JPH03155279A - 画像入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は画像入力装置に関するものであり、特に、２値
画像の解像度および中間調や細線などの再現性を良くす
るのに好適な画像人力装置に関する。

（従来の技術） 従来、ＣＣＤセンサ等の読取装置を使用した画像入力装
置において、文書や図面などの２値画像の読取りではそ
の解像度について実用上の問題点が生じることはほとん
どなかった。しかし、写真などの中間調画像や細線につ
いては、それらの画像が白または黒のいずれかに峻別さ
れてしまい、中間調画像としての再現性がよくないとい
う問題点があった。

このような中間調画像や細線の再現性不良に対しては、
デイザ法による中間調表示という手法で一応の解決がは
かられていた。

（発明が解決しようとする課題） ところで、前記デイザ法では中間調画像や細線の再現性
は向上する反面、テキスト画像、つまり文書や図面など
の中間調部分を含まない２値画像については解像度が劣
るという問題点があつな。

すなわち、前記テキスト画像などは、むしろ白黒いずれ
かに峻別させてコントラストを明瞭にする方が望ましい
。ところが、デイザ方ではデイザパターンに基づき、す
べての画像が中間調部分を含む画像として一様に処理さ
れて中間調表示されるので、コントラストを明瞭にする
−というのには不都合である。

本発明の目的は、上記の問題点を解決し、２値画像部分
の解像度を良好に維持しながら、かつ中間調画像や細線
の再現性をも向上させることができる画像入力装置を提
供することにある。

（課題を解決するための手段および作用）前記の問題点
を解決し、目的を達成するために本発明は、ＣＣＤセン
サの奇数エレメントおよび偶数エレメントから抽出され
た画情報信号に、それぞれ異なる利得を与えるゲインコ
ントロール手段と、前記利得を付与された画情報信号を
同一のしきい値に基づいて２値化する手段を具備した点
に特徴がある。

上記特徴を有する本発明によれば、ＣＣＤセンサから供
給される画情報信号（以下、画信号という）に対して異
なる利得が交互に与えられるようになるため、利得付与
後の画信号は、交互に付与された異なる利得の差に相当
する振れ幅を有するパルス状の信号になる。

したがって、白黒レベルの中間に設けられたしきい値近
くの中間調の画像では、前記パルス状の画信号の最大値
および最小値がこのしきい値を挟んで白／黒領域の両方
に亘るようになり、奇数および偶数エレメントから出力
される画信号は交互に白領域または黒領域に属するよう
になる。すなわち、２値出力としては白画素黒画素が交
互に入交じった中間調画像に相当する信号が得られる。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の第１実施例の構成を示すブロック図、
第２図は第２実施例の構成を示すブロック図である。第
１図および第２図において同符号は同一または同等部分
を示す。

まず、第１図において、画像読取り装置であるＣＣＤセ
ンサ１からは、奇数エレメントおよび偶数エレメントか
らそれぞれ交互に画信号が出力される。通常、このＣＣ
Ｄセンサ１には各エレメント毎で出力にばらつきがある
。したがって、実際の画像を読込む前に標準画像に対し
てブリスキャンを行って各エレメント毎のばらつき補正
値を検出する。そして、奇数エレメントのばらつきは参
照メモリ４に記憶し、偶数エレメントのばらつきは参照
メモリ７にそれぞれ記憶しておく。

補正電圧演算部４ａ、７ａでは前記参照メモリ４．７に
記憶されているばらつきを示すデータに基づいてばらつ
き補正値が算出される。

ＣＣＤセンサ１の奇数エレメントから出力された画信号
はサンプルホールド回路９を介して出力ばらつき補正部
２に入力され、偶数エレメントから出力された画信号は
サンプルホールド回路１０を介して出力ばらつき補正部
５に入力される。各ばらつき補正部２，５に入力された
画信号は演算部４ａ、７ａで算出された各々のばらつき
補正値で補正される。

なお、各ばらつき補正値が参照メモリ４および７から各
エレメントに対応して出力されるように、この補正値の
出力タイミングは、それぞれ奇数エレメントおよび偶数
エレメントから画信号を読出す際のタイミング（同期信
号）ＣＫに従う。

ばらつき補正された画信号は増幅器３または６に人力さ
れ、それぞれ利得設定器１２．１３に設定されている異
なる値の利得が付与された後、加算器８で連続した１つ
の画信号にまとめられて白／黒判定部１１に転送される
。異なる値の利得がそれぞれ付与された後の画信号は、
第３図に関して後述するように最大値と最小値との差が
、各利得の差に相当するパルス状の信号になる。

白／黒判定部１１では、前記パルス状信号が予定のしき
い値に基づいて２値化され、白／黒の画信号として出力
される。

次に、本発明の第２実施例を第２図を参照して説明する
。この第２実施例では、ＣＣＤセンサ１から出力される
画信号をＡ／Ｄ変換してディジタル処理した場合の例を
示す。

第２図において、サンプルホールド回路９゜１０から出
力された奇数エレメントおよび偶数エレメントの画信号
はＡ／Ｄ変換器１４．１５でそれぞれＡ／Ｄ変換されて
補正用ＲＯＭ１８．１９に供給される。

参照メモリ１６．１７には前記第１実施例と同様に、各
エレメントの出力ばらつきを補正するための補正値が格
納される。但し、第２実施例ではこの補正値は補正用Ｒ
ＯＭ１８．１９の内容を読出すアドレスとなる。

また、利得設定器２２．２３にはそれぞれ異なる値の利
得を設定するための値が格納されていて、この値も補正
用ＲＯＭ１８．１９の内容を読出すアドレスとなる。

したがって、補正用ＲＯＭ１８からは前記Ａ／Ｄ変換器
１４の出力および参照メモリ１６の出力、ならびに利得
設定器２２の出力から形成されたアドレスによってその
記憶内容が読出される。同様に、補正用ＲＯＭ１９から
は前記Ａ／Ｄ変換器１５の出力および参照メモリ１７の
出力、ならびに利得設定器２３の出力から形成されたア
ドレスによってその記憶内容が読出される。

ＲＯＭ１ｇおよび１９から読出された記憶内容は加算器
２０で連続した１つの画信号にまとめられて白／黒判定
部２１に転送される。前記ＲＯＭ１８および１９の記憶
内容は異なる値の利得が付加されたデータであって、第
１実施例の画像入力装置から得られるのと同様な、最大
値と最小値との差が各利得の差に相当するパルス状の信
号である。

白／黒判定部２１では、前記パルス状の信号が予定のし
きい値に基づいて２値化され、白／黒の画信号として出
力される。

次に、第３図を参照し、第１実施例における前記利得付
加前後の画信号の状態を説明する。同図において、点線
Ｔｈは白／黒判定部１１に設定されているしきい値を示
し、波形Ｗ１は前記利得付加前の画信号、波形Ｗ２は前
記利得付加後の波形を示す。前記白／黒判定部１１では
、例えば前記波形Ｗ１．Ｗ２がしきい値Ｔｈより上位に
あれば白画像と判定し、しきい値Ｔｈより下位にあれば
黒画像と判定する。利得を付加する前の画信号を白／黒
判定部１１を介して出力したとすれば、その２値出力は
同図（ｂ）のようになり、異なる利得を付加した後の画
信号を白／黒判定部１１を介して出力した場合は、その
２値出力は同図（ｄ）のようになる。

同図（ｂ）に示したように、利得が付加されない画信号
では、画信号が白または黒画像を表す信号に峻別されて
中間調出力は得られない。一方、同図（ｄ）に示したよ
うに、異なる利得を付加した後の２値出力は、利得付加
後の波形Ｗ２がしきい値の両側にわたる部分において、
奇数偶数毎に白または黒の画像が交互に出力された中間
調画像を表す出力になっている。また、波形Ｗ２のうち
、しきい値より大きく離れた下方に属する部分は黒画像
を表す信号として出力され、しきい値を超過した部分は
白画像を表す信号として出力される。

以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、し
きい値付近の中間調画像から得られる画信号はこのしき
い値の上位および下位の両方にわたるようになり、前記
しきい値付近の画信号から白黒２値信号の混在した中間
調画像が得られる。

なお、前記利得設定器１２．　１３．　１４．　１７に
設定する利得は、画像出力手段から出力された画像の状
態を見て操作者が判断し決定できる。また、加算器８．
９の出力を予定周期で予定の時間サンプリングする手段
、およびサンプリング値の平均化された値から原稿画像
の濃度を判断する手段、ならびにこの濃度に基づいて設
定器に入力する利得を算出する手段等を設けることによ
って自動的に利得の大きさを調節するようにしてもよい
。

（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、しき
い値に近い画信号は中間調画像として処理され、しきい
値から離れた値を持っ画信・号は白または黒に峻別され
る。

その結果、中間調画像や細線が忠実に再現でき、しかも
テキスト画像、つまり文書や図面などの中間調部分を含
まない２値画像についても、コントラストがはっきりと
した明瞭な画像として表現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例の構成を示すブロック図
、第２図は第２実施例の構成を示すブロック図、第３図
は利得付加前後の画信号およびこれらの画信号の２値化
信号の波形図である。 １・・・ＣＣＤセンサ、４．　７．　１６．　１７・・
・参照メモリ、１２．１３，２２．２３・・・利得設定
器、１１．２１・・・白／黒判定部前段マイクロメモリ
、Ｂ・・・後段マイクロメモリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ＣＣＤセンサで読取られた画信号を、予定のしき
   い値に基づいて２値化し、白／黒画像を得る画像入力装
   置において、 前記ＣＣＤセンサの奇数エレメントおよび偶数エレメン
   ト毎の出力データに、異なった利得を付与するゲインコ
   ントロール手段と、 前記利得を付与された画信号を同一のしきい値に基づい
   て２値化する手段とを具備したことを特徴とする画像入
   力装置。