JPH0316585Y2 - - Google Patents

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JPH0316585Y2
JPH0316585Y2 JP1986040700U JP4070086U JPH0316585Y2 JP H0316585 Y2 JPH0316585 Y2 JP H0316585Y2 JP 1986040700 U JP1986040700 U JP 1986040700U JP 4070086 U JP4070086 U JP 4070086U JP H0316585 Y2 JPH0316585 Y2 JP H0316585Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、食品関連業者、若しくは、家庭等で
揚物に使う電気式遠赤外線中間加熱フライヤーに
関する。
(従来の技術) 従来、電気式のフライヤーとして、(1)特開昭61
−8018号公報のように「アルミニユーム合金より
なる電熱による加熱体の表面に長波長赤外線を放
射するセラミツク微粉末を溶着又は焼付けした放
射体を、油槽の底面に設置したもの」や、(2)実公
昭57−50973号公報のように「ケーシング内に中
空部を介して食用油を収容する容器本体を配設し
て重壁構造とするとともに、前記容器本体内には
その中段位置に加熱用ヒーターを、該加熱用ヒー
ターの梢上位に棚網をそれぞれ配設する一方、前
記容器本体外面には、前記棚網より上位であつて
油面より下位に前記ヒーターの温度制御を行なう
サーモスタツトを設けたもの、及び(3)実願昭60−
4564号明細書のように「揚物用の油を収容する揚
鍋と、この揚鍋中の前記油の略中間部に位置する
様に設けられた加熱体とを具備するものであつ
て、この加熱体の少なくとも上半部外面を赤外線
放射材料により形成したもので、前記加熱体が加
熱パイプにシーズヒーターを通した構成のものが
知られている。
(考案が解決しようとする問題点) 前記した従来のフライヤーのうち(1)の公報記載
のものは、セラミツク微粉末の放射層を設けた加
熱体が油槽の底面にあつて250〜300℃の温度で連
続使用されるから、油が高温度に加熱されて発煙
や熱酸化を激しく生じて急速に劣化し、水の出る
冷凍食品等の揚物に際しては水の飛び散りが激し
く、又、加熱体が揚物滓の落下堆積する油槽の底
部にあるため、その放射層に存在する無数の気孔
やピンホールへ汚染物質が侵入、付着して焼き付
き現象によつて除去できなくなるため極めて非衛
生的になるから、放射層の表面にシリコン,フツ
ソ等の樹脂やガラス等の皮膜を形成して前記の気
孔やピンホールを充填する必要が生じ、このため
に余分な費用がかかつて、しかも前記皮膜は一部
の赤外線をカツトしその利用率を低下させるもの
であつた。
(2)の公報記載のものは、油の汚染が少ない容器
本体の中段位置に加熱用ヒーターを設けてある
が、このヒーターが加熱管と接触して熱伝導を行
うため、加熱管の表面温度が250〜300℃の高温に
なり、前者同様に油の発煙や熱酸化などを激しく
生じて油を急速に劣化させるだけでなく、冷凍食
品等の揚物に際しては水の飛び散りを激しく生
じ、又、熱伝導ヒーターはその近くと遠くとでは
著しい油の温度むらを生じて製品に揚げ焦げや揚
げむらができる。
(3)の明細書記載のものは、加熱筒に通したシー
ズヒーターが伝導と対流によつて熱を伝達する
が、熱輻射の機能は殆どないから、このシーズヒ
ーターによる加熱筒の加熱は微弱であつて到底実
用には供し得ないものである。
等の問題点があつた。
本考案は、前記した従来の問題点を解決するた
めになされたもので、遠赤外線放射層を設けた加
熱筒に空間をあけて輻射加熱電気ヒーターを内設
し、表面積の大きい加熱筒を輻射熱で加熱させる
ことにより、その表面温度を油の熱酸化を生じさ
せにくい200℃以下、実際には油温+10℃程度に
抑え、この温度において多くの熱量と遠赤外線を
得て油を加熱させるから、油は劣化が少なくて加
熱筒の近くと遠くで温度差が少ない最適な揚物条
件に設定されるもので、揚げ焦げや揚げむらがな
い揚物を容易に得ることができて、しかも遠赤外
線の放射層を設けた加熱筒は、汚染物質の僅少な
油槽の中間に位置して、汚染物質の侵入が少な
く、又、侵入しても排出が容易であるから、樹脂
やガラスの被覆による気泡やピンホールの充填を
必要としない経済的で効率のよい電気式遠赤外線
中間加熱フライヤーを提供することを目的として
いる。
ロ 考案の構成 (問題点を解決するための手段) 本考案に関する電気式遠赤外線中間加熱フライ
ヤーは、加熱手段を内蔵させるために深く形成し
た油槽1と、この油槽1内の揚物をする部分の下
に設けた揚物の受部材3と、該受部材3の下方に
配置し、外周面に遠赤外線放射層4を設けた加熱
筒5と、該加熱筒5の中に空間をあけて収容した
輻射加熱の電気ヒーター6と、前記した油槽1の
揚物をする部分の油の温度を制御させる制御手段
8,10とを備えさせた電気式遠赤外線中間加熱
フライヤーの構成にあり、この電気フライヤーに
おいて輻射加熱電気ヒーターとは、加熱により熱
を輻射する発熱体を熱透過性の容器へ封入し、こ
の発熱体へ通電して発生する熱を容器から外へ輻
射させる石英管ヒーターやハロゲンヒーター、又
は輻射層を外設した金属容器内に発熱体を入れ、
この発熱体と容器との間に耐熱絶縁材を充填し
て、発熱体へ通電するとその発熱が金属容器へ伝
達され、容器の輻射層を熱してこれから熱輻射さ
せる金属管ヒーター、或は通電により発熱するセ
ラミツクを棒状に成形し、これに通電すると熱を
輻射するセラミツクヒーター等であるが、前記以
外のものでも加熱筒内へ挿入して加熱筒を輻射加
熱できるものであれば、適用可能であることは勿
論である。
(作用) 前記のように構成される本考案のフライヤー
は、油層1内に所定量の油を収容して、各輻射加
熱電気ヒーター6へ通電すると、これらヒーター
6は多量の輻射熱を発生して、これにより外側の
表面積の大きい加熱筒5と遠赤外線の放射層4を
表面温度が油の熱酸化を生じさせにくい200℃以
下(好ましくは揚物適温の油の温度+10℃)に加
熱する。従つて加熱筒5の表面に接触する油は、
表面積の大きい加熱筒5から豊富な熱量を伝達さ
れると共に、放射層4から輻射される遠赤外線に
より油の分子振動を加速される加熱作用をも受け
て、全体を発煙や熱酸化を生じにくい揚物適温の
170〜180℃に平均に加熱されるから、この温度を
制御手段8と10により保持させて油中に原料を
投入すれば、原料は油からの伝熱と共に遠赤外線
の作用も受け、内部水分の分子振動を加速される
ため速やかにその内部まで平均な熱の浸透を受
け、短時間で揚げ焦げや揚げむらがない優良な揚
物製品となるものである。
又、この揚物中、加熱筒の表面温度が200℃以
下に保持されると、油の飛び散りが少ないだけで
なく、水の出る冷凍食品等を揚げる際の水の飛び
散りも少ないから、周囲を汚さない清潔で安全な
揚物ができて、しかも油槽1内の油は加熱筒5よ
りも上のものが加熱されて専ら対流し、油槽1の
底部のものは余り熱伝達が行われないから、低温
に保持されて熱酸化を防止されると共に、揚物滓
が油槽1の底部に沈降しても、これを焦がして炭
化させることがなく、更に、冷凍食品の揚物に際
して出た水が油槽1の底に沈降しても、100℃以
上の温度の水は遠赤外線の作用により蒸発して効
率よく除去される。
更に、遠赤外線の放射層を設けた加熱筒は汚染
物質の僅少な油槽の中間に位置するため放射層の
気泡やピンホールに汚染物質が侵入する事が少な
く、例え侵入しても油を抜いて洗滌すればきれい
に除去できるため、放射層を樹脂やガラスで被覆
して、気泡やピンホールを充填する必要がなくな
り遠赤外線の利用率が高まるものである。
又、このフライヤーは、油槽1内に前記した油
の代りに水を入れて、そばやうどんの茹に適した
温度に加熱し、そば,うどん等を投入すれば、こ
れらを均一,適切に茹上げる茹麺機としても優れ
た性能を発揮するものである。
(実施例) 次に本考案に関するフライヤーの実施の一例を
図面に基づいて説明する。
図面第1図及び第2図は小型回分式の例を示す
もので、この例において1は架台2に支持させた
油槽で、その深さを後記する加熱筒を内蔵し、そ
の上に揚物をする部分が得られるように形成し
て、揚物をする部分の下に網,穿孔板,すのこ等
の揚物の受部材3を配設し、該受部材3の下に断
面が円形,楕円形,多角形等で、熱伝導面積を大
きくするため外形を40mm以上とし、外周面にアル
ミナ系セラミツク、ジルコニア系セラミツク、酸
化チタン系セラミツク、クロム系ステンレスの表
面処理により生成させたクロム酸化物セラミツ
ク、その他の赤外線の放射層4を設けた加熱筒5
を、油槽1内の油を平均に加熱出来る間隔で複数
本貫設し、その両端を油槽1へ水密的に固定し
て、この加熱筒5の中に石英ガラス管の中にタン
グステンフイラメントを封入した公知の石英管赤
外線ヒーター6を前記加熱筒5との間に空間がで
きるように挿入し、その両方の端子7,7を温度
調整器8を介して電源9に接続し、発熱温度の調
整ができるようにすると共に、前記した油槽1内
に油の温度を検知してこれに基き前記温度調整器
8を制御して設定した温度を保持させるセンサー
10を配置し、前記した通りの作用が行われるよ
うにしたものである。
第3図は大形の連続式の例を示すもので、この
例においては、油槽1を舟形に形成し、その下部
に石英赤外線ヒーター6を内装した遠赤外線放射
層4を設けた加熱筒5を所定の間隔で多数並設
し、これら加熱筒5の上にコンベア式とした揚物
の受部材3を配置して、これの移動により原料を
移送しながら揚げ、流れ作業による揚物作業を可
能としたもので、必要に応じて前記受部材3を固
定とし、この上に移送板を備えるコンベア(図面
は省略)を移動させて、原料の移送を行わせるよ
うにしても良いものである。
尚、この例においても、温度調整器とセンサー
を備えさせて、油の適温保持を自動的に行わせる
ものであるが、これは前記実施例に準ずるもので
あるから、図面並びに説明は省略する。
ハ 考案の効果 本考案に関するフライヤーは、遠赤外線放射層
を設けた加熱筒とこれに内設する輻射加熱電気ヒ
ーターとの間に空間を設け、加熱筒を輻射熱によ
り加熱させるから、油の熱酸化を生じさせにくい
200℃以下の温度(油の揚物適温+10℃)におい
て広面積から豊富な熱量を得、油温を揚物に適切
で温度分布も平均したものにすることができるた
め、揚げ焦げや揚げむらがない優良な揚物製品を
得ることができ、しかも油の劣化が少ないからそ
の使用時間の大幅な延長が可能であり、又、揚物
中の油の飛び散りや水の出るものを揚げる際の水
の飛び散りが少ないため、周囲を汚さない清潔で
安全な揚物ができる。
加熱筒に設けた遠赤外線放射層は、油中に遠赤
外線を放射し、油の分子振動を加速するだけでな
く、原料中の水分の分子振動をも加速するため、
油の温度上昇が速やかで油温度が平均し易いだけ
でなく、揚物の時間が短縮される。
表面に遠赤外線の放射層を設けた加熱筒を汚染
物質の僅少な油槽の中間に設けたから、放射層の
気孔やピンホールに対する汚染物質の侵入付着が
少なく、例え侵入しても油を抜いて洗滌すればき
れいに除去できるため、樹脂やガラスの被覆によ
り気孔やピンホールを充填する必要がなく、従つ
てその費用が節減されて、被覆による遠赤外線の
カツトもなくなり利用率が高まる。
温度の制御手段が輻射加熱電気ヒーターを制御
し、油の温度を常に揚物に最適な温度を保持する
から、揚げ加減が良く揃つた均一製品が容易に得
られる。
加熱筒の上に揚物の受部材を設け、その下に加
熱筒を設けたから、揚物をする油槽の上部は揚物
適温になつても、下部は低温に保持されるから、
揚物滓が油槽の底部の沈降しても炭化せず、又、
原料中の水が分離沈降しても、これを遠赤外線が
速かに蒸発させて油中から除くため、油の汚染や
熱酸化による劣化も大幅に軽減される。
油槽内へ油に代えて水を入れ、これを茹の適温
に加熱してそば,うどん等を投入すれば、これら
を均一適切に茹上げる茹麺機としても利用価値が
大きいものである。
等の特有の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図の本考案に関する電気式遠赤外線中間加
熱フライヤーの実施の一例を示す縦断正面図。第
2図の同上の平面図。第3図の同上の実施の他の
例を示す縦断側面図である。 図面において2は油槽、3は受部材、4は遠赤
外線材料の被覆、5は加熱筒、6は輻射加熱電気
ヒーター、8,10は温度の制御手段である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加熱手段の内蔵が可能な深さの油槽と、この油
    槽内の揚物をする部の下に設けた揚物の受部材
    と、該受部材の下方に配設して、外周面に遠赤外
    線の放射層を設けた加熱筒と、この加熱筒の中に
    空間をあけて収容した輻射加熱電気ヒーターと、
    前記した油槽の揚物をする部分の油の温度を制御
    させる制御手段とを備えさせたことを特徴とする
    電気式遠赤外線中間加熱フライヤー。
JP1986040700U 1986-03-20 1986-03-20 Expired JPH0316585Y2 (ja)

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JPS618018A (ja) * 1984-06-21 1986-01-14 早川 哲夫 長波長赤外線によるフライヤ−

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