JPH0359832A - 光ディスク基板 - Google Patents

光ディスク基板

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JPH0359832A
JPH0359832A JP1195962A JP19596289A JPH0359832A JP H0359832 A JPH0359832 A JP H0359832A JP 1195962 A JP1195962 A JP 1195962A JP 19596289 A JP19596289 A JP 19596289A JP H0359832 A JPH0359832 A JP H0359832A
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JP
Japan
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substrate
nitric acid
resin
contact angle
fuming nitric
Prior art date
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Pending
Application number
JP1195962A
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English (en)
Inventor
Eiji Tanaka
栄司 田中
Satoshi Kato
聡 加藤
Iku Sato
郁 佐藤
Sadanori Suga
菅 禎徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光ディスク基板に係り、特に軟化点が100℃
以上の炭化水素樹脂よりなり、基板表面が発煙硝酸で処
理後の基板表面の水に対する接触角が80〜100度に
なるように接触処理されている表面記録膜層との密着性
に優れた光ディスク基板に関する。
(従来の技術] レーザーを用いた光学記録は高密度の情報記録、保存、
及び再生が可能であるため、近年その開発が積極的に行
なわれている。この様な光学記録の一例として光ディス
クを挙げることが出来る。一般に光ディスクは、透明な
基板とその上にコートされた種々の記録媒体とから基本
的に横取される。
光ディスクの透明基板には無色透明な合成樹脂が用いら
れるケースが多く、その代表的なものとしてポリカーボ
ネート(以下、rPcJと略称する。)又はポリメチル
メタクリレート(以下、「PMMAJと略称する。)を
挙げることができる。これらの樹脂は無色透明性に秀い
でる他、夫々に固有の優れた性質を有するものではある
が、光学材料、特に光ディスク基板としての要件を全て
備えている訳ではなく、解決すべき問題点を有している
。例えば、PCにおいてはその芳香族環に起因する複屈
折性の問題があり、また、吸水性或いは透水性において
も問題がある。一方、PMMAにおいては、耐熱性、吸
水性、靭性の面における問題点がかねてより指摘されて
いる。
このように、これらの樹脂は夫々固有の問題点を内在さ
せつつ使用に供されているのであるが、実際には更に、
これらの樹脂よりなる透明基板の上にコートされる記録
媒体との関係において、後述のような新たな問題が生じ
ている。
一方、記録媒体については、従来より光ディスクの用途
に応じて多岐にわたる開発が行なわれている。例えば、
ライト・ワンス型と呼ばれる記録−再生専用のものでは
穴あけタイプのものが、またイレーザブル型と呼ばれる
、記録−再生一消去一再記録用のものでは、結晶転移現
象を利用した相転移タイプのもの、光磁気効果を利用し
た光磁気タイプのもの等が知られている。これらの記録
媒体用材料は、ライト・ワンス型ではテルル又はその酸
化物、合金化合物等、イレーザブル型では、GdFe、
TbFe、 GdFeCo、 TbFeCoといった希
土類−遷移金属のアモルファス合金化合物等、無機系材
料が主流とされており、一般に高真空下でのスパッタリ
ング等の乾式処法により、透明基板上に成膜することに
より形成されている。
ところで、PClPMMAの吸湿性及び透水性は、一方
では基板自身の吸湿時の膨張によるソリの問題を引き起
こすものであるが、他方、基板を通しての水分の透過に
より記録媒体の腐蝕を引き起こし、光ディスクの寿命を
縮める原因となっている。
また、基板用樹脂の耐熱性について更に言及すれば、次
のような問題がある。即ち、光ディスク、特にライト・
ワンス型、イレーザブル型等の光ディスクにおいては、
記録の書き込み、消去時の記録媒体の温度は200℃以
上にもなる。このため、ディスク基板にこの熱が直接か
かることは無いにしても、記録の書き込み、消去時には
基板が相当高温になることが予想され、耐熱性の低い樹
脂では、基板の変形成いはグループの変形等の問題が起
こり得る。
一方、光ディスクの生産工程においては、基板或いは記
録媒体の経時変化防止等の目的で、熱処理工程を取り入
れることが多いが、生産性の向上のためには、できるだ
け高い処理温度で処理することにより処理時間を短縮す
ることが望まれる。
この様な賎点からも、樹脂の耐熱性が低いと高い処理温
度を採用することができず、生産性を上げることができ
ないという不具合がある。
このようなことから、光ディスクの生産工程或いは使用
状況の高温度に耐えるには、耐熱性の低いPMMAでは
全く不十分であり、従来においては専ら、より耐熱性の
高いPCが透明基板材料として検討されている。しかし
ながら、PCでも必ずしも耐熱性が十分であるという評
価を受けているわけではなく、より高い耐熱性を備える
樹脂材料の出現が望まれている。
PC,PMMA等の従来の樹脂の欠点を補うものとして
、主に炭素、水素のみよりなり、かつ、軟化点の高い透
明性の樹脂を用いる方法が特開昭63−43910 等
において提案されている。
(発明が解決しようとしている課題) しかしながら、軟化点の高い、炭化水素樹脂は、いわゆ
るポリオレフィンの低接着性の例に洩れず、記録膜層と
の密着性が悪く、光ディスクとしての十分な寿命が得ら
れないという問題があった。本発明者等は、上述の記録
膜層との密着性向上の方法について鋭意検討した結果、
成型品の表面を発煙硝酸で軽度に処理する事により、記
録膜との密着性が顕著に向上する事を見出し、本発明に
到達した。
(課題を解決するための手段及び作用]本発明の光ディ
スク基板は、軟化点が100℃以上の透明性炭化水素樹
脂よりなり、その表面が発煙硝酸で処理後の基板表面の
接触角が、80〜100度となるように接触処理されて
いる事を特徴とする。
本発明における、軟化点が100℃以上の透明性炭化水
素樹脂としては、主に脂環式構造を主鎖、或いは側鎖に
持つ高ガラス転移点の非品性樹脂が考えられるが、結晶
性であっても高透明性が維持されるものであれば必らず
しも除外するものではない。
また、本発明における発煙硝酸は、水と硝酸(HNO3
)との共沸混合物、即ち濃度68重量%程度の硝酸水溶
液(20℃における比重1.405g/cc)よりも硝
酸含有量が高い硝酸l水混合物を言う。以下に本発明の
詳細な説明する。
本発明で用いられる、軟化点が100℃以上の脂環式構
造を主鎖、或いは側鎖に持つ非品性樹脂としては、第一
に、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂が挙げられる。
本発明で用いられるポリビニルシクロヘキサン系樹脂は
、好ましくはスチレン系樹脂(スチレン系重合体)を核
水添して得られる。
原料のスチレン系重合体としては、ビニル芳香族炭化水
素重合体或いはビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体
が挙げられる。後者のビニル芳香族炭化水素ブロック共
重合体としてはビニル芳香族炭化水素重合体セグメント
(以下、「Aセグメント]略称する。)と少なくとも1
種以上の共役ジエン重合体セグメント(以下「Bセグメ
ント」と略称する。)とから戒るものが挙げられる。
モノマーとして用いられるビニル芳香族炭化水素として
は、スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン等を挙げることができ、特に代表的なものとしてスチ
レンが挙げられる。
ビニル芳香族炭化水素重合体としては、これらのビニル
芳香族炭化水素1種よりなる単独重合体或いは2種以上
の共重合体が挙げられる。
また、上記ビニル芳香族炭化水素と、これと共重合可能
な他の不飽和単量体とを、ビニル芳香族炭化水素重合体
の特性が失なわれない範囲で共重合して得られる共重合
体を用いる事もできる。
次に、ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体中のAセ
グメントとしては上述のビニル芳香族炭化水素重合体と
同様のものが挙げられる。また、ブロック共重合体中の
Bセグメントの共役ジエンとしては、1,3−ブタジェ
ン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジェ
ン、1,3−ペンタジェン、1,3−へキサジエン等が
挙げられ、特に、1,3−ブタジェン、イソプレンが一
般的である。Aセグメント及びBセグメントからなるブ
ロック共重合体は、いわゆるリビングアニオン重合と称
せられる公知の方法、例えば有機リチウム化合物を開始
剤とし、ヘキサン、ヘプタンの様な炭化水素溶媒中で重
合する方法等により容易に得ることができる。なお、こ
のようなブロック共重合体中のAセグメントの含有量は
80重量%以上、好ましくは90重量%以上、更に好ま
しくは93重量%以上である。Aセグメントの含有量が
80重量%未満の場合には、水素付加後に得られる樹脂
の耐熱性が低下し、光ディスク基板としては不適なもの
となる。
本発明において、このような原料スチレン系重合体の分
子量は、数平均分子量で50,000以上であることが
好ましい。スチレン系重合体の分子量が低過ぎると、水
素付加役得られる樹脂の耐熱性、靭性が低下する。
一方、分子量の上限については特に制限はないが、通常
の場合、400,000以下であることが好ましい。
ポリビニルシクロヘキサン系樹脂は、このようなスチレ
ン系重合体を、芳香族水素化能を有する水素化触媒の存
在下で、核水添して得ることができる。ここで使用され
る水素化触媒としては、例えばニッケル、コバルト、ル
テニウム、ロジウム、白金、パラジウム等の金属又はそ
の酸化物、塩、錯体及びこれらを活性炭、ケイソウ土、
アルミナ等の担体に担持したもの等が挙げられる。これ
らの中でも特にラネーニッケル、ラネーコバルト、安定
化ニッケル及びルテニウム、ロジウム又は白金のカーボ
ン又はアルミナ担持触媒が、反応性の面から好ましい。
核水添反応は、50〜250 kg/cm2の圧力、1
00〜200℃の温度下にて、溶媒としてシクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、n−オクタン、デカリン、
テトラリン、ナフサ等の飽和炭化水素系溶媒又は、TH
F等のエーテル系溶媒を用いて行なうのが好ましい。
核水添反応による芳香核の核水添率は90%以上、特に
95%以上であることが好ましい。核水添率が低く、9
0%未満であると、得られる樹脂の耐熱性の低下、複屈
折の増大等の問題があり好ましくない。
本発明で用いられる他の非晶1生重合体としては、エチ
レン等のα−オレフィンと、環状モノオレフィンとのチ
ーグラー触媒によるランダム共重合体、環状オレフィン
のメタセシス触媒による開環重合体に水素添加したもの
等が挙げられる。
前者に用いられるα−オレフィンとしては、エチレン、
プロピレン等が挙げられ特にエチレンが好ましい。また
環状モノオレフィンとしては、ノルボルネン、メチルノ
ルボルネン、ジメタノオクタヒドロナフタレン、メチル
ジメタノオクタヒドロナフタレン等が挙げられる。
後者に用いられる環状オレフィンとしては、前者で挙げ
られた、環状モノオレフィンの他、ジシクロペンタジェ
ン、トリシクロペンタジェン等の環状ポリエンも用い得
る。
得られたメタセシス触媒による開環重合体は、前述のポ
リビニルシクロヘキサン系樹脂を製造されるのに用いら
れたものと同様の水素添加触媒を用いて類似の条件下で
水素添加される。
前者の非品性重合体は、特開昭60 + 168708
号公報、61−115912号公報等に、後者の非品性
重合体は60−26024号公報、63 + 2187
26号公報等に記載されている。
また、結晶性の樹脂であっても、立体規則性触媒によっ
て重合した、4−メチルペンテン−1重合体の様な透明
性の重合体であれば用いる事が出来る。
本発明における光ディスク基板は射出成型により成型さ
れる。本発明の炭化水素樹脂は射出成型に必要な流動性
を保持する為、分子量は数平均分子量で20,000よ
り大きく、200,000以下である。
分子量の下限は、樹脂の強度により規定される。
本発明において、樹脂の軟化点はサーモメカニカルアナ
ライザーを用いて針入モード用プローブを用い、荷重5
g、5℃/分の昇温速度で測定した場合100℃以上、
好ましくは120℃以上である。軟化温度が低いと、基
板、グループの変形等の問題がある。
本発明においては、以上の様にして得られた樹脂に熱安
定剤を配合し射出成型を行う。
熱安定剤としては、ヒンダードフェノール系熱安定剤、
イオウ系熱安定剤、リン系熱安定剤等が挙げられる。ヒ
ンダードフェノール系熱安定剤とリン系熱安定剤の併用
が耐熱劣化性の向上という賎点から好ましい。
本発明で採用されるヒンダードフェノール系熱安定剤と
しては、テトラキス(メチレン−3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートメ
タン、3,9−ビス[l、1−ジメチル−2−(p−(
3−t−ブチル−4−ヒトロキシー5−メチルフェニル
)プロピオニルオキシ)エチル)−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、1,3.5
− )リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル−8−トリアジン−2,4,6(IH,3H,
5H)−、)リオン、1,3.5− )リフチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン等が挙げられる。
また、リン系熱安定剤としては、テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−4,4,−ビフェニレンホ
スフォナイト、ビス(2,6−ジーt−ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイ
ト等が挙げられる。
これら安定剤の好適な添加量は、各々0.01〜1重量
部である。
これらの安定剤と本発明の軟化点が100℃以上の炭化
水素樹脂との混合方法については特に制限はないが、通
常は樹脂と安定剤とをリボンブレンダー、タンブラーブ
レンダー ヘンシェルミギサー等で混合し、その後、パ
ンバリーミキサー−軸押出機、二軸押出機等で溶融混練
し、ペレット形状とすることにより混合する。しかして
、このようにして得られたペレットを用い、成形温度2
70〜350℃、特に280〜340℃で射出成形する
ことにより、透明性、耐熱性等に優れ、着色もなく光学
歪の著しく小さい光ディスク基板を得ることができる。
本発明においては、以上の様にして得られた、光ディス
ク基板の表面を発煙硝酸で軽度に接触処理する。
発煙硝酸としては、水と硝酸(HNO3)との共沸混合
物即ち、濃度68重量%程度の硝酸水溶液(20°Cに
おける比重1.405 g / cc )よりも硝酸含
有量が高い硝酸/水混合物であれば良い。もちろん、純
硝酸も用い得るが、工業的には、いわゆる発煙硝酸を用
いるのが有利である。いわゆる濃硝酸、希硝酸では目的
が達せられない。
本発明の記録膜密着性の増大は、基板樹脂表面の酸化に
基づく極性の増大によると考えられるが、一方、過度の
酸化は基板樹脂表面の形状を損う事となるので、本発明
における発煙硝酸処理は軽度に行う必要がある。
処理装置は、特に限定的なものではなく、光ディスク基
板に発煙硝酸が均一に接触する事が可能であれば良い。
処理温度は、通常室温で十分である。処理時間は1時間
以内、好ましくは0.5時間以内、更に好ましくは10
分以内である。処理時間が長過ぎると、表面の酸化が進
行し過ぎ、表面形状が損なわれる。
処理時間の下限は特にないが、発煙硝酸が樹脂表面を均
一に濡らす様に考慮する必要がある。
処理方法としては、発煙硝酸の洛中に光ディスク基板を
浸漬し、所定時間後取り出し、水洗する。硝酸が付着し
ていると記録膜腐食の原因となるので洗浄は硝酸の付着
が実質的になくなるまで行う。
本発明における発煙硝酸処理は軽度のものであり、処理
後の基板表面の水に対する接触角が80度〜100度、
好ましくは90度〜100度になるように処理する。
本発明の光ディスク基板を用いて光ディスクを製造する
際には、該基板表面にスパッタリング、或いは蒸着等の
方法によりSNx、 TaOx等の皮膜を形成し更にそ
の上にTbFeCo等の記録層を形状して、更に、AI
等の反射膜を設け、最後に保護膜で覆う等の方法を採用
する事が出来る。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例及び比較例における各種物性は、次
の方法によって測定したものである。
■数平均分子量ニ ゲル・パーミェーション・クロマトグラフィー(GPC
)により、THFを溶媒としてポリスチレンと同様に測
定し、ポリスチレン換算の数平均分子量を求めた。
■核水添率(%): ポリビニルシクロヘキサン系樹脂をテトラヒドロフラン
(THF)に溶解し、UV吸収により測定した。
■軟化温度(℃): セイコー電子社製サーモメカニカルアナライザーを用い
て、針入モード用プローブを用い荷重5g、5℃/分の
昇温速度で軟化温度を測定した。試験片の厚みは3mm
とした。
■光ディスク基板の光線透過率(%):JISK671
4に準拠して測定した。
■光ディスクのキャリアレベル(C/N比)の測定記録
媒体、保護膜をつけた光ディスクを、PINフォトダイ
オード差動検出器をもった動特性検出器によりC/N比
(Al膜を用いた場合をOdBとする)を測定した。
なお、記録、再生条件は下記の通りとした。
記録条件:  CAV(定角速度)1800rpm半径
30 mm位置、溝上記録 記録周波数0.5 MHz duty 50% 再生条件:  CAV1800rpm 再生パワー0.8mW ■接触角の測定 室温23℃、50%RHの条件下で、協和界面科学社製
CA−DT 、A型を用いて、液滴法により、接触角を
測定した。
サンプルをセットし、脱塩蒸留水を直系1.5 mmの
液球にし、サンプル上に滴下した。その液滴とサンプル
表面との接触している角度を液滴の左右で測り、その平
均値を出し、その測定を数回、測定点を変えて測定し、
その平均値で接触角を算出した。
基板製造例 スチレン単独重合体の水添により得られた、数平均分子
量70,000、核水添率99%のポリビニルシクロヘ
キサン100重量部に、1,3.5−トリメチル−2,
4,6−)リス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン(日本チバ°ガイギー社製r
 Irganox1330 J ) 0.2重量部、ビ
ス(2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェニル)−
ペンタエリスリトール−シフオスファイト(同アデカア
ーガス社製Mark PEP −36)0.2重量部を
添加し、押出機を用いて260℃で溶融混線を行ないベ
レット化した。
このペレットを射出成形機(各機社製r M140A」
)を用いて、可動金型側にグループ付スタンバ−を取り
付け、樹脂温度300℃で厚さ1.2 mm、直系13
0mmの円盤状光ディスク基板を成形した。
基板樹脂の軟化温度は172℃であり、基板の光線透過
率は90%であった。水に対する接触角は103度であ
った。
実施例1 基板製造例で得られた光ディスク基板を20℃にける比
重が1.58の発煙硝酸で接触処理した。即ち、光ディ
スク基板を、上記の発煙硝酸の浴に浸漬し、1分後浴中
より取り出した。取り出し後、脱塩水のシャワーにより
発煙硝酸を十分に除去した後、乾燥した。この基板の水
に対する接触角は97度であった。
得られた基板をスパッタリング装置に装入し、まず8X
10  torr以下まで排気し、Arと02との混合
ガスを用いてTaターゲットの反応性スパッタを行ない
Ta205からなる干渉層(厚さ5ooA)を形成した
次いで、Tbターゲット及びFeCoターゲットを用い
たArガスによる2元同時スパッタにより、TbFeC
の記録層(厚さ300A)を設けた。更に、Tiチップ
を配置したAIフタ−ットをArガス中でスパッタして
厚さ300Aの反射層を形成した。得られた光ディスク
のC/N比は60.5 dBであった。
この記録膜を設けた基板の鏡面となっている部分に1c
mX1cmの範囲で各10本の線を引き、得られた基盤
目状部分に寺岡社製粘着テープ(イミドフィルムベース
)を貼りつけ、これを引き剥がす事により、基板と記録
膜の密着強度を評価した。
結果はlmmX1mm角の基盤目状試験片100枚のう
ち剥がれたものは1枚もなかった。
実施例2 実施例1において、発煙硝酸処理の時間を3分とする以
外は実施例1と同様に行なった。
得られた基板の接触角は95度、剥離は100枚中0枚
であった。C/N比は57.5 dBであった。
比較例1 発煙硝酸で接触処理を行なわなかった基板について、テ
ープ剥離試験を行なったところ、剥離は100枚中10
0枚であった。C/N比は60.8 dBであった。
比較例2 実施例1で発煙硝酸の代わりに濃硝酸(20℃における
比重は1.40)を用い、処理時間を18時間とする以
外は実施例1と同様に処理を行なった。
得られた基板の接触角は102度、テープflj離試験
の結果は100枚中78枚であった。この様に濃硝酸処
理では接着性は向上しない。またC/N比は60.5d
Bであった。
比較例−3 実施例1で処理時間を11時間とする以外は実施例1と
同様に処理を行なった。
得られた基板の接触角は78度、テープ剥離試験の結果
は100枚中剥離0であった。
キャリアレベル測定の結果は、25.0 dBと低下し
た。これは過度の酸化に基づく、表面の荒れのためと認
められた。
実施例、比較例の結果を表1にまとめる。
(発明の効果] 本発明は以上、詳述したように、表面記録膜層との密着
性及び耐熱性に優れ、吸水性の小さな光ディスク基板の
発明であり、産業上の利用価値は極めて犬である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)軟化点が100℃以上の炭化水素樹脂よりなり、
    その表面が発煙硝酸で処理後の基板表面の水に対する接
    触角が80〜100度になるように接触処理されている
    事を特徴とする光ディスク基板。
JP1195962A 1989-07-28 1989-07-28 光ディスク基板 Pending JPH0359832A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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