JP2616966B2 - 食品の調理保温方法及びその調理保温器具 - Google Patents

食品の調理保温方法及びその調理保温器具

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JP2616966B2 JP63156285A JP15628588A JP2616966B2 JP 2616966 B2 JP2616966 B2 JP 2616966B2 JP 63156285 A JP63156285 A JP 63156285A JP 15628588 A JP15628588 A JP 15628588A JP 2616966 B2 JP2616966 B2 JP 2616966B2
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友治 前田
芳男 阪本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は食品の調理保温方法、例えばチーズ等の加熱
後軟化し、引温が下がると硬化する保温食品と、該食品
をつけて喫食する食品を同一加熱調理器具上において調
理と保温とを同時に実施する方法及びその器具に関する
ものである。
(従来の技術) 従来チーズ等の食品で加熱により軟化し、一定温度以
下に品音が下がると硬化するものと、その食品をつけて
喫食する食品とを同一加熱調理器具上において一方で保
温しながら他方で調理する方法は知られていない。
チーズ等の食品で加熱により軟化し、一定温度以下に
品温が下がると硬化する食品を保温する一般的な方法と
しては、専用の金属、又は陶器製の鍋やその他の耐熱性
の容器に食品を入れ、ガス、アルコール、灯油、電熱器
等の弱火で加熱して保温する方法がとられている。そし
て該食品とセットにして加熱し調理する食品は別のホッ
トプレート等の加熱調理器具を用意し、これに調理する
食品を載せて加熱調理するようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしこのような保温及び調理方法は、別に加熱調理
器具や耐熱性保温器、更に加熱源を用意しなければなら
ないこと、熱源を直接調節して保温するので一定温度に
保温するのが困難で、かつ保温容器底部内側の食品が焦
げる。又、加熱調理器や耐熱保温器を置く両方のスペー
スが必要となる。したがって熱効率も悪く、スペースを
多くとらざるをえない上に、手間がかかりすぎる等の問
題がある。
又、温浴を用いて保温する方法も考えられるが、この
温浴の方法では加熱蒸発による水の補給、突沸による火
傷の危険などの問題がある。
本発明は以上のような従来の欠点を解消し、一つの加
熱調理器具によってセットにして食する食品の保温と調
理とを同時にしかも能率的にできる食品の調理保温方法
及びその調理保温器具を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明は以上のような目的を達成するために種々研究
した結果、ポリアクリル酸ナトリウムの膨潤物を保温浴
として用いると沸騰することがなく、しかも水を補給す
る必要が全くなく好適に保温できることを見いだし、そ
の方法と器具を開発した。
すなわち、食品加熱調理器具の加熱部の一方において
保温食品容器とこれを載置するポリアクリル酸ナトリウ
ム膨潤物からなる保温浴が充填された容器を食品加熱部
上に置いたまま保温し、加熱部の他方において前記保温
食品をつけて喫食する料理食品を調理することができる
調理と保温とを同時に行うことを特徴とする食品の調理
保温方法及びその調理保温器具である。また、保温食品
は加熱すれば軟化し、品温が下がると硬化する熱可塑性
食品である。
(作 用) 本発明のものは、ホットプレート等の食品加熱調理器
具の加熱部の一方の上にポリアクリル酸ナトリウム膨潤
物からなる保温浴が充填された容器を置き、その中に保
温食品の容器を載置する。
又、他方には保温食品をつけて喫食する料理食品を載
置して調理する。
これによって食品の調理と保温とが同一食品加熱調理
器具上で行うことができる。
(実施例) 以下図面に示す実施例について説明する。
本発明で保温と同時に加熱調理できる料理食品として
は、食用蓄肉や加工肉、魚、野菜等を用いる焼肉、お好
み焼き、野菜料理、及びホットケーキやパンケーキ、ク
レープ等の菓子であって、油で炒めたり焼いたりできる
料理食品である。
本発明において食品を保温する方法は、ホットプレー
ト等の食品加熱調理器具(1)の加熱部の一方の上にポ
リアクリル酸ナトリウムの膨潤物(6)からなる保温浴
を充填した耐熱容器(3)を載置する。そして、この耐
熱容器(3)の中の保温浴上に、保温食品(4)入りの
耐熱容器(2)を置く。
又、調理するには同一食品加熱調理器具の加熱部上の
他方に載せて調理するが、一方の保温のために温度を下
げることなく通常の加熱調理温度で調理する。
調理温度としては通常150〜250℃が適当である。この
範囲より温度が高くても低くても、お好み焼きや焼肉、
ホットケーキ等の調理はできない。
耐熱容器(2)は耐熱紙、アルミニウム、耐熱プラス
チック等の材質が用いられ、この調理温度において好適
に食品の保温ができる。本発明で保温する熱可塑性食品
としては、チーズ食品、チョコレート、ホワイトソー
ス、ブラウンソース、餅等あげることができる。
第1、第2図において、(1)はホットプレート等の
ようなもので、これに食品を載せて加熱調理する食品加
熱調理器具であり、(2)は保温食品(4)を入れた耐
熱容器であって、耐熱容器(3)の中に充填されたポリ
アクリル酸ナトリウムの膨潤物(6)からなる保温浴上
に載置されている。(5)は保温と同時に行う加熱調理
食品を示す。
保温浴に用いる容器(3)は食品加熱部の温度に耐え
られるものであればよいが、好ましくは熱伝導性のよい
アルミニウムや銀、銅製のものを用いるとよい。
ポリアクリル酸ナトリウムの膨潤物の濃度は5重量%
以下であればよいが、好ましくは2重量%がよい。5重
量%以上にしても、より一層の効果は期待できない。
ポリアクリル酸ナトリウムの膨潤物の調整方法は、水
に水の重量の5%量程度までのポリアクリル酸ナトリウ
ムを加えて常温で数分間程度膨潤できるだけでよい。
ここで保温浴にポリアクリル酸ナトリウムを用いる理
由は、吸水及び保水がすぐれている上に、保温中に保温
食品をいれた容器のまわりが保温浴中のポリアクリル酸
ナトリウムの膨潤物から発生する均一な水蒸気で包囲さ
れることに基づいている。
このため保温適性がきわめて優れている。
本発明で行う保温方法は、以上の他、次のような方法
を用いることができる。
すなわち、第3図で示すように、食品を充填した容器
(2)を支持具(3′)を用いて食品加熱部とは一定の
間をおいて支持し食品を保温する。
支持具(3′)は耐熱紙、アルミニウム、耐熱プラス
チック等の耐熱材質が用いられるが、好ましくは実用性
及び加工適性の点から耐熱紙が望ましい。
又、ホットプレート等の板状の食品加熱部の熱を外部
にできるだけ逃さないために、第4図のように耐熱容器
(2)の形状に応じて角のない環帯状にして用いている
が、材質に片面ダンボール状の耐熱紙を使用してもよ
い。
更に又、調理器具の食品加熱部と耐熱容器底部との間
隔を保つ距離については、5〜20mmの範囲を設定できる
支持具であればよい。この設定距離が5mmより短いと品
温が高くなりすぎ熱くて食べられず、焦げが発生し風味
を損なう。又20mmをこえると反対に品温が下がり、硬く
なりすぎるので好ましくない。
以下、本発明方法に基づく試験例について説明する。
試験例1 加熱調理器具(1)としてホットプレート(東芝HGT
−1002A)、耐熱容器(2)として耐熱プラスチック製
容器(φ100×H40mm)、保温食品(4)としてたとえ
ば、ナチュラルチーズ、乳化剤、調味料、澱粉、水等を
適量配合し加熱調理したチーズスプレッド(185g)を試
料として試験を行った。
試験方法は別に食品加熱部を有する加熱調理器具、た
とえば電子レンジ等を用いて耐熱容器(2)内の食品
(4)を加熱溶融する。数分で溶融し、55〜95℃程度の
品温となる。次いでポリアクリル酸ナトリウムの膨潤物
からなる保温浴が充填されたアルミニウムの容器(3)
を食品加熱部上の一方に載置する。
ポリアクリル酸ナトリウムの膨潤物を用いた保温浴の
調製方法は、アルミニウムの容器(3)の中に約100ml
の水を入れ、これに水の量の2%重量のポリアクリル酸
ナトリウム(食品添加物、日本触媒化学工業株式会社
製、商品名「アクアリックFA」)を加えて常温で6分間
膨潤させた。
次いで、この保温浴上に加熱溶融した食品(4)の入
った耐熱容器(2)をセットして、ホットプレート
(1)上の一方において保温を開始した。
そして、保温開始と同時に、該ホットプレートの他方
でホットケーキを加熱調理した。なお、このときのホッ
トプレートの温度は最大目盛りの200(通常焼き肉等を
加熱調理する温度)に設定した。
ホットケーキを加熱調理中の保温食品の保温中の温度
変化を第5図に示した。
これによれば調理及び保温中に水を補給することもな
く沸騰もせず、安全で保温温度をきわめて好適で焦げも
全く発生しなかった。
試験例2 試験例1の保温浴に変えて耐熱紙の片面ダンボールを
円筒状にした支持具(3′)を用いて、試験例1と同様
に行った。
支持具はホットプレート(東芝HGT−1002A)表面と耐
熱プラスチックトレー(φ110×H40mm)底部との距離
が、それぞれ5mm、10mm、15mm、20mmの各条件になるよ
うに支持するものとし、同一の条件で4回試験を行っ
た。そして、各回ごとの保温中の品温の経時変化を調査
した。なお、ホットプレートの温度設定については、最
大目盛りの200にした。
第6図に比較例とともに試験例2の測定結果を示す。
比較例はホットプレート表面に保温食品入り耐熱プラ
スチックトレーを直接置いた場合を示す。
第6図に示されている通り、ホットプレートの表面に
耐熱プラスチックトレーを直接置いた場合は、スプレッ
ドチーズの品温は95℃前後となり、該スプレットチーズ
の最適保温温度である55〜85℃の範囲から外れ、加熱し
すぎて熱くて食べられなくなる。そして容器内側底部に
スプレットチーズの焦げが発生しスプレットチーズの風
味を損なってしまう。
これに対し支持具(3′)を用いた場合は、チーブス
プレットの品温が70℃前後に保温されている。70℃前後
は最適保温温度である。
よって長時間保温しても焦げが発生することがなく、
適度な温度で風味や溶融状態を継続し好適に保温でき
る。
(発明の効果) 本発明によれば、チーズ等の食品で加熱により軟化
し、一定温度以下に下がると硬化する食品と、該食品を
つけて喫食する食品を同一加熱調理器具において調理と
保温を同時に実施することができ、しかも最適保温温度
に維持でき、焦げが発生することがなく、風味も最良の
状態で長時間保温することができる。
又、加熱調理器具が1種類で済み、テーブル等のスペ
ースに対して器具の占める割合が小さくて済むので狭い
場所でもできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による方法と器具を示す説明図、 第2図は保温浴を用いた保温部の拡大断面図、 第3図は支持具を用いた保温部の拡大断面図、 第4図は支持具の1例を示す斜視図、 第5図は保温浴を用いて保温と加熱調理を同時に行った
場合の食品の保温温度を経時的に測定した図、 第6図は耐熱プラスチックトレーを食品加熱部に直接載
置した比較例と支持具を用いた場合の食品の保温温度を
経時的に測定した図である。 (1)……食品加熱調理器具 (2)……耐熱容器 (3)……保温浴の耐熱容器 (4)……食品 (5)……料理食品 (6)……ポリアクリル酸ナトリウム膨潤物

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品加熱調理器具の加熱部の一方において
    保温食品容器とこれを載置するポリアクリル酸ナトリウ
    ム膨潤物からなる保温浴が充填された容器を食品加熱部
    上に置いたまま保温し、加熱部の他方において前記保温
    食品をつけて喫食する料理食品を調理することができる
    調理と保温とを同時に行うことを特徴とする食品の調理
    保温方法。
  2. 【請求項2】保温食品は、加熱すれば軟化し、品温が下
    がると硬化する熱可塑性食品である、請求項(1)に記
    載の食品の調理保温方法。
  3. 【請求項3】食品加熱調理器具の加熱部の一方において
    保温食品容器とこれを載置するポリアクリル酸ナトリウ
    ム膨潤物からなる保温浴が充填された容器を食品加熱部
    上に置いたまま保温し、加熱部の他方において前記保温
    食品をつけて喫食する料理食品を調理することができる
    調理と保温とを同時に行うことを特徴とする食品の調理
    保温器具。
  4. 【請求項4】保温食品は、加熱すれば軟化し、品温が下
    がると硬化する熱可塑性食品である、請求項(3)に記
    載の食品の調理保温器具。
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JPS62109034U (ja) * 1985-12-24 1987-07-11
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