8,10mの及
びヘキサン(10n+12)を加え、50℃で1.5時
間加熱した。反応後、ヘキサン層を分液し、ヘキサン層
を0.IN塩酸で洗浄し、水洗後、減圧濃縮し、粗生成
物を得た。これをガスクロマトグラフィー(PEGカラ
ム、3mmX2m、カラム温度:150℃)で定量した
ところ、収率33%で(3S)3.4−エポキシ酪酸イ
ソブチルが生成していることが分かった。さらに粗生成
物を真空蒸留(2mmHg、 bp: 40−42℃、
バス温度70℃)することにより純粋な(3S)−3,
4−エポキシ酪酸イソブチル無色液体として得た。
比旋光度、’N−NMRスペクトル及びIRスペクトル
は実施例IOと同じであった。
実施例13 (3R)−3〜ヒドロキシ−4−(p−トルエンスルホ
ニルオキシ)酪酸イソブチルの製造実施例9で、(3S
)−3−ヒドロキシ−4−(pトルエンスルホニルオキ
ソ)ブチロニトリルの代わりに(3R)−3−ヒドロキ
シ−4−(p−)ルエンスルホニルオキシ)ブチロニト
リルを用いて、同様の反応、精製を行うことにより(3
R)−3ヒドロキシ−4−(p−トルエンスルホニルオ
キシ)酪酸イソブチルを製造した。収率は92%であっ
た。
比旋光度=[αコロ=+ 1 、19°(cm2.00
、メタノール) ’N−NMRスペクトル及びIRスペクトルは実施例9
と同じであった。
実施例14 (3R)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルの製造 実施例1Oで、(3S)−3−ヒドロキシ−4(p−ト
ルエンスルボニルオキシ)酪酸イソブチルの代わりに(
3R)−3−ヒドロキシ−4−(p−トルエンスルホニ
ルオキシ)酪酸イソブチルを用いて、同様の反応、精製
を行うことにより(3R)3.4−エポキシ酪酸イソブ
チルを製造した。収率は 55%であった。
光旋光度;[α]ピー+22.46°(c−2,00、
メタノール) IN−NMRスペクトル及びIRスペクトルは実施例1
0と同じであった。
実施例15 (3R)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキ
シ酪酸イソブチルの製造 実施例11で、(3S)−3−ヒドロキシ−4−メタン
スルホニルオキシブチロニトリルの代わりに(3R)−
3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキシブチロニ
トリルを用いて、同様の反応、精製を行うことにより(
3R)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキシ
酪酸イソブチルを製造し た。収率は75%であった。
光旋光度;[αコド=+4.01’(c=2.oO、メ
タノール) ’N−NMRスペクトル及びrRスペクトルは実施例1
1と同じであった。
実施例16 (3R)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルの製造 実施例12で、(3S)−3−ヒドロキシ−4−メタン
スルホニルオキシ酪酸イソブチルの代わりに(3R)−
3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキシ酪酸イソ
ブチルを用いて、同様の反応、精製を行うことにより(
3R)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルを製造した。
収率は30%であった。
比旋光度、’N−NMRスペクトル及びIRスペクトル
は実施例14と同じであった。
実施例17 (3RS)−3−ヒドロキシ−4−(p−トルエンスル
ホニルオキシ)酪酸イソブチルの製造実施例9で、(3
S)−3−ヒドロキシ−4−(p−トルエンスルホニル
オキシ)ブチロニトリルの代わりに、(3RS)−3−
ヒドロキシ−4−(p−トルエンスルホニルオキシ)ブ
チロニトリルを用いて、同様の反応、精製を行うことに
より(3R8)−3−ヒドロキシ−4−(p−)ルエン
スルホニルオキシ)酪酸イソブチルを製造した。収率は
94%であった。
’N−NMRスペクトル及びIRスペクトルは実施例9
と同じであった。
実施例l8 (3R8)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルの製造 実施例IOで、(3S)−3−ヒドロキシ−4−(p−
トルエンスルホニルオキシ)酪酸イソブチルの代わりに
(3RS)−3−ヒドロキシ−4−(p−トルエンスル
ホニルオキシ)酪酸イソブチルを用いて、同様の反応、
精製を行うことにより(3R9)−3,4−エポキシ酪
酸イソブチルを製造した。
収率は55%であった。
’N−NMRスペクトル及びIRスペクトルは実施例1
0と同じであった。。
実施例19 (3RS)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオ
キシ酪酸イソブチルの製造 実施例11で、(3S)−3−ヒドロキシ−4−メタン
スルホニルオキシブチロニトリルの代わりに(3R8)
−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキシブチロ
ニトリルを用いて、同様の反応、精製を行うことにより
(3R8)−3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオ
キシ酪酸イソブチルを製造した。収率は78%であった
’N−NMRスペクトル及びIRスペクトルは実施例1
1と同じであった。
実施例20 (3R8)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルの製造 実施例12で、(3S)−3−ヒドロキシ−4メタンス
ルホニルオキシ酪酸イソブチルの代わりに(3R9)−
3−ヒドロキシ−4−メタンスルホニルオキシ酪酸イソ
ブチルを用いて、同様の反応、精製を行うことにより(
3R8)−3,4−エポキシ酪酸イソブチルを製造した
、収率は35%であった。
’N−NMR−スペクトル及びIRスペクトルは実施例
1Oと同じであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)式: ▲数式、化学式、表等があります▼(II) で示される3,4−ジヒドロキシブチロニトリルに、式
    : R^2−SO_2−Cl(III) 〔式中、R^2はアルキル基又は置換されていてもよい
    フェニル基を表す。〕 で示されるスルホン酸クロリドを、塩基の存在下に反応
    させて、式: ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) 〔式中、R^2は前記と同意義。〕 で示される化合物を得、 (b)化合物(IV)に、式: R^1−OH(V) 〔式中、R^1はアルキル基またはアラルキル基を表わ
    す。〕 で示されるアルコールを、酸の存在下に反応させて、式
    : ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) 〔式中、R^1およびR^2は前記と同意義。〕で示さ
    れる化合物を得、次いで (c)化合物(VI)と塩基とを反応させることにより、
    環化反応を行ない、式: ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、R^1は前記と同意義。〕 で示される化合物を得ることを特徴とする3,4−エポ
    キシ酪酸エステルの製法。 2、化合物(II)として、光学活性な(3S)−3,4
    −ジヒドロキシブチロニトリルを用いて、(3S)−3
    ,4−エポキシ酪酸エステルを得る請求項1記載の方法
    。 3、化合物(II)として、光学活性な(3R)−3,4
    −ジヒドロキシブチロニトリルを用いて、(3R)−3
    ,4−エポキシ酪酸エステルを得る請求項1記載の製法
    。 4、式: ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) 〔式中、R^1はアルキル基またはアラルキル基、R^
    2はアルキル基又は置換されていてもよいフェニル基を
    表わす。〕 で示される3,4−ジヒドロキシ酪酸誘導体。 5、化合物(VI)が、(3S)−配置をもった式:▲数
    式、化学式、表等があります▼(VI′) 〔式中、R^1およびR^2は前記と同意義。〕で示さ
    れる化合物である請求項4記載の化合物。 6、化合物(VI)が、(3R)−配置をもった式:▲数
    式、化学式、表等があります▼(VI″) 〔式中、R^1およびR^2は前記と同意義。〕で示さ
    れる化合物である請求項4記載の化合物。
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