JPH0510180B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0510180B2 JPH0510180B2 JP14800985A JP14800985A JPH0510180B2 JP H0510180 B2 JPH0510180 B2 JP H0510180B2 JP 14800985 A JP14800985 A JP 14800985A JP 14800985 A JP14800985 A JP 14800985A JP H0510180 B2 JPH0510180 B2 JP H0510180B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- rolls
- roll
- bucket
- pool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 83
- 238000009749 continuous casting Methods 0.000 claims description 11
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
［産業上の利用分野］
この発明は、水平に位置して互いに逆の方向に
回転する一対のロールが装備され、それらのロー
ル間に上方から溶融金属を注湯して、その溶融金
属をロール間にて冷却凝固させつつ圧延して薄板
を連続鋳造する双ロール型連続鋳造機に関するも
のである。
回転する一対のロールが装備され、それらのロー
ル間に上方から溶融金属を注湯して、その溶融金
属をロール間にて冷却凝固させつつ圧延して薄板
を連続鋳造する双ロール型連続鋳造機に関するも
のである。
［従来の技術］
この種の連続鋳造機は、第５図に表すように互
いに逆のＡ，Ｂ方向に回転する一対のロールR1，
R2を装備していて、これらのロールR1，R2間の
溶湯プールＰ内に、図示しない上方にあるタンデ
イシユのノズルから溶融金属M1を注湯して、そ
れをロールR1，R2の周面上にて徐々に冷却凝固
させ、そしてそれらの凝固殻M2をロールR1，R2
間にて圧延して薄板M3を連続鋳造するようにな
つている。
いに逆のＡ，Ｂ方向に回転する一対のロールR1，
R2を装備していて、これらのロールR1，R2間の
溶湯プールＰ内に、図示しない上方にあるタンデ
イシユのノズルから溶融金属M1を注湯して、そ
れをロールR1，R2の周面上にて徐々に冷却凝固
させ、そしてそれらの凝固殻M2をロールR1，R2
間にて圧延して薄板M3を連続鋳造するようにな
つている。
従来は、溶湯プールＰを形成するために同第５
図に表すように、ロールR1，R2の両端部間に位
置してその部分を覆うサイドシール２と、両サイ
ドシール２の間に位置してそれぞれの下端がロー
ルR1，R2の周面に接するシール３を備えている。
そして、これらのサイドシール２とシール３とに
よつて囲まれる部分に溶湯プールＰが形成され
て、その溶湯プールＰ内における溶融金属M1の
湯面がロールR1，R2の上面よりも上方に位置す
るようになつている。
図に表すように、ロールR1，R2の両端部間に位
置してその部分を覆うサイドシール２と、両サイ
ドシール２の間に位置してそれぞれの下端がロー
ルR1，R2の周面に接するシール３を備えている。
そして、これらのサイドシール２とシール３とに
よつて囲まれる部分に溶湯プールＰが形成され
て、その溶湯プールＰ内における溶融金属M1の
湯面がロールR1，R2の上面よりも上方に位置す
るようになつている。
［発明が解決しようとする問題点］
上述した従来の連続鋳造機においては、溶湯プ
ールＰを成すシール３の下端と、ロールR1，R2
の周面と、溶融金属M1が接する点Ｃ（以下「３重
点」という）がロールR1，R2の長手方向に沿つ
て長く存在する。この３重点Ｃは、次ぎのような
問題を惹起する。すなわち、３重点Ｃの箇所にて
停留ぎみの溶融金属M1の凝固殻が成長し、これ
が薄板M3の中に入ることにより、またその凝固
殻が薄板M3の両端を引つ張る低抗となることに
より、その薄板M3の板切れを生じさせるという
問題があつた。また、比較的大きく形成される溶
湯プールＰ内において溶湯金属M1に偏流が生じ、
溶湯金属M1のスムーズな流れに支障を来すとい
う問題があつた。
ールＰを成すシール３の下端と、ロールR1，R2
の周面と、溶融金属M1が接する点Ｃ（以下「３重
点」という）がロールR1，R2の長手方向に沿つ
て長く存在する。この３重点Ｃは、次ぎのような
問題を惹起する。すなわち、３重点Ｃの箇所にて
停留ぎみの溶融金属M1の凝固殻が成長し、これ
が薄板M3の中に入ることにより、またその凝固
殻が薄板M3の両端を引つ張る低抗となることに
より、その薄板M3の板切れを生じさせるという
問題があつた。また、比較的大きく形成される溶
湯プールＰ内において溶湯金属M1に偏流が生じ、
溶湯金属M1のスムーズな流れに支障を来すとい
う問題があつた。
［問題点を解決するための手段］
この発明による双ロール型連続鋳造機は、互い
に逆の方向に回転する一対のロールが装備され、
それらのロール間に上方から溶融金属を注湯し
て、その溶融金属をロール間にて冷却凝固させつ
つ圧延して薄板を連続鋳造する双ロール型連続鋳
造機において、ロールの間を左右の両側にて仕切
るサイドシールと、それぞれのロールの周面とに
よつてロール間に溶湯プールを形成し、ロール間
の上方に、溶融金属が注湯される溶湯桶をそれぞ
れのロールの周面から離して配備し、一方のロー
ルの上面に接する仮想の水平面よりも下方に溶湯
桶の底部を延在させ、この溶湯桶の底部にその溶
湯桶内の溶融金属をロール間に注ぐノズルを設け
たことを特徴としている。
に逆の方向に回転する一対のロールが装備され、
それらのロール間に上方から溶融金属を注湯し
て、その溶融金属をロール間にて冷却凝固させつ
つ圧延して薄板を連続鋳造する双ロール型連続鋳
造機において、ロールの間を左右の両側にて仕切
るサイドシールと、それぞれのロールの周面とに
よつてロール間に溶湯プールを形成し、ロール間
の上方に、溶融金属が注湯される溶湯桶をそれぞ
れのロールの周面から離して配備し、一方のロー
ルの上面に接する仮想の水平面よりも下方に溶湯
桶の底部を延在させ、この溶湯桶の底部にその溶
湯桶内の溶融金属をロール間に注ぐノズルを設け
たことを特徴としている。
［作用］
この発明の双ロール型連続鋳造機は、ロールの
長手方向に３重点をつくることなく形成した溶湯
プール内に、それぞれのロールの上面に接する仮
想の水平面よりも下方に位置する溶湯桶底部のノ
ズルから溶融金属を注ぎ込むことによつて、３重
点の存在に起因する板切れの発生を未然に回避
し、かつ溶湯プール内における溶湯金属の偏流を
防止してその流れをスムーズなものとする。
長手方向に３重点をつくることなく形成した溶湯
プール内に、それぞれのロールの上面に接する仮
想の水平面よりも下方に位置する溶湯桶底部のノ
ズルから溶融金属を注ぎ込むことによつて、３重
点の存在に起因する板切れの発生を未然に回避
し、かつ溶湯プール内における溶湯金属の偏流を
防止してその流れをスムーズなものとする。
［実施例］
以下、この発明の実施例を第１図ないし第４図
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
第１図ないし第３図はこの発明の一実施例であ
る。本実施例においては、ロールR1，R2の両端
部を覆うサイドシール４と、ロールR1，R2の周
面とによつて囲まれる部分に、溶湯プールＰが形
成されている。サイドシール４は、ロールR1，
R2の両端部に接するようにして定位置に備えら
れている。そしてこの溶湯プールＰ内には、溶融
金属M1が注湯される溶湯桶５が装備されている。
この溶湯桶５は、それぞれのロールR1，R2の周
面に沿つて上方に離れており、またその底部はロ
ールR1，R2の上面に接する仮想の水平面Ｈより
も下方に延在している。この溶湯桶５の底部は、
ロールR1，R2の周面に沿うような形状となつて
いる（第１図参照）。溶湯桶５の底部には、その
溶湯桶５内の溶融金属M1を溶湯プールＰ内に注
ぎ出す複数のノズル６が設けられている。
る。本実施例においては、ロールR1，R2の両端
部を覆うサイドシール４と、ロールR1，R2の周
面とによつて囲まれる部分に、溶湯プールＰが形
成されている。サイドシール４は、ロールR1，
R2の両端部に接するようにして定位置に備えら
れている。そしてこの溶湯プールＰ内には、溶融
金属M1が注湯される溶湯桶５が装備されている。
この溶湯桶５は、それぞれのロールR1，R2の周
面に沿つて上方に離れており、またその底部はロ
ールR1，R2の上面に接する仮想の水平面Ｈより
も下方に延在している。この溶湯桶５の底部は、
ロールR1，R2の周面に沿うような形状となつて
いる（第１図参照）。溶湯桶５の底部には、その
溶湯桶５内の溶融金属M1を溶湯プールＰ内に注
ぎ出す複数のノズル６が設けられている。
次に作用について説明る。
ロールR1，R2は互いに逆の矢印Ａ，Ｂ方向に
回転し、その周面上にて溶湯プールＰ内の溶融金
属M1を徐々に冷却凝固させ、そしてその凝固殻
M2を圧延して薄板M3を連続鋳造する。溶湯プー
ルＰ内には、溶湯桶５内の溶湯金属M1がノズル
６から連続的に供給される。溶湯プールＰ内にお
ける溶湯面は、ロールR1，R2の上面に接する仮
想の水平面Ｈよりも下方に保たれる。したがつ
て、溶湯プールＰは、ロールR1，R2の軸線方向
に関してはそのロールR1，R2の周面のみを壁面
として溶融金属M1をせき止める。ゆえに、ロー
ルR1，R2の長手方向に関しては前述したような
３重点が存在せず、その３重点の存在による問
題、つまりその３重点にて成長する凝固殻によつ
て薄板M3の板切れを生じさせるという問題が未
然に回避される。
回転し、その周面上にて溶湯プールＰ内の溶融金
属M1を徐々に冷却凝固させ、そしてその凝固殻
M2を圧延して薄板M3を連続鋳造する。溶湯プー
ルＰ内には、溶湯桶５内の溶湯金属M1がノズル
６から連続的に供給される。溶湯プールＰ内にお
ける溶湯面は、ロールR1，R2の上面に接する仮
想の水平面Ｈよりも下方に保たれる。したがつ
て、溶湯プールＰは、ロールR1，R2の軸線方向
に関してはそのロールR1，R2の周面のみを壁面
として溶融金属M1をせき止める。ゆえに、ロー
ルR1，R2の長手方向に関しては前述したような
３重点が存在せず、その３重点の存在による問
題、つまりその３重点にて成長する凝固殻によつ
て薄板M3の板切れを生じさせるという問題が未
然に回避される。
ところで、溶湯プールＰ内における溶湯桶５
は、それ自身の存在によつて溶湯プールＰ内の溶
融金属M1の偏流を抑える。また、溶湯桶５は、
その底部とロールR1，R2の周面との間にて、溶
湯プールＰ内における溶融金属M1の収容空間を
ロールR1，R2の周面に沿う形状とし、その溶融
金属M1の流れの方向をロールR1，R2の回転方向
にガイドすることになる。これらの結果、溶融金
属M1の流れがスムーズなものとなる。
は、それ自身の存在によつて溶湯プールＰ内の溶
融金属M1の偏流を抑える。また、溶湯桶５は、
その底部とロールR1，R2の周面との間にて、溶
湯プールＰ内における溶融金属M1の収容空間を
ロールR1，R2の周面に沿う形状とし、その溶融
金属M1の流れの方向をロールR1，R2の回転方向
にガイドすることになる。これらの結果、溶融金
属M1の流れがスムーズなものとなる。
第４図は、この発明の連続鋳造機におけるサイ
ドシール４の他の構成例を表す。本例において、
サイドシール４は、ロールR1，R2の左右の端面
間を塞ぐように備えられている。そして、これら
左右のサイドシール４の間に溶湯桶５が位置して
おり、その溶湯桶５における図中左右の壁部は、
ロールR1，R2の周面に接して溶融金属M3をせき
止めるようになつている。したがつて、本例にお
けるサイドシール４は、溶湯桶５の左右の壁部に
よつて溶融金属M3がせき止められなかつた場合
にその流出を抑える安全対策用として備わつてい
る。そのため、装備する溶湯桶５の大きさを変更
することにより、その溶湯桶５の図中左右方向の
大きさに応じて薄板M3の幅を問題なく変更する
ことができる。
ドシール４の他の構成例を表す。本例において、
サイドシール４は、ロールR1，R2の左右の端面
間を塞ぐように備えられている。そして、これら
左右のサイドシール４の間に溶湯桶５が位置して
おり、その溶湯桶５における図中左右の壁部は、
ロールR1，R2の周面に接して溶融金属M3をせき
止めるようになつている。したがつて、本例にお
けるサイドシール４は、溶湯桶５の左右の壁部に
よつて溶融金属M3がせき止められなかつた場合
にその流出を抑える安全対策用として備わつてい
る。そのため、装備する溶湯桶５の大きさを変更
することにより、その溶湯桶５の図中左右方向の
大きさに応じて薄板M3の幅を問題なく変更する
ことができる。
［発明の効果］
以上説明したように、この発明による双ロール
型連続鋳造機は、サイドシールとロールの周面と
によつて溶湯プールを形成し、そしてその溶湯プ
ール内に、ロールの上面に接する仮想の水平面よ
りも下方に位置する溶湯桶底部のノズルから溶融
金属を注ぎ込む構成であるから、ロールの長手方
向に３重点をつくることなく溶湯プールを形成す
ることができ、その３重点の存在に起因する板切
れの発生を未然に回避することができる。また、
溶湯プール内に存在する溶湯桶によつて溶湯金属
の偏流を防止してその流れをスムーズなものとす
ることができる。
型連続鋳造機は、サイドシールとロールの周面と
によつて溶湯プールを形成し、そしてその溶湯プ
ール内に、ロールの上面に接する仮想の水平面よ
りも下方に位置する溶湯桶底部のノズルから溶融
金属を注ぎ込む構成であるから、ロールの長手方
向に３重点をつくることなく溶湯プールを形成す
ることができ、その３重点の存在に起因する板切
れの発生を未然に回避することができる。また、
溶湯プール内に存在する溶湯桶によつて溶湯金属
の偏流を防止してその流れをスムーズなものとす
ることができる。
第１図ないし第３図はこの発明の一実施例を表
し、第１図は横断面図、第２図は平面図、第３図
は第２図の−線に沿う断面図、第４図はこの
発明におけるサイドシールの他の構成例を表す平
面図、第５図は従来の連続鋳造機の横断面図であ
る。 ４……サイドシール、５……溶湯桶、６……ノ
ズル、R1，R2……ロール、M1……溶融金属、
M2……凝固殻、M3……薄板、Ｈ……水平面。
し、第１図は横断面図、第２図は平面図、第３図
は第２図の−線に沿う断面図、第４図はこの
発明におけるサイドシールの他の構成例を表す平
面図、第５図は従来の連続鋳造機の横断面図であ
る。 ４……サイドシール、５……溶湯桶、６……ノ
ズル、R1，R2……ロール、M1……溶融金属、
M2……凝固殻、M3……薄板、Ｈ……水平面。
Claims (1)
- １ 互いに逆の方向に回転する一対のロールが装
備され、それらのロール間に上方から溶融金属を
注湯して、その溶融金属をロール間にて冷却凝固
させつつ圧延して薄板を連続鋳造する双ロール型
連続鋳造機において、ロールの間を左右の両側に
て仕切るサイドシールと、それぞれのロールの周
面とによつてロール間に溶湯プールを形成し、ロ
ール間の上方に、溶融金属が注湯される溶湯桶を
それぞれのロールの周面から離して配備し、一方
のロールの上面に接する仮想の水平面よりも下方
に溶湯桶の底部を延在させ、この溶湯桶の底部に
その溶湯桶内の溶融金属をロール間に注ぐノズル
を設けたことを特徴とする双ロール型連続鋳造
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14800985A JPS629754A (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 | 双ロ−ル型連続鋳造機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14800985A JPS629754A (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 | 双ロ−ル型連続鋳造機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS629754A JPS629754A (ja) | 1987-01-17 |
| JPH0510180B2 true JPH0510180B2 (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=15443062
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14800985A Granted JPS629754A (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 | 双ロ−ル型連続鋳造機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS629754A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4865115A (en) * | 1987-12-21 | 1989-09-12 | Ishikawajima-Harima Jukogyo Kabushiki Kaisha | Pouring device for dual-roll type continuous casting machines |
-
1985
- 1985-07-05 JP JP14800985A patent/JPS629754A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS629754A (ja) | 1987-01-17 |
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