JPH03155955A - 薄膜型サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜型サーマルヘッドおよびその製造方法

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JPH03155955A
JPH03155955A JP32507389A JP32507389A JPH03155955A JP H03155955 A JPH03155955 A JP H03155955A JP 32507389 A JP32507389 A JP 32507389A JP 32507389 A JP32507389 A JP 32507389A JP H03155955 A JPH03155955 A JP H03155955A
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layer
film
protective film
wear
resistant protective
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JP32507389A
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English (en)
Inventor
Akihiro Korechika
哲広 是近
Seiichiro Sakaguchi
誠一郎 坂口
Keizaburo Kuramasu
敬三郎 倉増
Takashi Hirao
孝 平尾
Masatoshi Kitagawa
雅俊 北川
Yuichiro Yamada
雄一郎 山田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、特に、感熱記録方式に用いられる薄膜型サー
マルヘッドおよびその製造方法に関するものである。
従来の技術 一般に、薄膜型サーマルヘッドは、絶縁性基板上に、多
数の発熱体列と、これに電力を供給するための導体層を
設け、これらの」二に耐摩耗保護膜を形成した構成をと
る。
ところで、この構成において、耐摩耗保護膜に要求され
る性質としては、次の事柄が挙げられる。
(1)  耐摩耗特性が良好なごと(機械的な摩耗[硬
度、摩擦係数が関与]、電気化学的な摩耗[異常摩耗で
、紙と耐摩耗保護膜との反応が関与]のいずれも少ない
こと)。
C)耐熱性が良好であること(加熱時、ボイドの発生、
クラックの発生がないこと)。
(3)発熱体層、導体層等、耐摩耗保護膜の下に形成さ
れた膜の電界腐食が生じないこと(紙との吸湿下での摺
動時に生じ、段差被覆性が良好なこと、ピンホールフリ
ーであること、緻密で吸湿性がないこと)。
(4)発熱体層、導体層、基板等の下地層との密着性が
良好なこと。
(5)耐静電気性が良好なこと(特に乾燥下、熱転写方
式のように、転写紙であるPET(絶縁物)と、耐摩耗
保護膜の摺動時に生じる静電気により、静電破壊が生じ
る)。
上述した事柄に対して、特に(3)は、信頼性の面で重
要であり、こうした問題に対しては、プラズマCVD 
(ケミカル ベーパ デポジション)法が効果がある。
なぜならプラズマCVD法は、基本的に原料ガスの分解
と、表面反応の促進により、膜を堆積させる方法である
。よって、成膜に要するエネルギー(電力)が小さくて
済み、異常放電による粒状突起、ピンホール等の欠陥が
生じ難い。また緻密かつ段差被覆性に優れているため、
下地層の電界腐食が生じ難く、信頼性が格段に改善され
る。
ところで、このプラズマCVDを用いた保護膜としては
、通常半導体IC等で多用されている、SiN(シリコ
ンナイトライド)膜が一般的である。それは、SiN膜
のアルカリイオン阻止能が大きく、また耐湿性に優れる
ためである。一方、SiN膜の応力は、極めて大きく、
通常厚(堆積したり、熱ザイクルを繰り返すと、応力割
れを引き起こす。
サーマルヘッドの耐摩耗保護膜は、摩耗特性および信頼
性の観点から、通常5μm程度の厚さが必要であるため
、SiN膜では、クラックが生じ易く、使用に供ぜない
。また、SiN膜の場合プラズマCVD法で成膜する際
、基板温度が低いために原料ガスが、完全に100%分
解するわけではない。その一部は、Si  H,Si 
−H2N−H2等の形で膜中に水素が残り、水素は比較
的結合エネルギーの低い生成物として存在する。
500℃程度の加熱によっても、比較的簡単にH2等の
形で、膜外へ抜は出る。この様に、膜中の水素が離脱す
る際、気泡やクラックの発生を伴い、サーマルヘッドの
耐摩耗保護膜のように、長期に渡る耐熱性が要求される
用途で用いることは難しい。
このため、例えば、特開昭62−145735号公報に
あるように、シリコンオキシナイトライド膜(以降Si
ON膜と表記)、シかも原料ガスとして、S i H4
,N20.N2を用いて形成した膜は有用である。Si
ON膜では、原料カスN20の分解により生じる酸素に
より、膜中の水素を引き抜(効果がある。よって膜中に
存在する水素量が減り耐熱性が向上する。しかしながら
、水素を減らすためにはある程度N20を多めに供給し
なければならず、この際、膜中の水素は減るが、必然的
に膜中にも酸素が増し、Si−0結合が増加し、膜硬度
の低下を招く。とは言うものの、このプラズマCVD法
により形成されるSiON膜(5μm)は、ビッカース
硬度(加重50g)で1600kg/mm2で、通常の
ファクシミリ等、感熱紙を使用する用途において、十分
な硬度、信頼性を有していると言える。
即ち、上述したサーマルヘッドの耐摩耗保護膜に要求さ
れる性質の内、(1)〜(4)は満たすが、(5)は満
たさない。この(5)は特に転写方式にサーマルヘッド
を適用する際に重要な事柄で、従ってプラズマCVD法
により形成されるSiON膜の場合、その比抵抗は、1
013〜1014(Ω・m)で完全な絶縁体であり、転
写方式の際サーマルヘッドに接し摺動する転写紙がPE
T(絶縁体)であるため、その際発生ずる静電気により
静電破壊が生じるという問題があった。
発明が解決しようとする課題 この様に、従来、耐摩耗性(比較的高硬度である)、耐
熱性、電界腐食等の信頼性の観点で、プラズマCVD法
で形成したSiON膜が、サーマルヘッドの耐摩耗保護
膜に用いられており、通常の感熱紙を用いる用途(ファ
クシミリ装置等)においては、十分な信頼性を有すると
言えるが、方、熱転写方式のように、PETのような絶
縁体でなる転写紙とヘッドを摺動させる必要がある用途
においては、上記SiON膜の比抵抗が1013〜10
14(Ω・m)と完全な絶縁体であるため、摺動時に生
じる静電気により、ヘッドに静電破壊が生じ熱転写方式
における要求仕様を満足することができなかった。
本発明は、上記問題点を解決するために、熱転写方式に
おいても信頼性の高いサーマルヘッドを提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明は、絶縁性基板と、
この基板上に設けた多数の発熱体列と、この発熱体列の
上に設けた耐摩耗保護膜とを備え、前記耐摩耗保護膜は
二層構成からなり、この二層構成の耐摩耗保護膜は、珪
素、酸素、窒素でなる下層と、珪素、チタン、酸素、窒
素を主成分とする上層とからなることを特徴とする薄膜
型サーマルヘッドおよびその製造方法を提供したもので
ある。
また、本発明は、絶縁性基板と、この基板上に設けた多
数の発熱体列と、この発熱体列の上に設けた耐摩耗保護
膜とを備え、前記耐摩耗保護膜は二層構成からなり、こ
の二層構成の耐摩耗保護膜は、珪素、窒素でなる下層と
、珪素、チタン、酸素、窒素を主成分とする上層とから
なることを特徴とする薄膜型サーマルヘッドおよびその
製造方法を提供するものである。
0 さらに、本発明は、絶縁性基板と、この基板上に設けた
多数の発熱体列と、この発熱体列の上に設けた耐摩耗保
護膜とを備え、前記耐摩耗保護膜は三層構成からなり、
この三層構成の耐摩耗保護膜は、珪素、窒素でなる下層
と、珪素、酸素、窒素でなる中層と、珪素、チタン、酸
素、窒素を主成分とする上層とからなることを特徴とす
る薄膜型サーマルヘッドおよびその製造方法を提供する
ものである。
作用 この二層構成もしくは三層構成を有する耐摩耗保護膜に
おける珪素(S i ) 、チタン(T i ) 。
酸素(0〉、窒素(N)てなる上層(以降SiTiON
層と表記する)は、特に適切な条件下で酸素を膜中に大
量に含まない限りにおいては、膜中にTi、Ti −8
i、 Ti −N等の金属的電気伝導を示すもの、Si
、Ti−0等の半導体的電気伝導を示すもの、Si−N
、Si−0等絶縁体的なものを含む。ここで、硬度の比
較的大きいTi−Hの生成に伴い、SiTiON膜は5
jON膜に比して硬度は大きいものとなる。また前述し
た金属的、半導体的電気伝導を示す生成物の存在により
、膜に導電性か付与され、従って電荷を逃すため(電荷
が蓄積しないため)、静電破壊を防ぐことが可能となる
しかしながら、SiTiON膜を一層で耐摩耗保護膜を
形成する際、次の問題を有する。即ち、原料ガス中に存
在するCeが、膜中にも残り、これが発熱体層、導体層
に腐食等の劣化をもたらす。従って、Ceの拡散を防止
するだめのバッファ層として、珪素、酸素、窒素でなる
下層(以降SiON層と表記)あるいは珪素、窒素でな
る下層(以降SiN層と表記)を薄く設け、この上に、
SiTiON膜を厚付して上層とする二層構成にするか
あるいは珪素、窒素でなる下層、珪素、窒素、酸素でな
る中層を設け、この上に、SiTiON膜を厚付して上
層とする三層構成にすることで、適度の導電性を有し、
(静電破壊を防ぎ)硬度も大きく、かつまた耐熱性に優
れた保護膜とすることが可能で、これを耐摩耗保護膜と
して用いることで、信頼性の高い薄膜型サーマルヘッド
とすることが可能となる。
実施例 (実施例1) 本発明の一実施例について第1図、第2図の図面を用い
て説明する。本実施例では、本発明の二層構成の耐摩耗
保護膜6として、下層4の珪素(Si)、酸素(0)、
窒素(N) でなるSi0層の原料ガスとしてS i 
H4、N 20 、 N 2を用い、上層5の珪素(S
i)、チタン(Ti)、酸素(O)。
窒素(N)でなる層の原料ガスとしてSiH4T i 
CQ 4.N20.N2を用い、プラズマCVD法によ
り成膜した場合について述べるものとする。
成膜に用いた装置は、平行平板型(容量結合型)プラズ
マCVD装置で、電極形状は、300画φ、電極間隔2
0nun、RF周波数13.56MHz。
RF電力500w、カス圧力ITorr、成膜時基板温
度350°C(一定)で、原料ガスを切り換えることに
より順次積層形成した。
この際の薄膜型サーマルヘッドの基本構成を第1図に示
す。絶縁性基板1としてアルミナの」二にガラスグレイ
ズ層を設けたグレイズドアルミナ基板上に、発熱体層2
.導体層(電極〉3を形成し、所望のパターン形成を施
した後に、プラズマCVD法により、珪素、酸素、窒素
でなる下層4(SiON層)と珪素、チタン、酸素、窒
素でなる上層5(SiTiON層)の二層構成でなる耐
摩耗保護膜6を形成した構成を有する。
・まず、この二層構成の耐摩耗保護膜6について、特に
上層5について詳しく説明する。
上層5については、まず−層膜としての特性として、S
iH4流量16sccm、N20流量16secm。
N2流量400secm(一定)とし、(他の成膜条件
は、上述した通り)Ti(1!+流量を変化させた際の
膜の抵抗率、膜硬度の変化を5μm厚成膜したものにつ
いて測定し、第2図にその結果を示した。ライン7は膜
の抵抗率を示し、ライン8は膜のビッカース硬度(加重
50gでの値〉を示す。図に示すように、T i CQ
 4流量を増加する 3 4 のに伴い、抵抗率は減少する。これは、T i C(1
4流量を増加するのに伴い、即ち、SiON膜にTiを
導入することで、Ti、Ti−3i、TiN等の金属的
電気伝導を示す生成物およびTiO等の半導体的電気伝
導を示す生成物の存在により、Si−0,Si=Nとい
う絶縁体である膜に導電性が付与されたためである。ま
たT i CQ 4流量を増加するのに伴い、硬度は大
きくなり、T i −Nというビッカース硬度3000
kg/mm2程度という硬度を有する生成物の存在によ
り、膜硬度も増加するためである。
また、T1Ce2流量を増加するのに伴いCe +H→
H(1↑の引き抜き反応が増すため、Si−H等の結合
エネルギーの低い生成種が減り、耐熱性が向上する。但
し膜中にCCが数%〜10数%も残るため、これが、発
熱体層2.導体層(電極)3等に対し、特に吸湿下にお
いて、腐食などの劣化をもたらす。これに対しては、S
iH4の代わりに、Si2H6を用いたり、N2の代わ
りにN2とN2もしくは、NH3を用いると、上述した
反応により、膜中のCeを抑えることが可能であるが、
それでも尚、膜中にCeは残る。
従って、信頼性の観点からは、上層5即ち、SiTiO
N−層で、保護膜とすることのみでは、十分とは言えず
、発熱体層2.導体層3に対して、CCの影響を防ぐた
めの、拡散1反応の防止層を設ける必要がある。このた
めには、SiON膜が、十分な効果があると共に、高耐
熱性を有するため、好ましい。
従って、下層4をSiON膜とし上層5をSiTiON
膜とした二層構成の耐摩耗保護膜6七することで、上層
5のSiTiON膜による導電性の付与、硬度の増加と
、下層4のSiON膜によるceによる腐食を抑える効
果を同時に有し、極めて高い信頼性を確保できる。但し
、これらの性質を得るために、この二層構成の耐摩耗保
護膜6の構成上で必要なことは、上層5のSiTiON
膜の膜厚をできるだけ厚くすることと、下層4のSiO
N膜の膜厚をできるだけ薄くすることが挙げられる。特
に、導電性の観点でいけば、絶縁体である下層4のSi
ON膜厚は、少なくとも1μm以下には、抑える必要が
ある。
次いで、第1図に示すように、具体的に本発明の二層構
成の耐摩耗保護膜6を、サーマルヘッドの耐摩耗保護膜
として用い、実際に、パルス幅3 、6 m5ec、 
、ライン周期10m5ec、/ l i n e 、印
加電力0.3w/datで、転写紙(PET)を用いて
、ヘッドと転写紙を長距離摺動させた。この際、耐摩耗
保護膜6の上層5のSiTiON膜は、4.5μmμm
厚層下のSiON膜は、0.5μm厚形成した。また、
上層5のSiTiON膜の抵抗率は、第2図に示す種々
の値のものを用い、比較のために、従来のSiON−層
膜(膜厚5μm)についても、同様のことを行った。
これにより従来のSiON−層膜、即ち1013〜10
14Ω・mの抵抗率のものでは、静電気による発熱体ド
ツトの損傷による白抜けが著しく生じたのに対し、第2
図に示すようにT i CQ 4流量を増加させるにつ
れ、即ち導電性が付与されるにつれ静電破壊が減り10
9〜1010Ω・m以下の抵抗率になると、静電破壊は
全く生じなくなった。
また、従来のSiTiON−層膜と上述した一層構成の
耐摩耗保護膜6に対して、高温高湿度下での腐食試験を
行ったところ、SiT”1ON−層膜では発熱体層、導
体層部分に一部腐食が生じたのに対し、本実施例につい
ては、全く腐食は生じなかった。
さらに、SiON−層膜、SiTiON−層膜、前記二
層構成の耐摩耗保護膜6を各々形成したヘッドについて
、感熱紙を用い24Vの直流電圧を連続印加して試験を
行う。この試験は、特に、サーマルヘッドに接続する駆
動用ICのラッチアップ現象が生じた場合、ヘッドの発
熱体に常に(DC的に)駆動電圧(24V)が掛かり、
これにより、発熱体は破断するが、一方で、保護膜に導
電性がある場合、温度上昇により、−層導電性を帯びる
ため、保護膜があたかも発熱体のように振舞い、紙から
発煙する(燃える)現象(以降発煙現象と呼ぶものとす
る)を確認するためのも7 8 ので、安全性の点で重要である。SiTiON−層膜で
は、発煙現象が生じたのに対し、SiON−層膜、二層
構成の耐摩耗保護膜6については発煙現象は見られず安
全性の面でも優れていると言える。
尚、本実施例では成膜時の基板温度を350℃としたが
、通常サーマルヘッドを用いる場合の使用最高温度が3
50℃であることによる。また、この程度の温度で長期
的にクラック、気泡の発生を抑えると共に、発熱体、導
体層等の下地との十分な付着力を保つため、さらに高硬
度を保つため(密度が関与)つまり耐熱性、硬度、付着
力の点で、この程度の温度は最低限必要と言える。さら
に高温度で成膜すれば無論これらの事柄は向上する方向
に向かうことは言うまでもない。
(実施例2) 本実施例では、本発明の二層構成の保護膜として、下層
の珪素(Si)、窒素(N)でなるSiN層の原料ガス
として、S i H4,N2を用い、上層の珪素(Si
)、チタン(Ti)、酸素(0)。
窒素(N)でなる層の原料カスとして、S i H4゜
T i C(l 4. N20. N2を用イ、プラズ
マCVD法により成膜した場合について、述べるものと
する。
成膜に用いた装置は、平行平板型(容量結合型)プラズ
マCVD装置で、電極形状は、3o。
mmφ、電極間隔20mm、RF周波数13.56MH
z。
RF電力500w、ガス圧カITorr、成膜時基板温
度350℃(一定)で、原料ガスを切り換えることによ
り順次積層形成する。
この際の薄膜型サーマルヘッドの基本構成を第3図(a
)に示す。絶縁性基板1としてアルミナの上にガラスグ
レイズ層を設けたグレイズドアルミナ基板上に、発熱体
層2.導体層(電極)3を形成し、所望のパターン形成
を施した後に、プラズマCVD法により、珪素、窒素で
なる下層4a(S iN層)と珪素、チタン、酸素、窒
素でなる上1fF5(SiTiON層)の二層構成でな
る二層構成の耐摩耗保護膜7を形成した構成を有する。
この二層構成の耐摩耗保護膜7について、特に上層5に
ついて詳しく説明するものとする。
上層5については、まず−層膜としての特性として、S
iH4流量16secm、N20流量16secm。
N2流量400secm (一定)とし、(伯+7) 
成UN 条件は、上述した通り)Ti(、e+流量を変
化させた際の5μm成膜した膜の抵抗率、膜硬度(ビッ
カース硬度〈加重50gでの値〉)の変化を測定し、第
4図にその結果を示した。同図に示すように、T i 
CQ 4流量を増加するのに伴い、抵抗率は減少し、硬
度は大きくなる。これは、T i Ce 4流量を増加
するのに伴い、即ち、SiON膜にTiを導入すること
で、S i −0,S i −Nといういずれも絶縁体
である場合に対して、Ti、TiSi、Ti−N等の金
属的電気伝導を示す生成物およびTi −0等の半導体
的電気伝導を示す生成物の存在により、膜に導電性が付
与され、一方、Ti−Nというビッカース硬度3000
kg/画2程度という硬度を有する生成物の存在により
、膜硬度も増加するためである。また、T i Ce 
4流量を増加するのに伴い、(1+H−HCQ ↑の水
素引き抜き反応が増すため、Si−H等の結合エネルギ
ーの低い生成種が減り、耐熱性が向上する。但し、この
時、膜中にceが数%〜lo数%も残るため、これが、
発熱体層2.導体層(電極)3等に対し、特に吸湿下で
、腐食などの劣化をもたらすと共に、導体層2とSiT
iON膜の密着不良をもたらす。これに対しては、Si
H4の代わりに、Si2Heを用いたり、N2の代わり
にN2とH2もしくは、NH3を用いると、上述した反
応により、膜中のCeを抑えることが可能であるが、そ
れでも尚、膜中にCeは残る。従って、信頼性の観点か
らは、上層5即ち、SiTiON−層で、保護膜とする
ことのみでは、十分とは言えず、発熱体層2.導体層3
に対して、少なくとも、ceの影響を防ぐための、拡散
2反応の防止層を設ける必要がある。このためには、S
iリッチなSiN膜が、導体層3金属との界面における
シリサイド生成による密着性の向上とceの侵入を阻止
する能力に優れている点から、十分な効果があると共に
、高耐熱性を有するため、好ましい。
1 2 従って、下層4aをSiリッチ(N/Si<1..33
(原子比))なSiN膜とし、上層5をSiTiON膜
とした二層構成の保護膜とすることで、上層5のSiT
iON膜による導電性の付与、硬度の増加と、下層4a
のSiリッチなSiN膜によるCeによる腐食を抑える
効果および導体層3等の下地層に対する密着性の改善効
果を同時に有し、極めて高い信頼性を確保てきる。但し
、これらの性質を得るために、この二層構成の耐摩耗保
護膜7の構成上で必要なことは、上層5のSiTiON
膜の膜厚をできるだけ厚(することと、下層4aのSi
N膜の膜厚をできるだけ薄くすることが挙げられる。
特に、導電性の観点でいけば、絶縁体である下層4aの
SiN膜厚は、少なくとも1μrη以下には、抑える必
要がある。
次いで、第3図(a)に示すように、具体的に本発明の
二層構成の耐摩耗保護膜7を、サーマルヘッドの耐摩耗
保護膜として用い、実際に、パルス幅3.6m5ec、
、ライン周期10m5ec、/ l i n e 、印
加電力0.3w/datで、転写紙(PET)を用いて
、ヘッドと転写紙を長距離摺動させた。この際、二層構
成の耐摩耗保護膜7上層5のSiTiON膜は、4.5
μmμm厚層下のSiN膜は、0.5μm厚形成したも
のを用いた。また、上層5のSiTiON膜の抵抗率は
、第4図に示す種々の値のものを用い、比較のために、
SiON−層膜(膜厚5μm)についても、同様のこと
を行った。
これにより、SiON−層膜、即ちIQ+3〜1014
Ω・mの抵抗率のものでは、静電気による発熱体ドツト
の損傷による白抜けが著しく生じたのに対し、第4図に
示すようにT i CQ 4流量を増加させるにつれ、
即ち導電性が付与されるにつれ静電破壊が減り、101
1Ω・m以下の抵抗率になると、静電破壊は、全く生じ
なくなった。
また、SiTiON−層膜と、上述した二層構成の耐摩
耗保護膜7に対して、高温□高湿度下での腐食試験を行
ったところ、SiTiON−層膜では、発熱体層2.導
体層3部分に一部腐食が生じ、かつSiTiON膜と導
体層3の界面における剥離が生じたのに対し、この二層
構成の耐摩耗保護膜7については、全く腐食、剥離は生
じなかった。
(実施例3) ここでは、実施例2の上層のSiTiON膜。
下層のSiリッチなSiN膜の間に、第3図(b)に示
すようなSiON膜を中間層として形成した三層構成の
耐摩耗保護膜を用いた場合について述べる。
この三層構成の耐摩耗保護膜8の形成に際しては、下層
4bのSiN膜をS i H4,N2で形成した後、N
 20ガスを徐々に増して、一定値にして成膜して中間
層4cのSiON膜を形成し、この後T1Ce4を徐々
に増して、上層5のSiTiON膜を形成する方法を採
る。この際、下層4bのSiN膜厚を0.3μmとし中
間層4cのSiON膜厚0.2μm、上層5のSiTi
ON膜厚を4.5μmとした。この三層構成の耐摩耗保
護膜8の場合にも、実施例1の場合と同様に、上層5の
SiTiON膜の抵抗率が、1011Ω”m以下の場合
には、転写紙との摺動時に静電破壊は生じなかった。ま
た、高温高湿下での発熱体層2.導体層3の腐食および
層間剥離は生じなかった。
さらにこの三層構成の耐摩耗保護膜8.実施例2の二層
構成の耐摩耗保護膜7,SiON−層膜。
SiTiON−層膜を各々形成したサーマルヘッドにつ
いて、感熱紙を用い、24Vの直流電圧を連続印加を行
う。この試験は、特にサーマルヘッドに接続する駆動用
ICのラッチアップ減少が生じた場合、ヘッドの発熱体
に常に駆動電圧(24V)が掛かりこれにより発熱体は
破断するが、一方で、保護膜に導電性がある場合、温度
上昇により一層導電性を帯びるため、保護膜があたかも
発熱体のように振舞い、紙から発煙する(燃える)現象
(以降発煙現象と呼ぶ)を確認するためのもので、安全
性の点で重要である。SiTiON−層膜では、抵抗率
108Ω・m以下のとき発煙現象が生じたのに対して実
施例3の三層構成の耐摩耗保護膜8では、発煙現象は、
全く生じなかった。
また、実施例2の二層構成の耐摩耗保護膜7にっ5 6 いては下層4aのSiNを極めてSiリッチな膜とし、
抵抗率108Ω・m以下にした場合には、発煙現象が生
じたが、それより大きい抵抗率の膜、即ち、実用上用い
られるSiN膜に関しては、発煙現象は生じなかった。
従って、本発明の二層構成の耐摩耗保護膜7.三層構成
の耐摩耗保護膜8については、安全性の面でも優れてい
ると言える。
加えて、実施例3の中間層4CのSiON膜の効果につ
いては、特に上層5のSiTiON膜を、例えば10μ
m以上の膜厚にする場合に、下層4bのSiN膜との界
面で剥離することがあり、これを防ぐ効果がある。
なお、本実施例では、成膜時の基板温度を350℃とし
たが、成膜温度が高い程、膜の耐熱性、硬度、付着力が
向上することは言うまでもない。
更に、本実施例では、珪素の供給源としてSiH4を用
いたが、Si2Heを用いても、同様の結果が得られる
ことは言うまでもない。
発明の効果 7 以上のように、本発明の二層構成の耐摩耗保護膜、すな
わち下層が珪素、酸素、窒素でなる層、上層が珪素、チ
タン、酸素、窒素でなる層の二層構成を有し、しかも下
層は、SiH4もしくは、Si2H6とN20.N2を
原料カスとし、上層はSiH4もしくはSi2H6とT
 i CQ、 4.N20および、N2もしくはN2と
82、あるいはNH3と原料ガスとして用い、成膜時基
板温度350℃以上でプラズマCVD法を用いて形成し
た耐摩耗保護膜は、転写紙との摺動時に生じる静電破壊
を防止すると共に、膜硬度も大きく耐摩耗性も改善され
、耐熱性も改善される。さらに、発煙現象を防止し、加
えて、発熱体層、導体層等の腐食を防止することが可能
である。従って、二層構成の耐摩耗保護膜に用いること
で、薄膜型サーマルヘッドの信頼性を著しく向上させる
ことが可能となる。
また、下層が珪素、酸素、窒素でなる層、上層が珪素、
チタン、酸素、窒素でなる層の二層構成を有し、しかも
下層は、SiH4もしくは、Si2HeとN20.N2
を原料ガスとし、上層は8 SiH4もしくはSi2H6とT1Ce4.N20およ
び、N2もしくはN2とH2、あるいはN H3を原料
ガスとして用い、プラズマCVD法を用いて形成した耐
摩耗保護膜、もしくは、上層と下層の間に珪素、酸素、
窒素でなる中間層をS i H4もしくは、Si2H6
と、N20.N2を原料ガスとして用い形成した三層構
成の耐摩耗保護膜は、転写紙との摺動時に生じる静電破
壊を防止すると共に膜硬度も太き(耐摩耗性も改善され
耐熱性も改善される。さらに、発煙現象を防止し、加え
て発熱体層、導体層等の下地層の腐食を防止することお
よび、下地層との密着性を向上することが可能である。
従って、二層構成の耐摩耗保護膜、三層構成の耐摩耗保
護膜を耐摩耗保護膜に用いることで、薄膜型サーマルヘ
ッドの信頼性を著しく向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図(a)、(b)は本発明の一実施例の耐
摩耗保護膜に用いた薄膜型サーマルヘッドの構成断面図
、第2図は本発明の一実施例の二層構成の耐摩耗保護膜
の上層(SiTiON膜)の抵抗率、硬度のT、iCC
!4流量に対する依存性を示す特性図、第4図は本発明
の二層構成の耐摩耗保護膜、三層構成の耐摩耗保護膜の
上層(SiTiON膜)の抵−抗率、硬度のT i C
Q、 4流量に対する依存性を示す特性図である。 4.4a、4b・・・・・・下層、4c・・・・・・中
間層、5・・・・・・上層、6.7.8・・・・・・耐
摩耗保護膜。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絶縁性基板と、この基板上に設けた多数の発熱体
    列と、この発熱体列の上に設けた耐摩耗保護膜とを備え
    、前記耐摩耗保護膜は二層構成からなり、この二層構成
    の耐摩耗保護膜は、珪素、酸素、窒素でなる下層と、珪
    素、チタン、酸素、窒素を主成分とする上層とからなる
    ことを特徴とする薄膜型サーマルヘッド。
  2. (2)絶縁性基板上に設けた多数の発熱体列上に、プラ
    ズマCVD法により、珪素、酸素、窒素からなる下層と
    珪素、チタン、酸素、窒素を主成分とする上層とからな
    る二層構成の耐摩耗保護膜を形成することを特徴とする
    薄膜型サーマルヘッドの製造方法。
  3. (3)二層構成の耐摩耗保護膜をプラズマCVD法によ
    り形成する際の原料ガスとして、下層は、SiH_4も
    しくはSi_2H_6とN_2O、N_2を用い、上層
    は、SiH_4もしくはSi_2H_6と、TiCl_
    4、N_2Oと、N_2もしくは、N_2とH_2ある
    いはNH_3を用いることを特徴とする請求項2記載の
    薄膜型サーマルヘッドの製造方法。
  4. (4)少なくとも基板温度350℃以上とし、原料ガス
    を用いたプラズマCVD法により二層構成の耐摩耗保護
    膜を形成することを特徴とする請求項2記載の薄膜型サ
    ーマルヘッドの製造方法。
  5. (5)絶縁性基板と、この基板上に設けた多数の発熱体
    列と、この発熱体列の上に設けた耐摩耗保護膜とを備え
    、前記耐摩耗保護膜は二層構成からなり、この二層構成
    の耐摩耗保護膜は、珪素、窒素でなる下層と、珪素、チ
    タン、酸素、窒素を主成分とする上層とからなることを
    特徴とする薄膜型サーマルヘッド。
  6. (6)絶縁性基板上に設けた多数の発熱体列上に、プラ
    ズマCVD法により、珪素、窒素からなる下層と珪素、
    チタン、酸素、窒素を主成分とする上層とからなる二層
    構成の耐摩耗保護膜を形成することを特徴とする薄膜型
    サーマルヘッドの製造方法。
  7. (7)二層構成の耐摩耗保護膜をプラズマCVD法によ
    り形成する際の原料ガスとして、下層は、SiH_4も
    しくはSi_2H_6とN_2を用い、上層は、SiH
    _4もしくはSi_2H_6と、TiCl_4、N_2
    Oと、N_2もしくは、N_2とH¥2あるいはNH_
    3を用いることを特徴とする請求項6記載の薄膜型サー
    マルヘッドの製造方法。
  8. (8)絶縁性基板と、この基板上に設けた多数の発熱体
    列と、この発熱体列の上に設けた耐摩耗保護膜とを備え
    、前記耐摩耗保護膜は三層構成からなり、この三層構成
    の耐摩耗保護膜は、珪素、窒素でなる下層と、珪素、酸
    素、窒素でなる中層と、珪素、チタン、酸素、窒素を主
    成分とする上層とからなることを特徴とする薄膜型サー
    マルヘッド。
  9. (9)耐摩耗保護膜が、いずれもプラズマCVD法を用
    いて形成されたものであることを特徴とする請求項1、
    5または8記載の薄膜型サーマルヘッド。
  10. (10)絶縁性基板上に設けた多数の発熱体列上に、プ
    ラズマCVD法により、珪素、窒素からなる下層と珪素
    、酸素、窒素からなる中層と珪素、チタン、酸素、窒素
    を主成分とする上層とからなる三層構成の耐摩耗保護膜
    を形成することを特徴とする薄膜型サーマルヘッドの製
    造方法。
  11. (11)二層構成の耐摩耗保護膜をプラズマCVD法に
    より形成する際の原料ガスとして、下層は、SiH_4
    もしくはSi_2H_6とN_2を用い、中層は、Si
    H_4もしくはSi_2H_6とN_2O、N_2を用
    い、上層は、SiH_4もしくはSi_2H_6と、T
    iCl_4、N_2Oと、N_2もしくは、N_2とH
    _2あるいはNH_3を用いることを特徴とする請求項
    10記載の薄膜型サーマルヘッドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009137284A (ja) * 2007-11-13 2009-06-25 Tdk Corp サーマルヘッド、サーマルヘッドの製造方法及び印画装置
JP2015006791A (ja) * 2013-05-27 2015-01-15 京セラ株式会社 サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ

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