JPH03163531A - アクティブマトリクス基板 - Google Patents

アクティブマトリクス基板

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JPH03163531A
JPH03163531A JP1304419A JP30441989A JPH03163531A JP H03163531 A JPH03163531 A JP H03163531A JP 1304419 A JP1304419 A JP 1304419A JP 30441989 A JP30441989 A JP 30441989A JP H03163531 A JPH03163531 A JP H03163531A
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JP
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film
area
carbon film
hard carbon
active matrix
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JP1304419A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kondo
均 近藤
Hidekazu Ota
英一 太田
Yuji Kimura
裕治 木村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアクティブマトリクス基板に関し,詳しくは.
 OA機器用やTV用等のフラットパネルデイスプレイ
などの液晶表示装置に好適に使用しうるアクティブマト
リクス基板1こ関する。
〔従来の技術〕
OA機器端末機や液晶TVには大面積液晶パネルの使用
の要望が強く、そのため、アクティブマトリクス方式の
液晶表示装置では、基板上に画素電極と走査電極を設け
さらに両電極間に各画素ごとにスイッチを設けてなるア
クティブマトリクス基板を用いて電圧を保持するように
工夫されている。
ところで、前記スイッチの一つとしてMIM(Meta
lInsulator Metal)素子が多く用いら
れている。これは薄膜二端子素子がスイッチングに良好
な非線形な電流一電圧特性を示すためである。そして、
従来からの薄膜二端子素子は、ガラス板のような絶縁基
板上に下部電極としてTa, AQ. Ti等の金属電
極を設け、その上に前記金属の酸化物又はSiOx、S
iNx等からなる絶縁膜を設け、更にその上に、上部電
極としてA(1, Cr等の金属電極を設けたものが知
られている. 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし,絶縁体(絶縁膜)に金pA酸化物を用いた薄膜
二端子素子(特開昭57−196589号、同61−2
32689号,同62−62333号等の公報に記載)
の場合,絶縁膜は下部電極の陽極酸化又は熱酸化により
形威されるため、工程が複雑であり、しかも高温熱処理
を必要とし(III極酸化法でも不純物の除去等を確実
にするには高温熱処理が必要である)、また膜制御性(
膜質及び膜厚の均一性及び再現性)に劣る上、基板が耐
熱材料に限られること、及び、絶縁膜は物性が一定な金
属酸化物からなること等から、デバイスの材料やデバイ
ス特性を自由に変えることができず,設計上の自由度が
狭いという欠点がある.これは薄膜二端子素子を組込ん
だ液晶表示装置からの仕様を十分に満たすデバイスを設
計・作製することが困難であることを意味する。また、
このように膜制御性が悪いと、素子特性としての電流(
I)電圧(v)特性,特にI−V特性やI−V特性の対
称性(プラスバイアス時とマイナスバイアス時との電流
比L/I+)のバラツキが大きくなるという問題も生じ
る。その他,薄膜二端子素子を液晶表示装置(LCD)
用として使用する場合,液晶部容量/薄膜二端子素子容
量比は一般に10以上が望ましいが、金属酸化物膜の場
合は誘電率が大きいことから素子容量も大きくなり,こ
のため、素子容量を減少させること即ち素子面積を小さ
くするための微細加工を必要とする。またこの場合、液
晶材料封入時のラビング工程等で絶縁膜が機械的損傷を
受けることにより、微細加工とも相まって歩留り低下を
来たすという問題もある。
さらに、液晶を特に低デューテイ比(一般にアクティブ
マトリクス方式が必要とされる1/400デュティ以下
)で能動するためには、適正な素子特性,いいかえれば
一定電圧印加時に流れる電流値の範囲があり,表示面内
でのバラツキがその範囲内におさまらなければならない
。この電流値は素子面積によって決まるが、従来素子面
積のバラツキ範囲の規定が行われておらず,表示ムラ等
の生じる可能性があった. 本発明の第1の目的は、比較的低温でしかも簡単な工程
で形成でき、膜制御性及び機械的強度に優れた低誘電率
の絶縁膜(硬質炭素膜)を使用することで、広範囲での
デバイス設計が可能で、しかも素子特性のバラツキが少
なく,またしきい値電圧,耐圧に優れ、歩留りの良い薄
膜二端子素子を備えたアクティブマトリクス基板を提供
することである。
また,本発明の第2の目的は、パネル面内において均一
な表示を行なうことを可能とするアクティブマトリクス
基板を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のアクティブマトリクス基板は、透明絶縁基板上
に、各画素の表示用に二次元配列された画素電極と、所
定方向に並ぶ画素電極に共通に設けられた走査電極と、
各画素電極と走査電極との間に接続される駆動用スイッ
チング素子とを備え、該スイッチング素子は第一の導体
と第二の導体との間に硬質炭素膜を介在させてなる薄膜
二端子素子であり、かつ少なくとも硬質炭素膜を挟んで
第一の導体と第二の導体とが重なり合う部分の面積(素
子面積)の基板面内での分布の標準偏差(σ)が平均値
の100%以下であることを特徴としている。
本発明のアクティブマトリクス基板に用いられる薄膜二
端子素子の電流一電圧特性を調べてみると,この特性は
近似的には以下に示すような伝導式で表わされる. I=κexp(β V1/”)           
         ・ (1)■=電流 V:印加電圧
 κ:導電係数 β:プールフレンケル係数 n:キャリャ密度 q:電子の電荷量 ρ:比抵抗 k:ボルツマン定数 ε、:絶縁膜の誘電率 μ:キャリャモビリテイ Φ:トラップ深さ d;絶縁膜の厚さ(人) T:雰囲気温度 1/512デューティで表示(白黒二値)可能なκとβ
の適正範囲をコンピュータシミュレーションで求めたの
が第2図の斜線部分である。廓動条件は瓢動電圧20V
、バイアス電圧2v、1ライン毎極性反転とした。また
、図中A, Bのラインはそれぞれ硬質炭素膜の比抵抗
が10’Ω・cm及び1013Ω・cmの時の膜厚変化
によるκ、βの値の変化を示している。
図から明らかなように、κが小さいすなわち比抵抗が大
きいほど適正範囲が広くなる。一定電圧印加時の電流値
はκとβによって一義的に決まるが、電流値は素子面積
に比例するので、(1)式よりわかる通り、素子面積が
変化すると見かけ上κが変化する(当然ながらβは変化
しない)。後述するように本発明のアクティブマトリク
ス基板の薄膜二端子素子に用いられる硬質炭素膜の比抵
抗の上限は1013Ω・cmであるのでBのラインより
上にあって斜線内に入るκの最大の振れ幅はCの線で与
えられる。この時の一定電圧(例えば16v)印加時の
電流値は(1)式によって求めることができ、Cの範囲
で電流値の分布形態が抽出実験によるもの(正規分布よ
りやや広い)に従うとすると、標準偏差(σ)は平均値
の約100%となることがわかった。したがって少なく
とも素子面積の基板面内での分布の標準偏差は平均値の
100%以下でなければならない.この条件での硬質炭
素膜の膜厚は約700入であるが、耐圧,機械的強度,
ピンホール等の観点がら膜厚は厚い方が望ましい.一方
、色ムラ、剥離等の観点から膜厚の上限が規定され、後
述のように望ましくは4000人以下であり、比抵抗値
としては107Ω・cm以上が望ましい.したがって,
より望ましいκの範囲はAのラインより下にあって斜線
内であるDの線で与えられる.この時、電流値の標準偏
差は平均値の約30%となる.この値以下のバラツキで
あればすべての硬質炭素膜の条件(膜厚、膜質)で適正
範囲内に入ることは明らかである。以上より素子面積の
基板面内での分布のm準偏差は平均値の30%であるこ
とがより望ましい。
なお、素子面積が変わると素子付容量が変わるため、セ
ル化した際には印加電圧は液晶付容量との間で容量配分
されて,素子に加わる電圧が変化するが、面積が大きく
なると、素子に加わる電圧が小さくなり、電流の増加分
を緩和する方向に働き、その変化量は面積による変化量
を下まわることが簡単な計算でわかっている.したがっ
て、上記の範囲内であれば適正範囲をはずれることはな
い. ここで、素子面積の測定は,例えば顕微鏡写真上で計測
するような通常の方法で行うことができる。素子面積の
バラツキ、いいかえれば第一及び第二の導体のm幅のバ
ラツキを上記範囲内に押えるためには以下のような方策
を行うのがよい。
■オーバーエッチングの量が一定となるように、第一及
び第二の導体の膜厚分布を小さくする.■アンダーカッ
トが起りにくい異方性エッチング(例えばRIB法を用
いる)を使う。
次に,本発明のアクティブマトリクス基板の作製方法を
第1図に基づき説明する。
まず,ガラス、プラスチック等の透明絶縁基板(図示せ
ず)上に、画素電極4としてITO、ZnO:AQ、I
n, O,、SnO,等の透明導電性薄膜をスパッタリ
ング、蒸着等の方法により数百〜数千人の厚さに或膜し
,所定のパターンのエッチングする.次に下部導体1と
してi,Ta,Ti,Cr,Ni,Cu,Au,Ag,
リ,Mo,Pt,ITO,ZnO:AQ,In.O, 
,SnO2等の導電性薄膜をスパッタリング、蒸着等の
方法により数百〜数千大の厚さに成膜し、所定のパター
ンにエッチングする。
次いで絶縁膜2として炭素原子及び水素原子を主な組織
形戒元素とし、非品質あるいは微結晶質の少なくとも一
方を含む硬質炭素膜をプラズマCvD法あるいはイオン
ビーム法によって、100〜8000人、好ましくは2
00〜6000人、さらに好ましくは300〜4000
人の厚さに成膜したのち、所定のパターンにエッチング
する.エッチングの方法としてはドライエッチング法が
好ましく使用される。最後に上部導体3としてPt,A
Q,Cr,Ti,Ni,Cu,Au,Ag,W,Mo,
Ta,ITO,ZnO:AQ,In,O, ,SnO2
等の導電性薄膜をスパッタリング、蒸着等の方法により
数百〜数千人の厚さに成膜し、所定のパターンにエッチ
ングする。
なお,上部、下部導体としては、上述のような各種導電
性薄膜を必要に応じて2層以上重ね合わせたものを用い
てもよい。また,図示の構成の代わりに画素電極が上部
導体の一部と重なるようにして最上部に置かれる構或に
しても差しつかえない。
次に本発明で用いられる硬質炭素膜について詳しく説明
する。この膜は、炭素原子及び水素原子を主要な組織形
或元素として非品質及び微結晶質の少なくとも一方を含
む硬質炭素膜(i−C膜、ダイヤモンド状炭素膜、アモ
ルファスダイヤモンド膜、ダイヤモンド薄膜とも呼ばれ
る)からなっている。
硬質炭素膜の一つの特徴は気相或長膜であるがために,
後述するように、その諸物性が製膜条件によって広範囲
に制御できることである。従って、#fA縁膜といって
もその抵抗値は半M縁体から絶縁体までの領域をカバー
しており、この意味では本発明の薄膜二端子素子はMI
M素子は勿論のこと、それ以外でも例えば特開昭61−
260219号公報でいうところのMSI素子(Met
al−Semi−Insulator)や,SIS素子
(半導体一絶縁体一半導体であって、ここでの「半導体
」は不純物を高濃度にドープさせたものである)として
も位置付けられるものである。
なお,この硬質炭素膜中には、さらに物性制御範囲を広
げるために、構或元素の一つとして少なくとも周期律表
第■族元素を全構成原子に対し5原子2以下、同じく第
■族元素を35原子z以下、同じく第■族元素を5原子
z以下、アルカリ土類金属元素を5FA子2以下、アル
カリ金属元素を5原子2、窒素原子を5原子z以下、酸
素原子を5原子z以下、カルコゲン系元素を35原子z
以下、またはハロゲン系元素を35原子2以下の量で含
有させてもよい。
これら元素又は原子の量は元素分析の常法例えばオージ
ェ分析によって測定することができる。また、この量の
多少は原料ガスに含まれる他の化合物の量や或膜条件で
調節可能である。
こうした硬質炭素膜を形成するためには有機化合物ガス
、特に炭化水素ガスが用いられる。これら原料における
相状態は常温常圧において必ずしも気相である必要はな
く、加熱或いは減圧等により溶融、蒸発、昇華等を経て
気化し得るものであれば、液相でも固相でも使用可能で
ある。
原料ガスとしての炭化水素ガスについては、例えばCH
4,C,H,,C4H1。等のパラフィン系炭化水素、
C, H4等のオレフィン系炭化水素,ジオレフイン系
炭化水素,アセチレン系炭化水素、さらには芳香族炭化
水素などすべての炭化水素を少なくとも含むガスが使用
可能である。
また、炭化水素以外でも、例えばアルコール類,ケトン
類、エーテル類,エステル類などであって少なくとも炭
素元素を含む化合物であれば使用可能である。
本発明における原料ガスからの硬質炭素膜の形或方法と
しては,成膜活性種が直流、低周波、高周波或いはマイ
クロ波等を用いたプラズマ法により生或されるプラズマ
状態を経て形或される方法が好ましいが,より大面積化
,均一性向上及び/又は低温製膜の目的で低圧下で堆積
を行わせしめるのには磁界効果を利用する方法がさらに
好ましい。また、高温における熱分解によっても活性種
を形戊できる。
その他にも、イオン化蒸着法或いはイオンビーム蒸着法
等により生成されるイオン状態を経て形或されてもよい
し、真空蒸着法或いはスパッタリング法等により生或さ
れる中性粒子から形威されてもよいし、さらには、これ
らの組み合わせにより形成されてもよい。
こうして作製される硬質炭素膜の堆積条件の一例はプラ
ズマCVD法の場合、概ね次の通りである。
RF出力: 0.1−50 W/cII圧   力: 
10−’−10Torr堆積温度:室温〜950℃で行
なうことができるが、好ましくは室温〜300℃。
このプラズマ状態により原料ガスがラジカルとイオンと
に分解され反応することによって、基板上に炭素原子C
と水素原子Hとからなるアモルファス(非品質)及び微
結晶質(結晶の大きさは数10人〜数μffi)の少く
とも一方を含む硬質炭素膜が堆積する。硬質炭素膜の諸
特性を表−1に示す。
表−1 注)測定法; 比抵抗(ρ):コプレナー型セルによるI−V特性より
求める。
光学的バンドギャップ(Egopt) :分光特性から
吸収係数(α)を求め、 (αhv)”=B(hv’−Egopt)の関係より決
定する。
膜中水素量(CH) :赤外吸収スペクトルから290
0cm−’付近のピークを積分し、吸収断面積A をかけて求める。すなわち, CH=A−f a (w)/w−dw SP’ /SP2比:赤外吸収スペクトルを、sp3,
sp2にそれぞれ帰属されるガウス関数に分解 し、その面積比より求める。
ビッカース硬度(H)二マイクロビッカース計による。
屈折率(n):エリプソメーターによる。
欠陥密度: ESRによる。
こうして形或される硬質炭素膜はIR吸収法及びラマン
分光法による分析の結果、夫々、第3図及び第4図に示
すように炭素原子がSP3の混或軌道とsp2の混戒軌
道とを形威した原子間結合が混在していることが明らか
になっている。SP3結合とSP2結合の比率は、IR
スペクトルをピーク分離することで概ね推定できる。I
Rスペクトルには、2800〜3150cm””に多く
のモードのスペクトルが重なって測定されるが、それぞ
れの波数に対応するピークの帰属は明らかになっており
、第5図に示したごときガウス分布によってピーク分離
を行ない、それぞれのピーク面積を算出し、その比率を
求めればSP3/SP”を知ることができる。
また、前記の硬質炭素膜は、X線及び電子線回折分析に
よれば、アモルファス状態(a−C:H),及び/又は
、数10人〜数μm程度の微結晶粒を含むアモルファス
状態にあることが判かる。
一般に量産に適しているプラズマCVD法の場合には.
 RF出力が小さいほど膜の比抵抗値および硬度が増加
し、また,低圧力なほど活性種の寿命が増加するために
、基板温度の低温化、大面積での均一化が図られ、かつ
比抵抗、硬度が増加する傾向にある。更に、低圧力では
プラズマ密度が減少するため,磁場閉じ込め効果を利用
する方法は、比抵抗の増加には特に効果的である。更に
また、この方法(プラズマCVD法)は常温〜150℃
程度の比較的低い温度条件でも同様に良質の硬質炭素膜
を形或できるという特徴を有しているため、薄膜二端子
素子製造プロセスの低温化には最適である。
従って、使用する基板材料の選択自由度が広がり、基板
温度をコントロールし易いために大面積に均一な膜が得
られるという特長をもっている。
硬質炭素膜の構造、物性は表−1に示したように,広範
囲に制御可能であるため,デバイス特性を自由に設計で
きる利点もある。さらには、膜の誘電率も3〜5と従来
のMIM素子に使用されていたTa2o5,AQ20,
 SiNxなどと比較して小さいため、同じ電気容量を
もった素子を作る場合、素子サイズが大きくてすむので
、それほど′dl.細加工を必要とせず,歩留まりが向
上する(邪動条件の関係からLCDとMI阿素子との容
量比はCLOD : CM+x”lO:1程度必要であ
る)。
さらに膜の硬度が高いため、液晶材料封入時のラビング
工程による損傷が少なく、この点からも歩留まりが向上
する。
液晶廓動用薄膜二端子素子として好適な硬質炭素膜は、
駆動条件から膜厚が100〜8000J. .比抵抗が
106〜1013Ω・cmの範囲であることが有利であ
る。
なお、駆動電圧と耐圧(絶縁破壊電圧)とのマージンを
考慮すると膜厚は200入以上であることが望ましく、
また,画素部と薄膜二端子素子部の段差(セルギャップ
差)に起因する色むらが実用上問題とならないようにす
るには膜厚は6000入以下であることが望ましいこと
から、硬質炭素膜の膜厚は200−6000入,比抵抗
は5X to’−1012Ω’cmであることがより好
ましい。
硬質炭素膜のピンホールによる素子の欠陥数は膜厚が減
少にともなって増加し, 300A以下では特に顕著に
なること(欠陥率は1%を越える)、及び,膜厚の面内
分布の均一性(ひいては素子特性の均一性)が確保でき
なくなる(膜厚制御の精度は30大程度が限度で,膜厚
のバラッキが10%を越える)ことから,膜厚は300
人以上であることがより望ましい。
また,ストレスによる硬質炭素膜の剥離が起こりにくく
するため、及び、より低デューティ比(望ましくは1/
1000以下)で邪動するために、膜厚は4000λ以
下であることがより望ましい。
これらを総合して考慮すると、硬質炭素膜の膜厚1t3
00−400OA .比抵抗は10’−10” Q ・
cII1テあることが一層好ましい。
〔実施例〕
次に実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない. 実施例1 パイレックス透明#fA縁性基板上に、第1図に示すよ
うに画素電極及び薄膜二端子素子を以下のようにして6
40 X 400個マトリクス状に作製した。まずIT
Oをスパッタリング法により5ooλ厚に堆積後、パタ
ーニングして画素電極4を形成した。次に、A悲を蒸着
法により600入厚に堆積後、パターニングして下部導
体1を形成した。その上に硬質炭素膜をプラズマCvD
法によりIIOOA堆積させたのち、ドライエッチング
によりパターニングし、絶縁膜2とした。さらに,この
上にNxをE8蒸着法にょり1000A厚に堆積後、パ
ターニングして上部導体(走査電極を兼ねる)3を形成
し,アクティブマトリクス基板を得た。この時の硬質炭
素膜の或膜条件は以下の通りである。
圧   力:0.035Torr CH4流量: 10scc+a RFパワー=0.2リ/d なお、各素子の素子面積の分布の標準偏差はl5ぢであ
った。
実施例2 プラスチック透明絶縁性基板5上に、第6図に示すよう
に画素合極及び薄膜二端子素子を以下のようにして64
0 X 400個マトリクス状に作製した。まず肝を蒸
着法により1000λ厚に堆積後、パターニングして下
部導体(走査電極を兼ねる)1とした。
その上に硬質炭素膜をプラズマでCvO法により900
人堆積させたのち、ドライエッチングによりパタニング
し,絶縁膜2とした。さらにその上にEB蒸着法により
1000λ厚のITO膜を被覆し、エッチングによりパ
ターニングして上部導体(画素電極を兼ねる)3を形成
し、アクティブマトリクス基板を得た。この時の硬質炭
素膜の成膜条件は以下の通りである。
圧   力:0.035Torr CH4流量: IOIICCM RFパワー:0.31+1/cd なお、各素子の素子面積の分布の標準偏差はl2$であ
った. 実施例1あるいは2のようにして得られたアクティブマ
トリクス基板と,対向基板(ガラスまたはプラスチック
にストライプ状の透明電極が形戊されたもの)との間に
液晶を封入して(配向膜の形成、ギャップ材の散布等は
通常の方法で行なった)液晶パネルを作製した。この液
晶パネルを1/400デューティで駆動した結果、パネ
ル面内で表示ムラ等の生じることはなく、良好な表示品
質であった。
〔発明の効果〕
本発明のアクティブマトリクス基板は第一の導体と第二
の導体間に硬質炭素膜を介在させてなる薄膜二端子素子
を備えており,この硬質炭素膜は1)プラズマCVD法
等の気・相合或法で作製されるため,成膜条件によって
物性が広範囲に制御でき、従ってデバイス設計の自由度
が大きい、 2)硬質でしかも厚膜にできるため,機械的損傷を受け
難く,また厚膜化によるピンホールの減少も期待できる
、 3)室温付近の低温においても良質な膜を形或できるの
で、基板材質に制約がない、 4)膜厚、膜質の均一性に優れているため、薄膜デバイ
ス用として適している、 5)誘電率が低いので、高度の微細加工技術を必要とせ
ず、従って素子の大面積化に有利である, 等の特長を有し、このような絶縁膜を用いた薄膜二端子
素子は液晶表示用スイッチング素子として好適である。
さらに、本発明のアクティブマトリクス基板は各薄膜二
端子素子の素子面積の基板面内での分布の標準偏差が平
均値の100%以下、望ましくは30%以下としている
ので、低デューティ比においても表示ムラのない高品質
の液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るアクティブマトリクス基板(実施
例l)の薄膜二端子素子の代表的な一例の斜視図、第2
図はコンピュータシミュレーションで求めた1/512
デューティで表示可能なκとβの適正範囲を示す図,第
3図、第4図及び第5図は硬質炭素膜の物性を説明する
ための図,第6図は本発明の実施例2のアクティブマト
リクス基板の構或を説明するための断面図である。 l・・・第一の導体(下部導体) 2・・・絶縁膜 3・・・第二の導体(上部導体) 4・・・画素電極 5・・・基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明絶縁基板上に、各画素の表示用に二次元配列
    された画素電極と、所定方向に並ぶ画素電極に共通に設
    けられた走査電極と、各画素電極と走査電極との間に接
    続される騒動用スイッチング素子とを備えるアクティブ
    マトリクス基板であって、該スイッチング素子は第一の
    導体と第二の導体との間に硬質炭素膜を介在させてなる
    薄膜二端子素子であり、かつ少なくとも硬質炭素膜を挟
    んで第一の導体と第二の導体とが重なり合う部分の面積
    の基板面内での分布の標準偏差が平均値の100%以下
    であることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
JP1304419A 1989-11-22 1989-11-22 アクティブマトリクス基板 Pending JPH03163531A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6081250A (en) * 1992-01-31 2000-06-27 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix display device and its driving method

Cited By (1)

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US6081250A (en) * 1992-01-31 2000-06-27 Sharp Kabushiki Kaisha Active matrix display device and its driving method

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