JPH04122672A - 被記録材 - Google Patents

被記録材

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JPH04122672A
JPH04122672A JP2242531A JP24253190A JPH04122672A JP H04122672 A JPH04122672 A JP H04122672A JP 2242531 A JP2242531 A JP 2242531A JP 24253190 A JP24253190 A JP 24253190A JP H04122672 A JPH04122672 A JP H04122672A
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JP
Japan
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ink
recording material
binder
resin particles
area swelling
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JP2242531A
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Takahiro Mori
隆弘 森
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインクジェット記録方法の記録に用いられる被
記録材に関し、更に詳述すればインク受容性、及び記録
画像の鮮明性に優れ、ビーディング現象のない、しかも
例えばカラー記録のように多量のインクが塗布される記
録においてインクの膨潤性や溶解性・に基づくインク受
容層の粘着(いわゆるペタツキ)を抑制した、耐ブロッ
ク性に優れたインクジェット用被記録材に関する。
〔従来の技術〕
インクジェット記録方法は、騒音の発生が少なく、高速
印字、多色印字の行える記録方法として注目されている
このインクジェット記録方法に使用される被記録材とし
ては、従来、通常の紙やインクジェット記録用紙と称さ
れる基材上に多孔性インク受容層を設けてなる被記録材
、OHP用の透光性被記録材が使用されてきた。
近年、記録の高速化、多色化等、インクジェット記録装
置の性能の向上に伴い、被記録材に対してもより高度で
広範な特性が要求されつつある。
特に、インクジェット用の透光性被記録材としては、 1)透光性に優れていること、 2)インクの吸収性に優れること、 3)ドツト形状が真円に近(、その周辺が滑らかである
こと、 4)ドツトのOD(光学濃度)が高く、ドツト周辺がぼ
けないこと、 5)ビーディングを生じないこと、 6)印字部分の粘着性が少ないこと、 等の基本的諸要求を同時に満足させる必要がある。
ここで、ビーディングとは、インクがインク受容層に定
着する前の流動性を有している時に、ドツトがインク受
容層表面の面方向へ不規則に移動し、新たなドツトの集
合体を形成し、記録画像の濃度ムラを生じる現象を言う
特にビーディング現象は、複数のインク吐出口(ノズル
)を持つ記録ヘッドを用いた場合や、多色のインクによ
るカラー画像を形成する場合のように、同時に多量のイ
ンクが被記録材に打ち込まれるときに顕著に現れる。
インクジェット記録技術において、マルチノズルによる
記録の高速化やカラー化が進むにつれて、画像品位の低
下及びインク定着時間を遅くするビーディング現象は大
きな問題となりつつある。このため、近年インクジェッ
ト記録に用いられるインクに高い信頼性が要求されつつ
ある。すなわち、ノズル内でのインクの目詰まりや、目
詰まりを回復する装置の簡略化、小型化が求められ、こ
れらに対応するためインク中に常温において蒸気圧の低
い溶剤が多く含有されるようになっている。
常温で蒸気圧の低い溶剤としてはエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン等の多価アルコールが好適に用いられる。とりわけ、
比較的低粘度であるジエチレングリコールが、インクの
性能に対する信頼性を高めるために、インク中に30〜
60重量%含まれていることが多い。
しかしながら、インクジェット記録装置においてノズル
内のインクの目詰まりを防ぐために、インク中に常温で
蒸気圧の低い溶剤を多量に用いたインクによる記録にお
いては前述したビーディング現象、あるいはいわゆるベ
タツキが発生するといった問題が生じている。
従来、ビーディング現象を抑制するため、特開昭60−
46290号、特開昭61−32788号、特開昭63
−151477号の各公報では、純水の給水能力が約1
000倍の高吸水性樹脂粒子を用いる技術が開示されて
いる。水不溶性のバインダーを用いる特開昭60−46
290号及び特開昭63−151477号公報では記録
に用いられたインクの大部分が前記高吸水性樹脂粒子に
吸収され、インク受容層における印字部の被覆率が小さ
く、光学濃度(0,D、)が高くならないという問題が
起きている。また、ポリビニルピロリドンだけから成る
バインダーを用いる特開昭61−32788号公報では
、高吸水性樹脂粒子だけでなく、バインダーもインクを
吸収するため、前述の光学濃度が満足されるものの、公
報で用いられている変性でんぷんは、インク中に含有さ
れる蒸気圧の低い有機溶剤を充分に吸収する能力に欠け
る。このため、バインダーが前記有機溶剤に溶解され、
いわゆるベタツキの高いインク受容層となり、従って耐
ブロッキング性に劣ることになる。
前述の高い光学濃度を得るために、高吸水性樹脂粒子の
上に疎水性のバインダーを塗工している特開昭63−2
81885号、63−303789号、特開平1−14
1782号公報では、光学濃度が高くなる反面、疎水性
パインダーでインクの吸収を遅くしているため、インク
吸収性の低下が問題になる。
以上、透光性被記録材について述へたが、空隙を有する
反射光観察型の被記録材でも吸水性樹脂粒子が用いられ
ている。この場合、空隙がインクを見掛は上吸収すると
、インクの吸収によって樹脂が膨潤してインクの浸透す
る空隙を閉塞するため、インクのにじみが必要以上に大
きくならないことを特開昭63−60784号は挙げて
いる。
この被記録材を透光性被記録材として用いた際には、公
報にも記載のある通り、印字部分だけが空隙を閉塞した
結果、印字部分が光を通し、印字していない部分が光を
通さずに不透明となり、背景が黒いイエローインク、マ
ゼンタインク、シアンインクからなる特殊な投影画像し
か得ることができない。
更に、前記公報に用いられる吸水性樹脂粒子の吸収能力
としては、高い程よく、前記樹脂粒子の分散性を改良す
るために架橋を行うことは可能であるが、インクに対す
る溶解性もしくは膨潤性が低下すると、前述したインク
のにじみを抑制できなくなる旨が記載されている。
以上述べたように、インクジェット記録に高吸水性樹脂
粒子を用いて記録特性を改良する試みは行われているも
のの、透光性被記録材ではいまだ不充分である。
〔発明が解決しようとする課題j 本発明は上記事情を解決するためになされたもので、そ
の目的とするところは、インクジェット記録において、
インク受容性、記録画像の鮮明性に優れ、ビーディング
現象の生じないインクジェット用被記録材、特に多量に
インクが用いられるカラー記録等において、多量のイン
クによるインク受容層のベタツキを抑制した、耐ブロッ
キング性に優れたインクジェット用被記録材を提供する
ことにある。
[課題を解決する手段1 上記目的を達成するために本発明においては、基材上に
架橋樹脂粒子とバインダーを含有してなるインク受容層
を形成した被記録材において、前記架橋樹脂粒子の純水
に対する面積膨潤度が4〜25倍で、かつジエチレング
リコールに対する面積膨潤度が4〜25倍であるように
するものである。
E作   用〕 本発明で用いる基材としては、透光性及び不透光性の基
材であればいずれも使用でき、透光性の基材としては例
えばポリエステル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリア
セテート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂等のフ
ィルムもしくは扱、ガラス板等が挙げられる。
不透光性の基材としては、例えば紙、不織布、金属板、
白色プラスチック板、着色プルラスチック板等が挙げら
れる。
本発明に係るインク受容層に用いる架橋樹脂粒子は純水
に対する面積膨潤度が4〜25倍で、かつジエチレグリ
コールに対する面積膨潤度が4〜25倍である。
ここで、本発明における架橋樹脂粒子の面積膨潤度はバ
インダーを含むインク受容層と基材とからなる被記録材
を相対湿度が60%RHの下で、25℃に1日以上放置
し、この被記録材を基材平面上方から観察して所望の液
体の付与前のインク受容層の架橋樹脂の面積(上方から
の投影面積に相当する)をA1、所望の液体のインク受
容層1mm2当たり10nA付与した5分後の架橋樹脂
粒子の面積をA2とした場合、両者の比A2/A、をい
う。
純水に対する面積膨潤度が4倍より低い場合には、イン
ク受容層のインク吸収性が低(、ビーディング現象が発
生する。
一方、25倍より大きい面積膨潤度を有する架橋樹脂粒
子の場合には、ビーディング現象を抑制できるものの、
架橋樹脂粒子のインク吸収性が高いため、バインダーへ
インクがほとんど吸収されな(なる。したがって、架橋
樹脂粒子に大部分のインクが吸収されるため、インク受
容層面へのインクの被覆率は低く、光学濃度も高(なら
ない問題が起きる。
次にジエチレングリコールに対する面積膨潤度について
説明する。
面積膨潤度が4倍より低い場合は、インクに用いられて
いる多価アルコールを保持することができず、架橋樹脂
粒子を併用した効果が小さくなる。つまり、バインダー
が多価アルコールによって膨潤もしくは溶解され、いわ
ゆるベタツキが発生する。
一方、25倍より大きい吸収能力を有する架橋樹脂粒子
の場合には、見掛は上、インクに含有された多価ルコー
ルを吸収することができるか、圧力等が加えられたとき
に、−旦吸収した多価アルコールを架橋樹脂粒子が放出
し、ベタツキが再度発生する。
従って、ビーディング現象を抑制し、かつベタツキの少
ない被記録材を得るためには、前記架橋樹脂粒子の純水
に対する面積膨潤度が4〜25倍であり、かつジエチレ
ングルイコールに対する面積膨潤度が4〜25倍である
ことが必須である。
本発明で用いられる基材としては、例えば、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート等からなる親水性ア
ク1ノル樹脂の架橋物又はポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルピロリドン−スチレン共重合体又は、N−メトキ
シメチル化ナイロン、3−(ジメチルアミノ)へキサヒ
トロー2H−アゼピン−2−オン重合体の架橋物である
本発明に係る樹脂粒子は上記膨潤度を得るために、架橋
しであることが必要である6 架橋樹脂粒子が親水性アクリル樹脂の場合には、その重
合の際に多官能性のモノマーと共重合することにより、
所望の架橋樹脂が得られる。多官能性モノマーとしては
、例えばエチレングリコールジエチルアクリレート、エ
チレングリコールジエチルメタフレレート、ジビニルベ
ンゼン等が使用できる。
架橋樹脂粒子がポリビニルピロリドン、又はポリビニル
ピロリドン−スチレン共重合体の場合には、上記多官能
性モノマーの他に、トリアリルイソシアヌレート、トリ
ビニルベンゼン等と共重合して架橋できるが、ポリビニ
ルピロリドン又はポリビニルピロリドン−スチレン共重
合体をアルカリ溶液中で加熱しても架橋できる。
架橋樹脂粒子が親水性ポリアミド樹脂の場合には、クエ
ン酸、イタコン酸、コハク酸、マロン酸、酒石酸等の酸
を加えて加熱することにより架橋できる。
かかる粒子の平均粒子径は、1〜100μm、好ましく
は5〜50μm、より好ましくは10〜30μmの範囲
であることが、形成されるインク受容層の低ヘーズ表面
の滑らかな感触、均一かつ速やかなインク吸収速度及び
均一な解像力等の点で望ましい。
本発明で架橋樹脂粒子を所望の粒子径にする方法には、
大きい粒子を合成した後、機械的に粉砕する方法と、重
合時もしくは架橋時に所望の大きさに制御する方法とが
挙げられる。
本発明で定義する、純水に対する面積膨潤度を満たす材
料として上記以外にポリエチレンオキサイドの架橋体が
あるが、ジエチレングリコールに対する親和性が全くな
く、ジエチレングリコールに対する面積膨潤度は本発明
に必要な値よりもはるかに小さ(、使用できない。
次に本発明に用いられるバインダーについて説明する。
本発明に用いられるバイングー用の樹脂としては、例え
ばアルブミン、ゼラチン、カゼイン、デンプン、カチオ
ンデンプン、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天然
樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、イオン変性ヒドロキシエチルセルロース、
ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン
、ポリビニルピロリドン(PVP)、四級化ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルピリジウムハライド、メラミン
樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、
ポリビニルアルコール、イオン変性ポリビニルアルコー
ル、ポリエステル、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート等の合成樹脂、又はこれらのポリマーを架橋処理し
て水不溶性にした親水性ポリマー、2種以上のポリマー
からなる親水性かつ水不溶性のポリマーコンプレックス
、親水性セグメントを有する親水性かつ水不溶性のポリ
マー等が挙げられる。
とりわけ本発明に好適に用いられるバインダー用、樹脂
はインク吸収性に優れたポリビニルピロリドンである。
この配合量としては、特に制限はないが、インク受容層
中にポリビニルピロリドンが30〜70重量%となるこ
とが好ましい。
ポリビニルピロリドンが30重量%未滴の場合には、イ
ンクの初期吸収性が低く、ブリーディング現象が発生す
る可能性がある。
ブリーディング現象とはインクが被記録材に着滴した部
分からインク滴が大きくにじみ出す現象を示し、特にカ
ラー記録を行う際には、異なる色が境界付近でにじむた
め、エッチがシャープに再現できない現象である。
一方、ポリビニルピロリドンの配合量が70重量%より
多い場合には、ポリビニルピロリドンによるインクの初
期吸収性が高いため、架橋樹脂粒子であまりインクが吸
収されず、むしろバインダーで大部分のインクが吸収さ
れる。この場合には、インク中に含まれる多価アルコー
ルがバインダーであるPVPを膨潤もしくは溶解するた
め、いわゆるベタツキが発生しやすくなる傾向にある。
本発明においては、必要により上記バインダーに種々の
化合物を配合することができる。バインダー中に併用さ
れる樹脂、化合物としては、SBRラテックス、NBR
ラテックス、ポリビニルホルマール、ポリメチルメタク
リレート、ポリビニルブチラール、ポリアクリロニトリ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、フェノール樹脂
、アルキッド樹脂等の樹脂が挙げられる。前記樹脂はイ
ンク受容層のベタツキ、機械的強度を改良できる反面、
インクの吸収性を低下するために、バインダー中の配合
量は30重量%未満が好ましい。
インク吸収性を低下することなくインクによるベタツキ
を改良するために、本発明においてはソルビトールと芳
香族アルデヒドの縮合生成物をバインダー中に含有させ
ることが好ましい。
特に、D−ソルビトールとベンズアルデヒドとの縮合物
が容易に入手でき、ゲル化効果も高いため、最も好まし
い。
本発明に用いられるD−ソルビトールとベンズアルデヒ
ドの縮合生成物は、D−ソルビトールとベンズアルデヒ
ドとの縮合反応により合成され、D−ソルビトールとベ
ンズアルデヒドのモル比が1:1,1+2.及び1:3
ものがあるが、1:2又は1:3のものを使用するのが
好適であり、1:2のものを使用するのが最適である。
D−ソルビトールとベンズアルデヒドの縮合生成物は、
モル比が1・2のものがジベンジリデンソルビトール(
商品名ニゲルオールD、新日本理化■製)及び1:3の
ものがトリベンジリデンソルビトール(商品名ニゲルオ
ールT、新日本理化■製)と呼ばれる。
ジベンジリデンソルビトールは、化学的に中性の化合物
であり、N−メチルピロリドン、N、N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド等の溶剤には溶解性(
20重量%程度)を示すが、大多数の溶剤、例えばエチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレンゲル
コール、グリセリン、ジエチレングリコール、ベンジル
アルコール、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、シクロヘキシルアミン、アニリン、ピリジ
ン等には溶解性が小さく、加熱溶解後冷却すると溶液は
ゲル化する性質がある。上記縮合生成物の有するこのゲ
ル化力(液体をゲル化又は固形化する能力)を利用すれ
ば、インクジェット記録を行った際の記録液中に含まれ
る多価アルコール等の低揮発性溶剤の流動性を抑制でき
、これにより記録液の定着を実施することができる。
前記ソルビトールとベンズアルデヒドの縮合生成物はバ
インダー中に30〜70重量%含有していることが好ま
しい。すなわち、バインダー中の上記縮合生成物の含有
量が30重量%未満の場合には、親水性樹脂やバインダ
ーがインクによって膨潤もしくは溶解して、いわゆるベ
タツキを発生しやすくなる。
一方、70重量%より多い含有量の場合には、いわゆる
ベタツキ等の問題はないが、インク吸収性が低下したり
、もしくは親水性樹脂とバインダーとが充分相溶せず、
透明性の低い被記録材が得られる傾向にある。
本発明においては、上記架橋樹脂粒子とバインダー及び
必要によりその他の化合物等を配合してなるインク受容
層を基材上に形成して被記録材を構成するものであるが
、更に以下の構成を行うこともできる。すなわち、本発
明におけるインク受容層を、以上の如き主要材料を用い
て、バインダー表面に1〜100μmの高さに架橋樹脂
粒子を突出させ、しかもかかる粒子をインク受容面1m
m”当たり50〜5000個存在せしめた構造とするこ
ともでき、かかる構造をとることにより、更にインク吸
収性、記録画像の鮮明性に優れ、しかもビーディングを
生じない被記録材を得ることができる。
バインダー層表面に突出させる前記粒子の高さが1μm
未満のとき、架橋樹脂粒子の突出表面積が小さく、より
有効なビーディング防止効果を発揮できず、他方、前記
粒子の高さが100μmを越えると、バインダー層中の
粒子固定面積が小さくなるため粒子の密着力が低下し、
粉落ちが生じやすい。
また、1mm2当たりの粒子の個数が50未満のときは
、本構成により期待できるビーディング防止の効果が充
分ではなく、他方粒子の個数が5000を越えると、高
ヘイズとなり、透光性が低下し、高精細な画像が得にく
くなる。
本発明のより好ましい態様は、バインダー層から突出し
ている粒子の高さが2〜80umで、かかる粒子がイン
ク受容面1 m m 2当たり50〜1000個存在す
る態様である。
また、OHP用等の透過光観察用被記録材の場合にもイ
ンク受容層のインク吸収性を高めるために、透光性を妨
げない程度にインク受容層中に各種の充填剤、例えば、
シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム
、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム
、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛、リトポン、サ
チンホワイト等の充填剤をインク受容層中に分散させる
こともできる。
更に、アニオン系、ノニオン系、カチオン系の界面活性
剤をインク受容層に包含させて、記録時のインクのドツ
ト径をコントロールしたりインク吸収速度を速めたり、
印字部のいわゆるベタツキを改善することも有効である
上記架橋樹脂粒子、バインダー等を用いて本発明に係る
被記録材を製造するには、上記のバインダー層び架橋樹
脂粒子あるいは他のポリマーや添加剤との混合物を適当
な溶剤に溶解又は分散させて塗工液を調整し、該塗工液
を、例えば、ロールコーティング法、ロッドバーコーテ
ィング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーテ
ィング法等の公知の方法により、例えば透光性基村上に
塗工し、その俊速やかに乾燥させる方法が好ましい。
以上のごとき方法で本発明の被記録材が製造されるが、
好ましい態様は基材及びインク受容層の双方とも透光性
があり、ヘイズが50%以下であり、被記録材全体とし
て透光性である態様であるこの態様の被記録材は、特に
透光性に優れたもので、光学機器により記録画像をスク
リーン等へ投影するOHP等の場合に主に用いられ、透
過光観察用被記録材として有用である。
このような透光性被記録材は、前記のごとき透光性基村
上に、少なくとも前記のバインダー及び架橋樹脂粒子を
用いて透光性インク受容層を形成することにより、調製
することができる。
以上のようにして形成される態様の被記録材は、充分な
透光性を有している透光性被記録材である。
本発明いう充分な透光性とは、被記録材のヘイズが50
%以下、好ましくは20%以下をいつ。
ヘイズが50%以下であればOHPにより記録画像をス
クリーンへ投影して観察することが可能であり、更に記
録画像の細部が鮮明に観察される。
以上、本発明の被記録材の代表的な態様を例示して本発
明を説明したが、勿論本発明の被記録材はこれらの態様
に限定されるものではない。なお、いずれの態様の場合
のにおいても、インク受容層には、分散剤、蛍光染料、
pH調節剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤等の公知の各種添
加剤を包含させることができる。
なお、本発明の被記録材は必ずしも無色である必要はな
く、着色された被記録材であってもよい。
〔実 施 例〕
以下、実施例に従って本発明を更に詳細に説明する。な
お、文中、部または%とあるのは特に断わりの無い限り
重量基準である。
台」1例」よ(架橋樹脂粒子の合成) 3つロフラスコにジメチルフォルムアミド2000gを
入れ、2−ヒドロキシエチルアクリレート57gと2−
ヒドロキシエチルメタクリレート65gとジエチレング
リコールジメタクリレート0.1gを加え、80℃に昇
温しながら攪拌した。
窒素ガスを溶液中に吹き込みながら、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.1gを加え、更に10時間攪拌した。
粘稠になった溶液を取り出し50°Cで1昼夜溶剤のジ
メチルフォルムアミドを乾燥した。その後、粉砕機を用
いてブロック状の樹脂を平均粒子径が25μm未満にな
るまで粉砕を繰り返した。
得られた架橋樹脂粒子は平均粒子径が15μmであった
含或刀ユ(架橋樹脂粒子の合成) 3つロフラスコにジメチルフォルムアミド200、Og
を入れ、次いでビニルピロリドン114gを加え80℃
に昇温しながら、攪拌した。
窒素ガスを溶液中に吹き込みながら、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.1gを加え、更に10時間攪拌した。
粘稠になった溶液に、1%水酸化ナトリウム水溶液10
gを加え、100℃に昇温しで、5時間攪拌した。
得られた溶液を取り出し、50℃で1昼夜溶剤のジメチ
ルフォルムアミドを乾燥した。
以下、合成例1と同様にして粉砕を行った。
會戊皿ユ(架橋樹脂粒子の合成) 3つロフラスコにメタノール2000gを入れ、N−メ
トキシメチル化ナイロン(帝国化学製商品名;トレジン
 F2ON−メトキシメチル化度30%)100gを加
え、80℃に昇温し、攪拌溶解した。その後、クエン酸
(1%)水溶液20g加え、80℃で10時間攪拌した
得られた溶液を取り出し、40℃で1昼夜溶剤のメタノ
ールを乾燥した。
以下、合成例1と同様にして粉砕を行った。
念U(架橋樹脂粒子の合成) 3つロフラスコにジメチルフォルムアミド2000gを
入れ、ビニルピロリドン114gを加えてbo℃に昇温
しながら攪拌した。
窒素ガスを溶液中に吹き込みながら、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.1gを加え、更に10時間攪拌した。
粘稠になった溶液に、10%水酸化ナトリウム水溶液5
0gを加え、120℃に昇温しながら攪拌した。
得られた溶液を取り出し、50℃で1昼夜溶剤のジメチ
ルフォルムアミドを乾燥した。
以下、合成例1と同様にして粉砕を行った。
1〜9  び     1〜2 表1に示す組成の透光性の被記録材を得た。
塗工に用いた溶剤は実施例5、比較例2だけが水でその
他は全てジメチルフォルムアミド(DMF)であった。
乾燥は、80℃で10分間行った。
得られた透光性の被記録材に下記の組成のインクを用い
て記録を行った。
イエローインク(組成) C,1,アシッドイエロー23 3重量%ジエチレング
リコール     40重量%水          
         57重量9シアンインク(組成) C,1,ダイレクトブルー86 3重量角ジエチレング
リコール     40fifi9+水       
       57重量大マゼンタインク(組成) C,1,アシッドレッド35  3重量%ジエチレング
リコール     40重量%水          
    57重量%ブラックインク(組成) C,1,ダイレクトブラック193重量%ジエチレング
リコール     40重量%水          
    57重量%記録に用いたプリンターはバブルジ
ェット方式で、吐出ドロプレット体積:30pρ、フル
ドツト印字のインク量: 7.4n[/mm2吐出周波
数2kHzである。
第1表における各評価項目の測定は下記の方法にしたが
った。
(1)面積膨潤度は被記録材を20℃、50%RH下で
3日間保存した後、所望の液体をワイヤーバーでインク
受容層1mm”当たりIonβ付与した5分後の架橋樹
脂粒子の面積の変化の比を測定した。
(2)突出粒子の高さ及び1mm”当たりの粒子の個数
は、三次元表面粗さ測定器(小板研究所■製SE・3F
K・検出器先端径R=2.0μm、荷重30mg)にて
測定した。なお、このときバインダー層から1μm未満
の突出状態、及び1100tLより大きく突出している
状態の架橋樹脂粒子は個数Nに入れないことにした。よ
ってバインダー層より1〜100μmの範囲で突出が認
められた粒子の個数を測定した。
(3)ヘイズは、JIS  K  6714に準拠した
光学系をもった直読へイズメータ(東洋精機製作新製)
を用いて測定した。
(4)光学濃度は、黒インクのフルドツト印字部分の透
過濃度をマクベス社 TR−524を用いて測定した。
(5)ビーディングは、2色フルドツト部分を目視にて
判定し、ビーディングを生じていないものをO1生じて
いるものを×、その中間を△とした。
(6)ブリーディングは、2色フルドツト部分の境界の
エッチを目視にて判定し、プリーディングを生じていな
いものをO1生じているものを×、その中間をΔとした
(7)インクの定着性は、イエロー、シアン、マゼンタ
の3色のフルドツトを記録実施後の被記録材に温風(1
00℃、風速1 m / s e c )を10秒間あ
て、記録画像に指触したときに、インクがインク受容層
内部にとり込まれて、指に付着しなくなるか否かで判断
した。付着しない場合な○、付着する場合を×、その中
間な△とした。
(8)耐ブロッキング性はイエロー、シアン、マゼンタ
の3色のフルドツトを記録実施後の被記録材に温風(1
00℃、風速1m/5ec)を10秒間あて、記録画像
に40g/cm”の圧力でポリエチレンテレフタレート
フィルムを積層したときに、前記フィルムが容易に剥離
できるか否かで判断した。容易にはく離できる場合を。
、剥離にかなり力を要求する場合を×、そして、この中
間を△とした。
〔発明の効果〕
以上の如き本発明の被記録材は、優れたインク受容性を
示し、優れた鮮明性の記録画像を与える。
従って、モノカラーは勿論、フルカラー画像の記録にお
いて、異色のインクが短時間内に同一箇所に重複して付
着した場合にも、インクの流れ出しやしみ出し現象がな
く、ビーディングの全く生じない高解像度の鮮明な記録
画像が得られる。
また、本発明では、従来のインクジェット用被記録材で
は見られなかった表面光沢の優れたものを提供すること
も可能であり、また、スライドやOHP等の光学機器に
より記録画像をスクリーン等へ投影することにより観察
するもの、カラー印刷のポジ版を作成する際の色分解版
、あるいは液晶等のカラーデイスプレィに用いるCMF
等、従来の表面画像観察用以外の用途に適用することが
できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基材上に架橋樹脂粒子とバインダーを含有してなる
    インク受容層を形成した被記録材において、前記架橋樹
    脂粒子の純水に対する面積膨潤度が4〜25倍で、かつ
    ジエチレングリコールに対する面積膨潤度が4〜25倍
    であることを特徴とする被記録材。 2、架橋樹脂粒子が親水性アクリル樹脂、親水性ポリビ
    ニルピロリドン樹脂、又は親水性ポリアミド樹脂から成
    る請求項1記載の被記録材。 3、架橋樹脂粒子の平均粒径が1〜100μmである請
    求項1又は2記載の被記録材。 4、バインダー表面から1〜100μm突出している架
    橋樹脂粒子数が50〜5000個/mm^2である請求
    項3記載の被記録材。 5、インク受容層中にポリビニルピロリドンを30〜7
    0重量%含有した請求項1記載の被記録材。 6、インク受容層中にソルビトールと芳香族アルデヒド
    の縮合生成物をバインダーに対して30〜70重量%含
    有した請求項1記載の被記録材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0650851A1 (en) * 1993-09-30 1995-05-03 KIMOTO & CO., LTD. Recording material
US5470691A (en) * 1993-04-10 1995-11-28 Taiyo Yuden, Co., Ltd. Optical information medium
US5549952A (en) * 1992-06-13 1996-08-27 Sony Corporation Optical information medium and method for printing on the surface of the medium
US6576324B2 (en) 1995-04-05 2003-06-10 Canon Kabushiki Kaisha Printing medium

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