JPH0831118A - ディスク装置 - Google Patents
ディスク装置Info
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- JPH0831118A JPH0831118A JP16504594A JP16504594A JPH0831118A JP H0831118 A JPH0831118 A JP H0831118A JP 16504594 A JP16504594 A JP 16504594A JP 16504594 A JP16504594 A JP 16504594A JP H0831118 A JPH0831118 A JP H0831118A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- actuator
- head
- vcm
- disk device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 データの破壊を防止する機構を有するディス
ク装置に関し、ヘッドの移動時間や駆動電力を均一化で
きるアクチュエータのロック機構を設けるとともに、デ
ィスク装置の組立精度や信頼性を向上させる。 【構成】 強磁性金属粒子を含む弾性体であり、一端が
ベース11に固定された一対のストッパ用ピン1,2に
対してVCMマグネット7を吸着させて、ネジなどを用
いずにVCM関連部品の位置決め固定を行う。また、同
様の弾性体であるロック用金具3をVCMマグネット7
の影響を受けないようにアクチュエータ4におけるスト
ッパ用ピン1との当接部分に配設して、読み書き中にお
けるヘッド8の移動時間や駆動電力を均一化するととも
に、ヘッド8をランディング領域14に停止させた場合
にのみ、ロック用金具3が磁気を帯びたストッパ用ピン
1に吸着されてアクチュエータ4がロックされるように
する。
ク装置に関し、ヘッドの移動時間や駆動電力を均一化で
きるアクチュエータのロック機構を設けるとともに、デ
ィスク装置の組立精度や信頼性を向上させる。 【構成】 強磁性金属粒子を含む弾性体であり、一端が
ベース11に固定された一対のストッパ用ピン1,2に
対してVCMマグネット7を吸着させて、ネジなどを用
いずにVCM関連部品の位置決め固定を行う。また、同
様の弾性体であるロック用金具3をVCMマグネット7
の影響を受けないようにアクチュエータ4におけるスト
ッパ用ピン1との当接部分に配設して、読み書き中にお
けるヘッド8の移動時間や駆動電力を均一化するととも
に、ヘッド8をランディング領域14に停止させた場合
にのみ、ロック用金具3が磁気を帯びたストッパ用ピン
1に吸着されてアクチュエータ4がロックされるように
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク装置に係り、特
に、アクチュエータの誤動作による装置やデータの破壊
を防止する機構を有するディスク装置に関する。
に、アクチュエータの誤動作による装置やデータの破壊
を防止する機構を有するディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気ディスク装置では、外部
からの衝撃や振動に起因する装置本体や記録データの破
壊を防止するため、様々な工夫がなされている。例え
ば、特開平2−214076号公報において開示されて
いる従来のディスク装置では、磁気ディスクの読み書き
が行われない場合に、磁気ヘッドをデータ記録領域外の
ランディング領域に位置付けてロックすることにより、
上記による記録データの破壊防止を図っている。すなわ
ち、磁気ディスクの読み書きが終わって磁気ディスクを
回転させるスピンドルモータへの電力の供給を断つと、
惰性で回転するスピンドルモータから逆起電力が発生す
るので、これを利用してボイスコイルモータ(VCM)
を駆動することによって、アクチュエータを磁気ディス
クの内周方向に回動させる。やがて、スピンドルモータ
の回転が遅くなるとともにVCMの駆動力も弱まってく
るが、この頃にはアクチュエータに付設された磁性部材
が、対向するVCMマグネットの漏れ磁束の多い領域に
入り込むので、この磁力によってさらにアクチュエータ
は内周方向に回動を続ける。そして、磁気ヘッドがラン
ディング領域まで誘導されると、専用のロック機構が作
動してアクチュエータは完全に固定される。
からの衝撃や振動に起因する装置本体や記録データの破
壊を防止するため、様々な工夫がなされている。例え
ば、特開平2−214076号公報において開示されて
いる従来のディスク装置では、磁気ディスクの読み書き
が行われない場合に、磁気ヘッドをデータ記録領域外の
ランディング領域に位置付けてロックすることにより、
上記による記録データの破壊防止を図っている。すなわ
ち、磁気ディスクの読み書きが終わって磁気ディスクを
回転させるスピンドルモータへの電力の供給を断つと、
惰性で回転するスピンドルモータから逆起電力が発生す
るので、これを利用してボイスコイルモータ(VCM)
を駆動することによって、アクチュエータを磁気ディス
クの内周方向に回動させる。やがて、スピンドルモータ
の回転が遅くなるとともにVCMの駆動力も弱まってく
るが、この頃にはアクチュエータに付設された磁性部材
が、対向するVCMマグネットの漏れ磁束の多い領域に
入り込むので、この磁力によってさらにアクチュエータ
は内周方向に回動を続ける。そして、磁気ヘッドがラン
ディング領域まで誘導されると、専用のロック機構が作
動してアクチュエータは完全に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、アクチュエータを磁気ディスクの内
周方向に回動させると付設された磁性部材が対向するV
CMマグネットの漏れ磁束の多い領域に必然的に入り込
むように構成されているので、磁気ディスクの読み書き
を行うためにアクチュエータを回動させる場合であって
も、常にディスクの内周方向への力が作用することにな
る。したがって、アクチュエータが内周方向に回動し過
ぎないようにするインナストッパにアクチュエータが衝
突した場合の衝撃力が上記漏れ磁束のために増幅され、
磁気ディスクを構成する材質(例えばガラス)によって
は、磁気ヘッドが損傷を受ける危険性が少なくなく、さ
らに、磁気ヘッドを磁気ディスクの内周側から外周側へ
移動させる場合に必要な移動時間や駆動電力が、同じく
外周側から内周側へ移動させる場合よりも大きくなって
しまうという問題点があった。
来技術においては、アクチュエータを磁気ディスクの内
周方向に回動させると付設された磁性部材が対向するV
CMマグネットの漏れ磁束の多い領域に必然的に入り込
むように構成されているので、磁気ディスクの読み書き
を行うためにアクチュエータを回動させる場合であって
も、常にディスクの内周方向への力が作用することにな
る。したがって、アクチュエータが内周方向に回動し過
ぎないようにするインナストッパにアクチュエータが衝
突した場合の衝撃力が上記漏れ磁束のために増幅され、
磁気ディスクを構成する材質(例えばガラス)によって
は、磁気ヘッドが損傷を受ける危険性が少なくなく、さ
らに、磁気ヘッドを磁気ディスクの内周側から外周側へ
移動させる場合に必要な移動時間や駆動電力が、同じく
外周側から内周側へ移動させる場合よりも大きくなって
しまうという問題点があった。
【0004】また、従来にくらべて一枚の磁気ディスク
の記憶容量を増大させる必要があることから、磁気ディ
スク中で使用される有効領域の面積を広くするととも
に、サーボ情報などの書込み精度を向上させることが求
められているため、これに伴ってディスク装置の組立精
度や信頼性を向上させなければならないという問題点が
あった。
の記憶容量を増大させる必要があることから、磁気ディ
スク中で使用される有効領域の面積を広くするととも
に、サーボ情報などの書込み精度を向上させることが求
められているため、これに伴ってディスク装置の組立精
度や信頼性を向上させなければならないという問題点が
あった。
【0005】したがって本発明の目的は、上記の問題点
を解決して、ディスクの読み書きを行うときのヘッドの
移動時間や駆動電力などを移動方向によらず均一化し、
ディスクの読み書きを行わないときに従来と同様にアク
チュエータをロックするとともに、ディスク装置の組立
精度や信頼性を向上させることができるディスク装置を
提供することにある。
を解決して、ディスクの読み書きを行うときのヘッドの
移動時間や駆動電力などを移動方向によらず均一化し、
ディスクの読み書きを行わないときに従来と同様にアク
チュエータをロックするとともに、ディスク装置の組立
精度や信頼性を向上させることができるディスク装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のディスク装置は、ボイスコイルモータ(V
CM)によって駆動され、先端部に配設されたヘッドを
ベース上で回転するディスクにおける任意のトラックに
位置付けるためのアクチュエータを有するディスク装置
において、一対のストッパ部材とロック部材とを具備す
る構成としたものである。 ・一対のストッパ部材とロック部材とは、磁性体または
強磁性金属粒子を含む弾性体から構成されている。 ・一対のストッパ部材は、それぞれ一端が前記ベース上
に固定されるとともに前記VCMを構成している一対の
対向するマグネットの各々に吸着された状態で、前記ヘ
ッドが前記ディスクにおける所定の使用領域外に逸脱し
ないように前記アクチュエータの可動範囲を限定する。 ・ロック部材は、前記アクチュエータにおける前記マグ
ネットの影響を受けない位置に配設され、前記ヘッドが
前記ディスクにおける所定のランディング領域に位置付
けられるときに前記ストッパ部材の一方に吸着される。
め、本発明のディスク装置は、ボイスコイルモータ(V
CM)によって駆動され、先端部に配設されたヘッドを
ベース上で回転するディスクにおける任意のトラックに
位置付けるためのアクチュエータを有するディスク装置
において、一対のストッパ部材とロック部材とを具備す
る構成としたものである。 ・一対のストッパ部材とロック部材とは、磁性体または
強磁性金属粒子を含む弾性体から構成されている。 ・一対のストッパ部材は、それぞれ一端が前記ベース上
に固定されるとともに前記VCMを構成している一対の
対向するマグネットの各々に吸着された状態で、前記ヘ
ッドが前記ディスクにおける所定の使用領域外に逸脱し
ないように前記アクチュエータの可動範囲を限定する。 ・ロック部材は、前記アクチュエータにおける前記マグ
ネットの影響を受けない位置に配設され、前記ヘッドが
前記ディスクにおける所定のランディング領域に位置付
けられるときに前記ストッパ部材の一方に吸着される。
【0007】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【0008】本発明のディスク装置では、ボイスコイル
モータ(VCM)によって駆動され、先端部に配設され
たヘッドをベース上で回転するディスクにおける任意の
トラックに位置付けるためのアクチュエータを有するデ
ィスク装置において、一対のストッパ部材とロック部材
とを具備する構成としたことにより、以下に示すことが
可能となる。
モータ(VCM)によって駆動され、先端部に配設され
たヘッドをベース上で回転するディスクにおける任意の
トラックに位置付けるためのアクチュエータを有するデ
ィスク装置において、一対のストッパ部材とロック部材
とを具備する構成としたことにより、以下に示すことが
可能となる。
【0009】・一対のストッパ部材は、磁性体または強
磁性金属粒子を含む弾性体から構成されており、それぞ
れ一端がベース上に固定されているので、組み立てる場
合には、各々のストッパ部材に対してVCMを構成する
マグネットを吸着させるだけで、ネジなどの係着用部材
を使うことなく、容易にVCMの位置決めおよび固定を
行って、ディスク装置の組立精度や信頼性を向上させる
ことができる。 ・上記のように組み立てられたディスク装置において、
一対のストッパ部材は、それぞれ一端がベース上に固定
されるとともにVCMを構成している一対の対向するマ
グネットの各々に吸着された状態を維持することで、極
めて高い剛性を有するストッパ構造が形成されるので、
ヘッドがディスクにおける使用領域外に逸脱しないよう
にアクチュエータの可動範囲を限定することができる。 ・万一、アクチュエータが通常以上の速度でストッパ部
材に衝突した場合には、ストッパ部材におけるベース上
に固定されていない側の一端が吸着されていたマグネッ
トから離れて撓み、一端支持の片持ち状態となることに
より、ヘッドに伝わる衝撃を軽減させることができる。
磁性金属粒子を含む弾性体から構成されており、それぞ
れ一端がベース上に固定されているので、組み立てる場
合には、各々のストッパ部材に対してVCMを構成する
マグネットを吸着させるだけで、ネジなどの係着用部材
を使うことなく、容易にVCMの位置決めおよび固定を
行って、ディスク装置の組立精度や信頼性を向上させる
ことができる。 ・上記のように組み立てられたディスク装置において、
一対のストッパ部材は、それぞれ一端がベース上に固定
されるとともにVCMを構成している一対の対向するマ
グネットの各々に吸着された状態を維持することで、極
めて高い剛性を有するストッパ構造が形成されるので、
ヘッドがディスクにおける使用領域外に逸脱しないよう
にアクチュエータの可動範囲を限定することができる。 ・万一、アクチュエータが通常以上の速度でストッパ部
材に衝突した場合には、ストッパ部材におけるベース上
に固定されていない側の一端が吸着されていたマグネッ
トから離れて撓み、一端支持の片持ち状態となることに
より、ヘッドに伝わる衝撃を軽減させることができる。
【0010】・上述した従来技術では、アクチュエータ
に付設された磁性部材が対向するVCMマグネットの漏
れ磁束に入り込みやすい構成とされていたことから、デ
ィスクの読み書きを行うためにアクチュエータを回動さ
せる場合であっても、常にディスクの内周方向への力が
作用していたのに対して、本発明では、磁性体または強
磁性金属粒子を含む弾性体から構成されたロック部材
は、アクチュエータにおけるVCMマグネットの影響を
受けない位置に配設されているので、ディスクの読み書
きを行うときのヘッドの移動時間や駆動電力などを移動
方向によらず均一化することができる。 ・ロック部材は、ヘッドがディスクにおけるランディン
グ領域に位置付けられるときにストッパ部材の一方に吸
着されるので、ディスクの読み書きを行わないときには
従来と同様にアクチュエータをロックすることができ
る。
に付設された磁性部材が対向するVCMマグネットの漏
れ磁束に入り込みやすい構成とされていたことから、デ
ィスクの読み書きを行うためにアクチュエータを回動さ
せる場合であっても、常にディスクの内周方向への力が
作用していたのに対して、本発明では、磁性体または強
磁性金属粒子を含む弾性体から構成されたロック部材
は、アクチュエータにおけるVCMマグネットの影響を
受けない位置に配設されているので、ディスクの読み書
きを行うときのヘッドの移動時間や駆動電力などを移動
方向によらず均一化することができる。 ・ロック部材は、ヘッドがディスクにおけるランディン
グ領域に位置付けられるときにストッパ部材の一方に吸
着されるので、ディスクの読み書きを行わないときには
従来と同様にアクチュエータをロックすることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明のディスク装置の一実施例を図
面を用いて詳細に説明する。
面を用いて詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明のディスク装置の一実施例
である磁気ディスク装置の平面図であり、1および2は
ストッパ用ピン(請求項中に記載した“一対のストッパ
部材”に相当する)、4はアクチュエータ、6はVCM
(ボイスコイルモータ)ヨーク、8はヘッド、9はディ
スク、10はフレキシブルプリント基板(FPC)、1
1はベース、12および13はディスク9の最内周およ
び最外周、14はディスク9のランディング領域、15
はスピンドルモータである。
である磁気ディスク装置の平面図であり、1および2は
ストッパ用ピン(請求項中に記載した“一対のストッパ
部材”に相当する)、4はアクチュエータ、6はVCM
(ボイスコイルモータ)ヨーク、8はヘッド、9はディ
スク、10はフレキシブルプリント基板(FPC)、1
1はベース、12および13はディスク9の最内周およ
び最外周、14はディスク9のランディング領域、15
はスピンドルモータである。
【0013】図1において、ディスク9は、ベース11
上に設置されたスピンドルモータ15の回転軸に固定さ
れており、FPC10を介してスピンドルモータ15に
所定の電力が供給されると一定速度で回転する。アクチ
ュエータ4は、VCMヨーク6を構成要素とするボイス
コイルモータによって駆動され、先端部に配設されたヘ
ッド8をディスク9における任意のトラックに位置付け
る。このとき、アクチュエータ4の可動範囲は、後述す
るようにストッパ用ピン1および2によって限定されて
いるので、ヘッド8はディスク9の使用領域である最内
周12と最外周13との間のみを移動する。なお、図1
の例では、ヘッド8がディスク9の最内周12付近に設
けられたランディング領域14に位置付けられた状態を
示している。
上に設置されたスピンドルモータ15の回転軸に固定さ
れており、FPC10を介してスピンドルモータ15に
所定の電力が供給されると一定速度で回転する。アクチ
ュエータ4は、VCMヨーク6を構成要素とするボイス
コイルモータによって駆動され、先端部に配設されたヘ
ッド8をディスク9における任意のトラックに位置付け
る。このとき、アクチュエータ4の可動範囲は、後述す
るようにストッパ用ピン1および2によって限定されて
いるので、ヘッド8はディスク9の使用領域である最内
周12と最外周13との間のみを移動する。なお、図1
の例では、ヘッド8がディスク9の最内周12付近に設
けられたランディング領域14に位置付けられた状態を
示している。
【0014】図2は、図1を矢印で示す側方から見たと
きの側面図であり、図3は、図2のA−A線における断
面図である。両図中、図1と同一構成部分については同
一符号を付し、その説明を省略する。また、3はロック
用金具、5はVCMコイル、7はVCMマグネットであ
る。
きの側面図であり、図3は、図2のA−A線における断
面図である。両図中、図1と同一構成部分については同
一符号を付し、その説明を省略する。また、3はロック
用金具、5はVCMコイル、7はVCMマグネットであ
る。
【0015】図2および図3において、ストッパ用ピン
1および2は強磁性金属粒子を含む弾性体から構成され
ており、それぞれ下端がベース11における所定の位置
に固定されている。そして、図中に示したa,b,c,
dの4箇所で、対向配設される一対のVCMヨーク6お
よびVCMマグネット7と互いに吸着し合うことによ
り、ベース11に対してVCMヨーク6およびVCMマ
グネット7が位置決め固定されるので、ネジなどの係着
用部材を使うことなく、ディスク装置の組立精度や信頼
性を向上させることができる。ここで、ディスク9にサ
ーボ情報を書き込む際には、書き始め位置(最外周1
3)の基準をアクチュエータ4の尾部とストッパ用ピン
2(アウターストッパ)とが当接する位置で、書き終わ
り位置(最内周12)の基準をアクチュエータ4の尾部
とストッパ用ピン1(インナーストッパ)とが当接する
位置で、それぞれ決定する。これによって、アクチュエ
ータ4の可動範囲を限定して、先端部に配設されたヘッ
ド8がディスク9における使用領域外に逸脱しないよう
にできる。
1および2は強磁性金属粒子を含む弾性体から構成され
ており、それぞれ下端がベース11における所定の位置
に固定されている。そして、図中に示したa,b,c,
dの4箇所で、対向配設される一対のVCMヨーク6お
よびVCMマグネット7と互いに吸着し合うことによ
り、ベース11に対してVCMヨーク6およびVCMマ
グネット7が位置決め固定されるので、ネジなどの係着
用部材を使うことなく、ディスク装置の組立精度や信頼
性を向上させることができる。ここで、ディスク9にサ
ーボ情報を書き込む際には、書き始め位置(最外周1
3)の基準をアクチュエータ4の尾部とストッパ用ピン
2(アウターストッパ)とが当接する位置で、書き終わ
り位置(最内周12)の基準をアクチュエータ4の尾部
とストッパ用ピン1(インナーストッパ)とが当接する
位置で、それぞれ決定する。これによって、アクチュエ
ータ4の可動範囲を限定して、先端部に配設されたヘッ
ド8がディスク9における使用領域外に逸脱しないよう
にできる。
【0016】ストッパ用ピン1および2は、例えば直径
2.0mmの円柱形であり、アクチュエータ4が通常以上の
速度で衝突すると、ストッパ用ピン1および2における
ベース11に固定されていない上端は、吸着されていた
VCMマグネット7から離れてVCMヨーク6に接触す
ることなく撓んで一端支持の片持ち状態となるので、ア
クチュエータ4の先端部に配設されたヘッド8に伝わる
衝撃を軽減させることができる(例えば、衝撃力を1000
G以下に抑えることができる)。また、アクチュエータ
4におけるストッパ用ピン1と当接する部分には、強磁
性金属粒子を含む弾性体から構成されるロック用金具3
が配設されており、ヘッド8をディスク9におけるラン
ディング領域14に停止させようとする際には、VCM
マグネット7と一体化して磁気を帯びているストッパ用
ピン1によってロック用金具3が吸着されるので、ディ
スク9の読み書きを行わないときにはアクチュエータ4
をロックすることができる。ここで、ロック用金具3
は、アクチュエータ4におけるVCMマグネット7の影
響を受けない位置に配設されているので、ディスク9の
読み書きを行うときのヘッド8の移動時間や駆動電力な
どを移動方向によらず均一化することができる。
2.0mmの円柱形であり、アクチュエータ4が通常以上の
速度で衝突すると、ストッパ用ピン1および2における
ベース11に固定されていない上端は、吸着されていた
VCMマグネット7から離れてVCMヨーク6に接触す
ることなく撓んで一端支持の片持ち状態となるので、ア
クチュエータ4の先端部に配設されたヘッド8に伝わる
衝撃を軽減させることができる(例えば、衝撃力を1000
G以下に抑えることができる)。また、アクチュエータ
4におけるストッパ用ピン1と当接する部分には、強磁
性金属粒子を含む弾性体から構成されるロック用金具3
が配設されており、ヘッド8をディスク9におけるラン
ディング領域14に停止させようとする際には、VCM
マグネット7と一体化して磁気を帯びているストッパ用
ピン1によってロック用金具3が吸着されるので、ディ
スク9の読み書きを行わないときにはアクチュエータ4
をロックすることができる。ここで、ロック用金具3
は、アクチュエータ4におけるVCMマグネット7の影
響を受けない位置に配設されているので、ディスク9の
読み書きを行うときのヘッド8の移動時間や駆動電力な
どを移動方向によらず均一化することができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明のデ
ィスク装置によれば、ボイスコイルモータ(VCM)に
よって駆動され、先端部に配設されたヘッドをベース上
で回転するディスクにおける任意のトラックに位置付け
るためのアクチュエータを有するディスク装置におい
て、磁性体または強磁性金属粒子を含む弾性体から構成
されており、それぞれ一端が前記ベース上に固定される
とともに前記VCMを構成している一対の対向するマグ
ネットの各々に吸着された状態で、前記ヘッドが前記デ
ィスクにおける所定の使用領域外に逸脱しないように前
記アクチュエータの可動範囲を限定する一対のストッパ
部材と、磁性体または強磁性金属粒子を含む弾性体から
構成されており、前記アクチュエータにおける前記マグ
ネットの影響を受けない位置に配設され、前記ヘッドが
前記ディスクにおける所定のランディング領域に位置付
けられるときに前記ストッパ部材の一方に吸着されるロ
ック部材とを具備する構成としたことにより、ディスク
装置の組立精度や信頼性の向上,アクチュエータの可動
範囲の限定,万一のときにヘッドに伝わる衝撃の軽減,
ヘッドの移動時間や駆動電力などの均一化,ディスクの
読み書きを行わないときのアクチュエータのロックなど
を、同時に実現させることができるという効果が得られ
る。
ィスク装置によれば、ボイスコイルモータ(VCM)に
よって駆動され、先端部に配設されたヘッドをベース上
で回転するディスクにおける任意のトラックに位置付け
るためのアクチュエータを有するディスク装置におい
て、磁性体または強磁性金属粒子を含む弾性体から構成
されており、それぞれ一端が前記ベース上に固定される
とともに前記VCMを構成している一対の対向するマグ
ネットの各々に吸着された状態で、前記ヘッドが前記デ
ィスクにおける所定の使用領域外に逸脱しないように前
記アクチュエータの可動範囲を限定する一対のストッパ
部材と、磁性体または強磁性金属粒子を含む弾性体から
構成されており、前記アクチュエータにおける前記マグ
ネットの影響を受けない位置に配設され、前記ヘッドが
前記ディスクにおける所定のランディング領域に位置付
けられるときに前記ストッパ部材の一方に吸着されるロ
ック部材とを具備する構成としたことにより、ディスク
装置の組立精度や信頼性の向上,アクチュエータの可動
範囲の限定,万一のときにヘッドに伝わる衝撃の軽減,
ヘッドの移動時間や駆動電力などの均一化,ディスクの
読み書きを行わないときのアクチュエータのロックなど
を、同時に実現させることができるという効果が得られ
る。
【図1】本発明のディスク装置の一実施例である磁気デ
ィスク装置の平面図である。
ィスク装置の平面図である。
【図2】図1を矢印で示す側方から見たときの側面図で
ある。
ある。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
1,2 ストッパ用ピン 3 ロック用金具 4 アクチュエータ 5 VCMコイル 6 VCMヨーク 7 VCMマグネット 8 ヘッド 9 ディスク 10 フレキシブルプリント基板(FPC) 11 ベース 12 ディスクの最内周 13 ディスクの最外周 14 ディスクのランディング領域 15 スピンドルモータ
Claims (1)
- 【請求項1】 ボイスコイルモータ(VCM)によって
駆動され、先端部に配設されたヘッドをベース上で回転
するディスクにおける任意のトラックに位置付けるため
のアクチュエータを有するディスク装置において、 磁性体または強磁性金属粒子を含む弾性体から構成され
ており、それぞれ一端が前記ベース上に固定されるとと
もに前記VCMを構成している一対の対向するマグネッ
トの各々に吸着された状態で、前記ヘッドが前記ディス
クにおける所定の使用領域外に逸脱しないように前記ア
クチュエータの可動範囲を限定する一対のストッパ部材
と、 磁性体または強磁性金属粒子を含む弾性体から構成され
ており、前記アクチュエータにおける前記マグネットの
影響を受けない位置に配設され、前記ヘッドが前記ディ
スクにおける所定のランディング領域に位置付けられる
ときに前記ストッパ部材の一方に吸着されるロック部材
とを具備する構成としたことを特徴とするディスク装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16504594A JPH0831118A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16504594A JPH0831118A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0831118A true JPH0831118A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15804793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16504594A Pending JPH0831118A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0831118A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100420991B1 (ko) * | 1996-09-25 | 2004-05-31 | 삼성전자주식회사 | 유도자석의원리를이용한하드디스크드라이브의래치장치 |
KR100744676B1 (ko) * | 2005-08-24 | 2007-08-01 | 제이티에스 가부시키가이샤 | 농업용 광산란성 복합필름 |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP16504594A patent/JPH0831118A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100420991B1 (ko) * | 1996-09-25 | 2004-05-31 | 삼성전자주식회사 | 유도자석의원리를이용한하드디스크드라이브의래치장치 |
KR100744676B1 (ko) * | 2005-08-24 | 2007-08-01 | 제이티에스 가부시키가이샤 | 농업용 광산란성 복합필름 |
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