JPH0315133Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ 産業上の利用分野 本考案は集塵機におけるダストホツパ内に発生
するダストブリツジを破壊、排除するための装置
に関する。

Ｂ 従来の技術 極軽量で比重の小さいダスト（例えば、綿、紙
粉等）用の集塵機では、バツグフイルタから払い
落とされたダストが集塵室下部のダストホツパに
落下捕集され、該ダストは前記ホツパ下部に設け
られたダスト排出手段（ロータリバルブ）を作動
させることによつて機外へ排出される構造となつ
ている。また、必要に応じて前記ダスト排出手段
の上方においてクランク軸状体を回転させる機械
的ブリツジ防止具も設けられていた。

Ｃ 考案が解決しようとする問題点 この場合、前述のような極軽量のダスト、ある
いはこれに準ずるダストに対して、前記ロータリ
バルブやブリツジ防止具はその周辺の限られた範
囲に対してのみ作用するにとどまり、前記ダスト
排出手段やブリツジ防止具の上方に発生したブリ
ツジには効果を発揮せず、ダストが排出不能に陥
ることがあつた。

本考案は従来の機構では破壊することが難しか
つたダストブリツジを容易、かつ、確実に排除す
ることを可能としたダストホツパ内のダストブリ
ツジ排除装置を提供することを目的とする。

Ｄ 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため本考案の構成は次の通
りとする。即ち、集塵室下部のダストホツパの底
部で、かつ、ダスト排出手段より上方に、開閉自
在な外気導入手段が設けられたことである。

Ｅ 作用 ダストホツパに落下堆積し、該ホツパ内にブリ
ツジを構成したダストは、外気導入手段が開かれ
て外気がホツパ内に吸引導入することにより上方
に押し上げられて破壊され、底部に導かれ、ダス
ト排出手段によつて機外へ排出される。

Ｆ 実施例 以下本考案を図面に示す一実施例に基づいて説
明する。

図において、集塵機はケーシング１０の内部上
下方向が仕切板１１で仕切られ、下部の集塵室１
０ａと上部の除塵空気室１０ｂとに分割され、更
に前記集塵室１０ａの下部は漏斗状のダストホツ
パ１０ｃとされ、ロータリバルブからなるダスト
排出手段１２を経てダストを機外へ排出するよう
構成される。

前記仕切板１１には複数の上部開口のバツクフ
イルタ１５が貫設吊持される。バツクフイルタ１
５は、その内側にケージが挿入され、集塵作用時
に凹むことなく正規状態に保持される。バツグフ
イルタ１５の頂部にはベンチユリ状の噴射空気ガ
イド１６が取り付けられ、除塵空気室１０ｂ内に
設けられた高圧空気噴出管１７のノズルより前記
空気ガイド１６に向けて圧縮空気が噴出可能とさ
れる。

そして、除塵空気室１０ｂには吸気ダクト１４
が接続され、ダストホツパ１０ｃには含塵空気導
入ダクト１３が接続開口される。

なお、ホツパ１０ｃの側壁に透明点検窓３０
（仮想線示）をヒンジを介して開閉可能に設けて
もよい。しかして、本考案によると、前記ダスト
ホツパ１０ｃの底部で前記ダスト排出手段１２よ
り上方に、外気導入手段２０が開口接続される。
該外気導入手段２０として、途中に風量調節機構
２３を備えた外気導入ダクト２１が接続され、該
ダクトの先端にはダンパ２２が設けられている。
該ダンパは自動で解放されるか、あるいは手動で
開放可能となつている。

なお、図に示す１８は従来から用いられたブリ
ツジ防止具であり、電動機１８ａによりクランク
軸状体１８ｂを水平軸まわりに回動することによ
り、ブリツジの発生が局部的に防止される。

以上において作動態様を説明する。通常の含塵
空気過時において、含塵空気導入ダクト１３よ
り導入された含塵空気は、吸気ブロア（図示せ
ず）の吸引力をうけて、バツクフイルタ１５の外
面から内面へ流過することによつて浄化され（右
半図参照）、該浄化空気は吸気ダクト１４へ吸引
される。分離されて前記バツグフイルタ１５の外
面に堆積されたダストは、自重または布内外の
圧力差が設定値に達したことを感知して高圧空気
噴出管１７からの噴射空気によりバツクフイルタ
１５外面より剥離され（左図参照）、ダストホツ
パ１０ｃに落下堆積し、ロータリバルブのダスト
排出手段１２を経て排出されるが、ダストの種類
によりダストブリツジを構成することがある。こ
のダストブリツジは前記ブリツジ防止具１８を作
動させても破壊されないこともあるので、本考案
の外気導入手段２０を作動させる。即ち、ダスト
ホツパ１０ｃ内の圧力と外気圧との圧力差により
指令が発せられてダンパ２０が油圧シリンダー又
はロータリーアクチユエーター等により開放され
る。このダンパ開放により大気がダストホツパ１
０ｃ内に流入し、前記ダストブリツジを上方へ押
し上げて破壊する。ブリツジが破壊されるとダス
トホツパ内の負圧が高まり、正常状態に回復する
ので、前記ダンパ２２を閉じ１回の作動を経る。
なお、点検窓３０からダストホツパ内のダストブ
リツジ発生状況を確認し、手動でダンパ２２を開
いて空気を導入しても良い。

また、上記実施例における外気導入ダクト２１
の代わりに、前記点検窓３０を手動で開いて、こ
こから外気を導入させても良い。

Ｇ 考案の効果 本考案のダストブリツジ排除装置は以上の如
く、集塵室下部のダストホツパの底部で、かつ、
ダスト排出手段より上方に、開閉自在な外気導入
手段が設けられる。従つて、従来の機構では破壊
することが難しかつたダストホツパ内に発生した
ダストブリツジを容易、かつ、確実に排除するこ
とが可能となつた。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す縦断面図である。 １０……ケーシンゲグ、１０ａ……集塵室、１
０ｂ……除塵空気室、１０ｃ……ダストホツパ、
１１……仕切板、１２……ダスト排出手段、１５
……バツグフイルタ、１８……ダストブリツジ防
止具、２０……外気導入手段、２１……外気導入
ダクト、２２……ダンパ、３０……点検窓。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 集塵室下部のダストホツパの底部で、かつ、
   ダスト排出手段より上方に、開閉自在な外気導
   入手段が設けられたことを特徴とする集塵機の
   ダストブリツジ排除装置。 (2) 外気導入手段はその先端部にダンパが設けら
   れ、途中に風量調節機構を備えたダクトを含む
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の集塵機の
   ダストブリツジ排除装置。 (3) 外気導入手段は、ダストホツパ側壁に設けら
   れ開閉自在な点検窓である実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の集塵機のダストブリツジ排除
   装置。