JPH05140040A - β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法 - Google Patents
β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法Info
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- JPH05140040A JPH05140040A JP32502291A JP32502291A JPH05140040A JP H05140040 A JPH05140040 A JP H05140040A JP 32502291 A JP32502291 A JP 32502291A JP 32502291 A JP32502291 A JP 32502291A JP H05140040 A JPH05140040 A JP H05140040A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 有用な複素環化合物合成のための重要な中間
体となる、β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体
の工業的な製造方法を提供する。 【構成】 一般式(1)、例えば式(3)のβ,γ−不
飽和−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体を、ジメチルス
ルホキシド及びその活性化剤を用いて、アルコール部位
を選択的に酸化し、一般式(2)、例えば式(4)の
β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体を簡便に収
率よく製造する。
体となる、β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体
の工業的な製造方法を提供する。 【構成】 一般式(1)、例えば式(3)のβ,γ−不
飽和−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体を、ジメチルス
ルホキシド及びその活性化剤を用いて、アルコール部位
を選択的に酸化し、一般式(2)、例えば式(4)の
β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体を簡便に収
率よく製造する。
Description
【0001】本発明は、一般式(1)
【0002】
【化3】
【0003】(式中、R1及びR2は各々独立に水素原
子、直鎖状、分岐状もしくは環状アルキル基またはアリ
ール基を表わし、R3は水素原子、直鎖状もしくは分岐
状アルキル基を表わす。またこれらのアルキル基やアリ
ール基はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、カ
ルボキシ基、アルコキシカルボニル基、叉は/及びニト
ロ基で置換されていてもよい。さらにR1とR2あるいは
R2とR3が結合している炭素原子と一体となって環を形
成してもよい。R4は水素原子、アルキル基またはアラ
ルキル基を表わす。)で示されるβ,γ−不飽和−α−
ヒドロキシカルボン酸誘導体のアルコール部位を選択的
に酸化して一般式(2)
子、直鎖状、分岐状もしくは環状アルキル基またはアリ
ール基を表わし、R3は水素原子、直鎖状もしくは分岐
状アルキル基を表わす。またこれらのアルキル基やアリ
ール基はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、カ
ルボキシ基、アルコキシカルボニル基、叉は/及びニト
ロ基で置換されていてもよい。さらにR1とR2あるいは
R2とR3が結合している炭素原子と一体となって環を形
成してもよい。R4は水素原子、アルキル基またはアラ
ルキル基を表わす。)で示されるβ,γ−不飽和−α−
ヒドロキシカルボン酸誘導体のアルコール部位を選択的
に酸化して一般式(2)
【0004】
【化4】
【0005】(式中、R1、R2、R3及びR4は前記と同
じ意味を表わす。)で示されるβ,γ−不飽和−α−ケ
トカルボン酸誘導体の製造方法に関する。本発明の化合
物は複素環化合物合成の重要な中間体となるものであ
り、例えばセファロスポリンやセファマイシン等のβ−
ラクタム誘導体合成の中間体である3,6−ジヒドロ−
2H−1,3−チアジンの重要な合成中間体と成りうる
[Barrett,G.C.,Eggers,S.H.,Emerson,T.R.,Lowe,G.J.C
hem.Soc.788(1964)]。
じ意味を表わす。)で示されるβ,γ−不飽和−α−ケ
トカルボン酸誘導体の製造方法に関する。本発明の化合
物は複素環化合物合成の重要な中間体となるものであ
り、例えばセファロスポリンやセファマイシン等のβ−
ラクタム誘導体合成の中間体である3,6−ジヒドロ−
2H−1,3−チアジンの重要な合成中間体と成りうる
[Barrett,G.C.,Eggers,S.H.,Emerson,T.R.,Lowe,G.J.C
hem.Soc.788(1964)]。
【0006】
【従来の技術】これまでβ,γ−不飽和−α−ケトカル
ボン酸誘導体の製造方法として、特定の置換基を有する
ものについて、二酸化マンガンを用いて酸化する方法の
報告例がある[Barrett,G.C.,Eggers,S.H.,Emerson,T.
R.,Lowe,G.J.Chem.Soc.788(1964)]。しかしながら、こ
の方法はベンジルエステルを使用する必要があり、更に
収率も低く、工業的製法としては必ずしも満足できるも
のではない。更に、β,γ−不飽和−α−ケトカルボン
酸誘導体の製造方法としては、ビニルグリニャール試薬
とシュウ酸エステルとの反応[Rambaud,M.,Bakasse,M.,
Duguay,G., Villieras,J.,Synthesis,564(1988)]や
ピルビン酸エステルとベンズアルデヒド類との縮合反応
[Reimer,M.,J.Am.Chem.Soc.46,783(1924)]が知られて
いるが、前者の方法では取り扱いにくいグリニャール試
薬を用いなければならず、必ずしも工業的に有利な方法
とは言い難い。また後者の方法では使用する原料に制限
があり、種々の誘導体の合成が困難なばかりでなく、収
率も低いものであり、工業的な製造方法とは成り難いも
のである。
ボン酸誘導体の製造方法として、特定の置換基を有する
ものについて、二酸化マンガンを用いて酸化する方法の
報告例がある[Barrett,G.C.,Eggers,S.H.,Emerson,T.
R.,Lowe,G.J.Chem.Soc.788(1964)]。しかしながら、こ
の方法はベンジルエステルを使用する必要があり、更に
収率も低く、工業的製法としては必ずしも満足できるも
のではない。更に、β,γ−不飽和−α−ケトカルボン
酸誘導体の製造方法としては、ビニルグリニャール試薬
とシュウ酸エステルとの反応[Rambaud,M.,Bakasse,M.,
Duguay,G., Villieras,J.,Synthesis,564(1988)]や
ピルビン酸エステルとベンズアルデヒド類との縮合反応
[Reimer,M.,J.Am.Chem.Soc.46,783(1924)]が知られて
いるが、前者の方法では取り扱いにくいグリニャール試
薬を用いなければならず、必ずしも工業的に有利な方法
とは言い難い。また後者の方法では使用する原料に制限
があり、種々の誘導体の合成が困難なばかりでなく、収
率も低いものであり、工業的な製造方法とは成り難いも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように有用な複素
環化合物合成のための重要な中間体となるβ,γ−不飽
和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法としてはこれ
まで優れた方法はなく、安価な原料から簡便に製造でき
る方法の開発が望まれる。
環化合物合成のための重要な中間体となるβ,γ−不飽
和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法としてはこれ
まで優れた方法はなく、安価な原料から簡便に製造でき
る方法の開発が望まれる。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、β,γ−
不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の工業的にも有利な
優れた製造方法について鋭意検討した結果、β,γ−不
飽和−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体を原料として用
い、ジメチルスルホキシド及びその活性化剤を酸化剤と
してそのアルコール部位のみを選択的に酸化することに
より、収率よく目的とするβ,γ−不飽和−α−ケトカ
ルボン酸誘導体が得られることを見出し本発明を完成し
た。
不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の工業的にも有利な
優れた製造方法について鋭意検討した結果、β,γ−不
飽和−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体を原料として用
い、ジメチルスルホキシド及びその活性化剤を酸化剤と
してそのアルコール部位のみを選択的に酸化することに
より、収率よく目的とするβ,γ−不飽和−α−ケトカ
ルボン酸誘導体が得られることを見出し本発明を完成し
た。
【0009】本発明の製造方法はジメチルスルホキシド
及びその活性化剤存在下に実施することが必須であり、
ジメチルスルホキシドの使用量は原料基質に体して1モ
ル等量以上用い、その活性化剤はジメチルスルホキシド
に対して0.5モル当量以上用いることにより収率よく
目的物を得ることができる。ジメチルスルホキシドの活
性化剤としては、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、オ
キザリルクロリド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、
五酸化二リン、ピリジン−SO3などを用いることがで
き、使用する活性化剤によっては、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−
メチルモルホリンなどの第3級アミン存在下に反応させ
ることが収率を向上させる点で好ましい。
及びその活性化剤存在下に実施することが必須であり、
ジメチルスルホキシドの使用量は原料基質に体して1モ
ル等量以上用い、その活性化剤はジメチルスルホキシド
に対して0.5モル当量以上用いることにより収率よく
目的物を得ることができる。ジメチルスルホキシドの活
性化剤としては、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸、オ
キザリルクロリド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、
五酸化二リン、ピリジン−SO3などを用いることがで
き、使用する活性化剤によっては、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、トリブチルアミン、N−
メチルモルホリンなどの第3級アミン存在下に反応させ
ることが収率を向上させる点で好ましい。
【0010】反応は有機溶媒中で実施することができる
が、ジメチルスルホキシドを溶媒として用いて行なうこ
ともできる。有機溶媒は反応に害を与えないものであれ
ば使用することができ、例えば、塩化メチレン、クロロ
ホルム、ベンゼン、トルエン、アセトン等を例示するこ
とができる。反応温度は、使用するジメチルスルホキシ
ドの活性化剤によって−100〜100℃の温度範囲か
ら選択された温度で実施することができるが、反応操作
の簡便さ、選択性及び収率が良い点で−78〜50℃の
温度で行なうことが好ましい。反応終了後は通常の抽出
操作により目的物を得ることができる。
が、ジメチルスルホキシドを溶媒として用いて行なうこ
ともできる。有機溶媒は反応に害を与えないものであれ
ば使用することができ、例えば、塩化メチレン、クロロ
ホルム、ベンゼン、トルエン、アセトン等を例示するこ
とができる。反応温度は、使用するジメチルスルホキシ
ドの活性化剤によって−100〜100℃の温度範囲か
ら選択された温度で実施することができるが、反応操作
の簡便さ、選択性及び収率が良い点で−78〜50℃の
温度で行なうことが好ましい。反応終了後は通常の抽出
操作により目的物を得ることができる。
【0011】本発明の原料である一般式(1)で表わさ
れるβ,γ−不飽和−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体
は、例えば、特開昭60−179147記載のβ,β−
2置換グリシド酸エステル誘導体を金属触媒の存在下に
開環異性化することにより容易に得られるが、例えばベ
ンゼンスルホン酸あるいはp−トルエンスルホン酸など
のスルホン酸類を触媒として異性化することによっても
製造することができる。(下記参考例参照)
れるβ,γ−不飽和−α−ヒドロキシカルボン酸誘導体
は、例えば、特開昭60−179147記載のβ,β−
2置換グリシド酸エステル誘導体を金属触媒の存在下に
開環異性化することにより容易に得られるが、例えばベ
ンゼンスルホン酸あるいはp−トルエンスルホン酸など
のスルホン酸類を触媒として異性化することによっても
製造することができる。(下記参考例参照)
【0012】このようにして製造することのできる本発
明の前記一般式(2)で示されるβ,γ−不飽和−α−
ケトカルボン酸誘導体において、R1,R2およびR3で
示されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデカニル基、
オクタデカニル基等を例示することができる。R1及び
R2で示されるアリール基としては、フェニル基、ナフ
チル基、アントラニル基等を例示することができる。
R4で示されるアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基等を例示することができる。アラルキル基として
は、ベンジル基等をあげることができる。以下、実施例
及び参考例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はこれらの反応に限定されるものではない。
明の前記一般式(2)で示されるβ,γ−不飽和−α−
ケトカルボン酸誘導体において、R1,R2およびR3で
示されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデカニル基、
オクタデカニル基等を例示することができる。R1及び
R2で示されるアリール基としては、フェニル基、ナフ
チル基、アントラニル基等を例示することができる。
R4で示されるアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基等を例示することができる。アラルキル基として
は、ベンジル基等をあげることができる。以下、実施例
及び参考例により本発明を更に詳細に説明するが、本発
明はこれらの反応に限定されるものではない。
【0013】
実施例1
【0014】
【化5】
【0015】オキザリルクロリド(480ul,5.5
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、3−メチ
ル−2−ヒドロキシル−3−ブテン酸メチル(650m
g,5mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴下
し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分間攪拌
した。次いでトリエチルアミン(3.5ml,25mm
ol)を滴下した後、さらに15分間攪拌した。反応液
を室温まで昇温し10分間攪拌した。反応液に飽和塩化
アンモニウム水溶液(30ml)を加え、有機層を分離
し、水層を塩化メチレン(20ml×2回)で抽出し
た。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希
薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液
を濃縮することにより3−メチル−2−オキソ−3−ブ
テン酸メチルの油状物(600mg,収率94.0%)
を得た。
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、3−メチ
ル−2−ヒドロキシル−3−ブテン酸メチル(650m
g,5mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴下
し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分間攪拌
した。次いでトリエチルアミン(3.5ml,25mm
ol)を滴下した後、さらに15分間攪拌した。反応液
を室温まで昇温し10分間攪拌した。反応液に飽和塩化
アンモニウム水溶液(30ml)を加え、有機層を分離
し、水層を塩化メチレン(20ml×2回)で抽出し
た。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希
薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液
を濃縮することにより3−メチル−2−オキソ−3−ブ
テン酸メチルの油状物(600mg,収率94.0%)
を得た。
【0016】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ1.94(dd,J=0.9and
1.3Hz,3H),3.90(s,3H),6.11
(q,J=0.8Hz,1H),6.18(q,J=
1.3Hz,1H) IR(neat,cm-1):2990,1745,16
90,1440,1260,1070
S,ppm):δ1.94(dd,J=0.9and
1.3Hz,3H),3.90(s,3H),6.11
(q,J=0.8Hz,1H),6.18(q,J=
1.3Hz,1H) IR(neat,cm-1):2990,1745,16
90,1440,1260,1070
【0017】実施例2
【0018】
【化6】
【0019】オキザリルクロリド(480ul,5.5
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、シクロペ
ンテン−1−イルグリコール酸メチル(781mg,5
mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴下し、反
応液をこの温度を維持しながら15分間攪拌した。次に
トリエチルアミン(3.5ml,25mmol)を滴下
し、さらに15分間攪拌した。反応液を室温まで昇温し
10分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶
液(30ml)を加え、有機層を分離し、水層を塩化メ
チレン(20ml×2回)で抽出した。有機層を合わ
せ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−
塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮することに
より2−(シクロペンテン−1−イル)−2−オキソ酢
酸メチルの油状物(733mg,収率95.0%)を得
た。
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、シクロペ
ンテン−1−イルグリコール酸メチル(781mg,5
mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴下し、反
応液をこの温度を維持しながら15分間攪拌した。次に
トリエチルアミン(3.5ml,25mmol)を滴下
し、さらに15分間攪拌した。反応液を室温まで昇温し
10分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶
液(30ml)を加え、有機層を分離し、水層を塩化メ
チレン(20ml×2回)で抽出した。有機層を合わ
せ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−
塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮することに
より2−(シクロペンテン−1−イル)−2−オキソ酢
酸メチルの油状物(733mg,収率95.0%)を得
た。
【0020】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ2.04(sep, J=
7.3Hz,2H),2.5〜2.8(m,4H),
3.88(s,3H),7.1〜7.3(m,1H) IR(neat,cm-1):2990,1740,16
75,1610,1225,1160
S,ppm):δ2.04(sep, J=
7.3Hz,2H),2.5〜2.8(m,4H),
3.88(s,3H),7.1〜7.3(m,1H) IR(neat,cm-1):2990,1740,16
75,1610,1225,1160
【0021】実施例3
【0022】
【化7】
【0023】オキザリルクロリド(480ul,5.5
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、シクロヘ
キセン−1−イルグリコール酸メチル(851mg,5
mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴下し、反
応液をこの温度を維持しながら15分間攪拌した。次に
トリエチルアミン(3.5ml,25mmol)を滴下
し、さらに15分間攪拌した。反応液を室温まで昇温し
10分間攪拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水
溶液(30ml)を加え、有機層を分離し、水層を塩化
メチレン(20ml×2回)で抽出した。有機層を合わ
せ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−
塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮することに
より2−(シクロヘキセン−1−イル)−2−オキソ酢
酸メチルの油状物(839mg,収率99.0%)を得
た。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,pp
m):δ1.6〜1.8(m,4H),2.2〜2.5
(m,4H),3.88(s,3H),6.9〜7.1
(m,1H)
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、シクロヘ
キセン−1−イルグリコール酸メチル(851mg,5
mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴下し、反
応液をこの温度を維持しながら15分間攪拌した。次に
トリエチルアミン(3.5ml,25mmol)を滴下
し、さらに15分間攪拌した。反応液を室温まで昇温し
10分間攪拌した後、反応液に飽和塩化アンモニウム水
溶液(30ml)を加え、有機層を分離し、水層を塩化
メチレン(20ml×2回)で抽出した。有機層を合わ
せ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−
塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮することに
より2−(シクロヘキセン−1−イル)−2−オキソ酢
酸メチルの油状物(839mg,収率99.0%)を得
た。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,pp
m):δ1.6〜1.8(m,4H),2.2〜2.5
(m,4H),3.88(s,3H),6.9〜7.1
(m,1H)
【0024】実施例4
【0025】
【化8】
【0026】オキザリルクロリド(480ul,5.5
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−フェニル−3−ペンテン酸メチル(1.0
3g,5mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴
下し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分間攪
拌した。次にトリエチルアミン(3.5ml,25mm
ol)を滴下し、さらに15分間攪拌した。反応液を室
温まで昇温し10分間攪拌した後、反応液に飽和塩化ア
ンモニウム水溶液(30ml)を加え、有機層を分離
し、水層を塩化メチレン(20ml×2回)で抽出し
た。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希
薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液
を濃縮することにより2−オキソ−3−フェニル−3−
ペンテン酸メチルの油状物(990mg,収率97.0
%)を得た。
mmol)の塩化メチレン(12.5ml)溶液を−5
0〜−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(781
ul,11mmol)の塩化メチレン(2.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−フェニル−3−ペンテン酸メチル(1.0
3g,5mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴
下し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分間攪
拌した。次にトリエチルアミン(3.5ml,25mm
ol)を滴下し、さらに15分間攪拌した。反応液を室
温まで昇温し10分間攪拌した後、反応液に飽和塩化ア
ンモニウム水溶液(30ml)を加え、有機層を分離
し、水層を塩化メチレン(20ml×2回)で抽出し
た。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウムの希
薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液
を濃縮することにより2−オキソ−3−フェニル−3−
ペンテン酸メチルの油状物(990mg,収率97.0
%)を得た。
【0027】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ1.92(d,J=7.5Hz,3
H),3.90(s,3H),7.10(q,J=7.
5Hz,1H),7.3〜7.5(m,5H) IR(neat,cm-1):2990,1740,16
80,1630,1440,1310,1225,11
40,1100,710
S,ppm):δ1.92(d,J=7.5Hz,3
H),3.90(s,3H),7.10(q,J=7.
5Hz,1H),7.3〜7.5(m,5H) IR(neat,cm-1):2990,1740,16
80,1630,1440,1310,1225,11
40,1100,710
【0028】実施例5
【0029】
【化9】
【0030】オキザリルクロリド(96ul,1.1m
mol)の塩化メチレン(2.5ml)溶液を−50〜
−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(156u
l,2.2mmol)の塩化メチレン(0.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−フェニル−3−ブテン酸メチル(192m
g,1mmol)の塩化メチレン(1ml)溶液を滴下
し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分間攪拌
した。次にジイソプロピルエチルアミン(871ul,
5mmol)を滴下し、さらに15分間攪拌した。反応
液を室温まで昇温し10分間攪拌した後、反応液に飽和
塩化アンモニウム水溶液(10ml)を加え、有機層を
分離し、さらに水層を塩化メチレン(10ml×2回)
で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリ
ウムの希薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別
し、瀘液を濃縮することにより2−オキソ−3−フェニ
ル−3−ブテン酸メチルの油状物(135mg,収率7
0.8%)を得た。
mol)の塩化メチレン(2.5ml)溶液を−50〜
−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(156u
l,2.2mmol)の塩化メチレン(0.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−フェニル−3−ブテン酸メチル(192m
g,1mmol)の塩化メチレン(1ml)溶液を滴下
し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分間攪拌
した。次にジイソプロピルエチルアミン(871ul,
5mmol)を滴下し、さらに15分間攪拌した。反応
液を室温まで昇温し10分間攪拌した後、反応液に飽和
塩化アンモニウム水溶液(10ml)を加え、有機層を
分離し、さらに水層を塩化メチレン(10ml×2回)
で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリ
ウムの希薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別
し、瀘液を濃縮することにより2−オキソ−3−フェニ
ル−3−ブテン酸メチルの油状物(135mg,収率7
0.8%)を得た。
【0031】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ3.90(s,3H),6.32
(s,1H),6.40(s,1H),7.8(s,5
H)
S,ppm):δ3.90(s,3H),6.32
(s,1H),6.40(s,1H),7.8(s,5
H)
【0032】実施例6
【0033】
【化10】
【0034】オキザリルクロリド(96ul,1.1m
mol)の塩化メチレン(2.5ml)溶液を−50〜
−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(156u
l,2.2mmol)の塩化メチレン(0.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−(4−フルオロフェニル)−3−ブテン酸
メチル(210mg,1mmol)の塩化メチレン(1
ml)溶液を滴下し、反応混合物をこの温度を維持しな
がら15分間攪拌した。次にジイソプロピルエチルアミ
ン(871ul,5mmol)を滴下し、さらに15分
間攪拌した。反応液を室温まで昇温し10分間攪拌した
後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)
を加え、有機層を分離し、さらに水層を塩化メチレン
(10ml×2回)で抽出した。有機層を合わせ、これ
を次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−塩酸、続
いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮することにより2−
オキソ−3−(4−フルオロフェニル)−3−ブテン酸
メチルの油状物(174mg,収率83.4%)を得
た。
mol)の塩化メチレン(2.5ml)溶液を−50〜
−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(156u
l,2.2mmol)の塩化メチレン(0.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−(4−フルオロフェニル)−3−ブテン酸
メチル(210mg,1mmol)の塩化メチレン(1
ml)溶液を滴下し、反応混合物をこの温度を維持しな
がら15分間攪拌した。次にジイソプロピルエチルアミ
ン(871ul,5mmol)を滴下し、さらに15分
間攪拌した。反応液を室温まで昇温し10分間攪拌した
後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)
を加え、有機層を分離し、さらに水層を塩化メチレン
(10ml×2回)で抽出した。有機層を合わせ、これ
を次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−塩酸、続
いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮することにより2−
オキソ−3−(4−フルオロフェニル)−3−ブテン酸
メチルの油状物(174mg,収率83.4%)を得
た。
【0035】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ3.92(s,3H),6.30
(s,1H)6.38(s,1H),7.07(t,J
=9Hz,2H),7.34(dd,J=9and5.
5Hz,2H)
S,ppm):δ3.92(s,3H),6.30
(s,1H)6.38(s,1H),7.07(t,J
=9Hz,2H),7.34(dd,J=9and5.
5Hz,2H)
【0036】実施例7
【0037】
【化11】
【0038】オキザリルクロリド(96ul,1.1m
mol)の塩化メチレン(2.5ml)溶液を−50〜
−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(156u
l,2.2mmol)の塩化メチレン(0.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−(3−トリル)−3−ブテン酸メチル(2
06mg,1mmol)の塩化メチレン(1ml)溶液
を滴下し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分
間攪拌した。次にジイソプロピルエチルアミン(871
ul,5mmol)を滴下し、さらに15分間攪拌し
た。反応液を室温まで昇温し10分間攪拌した後、反応
液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)を加え、
有機層を分離し、さらに水層を塩化メチレン(10ml
×2回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素
酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥
剤を瀘別し、瀘液を濃縮することにより2−オキソ−3
−(2−トリル)−3−ブテン酸メチルの油状物(15
2mg,収率74.4%)を得た。
mol)の塩化メチレン(2.5ml)溶液を−50〜
−60℃に冷却し、ジメチルスルホキシド(156u
l,2.2mmol)の塩化メチレン(0.5ml)溶
液を滴下した。この温度で2分間攪拌した後、2−ヒド
ロキシ−3−(3−トリル)−3−ブテン酸メチル(2
06mg,1mmol)の塩化メチレン(1ml)溶液
を滴下し、反応混合物をこの温度を維持しながら15分
間攪拌した。次にジイソプロピルエチルアミン(871
ul,5mmol)を滴下し、さらに15分間攪拌し
た。反応液を室温まで昇温し10分間攪拌した後、反応
液に飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)を加え、
有機層を分離し、さらに水層を塩化メチレン(10ml
×2回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素
酸ナトリウムの希薄水溶液、1N−塩酸、続いて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥
剤を瀘別し、瀘液を濃縮することにより2−オキソ−3
−(2−トリル)−3−ブテン酸メチルの油状物(15
2mg,収率74.4%)を得た。
【0039】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ2.37(s,3H),3.90
(s,3H),6.27(s,1H),6.35(s,
1H),7.1〜7.3(m,4H) IR(neat,cm-1):2990,1745,16
95,1270,1040,710
S,ppm):δ2.37(s,3H),3.90
(s,3H),6.27(s,1H),6.35(s,
1H),7.1〜7.3(m,4H) IR(neat,cm-1):2990,1745,16
95,1270,1040,710
【0040】実施例8
【0041】
【化12】
【0042】2−ヒドロキシ−3−エチル−3−ペンテ
ン酸メチル(2.0g,12.6mmol)に室温でジ
メチルスルホキシド(15ml)と無水酢酸(15m
l)を加え3日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N
−塩酸(100ml)を加え、エーテル(50ml×3
回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナ
トリウムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮す
ることにより目的物である2−オキソ−3−エチル−3
−ペンテン酸メチル(1.06g,収率53.7%)を
得た。
ン酸メチル(2.0g,12.6mmol)に室温でジ
メチルスルホキシド(15ml)と無水酢酸(15m
l)を加え3日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N
−塩酸(100ml)を加え、エーテル(50ml×3
回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナ
トリウムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮す
ることにより目的物である2−オキソ−3−エチル−3
−ペンテン酸メチル(1.06g,収率53.7%)を
得た。
【0043】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ0.92(t,J=7.5Hz,3
H),1.89(d,J=6.8Hz,3H) 2.20(q,J=7.5Hz,2H),3.80
(s,3H),6.63(q,J=7.0Hz,1H)
S,ppm):δ0.92(t,J=7.5Hz,3
H),1.89(d,J=6.8Hz,3H) 2.20(q,J=7.5Hz,2H),3.80
(s,3H),6.63(q,J=7.0Hz,1H)
【0044】実施例9
【0045】
【化13】
【0046】2−ヒドロキシ−3−メチル−3−ヘプテ
ン酸メチル(1.78g,10.3mmol)に室温で
ジメチルスルホキシド(15ml)と無水酢酸(15m
l)を加え3日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N
−塩酸(100ml)を加え、エーテル(50ml×3
回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナ
トリウムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮す
ることにより目的物である2−オキソ−3−メチル−3
−ヘプテン酸メチル(1.0g,収率56.2%)を得
た。
ン酸メチル(1.78g,10.3mmol)に室温で
ジメチルスルホキシド(15ml)と無水酢酸(15m
l)を加え3日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N
−塩酸(100ml)を加え、エーテル(50ml×3
回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナ
トリウムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、瀘液を濃縮す
ることにより目的物である2−オキソ−3−メチル−3
−ヘプテン酸メチル(1.0g,収率56.2%)を得
た。
【0047】1H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ0.96(t,J=7.0Hz,3
H),1.53(sep,J=7.0Hz,2H) 1.85(d,J=1.3Hz,3H),2.35(t
d,J=6.8and7.0Hz,2H),3.93
(s,3H),6.72(td,J=1.3and6.
8Hz,1H)
S,ppm):δ0.96(t,J=7.0Hz,3
H),1.53(sep,J=7.0Hz,2H) 1.85(d,J=1.3Hz,3H),2.35(t
d,J=6.8and7.0Hz,2H),3.93
(s,3H),6.72(td,J=1.3and6.
8Hz,1H)
【0048】実施例10
【0049】
【化14】
【0050】シクロペンテン−1−イルグリコール酸メ
チル(2.0g,12.8mmol)に室温でジメチル
スルホキシド(15ml)と無水酢酸(15ml)を加
え2日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N−塩酸
(100ml)を加え、エーテル(50ml×3回)で
抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウ
ムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別後、瀘液を濃縮し得られ
た油状物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:4)で精製分離することにより目的物であ
る2−(シクロペンテン−1−イル)−2−オキソ酢酸
メチル(1.0g,収率54.0%)を得た。スペクト
ルデータ等は実施例2に示した通りである。
チル(2.0g,12.8mmol)に室温でジメチル
スルホキシド(15ml)と無水酢酸(15ml)を加
え2日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N−塩酸
(100ml)を加え、エーテル(50ml×3回)で
抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウ
ムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別後、瀘液を濃縮し得られ
た油状物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:4)で精製分離することにより目的物であ
る2−(シクロペンテン−1−イル)−2−オキソ酢酸
メチル(1.0g,収率54.0%)を得た。スペクト
ルデータ等は実施例2に示した通りである。
【0051】実施例11
【0052】
【化15】
【0053】シクロヘキセン−1−イルグリコール酸メ
チル(2.0g,11.8mmol)に室温でジメチル
スルホキシド(15ml)と無水酢酸(15ml)を加
え2日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N−塩酸
(100ml)を加え、エーテル(50ml×3回)で
抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウ
ムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別後、瀘液を濃縮し得られ
た油状物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:4)で精製分離することにより目的物であ
る2−(シクロヘキセン−1−イル)−2−オキソ酢酸
メチル(1.13g,収率57.0%)を得た。1H−
NMRスペクトルデータは実施例3に示した通りであ
る。
チル(2.0g,11.8mmol)に室温でジメチル
スルホキシド(15ml)と無水酢酸(15ml)を加
え2日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N−塩酸
(100ml)を加え、エーテル(50ml×3回)で
抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナトリウ
ムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別後、瀘液を濃縮し得られ
た油状物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘ
キサン=1:4)で精製分離することにより目的物であ
る2−(シクロヘキセン−1−イル)−2−オキソ酢酸
メチル(1.13g,収率57.0%)を得た。1H−
NMRスペクトルデータは実施例3に示した通りであ
る。
【0054】実施例12
【0055】
【化16】
【0056】2−ヒドロキシ−3−フェニル−3−ペン
テン酸メチル(2.0g,19.7mmol)に室温で
ジメチルスルホキシド(15ml)と無水酢酸(15m
l)を加え2日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N
−塩酸(100ml)を加え、エーテル(50ml×3
回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナ
トリウムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別後、瀘液を濃縮し
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:4)で精製分離することにより目的
物である2−オキソ−3−フェニル−3−ペンテン酸メ
チル(1.1g,収率55.0%)を得た。スペクトル
データ等は実施例4に示した通りである。
テン酸メチル(2.0g,19.7mmol)に室温で
ジメチルスルホキシド(15ml)と無水酢酸(15m
l)を加え2日間攪拌した。反応終了後、反応液に1N
−塩酸(100ml)を加え、エーテル(50ml×3
回)で抽出した。有機層を合わせ、これを次亜塩素酸ナ
トリウムの希薄水溶液、続いて水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別後、瀘液を濃縮し
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:4)で精製分離することにより目的
物である2−オキソ−3−フェニル−3−ペンテン酸メ
チル(1.1g,収率55.0%)を得た。スペクトル
データ等は実施例4に示した通りである。
【0057】参考例1
【0058】
【化17】
【0059】攪拌機を装備した3Lの三つ口フラスコに
3,3−ジメチルグリシド酸メチル(1.1kg,7.
68mol)と触媒としてTsOH・H2O(1.0
g)を加え、140〜150℃の湯浴中で、加熱攪拌し
た。反応終了後、NMRスペクトルより2−ヒドロキシ
−3−メチル−3−ブテン酸メチルが90%の純度で生
成していることを確認した。 沸点:65〜90℃/60〜10mmHg
3,3−ジメチルグリシド酸メチル(1.1kg,7.
68mol)と触媒としてTsOH・H2O(1.0
g)を加え、140〜150℃の湯浴中で、加熱攪拌し
た。反応終了後、NMRスペクトルより2−ヒドロキシ
−3−メチル−3−ブテン酸メチルが90%の純度で生
成していることを確認した。 沸点:65〜90℃/60〜10mmHg
【0060】H−NMRスペクトル(CDCl3,TM
S,ppm):δ1.75(d,J=1.5Hz,3
H),3.38(brs,1H),3.83(s,3
H),4.58(s,1H),5.00(q,J=1.
5Hz,1H),5.10(s,1H)
S,ppm):δ1.75(d,J=1.5Hz,3
H),3.38(brs,1H),3.83(s,3
H),4.58(s,1H),5.00(q,J=1.
5Hz,1H),5.10(s,1H)
【化−1】
【化−2】
【化−3】
【化−4】
【化−5】
【化−6】
【化−7】
【化−8】
【化−9】
【化−10】
【化−11】
【化−12】
【化−13】
【化−14】
【化−15】
【化−16】
【化−17】
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式 【化1】(式中、R1及びR2は各々独立に水素原子、直
鎖状、分岐状もしくは環状アルキル基またはアリール基
を表わし、R3は水素原子、直鎖状もしくは分岐状アル
キル基を表わす。またこれらのアルキル基やアリール基
はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキ
シ基、アルコキシカルボニル基、叉は/及びニトロ基で
置換されていてもよい。さらにR1とR2あるいはR2と
R3が結合している炭素原子と一体となって環を形成し
てもよい。R4は水素原子、アルキル基またはアラルキ
ル基を表わす。)で示されるβ,γ−不飽和−α−ヒド
ロキシカルボン酸誘導体をジメチルスルホキシド及びそ
の活性化剤を用いて酸化することを特徴とする下記一般
式 【化2】(式中、R1及びR2は各々独立に水素原子、直
鎖状、分岐状もしくは環状アルキル基またはアリール基
を表わし、R3は水素原子、直鎖状もしくは分岐状アル
キル基を表わす。またこれらのアルキル基やアリール基
はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、カルボキ
シ基、アルコキシカルボニル基、叉は/及びニトロ基で
置換されていてもよい。さらにR1とR2あるいはR2と
R3が結合している炭素原子と一体となって環を形成し
てもよい。R4は水素原子、アルキル基またはアラルキ
ル基を表わす。)で示されるβ,γ−不飽和−α−ケト
カルボン酸誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 活性化剤が無水酢酸、無水トリフルオロ
酢酸、オキザリルクロリド、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド、五酸化二リン、又はピリジン−SO3である請
求項1記載の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32502291A JPH05140040A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法 |
JP29660592A JPH069498A (ja) | 1991-11-14 | 1992-10-09 | β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32502291A JPH05140040A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140040A true JPH05140040A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=18172270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32502291A Pending JPH05140040A (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | β,γ−不飽和−α−ケトカルボン酸誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05140040A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011102282A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-05-26 | Hokkaido Univ | 光学活性シアノヒドリン化合物類およびその製造方法 |
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1991
- 1991-11-14 JP JP32502291A patent/JPH05140040A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011102282A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-05-26 | Hokkaido Univ | 光学活性シアノヒドリン化合物類およびその製造方法 |
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