JPH03154273A - 磁気ヘッド位置決め機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク装置に使用される磁気ヘッド位
置決め機構に関し、時に磁気ヘッドがピボットを中心に
円弧上に往復移動するスイングアーム方式を採用した磁
気ヘッド位置決め機構に関する。

〔従来の技術〕

磁気ディスク装置では、情報の正確な読み書きを行うた
めに、磁気ディスク媒体の表面の所定のトラック上に磁
気ヘッドが高速かつ正確に位置決めされる必要がある。

このための磁気ヘッド位置決め機構には、大別すると、
ヘッドスライダが媒体面上を直線的に移動するリニア方
式と、円弧上にヘッドスライダが移動するスイングアー
ム方式とがある。このうち、スイングアーム方式は、リ
ニア方式に比較して空間を効率的に利用できることから
小型の磁気ディスク装置に広く採用されている。

この中で、特に磁気ヘッドをロードスプリングの長手方
向に対してほぼ直角方向にシークさせるスイングアーム
方式（以下、「インライン形スイングアーム方式」と称
する）は、可動部の質量を小さくすることができるため
、高速のシーク動作を可能とする技術として広く使用さ
れている。

このインライン形スイングアーム方式の磁気ヘッド位置
決め機構は、第４図ないし第５図に示すような構造を有
している。すなわち、ピボット５４に取付けられたヘッ
ドアーム５５と、ヘッドアーム５５に固定されたロード
スプリング５６と、ロードスプリング５６の先端に溶接
されてヘッドスライダ５８を保持するジンバルスプリン
グ５７とヘッドスライダ５８とを有して構成されている
。

ジンバルスプリング５７は、ロードスプリング５６の長
手方向に平行に取付けられており、ヘッドスライダ５日
のシータ方向とは直角方向となっている。

（発明が解決しようとする課題〕 上記従来例におけるインライン形スイングアーム方式の
磁気ヘッド位置決め機構にあっては、シーク動作時のヘ
ッドスライダ５８への作用点が浮上面５８ｃと反対側の
面５８ｅとなり、ヘッドスライダ５８の重心位置５８ｄ
と離れた位置となる。

このため、シーク動作時にヘッドスライダ５８にモーメ
ントが生じてロール方向の浮上バランスが損われるとい
う不都合が生じていた。特に大きな力が加わる高速シー
ク動作のときは、ヘッドスライダ５８のエツジが磁気デ
ィスク媒体に接触する危険が増大し、これがため、高速
シーク動作の実現が阻害されていた。

また、ロードスプリング５６の先端の加圧支持部が片持
ち梁の構造であるため、ロードスプリング５６の長手方
向には剛性があるが長手方向に直角な方向（横方向）の
剛性が乏しく１．従って、シーク動作時の横方向の力が
、ヘッドスライダと加圧支持部とに対して有害な機械振
動を誘発する。

このため、この点からも高速シーク動作の実現が困難と
なっているのが現状である。

さらに、従来の磁気ヘッド位置決め機構では、ヘッドス
ライダ５８と加圧支持部の厚さの寸法の和がそのまま磁
気ヘッドの高さとなるため、それぞれの部品の高さを薄
くする以外に磁気ヘッドの厚さを薄くすることができず
、従って、磁気ディスク装置の薄形化が困難となってい
た。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上記従来例の有する不都合を改善し、
とくに、高速シークを可能とするとともに機構全体の薄
形化を可能とした磁気ヘッド位置決め機構を提供するこ
とにある。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明では、一端部が磁気ディスク本体に回動
自在に支持され他端部が磁気ディスク媒体の半径方向に
直交するようにして突設されたヘッドアームと、このヘ
ッドアームの先端部に当該ヘッドアームに沿って延設さ
れたロードスプリングと、このロードスプリングの回動
端部にジンバルスプリングを介して装備されたヘッドス
ライダとを有している。ロードスプリングの回動端部に
角穴を設けるとともに、該角穴をとり囲む当該ロードス
プリングの先端部分に該ロードスプリングの回動方向に
沿った直線状のスライダ係止部が設けられている。そし
て、ヘッドスライダを断面０字状に形成するとともに、
このヘッドスライダを、当該ヘッドスライダのＵ字状凹
溝を介してロードスプリングのスライダ係止部に装着す
るという構成を採っている。これによって前述した目的
を達成しようとするものである。

〔作　用〕

磁気ディスク媒体が回転すると、ヘッドスライダは風圧
によって僅かに浮上する。続いて、ヘッドアームがシー
ク動作を開始する。この場合、ヘッドスライダの重心は
凹溝の作用によってロードスプリング先端部に近接して
位置している。このため、ヘッドスライダは、ねじれを
伴うことなく極く円滑にヘッドアームに追従することと
なる。

従って、ヘッドスライダとロードスプリングとの間のモ
ーメントはほとんど無い。高速シークを行ってもかかる
状態が維持される。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図ないし第３図に基づい
て説明する。

第１図において、符号１は磁気ディスク本体としての密
封容器を示す。この密封容器１内には、スピンドルモー
タ２と、このスピンドルモータ２によって駆動される磁
気ディスク媒体３が収納装備されている。さらに、磁気
ディスク媒体３に対応して、インライン形スイングアー
ム方式の磁気ヘッド位置決め機構４及びその駆動手段５
が、密封容器１内に装備されている。

インライン形スイングアーム方式の磁気ヘッド位置決め
機構４は、第１図ないし第３図に示す如く、一端部が磁
気ディスク本体としての密封容器１の所定箇所に回動自
在に支持され他端部が磁気ディスク媒体３の半径方向に
直交するようにして突設されたヘッドアーム１０を備え
ている。このヘッドアーム１０の先端部には、当該ヘッ
ドアーム１０に沿って延設されたロードスプリング１１
が装備されている。そして、このロードスプリング１１
の回動端部にジンバルスプリング５０を介して装備され
たヘッドスライダ１２が装備されている。

ロードスプリング１１の回動端部には、五角形状の角穴
１１Ａが設けられている。この角穴１１Ａをとり囲むロ
ードスプリング１１の先端部分に、該ロードスプリング
１１の回動方向に沿った直線状のスライダ係止部１３が
設けられている。このスライダ係止部１３に係止される
ヘッドスライダ１２は、断面Ｕ字状に形成されている。

そして、このヘッドスライダ１２のＵ字状凹溝部１２Ａ
に、前述したロードスプリング１１のスライダ係止部１
３とジンバルスプリング１４とが配設され、このスライ
ダ係止部１３を介してヘッドスライダ１２がロードスプ
リング１１に装着されている。

これを更に詳述すると、ヘッドアーム１０はピボット２
０を中心軸としてコイル４Ａと磁気回路４Ｂによって構
成される駆動手段としてのボイスコイルモータ５によっ
て駆動される。ヘッドアーム１０の先端部にはロードス
プリング１１とジンバルスプリング５０（第２図参照）
を介してヘッドスライダ１２が取付けられている。ロー
ドスプリング１１のへラドアーム１０との接続部分は円
筒状に加工され加圧バネｌｌＢとなっている。ロードス
プリング１１の先端部分は五角形の環状部１１Ａとなっ
ている。符号１１ａは、この環状部１１Ａの中心部に形
成された角穴としての五角形状の貫孔を示す。また、符
号１１ｃはロードビームを示す。

ジンバルスプリング５０は、第２図に示すようにその末
端部にロードスプリング１１の長手方向と直角となるよ
う、すなわちシータ方向と平行な溶接により固定されて
いる。ヘッドスライダ１２の浮上面１２Ｃに対して反対
側の面には、前述した如くジンバルスプリング５０を収
容できる幅を有する凹溝１２Ａが形成されている。さら
に、ロードスプリング１１の環状部１１Ａに囲まれた貫
孔部１１ａは、ヘッドスライダ１２のリーディング側ブ
ロック１２Ｂが収容できる寸法となっている。

この凹溝１２Ａを形成することにより、シーク動作時の
作用点をヘッドスライダ１２の重心位置１２Ｄに近づけ
ることができる。

このため、本実施例においては、ロードスプリング１１
の中心線をピボット２０を通過する様に設置することに
より、ヘッドアーム１０の慣性重量を低減し、かつピボ
ット２０回りの静的重量バランスをとることができる。

また、ジンバルスプリング５０をヘッドスライダ１２の
シータ方向に設置することにより、磁気ヘッドの位置決
め時に発生する有害な機械振動の発生を押え、磁気ヘッ
ドの正確な位置決めが可能となる。

さらに、シーク時のヘッドスライダ１２の作用点を重心
位置に近づけたことにより、シーク時のヘッドスライダ
１２に発生するモーメントを小さくし、高速シーク時に
発生するヘッドスライダ１２と磁気ディスク媒体３との
ヘッドクラッシュの危険を軽減することができる。

さらに又、ヘッドスライダ１２の形成した凹状溝部１２
Ａにジンバルスプリング５０及び加圧支持部を取付ける
ことによりヘッドスライダ１２や加圧支持部自体の高さ
寸法を変えずに磁気ヘッド位置決め機構全体を薄くする
ことができる。

図は従来例を示す平面図、第５図は第４図の正面図であ
る。

１０・・・・・・ヘッドアーム、１１・・・・・・ロー
ドスプリング、ｌｌａ・・・・・・角穴としての貫孔部
、１２・・・・・・ヘントスライダ、１２Ａ・・・・・
・Ｕ字状凹溝、１３・・・・・・スライダ係止部、５０
・・・・・・ジンバルスプリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、一端部が磁気ディスク本体に回動自在に支持さ
   れ他端部が磁気ディスク媒体の半径方向に直交するよう
   にして突設されたヘッドアームと、このヘッドアームの
   先端部に当該ヘッドアームに沿って延設されたロードス
   プリングと、このロードスプリングの回動端部にジンバ
   ルスプリングを介して装備されたヘッドスライダとを有
   する磁気ヘッド位置決め機構において、 前記ロードスプリングの回動端部に角穴を設けるととも
   に、該角穴をとり囲む当該ロードスプリングの先端部分
   に該ロードスプリングの回動方向に沿った直線状のスラ
   イダ係止部を設け、 前記ヘッドスライダを中央部に凹溝を有する断面Ｕ字状
   に形成するとともに、このヘッドスライダを、当該ヘッ
   ドスライダのＵ字状凹溝部分を介して前記ロードスプリ
   ングのスライダ係止部に装着したことを特徴とする磁気
   ヘッド位置決め機構。