JPH0141378Y2 - - Google Patents

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JPH0141378Y2
JPH0141378Y2 JP1985004564U JP456485U JPH0141378Y2 JP H0141378 Y2 JPH0141378 Y2 JP H0141378Y2 JP 1985004564 U JP1985004564 U JP 1985004564U JP 456485 U JP456485 U JP 456485U JP H0141378 Y2 JPH0141378 Y2 JP H0141378Y2
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oil
heat
frying pan
fried food
heating pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案はフライ、天ぷら、コロツケなどの揚物
を製造するところの特に業務用に好適する揚物製
造機に関する。
[考案の技術的背景とその問題点] この種業務用の揚物製造機は、一度に多量の揚
物を揚げしかも連続してこれを行なうことから、
従来では、揚物から遊離する揚げ材料(パン粉)
の量も多く、このパン粉が真黒に焦げつき、油に
変色が生じたり、該油が早期にいたんだりし、油
の使用限界時間が短いという欠点があつた。これ
を解決するものとして、最近、揚鍋中の油の上下
略中間部に位置するように加熱体を設けて、その
加熱体の上方部において油の高温度対流を生じさ
せると共にその下方部において油の低温度対流を
生じさせるようにし、以て、上記パン粉が焦げつ
く前に、下方部低温域に沈澱するようにしたもの
が供されている。
ところで、既述した如く、この種業務用の揚物
製造機では、多量の揚物を連続的に揚げ製造する
関係上、上述したいずれのものにおいても、揚物
の内部に熱がとおらないことがあり、これを防止
すべく加熱温度を高めると、揚物の外面に焦げつ
きが生じてしまう問題があつた。
[考案の目的] 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、油の使用限界時間を延長できる
と共に、揚物をその外面に焦つき等生じさせずに
その内部まで充分に熱をとうし得て、仕上りの良
い揚物を揚げ製造できる揚物製造機を提供するに
ある。
[考案の概要] 本考案は、揚鍋中の油のほぼ上下中間部に位置
する様に設けた各加熱パイプの外面のうち上半部
のみに赤外線放射材料からなる熱放射層を設け、
もつて、揚物に対してその内部にまで十分に熱を
とうし得る様にすると共に、パン粉等の遊離物が
沈殿する下方部には熱が作用しないようにし、さ
らには、加熱パイプを均等の間隙を置いて配列す
ることで、パン粉等の遊離物の沈殿を妨げずに、
且つ均一加熱を図るようにしたものである。
[考案の実施例] 以下本考案の一実施例につき図面を参照して説
明する。まず第1図及び第2図において、1は機
枠であり、その内部上部には揚鍋2が配設されて
いる。この揚鍋2の底部は略漏斗状に形成されて
いて、該底部の最下部には排油口3が形成されて
る。そしてこの排油口3には排油コツク4が設け
られている。5は複数のガスバーナーであり、こ
れは前記揚鍋2の直下を避けた側部に配設されて
いる。6は加熱パイプで、これは前記揚鍋2のほ
ぼ上下中間部を横方向にほぼ均等の間隙を置いて
配列されており、それぞれ該揚鍋2を貫通してい
る。この場合、揚鍋2内には第2図に示す様に該
加熱パイプ6の上方部にまで揚物用の油が収容さ
れるものであり、従つて、この加熱パイプ6は油
の略上下中間部に位置する。しかして、この加熱
パイプ6の一端開口部には熱源たる前記ガスバー
ナー5をその上方から囲繞する集熱カバー7が連
結されており、又、他端部には排気筒体8が連結
されている。9は網状の棚で、これは前記加熱パ
イプ6の上部に位置して揚鍋2内に設けられてい
る。尚、10は機枠1の上部に設けられた操作盤
で、これには電源スイツチ、点火スイツチ及び油
温度調節スイツチ等が設けられている。さて第3
図において、11は赤外線放射材料例えばセラミ
ツクから成る熱放射層で、これは前記加熱パイプ
6の外面のうち上半部のみに形設されている。
以上構成において、ガスバーナー5が点火され
ると、その燃焼熱が集熱カバー7を介し第2図中
矢印Aで示す様に加熱パイプ6内に供給され、該
加熱パイプ6を通して排気筒体8に出、該排気筒
体8から外部に排気される。ここで、揚鍋2内の
油は加熱パイプ6内を通る熱気を該加熱パイプ6
を介して受けて加熱される。そしてこの加熱作用
によつて揚鍋2内に油の対流が生じ、高温の油は
揚鍋2内の上方部に、又、低温の油は揚鍋2内の
下方部に動く。斯様な全体的な油の対流の中で、
その上下中間部に加熱体たる加熱パイプ6が存在
することによつて、該加熱パイプ6の上方部では
高温状態の油の対流が部分的に生じ、又、下方部
では低温状態の油の対流が部分的に生じる。この
結果、揚鍋2内における揚物から遊離して沈澱す
るパン粉等はこの油中の低温域に溜り、従つてこ
のパン粉が焦つくこともなく、油が変色したり、
いたんだりすることはなく、よつて、油の使用限
界時間の延長を図り得る。加熱パイプ6を均等間
隙を置いて配列しているから、均一加熱を図るこ
とができると共に、パン粉等の遊離物がその間隙
を通して良好に沈殿するようになる。又、斯様な
揚物製造時において、加熱パイプ6の上半部外面
の熱放射層11は該加熱パイプ6から熱を受ける
ことによつて赤外線を放射し、この赤外線による
熱放射によつて、該加熱パイプ6上方部の油及び
油表面部分に存する揚物が加熱される。この場合
赤外線は揚物に対し良好に透過し、この結果、加
熱パイプ6による加熱温度が揚物に焦げを生じさ
せない程度の比較的低温度であつても、揚物はそ
の内部まで充分に加熱され、よつて、外面部に焦
げもなく且つ内部にも充分に熱のとおつた仕上り
の良い揚物を製造できる。また、この場合、熱放
射層11を加熱パイプ6の外面のうち上半部のみ
に形成しているから、上方への熱の放射を良好に
行ない得ることができる上に、下方への熱の放射
は抑えることができ、その分ガスバーナー5の火
力を抑えることができると共に、下方部における
パン粉等の焦げつきをなくすことができる。
さらには、内部に熱を通すことでヒータとして
作用する加熱パイプ6に熱放射層11を直接的に
設けたので、熱放射層11の受熱効率が高く、加
熱効率の向上も図ることができる。
尚、上記実施例では、赤外線放射材料としてセ
ラミツクを例示したが、これは金属酸化物でもよ
い。
その他本考案は上記実施例に限定されず、要旨
を逸脱しない範囲で種々変更して実施できるもの
である。
[考案の効果] 本考案は以上の記述にて明らかな様に、油の使
用限界時間を延長できると共に、揚物をその外面
に焦つき等生じさせずにその内部まで充分に熱を
とうし得て、仕上りの良い揚物を揚げ製造でき、
さらには油の上部のみを加熱して下部は加熱せず
に済み、またパン粉等の遊離物の沈殿を妨げるこ
とがなく、よつて、遊離物を焦がすことなく揚鍋
底部に良好に沈殿させることができ、しかも熱放
射層の受熱効率を高めることができ、この結果熱
効率の向上も図り得る等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は全体
の縦断正面図、第2図は同縦断側面図、第3図は
要部の拡大縦断正面図である。 図中、2は揚鍋、5はガスバーナー(熱源)、
6は加熱パイプ、9は棚、11は熱放射層であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 揚物用の油を収容する揚鍋と、この揚鍋中の前
    記油の略上下中間部に位置して横方向にほぼ均等
    の間隙を置いて配列され該揚鍋を貫通する複数の
    加熱パイプと、この加熱パイプ内部に熱を供給す
    る熱源と、前記各加熱パイプの外面のうち上半部
    のみに設けられた赤外線放射材料からなる熱放射
    層とを備えて成る揚物製造機。
JP1985004564U 1985-01-17 1985-01-17 Expired JPH0141378Y2 (ja)

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JP1985004564U JPH0141378Y2 (ja) 1985-01-17 1985-01-17

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JPS61122741U JPS61122741U (ja) 1986-08-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0233724Y2 (ja) * 1986-03-10 1990-09-11
JPH0316585Y2 (ja) * 1986-03-20 1991-04-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS618018A (ja) * 1984-06-21 1986-01-14 早川 哲夫 長波長赤外線によるフライヤ−

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JPS618018A (ja) * 1984-06-21 1986-01-14 早川 哲夫 長波長赤外線によるフライヤ−

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JPS61122741U (ja) 1986-08-02

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