JPH0315241Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0315241Y2
JPH0315241Y2 JP11417385U JP11417385U JPH0315241Y2 JP H0315241 Y2 JPH0315241 Y2 JP H0315241Y2 JP 11417385 U JP11417385 U JP 11417385U JP 11417385 U JP11417385 U JP 11417385U JP H0315241 Y2 JPH0315241 Y2 JP H0315241Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
roll
casting
side seal
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11417385U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6225036U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11417385U priority Critical patent/JPH0315241Y2/ja
Publication of JPS6225036U publication Critical patent/JPS6225036U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0315241Y2 publication Critical patent/JPH0315241Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、双ロール型連続鋳造機に関するも
のである。
「従来の技術」 一般にこの種の鋳造機は、水平にかつ互いに対
向して設けられ互いに逆方向に回転する一対の鋳
造ロールを備え、それら鋳造ロールの上方より注
湯された溶融金属を、鋳造ロールの周面において
冷却凝固させて凝固殻を形成し、この凝固殻を鋳
造ロールにより下方へ引き出して金属板を連続し
て鋳造するように構成されている。このような鋳
造機においては、鋳造ロールの左右両側に一対の
サイドシールを取り付けて、ロール相互間上部に
注湯された溶融金属を貯留するための溶融金属プ
ールが形成されている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記のような鋳造機による金属板の
鋳造に際しては、溶融金属プール内に貯留されて
いる溶融金属が、プールの幅全体にわたつて、す
なわちサイドシール相互間全体にわたつて、均一
に鋳造ロールのギヤツプに向つて流下することが
望ましい。
しかしながら、プール内を溶融金属が流下する
際には、プール両側のサイドシール近傍ではサイ
ドシールとの接触抵抗によつて流れが阻害され、
溶融金属がプールの内側に向かつて流れる、いわ
ゆる偏流を生じてしまうことが多い。このため、
サイドシールの近傍では溶融金属が澱んでしま
い、そこで溶融金属が冷却されて、サイドシール
内面に凝固殻が形成されてしまうことがあつた。
そして、ひとたびその凝固殻が形成されてしまう
と、サイドシールに沿う溶融金属の流れはますま
す阻害されてこの凝固殻は次第に成長し、その結
果、ロールの周面に形成された凝固殻をスムーズ
に下方へ引き出すことができなくなり、鋳造され
る金属板に板切れを生じさせてしまう等の問題が
あつた。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、サイドシールの近傍においても溶融金属の流
れが澱むことがなく、したがつてサイドシールに
凝固殻が付着することを防止できる連続鋳造機を
提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 この考案は、サイドシールによつて一対の鋳造
ロール相互間上部に形成された溶融金属プールの
内方に、底部が双方の鋳造ロールの周方向に沿う
ように略V字形状とされているとともにその底部
に溶融金属を溶融金属プールに注ぐためのノズル
を備えた溶湯桶を、その底部を前記鋳造ロールの
周面から離間させ、かつ、その両端を前記サイド
シールに当接させまたはその近傍に位置させた状
態で配設し、溶湯桶底部とロール周面との間に溶
融金属の流路を形成させるとともに、その溶湯桶
の底部の前記サイドシールに近接する位置に、前
記流路に突出する凸部を前記鋳造ロールの周方向
に沿い、かつ、サイドシール側に向かう斜め方向
もしくは鋳造ロールの軸線に直交する方向に突出
するように設けることにより、この凸部と前記サ
イドシールとの間に、前記鋳造ロールの回転方向
に沿う溶融金属の流路を形成させたことを特徴と
している。
「作用」 この考案によれば、底部が略V字形状とされた
溶湯桶がその底部と双方のロール周面との間に溶
融金属の流路を形成する状態で配設され、その溶
湯桶内からノズルを通して流路に溶融金属が注湯
される。そして、溶湯桶の底部のサイドシールに
近接する位置に設けられた凸部によつてサイドシ
ールに沿う流路が確保され、サイドシールの近傍
における溶融金属の澱みが解消する。
「実施例」 以下、この考案の実施例について第1図ないし
第3図を参照して説明する。
これらの図において符号1は一対の鋳造ロール
であり、2はそのロール1,1の両側面に接して
取り付けられた一対のサイドシールである。サイ
ドシール2は、ロール1,1相互間上部に溶融金
属プールPを形成し、鋳造ロール1,1は、その
溶融金属プールP内に貯留された溶融金属M1を、
鋳造ロール1,1周面において冷却して凝固殻
M2を形成し、この凝固殻M2を鋳造ロール1,1
が第1図中の矢印方向に回転して下方に引き出す
ことにより、金属板M3を連続的に鋳造するよう
になつている。
上記の溶融金属プールPの内方には、溶湯桶3
が配設されている。溶湯桶3は、その底部3a,
3aが双方のロール1,1の周方向に沿う略V字
形状とされており、その底部3a,3aとロール
1,1周面との間に隙間を有して、かつ、その両
端をサイドシール2内面に当接させた状態で配設
されている。この溶湯桶3の底部3a,3aに
は、溶湯桶3内部に貯留されている溶融金属M1
をプールP内に注ぐための複数のノズル4が形成
されている。また、この溶湯桶3の下部には平坦
部3bが形成されている。
上記の溶湯桶3の底部3a,3aの両端部に
は、サイドシール2に近接する位置に、凸部3
c,3cが形成されている。この凸部3c,3c
は、第1図に示すようにロール1,1の周方向に
沿うように、かつ、第3図に示すようにサイドシ
ール2側に向かう斜め方向に突出するように設け
られ、また、その形状は滑らかな曲線によつて形
成されている。そして、この凸部3cとサイドシ
ール2との間に、上記のノズル4のうちサイドシ
ール2に隣接しているノズル4aが配置されてい
る。
以上の構成のもとに、この鋳造機においては、
溶湯桶3の底部3aとロール1周面との隙間が、
ロール1の回転方向に沿う溶融金属の流路R1
なり、また、溶湯桶3の底部3a両端部に形成さ
れている凸部3cにより、この凸部3cとサイド
シール2内面との間には、溶融金属M1のサイド
シール2に沿う流路R2が形成される。そして、
サイドシール2に隣接しているノズル4aより流
路R2に対して注ぎ出された溶融金属M1は、凸部
によつて偏流が阻止されてプールPの内側に向か
うことなく、サイドシール2に沿つて流路R2
流下する。
したがつて、サイドシール2の近傍に溶融金属
M1が澱むことがないので、サイドシール2内面
に凝固殻が形成されることはなく、また仮に凝固
殻が形成されたとしても、ノズル4aより注ぎ出
される溶融金属M1によりその凝固殻は速やかに
再び溶融されてしまうので凝固殻が成長すること
がない。これにより、ロール1の周面に形成され
た凝固殻M2は抵抗なく下方に引き出され、金属
板M3が板切れを生じる等の弊害を防止できる。
さらに、溶湯桶3の下部には平坦部3bが形成
されているので、溶融金属M1が流路R1,R2を流
下する際の抵抗は大きなものとはならず、溶融金
属M1はスムーズにロール間のギヤツプに向つて
流下できる。
なお、凸部3cの形成位置や寸法は、ロール1
の寸法等を勘案して適宜設定すれば良いが、ロー
ル1の径寸法が500mmである場合についての好ま
しい一例を挙げれば、凸部3cの突出寸法(第3
図に示すA寸法)を10〜20mm程度、サイドシール
2からの距離(同、B寸法)を20〜30mm程度とす
ることが良く、ロール1の径がより大きい場合に
は上記の寸法もより大きく設定すれば良い。ま
た、溶湯桶3における凸部3cは、必ずしもその
先端をサイドシール2側に向けることはなく、た
とえば第4図に示すように、ロール1の軸線に直
交する方向に突出させることでも良く、またその
形状も直線的に構成しても良い。
さらに、上記実施例では、溶湯桶3の両端を直
接サイドシール2内面に当接させたが、第5図に
示すように、溶湯桶3に側板3dを取り付け、こ
の側板3dをサイドシール2内面と若干の隙間を
有する状態で配設しても良い(もちろん側板3d
をサイドシール2に密着させても良い)。また、
同じく第5図に示すように、凸部3cとサイドシ
ール2内面との間において、溶湯桶3底部3aの
肉厚を薄くすることにより、流路R2を拡大して
も良い。
「考案の効果」 以上詳細に説明したように、この考案によれ
ば、溶融金属プール内に溶湯桶を配設し、この溶
湯桶底部のサイドシールに近接する位置に、鋳造
ロールの周方向に沿い、かつ、サイドシール側に
向かう斜め方向もしくは鋳造ロールの軸線に直交
する方向に突出する凸部を設けたので、サイドシ
ールに沿う流路が確保されてその流路を流下する
溶融金属がプールの内側に向かうことが防止され
る。このため、凝固殻がサイドシールに付着する
ことがないという効果を奏し、したがつて、鋳造
される金属板が板切れを生じる等の弊害を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示
す図であり、第1図は側断面図、第2図は部分平
面図、第3図は第1図−線視部分平断面図で
ある。第4図および第5図は、溶湯桶の他の構成
例をそれぞれ示す部分平断面図である。 1……鋳造ロール、2……サイドシール、3…
…溶湯桶、3a……底部、3c……凸部、4,4
a…ノズル、P……溶融金属プール、R1,R2
…流路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水平にかつ互いに対向して設けられ互いに逆方
    向に回転する一対の鋳造ロールと、それら鋳造ロ
    ールの左右両側に設けられ、鋳造ロール相互間上
    部に溶融金属プールを形成する一対のサイドシー
    ルとを備え、その溶融金属プール内に貯留された
    溶融金属を鋳造ロール間にて冷却凝固させて金属
    板を連続して鋳造するように構成された双ロール
    型連続鋳造機において、前記溶融金属プールの内
    方に、底部が双方の鋳造ロールの周方向に沿うよ
    うに略V字形状とされているとともにその底部に
    溶融金属を溶融金属プールに注ぐためのノズルを
    備えた溶湯桶を、その底部を前記鋳造ロールの周
    面から離間させ、かつ、その両端を前記サイドシ
    ールに当接させまたはその近傍に位置させた状態
    で配設し、溶湯桶底部とロール周面との間に溶融
    金属の流路を形成させるとともに、その溶湯桶の
    底部の前記サイドシールに近接する位置に、前記
    流路に突出する凸部を前記鋳造ロールの周方向に
    沿い、かつ、サイドシール側に向かう斜め方向も
    しくは鋳造ロールの軸線に直交する方向に突出す
    るように設けることにより、この凸部と前記サイ
    ドシールとの間に、前記鋳造ロールの回転方向に
    沿う溶融金属の流路を形成させたことを特徴とす
    る双ロール型連続鋳造機。
JP11417385U 1985-07-25 1985-07-25 Expired JPH0315241Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11417385U JPH0315241Y2 (ja) 1985-07-25 1985-07-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11417385U JPH0315241Y2 (ja) 1985-07-25 1985-07-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6225036U JPS6225036U (ja) 1987-02-16
JPH0315241Y2 true JPH0315241Y2 (ja) 1991-04-03

Family

ID=30996664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11417385U Expired JPH0315241Y2 (ja) 1985-07-25 1985-07-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0315241Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6225036U (ja) 1987-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0225697B2 (ja)
JPS63235046A (ja) 双ロ−ル式連続鋳造機
JPH0315241Y2 (ja)
JPH0570537B2 (ja)
JPS6240107B2 (ja)
JPH0523857B2 (ja)
JPH0510180B2 (ja)
JPH07290203A (ja) 双ドラム式連続鋳造機の注入用横吹出しノズル
JPH02200355A (ja) 双ドラム連続鋳造機
JPH0675750B2 (ja) 金属薄帯連続鋳造装置用注湯ノズル
JPH0222116Y2 (ja)
JPH052417B2 (ja)
JPS6114051A (ja) 連続鋳造用浸漬ノズル
JP2017080773A (ja) 連続鋳造のトップ鋳片に用いられる頭端部用冷材および連続鋳造方法
JPH0222121Y2 (ja)
JPH0515403Y2 (ja)
JP3337957B2 (ja) 連続鋳造設備における注湯用ノズル
JPS62173057A (ja) 双ロ−ル式連鋳機の湯面制御方法
JPH0744358Y2 (ja) 双ロール式連続鋳造機における湯面監視装置
JPH0324350U (ja)
JPH05276Y2 (ja)
JPH09201651A (ja) 双ドラム式連続鋳造装置のサイド堰
JPH01293943A (ja) 双ロール式連鋳機
JPH01133647A (ja) 双ロール式連鋳機
JPH04288947A (ja) 薄板連続鋳造設備における注湯装置