JPH01294753A - 光ディスク基板 - Google Patents

光ディスク基板

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JPH01294753A
JPH01294753A JP63125481A JP12548188A JPH01294753A JP H01294753 A JPH01294753 A JP H01294753A JP 63125481 A JP63125481 A JP 63125481A JP 12548188 A JP12548188 A JP 12548188A JP H01294753 A JPH01294753 A JP H01294753A
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polyvinylcyclohexane
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菅 禎徳
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光ディスク基板に係り、特に、特定の熱安定剤
を含有してなる、熱加工安定性に優れたポリビニルシク
ロヘキサン系樹脂より構成された光ディスク基板に関す
る。
[従来の技術] レーザーを用いた光学記録は高密度の情報記録、保存、
及び再生が可能であるため、近年その開発が積極的に行
なわれている。この様な光学記録の一例として光ディス
クを挙げることが出来る。一般に光ディスクは、透明な
基板とその上にコートされた種々の記録媒体とから基本
的に構成される。
光ディスクの透明基板には無色透明な合成樹脂が用いら
れるケースが多く、その代表的なものとしてポリカーボ
ネート(以下、rPcJと略称する。)又はポリメチル
メタクリレート(以下、rPMMAJと略称する。)を
挙げることができる。これらの樹脂は無色透明性に秀い
でる他、夫々に固有の優れた性質を有するものではある
が、光学材料、特に光ディスク基板としての要件を全て
備えている訳ではなく、解決すべき問題点を有している
。例えば、PCにおいてはその芳香族環に起因する複屈
折性の問題があり、また、吸水性或いは透水性において
も問題がある。−・方、PMMAにおいては、耐熱性、
吸水性、靭性の面における問題点がかねてより指摘され
ている。
このように、これらの樹脂は夫々固有の問題点を内在さ
せつつ使用に供されているのであるが、実際には更に、
これらの樹脂よりなる透明基板の上にコートされる記録
媒体との関係において、後述のような新たな問題が生じ
ている。
一方、記録媒体については、従来より光ディスクの用途
に応じて多岐にわたる開発が行なわれている。例えば、
ライト・ワンス型と呼ばれる記録−再生専用のものでは
穴あけタイプのものが、またイレーザブル型と呼ばれる
、記録−再生一消去一再記録用のものでは、結晶転穆現
象を利用した相転移タイプのもの、光磁気効果を利用し
た光磁気タイプのもの等が知られている。これらの記録
媒体用材料は、ライト・ワンス型ではテルル又はその酸
化物、合金化合物等、イレーザブル型では、Gd−Fe
/TbFe、Gd−Fe−Co/Tb −FeCoとい
ワた希土類−遷移金属のアモルファス合金化合物等、無
機系材料が主流とされており、一般に高真空下でのスパ
ッタリング等の乾式処決により、透明基板上に成膜する
ことにより形成されている。
ところで、PC,PMMAの吸湿性及び透水性は、一方
では基板自身の吸湿時の膨張によるソリの問題を引き起
こすものであるが、他方、基板を通しての水分の透過に
より記録媒体の腐蝕を引か起こし、光ディスクの寿命を
縮める原因となっている。
また、基板用樹脂の耐熱性について更に言及すれば、次
のような問題がある。即ち、光ディスク、特にライト・
ワンス型、イレーザブル型等の光ディスクにおいては、
記録の書き込み、消去時の記録媒体の温度は200℃以
上にもなる。このため、ディスク基板にこの熱が直接か
かることは無いにしても、記録の書き込み、消去時には
基板が相当高温になることが予想され、耐熱性の低い樹
脂では、基板の変形成いはグループの変形等の問題が起
こり得る。
一方、光ディスクの生産工程においては、基板或いは記
録媒体の経時変化防止等の目的で、熱処理工程を取り入
れることが多いが、生産性の向上のためには、できるだ
け高い処理温度で処理することにより処理時間を短縮す
ることが望まれる。
この様な観点からも、樹脂の耐熱性が低いと高い処理温
度を採用することができず、生産性を上げることができ
ないという不具合がある。
このようなことから、光ディスクの生産工程或いは使用
状況の高温度に耐えるには、耐熱性の低いPMMAでは
全く不十分であり、従来においては専ら、より耐熱性の
高いpcが透明基板材料として検討されている。しかし
ながら、PCでも必ずしも耐熱性が十分であるという評
価を受けているわけではなく、より高い耐熱性を備える
樹脂材料の出現が望まれている。
PC,PMMA等の従来の樹脂の欠点を補うものとして
、特開昭63−43910等において、ポリビニルシク
ロヘキサン系樹脂を光ディスク基板として用いる方法が
提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂を用い
た場合においても、必ずしも高特性光ディスク基板が得
られるわけではなく、いくつかの点で満足し得る結果が
得られていないのが現状である。
本発明者等は、前記特許出願において提案されているポ
リビニルシクロヘキサン系樹脂を用いた光ディスク基板
の成形性等について詳細に検討した結果、次のような知
見を得た。
ポリビニルシクロヘキサン系樹脂は、通常、ビニル芳香
族系重合体の芳香環の水添により得られ、一般にポリス
チレン同様の脆性高分子として知られている樹脂である
前述した様にライト・ワンス型、イレーザブル型等の光
ディスクにおいては、その使用状況、生産工程において
、相当の熱履歴を受けることから、樹脂基板に対して高
い耐熱性が要求される。
また、ディスク基板用樹脂材料としては、少なくとも射
出成形の際の金型離型時に破損しない程度の靭性も要求
される。
このような要求を満たすべく、耐熱性に秀れ、ある程度
の靭性を持つポリビニルシクロヘキサン系重合体を得る
ためには、合成に際し、芳香環の水添率を高くし、かつ
−窓以上の分子量を保持する必要がある。
一方、光ディスク基板としては、ソリ、歪が少くグルー
プの転写性が良好である必要があり、このような観点か
らは、射出成形時の樹脂の流動性はできるだけ良好であ
ることが好ましい、また、シルバーストリーク発生や着
色の防止のためには、樹脂の吸湿量を下げると共に、で
きる限り樹脂の劣化を防止する必要がある。
ところで、ある程度の靭性が保持されるような分子量を
持つポリビニルシクロヘキサン系樹脂に関して、樹脂の
劣化が防止できる低温での射出成形では、流動性が不十
分となるので、成形温度を高くする必要がある。このよ
うな成形温度としては270〜330℃、更には280
〜320℃の範囲が好ましい。
しかしながら上記温度範囲においては、ポリビニルシク
ロヘキサン系樹脂の劣化が避けられず、安定剤の使用が
不可欠となる。
本発明は、安定剤を配合することにより、耐熱性、靭性
、流動性、吸湿性、透明性等の特性を改善したポリビニ
ルシクロヘキサン系樹脂よりなる高特性光ディスク基板
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明の光ディ
スク基板は、熱重量計で測定した5%重量減少温度が2
95℃以上である、ヒンダードフェノール系熱安定剤及
びリン系熱安定剤を配合したポリビニルシクロヘキサン
系樹脂からなることを特徴とする。
即ち、本発明者等は、前述のポリビニルシクロヘキサン
系樹脂の熱劣化を効果的に防止する安定剤について鋭意
検討した結果、安定剤として、熱重量計で測定した5%
重量減少温度が295℃以上であるヒンダードフェノー
ル系熱安定剤及びリン系熱安定剤を併せて用いることに
より、樹脂の劣化が効果的に防止され、シルバーストリ
ークや着色の問題が解消されることを見出し、本発明に
到達した。
本発明において、ヒンダードフェノール系熱安定剤とし
ては、1分子中にヒンダードフェノール基を4つ以上有
するものが好ましい。
また、リン系熱安定剤としては、テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−4,4゜−ビフェニレンホ
スフォナイト及び/又はビス(2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホ
スファイトが好ましい。
更に、ポリビニルシクロヘキサン系樹脂の数平均分子量
は40.000〜300,000であることが好ましい
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明で用いられるポリビニルシクロヘキサン系樹脂は
、好ましくはスチレン系樹脂(スチレン系重合体)を核
水添して得られる。
原料のスチレン系重合体としては、ビニル芳香族炭化水
素重合体或いはビニル芳香族炭化水素を主体とする重合
体セグメント(以下、「Aセグメント」と略称する。)
と、少なくとも1種以上の共役ジエンを主体とする重合
体セグメント(以下、「Bセグメント」と略称する。)
とから成り、Aセグメントの含有量が80!i量%以上
、好ましくは90重量%以上のビニル芳香族炭化水素ブ
ロック共重合体であって、全光線透過率が80%以上の
ものが用いられる。
Aセグメントのビニル芳香族炭化水素としては、スチレ
ン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン等を挙げ
ることができ、特に代表的なものとしてスチレンが挙げ
られ、ビニル芳香族炭化水素重合体としては、これらの
ビニル芳香族炭化水素t fiよりなる単独重合体或い
は2種以上の共重合体が挙げられる。ビニル芳香族炭化
水素を主体とする重合体としては、上記ビニル芳香族炭
化水素と、これと共重合可能な単量体との共重合体等が
挙げられる。特に接着性等が要求される場合には、上記
ビニル芳香族炭化水素と、これと共重合可能な、極性基
を持つ不飽和単量体とを、ビニル芳香族炭化水素の特性
が失なわれない範囲で共重合して得られる共重合体を用
いるのが好ましい。
Bセグメントの共役ジエンとしては1.3−ブタジェン
、イソプレン、2.3−ジメチル−1,3−ブタジェン
、1,3−ペンタジェン、1.3−ヘキサジエン等が挙
げられ、特に、1.3−ブタジェン、イソプレンが一般
的である。
Aセグメント及びBセグメントからなるブロック共重合
体は、いわゆるリビングアニオン重合と称せられる公知
の方法、例えば有機リチウム化合物を開始剤とし、ヘキ
サン、ヘプタンの様な炭化水素溶媒中で重合する方法等
により容易に得ることができる。
なお、このようなブロック共重合体中のAセグメントの
含有量は80重量%以上、好ましくは90重量%以上、
更に好ましくは93重量%以上である。Aセグメントの
含有量が80重量%未満の場合には、水素付加後に得ら
れる樹脂の耐熱性が低下し、光ディスク基板としては不
適なものとなる。また、全光線透過率が80%未満では
良好な透明基板が得られない。
本発明において、このようなブロック共重合体からなる
スチレン系重合体の分子量は、数平均分子量でso、o
oo以上であることが好ましい。
スチレン系重合体の分子量が低過ぎると、水素付加後得
られる樹脂の耐熱性、靭性が低下する。
分子量の低下に伴う靭性の低下は、重合体中のジエン系
重合体の含有量が少いもの程著しい。
従って、ジエン系重合体を含まない重合体に関しては、
数平均分子量がao、oooより大であることが好まし
い、一方、分子量の上限については特に制限はないが、
通常の場合、400,000以下であることが好ましい
ポリビニルシクロヘキサン系樹脂は、このようなスチレ
ン系重合体を、芳香族水素化能を有する水素化触媒の存
在下で、核水添して得ることができる。ここで使用され
る水素化触媒としては、例えばニッケル、コバルト、ル
テニウム、ロジウム、白金、パラジウム等の金属又はそ
の酸化物、塩、錯体及びこれらを活性炭、ケイソウ土、
アルミナ等の担体に担持したもの等が挙げられる。これ
らの中でも特にラネーニッケル、ラネーコバルト、安定
化ニッケル及びルテニウム、ロジウム又は白金のカーボ
ン又はアルミナ担持触媒が、反応性の面から好ましい。
核水添反応は、50〜250 k g / c m”の
圧力、100〜200℃の温度下にて、溶媒としてシク
ロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−オクタン、デ
カリン、テトラリン、ナフサ等の飽和炭化水素系溶媒を
用いて行なうのが好ましい。
なお、通常、スチレン系重合体の核水添においては、副
反応として重合体の分子鎖の切断を伴う、この分子鎖切
断を防ぐために、水素化はできるだけ高い水素圧力で、
かつ短時間で行なうことが好ましい。
核水添反応による芳香核の核水添率は90%以上、特に
95%以上であることが好ましい、核水添率が低く、9
0%未満であると、得られる樹脂の耐熱性の低下、複屈
折の増大等の問題があり好ましくない、なお、本発明に
おいて、樹脂の耐熱性としては、サーモメカニカルアナ
ライザーで測定した軟化点が150℃以上であることが
好ましく、複屈折率としては光ディスク基板として成形
した場合、後述するΔn、、、の値が30nm以下とな
るものが好ましい。
本発明において、このようにして得られるポリビニルシ
クロヘキサン系樹脂の分子量は、原料となるスチレン系
重合体の組成、分子量、水素化(水添)条件等に依存し
、またその適正範囲も、組成により異なるが、通常、数
平均分子量で30,000より大きく、好ましくは50
.000より大である。靭性の面からは、ジエン系重合
体の含有量が小であるもの程、分子量が高いことが要求
され、ジエン系重合体を含有しないものに関しては、分
子量は40,000より大であり、好ましくはso、o
ooより大であることが必要である0分子量の上限は、
成形性の面から規定されるが、通常は数平均分子量で3
00.000以下である。
本発明においては、このようなポリビニルシクロヘキサ
ン系樹脂に、安定剤として、熱重量計において空気気流
下で測定されるところの5%重量減少温度が295℃以
上であるヒンダードフェノール系熱安定剤の少なくとも
一種と、同じく5%重量減少温度が295℃以上である
リン系熱安定剤の少なくとも一種とを組み合わせて配合
する。
なお、本発明において、熱重量計において空気気流下で
測定されるところの5%重量減少温度とは、空気流量1
00mj!/分の流通下、20′c/分の昇温速度で加
熱した時の重量減を測定し、重量減が5.0重量%とな
った時の温度である。
本発明で採用されるヒンダードフェノール系熱安定剤と
しては、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートメ
タン、3.9−ビス[1,1−ジメチル−2−(β−(
3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル
)プロピオニルオキシ)エチル]−2,4,8゜10−
テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,3.5
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル−5−トリアジン−2,4,6(IH,3H,5
H)−トリオン、1.3.5−)−ジメチル−2,4,
6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼン等が挙げられる。
また、リン系熱安定剤としては、テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホ
スフォナイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイ
ト等が挙げられる。
これらの安定剤のうち、ヒンダードフェノール系安定剤
としては1分子中にヒンダードフェノール基を4つ以上
持つものを用いた時に最も優れた効果が得られる。
これら安定剤の好適な添加量は、ポリビニルシクロヘキ
サン系樹脂100重量部に対して、ヒンダードフェノー
ル系熱安定剤及びリン系安定剤を各々0.01〜3重量
部、好ましくは0.05〜1重量部である。安定剤の添
加量がこの範囲未満では、劣化防止効果が不十分であり
、この範囲を超える添加量ではブリードが生じたり、光
ディスク基板として必要な透明性が低下する等の問題を
生じる場合がある。
これらの安定剤とポリビニルシクロヘキサン系樹脂との
混合方法については特に制限はないが、通常は樹脂と安
定剤とをリボンブレンダー、タンブラーブレンダー、ヘ
ンシェルミキサー等で混合し、その後、バンバリーミキ
サ−1−軸押出機、二軸押出機等で溶融混練し、ペレッ
ト形状とすることにより混合する。しかして、このよう
にして得られたベレットを用い、成形温度270〜33
0℃、特に280〜320℃で射出成形することにより
、透明性、耐熱性等に優れ、着色もなく光学歪の著しく
小さい光ディスク基板を得ることができる。
本発明の光ディスク基板を用いて光ディスクを製造する
際には、該基板表面に金属蒸着等により前述の記録媒体
の皮膜を形成するか、或いは塗布等の方法で有機色素系
材料の皮膜を設け、これらを更に侃護膜で覆う等の方法
を採用することができる。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例及び比較例における各種物性は、次
の方法によって測定したものである。
■ 数平均分子量ニ ゲル・パーミェーション・クロマトグラフィー(GPC
)により、THFを溶媒としてポリスチレンと同様に測
定し、ポリスチレン換算の数平均分子量を求めた。
■ 核水添率(%): ポリビニルシクロヘキサン系樹脂をテトラヒドロフラン
(THF)に溶解し、UV吸収により測定した。
■ 軟化温度(℃): Dupont社製サーモメカニカルアナライザーを用い
て、5℃/分の昇温速度で軟化温度を測定した。
■ 光ディスク基板の光線透過率(%):JIS  K
  6714に準拠して測定した。
■ 光ディスク基板の複屈折(nm):成形した厚さ1
.2mm、直径130mmのディスクの中央から5.5
cm位置での複屈折(以下「Δns、sJと略記する。
)で評価した。複屈折は日本光学社製の偏光顕微鏡によ
り測定した。
■ 光ディスク基板の反り量(mm):N i DEK
社フラットテスターFT−7を用いて測定した。
■ 光ディスク基板の外観: 後述する方法で成形した光ディスク基板に関して、着色
、シルバーストリークの発生等を目視により調べた。
実施例1 スチレン単独重合体の水添により得られた、数平均分子
量70,000、核水添率99%のポリビニルシクロヘ
キサン100重量部に、テトラキス[メチレン−3−(
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネートメタン(日本チバガイギー社製rl rg
anoxloloJ )0.2mm量部、テトラキス(
2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’ −ビフ
ェニレンホスフォナイト(同rl rgaphosP−
EPQJ )0.2重量部を添加し、押出機を用いて2
60℃で溶融混練を行ないベレット化した。
このペレットを射出成形機(多機社製「Ml 40AJ
 )を用いて、可動金型側にグループ付スタンバ−を取
り付け、樹脂温度300℃で厚さ1.2mm、直径13
0mmの円醗状光ディスク基板を成形した。
得られた光ディスク基板の物性を第1表に示す。
実施例2 アニオン重合によるスチレン−ブタジェン−スチレンブ
ロック共重合体(ブタジェン含量5重量%)の水添によ
り得られた数平均分子量60.000、核水添率99%
のポリビニルシクロヘキサン系樹脂100重量部に3.
9−ビス[1,1−ジメチル−2−(β−(3−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ニルオキシ)エチル]−2.4,8.10テトラオキサ
スピロ[5,5]ウンデカン(アデカ・アーガス社製r
Mark  Aφ−8o」)0.2重量部、テトラキス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル−4,4°−ビフェ
ニレンホスフォナイト(日本チバガイギー1 rgap
hosP−EPQ)0.2重量部を添加し、実施例1と
同様にしてベレット化及び射出成形を行なった。
得られた光ディスク基板の物性を第1表に示す。
比較例1 安定剤としてブチルヒドロキシトルエン0. 2重量部
を用い、射出成形温度を260℃としたこと以外は実施
例1と同様にして光ディスク基板を得た。
得られた光ディスク基板の物性を第1表に示す。
比較例2 実施例1においてrIrgaphos  P−EPQJ
の代わりにジステアリルチオプロピオネート0.2重量
部を加えたこと以外は同様にして光ディスク基板を得た
得られた光ディスク基板の物性を第1表に示す。
第1表より明らかなように、特定のヒンダードフェノー
ル系熱安定剤及びリン系熱安定剤を配合したポリビニル
シクロヘキサン系樹脂を用いることにより、耐熱性、透
明性、光特性、形状安定性に優れ、シルバーストリーク
や着色のない高特性光ディスク基板が得られる。これに
対し、比較例1のものでは、ディスクの軟化温度、透明
性等には変化はなかったが、若干の着色、シルバースト
リークの発生があり、反り量は0.5mm、複屈折Δn
s、s=8nmと高い、また、比較例2のものでは、着
色(黄色)が認められ、若干のシル[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明によれば、耐熱性、透明性等
に優れ、低吸湿性、低複屈折性の高特性ポリビニルシク
ロヘキサン樹脂から樹脂の劣化の問題もなく安定生産す
ることが可能な光ディスク基板が提供される。
本発明においては、特にヒンダードフェノール系熱安定
剤として、1分子中にヒンダードフェノール基を4つ以
上有するものを、リン系熱安定剤として、テトラキス(
2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4°−ビフェ
ニレンホスフォナイト及び/又はビス(2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール
−ジ−ホスファイトを用い、また、ポリビニルシクロヘ
キサン系樹脂の数平均分子量が40,000〜300.
000である場合に極めて優れた効果が得られる。
代理人  弁理士  重 野  剛 手続補正書 1 事件の表示 昭和63年特許願第125481号 2 発明の名称 光ディスク基板 3 補正をする者 事件との関係 特許出願人 氏 名    (59B)三菱化成株式会社4 代理人 住 所  東京都港区虎ノ門1丁目15番7号〒105
 7G115ビル 8階 6 補正の対象    明細書 7 補正の内容 (1) 明細書第10頁第9行〜第12頁第18行に[
原料の・・・低下する」とあるのを下記の通りに訂正す
る。
記 「 原料のスチレン系重合体としては、ビニル芳香族炭
化水素重合体或いはビニル芳香族炭化水素ブロック共重
合体が挙げられる。後者のビニル芳香族炭化水素ブロッ
ク共重合体としてはビニル芳香族炭化水素重合体セグメ
ント(以下、「Aセグメント」と略称する。)と少なく
とも1種以上の共役ジエン重合体セグメント(以下、「
Bセグメント」と略称する。)とから成るものが挙げら
れる。
千ツマ−とじて用いられるビニル芳香族炭化水素として
は、スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン等を挙げることができ、特に代表的なものとしてスチ
レンが挙げられる。
ビニル芳香族炭化水素重合体としては、これらのビニル
芳香族炭化水素t fiよりなる単独重合体或いは2種
以上の共重合体が挙げられる。特に接着性等が要求され
る場合には、上記ビニル芳香族炭化水素と、これと共重
合可能な、極性基を持つ不飽和単量体とを、ビニル芳香
族炭化水素重合体の特性が失なわれない範囲で共重合し
て得られる共重合体を用いるのが好ましい。
次に、ビニル芳香族炭化水素ブロック共重合体中のAセ
グメントとしては上述のビニル芳香族炭化水素重合体と
同様のものが挙げられる。また、ブロック共重合体中の
Bセグメントの共役ジエンとしては、1.3−ブタジェ
ン、イソプレン、2.3−ジメチル−1,3−ブタジェ
ン、1.3−ペンタジェン、1.3−へキサジエン等が
挙げられ、特に、1.3−ブタジェン、イソプレンが一
般的である。Aセグメント及びBセグメントからなるブ
ロック共重合体は、いわゆるリビングアニオン重合と称
せられる公知の方法、例えば有機リチウム化合物を開始
剤とし、ヘキサン、ヘプタンの様な炭化水素溶媒中で重
合する方法等により容易に得ることができる。なお、こ
のようなブロック共重合体中のAセグメントの含有量は
80瓜量%以上、好ましくは90重量%以上、更に好ま
しくは93重量%以上である。Aセグメントの含有量が
80重量%未満の場合には、水素付加後に得られる樹脂
の耐熱性が低下し、光ディスク基板としては不敵なもの
となる。
本発明において、このような原料スチレン系重合体の分
子量は、数平均分子量で50,000以上であることが
好ましい、スチレン系重合体の分子量が低過ぎると、水
素付加後書られる樹脂の耐熱性、靭性が低下する。」 以上

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱重量計で測定した5%重量減少温度が295℃
    以上である、ヒンダードフェノール系熱安定剤及びリン
    系熱安定剤を配合したポリビニルシクロヘキサン系樹脂
    からなることを特徴とする光ディスク基板。
  2. (2)ヒンダードフェノール系熱安定剤が、1分子中に
    ヒンダードフェノール基を4つ以上有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の光ディスク基板。
  3. (3)リン系熱安定剤が、テトラキス(2,4−ジ−t
    −ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンホスフォ
    ナイト及び/又はビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−
    メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファ
    イトであることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
    第2項に記載の光ディスク基板。
  4. (4)ポリビニルシクロヘキサン系樹脂の数平均分子量
    が40,000〜300,000であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に
    記載の光ディスク基板。
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