JPH0315682A - 蠕動運動ポンプ用ホース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、蠕動運動ポンプに用いられるポンプ用ホース
に関する。

【従来技術】

医学の分野においては、蠕動運動ポンプすなわちホース
ポンプは注入ポンプとして用いられる。 このようなポンプは大量の注入液を殺菌状態で送り込む
。交換可能なポンプ用ホースは殺菌状態で配送される安
価な使い捨て製品であり、使用者により輸液装置に押入
され、使用後処理される。しかしながら、ポンプ用ホー
スは、しなやかさ、弾カ性、抗摩滅性および寸法の安定
性に関して厳しい要求に応えなければならない。輸液量
はホースの横断面積および復元性に依存する。さらに、
使用材料は生理的に安全でなければならない。なぜなら
、ホースは使用媒体に挿入されるからである。 例えば温度、湿度、光線および消毒剤のような環境は、
材料に影響を及ぼしてはならない。

【発明が解決しようとする課題】

一般に、蠕動運動ポンプ用ホースは高弾性材料、例えば
、寸法的安定性の高いシリコンで作られる。 ポンプ用ホースは、固定手段としての特別な接続部材を
介して輸液通路に挿入される。公知のポンプ用ホースは
円形断面である。円形断面のホースが、外部から与えら
れる力により押込まれると、材料に圧力が不均一にかか
り、特にホースの断面における屈曲部に大きい圧力がか
かる。ホースの押込み度合いによって、ホースの２つの
壁部が互いに接触するようになるだけではなく、過剰な
力がかかると、ホースの両半分が平たくなって互いに当
接し合うような完全押込み（閉塞状態）となるので、材
料にかかるさらに圧力は増大する。蠕動運動ポンプにお
いては、このような押込みがしばしば繰り返されるので
、ホース材料の疲労の徴候が起こる。さらに、注入液内
に異質物が混入し得る原因となるホース内側材料の擦過
片の発生の危険性がある。材料が非常に強い力で押込ま
れると、ホースの内面が屈曲し、ホースの外面は強い力
で伸張する。さらに、嬬勤運動ポンプは、ホースの押込
み度合いの変化の対応性を持つ必要がある。上記の全て
の要因は、使用時におけるホースの容量を変化させ、輸
液率を変化させてしまう。 公知のポンプ用ホースのいま一つの欠点は、ホース壁が
高い復元性を求められるにもかかわらず低い圧力の押込
みに対してのみ弾性を有すること、および、圧カセンサ
を外側からホース壁に弾性的に押しつけて液体圧力を測
定するのが困難なことである。さらには、公知のポンプ
用ホースのいま一つの欠点は、ポンプ用ホースに固定す
る手段を付加的に備える必要があることである。 ポンプ用ホースは西ドイツ特許公開第３１１２８３７Ａ
１号により知られており、このポンプ用ホースにおいて
は、２つのアーチ型部がホースの管孔を包囲しており、
ホース管孔は楕円の形状となっている。またリブが対向
して横から飛び出している。このリブはポンプ用ホース
をホースポンプ内で位置決めする動きを有している。リ
ブの厚みはアーチ部材の壁の厚みとほぼ等しい。このポ
ンプ用ホースを押込むと、圧カローラがアーチ部にもっ
ぱら作用し、それぞれが相互に押される。 リブの領域は押されたり支持されたりすることはない。 種々のホースの形状のほかに、米国特許第４５４０３５
０号は、互いに平面的に合わせられ、端部に沿って接合
された２枚のシートからなるポンプ用ホースを開示して
いる。これによって側方にリッジ（うね）が得られ、そ
の厚みはアーチ部の２倍となり、このホースは最初から
押込み状態のままで形成される。このようなホースは肢
体が抜けると実際的には復元性を持たない。さらに、繰
り返しホース形状を変化させた後ではシートの接合端部
において液漏れの発生する可能性がある。 本発明の目的は、押込み時の材料の部分的にかかる圧力
を弱めて、材料に対する損傷を防止し、優れた復元性を
有するポンプ用ホースを提供することである。

【課題を解決するための手段】

本発明にかかるポンプ用ホースは、互いに当接し合う２
つのアーチ部により画成される管孔を有しており、アー
チ部の接合部においてホース内に屈曲部が形成される。 そのため、ホース管孔の断面は凸レンズ形状である。こ
のホース壁の構成のために、蠕動運動ポンプによりホー
スの閉塞状態において加えられる力を減少させる。 接線角に一致する屈曲角を小さくして、さらに、屈曲線
に沿ってホース材料をより小さいカで押込むことによっ
て、ホース壁に対する圧縮は小さくなる。そのため、ポ
ンプ用ホースは予想される押込み状態を考慮して予め形
戊され、結果的に、押込みにより発生する材料への圧力
を減少させる。 このことはまた、特に２つの押込み線の領域において、
ホースの擦過片発生を減少させ、あるいは、なくならせ
る。 材料への圧力の減少は基本的には、アーチ部の接合部か
ら外方に伸び、厚みは２つのアーチ部の合計とほぼ等し
いリブを備えることによって達成される。そのため、外
部からホースに作用し、さらにアーチ部を押込もうとす
る閉塞力の一部はリブにより吸収される。このようにす
れば、注入装置の耐久性は、ホースに作用する力とは無
関係となる。

【作用・効果】

本発明は、ポンプ用ホースの材料に作用する圧力負荷を
小さくすることで、部分擦過を減少させる。さらに、ポ
ンプ用ホースの寿命は延び、注入時における輸液量の一
定性を増す。また、リブはボンブ用ホースの横方向の安
定性を改善する。 ポンプ用ホースの復元力は１戊体を排出する可能性を与
える。ホース内の液圧が、ポンプ用ホースの外壁に押し
つけられる圧カセンサによって測定される場合には、ポ
ンプ用ホースの復元力は測定値を狂わせる。しかし、復
元力が一定であり相当に小さければ、センサ信号の値は
妥当な測定結果であるとみなすことができる。センサ近
傍における復元力を最小に保つためには、本発明のいま
一つの実施例においては、ホースの所定部の壁の厚みが
隣接部に比して薄くなっている。 本発明の好ましい実施例によれば、一体成形の固定部材
がポンプ用ホースに備えられる。固定部材を含むホース
ポンプは一体型部品として製造される。このような一体
型部品としての設計によって、押込み領域および圧力測
定領域に最適の形状を与えることを可能とする。横断面
の軸方向に対する変化と表面構造は好ましい流れの状態
に適合している、すなわち、横断面は軸方向に滑らかに
その面積を変え、内面の粗さは気泡のまとわりつきを最
小にするように調整されている。 本発明のボンブ用ホースは特にフィンガーポンプに適し
ている。このフィンガーポンプとは、ホースが直線状に
配置されて、その一方側が支持される一方、複数の指状
部材（フィ７・ガー）が次々とホース他方側から作用し
て、ホースを連続的に押込むようになっている。本発明
に係るポンプ用ホースは他の嬬動ポンブ、例えば、ロー
ラポンブ（ｒｏｌｌｅｒ　ｐｕｍｐ）や斜板カムポンプ
（　ｓｗａｓｈ−ｐｌａｔｅｐｕｍｐ）に用いられても
良い。そのためには、ホースは直線状である必要は必ず
しもなく、全長にわたって曲げられていてもよい。

【実施例】 以下に添付の図面に従って本発明の実施例の詳細を述べ
る。 横断面において、第１図のポンプ用ホース１０は、ホー
ス管孔２０を取り囲む２つのアーチ部ｌｌ，１２を有し
ている。ホース管孔２０は横断面が凸レンズ形状である
。凹状屈曲線ｌ４はアーチ部１１．１２の接合部１３に
沿って形威される。 これらの屈曲線１４において、ホースのアーチ部１ｌと
１２との内側に対する接線は１８０°以下、本実施例で
は約１２０°の角度ａをなしている。 アーチ部１１．１２はそれぞれ円弧状で、その２個の円
弧の中心は互いにオフセットされている。 ホースのアーチ部１１　ｌ２の接合部１３はそのまま外
方に伸びるリブ１５となっている。各リブ１５の厚みは
、２個のアーチ部１１．１２の壁の厚みの合計とほぼ一
致している。 第１図は、非押込み状態、すなわち、外力および内力が
ホースに全く作用していない状態のホースの横断面を示
している。ホース１０は生理的に安全とされている高復
元性の弾性材料からなっている。 蠕動運動ポンプ（図示しない）は当接部ｌ６と押圧フィ
ンガー１７とを含んでいる。はじめに、ホース１０はア
ーチ部１２が当接部１６に軽く当接し、押圧フィンガー
ｌ７がその反対側に配置される。リブ１５は、当接部ｌ
６および押圧フィンガーｌ７の正面に対して平行に伸び
る。 第２図は、押圧フィンガー１７と当接部１６との間で押
込まれたホースｌＯの閉塞状態を示している。この状態
では、ホース管孔２０の断面積は減少してＯである。初
期状態のアーチ部１１，ｌ２の接合部１３の領域におけ
る材料の押込みにかかる力は、それ以外の領域の押込み
にかかる力とほぼ等しい。リブは当接部１６と押圧フィ
ンガー１７との幅の開にあるために、押圧フィンガー１
７により押込まれているホース１０が、それ以上に押込
まれることを防止し、起こり得る注入ポンプの設定ミス
によるホースの過剰変形を防ぐ。 第３図〜第５図は、第１図を参照して説明された横断面
を有するポンプ用ホース１０を示している。押圧フィン
ガーｌ７の作用しない長さ方向部分１８において壁の厚
みは減少し、部分１８は、ホース内圧力を外側から測定
するために圧カセンサを取り付ける圧力測定領域として
使用される。 スリーブとして設計された一体化固定部材１９はホース
端部に設けられる。この固定部材ｌ９は嬬動運勤ポンプ
においてホースを固定し位置決めする働きを有する。同
時に、固定部材１９は注入液通路に接続する接続部材と
して働く。 第５図に図示されているように、最良の層状肢体流を得
るために、ホース管孔２０の横断面の軸方向の変化は連
続的である、換言すれば、段階的ではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、フィンガーポンプの当接部とポンプフィンガ
ーとの間に配置されており、いまだ圧縮されていない状
態のホースの横断面図である。 第２図は、第１図の構成のままで、ホースが押込まれて
いる状態を示す図である。 第３図は、ポンプ用ホースの軸方向断面図である。 第４図は、第３図のＩＶ−ＩＶ線方向断面図である。 第５図は、第３図のＶの拡大詳細図である。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）未変形状態のホース管孔（２０）を包囲し、好ま
   しくは対称の２つのアーチ部（１１、１２）からなる一
   体成形ホース壁を有しており、上記アーチ部の接合部（
   １３）からそれぞれのアーチ部に対する２接線が１８０
   °より小さいホースの開き角（ａ）をなし、リブ（１５
   ）が上記接合部（１３）から外方に突出して設けられて
   いる蠕動運動ポンプ用ホース（１０）であって、 上記リブ（１５）の厚みは、２つの上記アーチ部（１１
   、１２）の厚みの和に等しいことを特徴とする蠕動運動
   ポンプ用ホース。
2. （２）上記開き角（ａ）は１５０°より小さく、好まし
   くは、約１２０°であることを特徴とする請求項１記載
   の蠕動運動ポンプ用ホース。
3. （３）ホースの長さ方向の一部分（１８）の壁の厚みが
   その隣接部に比して薄くなっていることを特徴とする請
   求項１記載の蠕動運動ポンプ用ホース。
4. （４）一体成形固定部材（１９）を備えていることを特
   徴とする請求項１記載の蠕動運動ポンプ用ホース。
5. （５）上記ホース管孔（２０）の横断面が、ホース軸方
   向に沿って連続的に変化し、さらに段階的に変化しない
   ことを特徴とする請求項１記載の蠕動運動ポンプ用ホー
   ス。