JPH03155982A - 被記録材の製造方法 - Google Patents

被記録材の製造方法

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JPH03155982A
JPH03155982A JP1293900A JP29390089A JPH03155982A JP H03155982 A JPH03155982 A JP H03155982A JP 1293900 A JP1293900 A JP 1293900A JP 29390089 A JP29390089 A JP 29390089A JP H03155982 A JPH03155982 A JP H03155982A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高密度でフルカラー画像を形成する場合の様
に、単位面積当りに多量のインクが付着してもインク吸
収性、耐ブロッキング性及び耐ビーデイング性に優れた
被記録材、とりわけインクジェット用被記録材の製造方
法に関する。
更に本発明は、長期保存或いは高温下での保存後も上記
の記録特性を安定的に有し、且つ透光性に優れた被記録
材、とりわけインクジェット用被記録材の製造方法に関
する。
更に又本発明は、印字物の長期保存或いは高温高湿下で
の保存性に優れ、且つ透光性に優れた被記録材、とりわ
けインクジェット用被記録材の製造方法に関する。
(従来の技術) インクジェット記録方法は、騒音の発生が少な(、高速
印字、多色印字の行える記録方法として注目されている
このインクジェット記録方法に使用される被記録材とし
ては、従来、通常の紙やインクジェット記録用紙と称さ
れる基材上に、多孔性インク受容層を設けてなる被記録
材及びOHP用の透光性被記録材が使用されてきた。
近年、記録の高速化、多色化等、インクジェット記録装
置の性能の向上に伴い、被記録材に対してもより高度で
広範な特性が要求されつつある。
特に、インクジェット用の透光性被記録材としては、 (1)透光性に優れていること、 (2)インクの吸収性に優れること、 (3)ドツト径が大きいこと、 (4)ドツトのOD(光学濃度)が高く、且つベタ部分
のODも高いこと、 (5)耐ブロッキング性に優れること、(6)ビーディ
ングが発生しないこと(多量のインクがインク受容層表
面に偏在し、濃度ムラを発生する現象)、 等の基本的諸要求を同時に満足させる必要がある。
特にブロッキングは、複数のインク吐出口(ノズル)を
持つ記録ヘッドを用いた場合や、多色のインクによるフ
ルカラー画像を形成する場合の様に、同時に多量のイン
クが被記録材に打ち込まれるときに顕著に現れる。即ち
、多量のインクを吸収したインク受容層の樹脂がインク
により膨潤若しくは溶解し、粘着性が発現し、紙、プラ
スチックフィルム等に粘着する現象が生じる。この現象
をブロッキング現象と呼び、被記録材がたとえ多量のイ
ンクが付与されてもブロッキングしない特性を耐ブロッ
キング性と言う。
従来、上述の機能を満足すべく諸々の検討が為され、あ
る程度の成果をあげているものの、これらの要求性能を
全て満たした被記録材は未だ知られていないのが実情で
ある。
例えば、特開昭59−174382号公報には、D−ソ
ルビトールとベンズアルデヒドとの縮合生成物を含有す
る被記録材が開示されているが、インク受容層に用いら
れる高分子材料100重量部に対して前記縮合生成物は
5乃至200重量部で使用されている。
上記公報で用いられる材料では、インク受容層に用いら
れる高分子材料100重量部に対・して前記縮合生成物
が70重量部以上の被記録材は印字部の耐ブロッキング
性が良好である。
しかしながら、この被記録材に用いられる水溶性樹脂と
上記縮合生成物との相溶性が悪く、この被記録材を長期
間保存したり、高温高湿下で保存した際に前記縮合生成
物がインク受容層より析出して白化するという問題や、
更には水若しくは水系インク中に好適に用いられるアル
コール、多価アルコールによって印字部の周辺が白化す
るという問題が新たに生じる。
以上の様にインク吸収性を高める為に水溶性樹脂を用い
、耐ブロッキング性を高める為に水不溶性の化合物を用
いた系では両者の相溶性、特に長期的な相溶性が重要で
ある。
即ち、耐ブロッキング性と保存安定性との両立を図るこ
とが従来の技術では難しかったのが実情であった。
(発明が解決しようとしている問題点)そこで、本発明
の目的は、高密度で多量のインクが付与された場合でも
、インク吸収性、耐ブロッキング性及び耐ビーデイング
性に優れた被記録材、とりわけインクジェット用被記録
材を得るための製造方法を提供することにある。
又、本発明の目的は、長期保存或は高温下での保存後も
上記の記録特性を安定的に有し、且つ透光性に優れた被
記録材、とりわけインクジェット用被記録材を得るため
の製造方法を提供することにある。
更に本発明の目的は、印字物の長期保存或いは高温高湿
下での保存性に優れ、且つ透光性に優れた被記録材、と
りわけインクジェット用被記録材を得るための製造方法
を提供することにある。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって構成される。
即ち、本発明は、2種以上の有機化合物を含有する材料
を、該有機化合物に対して共に良溶媒である溶媒に溶解
してなる塗工液を基材上に塗布及び乾燥して被覆層を形
成し、次いで該被覆層中の一方の有機化合物に対して貧
溶媒であり、且つ残りの有機化合物に対して良溶媒であ
る溶媒を上記被覆層に付与した後、乾燥することを特徴
とする被記録材の製造方法である。
(作   用) 2種以上の有機材料から一旦形成した被覆層を、特定の
溶媒で処理することによって、高密度で多量のインクが
付与された場合でも、インク吸収性、耐ブロッキング性
及び耐ビーデイング性に優れ、長期保存或いは高温高湿
下での保存後も記録特性を安定的に保持する被記録材、
とりわけインクジェット用被記録材とすることが出来る
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明の被記録材は、基材と被覆層(インク受容層)と
からなり、該インク受容層が2種以上の有機化合物より
構成される。
本発明で用いる基材としては、透光性の基材であればい
ずれも使用出来、例えば、ポリエステル系樹脂、ジアセ
テート系樹脂、トリアセテート系樹脂、アクリル系樹脂
、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リイミド系樹脂等のフィルム若しくは板、ガラス板等が
挙げられる。
次番乙本発明に係るインク受容層に用いる有機化合物に
ついて説明する。これらの有機化合物としては、水溶性
又は水不溶性樹脂、及び水溶性又は水不溶性有機低分子
量化合物が挙げられる。
先ず、水溶性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カ
ゼイン、デンプン、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等
の天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリエチレン
イミン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール
、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ等の
合成樹脂が挙げられる。
次に、水不溶性で一般有機溶媒に可溶な樹脂としては、
N−メトキシメチル化ナイロン(タイプ8ナイロン)、
ポリビニルブチラール、ポリ−2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレ
ン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル、ポリウレタン等が挙げられる。
次に、本発明に用いられる低分子量化合物について説明
する。本発明で言う低分子量とは特に限定されるもので
はないが、一般に5,000未満のものが好ましい。
水に溶解する低分子量化合物としては、エチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール
、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン−プロピ
レン)共重合体、D−ソルビトール、シ日糖に代表され
るアルコール等が挙げられる。
次に、水に不溶な低分子量化合物としては、D−ソルビ
トールと芳香族アルデヒドの縮合物、3.9−ビス(1
,l−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8
,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、2
.2−ビス(4′−オキシフェニル)プロパン、前記の
ジアセテート化合物等が挙げられる。
以上の2種以上の有機化合物を用いて本発明のインク受
容層を形成する。これらの2種の有機化合物の組み合わ
せの例としては、とりわけ水溶性樹脂と水不溶性の低分
子量化合物、及び水不溶性の樹脂と水溶性の低分子量化
合物との組み合わせが好ましい。即ち、インク吸収性と
耐ブロッキング性とを別々の材料で補完し合う混合系が
本発明では好適である。樹脂と低分子量化合物の混合割
合は重量比で2二8乃至8:2、好ましくは3ニア乃至
7:3、より好ましくは4:6乃至6:4の範囲である
これら2種以上の有機化合物を共に溶解する良溶媒に溶
解した後、所望の基材に塗布し乾燥することによりイン
ク受容層の原形が得られる。好ましい溶媒としては、N
、N−ジメチルホルムアミド等の強力な溶解性を有する
溶媒が挙げられる。
インク受容層の厚さは1乃至100μm、好ましくは1
乃至50μm、より好ましくは2乃至30μmである。
次に本発明の特徴であるインク受容層の溶媒処理につい
て説明する。
上記インク受容層中の少なくとも一種の有機化合物に対
して貧溶媒であり、且つ残りの有機化合物に対して良溶
媒である溶媒をインク受容層に付与した後、溶媒を蒸発
することによって相溶性の異なる2種以上の有機化合物
を見掛は上長期に安定的に相溶状態を保つことが出来る
ことを見出した。
本発明で言う貧溶媒とは、室温下(20乃至30℃)で
、溶解度がIg/100g溶媒未満のものを示し、Ig
/100g溶媒以上のものを良溶媒と定義する。
上記の条件を満たす溶媒であれば、何れの溶媒でも本発
明に用いることが出来るが、蒸発速度の観点からは、沸
点が200℃未満の溶媒が好ましい。即ち、沸点が20
0℃以上の溶媒では、最終段階の乾燥工程で高温の熱源
が必要になったり、高温下での乾燥の為にインク受容層
若しくは基材の材料に耐熱性の点で制約を受ける等の問
題が生じる。
本発明に好適に用いられる溶媒としては、水、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアル
コール、ブタノール等のアルコール、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族溶媒、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等
のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル
系溶媒、塩化エチル、ジクロロメタン、クロロホルム等
のハロゲン化炭化水素、アニリン、N、N−ジメチルホ
ルムアミド等の含窒素溶媒等が挙げられる。
とりわけ、本発明のインク受容層の形成に用いられる材
料としては、水溶性樹脂及び水不溶性の低分子量化合物
、或いは水不溶性樹脂及び水溶性1 の低分子量化合物の組合わせが好ましい為、2種以上の
材料に対する溶解度が最も異なる溶媒は水である。水は
又蒸気圧、沸点、毒性の点で他の溶媒を用いる際の作業
性が優れている。
水の表面張力を下げ、インク受容層に均一に付与する為
に、低級アルコール等を添加することが出来る。水を主
成分とした溶媒では水の含有量は溶媒中で50重量%以
上が好ましい。
即ち、50重量%未渦の場合は、水の持つ溶解度若しく
は適度な蒸発速度が得られず、溶媒によるインク受容層
の処理条件が厳しく制約される結果になる。上記溶媒の
インク受容層への付与量としては0.1g/ゴ(厚さで
約0.1μm)以上が好ましい。
次にインク受容層に付与した溶媒を乾燥する温度は、4
0℃以上であることが望ましい。即ち、処理に用いる溶
媒の沸点、蒸気圧によっても異なるが、インク受容層の
相溶性変化を与えるには高温であるほど有効である。し
かしながら、あまり高温で溶媒の蒸発を行うと、相溶性
変化の出来る2 時間が短くなって処理が不充分になってしまう恐れがあ
る。
本発明で好適に用いられる50重量%以上の水主体の溶
媒では、40℃以上の乾燥条件が必要である。40℃未
満の乾燥では一旦相分離したインク受容層の2種の有機
化合物が再度相溶せず、乾燥後のインク受容層は不透明
になってしまう。
本発明のインク受容層に用いられる2種以上の有機化合
物の組合わせとしては、水溶性樹脂と水不溶性低分子量
化合物が最も好ましい。即ち、水溶性の低分子量化合物
を用いる系では、インク受容層に水分若しくは水系イン
クが付着した時に該低分子量化合物の溶出が生じ、ひい
ては耐ブロッキング性が低下する欠点がある。
又、水不溶性の樹脂と水不溶性の低分子量化合物の組合
せでは、耐ブロッキング性が優れる反面、水系インクに
親和性を有する材料がない為にインク吸収性が著しく低
下する。従って、本発明に用いられるインク受容層とし
ては、水溶性樹脂と水不溶性の低分子量化合物との組合
わせが最も好ましい。又、水溶性樹脂の中でもポリビニ
ルピロリドンがインク吸収性の点において優れた水溶性
樹脂である。
一方、水不溶性の低分子量化合物としては、前述した化
合物を本発明に用いることが出来るが、ソルビトールと
芳香族アルデヒドの縮合物が最も好ましい水不溶性化合
物である。
上記縮合物を詳細に説明する。
ソルビトールとしてはD型が容易に入手出来る為、D−
ソルビトール系が利用し易い。
又、芳香族アルデヒドとしては、ベンズアルデヒド、ハ
ロゲン化ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、サリチル
アルデヒド、シンナムアルデヒド、ナフトアルデヒド等
が挙げられ、これらの化合物とソルビトールの縮合生成
物は、単独で又は複数組合せて使用される。
特に、D−ソルビトールとベンズアルデヒドとの縮合物
が容易に入手出来、ゲル化効果も高い嵩量も好ましい。
本発明に用いられるD−ソルビトールとベンズアルデヒ
ドとの縮合生成物は、D−ソルビトールとベンズアルデ
ヒドとの縮合反応により合成され、D−ソルビトールと
ベンズアルデヒドとのモル比が1=1.1:2及び1:
3のものが合成可能であるが、1:2又はl:3のもの
を使用するのが好適であり、1:2のものを使用するの
が最適である。
D−ソルビトールとベンズアルデヒドとの縮合生成物は
、モル比が1:2のものがジベンジリデンソルビトール
(商品名ニゲルオールD、新日本理化■製)及びl:3
のものがトリベンジリデンソルビトール(商品名ニゲル
オールT1新日本理化■製)の商品名で入手出来、いず
れも本発明で使用することが出来る。
ジベンジリデンソルビトールは、化学的に中性の化合物
であり、N−メチルピロリドン、N。
N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の
溶媒には溶解度(15g/100 g溶媒程度)を示す
が、大多数の溶媒、例えば、水、エチルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、エチレング 5 リコール、グリセリン、ジエチレングリコール、ベンジ
ルアルコール、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン
、ジオキサン、シクロヘキシルアミン、アニリン、ピリ
ジン等には溶解性が小さい。
この様な2種の有機化合物からインク受容層を形成する
方法としては、これらの2種の有機化合物を共に溶解す
る良溶媒に溶解して塗工液を調製し、該塗工液を、例え
ば、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法
、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法
等の公知の方法により、透光性基村上に塗工し、その後
乾燥させる方法が好ましい。
その後、インク受容層に溶媒を付与する方法としては、
スプレーコーティング法、エアーカーテン法、デイビッ
グ法、ロッドバーコーティング法等が挙げられる。
以上の様にして形成される態様の本発明のインクジェッ
ト用被記録材は、充分な透光性を有している透光性被記
録材である。本発明で言う十分な透光性とは、被記録材
のへイズが50%以下、好 6 ましくは20%以下を言う。ヘイズとは被記録材に可視
光が入射した時に、散乱された可視光がどの位あるかを
示す透光性の指標である。ヘイズが50%以下であれば
、OHPにより記録画像をスクリーンへ投影して観察す
ることが可能であり、更に記録画像の細部が鮮明に観察
される。更に本発明においては、以上の如き各種の態様
の被記録材において、その記録面に有機又は無機の微細
な粉体な、約0.01乃至約1.0g/ldの割合で付
与することによって、得られる被記録材のプリンター内
における搬送性や積重ね時の耐ブロッキング性、耐指紋
性等を更に向上させることが出来る。
以上、本発明のインキジェット用被記録材の代表的な態
様を例示して本発明を説明したが、勿論、本発明の被記
録材はこれらの態様に限定されるものではない。尚、い
ずれの態様の場合においても、インク受容層には分散剤
、蛍光染料、pH調節剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤等の
公知の各種添加剤を包含させることが出来る。
尚、本発明の被記録材は必ずしも無色である必要はな(
、着色された被記録材であってもよい。
以上の如き本発明のインクジェット用被記録材は、優れ
たインク受容性を示し、優れた鮮明性の記録画像を与え
る。
従って、モノカラーは勿論、フルカラー画像の記録にお
いて、異色のインクが短時間内に同一箇所に重複して付
着した場合にも、インクの流れ出しやしみ出し現象がな
く、ビーディング、ブリーディングの生じない高解像度
の鮮明な記録画像が得られる。
(実施例) 以下に実施例及び比較例に従って本発明の方法を更に詳
細に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断り
の無い限り重量基準である。
実施例1 基材として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(東し社製、商品名ルミラーT−100)を
使用し、このフィルム上に下記の塗工組成物Aを乾燥後
12μmの厚みになる様にバーコーター法により塗工し
、140℃で5分間の条件で乾燥した。
更に、下記の溶媒Bを前記インク受容層上に100 g
/dの量を付与し、室温下に20秒放置した後、140
℃で5分間の条件で溶媒Bを乾燥除去した。
1工凪或惣A 1.3・2,4−ジベンジリデンローソルビトール(新
日本理化社製、商品名 ゲルオールD)(溶解度0.1
g未満)    40部ポリビニルピロリドン(G、A
、F、社製、商品名 PVPK−90)  <溶解度1
0g以上〉50部 カチオン樹脂(総研化学社製、商品名PQ−1O)〈溶
解度2g以上)       10部DMF     
       500部且媒旦 イソプロピルアルコール      10部水    
                90部実施例2 9 基材として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(東し社製、商品名ルミラーT−100)を
使用し、このフィルム上に下記の塗工組成物Cを乾燥後
15μmの厚みになる様にバーコーク−法により塗工し
、140℃で5分間の条件で乾燥した。
更に下記の溶媒りを前記インク受容層上に50g/lr
rの量を付与し、室温下に30秒放置した後、100℃
で10分間の条件で溶媒りを乾燥除去した。
皇五凪或惣旦 ポリビニルピロリドン(G、A、F、社製、商品名 P
VPK−90)  (溶解度10g以上)50部 1.3・2,4−ジベンジリデンローソルビトール(新
日本理化社製、商品名 ゲルオールD)<溶解度0.1
g未満〉    50部DMF           
 500部筐媒旦 水                   100部 
0 実施例3− 基材として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(東し社製、商品名ルミラーT−1oo )
を使用し、このフィルム上に下記の塗工組成物Eを乾燥
後lOμmの厚みになる様にバーコーター法により塗工
し、too’cで10分間の条件で乾燥した。
更に下記の溶媒Fを前記インク受容層上に60g/ry
eの量を付与し、室温下に10秒放置した後、120℃
で5分間の条件で溶媒Fを乾燥除去した。
二工皿或惣亙 ポリビニルピロリドン(G、A、F、社製、商品名 P
VPK−90)  <溶解度10g以上〉70部 3.9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチ
ル) −2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン(三菱瓦斯化学社製、商品名 スピログ
リコール)〈溶解度1g未満>         30
部DMF            500部浪煤上 1−プロパツール         10部水    
                 90部実施例4 基材として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(東し社製、商品名ルミラーT−100)を
使用し、このフィルム上に下記の塗工組成物Gを乾燥後
10μmの厚みになる様にバーコーター法により塗工し
、140℃で5分間の条件で乾燥した。
更に下記の溶媒Hを前記インク受容層上に40g/rd
の量を付与した後、70℃で30分間の条件で乾燥除去
した。
皇工狙或養玉 ポリビニルピロリドン(G、A、F、社製、商品名 P
VPK−90)  (溶解度10g以上〉70部 ビスフェノールA〈溶解度1g未満〉 30部 DMF            500部混娠旦 水                   100部実
施例5 基材として厚さ1100uのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(東し社製、商品名ルミラーT−100)を
使用し、このフィルム上に下記の塗工組成物工を乾燥後
10μmの厚みになる様にバーコーター法により塗工し
、140℃で5分間の条件で乾燥した。
更に下記の溶媒Jを前記インク受容層上に50g / 
rrfの量を付与し、室温下に20秒放置した後、10
0℃で10分間の条件で溶媒Jを乾燥除去した。
旦工組成句ユ ポリビニルピロリドン(G、A、F、社製、商品名 P
VPK−90)  (溶解度10g以上〉30部 カチオン樹脂(総研化学社製、商品名PQ−10)  
(溶解度2g以上>      10部3 1.3・2,4−ジベンジリデンD−ソルビトール(新
日本理化社製、商品名 ゲルオールD)(溶解度1g未
満〉     60部DMF            
400部混媒旦 エチルアルコール         60部水    
                40部実施例6 基材として厚さ100μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム(東し社製、商品名ルミラーT−100)を
使用し、このフィルム上に下記の塗工組成物Kを乾燥後
12μmの厚みになる様にバーコーター法により塗工し
、140℃で5分間の条件で乾燥した。
更に下記の溶媒りを前記インク受容層上に30g/rr
rの量を付与し、室温下に20秒放置した後、140℃
で5分間の条件で溶媒りを乾燥除去した。
皇工粧或物人 ポリビニルピロリドン(G、A、F、社製、 4 商品名 PVPK−90)  <溶解度10g以上〉9
0部 ポリビニルブチラール(積木化学社製、商品名 エスレ
ックB)I−3)  <溶解度1g未満〉10部 DMF            600部浪胤1 水                  100部尚、
実施例中にある〈溶解度〉とは、各実施例に用いる材料
の処理溶媒に対する溶解度を示す。
比較例1 実施例1の溶媒Bの付与を行わない点を除いて全て実施
例1と同様の操作を行った。
比較例2 実施例1の溶媒Bの代わりにDMF100部を溶媒とし
た他は全て実施例1と同様の操作を行った。
使用例 上記の実施例及び比較例で得られた夫々の被記録材に対
して、下記4種のインクを用いてインクの発泡によりイ
ンクを吐出させるバブルジェット記録ヘッド(吐出ドロ
ブレット体積24pl、ヘッド密度16pel /+n
+w、単色最大吐出量6nl/mrr?、最大色重ね数
3色、吐出周波数4KHz)を有する記録装置を使用し
てインクジェット記録を実施して後記第1表の結果を得
た。
イエローインク C,1,アシッドイエロー23      3%ジエチ
レングリコール       15%エチルアルコール
          5%水            
        77%シアンインク C,1,ダイレクトブルー86     3%ジエチレ
ングリコール       15%エチルアルコール 
         5%水             
       77%マゼン インク C,1,アシッドレッド35       3%ジエチ
レングリコール       15%エチルアルコール
          5%水            
        77%ブラック ンク C,1,ダイレクトブラック19    3%ジエチレ
ングリコール       15%エチルアルコール 
         5%水             
       77%後記第1表における各評価項目の
測定は下記の方法に従った。
(1)ヘイズは、JIS K 6714に準拠した光学
系をもった直読へイズメーター(東洋精機製作新製)を
用いて測定した。
(2)インク吸収性は、イエロー、シアン、マゼンタの
3色のフルドツトを記録実施後の被記録材に温風(10
0℃、風速1m/sec、、1Osec、)を当て、記
録画像に指触したときに、インクがインク受容層内部に
とり込まれて、指に付着しな(なるが否かで判断した。
付着しない場合を○、付着する場合をX、その中間な△
とした。
(3)耐ビーデイング性は、イエロー、シアン、マゼン
タの3色のフルドツトを記録実施後、目視 7 にて判定し、ビーディングを生じていないものをO5生
じているものを×、その中間をΔとした。
(4)耐ブロッキング性は、イエロー、シアン、マゼン
タの3色のフルドツトを記録実施後の被記録材に温風(
100℃、風速1m/see、、1Osec、 )を当
て、記録画像に40g/cnrの圧力でポリエチレンテ
レフタレートフィルムを積層した時に、前記フィルムが
容易に剥離が出来るか否かで判断した。容易に剥離出来
る場合なO1剥離にかなりの力を要求する場合な×、そ
して、その中間をΔとした。
(5)高温高温保存後のフィルムの透明性は、35℃/
90%RHで100時間放置した後のフィルムを用いて
、(1)と同じへイズメーターを用いて測定した。
(6)高温高温保存後の印字物の透明性は、イエロー、
シアン、マゼンタの3色のフルドツトを記録実施後、3
5℃/90%RHで100時間放置した後の印字物を観
察した。
 8 印字部の周辺に白化が全く観察されないものを○、OH
Pで投影されない程度に白化が生じているものをΔ、O
HPで投影され白化部分が黒(映るものを×とした。
(7)高温保存後のへイズは、被記録材をアルミニウム
ラミネートポリエチレン袋に密閉し、60℃/90%R
H下で200時間保存した後のヘイズを(1)の手法で
測定した。
(以下余白) 1 (効  果) 以上の様に、相溶性の異なる2種の有機材料が混合され
てなるインク受容層に適切な溶媒を付与し、再び乾燥す
ることによって、長期保存或いは高温下での保存後にも
優れたインク吸収性、耐ビーデイング性及び耐ブロッキ
ング性の記録特性を安定的に有し、且つ透光性に優れた
インクジェット用被記録材を得ることが出来た。
更にこの製造方法により同時に印字物の長期保存或いは
高温高湿下での保存性に優れ、且つ透光性に優れたイン
クジェット用被記録材を得ることが出来た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2種以上の有機化合物を含有する材料を、該有機
    化合物に対して共に良溶媒である溶媒に溶解してなる塗
    工液を基材上に塗布及び乾燥して被覆層を形成し、次い
    で該被覆層中の一方の有機化合物に対して貧溶媒であり
    、且つ残りの有機化合物に対して良溶媒である溶媒を上
    記被覆層に付与した後、乾燥することを特徴とする被記
    録材の製造方法。
  2. (2)被覆層が水溶性樹脂及び水不溶性低分子量化合物
    を含有する請求項1に記載の被記録材の製造方法。
  3. (3)水溶性樹脂がポリビニルピロリドンであり、水不
    溶性低分子量化合物がソルビトールとベンズアルデヒド
    との縮合生成物である請求項2に記載の被記録材の製造
    方法。
  4. (4)被覆層に付与する溶媒が水を50重量%以上含有
    する請求項1に記載の被記録材の製造方法。
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JPS60248386A (ja) * 1984-05-25 1985-12-09 Canon Inc 被記録材

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