JPH03161719A - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法

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JPH03161719A
JPH03161719A JP30076689A JP30076689A JPH03161719A JP H03161719 A JPH03161719 A JP H03161719A JP 30076689 A JP30076689 A JP 30076689A JP 30076689 A JP30076689 A JP 30076689A JP H03161719 A JPH03161719 A JP H03161719A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal material
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substance
substrate
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JP30076689A
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Jun Hoshikawa
潤 星川
Chiyotsugu Hitomi
人見 千代次
Akinari Kaneko
金子 明成
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ICI Japan Ltd
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ICI Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、液晶表示素子の製造方法に関する。
詳しくは,被浸透性物体層である繊維状集合体に液晶物
質を含浸させた液晶層に、種々の電圧を印加しまたは印
加せずして、液晶層を通過する光の散乱、吸収または透
過を利用し、各種情報表示を行い、またはシャッター効
果を利用する各種表示板、窓、扉、壁などの一部または
全部を構成させる液晶表示素子の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来からの液晶表示素子は,透明電極をつけたガラス等
の透明基板によって液晶層を挟持し、さらにその両外側
に偏光板を付したツイストーネマチック方式(TN方式
)が多く用いられている。
このような液晶表示素子は,高価な偏光板を必要とし、
また性能面でも素子の明るさや視野角が不充分であると
いう欠点があった. こうした問題点に対して、偏光板が不要で、かつ液晶物
質の複屈折性を利用し,透明または白濁状態を電気的に
コントロールする方式が提案されている。この方法は,
基本的には液晶分子の常光屈折率と支持媒体の屈折率と
を一致させ,1!圧を印加して液晶分子の配向が揃う時
には、透明状態を表示し、電圧無印加の時には、液晶分
子の配向の乱れによる光散乱状態を表示するものである
.提案されている二つの方式のうち一つは、液晶物質微
小滴をポリマー中に分散させて保持する方法である.こ
れはカプセル型液晶表示方式とも呼ばれ、液晶物質微小
滴は,ポリマー中に独立して封入されている。
具体的には、特許公表昭和58年第501631号,特
許公開昭和59年第226322号明細書などに記され
た水溶性ポリビニルアルコールをポリマー成分として液
晶物質と混合してエマルジョン化し,これを基板上に塗
り拡げて乾燥し、液晶物質而の分散したポリマー層を得
る方法、または特許公開昭和62年第2231号、米国
特許第4,688,900号等に記載されているエポキ
シ樹脂またはアクリル系紫外線硬化性樹脂などの未硬化
樹脂中に液晶物質を溶解させ、硬化反応の進行に伴って
液晶物貿滴を析出させる方法などがある。
これらの方法では、液晶表示素子の光散乱特性及び郭動
電圧特性等は、液晶微小滴の粒子径によって変動するが
,概してエマルジョンの作製条件或いは硬化反応の制御
条件によって粒子径にばらつきを生じ易く,その結果、
駆動電圧が高くなる或いは表示コントラストが低くなる
という問題があった。
提案されているもう一つの方式は、「アプライド・フィ
ジックス・レターJ−40巻工号、l982年1月号(
Applied Physics Letter, V
ol.40, Nal,Jan, 1982).  米
国特許第4,411,495号明細書などに報告されて
いる液晶物質を多孔質層中の微小孔に流し込み,その両
側を透明基板で挟持する方式である。具体的には、多孔
質フィルター中に液晶物質を流し込み,フィルター壁と
の屈折率差による光散乱特性を、電圧印加によりコント
ロールするもので,偏光板は不要でかつ多孔質フィルタ
ーの厚みを選ぶことによって液晶層の実質的な厚みをコ
ントロールできるため、大画面の表示素子も比較的容易
に造ることができ,また、特性のばらつきも小さくなる
.しかしこの場合低電圧で応答させるための薄い多孔質
体を得ることが困難であり、具体的には数100ボルト
の電圧印加が必要であったために実用に供されるもので
はなかった。
これに対して本発明者等が開発した改良技術である繊維
状集合体含浸型液晶表示方式があり、即ち、特願平1−
128000号に記されている、静電紡糸法により生威
した直径1μ以下の微細繊維を基板上に堆積させて被浸
透性物体層である繊維状集合体を形威し、これに液晶物
質を含浸させるもので、液晶層の厚みは任意に調整可能
で,実用範囲内の電圧印加による廃動が可能である, また,この技術による表示素子は、電圧印加時の透明性
、特に斜め方向から観察したときの透明性が、他の光散
乱型表示素子よりも秀れているという長所もある。
しかしながら、この技術による表示素子を製造する際に
,繊維状集合体に液晶物質を含浸させる工程において、
液晶層中に気泡等を生じ,素子の外観を低下させる要因
となっていた.具体的には液晶物質を含浸させる方法の
一つとして,繊維状集合体上へ液晶物質を散布して、液
晶物質が浸透したのちに基板同士を貼り合わせる方法が
あったが,散布箇所に細かい気泡が残り易く、また液晶
物質のロスも多かった6また、別の方法として、繊維状
集合体上にロールコーター等で液晶物質を塗布する方法
では、ローラーが繊維状集合体表面に接着するとその構
造に乱れを生じ、素子の外観を低下させるという問題が
あった. また、別の方法として、繊維状集合体の形成された基板
を,液晶物質の入ったタンクに浸して引き上げる方法も
あるが、液晶物質が必要以上に付着し,また裏面に付着
した液晶物質の除去が困難であること,及び基板に付着
していた異物、汚れ等が液晶物質のタンク内に持ち込ま
れ、製造歩留りを落とす等の問題点を有していた. 本願明細書では、上記した「被浸透性物体層Jなる用語
が用いられているが、これは次のように定義される。
被浸透性物体層は、被浸透性物質で構成された物体層を
意味するが、被浸透性とは,液晶物質と親和性があり、
その界面において容易に濡れ現象を呈するような性質で
あり,そのような性質を有する物質としては、一般のポ
リマーが含まれる。
また、被浸透性物体層とは、被浸透性物質で構成され、
本発明の液晶表示素子及び装置を、効率良く,かつ合目
的的に構成するように、その中に液晶物質を受け入れる
ための空間を形或するものであり、液晶物質を該空間に
受け入れることによって、本発明の液晶層を構成するに
いたるものである。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、従来既知の、また今後さらに開発される上記
繊維状集合体含浸型液晶表示素子の製造方法に関して、
液晶物質を含浸させる工程中での問題点を解消し、大面
積にわたっても、均一な外観と良好な表示品質を保つこ
とができ、実用上好ましい液晶表示素子を容易に製造す
るための方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、前述の課題を解決するためになされた
ものであり、電極を有する可撓性基板(但し基板のうち
1枚は剛直なものであってもよい)の間に液晶物質及び
それを含有する被浸透性物体層である繊維状集合体より
なる液晶層を挟持した液晶表示素子の製造方法において
、貼り合わせ部に液晶物質が溜った状態で繊維状集合体
中に液晶物質を含浸させながら基板を貼り合わせる工程
を有することを特徴とする液晶表示素子の製造方法を提
供するものである。
以下,本発明について更に詳細に説明する。
まず、本発明の液晶表示素子の基本的構或の一例を第↓
図を用いて説明する. 第1図においては、透明電極3,4をもつ透明導基板1
.2の間に、液晶物質6およびそれを含有する繊維状集
合体5からなる液晶層がサンドインチされ、さらに廓動
回路7が、スイッチ8を介して透明電+i3.4に接続
した構成である。なお、図中9、10は液晶物質のしみ
出しを防止するシール材である。繊維状集合体5の屈折
率に対し,液晶物質6の常光屈折率がほぼ一敗する素材
を選択しておくと,第l図(b)のように電圧を印加し
たときに、繊維状集合体5と液晶分子長軸が電界方向に
揃った液晶分子11とは屈折率差がなくなって透明状態
を示す。逆に第1図(a)のように電圧を除去すると、
液晶分子は、繊維部との屈折率差を生じて入射光を散乱
する。かくして、電圧印加の有無によって透明及び白濁
状態の間をコントロールできる。
また、液晶物質中に二色性染料を溶解させてもよく、こ
の場合は透明及び濁った着色状態の間をコントロールで
きる。
本発明における液晶表示素子の製造工程は(1)透明電
極を有する基板上に繊維状集合体を形或する工程 (2)繊維状集合体に液晶物質を含浸させながら基板同
士を貼り合わせる工程とに分かれる。本発明の特徴とす
るところの(2)の工程について、その一例を第2図を
用いて説明する. 繊維状集合体13の形成された可撓性のある基板12及
び他の可撓性ある基板I4を、回転する加圧ローラーl
5及び16によって貼り合わせる際に,貼り合わせ部分
に液晶物質17を供給し,液晶物質が溜った状態で貼り
合わせる。なお、図中19は液晶物質のタンクを, 1
8はバルブを示す.液晶物質が繊維状集合体中に浸透す
ると同時に,基板同士が貼り合わされることが連続的に
行われるために、液晶層内に気泡等を生ずることなく、
また液晶物質のロスもほとんど生じない。
上記液晶物質の溜った量は任意であるが,貼り合わせに
より消費された液晶物質は連続的に供給しておくことが
品質の均質化につながり好ましい。
液晶物質の溜った量が多過ぎると貼り合わせ部両側から
あふれ易いが、この場合には両側に堰を設けるか、或い
は貼り合わせと同時に、後述するように両側をシールし
ながらラミネートして行くなどの方法をとることができ
る。
前記加圧ローラーl2及び13の長さは貼り合わされる
素子の幅よりも長ければよく、直径は任意であるが.太
さ精度が良く軸中心が一致したものが望ましい。加圧ロ
ーラーの材質は任意であるが,ローラー表面材質を弾性
のあるウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム,シリコ
ンゴム等で被覆したものは、素子表面のスリップ傷を防
止するほか、基板表面に異物等が付着していた場合にも
、貼り合わせのさいの液晶層の厚みむらを生じにくく好
ましい。なお,ローラーを加熱することにより液晶物質
の浸透を速めて生産性を上げ、更に貼り合わせ時の密着
性をさらに向上させることも可能である。また、貼り合
わせ工程の前に,基板洗浄工程や繊維状集合体形成工程
を直結したり、貼り合わせ工程の後に,切断工程、周辺
シール工程等を連結してインラインで連続処理を行うこ
とも可能である。
本発明において、貼り合わせ速度を上げすぎると液晶物
質の繊維状集合体中への浸透が不充分となり,気泡を生
ずる。このため好ましい貼り合わせ速度は、生産性を考
慮して、常温では0.01〜200 c+++/III
inの範囲内であり、高温下ではより高速でも可能であ
る。
本発明において,貼り合わせ時の圧力や加圧ローラー間
のギャップ調整は、所望の液晶層厚みとなるように適宜
調整することができる。なお、液晶層厚みを均一化する
ための粒子状又は棒状スペーサを液晶層中に配置しても
よい. 本発明において、貼り合わせ部に液晶物質を供給する方
法として,貼り合わせ部に上方から滴下して供給する,
以外に、貼り合わせ部に近接させたカーテンコーターな
どにより、繊維状集合体に供給口が非接触の状態で塗布
供給してもよい。また、必ずしも貼り合わせ部に正確に
供給しないでも、貼り合わせ部近傍或いは繊維状集合体
の形成されていない基板に供給して、貼り合わせ部まで
搬送され、或いは流動した液晶物質が貼り合わせ部に溜
るようにしてもよい。
第3図には,片側基板に剛直なシート状基板を使用する
場合の本発明の適用例を示す.繊維状集合体21の形成
された剛直な基板20及び可撓性のある基板22の貼り
合わせ部に液晶物質25を供給しながら、加圧ローラー
23、24間で貼り合わせる例である。なお、図中27
は液晶物質のタンクを、26はバルブを示す・ なお、液晶表示素子の外周には,゛第1図に示したよう
に、液晶物質のにじみ出しを防止するためのシール部が
設けられている方がよい.シール材料として、エポキシ
系接着剤、シリコン系接着剤,ウレタン系接着剤、アク
リル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、その他比
較的低温で硬化する接着剤が簡便に使用できる他、紫外
線硬化性をもつアクリル系、エポキシ系の接着剤、或い
は各種ホットメルト系接着剤なども使用できる。これら
は、作製後の液晶表示素子の外周にディスペンサー塗布
或いは、スクリーン印刷法などで塗布して使用できる他
、2枚の基板をラミネートする前に、片側基板の外周近
くに塗布し、その後ラミネートして作製してもよい。こ
れら接着剤には、塗布性或いは印刷性、接着性、耐水性
,耐熱性、耐紫外線性を向上させるための各種添加物を
使用してもよい。
また,別のシール方法として、素子作製後に基板の外周
部をヒーター加熱,超音波加熱、高周波加熱、レーザー
加熱等の方法で融着させシールを行ってもよい. 本発明の被浸透性物体層である繊維状集合体は任意の適
当な技術,例えば静電紡糸法、遠心力紡糸法又はブロー
紡糸法によって作った微細繊維を基板上に堆積させて得
ることができる。
なかでも静電紡糸法を用いて微細繊維を得る方法では、
容易に本発明に必要な微細繊維を得ることができ、かつ
紡糸時に静電場の強さ、液粘度、誘電率、導電率などの
要因を調節することにより,繊維径をコントロールする
ことができ、また紡糸時間を調節して、任意の繊維マッ
ト厚みを得ることができる。
具体的には、第4図に概略を示すような静電紡糸装置を
用い,微m繊維状物質を形或するためのボリマー溶液よ
りなる紡糸液32を、高電圧印加電極34を有するノズ
ル3lから吐出させることによって,繊維状集合体29
を基板28上に得るものである。
図中36は接地を,35は高電圧源を、30は接地板を
,33は紡糸液の流れを示す。
紡糸液は、可溶性ポリマーを有機及び/または無機系溶
媒に溶解したもの、熱可塑性ポリマーを加熱溶融したも
の、硬化性ポリマー又はその希釈液等、各種形態をとる
ことができるが、紡糸時の粘度がiocps〜IOOO
CPSの範囲が好適な繊維径のものが得易い。紡糸時に
印加する電圧は500V−100kVの間で任意に選ぶ
ことができるが、3〜50kV程度が実用上適している
微細繊維の太さは、走査型電子顕微鏡(以下、S E 
Mと酩す)写真をもとに計測されるが,細い方が、光散
乱特性が増加するために好ましく、平均太さが工μ以下
がよく,さらに望ましくは繊維のほとんどが、O.S.
以下であるのがよい。
また繊維状集合体の液晶層中における割合は,容積とし
て1〜60%の範囲が良いが,小さすぎると光散乱特性
が低下し、また大きすぎると駆動電圧が高くなるために
、5〜20%の範囲が実用上好ましい。
微細繊維を構成するボリマー物質は,分散される液晶物
質の常光屈折率と、微細繊維の屈折率がほぼ一致してお
れば,制限されないが、素子の明るさや駆動時の透明性
を低下させないために、透明性が高く着色の少いことが
望ましい。また、液晶均質に溶解したり,逆に、イオン
性あるいは非イオン性不純物を液晶中に溶出させるもの
は、液晶物質の性能を低下させるために望ましくない。
液晶物質の常光屈折率と微細繊維の屈折率とがほぼ一致
することは重要で、微細繊維中に少量の液晶物質が溶解
含有される場合にも、液晶物質を含む微細繊維と液晶物
質との間の屈折率とがほぼ一致していればよい。これら
の場合の屈折率の差は、0.1以内であることが望まし
い。
また、本発明において,極度に表面張力の小さいテフロ
ン樹脂、シリコン樹脂などの物質を繊維状集合体に用い
ると、液晶物質が浸透しにくいために好ましくない。
また、繊維を構成する物質と相溶性のある樹脂、可塑剤
,紫外線吸収剤、若干の染料などの化学物質が混合され
ていてもよい。
また、繊維状集合体の耐熱性その他の特性を向上させる
ための架橋剤,硬化剤、反応開始剤或いは屈折率調整の
ための少量の添加剤が混合されていてもよい。
繊維状集合体を構或する物質の具体例としては、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルブ
チラール、ポリエチレン,ポリプロピレン、ポリメチル
メタクリレート、ポリアミド、エチルセルロース、酢酸
セルロース、ヒドロキシプ口ピルセルロース,ポリウレ
タン等があげられるが、これら以外にも、上記条件に適
合する場合には使用できる。
本発明でいう液晶物質とは、常温附近で液晶状態を示す
有機物混合体であって、正の誘電率異方性をもつもので
あり、ネマチック液晶が特性上好ましい。
電圧無印加時の強い光散乱状態を得るためには、液晶物
質の異常光屈折率が繊維の屈折率とできるだけ大きく異
なることが望ましい。また、液晶の常光屈折率は、繊維
の屈折率とできるだけ近接していることが望ましい。
液晶物質として,液晶状態を呈する温度範囲は、できる
だけ広いほうがよく、特に屋外用途には、−20℃〜+
90℃以上の液晶温度範囲をもつものが望ましい。
本発明において導電性基板とは液晶層に電界を印加する
ための導電層を有する基板であり、少なくとも1枚は透
明導電性基板を含む。
透明導電性基板は透明基板表面に透明導電層の形成され
たもので,透明基板としては、可視光透過率が高く、ま
た光散乱特性の小さいポリエステルフィルム,エポキシ
樹脂硬化フィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム,その他の液晶物質に対して化学
的に安定な,0.01〜0.5mm厚みの可撓性フィル
ム基板が使用できる.また、素子を構或する複数の基板
のうち1枚はガラス、ポリメタクリレート、エポキシ硬
化樹脂など0.1〜4mm厚みの比較的剛直な基板であ
ってもよい。
なお、基板の表面には、空気や水蒸気の遮断効果のある
バリア層,或いは反射防止膜、ハードコート層,′:A
外線吸収層、などが形戒されていてもよい。
また、基板には電圧を印加するための導電層である透明
電極が必要で、これは酸化スズまたは、酸化インジウム
を主成分とする混合物を蒸着、スパッタリング、CVD
法或いは、パイ口ゾル法等により20〜5000人厚み
にコーティングして形或する。
透明電極は、フォトリソグラフィー或いはフォトレジス
ト印刷法により所定の形状にエッチング加工し、局部的
に表示を行ったり、あるいはセグメントもしくはドット
マトリックスを構或することも可能である。
また各ドットを独立して腿動させるための多数の薄膜ト
ランジスタ素子あるいはダイオード素子が基板上に形威
されていてもよい。
本発明における透明導電性基板以外の導電性基板とは、
上記透明導電性基板に金、銀、アルミニウム,ニッケル
等の層,あるいは着色層などを有するもので、これらの
層は導電層を兼ねることができる場合もある。
なお、このようにしてつくられた液晶表示素子は.その
まま単独で使用できるほか,さらに、ガラス板などで片
面あるいは両面を覆って使用してもよい。この場合には
,全体の平滑性、剛性、表面硬度、耐久性,デザイン性
などが向上する。また、複数の液晶層を設けて、マルチ
カラー表示を行わせ、或いは高品質,より大容量の表示
を行わせることもできる。また、素子の片面に反射板を
隣接させ、反射型表示を行わせることも可能である。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明は、これらに
限定されるものではない。
失意班上 繊維状集合体を構成する物質として、ポリビニルブチラ
ール(ヘキスト社製B60T ;屈折率1.50)を用
い、これをイソプロビルアルコールに溶解して6%溶液
を得た。イソシアネート系架橋剤であるコロネートHL
(日本ポリウレタン社製) 0.15gを、50gのポ
リビニルブチラール溶液に加え、一様に溶解するまでか
き混ぜて紡糸液を作或した。
剛直な透明基板としては、厚み1.0mm.大きさ10
c+a角のパイレックスガラスの表面に酸化インジウム
及び酸化スズの95:5(モル比)の組或を有する透明
電極が、′500入厚みにスパッタリング法により形威
されたガラス基板を使用し、これに第4図に示す静電紡
糸装置を用いて,上記紡糸液を、流量2cc/時、ノズ
ル電圧25kV DCで,2分間、透明電極上に紡糸し
ながら散布し、繊維状集合体を形成させた。
紡糸された′p1細繊維をSEMを用いてIlt祭した
ところ、平均直径は0.35Isであった。
もう1枚の透明基板として,厚さ125μ,大きさ9a
aX11asの,透明電極の形或されたポリエステルフ
ィルム基板を用意した.第3図に示した貼り合わせ装置
を用い,ポリエステルフィルム基板と,ガラス基板とを
組み合わせたときに、お互いの透明電極を内面とし,か
つ透明電極の一部が外部に露出するように先端を位置決
めして貼り合わせ装置にセットしたのち、貼り合わせ部
分に液晶物質を0.2g滴下供給して液晶物質が溜った
状態とし,次いで加圧ローラーを500g荷重状態で3
0cm/分の速度で回転させ,液晶物質を繊維状集合体
中に含浸させながら基板貼り合わせを行った。なお、液
晶物質としてはネマチック液晶組或物であるE−8 (
BDH社製)を使用した。
貼り合わせ後、シリコーン接着剤であるSE−9145
( トーレ・シリコーン製)を周辺にデイスベンサー塗
布し、自然硬化させてシール処理を行い、液晶表示素子
を作製した。
この素子は電圧印加時には、均一に白濁した外観をもち
、液晶層中に気泡などなく好ましいものであった.また
素子の波長550n+nにおける光線透過率が日立製作
所製Ll−3400スペクト口フォトメーターによって
測定され、電圧無印加時には3.7%であり,これに2
0Vの交流電圧を印加したところ,光線透過率81.7
%と透明な状態となり,良好なコン1−ラストを示した
迄較旌上 実施例1に記載された試料作製方法に準ずるが、繊維状
集合体に液晶物質を含浸する工程で液晶物質をガラス基
板上の繊維状集合体上ヘスプレ一敗布し、均一に含浸さ
れたのちにポリエステルフィルム基板と貼り合わせて液
晶表示素子を作製した.液晶層中には直径0.01〜0
.5mmの微細な気泡が混入しており、電圧印加時にも
部分的に白く濁っており、外観上好ましいものではなか
った。また、繊維状集合体へむらなく液品物質を含浸さ
せるのに0.6gを要し,実施例lと比較して液晶物質
のロスが多かった。
星笠旌主 実施例1に記載された試料作製方法に準ずるが、繊維状
集合体に液晶物質を含浸する際に、繊維状集合体の形威
されたガラス基板を液晶物質中へ浸漬して引き上げるこ
とによって含浸させ、これをポリエステルフィルム基板
と貼り合わせて液晶表示素子を作製した.この場合に、
ガラス基板背面に液晶物質が大量に付着し,除去が容易
ではなかった。またl枚の素子の処理に約1gの液晶物
質が必要で、液晶物質のロスが非常に多かった。
失嵐五主 第5図に概略を示す連続製造装置によって、液晶表示素
子を作製した。透明基板として表面に透明導電膜の形成
された厚み125μ,幅1 0cm .長さ100mの
ロール状ポリエステルフィルム37及び38を使用し、
繊維状集合体形或工程39及び液晶を含浸させながら基
板を貼り合わせる工程40を連続して行い,さらにギロ
チンカッター41によって一定長さに裁断した.なお、
加圧ローラーは65℃に加熱し、液晶物質が等方性液体
となる温度で貼り合わせを行った。
貼り合わせ前の繊維状集合体の形威されていむいロール
フィルムの巾方向の両端に紫外線硬化性樹脂43をディ
スペンサ−42により塗布し、ローラーでの貼り合わせ
時に押しつぶしながらシールを行い、紫外線照射ランプ
44によって樹脂を硬化させた。ギロチンカッター4l
での裁断後にも切断部に紫外線硬化樹脂を塗布し、硬化
させてシール処理を行い、液晶表示素子を作製した。実
施例1と同様,気泡等のない素子が得られた。
叉産旌立 実施例2とほぼ同様であるが,ポリビニルブチラール(
ヘキスト社製品名B60T,屈折率1.50)10g、
アセトニトリル45g.n−プロビルアルコール45g
、スペーサ粒子であるミクロパールSP−210(粒径
10,のスチレンージビニルベンゼン共重合体よりなる
プラスチック粒子)o.s gを分散溶解させて、紡糸
液として使用した.実施例1と同様,気泡のない素子が
得られ、また液晶層厚みは均一で外観及び闘動特性のす
ぐれたものであった。
失凰量土 実施例1とほぼ同様であるが、ポリビニルアルコール(
クラレ製(株)PVA−224、屈折率1.51) 4
 g .イソプロビルアルコール38.4 g、純水5
7.6 gを溶解させたものを紡糸液として使用し、静
電紡糸法により繊維状集合体を基板上に堆積させた.繊
維状集合体中の微細繊維は、平均太さ0.20μであっ
た。これを実施例1と同様に、貼り合わせ部に液晶物質
が溜った状態で加圧ローラーにより貼り合わせを行い,
液晶層中に気泡の無い表示素子を作製した. 失産量立 繊維を形或するためのポリマーとして,屈折率1.48
のポリプロピレンであるノーブレンJll−M (三井
石油化学■製,融点165℃)を使用し、これを加熱装
置付きの静電紡糸装置を用いてノズル温度260℃、電
圧35kV、流量2cc/時間にて、実施例1と同じガ
ラス基板上に30秒間スプレーし、繊維状集合体を堆積
させた。繊維の平均直径は0.507Mであった。これ
を実施例1と同様に、貼り合わせ部に液晶物質が溜った
状態で加圧ローラーにより貼り合わせを行い、液晶層中
に気泡のない表示素子を作製した. 〔発明の効果〕 実施例で明らかなように、本発明の液晶表示素子の製造
方法により、表示部の液晶層内に気泡等を生ぜず、また
液晶物質のロスも生ぜず、良好な外観をもつ表示素子を
効率よく製造することができる。
本発明の液晶表示素子は電卓,時計,自動車インスツル
メントパネル表示、その他の情報表示など,従来の液晶
表示装置め用途の多くに利用することができる。
また、本方式の液晶表示素子は、従来のものに比べてよ
り大型の表示装置の製造に適しているため、透明一不透
明又は着色の間を電気的に適宜にコントロールできる窓
、扉、壁、パーティーシ3ン、自動車サンルーフなどの
他、大型広告板や時刻表示板に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本発明を用いて作製した液晶表示素子の基本
的な構或を模式的に示す断面図、第2図は、本発明によ
る液晶表示素子の製造方法において、液晶物質の含浸及
び基板貼り合わせ工程を模式的に示す断面図、第3図は
,本発明による液晶表示素子の製造方法において、剛直
な基板を使用する場合の液晶物質の含浸及び基板貼り合
わせ工程を模式的に示す断面図、第4図は、本発明によ
る液晶表示素子の製造方法において、静電紡糸法により
繊維状集合体を形成する工程を模式的に示す断面図、第
5図は、本発明による液晶表示素子の製造方法において
、連続生産プロセスを模式的に示す断面図である。 1, 2, 12, 14, 22. 28・・・透明
基板,3,4・・・透明電極、5, 13, 21. 
29・・・繊維状集合体、6, 17. 25・・・液
品物質,7・・・廃動回路,8・・・スイッチ、9,1
o・・・シール材、11・・・液晶分子、15, 16
, 23. 24・・・加圧ローラー、18. 26・
・・バルブ、1!J, 27・・・液品物質タンク、2
0・・・剛直な基板、3o・・・接地板. 31・・・
ノズル、32・・・紡糸液、33・・・紡糸液の流れ方
向,34・・・高電圧印加電極、35・・・高電圧電源
、36・・・接地、37,38・・・ロール状透明基板
、39・・・繊維状集合体形或工程、40・・・基板を
貼り合わせる工程、41・・・ギロチンカッター、42
・・・ディスペンサー、43・・・紫外線硬化性樹脂、
44・・・紫外線照射ランプ。 弟1 図 (α) 弟2図 第3区 手続?111正書(自発) 平成3年2月20日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)少なくとも1枚の透明導電性基板を含む少なくとも
    2枚の導電性基板と、その間に挟持された液晶層とから
    なり、上記液晶層が液晶物質と、これと接触して均一に
    分散して存在する繊維状集合体を主体とする被浸透性物
    体層とから構成されている液晶表示素子の製造方法にお
    いて、貼り合わせ部に液晶物質が溜った状態で繊維状集
    合体中に液晶物質を含浸させながら基板を貼り合わせる
    工程を有することを特徴とする液晶表示素子の製造方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221998A (ja) * 1991-08-01 2001-08-17 Seiko Epson Corp 液晶表示素子及び電子機器
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WO2018159267A1 (ja) * 2017-02-28 2018-09-07 株式会社スリーボンド エポキシ樹脂組成物

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