JPH08300807A - インクジェット用被記録材 - Google Patents

インクジェット用被記録材

Info

Publication number
JPH08300807A
JPH08300807A JP7114805A JP11480595A JPH08300807A JP H08300807 A JPH08300807 A JP H08300807A JP 7114805 A JP7114805 A JP 7114805A JP 11480595 A JP11480595 A JP 11480595A JP H08300807 A JPH08300807 A JP H08300807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
chemical formula
polymer
ink
methyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7114805A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiya Sekine
幹也 関根
Tetsuya Uto
哲也 宇戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP7114805A priority Critical patent/JPH08300807A/ja
Publication of JPH08300807A publication Critical patent/JPH08300807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、最近のフルカラーの高精細なイン
クジェットプリンターで印字された場合でも、記録画像
の濃度が高くベタ印字部のムラもなく解像性もよい高画
質の画像が得られ、また、画像の耐水性や耐光性にも優
れたインクジェット用被記録材を提供することにある。 【構成】 支持体上に少なくとも4級アンモニウム塩基
を有するポリマーからなるインク吸収層を設けたインク
ジェット用被記録材において、該インク吸収層に亜硝酸
塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩またはチオ硫酸塩を含有する
ことを特徴とするインクジェット用被記録材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録方
式を利用したプリンターやプロッターに使用される被記
録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンターやプロ
ッターの目ざましい進歩により、フルカラーでしかも高
精細な画像が容易に得られるようになってきた。これに
伴い、従来からあるインクジェット記録用の上質紙や塗
工紙以外のインクジェット用被記録材の開発が切望され
ている。たとえば、樹脂被覆紙や白色PETフィルムを
支持体とした写真ライクな強光沢をもつインクジェット
用被記録材、OHP用インクジェット記録フィルム、電
飾看板や表示等に使用されるバックプリント型インクジ
ェット用被記録材がある。
【0003】しかしながら、インクジェット記録装置の
フルカラー化や高精細化に伴い、被記録材には非常に多
量のインクが印字されるようになった。従って、被記録
材としては、インクの吸収容量が大きくかつ吸収速度が
速くベタ印字部にムラがないこと、記録画像の濃度が高
く色調が鮮やかであること、記録されたインクドットが
真円でフェザーリングやにじみがなく解像性が高いこ
と、および、記録画像の耐水性や耐光性等求められる要
求も非常に厳しくなってきている。
【0004】このような要求を満たすため特開平6−3
40163号公報では、支持体上に特定の4級アンモニ
ウム塩からなるインク吸収層を設けたインクジェット用
被記録材が開示されている。この被記録材は、インク吸
収層に4級アンモニウム塩を含有しているため、インク
の吸収容量が大きくかつ吸収速度が速いため印字部にベ
タムラがなく解像性も高く、また画像の耐水性も極めて
良好である。しかしながら、インクジェット記録のひと
つの弱点である画像の耐光性という点ではまだ満足でき
るレベルではなく、改良が求められてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、最近のフル
カラーの高精細なインクジェットプリンターやプロッタ
ーで印字された場合でも、記録画像の品質が高く、また
画像の耐水性や耐光性に優れたインクジェット用被記録
材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明者は、支持体上に少なくとも4級アンモニウム
塩基を有するポリマーからなるインク吸収層を設けたイ
ンクジェット用被記録材において、該インク吸収層に亜
硝酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩またはチオ硫酸塩を含有
させることにより、これらの諸特性を満足するインクジ
ェット用被記録材を提供することができた。
【0007】本発明における亜硝酸塩、亜硫酸塩、重亜
硫酸塩またはチオ硫酸塩としては一般に市販されている
ものを使用することができる。これらの塩の陽イオンと
しては、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカ
リ金属類、マグネシウムやカルシウムなどのアルカリ土
類金属類、亜鉛、銅やニッケルなどの遷移金属類または
アルミニウム等の金属イオンやアンモニウムイオンを挙
げることができる。特に、亜硝酸、亜硫酸、重亜硫酸ま
たはチオ硫酸のナトリウム、カリウム、マグネシウム、
カルシウムや亜鉛塩が好ましい。
【0008】インク吸収層へのこれらの塩の添加は画像
の耐光性を著しく向上させ画像の退色を防ぐ。一般に光
による画像の劣化は染料の光酸化分解であると推定され
ている。従って、層中に還元剤や酸化防止剤を添加すれ
ば耐光性を向上させるはずであるが、ほとんどの還元剤
や酸化防止剤ではその効果が認められなかった。その理
由はさだかではないが、亜硝酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸
塩およびチオ硫酸塩のみに特異的に効果が認められた。
これらの塩の添加量は、インク吸収層に対して0.5〜
10重量%、特に好ましくは1〜5重量%である。これ
より少ないと耐光性の向上効果があまり認められず、ま
た、これより多くなると、画像自体や画像の耐水性が悪
化する。
【0009】インク吸収層を構成する主成分のひとつで
ある4級アンモニウム塩基を有するポリマーは、基本的
に多量の水を吸収しポリマーバルク内部にそれを保持す
る能力が極めて高い吸水性ポリマーの一種である。一般
に、インクジェット記録用に使われているインクは水性
インクであり、4級アンモニウム塩基を有するポリマー
はインク滴が被記録材に着弾すると即座にインクを吸収
する。しかも、インクジェット記録用インクに使われて
いる染料は分子内にスルホン酸基やカルボン酸基を複数
有する酸性染料や直接染料が使用されているため、染料
分子中のスルホン酸基またはカルボン酸基がポリマー中
の4級アンモニウム塩基と複数結合し、染料がポリマー
に対する一種の架橋剤として働き、染料およびポリマー
が水に対して不溶化される。このため印字された画像は
定着され、再び水分と接してもにじまず、長時間水に浸
せきしても画像が退色するようなことがない。
【0010】本発明者らはインク吸収層を構成する主成
分のひとつである4級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーを鋭意研究した結果、前記した一般式化1、化2もし
くは化3で示される分子内に4級アンモニウム塩基を持
つモノマーを少なくとも1種重合して得られるポリマー
が有効であることを見いだした。
【0011】ただし、化1中 、R1は水素またはメチル
基を表し、Qは酸素もしくはNH基を表す。R2、R
3 、R4はメチル基、エチル基またはベンジル基を表
し、同じであっても異なっていてもよい。Xはハロゲン
イオンまたはスルホン酸アニオン、アルキルスルホン酸
アニオン、酢酸アニオン、アルキルカルボン酸アニオン
を表す。nは2または3の整数を表す。化2中、R5
6、R7はメチル、エチルまたはベンジル基を表し、同
じであっても異なっていてもよい。Xは化1中のXと同
じである。また、化3中、R8、R9、R10はメチル、エ
チルまたはアリル基を表し、同じであっても異なってい
てもよい。Xは化1中のXと同じである。
【0012】化1で示されるモノマーのうち好ましい化
合物としては、たとえば、N,N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミドおよびN,N−ジ
エチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのメ
チルクロライド、エチルクロライド、ベンジル クロラ
イド、メチルブロマイド、エチルブロマイド、メチルア
イオダイドあるいはエチルアイオダイドによる4級化
物、または、それらのアニオンを置換したスルホン酸
塩、アルキルスルホン酸塩、酢酸塩あるいはアルキルカ
ルボン酸塩を挙げることができる。この中で特に好まし
い化合物としては、たとえば、トリメチル−2−(メタ
クリロイルオキシ)エチルアンモニウム クロライド、
トリエチル−2−(メタクリロイルオキシ)エチルアン
モニウム クロライド、トリメチル−2−(アクリロイ
ルオキシ)エチルアンモニウム クロライド、トリエチ
ル−2−(アクリロイルオキシ)エチルアンモニウム
クロライド、トリメチル−3−(メタクリロイルオキ
シ)プロピルアンモニウム クロライド、トリエチル−
3−(メタクリロイルオキシ)プロピルアンモニウム
クロライド、トリメチル−2−(メタクリロイルアミ
ノ)エチルアンモニウム クロライド、トリエチル−2
−(メタクリロイルアミノ)エチルアンモニウム クロ
ライド、トリメチル−2−(アクリロイルアミノ)エチ
ルアンモニウム クロライド、トリエチル−2−(アク
リロイルアミノ)エチルアンモニウム クロライド、ト
リメチル−3−(メタクリロイルアミノ)プロピルアン
モニウム クロライド、トリエチル−3−(メタクリロ
イルアミノ)プロピルアンモニウム クロライド、トリ
メチル−3−(アクリロイルアミノ)プロピルアンモニ
ウム クロライド、トリエチル−3−(アクリロイルア
ミノ)プロピルアンモニウム クロライド、N,N−ジ
メチル−N−エチル−2−(メタクリロイルオキシ)エ
チルアンモニウム クロライド、N−ベンジル−N,N
−ジメチル−2−(メタクリロイルオキシ)エチルアン
モニウム クロライド、N,N−ジエチル−N−メチル
−2−(メタクリロイルオキシ)エチルアンモニウム
クロライド、N,N−ジメチル−N−エチル−3−(ア
クリロイルアミノ)プロピルアンモニウム クロライ
ド、N−ベンジル−N,N−ジメチル−3−(アクリロ
イルアミノ)プロピルアンモニウム クロライド、トリ
メチル−2−(メタクリロイルオキシ)エチルアンモニ
ウム ブロマイド、トリメチル−3−(アクリロイルア
ミノ)プロピルアンモニウム ブロマイド、トリメチル
−2−(メタクリロイルオキシ)エチルアンモニウム
スルホネート、トリメチル−3−(アクリロイルアミ
ノ)プロピルアンモニウム アセテートなどを挙げるこ
とができる。
【0013】化2で示されるモノマーの好ましい例とし
ては、トリメチル−p−ビニルベンジルアンモニウム
クロライド、トリメチル−m−ビニルベンジルアンモニ
ウムクロライド、トリエチル−p−ビニルベンジルアン
モニウム クロライド、トリエチル−m−ビニルベンジ
ルアンモニウム クロライド、N,N−ジメチル−N−
エチル−p−ビニルベンジルアンモニウム クロライ
ド、N,N−ジエチル−N−メチル−p−ビニルベンジ
ルアンモニウム クロライド、N−ベンジル−N,N−
ジメチル−p−ビニルベンジルアンモニウム クロライ
ド、N−ベンジル−N,N−ジエチル−p−ビニルベン
ジルアンモニウム クロライド、トリメチル−p−ビニ
ルベンジルアンモニウム ブロマイド、トリメチル−m
−ビニルベンジルアンモニウム ブロマイド、トリメチ
ル−p−ビニルベンジルアンモニウム スルホネート、
トリメチル−m−ビニルベンジルアンモニウム スルホ
ネート、トリメチル−p−ビニルベンジルアンモニウム
アセテート、トリメチル−m−ビニルベンジルアンモ
ニウム アセテートなどを挙げることができる。
【0014】化3で示されるモノマーの好ましい例とし
ては、ジアリルジメチルアンモニウム クロライド、ジ
アリルジエチルアンモニウム クロライド、ジアリルジ
メチルアンモニウム ブロマイド、ジアリルジメチルア
ンモニウム スルホネート、ジアリルジメチルアンモニ
ウム アセテートなどを挙げることができる。
【0015】これらの4級アンモニウム塩基を持つモノ
マー成分のポリマー中における含有率は3〜50重量%
が好ましく、更には5〜30重量%が特にインク吸収性
と染料の定着性から望ましい。4級アンモニウム塩基を
持つモノマーの含有率が3重量%より少ないとポリマー
の染料を定着する能力が低く、画像がにじみ耐水性が満
足できなくなる。また、含有率が50重量%より多くな
るとインク吸収層のべたつきが極めて悪くなり被記録材
がブロッキングを起こしやすくなる。
【0016】通常、インクジェット記録用のインクの溶
剤は80〜90重量%は水であるが、ヘッドの乾燥によ
る目詰まり防止やインクの表面張力の調整のためジエチ
レングリコール、トリエチレングリコールやグリセリン
などのアルコール系の高沸点溶剤が用いられている。従
って、インク吸収層を構成するポリマーは水を吸収する
ことはもちろんであるが、これらの高沸点のアルコール
溶剤も吸収・保持しなければならない。このような条件
を満足する第2モノマー成分として、アクリルアミド、
メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、
N−イソプロピルアクリルアミド、アクリロイルモルホ
リン、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N
−ビニルピロリドンを挙げることができる。これらのモ
ノマー成分をポリマー中に20〜95重量%の範囲で共
重合することで、4級アンモニウム塩基を有するポリマ
ーのインク溶剤に対する親和性が増すためポリマーのイ
ンク吸収容量および吸収速度が向上し、更に4級アンモ
ニウム塩基によるべたつきおよび印字後にポリマー表面
に蒸発できずに残存する高沸点溶剤によるべたつきを軽
減する。これらの第2モノマー成分のポリマー中での含
有率が20重量%より少ないとインク吸収層がべたつき
やすくなり、また、95重量%より多いと4級アンモニ
ウム塩基を含有するモノマー成分のポリマー中での濃度
が低下し染料の定着性機能が低下する。
【0017】以上説明してきた一般式化1、化2または
化3で表される4級アンモニウム塩基を有するモノマー
と前記した第2モノマー成分を共重合したポリマーから
少なくともなるインク吸収層の機械的強度および塗層と
しての耐水性を改善するため、インク吸収層を3次元架
橋することが望ましい。架橋剤としては後で述べるエポ
キシ系硬化剤を用いることが好ましいが、インク吸収層
を構成する4級アンモニウム塩基を有するポリマーにこ
のエポキシ系硬化剤と反応する官能基を持つモノマーを
第3成分として共重合することによって架橋反応がより
効率良く進行する。このような第3モノマー成分として
は前記一般式化4、化5あるいは化6で示したモノマー
を挙げることができる。
【0018】ただし、化4中、R11は水素またはメチル
基を表し、R12、R13はメチル基またはエチル基を表
し、同じであっても異なっていてもよい。Qは酸素また
はNH基を表す。nは2または3の整数を表す。化5
中、R14、R15はメチルまたはエチル基を表し、同じで
あっても異なっていてもよい。また、化6中、R16、R
17はメチル、エチルまたはアリル基を表し、同じであっ
ても異なっていてもよい。
【0019】化4で示されるモノマーの好ましい例とし
ては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド等が挙げられる。化5で表されるモノマーとし
ては、N,N−ジメチルアミノメチルスチレン、N,N
−ジエチルアミノメチルスチレンおよびN−エチル−N
−メチルアミノメチルスチレンを挙げることができる。
また、化6で表されるモノマーとして、アリルジメチル
アミン、アリルジエチルアミン、ジアリルメチルアミン
およびジアリルエチルアミンを挙げることができる。こ
れらのモノマー成分をポリマー中に2〜30重量%の範
囲で共重合することによりインク吸収層と支持体との接
着性、インク吸収層自体の機械的強度や耐水性等の性能
を高めることが出来る。
【0020】また、以上述べてきた4級アンモニウム塩
基を含有するポリマーは特性を微調整するため上記のモ
ノマー成分に加えて種々の共重合可能なモノマーを導入
することもできる。しかし、このような添加モノマーは
上記主成分モノマーによる好ましい効果を損なわない範
囲で使用すべきであり、通常は20重量%以下であるこ
とが好ましい。このようなモノマーとしては例えば、ス
チレンおよびその誘導体、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、アリルアミ
ン、ジアリルアミン、ビニルエーテル、ビニルエステル
類等種々のモノマーが挙げられる。
【0021】本発明における4級アンモニウム塩基を含
有するポリマーは従来公知の重合法によって合成するこ
とができる。特に、水/アルコールの混合溶媒中、水溶
性アゾ系開始剤を用いたラジカル重合法が重合操作の容
易性および経済性から好ましい。
【0022】これらの4級アンモニウム塩基を有するポ
リマーは2種以上を併用して使用することもできる。ま
た、本発明におけるインク吸収層を構成するポリマーと
して、以上規定してきた4級アンモニウム塩基を有する
ポリマー以外のものを併用することもできる。しかし、
全ポリマー中における4級塩タイプポリマーの濃度が低
下し染料定着機能が充分に発揮出来ない場合やインクの
吸収性の低下あるいは塗層のべた付きがあるので、他の
ポリマーを使用したとしても少量が好ましい。
【0023】4級アンモニウム塩基含有ポリマーからな
るインク吸収層を架橋することにより、インク吸収層の
吸収容量や速度を維持しながら塗層および画像の耐水性
を一段と高めることができる。こうした目的で使用され
る架橋用の硬化剤としてはエポキシ硬化剤が好ましい。
特に、これらエポキシ硬化剤は4級アンモニウム塩基含
有ポリマー中に化4、化5または化6で示されるアミノ
基を含有するモノマーを導入することにより極めて効率
よく3次元架橋し、インク吸収層の機械的や耐水性を改
善する。
【0024】エポキシ硬化剤としては市販の水溶性エポ
キシ硬化剤を用いることができるが、例えば、ソルビト
ール ポリグリシジル エーテル、ソルビタン ポリグ
リシジル エーテル、ポリグリセロール ポリグリシジ
ル エーテル、ポリエリスリトール ポリグリシジル
エーテル、ジグリセロール ポリグリシジル エーテ
ル、トリグリシジル トリス(2−ヒドロキシエチル)
イソシアヌレート、グリセロール ポリグリシジル エ
ーテル、トリメチロールプロパン ポリグリシジル エ
ーテル、ネオペンチルグリコール ジグリシジル エー
テル、エチレングリコール ジグリシジル エーテル、
ポリエチレングリコール ジグリシジルエーテル、プロ
ピレングリコール ジグリシジル エーテル、ポリプロ
ピレングリコール ジグリシジル エーテル、アジピン
酸 ジグリシジル エステルなどが好ましい。
【0025】エポキシ硬化剤の4級アンモニウム塩基を
有するポリマーに対する添加量はポリマーに対して0.
1〜10重量%の範囲で添加されることが好ましい。こ
れ未満では架橋が不十分で特に耐水性に十分な効果が認
められず、また10重量%を越える添加では硬化が進み
すぎ高度に架橋された3次元架橋重合体を形成するため
インク吸収層の吸収容量が極端に低下しベタ印字部にあ
ふれが生じる。また、硬化剤自体によるインクのはじき
や白抜けが発生することがある。特に好ましいエポキシ
硬化剤の量としては該ポリマーに対し0.5〜5重量%
の範囲である。
【0026】また、4級アンモニウム塩基を有するポリ
マーからなるインク吸収層の吸収容量や速度を更に上げ
るため、インク吸収層を多孔性とすることが非常に有効
である。このにより印字されたインクの乾燥が速く、画
像濃度が高く、かつ、重色印字部分の境界でのにじみが
ない鮮明な画像を得ることができる。このような顔料粒
子としてはアナターゼ型およびルチル型酸化チタン、亜
鉛華、鉛白、重質および軽質炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、カオリン、焼成クレー、タルク、ケイ酸カル
シウム、シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、
また有機顔料として尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−
ホルマリン樹脂、ベンゾグアナミン−ホルマリン樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂やポ
リエチレン樹脂が好ましい。
【0027】インク吸収層の実際の表面積を大きくする
ため、顔料粒子の粒径としては0.05〜5μmが好ま
しく、また、顔料粒子の比表面積としては5m2/g以
上が好ましい。
【0028】これらの顔料粒子はインクジェット用被記
録材としての要求からインク吸収層に添加される。たと
えば、OHPシートのような高透明性を必要とされる用
途では微粒径の屈折率の小さな顔料粒子をできるだけ少
量添加することが望ましい。また、写真ライクで高光沢
が要求されるようなインクジェット用被記録材でもでき
るだけ少量の添加が良い。一方、バックプリント型被記
録材ではある程度の白色度と不透明性が必要なため屈折
率が小さく比表面積の大きな顔料をバインダーポリマー
に対して50〜200重量%添加することが望ましい。
【0029】支持体としては市販の種々のものを使用す
ることができるが、例えば不透明性支持体としては、
紙、樹脂被覆紙、顔料を塗工または練り込んだプラスチ
ックフィルム(合成紙)、ノンウーヴン紙、布や金属箔
を挙げることができる。また、透明支持体としては、例
えばポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリスチレンシート、ポリ塩化ビニルシート、酢酸セル
ロースフィルムやセロファンが好ましい。これらの支持
体とインク吸収層との接着性を改善するため、コロナ放
電処理や火炎処理等の一般的な物理的表面親水処理をし
たり、下引層を設けることも有効である。下引層として
はゼラチンやニトロセルロースなどが用いられる。
【0030】インク吸収層を塗工する際の塗工液に、必
要に応じて顔料分散剤、増粘剤、流動変性剤、消泡剤、
抑泡剤、紫外線吸収剤、ブルーイング剤や蛍光剤を添加
することは、インク吸収層としての特性を損なわない限
り何等差し支えない。
【0031】支持体上にインク吸収層の塗液を塗布する
コーターとしては、紙やフィルム塗工用に一般に用いら
れているブレードコーター、エアーナイフコーター、ロ
ールコーター、カーテンコーター、バーコーターやグラ
ビアコーターなどを適用できる。また、塗工後の乾燥は
通常の乾燥方法、例えばガスヒーター、電気ヒーター、
蒸気加熱ヒーター、熱風加熱等の各種方式を使用するこ
とができる。
【0032】インク吸収層の塗工量としては印字に使用
するインクジェットプリンターやプロッターのインク量
(例えば、黒を単色でだすかあるいはイエロー、マゼン
タ及びシアンの3色の重色でだすか)に依存するが3〜
15g/m2が適当である。
【0033】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】インク吸収層に用いる4級アンモニウム塩
含有ポリマーの合成 使用したモノマー類、溶媒および開始剤はすべて市販品
であり、更に精製はせずそのまま使用した。トリメチル
−3−(アクリロイルアミノ)プロピルアンモニウムク
ロライド10g、アクリルアミド60g、N,N−ジメ
チルアクリルアミド25g、ジメチルアミノプロピルア
クリルアミド5gとイオン交換水350g、イソプロピ
ルアルコール50gを1Lの四つ口フラスコに仕込み、
希薄塩酸により中和した後、重合系全体を窒素で置換
し、60℃に加熱後、重合開始剤V−50(和光純薬
(株)製)を1g投入し重合を開始した。その後、60
℃で6時間重合を行った後、更に90℃で1時間重合後
冷却し目的のポリマー1を得た。全く同様の合成方法に
て表1に示すポリマー2〜5を得た。
【0035】
【表1】
【0036】表1中、各略号は以下の化合物を表す。 ・DMAPAA-Q:トリメチル−3−(アクリロイルアミノ)
プロピルアンモニウムクロライド(ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミドのメチルクロライドによる4級化
物) ・AM :アクリルアミド ・DMAM :N,N−ジメチルアクリルアミド ・ACMO :アクリロイルモルホリン ・DMAPAA :ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
【0037】実施例1 100ml用のホモジナイザーカップに以下の素材を秤
りとり、微量のNaOH水溶液でpH9に調整した後、
10,000rpmで5分間かくはんしインク吸収層の
塗液を調製した。 ポリマー1(20重量%水溶液) 50g 亜硝酸ナトリウム(純正化学(株)、試薬一級品) 0.5g ポリグリセロール ポリグリシジル エーテル(ナガセ化成(株)製、デナコ ールEX−521) 0.30g イソプロピルアルコール 10g イオン交換水 40g
【0038】この塗液を易接着処理をした厚さ100ミ
クロンの透明PETフィルム(帝人(株)製、OLY−
100)上に、乾燥塗工量が7〜8g/m2となるよう
にワイヤーバーで塗工し、80℃で乾燥させた。この塗
布サンプルを40℃、75%RHで1昼夜保存しエポキ
シ硬化剤による架橋を充分に進行させた。この後サンプ
ルを常温常湿の条件下で保存しインクジェット用被記録
材として使用した。
【0039】実施例2〜6 実施例1の亜硝酸ナトリウム 0.5gに代えて、実施
例2〜6では以下の塩を用いた以外は全く同様の方法で
インク吸収層の塗液を調製し、これを前記の透明PET
フィルムに塗工しインクジェット用被記録材を作製し
た。 (実施例2) 亜硝酸カリウム(純正化学(株)、試薬一級) 0.5g (実施例3) 亜硝酸カルシウム(キシダ化学(株)、試薬) 0.7g (実施例4) 亜硫酸ナトリウム(純正化学(株)、試薬一級) 1.0g (実施例5) 重亜硫酸ナトリウム(和光純薬工業(株)、試薬一級)1.0g (実施例6) チオ硫酸ナトリウム(無水) (純正化学(株)、試薬一級) 1.0g
【0040】実施例7〜9 実施例1のポリマー1 50gに代えて、実施例7、
8、9ではそれぞれ表1のポリマー2、3、4を50g
用いた以外は全く同様の方法でインク吸収層の塗液を調
製し、これを前記の透明PETフィルムに塗工しインク
ジェット用被記録材を作製した。
【0041】実施例10 実施例10では、実施例1のポリグリセロール ポリグ
リシジル エーテルを添加しない以外は実施例1と全く
同様の方法でインク吸収層の塗液を調製し、これを前記
の透明PETフィルムに塗工しインクジェット用被記録
材を作製した。
【0042】実施例11 100ml用のホモジナイザーカップに以下の素材を秤
りとり、微量のNaOH水溶液でpH9に調整した後、
10,000rpmで5分間かくはんしインク吸収層の
塗液を調製した。 ポリマー1(20重量%水溶液) 50g 尿素−ホルマリン樹脂(日本化成(株)製、有機フィラー,屈折率約1.5、 BET比表面積10〜20m2/g) 0.5g 亜硝酸ナトリウム(純正化学(株)、試薬一級品) 0.5g ポリグリセロール ポリグリシジル エーテル(ナガセ化成(株)製、デナコ ールEX−521) 0.30g イソプロピルアルコール 10g イオン交換水 40g
【0043】この塗液を易接着処理をした厚さ100ミ
クロンの白色PETフィルム(帝人(株)製、ULY−
100)上に、乾燥塗工量が7〜8g/m2となるよう
にワイヤーバーで塗工し、80℃で乾燥させた。この塗
布サンプルを40℃、75%RHで1昼夜保存しエポキ
シ硬化剤による架橋を充分に進行させた。この後サンプ
ルを常温常湿の条件下で保存しインクジェット用被記録
材として使用した。
【0044】実施例12 実施例11の尿素−ホルマリン樹脂 0.5gに代え
て、実施例12ではシリカ(富士シリシア(株)製、サ
イリシア350、屈折率1.4、BET比表面積300
2/g)0.5gを用いた以外は全く同様の方法でイ
ンク吸収層の塗液を調製し、これを前記の白色PETフ
ィルムに塗工しインクジェット用被記録材を作製した。
【0045】実施例13 100ml用のホモジナイザーカップに以下の素材を秤
りとり、微量のNaOH水溶液でpH9に調整した後、
10,000rpmで5分間かくはんしインク吸収層の
塗液を調製した。 ポリマー1(20重量%水溶液) 45g 尿素−ホルマリン樹脂(日本化成(株)製、有機フィラー,屈折率約1.5、 BET比表面積10〜20m2/g) 6.0g 亜硝酸ナトリウム(純正化学(株)、試薬一級品) 0.5g ポリグリセロール ポリグリシジル エーテル(ナガセ化成(株)製、デナコ ールEX−521) 0.27g イソプロピルアルコール 10g イオン交換水 39g
【0046】この塗液を易接着処理をした厚さ100ミ
クロンの透明PETフィルム(帝人(株)製、OLY−
100)上に、乾燥塗工量が7〜8g/m2となるよう
にワイヤーバーで塗工し、80℃で乾燥させた。この塗
布サンプルを40℃、75%RHで1昼夜保存しエポキ
シ硬化剤による架橋を充分に進行させた。この後サンプ
ルを常温常湿の条件下で保存しインクジェット用被記録
材として使用した。
【0047】比較例1 比較例1では、実施例1において亜硝酸ナトリウム
0.5gを添加しなかった以外は全く同様の方法でイン
ク吸収層の塗液を調製し、これを前記の透明PETフィ
ルムに塗工しインクジェット用被記録材を作製した。
【0048】比較例2、3 実施例1の亜硝酸ナトリウム 0.5gに代えて、比較
例2、3では以下の添加剤を用いた以外は全く同様の方
法でインク吸収層の塗液を調製し、これを前記の透明P
ETフィルムに塗工しインクジェット用被記録材を作製
した。 (比較例2) 硝酸ナトリウム(純正化学(株)、試薬一級) 0.5g (比較例3) 硫酸ナトリウム(無水)(純正化学(株)、試薬一級)1.0g
【0049】比較例4〜6 実施例1の亜硝酸ナトリウム 0.5gに代えて、比較
例4〜6では以下の添加剤を用いた以外は全く同様の方
法でインク吸収層の塗液を調製し、これを前記の透明P
ETフィルムに塗工しインクジェット用被記録材を作製
した。 (比較例4) 2,2´−メチレンビス(4−メチル−6−tert.−ブチル フェノール)(住友化学工業(株)製、スミライザーMDP−S) 0.5g (比較例5) 4,4´−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert.−ブチ ルフェノール)(住友化学工業(株)製、スミライザーBBM−S) 1.0g (比較例6) L−アスコルビン酸(東京化成工業(株)、試薬特級)1.0g
【0050】比較例7、8 実施例1のポリマー1 50gに代えて、比較例7では
ポリマー5を、また比較例8ではポリビニルアルコール
(日本合成化学工業(株)製、ゴーセノールNM−11
の20重量%水溶液)を、50g用いた以外は全く同様
の方法でインク吸収層の塗液を調製し、これを前記の透
明PETフィルムに塗工しインクジェット用被記録材を
作製した。
【0051】実施例1〜13および比較例1〜8で作製
したインクジェット用被記録材をセイコーエプソン
(株)製マッハジェットカラー漢字プリンターMJ−7
00V2Cで印字評価した。印字は被記録材のインク吸
収層側に行った。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの単色及びブルー、グリーン、レッドの重色のベタ、
ハーフトーン、ドットおよびライン等をOHP印字モー
ドで印字した。
【0052】これらの印字サンプルについて以下の評価
を行った。なお、測定および観察はすべて印字したイン
ク吸収層側から行った。 ・画像濃度 マクベス濃度計TR−1224によりブラックのベタ印
字部の画像濃度を、透明PETフィルムを用いた実施例
1〜10および比較例1〜8では透過モードで、また、
白色PETフィルムを用いた実施例11、12と透明P
ETフィルムを使用しているがインク吸収層に白色顔料
が添加されている実施例13は反射モードで測定した。
ブラックのベタ印字部の画像濃度はOD1.50以上あ
れば実用上問題ない。 ・ベタ部均一性 イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各単色及び
それらの重色について目視判断。○:インクのよりやあ
ふれがなく均一ベタ、×:インクがよったり、あふれた
りしているベタ。 ・画像にじみ 印字サンプルを40℃、80%RHの恒温恒湿器内に1
日放置し、線幅及び間隔が約140μmの細線(白地部
に各色の細線を印字および各色のベタ印字部に各色の細
線を中抜き印字)を目視判断。○:線と線が明瞭に分か
れて見える。△:線同士はくっいてはいないが明らかに
線が太っている。×:にじみにより線が太り間隔部が認
められない。 ・耐水性 印字画像を水に浸せきし1時間後に取り出し紙タオルで
軽く水を拭き取り乾燥させ、塗層面および印字部の状態
を目視判断。○:塗層の剥がれがなく、印字画像の脱色
やにじみも認められない。△:塗層がわずかに剥がれて
いるが印字画像の脱色やにじみは認められず、実用上問
題はない。×:塗層の剥がれあるいは印字画像の脱色や
にじみが認められる。 ・耐光性 印字画像を太陽光に一週間暴露し、ブラックのベタ印字
部の試験前後の画像濃度比(試験後/試験前)をパーセ
ントで表示した。85%以上であれば実用上問題ない。
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】表2から明らかなように本発明のインク
ジェット用被記録材は、最近のフルカラーの高精細なイ
ンクジェットプリンターで印字された場合でも、記録画
像の濃度が高くベタ印字部のムラもなく解像性もよい高
画質の画像が得られ、また、湿度や水分で画像がにじま
ず耐水性にも優れ、かつ、耐光性にも優れたインクジェ
ット用被記録材を提供することができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも4級アンモニウム
    塩基を有するポリマーからなるインク吸収層を設けたイ
    ンクジェット用被記録材において、該インク吸収層に亜
    硝酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩またはチオ硫酸塩を含有
    することを特徴とするインクジェット用被記録材。
  2. 【請求項2】 該4級アンモニウム塩基を有するポリマ
    ーが、一般式化1、化2または化3で示されるモノマー
    を少なくとも1種重合して得られるポリマーであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のインクジェッ
    ト用被記録材。 【化1】 (化1中 、R1は水素またはメチル基を表し、Qは酸素
    もしくはNH基を表す。R2、R3 、R4はメチル基、エ
    チル基またはベンジル基を表し、同じであっても異なっ
    ていてもよい。Xはハロゲンイオンまたはスルホン酸ア
    ニオン、アルキルスルホン酸アニオン、酢酸アニオン、
    アルキルカルボン酸アニオンを表す。nは2または3の
    整数を表す。) 【化2】 (化2中、R5 、R6、R7はメチル、エチルまたはベン
    ジル基を表し、同じであっても異なっていてもよい。X
    は化1中のXと同じである。) 【化3】 (化3中、R8、R9、R10はメチル、エチルまたはアリ
    ル基を表し、同じであっても異なっていてもよい。Xは
    化1中のXと同じである。)
  3. 【請求項3】 該4級アンモニウム塩基を有するポリマ
    ーが前記一般式化1、化2または化3で示されるモノマ
    ーを3〜50重量%と、アクリルアミド、メタクリルア
    ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−イソプロ
    ピルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、ジアセ
    トンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
    2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
    ロキシプロピル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロ
    リドンから選ばれる1種以上のモノマーを20〜95重
    量%、更に一般式化4、化5または化6で表されるモノ
    マーを2〜30重量%の範囲で共重合することで得られ
    るポリマーであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載のインクジェット用被記録材。 【化4】 (化4中、R11は水素またはメチル基を表し、R12、R
    13はメチル基またはエチル基を表し、同じであっても異
    なっていてもよい。Qは酸素またはNH基を表す。nは
    2または3の整数を表す。) 【化5】 (化5中、R14、R15はメチルまたはエチル基を表し、
    同じであっても異なっていてもよい。) 【化6】 (化6中、R16、R17はメチル、エチルまたはアリル基
    を表し、同じであっても異なっていてもよい。)
  4. 【請求項4】 少なくとも該4級アンモニウム塩基を有
    するポリマーからなるインク吸収層が、エポキシ硬化剤
    で3次元架橋されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項、第2項または第3項記載のインクジェット用
    被記録材。
JP7114805A 1995-05-12 1995-05-12 インクジェット用被記録材 Pending JPH08300807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7114805A JPH08300807A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 インクジェット用被記録材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7114805A JPH08300807A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 インクジェット用被記録材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08300807A true JPH08300807A (ja) 1996-11-19

Family

ID=14647137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7114805A Pending JPH08300807A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 インクジェット用被記録材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08300807A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000001535A1 (fr) * 1998-07-03 2000-01-13 Tomoegawa Paper Co., Ltd. Feuille sensible au jet d'encre et composition de resine pour support sensible au jet d'encre
EP1329332A2 (en) 2002-01-17 2003-07-23 Konica Corporation Ink-jet image recording material
EP1388426A1 (en) * 2002-08-07 2004-02-11 Eastman Kodak Company Ink jet recording element and printing method
EP1602507A2 (en) 2004-05-31 2005-12-07 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Ink jet recording material and manufacturing method of the ink jet recording material
EP1655077A2 (en) 2004-11-08 2006-05-10 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Spray coating apparatus and spray coating method
DE19618088B4 (de) * 1996-05-06 2006-08-17 Agfa-Gevaert Ag Tintenstrahl-Aufzeichnungsmaterial
EP1964896A2 (en) 2007-02-28 2008-09-03 Konica Minolta Holdings, Inc. Ink-jet ink and ink-jet recording method
EP2135739A2 (en) 2008-06-17 2009-12-23 FUJIFILM Corporation Relief printing plate precursor for laser engraving, relief printing plate, and process for producing relief printing plate

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19618088B4 (de) * 1996-05-06 2006-08-17 Agfa-Gevaert Ag Tintenstrahl-Aufzeichnungsmaterial
WO2000001535A1 (fr) * 1998-07-03 2000-01-13 Tomoegawa Paper Co., Ltd. Feuille sensible au jet d'encre et composition de resine pour support sensible au jet d'encre
US6565952B1 (en) 1998-07-03 2003-05-20 Tomoegawa Paper Co., Ltd. Ink-jet recording sheet
EP1329332A2 (en) 2002-01-17 2003-07-23 Konica Corporation Ink-jet image recording material
EP1388426A1 (en) * 2002-08-07 2004-02-11 Eastman Kodak Company Ink jet recording element and printing method
EP1602507A2 (en) 2004-05-31 2005-12-07 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Ink jet recording material and manufacturing method of the ink jet recording material
EP1655077A2 (en) 2004-11-08 2006-05-10 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Spray coating apparatus and spray coating method
EP1964896A2 (en) 2007-02-28 2008-09-03 Konica Minolta Holdings, Inc. Ink-jet ink and ink-jet recording method
EP2135739A2 (en) 2008-06-17 2009-12-23 FUJIFILM Corporation Relief printing plate precursor for laser engraving, relief printing plate, and process for producing relief printing plate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2675864B2 (ja) 被記録材及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2668442B2 (ja) 記録媒体及びインクジェット記録方法
JPH0825795A (ja) 記録媒体及びこれを用いた画像形成方法
US5733637A (en) Recording medium, image forming method using the same and printed product
JPH08300807A (ja) インクジェット用被記録材
JP2604367B2 (ja) 耐水性に優れたインクジエツト記録用シート
JP3826818B2 (ja) インクジェット記録シート、その製造方法及び画像形成方法
EP1318025B1 (en) Ink jet recording element and printing method
JP2001287452A (ja) インクジェット記録要素
JPH0557114B2 (ja)
JPH0427953B2 (ja)
JP2001199160A (ja) インクジェット式記録要素
JPH0324907B2 (ja)
JPH0434953B2 (ja)
JPS63176173A (ja) インクジエツト記録用のシ−ト
US20030143344A1 (en) Ink jet recording element
JPH08300808A (ja) インクジェット用被記録材
JPH0729479B2 (ja) インクジエツト用記録シ−ト
JP3810104B2 (ja) インクジェット用被記録材
JPH0757553B2 (ja) 耐水性に優れたインクジエツト記録用シ−ト
EP1742804B1 (en) Method for improving the ozone stability of an inkjet recording element
JPH0755580B2 (ja) インクジェット記録媒体
JP3863590B2 (ja) インクジェット記録シート
JPH09188066A (ja) インクジェット用記録媒体
JPH04122672A (ja) 被記録材