JPH03158647A - 空気調和機の風向偏向装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空気調和機の室内機、特に壁掛は型室内機の
風向偏向装置に関するものである。

従来の技術 一般に従来の空気調和機の風向偏向装置は、第８図に示
されている構造になっていた。

すなわち同図において、！は室内機本体で、前面に吸い
込み口２が、前面下部から底面にかけて吹き出し口３が
形成されている。４は前記室内機本体１内に形成された
通風路で、前記吸い込み口２と吹き出し口３に連通し、
その内部には冷凍サイクルを構成する熱交換器５および
クロスフローフ１ン６が配設されている。７は樹脂成形
されたルーバーで、薄板状に形成されており、その両端
は軸などを介して回動可能なように吹き出し口３に固定
されている。そして、クロスフローファン６により吸い
込み口２から吸い込まれた空気は熱交換器５を通って冷
媒と熱交換され、前記クロスフローファン６の下流側に
設けられたルーバー７の間隙をぬって吹き出し口３から
吹き出される。

このとき送風機本来の吹き出し方向は水平よりやや下向
きであるので、空調の快適さをより向上させるために、
例えば暖房時の温風は下方へ、また冷房時の冷風は上方
へ、それぞれ吹き出すようにルーバー７を回動させて送
風方向を変えるようになっていた。また、暖房時には暖
気の浮き上がりを除去するために下吹き出しとするとと
もに、風連の大きい送風にすることが必要になっている
。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、吹き出し方向をＩ
ｌｌ待時下方した場合にルーパーの抵抗が増加するため
風量が低下し、特に暖房時には大きい風速が必要になる
ことと相まって、騒音が大きくなるという課題を有して
いた。

また、ルーパーを偏肉断面にすると、樹脂成形時の収縮
によってひけが生じ、外観を損なうという課題も有して
いた。

本発明はこのような課題を解決するもので、ルーパーに
よる吹き出し方向を下向きにした場合でも風量が低下し
ない室内機を得ることを目的するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の風向偏向装置は、吹
き出しの風向をその回動によって偏向するルーパーの断
面を、上側に凸のそりの大きい翼型形状にするとともに
、前記ルーパーの上面あるいは下面の少なくともどちら
か一方に、上流側よりも下流側の方が厚肉となるような
段差部を設け、かつ樹脂成形時のひげを防止するために
、上面および下面の肉厚が概ね均等となるよう中空にし
たものである。

作用 本発明は上記した構成により、冷房時にはルーパーを送
風機本来の吹き出し方向とほぼ一致する水平方向に向は
冷風を吹き出し案内し、暖房時はそりの大きいルーパー
を下方に向け、抵抗の増加を最小限に抑えて温風の吹き
出し方向を下向きにするので、風量の低下、騒音の増大
を避けることができ、その結果温風の床面までの到達度
が増し、被空調室内の温度分布を向上させることができ
る。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図において、ｌは室内機本体で、前面に吸い込み口
２と吹き出し口３が形成されている。４は前記室内機本
体１内に形成された通風路で、前記吸い込み口２と吹き
出し口３に連通し、その内部には冷凍サイクルを構成す
る熱交換器５およびクロスフローファン６が配設されて
いる。これらは既存の空気調和機と同様であり、また前
記クロスフローファン６のアエガイダーを兼ねる水受皿
、エアフィルタ、前面グリル、ファンモータなど（図示
せず）についても周知の如く具備しているものである。

７はその詳細を第２図、第３図に示すように、断面を上
側に凸のそりの大きい翼型形状に形成された樹脂製のル
ーパーで、吹き出し口３の幅方向に渡って上下方向に回
動可能に配置されている。

また、ルーパー７の上面にはその中央より上流に、上流
側よりも下流側の方が厚肉となるような段差部８が長手
方向に形成され、かつ樹脂成形時のひげを防止するため
に、前記ルーパーの上面および下面の肉厚が概ね均等と
なるよう中空部９が形成されている。ルーパー７の両端
は回転軸を介して吹き出し口３のほぼ中央に取り付けら
れている。

そして、クロスフローファン６により吸い込み口２から
吸い込まれた空気は熱交換器５を通り、前記クロスフロ
ーファン６の下流側に設けられたルーパー７の間隙をぬ
って吹き出し口３から吹き出される。

上記構成において、この室内機を暖房運転する場合は、
第２図に示すようにルーパー７を回動させて下方向に向
ける。すると、吸い込み口２から吸入された空気は熱交
換器５によって温風となったのち、クロスフローファン
６によって通風路４を通り、ルーパー７を介して吹き出
し口３から吹き出される。このときルーパー７を通過す
る風の流れとしては、その主流がルーパー７のそりの大
きい下面に沿って流れ、下方に向かうので下吹き出しが
抵抗の増加を招くことなく可能となり、風量低下、騒音
の増大を防ぐことができる。

また、冷房運転を行う場合は、第３図に示すようにルー
パー７を上方に回動させ、送風機本来の吹き出し方向と
ほぼ一致する水平方向に向けて冷風を横吹き出しとする
うえに、冷風は自然対流により下方まで十分に届くので
暖房時はどの大きい流速、大風量は必要ない、さらに、
ルーパー７の上面側には上流側より下流側を厚肉とする
段差部８があるため気流が剥離し、水平方向に向かいや
すくなる。

第４図には、そりの大きさを弦長の１０％、そりの最大
位置を前端から弦長の６０９Ａ、段差部８の位置を前端
から弦長の３０％とした本発明によるルーバーと、従来
のルーバーの吹き出し角度−風量特性を比較した実験結
果である０本発明による風向偏向装置は従来のものと比
較して、明らかに下吹き出し時に風量を増大できるもの
であることがわかる。

なお、上述した一実施例ではルーバー７の上面に段差部
を設けたものを一例にあげたが、上・下どちらか一方の
面倒、あるいは両面に設けてもよく、その例を第５図に
示す、また、いくつかの羽根を並設し、連動させたルー
バーに本発明を用いてもよい、その例を第６図に示す。

発明の効果 以上のように本発明の風向偏向装置によれば、ひけによ
ってルーバーの外観を損なうことなく段差部を成形でき
、冷房時に水平吹き出しをする場合は、この段差部によ
り気流を剥離させて水平に向かいやすくし、暖房時に温
風の吹き出し方向を上方とする場合は、そりの大きいル
ーバーを下方に向け、抵抗の増加を招くことなく温風の
吹き出し方向を下向きにするので、風量の低下、騒音の
増大を避けることができ、その結果温風の床面までの到
達度が増し、被空調室内の温度分布を均一にできる空気
調和機となるのである。

また、ルーバーの断面を中空にしているので、樹脂材料
を節約することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における空気調和機の風向偏
向装置を具備した空気調和機の断面図、第２図は同空気
調和機の暖房時の吹き出し口部の拡大断面図、第３図は
同空気調和機の冷房時の吹き出し口部の拡大断面図、第
４図は同空気調和機と従来の空気調和機の吹き出し角度
−風量特性図、第５図、第６図は本発明の他の実施例に
おける風向偏向装置の斜視図、第７図は従来例を示す空
気調和機の断面図である。 ｌ・・・・・・室内機本体、３・・・・・・吹き出し口
、７・・・・・・ルーバー、８・・・・・・段差部、９
・・・・・・中空部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 空気調和機の吹出口に吹き出しの風向をその回動によっ
   て偏向するルーバーを設け、前記ルーバーの断面を上側
   に凸のそりの大きい扇型形状にするとともに、前記ルー
   バーの上面あるいは下面の少なくともどちらか一方に、
   上流側よりも下流側の方が厚肉となる段差部を設け、か
   つ上面および下面の肉厚が概ね均等となるよう中空断面
   にした空気調和機の風向偏向装置。