JPH03162731A - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JPH03162731A
JPH03162731A JP2223724A JP22372490A JPH03162731A JP H03162731 A JPH03162731 A JP H03162731A JP 2223724 A JP2223724 A JP 2223724A JP 22372490 A JP22372490 A JP 22372490A JP H03162731 A JPH03162731 A JP H03162731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
recording medium
information recording
ring
cyclic olefin
Prior art date
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Pending
Application number
JP2223724A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yamaoka
山岡 英雄
Mitsuyuki Kuroiwa
光之 黒岩
Akira Todo
昭 藤堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Petrochemical Industries Ltd filed Critical Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Publication of JPH03162731A publication Critical patent/JPH03162731A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ディスク等として使用される情報記録媒体
、特に2枚のディスク基板を直接またはリング状スペー
サを介して接着剤で貼合わせた光学的情報記録媒体に関
するものである.〔従来の技術〕 レーザ光等の光を記録層に集光して情報の書込,読取を
行うプラスチック製の情報記録媒体の一つに,リング状
スペーサを介して2枚のディスク基板を貼合わせたいわ
ゆるエアーサンドインチ構造のディスクがある. このようなエアーサンドインチ構造あるいはディスク基
板を直接貼合わせた構造のディスクに使用される接着剤
としては、UV硬化型接着剤、両面テープ,常温硬化型
接着剤およびホットメルト接着剤がある.一般的にUV
硬化型接着剤および両面テープは,ソリ等の変形が大き
く、外観上ひび割れ,孔食等がみられ、接着強度が小さ
いという欠点があり、さらに両面テープは記録媒体層と
の間に空気が入るという問題点もある.それに対して常
温硬化型接着剤は,外観上良好で接着強度が大きいが,
ソリ等の変形が大きいという欠点がある. 一方ロールコータ、ノズル吐出等により塗布されるホッ
トメルト接着剤は,外観上良好で接着強度が大きく,ソ
リ等の変形も前述の接着剤等に比べて小さいため、今後
発展性のある接着剤として注目されている.しかし高温
高湿の条件(例えば温度80℃,湿度85%)で長時間
(例えば300時間)に及ぶ試験では、貼合わせた2枚
のディスク基板の間にズレが発生し,ソリ等の変形も大
きくなるという問題点がある. 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は,上記問題点を解決するため、高温高湿
の条件で長時間khtI4されても、貼合わされた2枚
のディスク基板の間にズレが発生せず、ソリ等の変形が
小さい情報記録媒体を提供することである. 〔課題を解決するための手段〕 本発明は少なくとも1枚の透明樹脂基板の片面に記録層
を形成した2枚のディスク基板を,直接またはリング状
スベーサを介して接着剤で貼合わせた情報記録媒体にお
いて、前記接着剤がホットメルト接着剤にフィラーを添
加したものであることを特徴とする情報記録媒体である
. 本発明において、ディスク基板は少なくとも1枚の透明
樹脂基板の片面に記録層を形成した構造であり,2枚の
ディスク基板は記録層を内側にして,直接またはリング
状スペーサを介して接着剤で貼合わされ,情報記録媒体
が形成される.ディスク基板を形成するための透明樹脂
基板の材質としては、ポリカーボネート,ポリメチルメ
タクリレート、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂が使用
できる. 好ましい樹脂としては,エチレンと下記一般式〔1〕で
表わされる環状オレフィンとの共重合体からなる環状オ
レフィン系ランダム共重合体(a)、下記一般式〔1〕
で表わされる環状オレフィン成分の開環重合体もしくは
その水素添加物(b)がある.(式中、R!〜R1は水
素原子、炭化水素基またはハロゲン原子であって、それ
ぞれ同一でも異なっていてもよい.またR″とHill
、またはRLLとBigとは一体化して2価の炭化水素
基を形成してもよく,R1またはR16とR11または
Hitとは互いに環を形成していてもよい.nはOまた
は正の整数であって、R5〜R8が複数回繰り返される
場合には、これらはそれぞれ同一でも異なっていてもよ
い.)本発明で使用する透明樹脂基板の材質を構或する
環状オレフィン系ランダム共重合体(a)の構成成分の
環状オレフィンは、前記一般式〔1〕で表わされる不飽
和単量体からなる群から選ばれる少なくとも1種の環状
オレフィンである. 環状オレフィン系ランダム共重合体(a)中においては
、前記一般式〔1〕で表わされる環状オレフィンは,下
記一般式(1−a)で表わされる構造の繰り返し単位を
主として形成している. (式中、nおよびR1ないしR12は前記一般式〔1〕
と同じである.〉 前記一般式〔1〕におけるR1〜R0は、水素原子、ハ
ロゲン原子および炭化水素基からなる群から選ばれる原
子または基である. 前記一般式〔1〕におけるR1〜Raとしては,例えば
水素原子;フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子;メチ
ル基、エチル基、プロビル基、プチル基等の低級アルキ
ル基などを例示することができ、これらはそれぞれ異な
っていてもよく、部分的に異なっていてもよく、全部が
同一であってもよい.前記一般式〔1〕におけるR″〜
R1mとしては、例えば水素原子;フッ素、塩素,臭素
等のハロゲン原子:メチル基、エチル基,プロビル基、
イソプロビル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基
、ステアリル基等のアルキル基;シクロヘキシル基等の
シクロアルキル基:フェニル基,トリル基、エチルフェ
ニル基、イソブロビルフェニル基、ナフチル基,アント
リル基等の置換または無置換の芳香族炭化水素基;ペン
ジル基、フェネチル基、その他アルキル基にアリール基
が置換したアラルキル基などを例示することができ,こ
れらはそれぞれ異なっていてもよく、全部が同一であっ
てもよい.またR9とRL6、またはRllとR1とは
一体化して2価の炭化水素基を形成してもよ<.R’ま
たはR1llとHILまたはR12とは互いに環を形成
していてもよい. RgとHil1、または1<11とR1mとが一体化し
て形成される2価の炭化水素基としては、例えばエチリ
デン基、プロビリデン基,イソブロビリデン基等のアル
キリデン基などをあげることができる.R9またはHi
llとHl1またはHLmとから形成される環は単環で
も多環であってもよく、架橋を府する多環であってもよ
く,二重結合を有する環であってもよく、またこれらの
環の組合せからなる環であってもよい.このような環と
して具体的には,例えば などをあげることができる.これらの環はメチル基など
の置換基を存していてもよい.なお上記化学式において
1または2を付した炭素原子は前記一般式〔1〕におい
てR″〜Himが結合している炭素原子を表わしている
. 前記一般式〔1〕において、R9またはR111とR0
ま゛たはR12とから環が形成されたオレフィンの具体
的なものとしては、下記一般式〔2〕 (式中、p.q.rおよびSはOまたは1であり、tは
Oまたは正の整数である.) で表わされる環状オレフィンがあげられる.この環状オ
レフィンから導かれる繰返し単位を存するエチレン・環
状オレフィンランダム共重合体およびその製造方法は,
例えば国際公開番号第10 89/01950号に開示
されテイル.上記エチレン・環状オレフィンランダム共
重合体中においては、エチレンと共重合されている前記
一般式〔2〕で表わされる環状オレフインは,主として
下記一般式( 2 −a) (式中、p、q,r、9およびtは前記一般式〔2〕と
同じである.) で表わされる構造の繰り返し単位を形成しており、下記
一般式( 2 −b) (式中、p.q.r、9およびt1ま前貫己一般式〔2
〕と同じである.) で表わされる開環重合に起因する構造の繰り返し単位は
実質的に有していないか,たとえ有して〜)でも非常に
少量である.このため,エチレン・環状オレフィンラン
ダム共重合体は化学的に安定である. 前記一般式〔2〕で表わされる環状オレフィンの代表的
な例として,下記一般式〔3〕 (式中、p.qおよびSは前記一般式〔2〕と同じであ
る.) で表わされる1,4,5.8−ジメタノ−1,2,3,
4,4a,4b,5,8 . 8a , 9a−デカヒ
ドロフルオレン類をあげることができる. この環状オレフィンから導かれる繰り返し単位は、エチ
レン・環状オレフィンランダム共重合体においては,主
として下記一般式( 3 −a)(式中.p,qおよび
Sは前記一般式〔2〕と同じである.) で表わされる構造の繰り返し単位を形成しており、開環
重合に起因する構造は実質的に存していないか,有して
いても非常に少量である. 前記一般式〔1〕で表わされる環状オレフィンはシクロ
ペンタジエン類と,相応するオレフィン類または環状オ
レフィン類とを、ディールス・アルダー反応によって縮
合させることにより、容易に製造することができる. 前記一般式〔1〕で表わされる環状オレフィンとしては
、例えばビシクロ(2.2.1)ヘプトー2−エンまた
はその誘導体、テトラシクロ(4.4.O.l”’17
・10)−3−ドデセンまたはその誘導体、ヘキサシク
O(6.6.1.1”’.1””’.0”’.0”14
)−4−ヘプタデセンまたはその誘導体、オクタシクロ
〔8.g.0. 11111. 14 + 7 . 1
1 1 + 18 . 113 ,ts .03la 
.Q1B ,tv ) − s−ドコセンまたはその誘
導体、ペンタシクロ(6.6.1.13+G.P゜ff
.0!,14)−4−へキサデセンまたはその誘導体、
ペンタシクロ(6.5.1.131’.0”−’.01
L3)−4−ペンタデセンまたはその誘導体,ヘプタシ
クロ〔8.7.0.1”’.1’・7 . 111 1
1? .03 1@ .01″+”)−5−エイコセン
またはその誘導体,ヘプタシクロ(8.8.0.1”’
1’ ” ,l11”” .03” .0” ”’] 
− 5−ヘ:/ :r− イml セ:/ マたはその
誘導体、トリシクロ(4.3.0.1” ”) − 3
−デセンまたはその誘導体、トリシクロ(4.4.O.
l” ’s〕−3−ウンデセンまたはその誘導体、ペン
タシクロ(6.5.1.13”.0” 一,0’ l”
) 一4. 10−ペンタデカジエンまたはその誘導体
、ペンタシクロ[4.7.0.1”’03・i3.19
.12) − 3−ペンタデセンまたはその誘導体、ペ
ンタシクロ(6.5.1.1’ 一.O” 1.011
3)−4.11 −ペンタデカジエンまたはその誘導体
,ペンタシ/) o[4.7,0.1”.011’.1
′l1”]−3.10− ヘンタデカジエンまたはその
誘導体、ヘプタシク口(7.8.0.131G.02・
7.11111″?.Qxtlxs.ltz,1s〕−
4−エイコセンまたはその誘導体、ノナシクロ(9.1
0.1.1”’03 ,@ .P 1111 .012
 121.113 ,go .014,zs .115
 .11)−5− ,<ンタコセンまたはその誘導体な
どをあげることができる. さらに前記一般式〔1〕で表わされる環状オレフィンと
して、下記一般式〔4〕で表わされる化合物が例示でき
る. (式中、pはOまたはl以上の整数,qおよびrは0,
1または2、R1〜R’ オヨびR” 〜R”It前記
一般式〔1〕と同じものを示し、H13〜Ht1はそれ
ぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子,脂肪族炭化水素基
、芳香族炭化水素基およびアルコキシ基からなる群から
選ばれる原子または基を示し、Rlll〜RLZとRL
3〜RZLとは、直接または炭素数1〜3のアルキレン
基を介して結合して環を形成していてもよい.) 前記一般式〔4〕におけるR13〜R0の具体的なもの
としては,例えば水素原子:フッ素、塩素、臭素等のハ
ロゲン原子;メチル基、エチル基、プロビル基、イソプ
ロビル基、ブチル基,イソブチル基、ヘキシル基、ステ
アリル基等の脂肪族炭化水素基;シクロヘキシル基等の
シクロアルキル基;フエニル基、トリル基,エチルフエ
ニル基、イソプロビルフェニル基、ナフチル基、アント
リル基等の置換または無置換の芳香族炭化水素基:ベン
ジル基、フェネチル基等のアラルキル基;メトキシ基、
エトキシ基、ブロポキシ基等のアルコキシ基などをあげ
ることができ,これらはそれぞれ異なっていてもよく、
部分的に異なっていてもよく,全部が同一であってもよ
い. 前記一般式〔4〕で表わされる化合物としては、pがO
〜3のものが好ましい. 前記一般式〔1〕で表わされる化合物の具体的なものと
しては、表1に記載したものなどをあげることができる
. 表 1 表 1 (つづきl) 表 1 (つづき2) 表 1 (つづき3) 表 1 (つづき4) 表 1 (っづき5) 表 1 (つづき6) 表 1 (つづき7) 表 1 (っづき8) 表 1 (つづき9) 表 1 (つづき10) 表 1 (っづき11) 表 1 (つづき12) 表 1 (っづき13) 表 1 (つづき14) 表 1 (つづき15) 表 1 (つづき16) 環状オレフィン系ランダム共重合体(a)は、前記環状
オレフィン成分およびエチレン成分を必須成分とするも
のであるが,これらの必須の二成分の他に本発明の目的
を損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能な不
飽和単量体成分を含有していてもよい.任意に共重合さ
れていてもよい不飽和単量体としては,例えば炭素数3
〜20のα一オレフィン、炭素と炭素の二重結合を1分
子内に2個以上含む炭化水素系単量体などをあげること
ができる.炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、
具体的にはプロピレン、1−ブテン,1−ベンテン、4
−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ベンテン、
1−ヘキセン、l−ヘプテン、1−オクテン,l−ノネ
ン、1−デセン、1−ドデセン,1−テトラデセン,l
−へキサデセン,1−オクタデセン、1−エイコセンな
どをあげることができる.炭素と炭素の二重結合を1分
子内に2個以上含む炭化水素系単量体としては、具体的
には1,4−へキサジエン、1,6−オクタジエン,2
−メチル−1,5−へキサジエン、4−メチル−1.5
−へキサジエン、5−メチル−1.5−へキサジエン、
6−メチルー1,5−へブタジェン、7−メチル−1,
6−オクタジェン等の鎖状非共役ジエン;シクロヘキサ
ジェン,ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒド口イ
ンデン,5−ビニル−2−ノルボルネン,5−エチリデ
ン−2−ノルボルネン,5−メチレン−2−ノルボルネ
ン、5ーイソプロビリデンー2−ノルボンネン,6−ク
ロロメチル−5−インプロペニルー2−ノルボルネン.
 4,9,5,8−ジメタノ−3a,4,4a,5,8
,8a,9,9a−オクタヒドローIH−ペンゾインデ
ン等の環状非共役ジェン;2,3−ジイソプロビリデン
−5一ノルボルネン;2−エチリデン−3−インプロビ
リデン−5一ノルボルネン;2一プロベニルー2,2−
ノルボルナジェンなどを例示することができる.これら
のうちでは、1,4−へキサジエン,1,6−オクタジ
エン、および環状非共役ジエン,とりわけジシクロペン
タジエン、5−エチリデン−2一ノルボルネン,5−ビ
ニル−2−ノルボルネン、5−メチレンー2−ノルボル
ネン、1,4−へキサジェン、1.6−オクタジエンが
好ましい. 環状オレフィン系ランダム共重合体(8)において、エ
チレン成分に由来する構造単位は40〜85モル%,好
ましくは50〜75モル%の範囲、環状オレフィン成分
に由来する構造単位は15〜60モル%,好ましくは2
5〜50モル%の範囲が適当であり、エチレン成分に由
来する構造単位および環状オレフィン成分に由来する構
造単位はランダムに配列した実質上線状の環状オレフィ
ン系ランダム共重合体を形或している.上記環状オレフ
ィン系ランダム共重合体(a)が実質上線状であり、ゲ
ル状架橋構造を有していないことは、この共重合体が1
35℃のデカリン中に完全に溶解することによって確認
できる. 環状オレフィン系ランダム共重合体(a)の135℃の
デカリン中で測定した極限粘度〔η〕は0.01−10
d+Q/g、好ましくはO.OS〜5 dQ/gの範囲
である.さらに環状オレフィン系ランダム共重合体(a
)としては、サーマル・メカニカル・アナライザーで測
定した軟化温度(TMA)が70℃以上,好ましくは9
0〜250℃、さらに好ましくはioo〜200℃,ガ
ラス転移温度(Tg)が通常50〜230℃、好ましく
は70〜210℃、X線回折法によって測定した結晶化
度が0〜10%、好ましくはO〜7%、特に好ましくは
O〜5%の範囲のものが好ましい.上記環状オレフィン
系ランダム共重合体(a)としては、上記範囲の物性を
有する1種類の共重合体を用いてもよいが,135℃の
デカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.05〜10
dfl/gの範囲にあり,かつ軟化温度(TMA)が7
0℃以上、好ましくは90〜250℃である環状オレフ
ィン系ランダム共重合体100重量部に、135℃のデ
ヵリン中で測定した極限粘度〔η〕が0,0175dj
l/gの範囲にあり、がっ軟化温度(TMA)が70℃
未満,好ましくはー10〜60’Cである環状オレフィ
ン系ランダム共重合体0.1〜10重量部をブレンドし
た組成物を使用することもできる. 環状オレフィン系ランダム共重合体(a)は、エチレン
成分,前記一般式〔1〕で表わされる環状オレフィン成
分および必要により共重合される他のモノマー成分を、
周知のチーグラー系触媒の存在下に重合することにより
製造することができる.上記チーグラ一系触媒としては
、例えば(ア)少なくともマグネシウム、チタンおよび
ハロゲンを含有する複合体と有機アルミニウム化合物と
からなる触媒,(イ)バナジウム化合物と有機アルミニ
ウム化合物とからなる触媒などをあげることができる.
これらの中では後者(イ)の触媒が好ましく、特に可溶
性バナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからな
る触媒が好ましい. 環状オレフィン系ランダム共重合体(a)の具体的な製
造方法は、特開昭60 − 168708号公報、特開
昭61−120816号公報、特開昭61−11591
2号公報、特開昭61−115916号公報,特開昭6
1−271308号公報,特開昭61−272216号
公報、特開昭62−252406号公報、特開昭62−
252407号公報などに開示されている.ディスク基
板を形成するための透明樹脂基板の材質として好ましい
樹脂としては,前記環状オレフィン系ランダム共重合体
(a)の他にも、前記一般式〔1〕で表わされる環状オ
レフィンから選ばれる1種以上の環状オレフィン成分か
らなる開環重合体またはこの水素添加物(b)(以下,
環状オレフィン系開環重合体という)を使用することも
できる.このような環状オレフィン系開環重合体は、例
えば特開昭60−26024号公報に開示されている.
環状オレフィン系開環重合体(b)を構或する環状オレ
フィンは,前記一般式〔1〕で表わされる不飽和単量体
からなる群から選ばれる少なくとも1種の環状オレフイ
ンである. 環状オレフイン系開環重合体の水素添加物の水素添加を
行う前の関環重合体中においては、前記一般式〔1〕で
表わされる環状オレフイン成分は下記一般式( 1−b
)で表わされる構造の繰り返し単位を主として形成し、
水素添加後の開環重合体中においては,下記一般式( 
1−c)で表わされる構造の繰り返し単位を主として形
成している.(式中、nおよびR1〜112は前記一般
式〔1〕と同じである.) 環状オレフイン系開環重合体(b)は、前記環状オレフ
インを必須成分とするものである力1、本発明の目的を
損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能な不飽
和単量体成分を含有してb)てもよい.任意に共重合さ
れていてもよレ1不飽和単量体としては,例えば下記一
般式〔5〕で表わされる環状方レフインなどをあげるこ
とができる.(式中、PR、R23は水素原子、炭化水
素基また番よハロゲン原子であって、それぞれ同一でも
異なつていでもよい.Qは2以上の整数であって、R2
2R23 が複数回繰り返される場合には、これらはそ
れぞれ同一でも異なっていてもよい.)前記一般式〔5
〕で示されるモノマー成分としては、例えばシクロブテ
ン,シクロペンテン、シクロヘプテン,シクロオクテン
,シクロノネン、シクロデセン、メチルシクロペンテン
、メチルシクロヘプテン、メチルシクロオクテン,メチ
ルシクロノネン、メチルシクロデセン,エチルシクロペ
ンテン、エチルシクロヘプテン,エチルシクロオクテン
,エチルシクロノネン、エチルシクロデセン,ジメチル
シク口ペンテン、ジメチルシクロヘプテン、ジメチルシ
クロオクテン、トリメチルシクロデセンなどがあげられ
る. さらに前記一般式〔5〕で表わされる環状オレフィン以
外のモノマー成分としては,例えばシクロオクタジエン
、シクロデカジエンなどをあげることができる. 環状オレフィン系開環重合体(b)の135℃のデカリ
ン中で測定した極限粘度〔η〕は0.01−10dQ/
g、好ましくは0.05〜5 dll/gである.さら
に,環状オレフィン系開環重合体(b)としては、軟化
温度(TMA)が70℃以上、好ましくは90〜200
℃、 X線回折法によって測定した結晶化度がO〜10
%、好ましくはO〜7%,特に好ましくはO〜5%のも
のが好ましい. 環状オレフィン系開環重合体(b)としては,前記範囲
の物性を有するもののみからなる重合体を用いてもよい
が、上記範囲外の物性を有する重合体が一部含まれてい
てもよく,この場合全体の物性値が上記範囲に含まれて
いればよい.前記一般式〔1〕で表わされる環状オレフ
ィン成分の開環重合体を製造するには,前記一般式〔1
〕から選ばれる七ノマー成分を原料とし、通常の環状オ
レフィンの開環重合法により開環重合させることができ
る。この場合、重合触媒としては、例えば,ルテニウム
,ロジウム、パラジウム、オスミウム,イリジウム,白
金,モリブデン,タングステン等のハロゲン化物,硝酸
塩もしくはアセtルアセトン化合物と有機スズ化合物.
アルコール等の還元剤からなる系,またはチタン、バナ
ジウム、ジルコニウム、タングステン、モリブデン等の
ハロゲン化物もしくはアセチルアセトン化合物と有機ア
ルミニウム等とからなる系などを用いることができる. 生成する開環重合体の分子量は,開環重合時にオレフィ
ンなどを添加して調節することができる.上記により得
られる開環重合体を水素添加する場合,通常の水素添加
方法を用いることができる.水素添加触媒としては,オ
レフィン化合物の水素添加に際して使用されているもの
が一般に使用可能である.具体的には不均一系触媒とし
てはニッケル,パラジウム,白金等、またはこれらの金
属をカーボン、シリカ、ケイソウ土、アルミナ、酸化チ
タン等の担体に担持させた固体触媒などがあり、例えば
ニッケル/シリカ、ニッケル/ケイソウ土,パラジウム
/カーボン、パラジウム/シリカ,パラジウム/ケイソ
ウ土、パラジウム/アルミナなどがあげられる.また均
一系触媒としては,周期律表第■族の金属を基体とする
ものがあり、例えばナフテン酸ニッケル/トリエチルア
ルミニウム、オクテン酸コバルト/n−ブチルリチウム
、ニッケルアセチルアセトネート/トリエチルアルミニ
ウムなどのNi, Co化合物と周期律表第夏〜■族金
Jmの有機金属化合物からなるもの,あるいはRh化合
物などがあげられる. 前記開環重合体の水素添加は、触媒の種類に応じて均一
系または不均一系において、1−150気圧の水素圧下
に、O〜180℃、好ましくは20〜100℃の温度範
囲で行われる.水素添加率は,水素圧、反応温度、反応
時間、触媒濃度などにより調節できる。
これらの樹脂は、l種単独で、または2種以上をブレン
ドして使用することができる。
透明樹脂基板の材質となる樹脂から透明樹脂基板を成形
するには、射出成形等の一般的な方法を採用でき、所望
とする形状の透明樹脂基板を得ることができる。
本発明において、このような透明樹脂基板間に介在させ
るリング状スペーサの材質としては,前記透明樹脂基板
の材質と同様にポリカーボネート、ポリメチルメタクリ
レート、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂が使用できる
.このスペーサを形成する樹脂には,Tie,、Sin
,等のフィラーを添加してもよい. また,ディスク基板を形或するための記録層は、Ta等
の低融点金属材料,もしくはTe−C−H.Te−Cr
、Te−Cr−C−H膜等の低融点金属材料を主成分と
する記録材料,または有機色素材料など本発明の情報記
録媒体に適したヒートモード用記録材料,あるいはTb
−Fe−co,Tb−Fe−coにptまたはPdを加
えたもの等の希土類元素と3d遷移金属を含む光磁気記
録材料,ならびに必要に応じてこれらの記録材料層の上
および/または下に積層される下地層、反射防止層,反
射層、干渉層,保護層、エンハンス層等から構成される
ものなどが用いられる.本発明の情報記録媒体に使用さ
れる接着剤は、ホットメルト接着剤にフィラーを添加し
たものであり,高温で溶融させた状態でコーティングし
、冷却することにより硬化する.このようなホットメル
ト接着剤を構成する材質としては、ポリα−オレフィン
(A)、スチレン系ポリマー(B)および粘着付与剤(
C)を含有するポリオレフイン系のホットメルト接着剤
が好ましい. このようなポリオレフイン系のホットメルト接着剤を構
或するポリα−オレフイン(A)としては、炭素数2〜
20のα−オレフインのホモポリマーまたはコポリマー
などが使用できる。このようなポリα−オレフィン(A
)としては,エチレン・プロピレン共重合体(A−1)
、ポリプロピレン(A−2)およびポリイソブチレン(
^−3)が好ましく、特に(A−1)、(A−2)およ
び(^−3)の混合物が好ましい.(^−1)、(A−
2)および(^−3)の混合物中の(A−1)ないし(
A−3)の混合割合は,(A−1)、(A−2)および
(A−3)の混合物に対して(A−1)が1〜98重量
部、好ましくは5〜90重量部、(^−2)が1〜98
重量部,好ましくは5〜90重量部,(A−3)が1〜
49重量部、好ましくは5〜45重量部が望ましい. エチレン・プロピレン共重合体(A−1)中のエチレン
含44量は5〜80重量%,特に5〜50重lt%の範
囲にあることが好ましい.またこのエチレン・プロピレ
ン共重合体(A−1)のメルトフローレート値(AST
M D 123g)は0.1〜100g/10分が好ま
しく、0.5〜50g/10分がより好ましい.またエ
チレン・プロピレン共重合体(A−1)の好ましい極限
粘度〔η〕(デカリン中,135℃で測定)は0.1〜
6.0dQ/gであり、より好ましい極限粘度〔η〕は
0.2〜4.5dl2/gである.このエチレン・プロ
ピレン共重合体(A−1)は、一部を不飽和カルボン酸
またはその誘導体で変性していてもよい.変性方法とし
ては共重合変性でもグラフト変性でもよい.不飽和カル
ボン酸またはその誘導体としては、例えばアクリル酸,
メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸,テトラヒドロフ
タル酸,イタコン酸,シトラコン酸、クロトン酸,イソ
クロトン酸、ナジック酸●(エンドーシスービシク口[
2.2.1]ヘプトー5−エンー2,3−ジカルボン酸
)等の不飽和カルボン酸;塩化マレニル、マレイミド、
無水イタコン酸,無水マレイン酸、無水シトラコン酸、
マレイン酸モノメチル,マレイン酸ジメチル.グリシジ
ルマレエート等の酸ハライド、アミド、イミド、無水物
,エステルなどがあげられる.これらの中では,不飽和
ジカルボン酸またはその酸無水物が好ましく、特にマレ
イン酸または無水マレイン酸が好ましく用いられる.変
性量としては共重合体中の不飽和カルボン酸またはその
誘導体成分の量が0.1〜5重量%であることが好まし
い. ポリプロピレン(A−2)としては、プロピレンの単独
重合体、プロピレンとエチレンまたは炭素数4〜20の
α−オレフィン等の他のコモノマーとの共重合体などプ
ロピレンを主体とするポリプロピレンであればどのよう
なものも使用できるが、中でもランダムタイプのポリプ
ロピレンが好ましく,特にコモノマーとしてエチレンま
たはα−オレフィン成分を20重量%未滴の割合で含む
エチレン・プロピレンランダム共重合体が好ましい。
ポリイソブチレン(^−3)は,数平均分子量が500
000以下のもの、特に2000〜300000のもの
が好ましい。
スチレン系ポリマー(B)は、少なくともスチレンまた
はその誘導体を構造単位の1戊分として含有する重合体
であり、具体的にはポリスチレン,スチレン・ブタジエ
ンゴム(SBR)、スチレン・ブタジエン・スチレンブ
ロック共重合体(SBSブロック共重合体)およびSB
Sブロック共重合体もしくはSBRの水素添加物である
SEBS共重合体,スチレン・アクリロニトリル共重合
体、スチレン・α−メチルスチレン共重合体,スチレン
・無水マレイン酸共重合体、スチレン・メタアクリル酸
メチル共重合体,スチレン・N−フェニルマレイミド共
重合体、スチレン・α−メチルスチレン・アクリ口ニト
リル三元共重合体、スチレン・アクリロニトリル・メタ
アクリル酸メチル三元共重合体、スチレン・無水マレイ
ン酸・アクリロニトリル三元共重合体、スチレン・無水
マレイン酸・N−フェニルマレイミド三元共重合体等の
ほか、上記の樹脂にゴム成分としてポリブタジエン、エ
チレン・プロピレン共重合ゴム、アクリルゴム等をブレ
ンドしたいわゆるABS樹脂.AES樹脂、AAS樹脂
などが例示できる. このようなスチレン系ポリマー(B)としては,ガラス
転移温度(Tg)が50〜200℃,好ましくは70〜
150℃で、200℃、2.16kg荷重でのメルトフ
ローレート(ASTM D 1238)が0.05〜l
oog/to分、好ましくは0.1〜50g/10分の
ものが好ましい.本発明で用いる粘着付与剤(C)とし
ては、例えばロジンおよびその誘導体、テルペン含有樹
脂(テルペン樹脂),芳香族系石油樹脂、シクロペンタ
ジエン系樹脂,ジシクロペンタジエン系樹脂、ボリマー
構造中に炭素環を存する脂肪族系炭化水素樹脂のような
脂肪族系環化樹脂などがあげられる.この粘着付与剤(
C)は前記(A)または(B)成分とは異なるものであ
る. ロジン誘導体の好ましい例としては,ロジンの水素化物
またはエステル化物などがあげられる.シクロペンタジ
エン系樹脂の好ましい例としては、シクロペンタジエン
のホモポリマーおよびシクロペンタジエン成分を主成分
とするコポリマーなどがあげられる. ジシクロペンタジエン系樹脂の好ましい例としては,ジ
シクロペンタジエンのホモポリマー、ジシクロペンタジ
エン成分を主成分とするコボリマーなどがあげられる. ボリマー構造中に炭素環を有する脂肪族系炭化水素樹脂
の好ましい例としては、シクロペンタジエンおよび/ま
゛たはジシクロペンタジェンと炭素数4および/または
5のオレフィンまたはジオレフィンとを共重合して得た
樹脂、または石油類の分解等によって得られる炭素数5
の脂肪族オレフィン(例えば2−メチル−1−ブテンお
よび/または2−メチル−2−ブテン)および/または
炭素数5の脂肪族ジオレフィン(例えばイソプレンおよ
び/またはビペリレン)を含む留分(CS留分)を,フ
リーデルクラフツ触媒のようなカチオン触媒の存在下で
重合して得た、いわゆる脂肪族系石油樹脂、あるいはC
,または04〜C,留分をカチオン触媒の存在下で重合
して得た石油樹脂などがあげられる.これらの中で本発
明における粘着付与剤(C)としては、脂肪族系環化樹
脂が最も好ましく,脂肪族系環化樹脂の中ではボリマー
構造中に炭素環を有する脂肪族系炭化水素樹脂、とりわ
け脂肪族系石油樹脂が好ましい. 脂肪族系環化樹脂は、好ましくは5000以下の数平均
分子量、より好ましくは50〜3000.特に好ましく
は300〜3000の数平均分子量を有し,また好まし
くは30〜120℃、より好ましくは70〜120℃の
軟化点(環球法)を有している。
最も好ましい脂肪族系環化樹脂である脂肪族系石油樹脂
は、好ましくは300〜2000の数平均分子量を有し
、また好ましくは30〜120℃,特に好ましくは70
〜100℃の軟化点(環球法)を有している.また本発
明では、(A−1)成分だけでな<(A−2).(A−
3)、(B)または(C)成分も,必要に応じて前記不
飽和カルボン酸またはその誘導体で変性していてもよい
. 前記ポリオレフィン系のホットメルト接着剤には、上記
(A)〜(C)戒分のほかに,他の戊分を含有していて
もよい. 前記ポリオレフィン系のホットメルト接着剤を構成する
各成分の配合量は,(A)戒分が4〜69重量%、好ま
しくは5〜60重量%であり、(B)成分が1〜30重
量%,好ましくは5〜20重量%であり、(C)戒分が
30〜95重量%,好ましくは35〜80重量%である
. このようなホットメルト接着剤の溶融粘度は特に制限は
ないが、中でも溶融粘度(エラミー粘度計を用い、せん
断速度17.6sec−1で測定)が170℃で200
00cPs以上のものが好ましい.ホットメルト接着剤
に添加するフィラーとしては無機、有機いずれのもので
もよく、例えばクレ、シリカ、マイ力、タルク,炭酸カ
ルシウム、アルミナ,酸化チタン、カーボンブラック,
グラファイトなど、通常のプラスチック用のフィラーと
して使用されているものが使用できる.フィラーの粒径
は特に制限はないが、100μ■以下、特にIOμ以下
が好ましい.フィラーの添加量はホットメルト接着剤1
00重量部に対して1〜100重量部、好ましくは5〜
50重量部である.フィラーはホットメルト接着剤中に
均一に分散するように添加される. ホットメルト接着剤にフィラーを添加した接着剤の溶融
粘度(エミラー粘度計を用いて温度170”C.セン断
速度17.6sec−’ テ測定)は30000−10
0000cPsが好ましい. 本発明の情報記録媒体は、前記ディスク基板にフィラー
を添加したホットメルト接着剤をロールコータまたはノ
ズル吐出により塗布し、貼合わせたものである.リング
状スペーサを介在させる場合は、硬化前にリング状スペ
ーサを貼合わせた後,硬化させて接着し,リング状スペ
ーサ上に前記ホットメルト接着剤を同様な方法で塗布し
,もう一方のディスク基板を貼合わせて硬化させ接着す
る.一般にはさらにハブを挿入して貼合わせたものが使
用される。
本発明において情報記録媒体とは、光ディスク、フレキ
シブル光ディスクなど、情報を記録層に記録するすべて
の媒体を含む。
〔作 用〕
本発明の情報記録媒体は、記録層を形成したディスク基
板の記録層側を内側にして,直接またはリング状スペー
サを介在させて接着剤を塗布した状態で,もう一方のデ
ィスク基板の記録層を内側にして接着して製造される. こうして製造された情報記録媒体は、ディスク基板同士
、またはディスク基板とリング状スペーサ間の貼合わせ
に使用する接着剤として、フィラーを添加したホットメ
ルト接着剤を用いたため、接着剤のチクソトロピー性が
高くなって塗布時の糸切れがよくなり、また耐熱性が高
くなって、高温高湿の条件で長時間使用しても2枚のデ
ィスク韮板の間にズレが発生せず,ソリ等の変形が小さ
くなる. 〔実施例〕 以下,本発明を図面の実施例により説明する.第1図は
実施例による情報記録媒体を示す断面図である.図にお
いて、1は情報記録媒体で,2枚のディスク基板2a.
 2bを記録層3a. 3bが内側になるように、リン
グ状スペーサ4a、4bを介して接着剤層5により貼合
わされ、中央にセンター六〇が設けられた構造となって
いる. 第2図(a)、(b)はディスペンサー装置を用い、ノ
ズル吐出により記録層側のディスク基板上にホットメル
ト接着剤を塗布する工程を示し、第3図(a)、(b)
は常温プレス装置により,ホットメルト接着剤が塗布さ
れたディスク基板を圧縮して貼合わせる工程を示してい
る. 第2図(a)において、1lはホットメルト接着剤であ
り,接着剤11を加熱溶融させて貯留するバレル12が
設けられている.パレル12の吐出口部分に針l3を配
し,その下部に回転ステージ14が設けられている.回
転ステージ14は、ディスク基板2a、2bを真空チャ
ックにより吸着してA方向に回転し、このときバレルl
2内の接着剤1lが針13から吐出されて接着剤層5が
形或される.回転ステージl4は回転によるズレを防止
する構造になっている.また本発明において接着剤層の
厚さは10〜300μが好ましい.塗布した接着剤層5
の厚さの調整は,上下動可能なバレルl2に設けられた
針13とディスク基板2a、2b間の距離hおよび回転
ステージ14の回転数Rにより行うことができ、接着剤
1lの吐出はガスによる圧送,ポンプによる機械的送付
等により行うことができるが,本実施例ではガスとして
窒素を用いた場合を示した.第2図(a)では、外周の
リング状スペーサ4a部分と,内周のリング状スペーサ
4b部分を独立に接着するように独立に接着剤1lを塗
布する場合を示しているが、この場合,バレルl2はデ
ィスク径方向へも移動可能な機構を有している.第2図
(b)は,内外周のリング状スペーサ4a. 4b部分
を同時に接着するため接着剤11を同時に塗布できるよ
うに、バレルl2の構造を改良したものである. 以上のように接着剤層5が形成されたディスク基板2a
は、リング状スペーサ4a、4bを配した第3図(a)
の常温プレス装置の固定下型2lの位置決めビン23に
セットされる.次にディスク基板2aとリング状スベー
サ4a. 4bを,可動上型22をB方向に移動させる
ことにより圧縮して貼合わせる.接着剤11の溶融温度
以下まで冷却されて接着剤層5が硬化することにより,
ディスク基板2aとリング状スペーサ4a, 4bは接
着する.次に同様にして,ディスク基板2aのリング状
スペーサ4a、4b上に,第2図で示される方法で接着
剤1’lを再び塗布する.その後,第3図(b)に示す
ように、ディスク基板2aを固定下型21にセットし,
その上に記録層3bがディスク基板za側に向くように
ディスク基板2bをセットして,可動上型22をB方向
に移動させ圧縮して貼合わせる. この結果,情報記録媒体1が製造される.なお、情報記
録媒体1としては、リング状スベーサ4a、4bを介在
させることなく,ディスク基板2a、2bを直接ホット
メルト接着剤11により接着したものでもよい. 〔試験例〕 以下,本発明の実施例に基づいて各種の接着剤について
.m度80℃,湿度85%の条件で環境テストを行い,
500時間後のソリ(mrad)の変化分(テスト後/
テスト前)を次式により算出し評価した.テスト後(5
00時間後)のソリ ソリの変化分= テスト前(初期)のソリ 試験例1 接着剤としては、エチレン含有量35重量%、プロピレ
ン含有fi65重it%のエチレン・プロピレン共重合
体の無水マレイン酸変性物(無水マレイン酸含有量1重
量%)18重量%、エチレンコモノマーを5重量%含有
するエチレン・プロピレンランダム共重合体10重量%
.数平均分子量約80000のポリイソブチレン12重
量%、スチレン含有量38重量%のSEBS共重合体(
スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体の水素添加物
)12重量%、および数平均分子量約500の脂肪族系
環化樹脂(脂肪族系石油樹脂)48重量%を含有するホ
ットメルト接着剤100重量部に対して、日本アエロジ
ル(株)製の疎水性シリカR−972(商品名、平均粒
径0,017μm) 10重量部を添加した接着剤を用
いた.透明樹脂基板としては、13C−NMRで測定し
たエチレン含有jt62モル%、MFR (260℃)
 35g/10分,135℃デカリン中で測定した極限
粘度〔η) 0.47dfl/g.TMA148℃のエ
チレンと1.4,5.8−ジメタノ−1,2,3,4,
4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレンを共重合
して得た樹脂を用いた.リング状スペーサとじては、厚
さ0.5+++++のポリカーボネート樹脂製のものを
用いた。光メモリ履としてはTe膜を用いた.これらを
用いて前述の製造方法により情報記録媒体1を作成し、
前記環境テストを行った.なおホットメルト接着剤層の
厚さは約120μであった。
結果を表2に示す. 試験例2 接着剤として、試験例1で用いたホットメルト接着剤i
oo重址部に対して、山田雲母工業所製の雲母100M
(商品名、平均粒径100〜200μm) 30重量部
を添加した接着剤を用いた以外は試験例lと同様に行っ
た.結果を表2に示す. 試験例3 接着剤として、試験例1で用いたホットメルト接着剤1
00重量部に対して、三共製粉(株)製炭酸カルシウム
、エスカロン1200 (商品名、平均粒径2.0μ−
) 50重量部および浅田製粉(株)製タルクJ^13
R (商品名〉0.1重量部を添加した接着剤を用いた
以外は試験例1と同様に行った.結果を表2に示す. 表 2 〔発明の効果〕 以上の通り,本発明の情報記録媒体は、ディスク基板を
貼合わせる接着剤として,ホットメルト接着剤にフイラ
ーを添加したものを用いたため、接着剤の塗布が容易で
あり、また高温高湿の条件で長時間暴露されても、貼合
わされた2枚のディスク基板の間にズレが発生せず,ソ
リ等の変形が小さくなる.
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の情報記録媒体の断面図、第2図(a)
、(b)は接着剤の塗布工程を示す断面図、第3図(a
)、(b)は貼合わせ工程を示す断面図である.各図中
,同一符号は同一または相当部分を示し、1は情報記録
媒体、2a. 2bはディスク基板、3a,3bは記録
層,4a、4bはリング状スベーサ、5は接着剤層、l
1はホットメルト接着剤、l2はバレル、14は回転ス
テージ、2lは固定下型、22は可動上型,23は位置
決めピンである.

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも1枚の透明樹脂基板の片面に記録層を
    形成した2枚のディスク基板を、直接またはリング状ス
    ペーサを介して接着剤で貼合わせた情報記録媒体におい
    て、前記接着剤がホットメルト接着剤にフィラーを添加
    したものであることを特徴とする情報記録媒体。
  2. (2)情報記録媒体が光学的情報記録媒体である請求項
    第1項記載の情報記録媒体。
  3. (3)透明樹脂基板が、135℃のデカリン中で測定し
    た極限粘度〔η〕が0.01〜10dl/gである(a
    )エチレン成分と、下記一般式〔1〕で表わされる環状
    オレフィン成分とからなる環状オレフィン系ランダム共
    重合体、または (b)下記一般式〔1〕で表わされる環状オレフィン成
    分の開環重合体もしくはその水素添加物 からなるものである請求項第1項または第2項記載の情
    報記録媒体。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔1〕 (式中、R^1〜R^1^2は水素原子、炭化水素基ま
    たはハロゲン原子であって、それぞれ同一でも異なって
    いてもよい。またR^9とR^1^0、またはR^1^
    1とR^1^2とは一体化して2価の炭化水素基を形成
    してもよく、R^9またはR^1^0とR^1^2また
    はR^1^2とは互いに環を形成していてもよい。nは
    0または正の整数であって、R^5〜R^8が複数回繰
    り返される場合には、これらはそれぞれ同一でも異なっ
    ていてもよい。)
  4. (4)ホットメルト接着剤が (A)ポリα−オレフィン、 (B)スチレン系ポリマー、および (C)粘着付与剤 を含有するものである請求項第1項ないし第3項のいず
    れかに記載の情報記録媒体。
  5. (5)ポリα−オレフィン(A)が (A−1)エチレン・プロピレン共重合体、(A−2)
    ポリプロピレン、および (A−3)ポリイソブチレン の混合物である請求項第4項記載の情報記録媒体。
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