JPH0440683Y2 - - Google Patents

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JPH0440683Y2
JPH0440683Y2 JP1988116971U JP11697188U JPH0440683Y2 JP H0440683 Y2 JPH0440683 Y2 JP H0440683Y2 JP 1988116971 U JP1988116971 U JP 1988116971U JP 11697188 U JP11697188 U JP 11697188U JP H0440683 Y2 JPH0440683 Y2 JP H0440683Y2
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check valve
fluid
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slit
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の利用分野] 本考案は医療用低圧排出装置に使用する逆止弁
に関するものである。
[考案の背景] 一般に流体の逆流を防止するための、逆止弁が
使用されているが、その構造はボール又は金属小
片からなる弁体の移動による形式のものの他、医
療用ではゴム又はプラスチツクスの偏平な薄膜チ
ユーブの開閉によつて逆流防止効果を発揮する形
式のものもある。このゴム又はプラスチツクスの
薄膜チユーブの構造の逆止弁は、例えば、第5図
に示されるような装置においては使用される。第
5図において11はプラスチツクチユーブであ
り、体内に導通され、手術後において体腔内に滲
出してきた膿汁などの不要な体液及び気体を排出
するためのものであり、これらの体液あるいは気
体はある時間経過すると体内に堆積するので定期
的にあるいは不定期にこのチユーブを通して排出
される。12は逆止弁の流入口であつて、この部
分にプラスチツクチユーブ11が挿入され連結さ
れている。13は常閉スリツト14を有する逆止
弁であつて、陽圧を有する体腔内に堆積された不
要な液体又は気体が、チユーブ11を通してこの
逆止弁に流入すると、圧力でスリツト14が開
き、逆止弁の外部の容器15に液体又は気体を排
出する。必要によつてはこの容器15内はポンプ
16によつて吸引され低陰圧に保たれて気体は外
部に排出される。なお逆止弁のスリツトは、極め
て低い例えば水柱1〜20mm程度の圧力で開いたり
閉じたりする弁作用をなすものである。
ところで、このような用途に用いられている従
来の逆止弁は、例えば、第6図〜第10図に示さ
れる形状のものが普通であり、これらは通常ラテ
ツクス製のものとして作用されている。これらは
例えば第6図に示すように長さが長い開閉部の方
が吸引時に全面にわたつて閉じやすいため、先端
を魚の尾状に切断したり、偏平又は円筒状チユー
ブの先端を偏平させて閉じ、その閉じた部分にス
リツト状の開口部を設けている形状のものが多
い。しかしこれらの逆止弁は、圧力の高い場合は
効果が認められるが、外圧を受けて偏平部のスリ
ツトを密着閉路させる方式であるため低圧の場合
には逆流防止効果のないものが多い。また第8図
に示す偏平な薄肉チユーブ型の逆止弁を用いて
も、両サイドの折れ曲つたわずかなすき間(第8
図a参照)からの気体及び液体漏れがあり、十分
な効果が得られなかつた。また、第7図に示すよ
うな2枚のゴム又はプラスチツクシートを帯状に
成形し、両サイドを接着せしめた型の逆止弁は、
シートの肉厚を薄くしたときは低圧用としてても
作動するが、極端に薄くすると接着部分に接着剤
を塗布したときに塗布部が波打つてしまい、接着
加工が困難となり、安定した弁が得られないとい
つた欠点があつた。
一般に従来の逆止弁は天然ゴムラテツクス製品
又は天然押出ゴム管と天然ゴムラテツクスとの組
み合わせによる製品として作られていたが、寸法
精度が低く、製作する手間もかかり、かつラテツ
クス製品は粘着性と共に老化が早く、それを防止
するために、次亜塩素酸ソーダ溶液等による表面
処理が必要であるという問題もあつた。この処理
を行なわないとゴムの粘着性のためスリツトの開
閉特に低圧における開閉がうまく作動しないから
である。
以上のような問題を解消するために、本考案者
らは先に実願昭60−156918号(実開昭62−64547
号)に係る逆止弁を提案している。しかしこの提
案の逆止弁は、短冊状部分の長さが短いため、流
体又はガス体あるいは両者の混合体が流入された
とき、液体あるいはガス体等が通過しているかど
うか分かりにくいという問題があつた。なかこの
短冊状筒部を長くすると、その肉厚が薄いため短
冊状の表面が粘着し、液体及び/又はガス体の通
過を妨げやすくなる。更に短冊状筒部があまり長
くなると製形加工時に金型からの脱離が困難にな
るという問題があつた。
[考案の目的] 本考案は以上の問題に鑑み、製形加工が容易
で、寸法精度が安定し、かつ低圧でも安定した作
動を繰り返すと共に体腔からの吸引及び排出され
る気体・液体等の通過が短冊状筒部の縮み膨らみ
変形の発生によつて肉眼で容易に確認できる逆止
弁を提供することを目的としたものである。
[考案の概要] 上記目的のためになされた本考案よりなる医療
用低圧逆止弁の特徴は、体腔内等から膿汁等の流
体を体外に排出する医療用の流体排出管の体外側
先端に連通接続可能な開口部を有する一端部と、
幅広な短冊状の偏平筒部である中間連結部を介し
て前記一端部に連なる他端部とを有し、この他端
部には、前記短冊状の中間連結部である偏平筒部
内の流体の圧力が一定値を越えたときに、該流体
を外部に漏出させる常閉型のスリツトが設けられ
ている医療用低圧逆止弁において、前記中間連結
部の短冊状筒部には、内部からの圧力を受けて膨
らみ変形が容易である易変形部を設けると共に、
この易変形部が変形を生ずるのに必要な内部流体
からの圧力値を、前記他端部がスリツトから内部
流体を漏出させる変形を生ずるのに必要な前記一
定値よりも低い値に設定したという構成をなすと
ころにある。
本考案の逆止弁はシリコーンゴム製の可撓性材
料で作ることができ、また中間連結部の短冊状筒
部の外面をシボ面とすることで、金型による製形
加工性の向上を図ることができる。
本考案の逆止弁は、材質として100℃前後の繰
返しの高温殺菌に耐える耐老化性と、高温度(あ
るいは低温度)においても柔軟性と弾性を有し、
かつ粘着性もなく医療用品として衛生性に優れる
シリコーンエラストマーを好ましく用いることが
できる。
シリコーンエラストマーは他のゴム材料と比較
して非粘着性、非汚染性に優れた材料でありかつ
前記逆止弁スリツトが粘着性を帯びて吸引時にう
まく閉止されないためにはもつとも優れている。
極めて粘着性のある人間の体液等を吸引する装置
において使用中に該体液の粘着性特性に血液凝固
等によりスリツトの開閉を防げ、ひいてはスリツ
トが閉塞されて吸引不能となることがあるので、
シリコーンエラストマーにより逆止弁は非粘着性
として適しているからである。
本考案の逆止弁は低圧時に短冊状筒部が膨らみ
変形可能であり、部分的な膨脹収縮を繰返すの
で、液体及び/又はガス体の通過が確認できる。
また本考案の逆止弁は、二つ割りの金型にシリ
コーンゴムを充填し加熱成形により製作できる
が、全体の長さが長く、肉厚が薄いこともあつて
雄型と雌型の分離が問題となるが、特に金型全面
にシボをつけることで加熱成形後の金型よりの脱
型が極めて容易にでき、寸法精度の安定した製品
が得られる。
[考案の実施例] 以下本考案の構成を図面について詳細に説明す
る。
第1図ないし第3図において、逆止弁1は金型
成形されたシリコーンゴム製のものであり、表面
粗さは例えば15〜20ミクロンに設定される。表面
粗さは、金型の雄型、雌型全体を15〜20ミクロン
の粗さをもつものとして準備すればこれがシリコ
ーンゴムに写つて与えられる。シボ部の存在によ
つて脱型はスムースに行われ、逆止弁を使用した
場合の粘着の発生を防止し、液体及び/又はガス
体の流通をスムースに行なわせることができる。
2は逆止弁一端のスリーブ状部分を示し、この直
径に対し、短冊状筒部3の長さは、一般的には
1.2〜3倍の比率、好ましくは1.5〜2倍とされる
のがよい場合が多い。また短冊状筒部の肉厚は、
厚さ0.3〜0.6mm程度とすることが、容易な変形性
を有する易変形部を設ける上で望ましい。これら
によりシリコーンゴムが白色半透明であつて、内
容物の通過が見え、かつ短冊部分のふくらんだり
凹んだりする変形で、低圧下であつても装置の稼
動を認識することができる特徴が満足される。
本例の逆止弁のスリーブ状部2は、円形断面を
なしていて比較的厚肉筒殻内に流入開口2bに連
なる流路2aを有している。3は逆止弁の他の端
側の偏平な短冊状筒部であり、この長さは前述の
如く流入開口2bの直径に対して、1.2〜3倍、
好ましくは1.5〜2倍の範囲に設定される。短冊
状先端部は単に2枚のシートが接合されているの
でなく、横断面でみてコの字状をなした口部8と
され、短冊状の上下側壁が接着しないようになつ
ている。そして口部8の偏平方向の概ね全域にわ
たつてスリツト4が穿設されている。このスリツ
ト4は自然状態において実質的に常閉しているの
で逆流は起こらない。また5は前記スリーブ状部
2と短冊状筒部3を連続させる連結部であり、本
例では短冊状筒部3の両面から概ね同一幅で外部
に対し凹(負)をなした弧状面6,6で、スリー
ブ状部2に連結する対称一対の面と、短冊状筒部
3の両側縁から幅を漸増しながら外部に対し凹
(負)をなした弧状面7,7でスリーブ状部2に
連結する対称一対の面とからなつている。
このような構成の逆止弁によれば、スリツト状
部2比較的厚肉で成形でき、これによつて全体の
保型性を十分与えることができる。またスリツト
4は確実に閉じ、更にスリツト4からの内部液の
漏出を阻止する漏出阻止圧に対し、短冊状筒部の
易変形部の容易変形が、より低い内部圧で生ずる
ようにしているので、液の流れの有無を視覚的に
確認できる逆止弁が好適に実現できる。
第4図はこのような逆止弁において、短冊状筒
部3が膨らみを生じているが未だスリツト4が開
していない状態を斜視図で示したものである。
[考案の効果] 本考案の逆止弁は、例えば医療用低圧吸引排出
装置に用いた場合、衛生性及び非粘着性を有する
シリコーンゴムを用いているので、安全性と信頼
性が高く、常閉スリツトは非粘着性であるため、
体液により粘着することなく、常時高い安全性が
保たれる。
また、ラテツクス製品の場合は金型を配合ラテ
ツクス溶液中に浸漬を数回繰り返し行つて製作す
るため、寸法精度に問題があるが、本考案は二つ
割り金型にシリコーンゴムを充填し、加熱成形に
より、製作できるので、寸法精度が極めて向上し
た製品が得られる特徴も有する。
そして短冊状筒部は流体が通過した際、あるい
はガス圧の変動によつてもその中央の易変形部が
膨れたり平らになつたりする状態変化を生ずるの
で、液流通状態の監視が極めて容易であるという
効果である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の一実施例の逆止弁を
示した図であり、第1図はその正面図、第2図は
一部断面を含む側面図、第3図は平面図である。
第4図は本例の逆止弁がその短冊状筒部の易変形
部は膨らんでいるがスリツト4は開いていない状
態を示した斜視図である。第5図は本考案を適用
する医療用装置の一例を示す図、第6図〜第8図
の各a,b第9図、第10図a,bは夫々従来の
逆止弁を説明した図である。 1……逆止弁、2……スリーブ状部、3……短
冊状筒部、4……スリツト、5……連結部、6,
7……弧状面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 体腔内等から膿汁等の流体を体外に排出する
    医療用の流体排出管の体外側先端に連通接続可
    能な開口部を有する一端部と、幅広な短冊状の
    偏平筒部である中間連結部を介して前記一端部
    に連なる他端部とを有し、この他端部には、前
    記短冊状の中間連結部である偏平筒部内の流体
    の圧力が一定値を越えたときに、該流体を外部
    に漏出させる常閉型のスリツトが設けられてい
    る医療用低圧逆止弁において、前記中間連結部
    の短冊状筒部には、内部からの圧力を受けて膨
    らみ変形が容易である易変形部を設けると共
    に、この易変形部が変形を生ずるの必要な内部
    流体からの圧力値を、前記他端部がスリツトか
    ら内部流体を漏出させる変形を生ずるのに必要
    な前記一定値よりも低い値に設定したことを特
    徴とする医療用低圧逆止弁。 2 シリコーンゴム製の可撓性材料よりなること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の医療用低圧逆止弁。
JP1988116971U 1988-09-06 1988-09-06 Expired JPH0440683Y2 (ja)

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JP1988116971U JPH0440683Y2 (ja) 1988-09-06 1988-09-06

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JPH0237650U JPH0237650U (ja) 1990-03-13
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6220830A (ja) * 1985-07-18 1987-01-29 Nisshin Steel Co Ltd 熱延鋼帯の焼鈍方法
JPS63181771A (ja) * 1987-01-21 1988-07-26 富士システムズ株式会社 胆道用カテ−テル

Patent Citations (2)

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JPS6220830A (ja) * 1985-07-18 1987-01-29 Nisshin Steel Co Ltd 熱延鋼帯の焼鈍方法
JPS63181771A (ja) * 1987-01-21 1988-07-26 富士システムズ株式会社 胆道用カテ−テル

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