JPH03151328A - 冠動脈のアテローム硬化の退行または安定化用薬剤 - Google Patents

冠動脈のアテローム硬化の退行または安定化用薬剤

Info

Publication number
JPH03151328A
JPH03151328A JP2286929A JP28692990A JPH03151328A JP H03151328 A JPH03151328 A JP H03151328A JP 2286929 A JP2286929 A JP 2286929A JP 28692990 A JP28692990 A JP 28692990A JP H03151328 A JPH03151328 A JP H03151328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
atherosclerosis
converting enzyme
enzyme inhibitor
drug according
angiotensin converting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2286929A
Other languages
English (en)
Inventor
A K Gunnar Aberg
エー・ケー・ガナー・アバーグ
Patricia Ferrer
パトリシア・フェラー
Miguel A Ondetti
ミゲール・エー・オンデッティ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
ER Squibb and Sons LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bristol Myers Squibb Co, ER Squibb and Sons LLC filed Critical Bristol Myers Squibb Co
Publication of JPH03151328A publication Critical patent/JPH03151328A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/40Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom, e.g. sulpiride, succinimide, tolmetin, buflomedil
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/08Vasodilators for multiple indications
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/10Drugs for disorders of the cardiovascular system for treating ischaemic or atherosclerotic diseases, e.g. antianginal drugs, coronary vasodilators, drugs for myocardial infarction, retinopathy, cerebrovascula insufficiency, renal arteriosclerosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 良!直堅秤肛外賢 本発明は冠動脈のアテローム硬化の退行または安定化用
薬剤、更に詳しくは、アンギオテンシン変換酵素(AC
E)抑制剤、好ましくはたとえばカプトグリルまたはゾ
フェノプリルなどのメルカプト成分を含有するACE抑
制剤から成り、哺乳動物の高血圧または正常血圧患者(
動物)の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延したり、
該患者(動物)のアテローム硬化損傷を削減する薬剤に
関する。
従来技術 〉ヨルケンズ(ヘキスト社)のヨーロッパ特許出願第0
219728号に、ACE抑制剤またはその生理学的許
容塩を用いろ、哺乳動物のアテローム性動脈硬化症、血
栓症および/または末梢血管疾病の治療が開示されてい
る。さらに、かかるヨーロッパ特許出願には、ACEが
内皮細胞のルミナル血漿膜に優先して局在するので、A
CE抑制剤は血小板−内皮の相互作用を干渉しうろこと
が開示されている。加えて、シタルケンズの開示によれ
ば、ACE抑制剤はプラノキニン(内皮細胞からのプロ
スタシフリン放出の強刺激剤)の作用を、その分解を抑
制して相剰作用せしめ、この結果、ACE抑制は血小板
凝集に対し抑制効果を有する。
J、ゾーンらのrJ、cardiovasc、 Pha
rmacol、 J(Vol、 I 2、増M6.19
88年)、“各種ラット高血圧症モデルにおけるカルン
ウム拮抗剤またはカプトグリルによるアテローム性動脈
硬化@傷の予防°に、塩感受性のダール(Dahl)ラ
ットではなく、自発性高血圧才力モトラット(SHR)
におけるカプトグリルによる腸間膜動脈のアテローム硬
化の薬効が開示されている。
N、ソメヤらのr J 、 Cardiovasc、 
P harmacol、 J(6,840〜843頁、
1984年)。“特発性高血圧症の血小板凝集に対する
カプトグリルの抑制効果”に、下記の内容が記載されて
いる。
“高血圧症はアテローム性動脈硬化症の発生および進行
と密接に関連する。”および“血小板機能は、数種の血
管疾病で証明される血小板機能不全によって、アテロー
ム性動脈硬化症において重要な役割を演する。血小板凝
集は高血圧被験者において増大することが報告されてい
る。”(840頁参照) “データによれば、高血圧披険者に対しカプトプリルの
投与後、インビボの血小板凝集の抑制が証明される。”
(842頁参照) “血小板の凝集可能性は正常血圧よりら高血圧の場合に
増大し、・・・・・・血小板異常はアテローム性動脈硬
化症のリスク要因となりうるらのであり、・・・・・・
カプトプリルがその面圧降下効果に加えて、抗血小板凝
集効果を有するならば、カプトグリルは高血圧症に付随
するアテローム性動脈硬化症および血栓疾病の予防に極
めて有用となろう。”(843頁参照) K、ミズノらの「日本内分泌学会誌J(1984年2月
20日)、“高血圧患者における血清リポパーオキシド
量およびレニンーアンギオテンシンーアルドステロンお
よびカリクレイン−キニン系に対する、アンギオテンシ
ンI変換酵素抑制剤であるカプトグリルの効果“に、カ
プトグリルは、高血圧患者における血清リボパーオキシ
ド濃度(LPX)誘発アテローム性動脈硬化症を予防す
る有効な抗高血圧剤であることが開示されている。
K、ミズノらの「東北J 、Exp、Med、 J(1
43(1)、127〜128頁、1984年5月)、“
高血圧患者における血清脂質パーオキシド量に対するカ
プトプリルの急性効果”で、高血圧症に併発するアテロ
ーム性動脈硬化症の治療に対する可能な治療アプローチ
として、カプトプリルにょるアンギオテンシン変換酵素
の抑制か提案されている。
アテローム性動脈硬化症におけるレニンーアンギオテン
シン系の役割は、明らかでない。カンプベルーボスウエ
ル・アンド・ロバートソンのrExp。
and  Mo1.PatholJ(35,265頁、
1981年)に、アンギオテンシン■は単離したヒトの
血管平滑筋細胞の増殖を刺激することが報告されている
が、ゲイステルファーらのrc irc、Res、 J
(62,749〜756頁、1988年)では、単離し
たラットの血管平滑筋細胞の増殖(但し、成長の刺激は
除く)についての開示はない。
M、オーバーターフらのrAtheroscleros
isJ(59,383〜399頁、1986年)に、コ
レステロール摂食ラビットにおけるACE抑制剤の研究
では、アテローム性動脈硬化症の発現に重要な効果を示
さないことが開示されている。
セシルのrTextbook  of  Medici
neJ(16版、239〜241頁)に、血圧はアテロ
ーム性動脈硬化を促進することが示されている(240
頁参照)。
オンデッティらのU、S、特許第4046889および
4105776号に、カプトグリルを含むプロリン誘導
体は、高血圧症の治療に有用なアンギオテンシン変換酵
素(ACE)抑制剤であることが開示されている。
ベトリロのU、S、特許第4337201号に、ホシノ
プリルを含むホスフィニルアルカノイル置換プロリン類
は、高血圧症の治療に有用なACE抑制剤であることが
開示されている。
U、S 特許第4374829号に、エナラプリルを含
むカルボキシアルキルジペプチド誘導体は、高血圧症の
治療に有用なACE抑制剤であることが開示されている
カラニュースキーらのU、S、特許第4452790号
に、(S)−1−[6−アミノ−2−[[ヒドロキン(
4−フェニルブチル)ホスフィニル]オキシ]−1−才
キソヘキシル]L−プロリン(SQ29852、セラナ
ブリル)を含むホスホネート置換アミノ酸もしくはイミ
ノ酸およびこれらの塩が開示されている。これらの化合
物は、高血圧症の治療に有用なACE抑制剤である。
オンデッティらのU、S、特許第4316906号に、
高血圧症の治療に有用なACE抑制剤であるエーテルお
よびチオエーテルメルカプトアシルプロリン類が開示さ
れている。
発明の構成と効果 本発明によれば、ACE抑制剤、特にたとえばカプトプ
リルやゾフェノプリルなどのメルカプト含有ACE抑制
剤は、冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延し、しから
アテローム硬化損傷を削減することによって、アテロー
ム硬化を安定化しうろことがわかった。
すなわち、本発明は、ACE抑制剤から成る哨乳動物の
冠動脈のアテローム硬化の退行または安定化用薬剤を提
供するものである。治療上有効量のACE抑制剤を全身
投与、たとえば経口または非経口投与することにより、
哺乳動物の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延したり
、アテローム硬化損傷を削減することができる。
本発明において、高血圧患者または正常血圧患者にAC
E抑制剤を投与することができる。
本発明の好ましい興体例において、メルカプト(−S−
)含有ACE抑制剤を用いる。メルカプト含有ACE抑
制剤は、低密度リボプロティン(LDL)の酸化を防止
し、このため、LDLはアテローム硬化の脂肪条痕損傷
を発生する組織大食細胞に吸収されないことが理論的に
分析されている。
しかしながら、これらのACE抑制剤か抗アテローム硬
化効果を発揮する他のメカニズムが存在しうる。
本明細書で用いる、アテローム硬化の“安定化”とは、
アテローム硬化の進展を遅延し、および/または新たな
アテローム硬化損傷の形成を抑制することを指称する。
本明細書で用いろ、アテローム硬化の“退行“とは、ア
テローム硬化損傷を減少および/または削除することを
指弥する。
本発明において、ACE抑制剤は冠動脈のアテローム硬
化を安定化または遅延化し、しから売者が高血圧または
正常血圧のいずれにも拘らず、冠動脈のアテローム硬化
症またはアテローム硬化損傷を減少らしくは削除(退行
)しうるという事実は、特に驚くべきことである。現在
までのところ、高血圧患者のアテローム硬化と共に、ア
テローム硬化の治療にACE抑制剤を用いることについ
ての提案はなされていない。さらに、ACE抑制剤が、
冠動脈の治療に特に有効で、しかも高血圧または正常血
圧患者のいずれにもその冠動脈のアテローム硬化の退行
に作用することが、以前に認識されていたことは決して
ない。
本発明で使用しうるACE抑制剤としては、メルカプト
(−S−)成分を含有するものが包含され、たとえば上
記オンデッティらのU、S、特許第4046889号に
開示の如き、置換プロリン誘導体[カプトグリル、すな
わち、l−[(2S)−3−メルカプト−2−メチルプ
ロピオニル]L−プロリンが好ましい]、およびU、S
、特許第4316906号に開示の如き、置換プロリン
類のメルカプトアシル誘導体(ゾフェノプリルが好まし
い)が挙げられる。
本発明で使用しうるメルカプト含有ACE抑制剤の池の
具体例としては、r Cl in、 E xp、 P 
harmacof、 r’hysio1. J(I 0
1131頁、1983年)に開示のレンチアブリル(サ
ンテン社のフェフチCH* CO,H のビボブリル、 および式: の)’ S 980が挙げられる。
さらに、本発明で使用しうるACE抑制剤の他の具体例
としては、上記U、S、特許第4374829号に開示
のらの[N −(+−エトキシカルボニル−3−フェニ
ルプロピル)−L−アラニル−しプロリン、すなわち、
エナラプリルが好ましい]、U、S、特許第44527
90号に開示のホスホネート置換アミノ酸もしくはイミ
ノ酸またはこれらの塩[(S)−1−C6−アミノ−2
−[[ヒドロキシ(4−フェニルブチル)ホスフィニル
]オキシ]−1−オキソヘキシル]L−プロリン(SQ
29852またはセラナプリル)が好ましい]、上記U
S、特許第4168267号に開示のホスフィニルアル
カノイルプロリン類[ホシノプリルが好ましい]、U、
S、特許第4337201号に開示のホスフィニルアル
カノイル置換プロリン類、および上記U、S、特許第4
432971号に開示のホスホンアミデート類が挙げら
れる。
さらに、本発明で使用しうるACE抑制剤の他の具体例
としては、ヨーロッパ特許第80822および6066
8号に開示のビーチャム社のBRL36378:rCA
、 J(I O2,72588v)およびr J ap
、 J 、 P harmacol 、 J(±見、3
73頁、1986年)に開示のチュウガイ社のMC−8
3S、;U、に、特許第2103614号に開示のチバ
・ガイギー社のCG514824、すなわち、3−([
1−エトキシカルボニル−3−フェニル−(IS)−プ
ロピル]アミン)−2,3,4,5−テトラヒ許出願第
12−401号に開示のリシノプリル(メルク社):U
、S、特許第4385051号に開示のイントラプリル
(デラブリル) :r J 、 CadiovascP
 harmacol 、 J(5,643,655頁、
1983年)に開示のイントラプリル(シェリング社)
:rActa、Pharmacoi、ToxicolJ
(59(増補5)、173頁、1986年)に開示のス
ピラプリル(シェリング社);rEur、J、Cl1n
、Pharmacol、J(31,519頁、1987
年)に開示のベリンドプリル(ザービア社):U、S、
特許第4344949号に開示のキナプリル(ワーナー
・ランバート社)およびrPharmacologis
t J(2G、243,266頁、+984年)に開示
の(1925(ワーナー・ランバート社)、すなわち、
[3S−[2[R(*)、R(*)]33* R()コー2−[2−[[1−(エトキンカルボニル)
−3−フェニルプロピル]アミノ]−1−才キソプ口ピ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7〜ジメト
キシ−3−イソキノリンカルボン酸・HC&;r J 
、Med、 Chem、 J(26,394頁、198
3年)に開示のWY−44221(ワイエス社)が挙許
出願第12−401号に開示のリシノプリル(メルク社
)、U、S、特許第4385051号に開示のイントラ
プリル(デラブリル):rJ 、Cadiovasc。
P harmacol 、 J(5,643,655頁
、1983年)に開示のイントラプリル(シエリング社
);rActa、 P harmacol、 T ox
icol J(59(増補5)、173頁、1986年
)に開示のスピラブリル(シエリング社):rEur、
 J 、CIin、 Pharmacol、J(31,
519頁、1987年)に開示のベリンドブリル(サー
ビア社):U、S、特許第4344949号に開示のキ
ナプリル(ワーナー・ランバート社)および「Phar
macologistJ(26,243,266頁、1
984年)に開示のCl925(ワーナー・ランバート
*  * 社)、す−なわち、[3S=[2[R()、R()ココ
3* R()]−2−[2−[[1−(エトキシカルボニル)
−3−フェニルプロピル]アミノ]−1−オキソプロピ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−シメト
キシー3−イソキノリンカルボン酸・HCQ:r J 
、Med、 Chem、 J(26,394頁、198
3年)に開示のwy−44221(ワイエス社)が挙げ
られる。
これらのACE抑制剤の中で、プロリン誘導体まf二は
置換プロリン誘導体が好ましく、最ら好ましいのはメル
カプト基を有するかかるACE抑制剤である。
本発明において治療を行うには、ACE抑制剤を哺乳動
物(たとえばウマ、ウシ、イヌ、ネコおよびヒト)に投
与することができ、その場合、通常の全身投与剤形、た
とえば錠剤、カプセル剤、エリキシル剤または注射液剤
、並びに血流にACElIII制剤を放出する平削の形
状で配合することができる。また、かかる剤形は必要な
担体物質、賦形剤、潤滑剤、緩衝剤、増量剤(たとえば
マンニトール)、酸化防止剤(アスコルビン酸または重
亜硫酸ナトリウム)等を包含する。経口投与剤形が好ま
しいが、筋肉内、腹膜内、または静脈内潅腸および平削
などの非経口投与剤形ら同様に満足な結果が得られる。
投与用量は、患者の年令、体重および症状、並びに投与
法、投与剤形、生活規則および所望結果に応じて注意深
く調整すべきである。
すなわち、経口投与の場合、満足な結果を得るには、A
CE抑制剤を約0.01〜l OOtx9/に9、好ま
しくは約0.1〜25n/に9の量で使用すればよい。
好ましい経口投与剤形(たとえば錠剤またはカプセル剤
)は、ACE抑制剤を約0.1〜500Q、好ましくは
約5〜200mg(より好ましくは約10〜15QJI
g)の量で含有する。
非経口投与の場合、ACE抑制剤を約0.005〜*O
o/kq、好ましくは約0,01〜@Rg/に9の量で
使用する。
本発明の薬剤は、上述の剤形で、1日当り1回または2
〜4回の分割投与することができる。患者への投与は最
初は低用量で、次いで徐々に投与量を増やして行くこと
が推奨される。
各種火きさの、たとえば全量的50〜700mgの錠剤
を製造することができ、これらの錠剤は上述の投与量の
活性成分を含有し、残りの成分は生理学的に許容しうる
担体、または医薬実務で許容させる池の物質である。勿
論、これらの錠剤に分別投与を行うための刻み目を入れ
ることができる。
また同様に、ゼラチンカプセル剤ら配合することができ
ろ。
また液体製剤は、活性成分を医薬投与で許容しうろ通常
の液体ビヒクルに対し、1〜4杯の基サジで所望用量と
なるように溶解または懸罰することによって製造するこ
とができる。
かかる投与剤形は、181回または2〜4回の生活規則
で患者に投与することができる。
約5〜250+gのACE抑制剤を含有する平削は、通
常の平削基剤(たとえばU、S 特許第4344968
.4265875および4542020号に開示の基剤
)を用い、1日当り1〜4側の平削使用で所望用量とな
るように配合して製造することができる。
本発明の薬剤を製剤する場合、医薬実務で許容される方
法に従って、上記量の活性成分を生理学的に許容しうる
ビヒクル、担体、賦形剤、結合剤、保存剤、安定化剤、
フレーバー等といっしょに個々の単位投与剤形で調合す
る。
錠剤に配合しうる助剤の具体例としては、トラガカント
ゴム、アカシアゴム、コーンスターチまたはゼラチンな
どの結合剤ニリン酸二カルシウムまf二はセルロースな
どの賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギ
ン酸などの崩壊剤ニステアリン酸またはステアリン酸マ
グネシウムなどの潤滑剤;スクロース、ラクトースまた
はサッカリンなどの甘味剤ニオレンジ油、ペパーミント
、冬緑油またはチェリー油などのフレーバーが挙げられ
る。単位投与剤形がカプセル剤のとき、カプセル剤は上
記種類の成分に加えて、脂肪油などの液体担体を含有し
てもよい。コーテイング材としであるいは単位投与剤形
の物性を改変させるために、他の種々の物質を存在させ
てもよい。たとえば、錠剤またはカプセル剤をセラック
らしくは糖分または両方でコーティングすることができ
る。シロップのエリキシル剤は、有効成分、担体として
水またはアルコール等、可溶化剤としてグリセロール、
甘味剤としてスクロース、保存剤としてメチルおよびプ
ロピルパラベン、染料およびフレーバー(たとえばチェ
リー浦またはオレンジ油)を含有することができる。
上述の如く製剤した本発明の薬剤を長期にわたり、すな
わち、アテローム硬化の治療が必要な限り、その期間中
投与する。また、週2回、週1回、月1回などの間隔で
放出しうる徐放性製剤ら採用することができる。なお、
最小限の薬効を達成するには、少なくともl〜2週間の
投与期間か必要である。
次に挙げる実施例は、本発明の好ましい具体例である。
実施例1 高血圧または正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の
進行を遅延したり、該患者の冠動脈のアテローム硬化損
傷を削除するのに経口投与に好適なカプトプリル製剤を
、以下に示す。
成分               −り一1−[(2
’F;)−3−メルカプト−2−メチルプロピオニル]
L−プロリン(カプトグリル)00 コーンスターチ       −一−50ゼラチン  
        −−−7.5アビセル(A vice
l)(微精品セルロース)5 ステアリン酸マグネシウム  −−−2.5上記成分か
ら、100x9のカプトプリルをそれぞれ含有する10
00個の錠剤を、以下の手順で製造する。
カプトグリルおよびコーンスターチをゼラチンの水溶液
と混合する。混合物を乾燥し、粉砕して微粉末とする。
アビセル、次いでステアリン酸マグネシウムを粗砕しな
がら混和する。次にこれをタブレット成形機で打錠して
、100319の活性成分をそれぞれ含有するl000
aIの錠剤を形成し、これらを上述のアテローム硬化の
治療に使用する。
実施例2 吸塵              」−カプトプリル 
      −−−200ラクトース        
 −−−100アビセル          −−−1
50コーンスターチ     、  −−−50ステア
リン酸マグネシウム  −m−5上記成分から、200
11gのカプトプリルをそれぞれ含有する1000個の
錠剤を、以下の手順で製造する。
カプトプリル、ラクトースおよびアビセルを混合し、次
いでコーンスターチとブレンドする。ステアリン酸マグ
ネシウムを加える。乾燥した混合物をタブレット成形機
で打錠して、200mgの活性成分をそれぞれ含有する
1000個の錠剤(505mg)を形成する。これらの
錠剤に、着色剤としてレーキ含有イエロー#6を有する
、メチルセルロース(Methocel  E l 5
 )の水溶液をコーティングする。得られる錠剤を高血
圧または正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の進行
を遅延したり、該患者の冠動脈のアテローム硬化損傷を
削減するのに使用する。
実施例3 25019のカプトグリルをそれぞれ含有するツ−ピー
ス#Iゼラチンカプセルに、下記成分の混合物を充填す
る。
盛分−−グー カプトプリル        −−−250ステアリン
酸マグネシウム  −一−7ラクトース(USP)  
    −−−193得られるカプセル剤を、高血圧ま
たは正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅
延したり、該患者の冠動脈のアテローム硬化損傷を削減
するのに使用する。
実施例4 高血圧または正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の
進行を遅延したり、該患者の冠動脈のアテローム硬化損
傷を削減するのに使用する注射液を以下の手順で製造す
る。
成分               −グーカプトプリ
ル       −−−250メチルパラベン    
   −m−5プロピルパラベン      −−−1
塩化ナトリウム       −−−259注射用水(
適量)        −−−5+!上記成分の内、カ
プトグリル、保存剤および塩化ナトリウムを3aの注射
用水に溶解し、次いで容量を5Qに調整する。溶液を殺
菌フィルターで濾過し、これを殺菌バイアルに無菌充填
し、次いで殺菌ゴム栓で封鎖する。各バイアルは5dの
注射液を含有し、注射液の濃度は活性成分100即/肩
Qである。
実施例5〜8 カプトグリルの代わりにN−(1−エトキシカルボニル
−3−フェニルプロピル)−L−アラニル−L−プロリ
ン(エナラプリル)を用いる以外は、実施例1〜4と同
様にして、高血圧または正常血圧患者の冠動脈のアテロ
ーム硬化の進行を遅延したり、該患者の冠動脈のアテロ
ーム硬化損傷を削減するのに用いる投与製剤を製造する
実施例9およびlO 通常の平削基材(たとえばU、S、特許第434496
8.4265875または4542020号に記載の基
材)と、N−(1−エトキシカルボニル−3−フェニル
プロピル)−L−アラニル−L−プロリン(エナラプリ
ル、40即)またはカプトグリル(25m9)を含有す
る平削を製造し、これらを高血圧または正常血圧患者の
冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延したり、該患者の
冠動脈のアテローム硬化損傷を削減するのに用いる。
実施例11 高血圧または正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の
進行を遅延したり、該患者の冠動脈のアテローム硬化損
傷を削減するのに好適なゾフェノプリル製剤を、以下に
示す。
監             」− [1(S)、4(S)]−1−[3−(ベンゾイルチオ
)−2−メチル−1−才キソプ口ピル−4−(フェニル
チオ)]−]Lグーロリンゾフェノプリル)−−−10
0 コーンスターチ       −m−50ゼラチン  
        −−−7.5アビセル       
   −−−25ステアリン酸マグネシウム  −−−
2.5上記成分から、100319のゾフェノプリルを
それぞれ含有する1000個の錠剤を、以下の手順で製
造する。
ゾフェノプリルおよびコーンスターチを、ゼラチンの水
溶液と混合する。混合物を乾燥し、粉砕して微粉末とす
る。アビセル、次いでステアリン酸マグネシウムを粗砕
しながら混和する。次にこれをタブレット成形機にて打
錠し、100m9の活性成分をそれぞれ含有する100
0gの錠剤を形成し、これらを上述のアテローム硬化の
治療に用いる。
実施例I2 敷               重量部カプトプリル
           27クエン酸        
        30微結晶セルロース*43 注*)カプトプリルの化学純度を反映するため、使用量
を変えてもよい。
上記組成分を有し、6時間内の期間にわたりゆっくりと
、ACE抑制剤であるカプトプリルを放出しうる、改良
した徐放性のビーズ状製剤を、以下の手順で製造する。
上記各成分を混合し、遊星形ミキサーで水を用いて混練
し、湿潤素材を形成する。この湿潤素材をN1ca  
E1240押出機に通して、押出物(直径1+nm以下
)を形成する。次いで、押出物をN1caスフエロナイ
ザー(spheronizer)に通して、ビーズを形
成する。次に、ビーズを棚型オーブン乾燥器中40℃で
12〜18時間、または流動床乾燥話中で2〜4時間乾
燥する。このように形成したビーズの少量を、高血圧ま
たは正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅
延したり、該患者の冠動脈のアテローム硬化損傷を削減
するのに用いる、硬質シェル型医薬カプセルに充填する
実施例13 下記組成を有する改良した徐放性のコートビーズ製剤を
、以下の手順で製造する。
(i)コアー           肩9/投与カプト
プリル     −−−100 微結晶セルロース    −−−159.1クエン酸 
        −−−37,0ラクトース     
  −一−74,1(ii)シールコート ヒドロキシプロピルメチルセルロース −−一 約8.3 ポリエチレングリコール −m−約2.8(iii)バ
リヤーコート セルロースアセテート・フタレート ーーー 約4,2 アセチル化モノグリセライド類(Myvacet9−4
0)       −−一 約1.3先ず、ビードコア
ーを実施例12の記載に準じて作成する。ビードコアー
を乾燥した後、これらを以下の示す2工程でコーティン
グする。すなわち、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス(7,5重量%)およびポリエチレングリコール(2
,5重量%)の水溶液を調製し、これをビードコアーに
スプレーして、シールコートを形成する。次に、かかる
ビーズに、セルロースアセテート・フタレート(30重
量%)とアセチル化モノグリセライド類(9,5重量%
)の混合物の水分散液を用いて、バリヤーコートをコー
ティングする。次いで、得られるビーズを、高血圧また
は正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延
したり、該也者の冠動脈のアテローム硬化損傷を削減す
るのに有用な硬質シェル型医薬カプセルに充填する。
実施例14 下記組成を有する改良した徐放性のコートビーズ製剤を
、以下の手順で製造する。
コアー              重量%カプトプリ
ル      −−−26.2クエン酸       
   −−−29,1微結晶セルロース     −−
−41.8フィルムコート ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートーー 
 −約 2 、6 クエン酸トリエチル    −一一約0.3ビーズコア
ーを実施例12の記載に準じ作成する。
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(9部
)およびクエン酸トリエチル(1部)を、エチルアルコ
ール(90部)に溶解し、次いでこれを上記ビーズコア
ーにスプレーして、コーテイング物を形成する。このよ
うに形成したコートビーズを、高血圧または正常血圧患
者の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延したり、該患
者の冠動脈のアテローム硬化損傷を削減するのに有用な
硬質シェル型医薬カプセルに充填する。
実施例15〜19 下記のACE抑制剤、有機酸および結合剤(または賦形
剤)を用いる以外は、実施例13〜15と同様にして、
各種のビーズ製剤を製造でき、これらを高血圧または正
常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延した
り、該患者の冠動脈のアテローム硬化損傷を削減するの
に使用する。
実施例15 ACE抑制剤:N−(1−エトキシカルボニル3−フェ
ニルプロピル)−L−プロリン有機酸:クエン酸 結合削;微結晶−セルロース 実施例16 .A CE抑制剤:(S)−1−[6−アミノ−2−[
[ヒドロキシ(4−フェニルブチル)ホスフィニル]オ
キシ]−1−オキソヘキシル]L−プロリン有機酸:マ
レイン酸 結合剤:微結晶セルロースおよびヒドロキシプロピルメ
チルセルロース 実施例17 ACE抑制剤:リシノプリル 有機酸:酒石酸 結合剤:カルボキシメチルセルロース・NaX檄匹上1 ACE抑制剤:ゾフェノプリル 有機酸:コハク酸 結合剤:ゼラチン、ペクチンおよびカルボキシメチルセ
ルロース・Na 実施例l9 ACE抑制剤:ホシノプリル 有機酸・マレイン酸 結合剤;微結晶セルロース 実施例20 実施例11のゾフェノプリルの代わりに1009のピボ
プリルを用いて、1ofRyのビボプリルをそれぞれ含
有する1000個の錠剤を製造し、これらを高血圧また
は正常血圧患者の冠動脈のアテローム硬化の進行を遅延
したり、該患者の冠動脈のアテローム硬化損傷を削減す
るのに使用する。
実施例21 区外                −1−YS89
0         −−−200ラクトース    
     −−−100アビセル          
−−−150コーンスターチ       −−−50
ステアリン酸マグネシウム  −m−5上記成分から、
200R9のYS890をそれぞれ含有する1000個
の錠剤を、以下の手順で製造する。
YS890、ラクトースおよびアビセルを混合し、次い
でコーンスターチとブレンドする。乾燥した混合物をタ
ブレット成形機で打錠して、2゜01!9の活性成分を
それぞれ含有するtooo個の錠剤(505319)を
形成する。これらの錠剤に、着色剤としてレーキ含有イ
エロー#6を有する、メチルセルロース(Methoc
el  E 15 )の溶液をコーティングする。得ら
れる錠剤を、高血圧または正常血圧患者の冠動脈のアテ
ローム硬化の進行を遅延したり、該患者の冠動脈のアテ
ローム硬化損傷を削減するのに使用する。
実施例22 アテローム性動脈硬化症のカニクイザルのアテローム硬
化の発現に対するカプトグリルの効果を研究するため、
以下に示す実験を行った。
概要 コレステロール摂食カニクイザルのアテローム硬化の発
現に対し、カプトグリルによる6ケ月治療の効果につい
て研究する。得られる結果により、カプトグリルはアテ
ローム硬化の進行を遅延化することが認められろ。頚動
脈、腹大動脈および冠動脈のアテローム硬化の進行は、
カプトプリル治療動物において劇的に減少する。使用し
たカプトプリルの投与用量は、全血清コレステロール量
を実質的に変える乙のではす<、かつ全コレステロール
/HDL比に対する影響もない。
方法 動物724匹の野生成雄カニクイザル(体重的3゜5k
g)を使用する。全てのサルには、前処置として、間接
血圧、全血清コレステロール、血清HDL1および血清
トリグリセライドの測定を含む臨床測定を行う。
治療:サルをランダムに、1群6匹の4群に分ける。“
対照”群の6匹には、標準基本食を与える。
残りの3群は、トータル2%のコレステロールおよび2
0%の脂肪を含有する高コレステロール食で、6ケ月間
にわたって維持する。“対照”および“高コレステロー
ル”群に、!82回経ロブラシーボを与える。“低カプ
トグリル”群には、1日2回25 R9/&9(p、o
、)のカプトグリルを与え、“高カプトプリル°群には
、1日2回50 j+9/に9(p、o、)のカプトグ
リルを与える。食物と薬物の消費を毎日監視する。
血圧測定:治療の藺、治療開始後3ケ月および6ケ月目
に間接血圧を測定する。ケタミン(!0ズ9/に9)の
筋肉内注射に続いて、クリチコン・グイナマップ・ビタ
ル・サインズ・モニター(Critikon  D i
namap  V 1tal  S 1gn5  Mo
n1tor)を用い、5〜lOを要して血圧測定を行う
。測定はカプトプリル投与の1.5〜2時間後に行う。
採血;l、3および5ケ月目(投与のlよび16時間後
)に採血を行い、カプトプリルの血漿濃度を測定する。
さらに、全血清コレステロール、血清HDL、および血
清トリグリセライドの測定のため、2.4および6ケ月
目に採血を行う。
検死二6ケ月後にサルの検死を行う。ベンドパルビター
ル・ナトリウム(25x9/ kg)を用いて、外科麻
酔を行う。腹大動脈を鉗子で固定し、腸骨動脈を取出し
、内皮関連弛緩のインビトロ研究用の生理学的溶液に入
れる。腸骨動脈を取出してから、100j19の潅流圧
を用い、食塩水でサルを注流する。心臓を取出し、10
0mmHgにてホルマリンで加圧固定する。内外部の頚
動脈を付けた膨大動脈および腹大動脈を取出し、食塩水
に入れる。
血管組織標本二人動脈および頚動脈から余分な外膜を除
去する。写真をとる全血管の背面および内腔面に、縦の
カットを入れ、後に表面積を測定する。次に、下記3つ
の隔離実在物について、切除脈管構造を調べる。
頚動脈:上腕頭部動脈の起点から始まり、内外頚動脈の
分岐に対しIc!I遠位で終る胸大動脈二動脈管索の搬
痕の近位から始まり、腹腔動脈の起点で終る 腹大動脈:腹腔動脈の起点から始まり、腸骨分岐で終る 1つの頚動脈、5mm切片の膨大動脈(肋間動脈の起点
にすぐ近く)、および腹大動脈(縦にカット)の2分の
1をフラットに置き、ホルマリン中に固定し、後に組織
を加工する。他の頚動脈、および残りの膨大動脈および
腹大動脈を凍結し、全組織コレステロールの測定に用い
る。
潅流した心臓をホルマリン中に貯蔵し、後に右冠動脈、
左弓状弯曲動脈、および左前位下行動脈の冠動脈の組織
を加工する。
肉眼的病理:脂肪条痕およびプラグで覆われた内腔面の
領域を、検死のときにとった写真から分析する。脂肪条
痕は、“脈管内膜の平面上に浮き上がらない斑点らしく
は縞の不透明領域”で定義される。脂肪プラグは、“線
維筋キャップ(fibroIIluscular ca
p)を有さず、かつ真珠外観を呈しない浮き上がったア
テローム硬化損傷〃で定義される。
線維性プラグは、“肉眼で見える線維筋成分を持ち、真
珠の可視外観を呈する浮き上がったアテローム硬化損傷
”で定義される。
組織病理:ホルマリン固定組織の輪切りを作成し、標準
組織技術を用いて光学顕微鏡検査を行う。
アルデヒド−ツクシンを用いてスライドを染色し、エラ
スチン(elast in)を行う。映像分析を用いて
、媒体領域および脈管内膜領域の測定を行う。これらの
測定から、下式の脈管内膜損傷率(%)を計算すること
により、アテローム硬化のきびしさを判定する。
脈管内膜損傷率(%) 内弾性層面積(IEL) 組織コレステロール定量:標準クロロホルム/メタノー
ル抽出法を用いて、脂質を抽出する。
近見: 対照群(標準食)の1匹のサル(#29)は、実験の途
中で呼吸問題が発現したので、安楽死させた。
最終診断より、気管支肺炎と肺吸虫症が認められた。
高カプトプリル群の1匹のサル(#45)を、統計学上
部外者と見なし、かつ肉眼的病理(表3)および組織病
理(表4および5)の統計的評価から排除した。
結果 血圧:高用量のカプトプリルは、3および6ケ月目の正
常血圧サルにおいて血圧を有効に降下せしめ、低用量の
カプトグリルは6ケ月目で血圧を降下せしめた。血圧に
関して高コレステロール食の影響はなかった(表1)。
表中、平均値上S、E、M、:N=6 a)N=5(#29のサルは肺吸虫症によって死ぬ) *)対照群および高コレステロール群と実質的に異なる
(p<o、os) C)高コレステロール群とは実質的に異なるが、対照群
とはそうではない(P<0.05)心拍数:心拍数は約
140〜190bpm間で変化し、カプトプリルあるい
は高コレステロール食による影響はなかった。
血清脂質:コレステロール食は、対照レベルと比較する
と、全血清コレステロール量を実質的に高め、かつ血清
HDL量を実質的に減少せしめた(表2)。カプトプリ
ル治療群における全血清コレステロール量および血清H
DL量は共に、高コレステロール群と比較して、実質的
に少ないが、これらの差異は統計学上、重要ではない。
血清トリグリセライド量は治療期間中に変化しなかった
表中、数値は治療期間(前記方法の採血の項を参照)中
の全測定値の平均値(±S、E、M、)を示す−N=6 a)N=5(#29のサルは肺吸虫症によって死ゐ)、
高コレステロール群と2つのカプトプリル投与群との間
で実質的な差異はない(P<0.05) 血漿カプトグリル濃度を分析したところ、投与1時間後
の血漿カプトプリル濃度は、低用量群で約3μ9/酎お
よび高用量群で約6μ9/mQ、であった。16時間で
の血漿濃度は、低用量群および高用量群に対し、それぞ
れ約1μ9/R(lおよび2μ9/m(lであった。
肉眼的病理(頚動脈):脂肪条痕およびプラグで覆われ
た内腔面の面積を計算し、データを全内腔面面積の百分
率で表示する(表3)。いずれのサルの頚動脈において
も、肉眼で見える線維性プラグはなかった。ここで示す
結果は、右頚動脈のものである。なお、左頚動脈からも
同様な結果が得られた。
表中、平均値±S 、 E 、 M 、 : N = 
6a)N=5に#29のサルは肺吸虫症によって死ぬ) b)N=5(#45のサルは統計的部外者として排除、
損傷面積率は100%) *)高コレステロール群と実質的に異なる(P<0.0
5) 組織病理(頚動脈および大動脈セグメント):高コレス
テロールーブラシーボ群の以下に示す動脈は全て、標準
食(対照)群と比較して、脈管内膜損傷に実質的な増加
が認められた。動脈として頚動脈分岐(CB)、総頚動
脈(CC)、腹大動脈(AA)および膨大動脈(TAX
表4)。頚動脈分岐の損傷は、他の3つの動脈セグメン
トの損傷よりもきびしかった。しかしながら、高用量の
カプトグリル(50x9/に9、BID)は損傷を50
%以上減少せしめ、低用量のカプトプリル(25tx9
/ kg、BID)は脈管内膜損傷を36%減少せしめ
た。また総頚動脈および腹大動脈においても、重要な損
傷減少が見られた。膨大動脈(TA)は、他の動脈セグ
メントよりもきびしい損傷は少なく、カプトプ リルの影響は重要でなかった。
(以下余白) 表中、平均値±S、E、M、:N=6 a)  N=5(#29のサルは肺吸虫症によって死ぬ
) b)N=5(#45のサルは統計的部外者として排除、
このサルの脈管内膜損傷率は、CB、CC%TAおよび
AAに対し、それぞれ538%、37.5%、8.0%
および31.0%)*)高コレステロール群と実質的に
異なる(P<0.05) C)対照群と実質的に異なる(P<0.05)組織病理
(冠動脈):右冠動脈(RCA)、左弓状弯曲動脈(L
CX)および左面位下行動脈(LAD)において、脈管
内膜損傷率(%)を測定する。対照群(標準食)におい
て、脈管内膜領域が薄すぎるため、10倍対物レンズを
用いて正確に測定することができなかった。高コレステ
ロール食では、3つ全ての冠動脈において実質的な損傷
発現が生じた(表5)。高用量のカプトプリルは、RC
Aでの損傷発現を完全に防止し、かつLCXおよびLA
Dの両方に損傷発現の実質的な減少をもたらした。
また低用量のカプトプリルは、3つの全ての冠動脈にお
いて損傷形成を減少せしめたが、LADにおいてはその
減少はわずかであった。
表5.脈管内膜損傷率二冠動脈 群 右冠動脈  左弓状弯曲 左前位下行 動脈    動脈 標準対照a  0.0±0.0 高コレステトル     5.9±2.3゜低カプトプ
リル 高カフ°ドア°リル b  0.0±0.0*0、0±
0.O H.4+4.6c 5、5±3.7 0、9±0.6・ 0、0±0.0 6、2±1.Oc 1、6±1.3* 0、1±0.1* 表中、平均値±S.E.M.:N=6 a)N=5(#29のサルは肺吸虫症によって死ぬ) b)N=5(#45のサルは統計的部外者として排除、
このサルの脈管内膜損傷率は、RCAおよびLCXに対
し、それぞれ0.0%および43、2%で、このサルの
LADにおける損傷率は測定せず) *)高コレステロール群と実質的に異なる(P<0.0
5) C)対照群と実質的に異なる(p<o.05)結論 この実験の主要目的は、カプトプリルの経口投与が、コ
レステロール摂食カニクイザルのアテローム硬化の発現
を抑制するかどうかを判定することである。得られる結
果から、カプトプリルはアテローム硬化の進行を遅延す
ることが認められる。
すなわち、この実験で、カプトプリル治療動物において
頚動物、腹大動脈および膨大動脈の脈管内膜損傷は減少
されることが認められる。しから、カプトプリル治療動
物において、冠動脈の脈管内膜損傷は劇的に解消される

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アンギオテンシン変換酵素抑制剤から成ることを特
    徴とする哺乳動物の冠動脈のアテローム硬化の退行また
    は安定化用薬剤。 2、冠動脈のアテローム硬化損傷を安定化または退行せ
    しめる請求項第1項記載の薬剤。3、アンギオテンシン
    変換酵素抑制剤が、メルカプト含有アンギオテンシン変
    換酵素抑制剤である請求項第1項記載の薬剤。 4、高血圧患者に適用される請求項第1項記載の薬剤。 5、正常血圧患者に適用される請求項第1項記載の薬剤
    。 6、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、置換プロリン
    誘導体である請求項第1項記載の薬剤。 7、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、メルカプト成
    分を含有する置換プロリン誘導体である請求項第1項記
    載の薬剤。 8、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、置換プロリン
    誘導体である請求項第4項記載の薬剤。 9、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、カプトプリル
    である請求項第1項記載の薬剤。10、アンギオテンシ
    ン変換酵素抑制剤が、ゾフェノプリルである請求項第1
    項記載の薬剤。 11、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、フェンチア
    プリルである請求項第1項記載の薬剤。 12、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、ホスホネー
    ト置換アミノ酸もしくはイミノ酸またはそれらの塩、プ
    ロリン誘導体、置換プロリン誘導体、置換プロリンのメ
    ルカプトアシル誘導体、カルボキシアルキルジペプチド
    誘導体、ホスフィニルアルカノイルプロリン誘導体、ま
    たはホスホンアミデート誘導体である請求項第1項記載
    の薬剤。 13、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、エナラプリ
    ルまたはリシノプリルである請求項第1項記載の薬剤。 14、アンギオテンシン変換酵素抑制剤が、ホシノプリ
    ルまたは(S)−1−[6−アミノ−2−[[ヒドロキ
    シ(4−フェニルブチル)ホスフィニル]オキシ]−1
    −オキソヘキシル]L−プロリン(セラナプリル)であ
    る請求項第1項記載の薬剤。 15、剤形が錠剤、カプセル剤または注射液剤である請
    求項第1項記載の薬剤。
JP2286929A 1989-10-23 1990-10-23 冠動脈のアテローム硬化の退行または安定化用薬剤 Pending JPH03151328A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US426,139 1989-10-23
US07/426,139 US5061694A (en) 1989-10-23 1989-10-23 Method for stabilizing or causing regression of atherosclerosis in coronary arteries employing an ace inhibitor

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03151328A true JPH03151328A (ja) 1991-06-27

Family

ID=23689470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2286929A Pending JPH03151328A (ja) 1989-10-23 1990-10-23 冠動脈のアテローム硬化の退行または安定化用薬剤

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5061694A (ja)
EP (1) EP0425956A3 (ja)
JP (1) JPH03151328A (ja)
CA (1) CA2026642A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008094852A (ja) * 1996-07-15 2008-04-24 Daiichi Sankyo Co Ltd 医薬

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5212165A (en) * 1989-10-23 1993-05-18 E. R. Squibb & Sons, Inc. Method for rehabilitating the vasorelaxant action of the coronary arteries impaired through atherosclerosis or hypercholesterolemia employing an ace inhibitor
US6630502B2 (en) * 1990-05-15 2003-10-07 E.R. Squibb & Sons, Inc. Method for preventing, stabilizing or causing regression of atherosclerosis employing a combination of a cholesterol lowering drug and an ace inhibitor
CA2042526A1 (en) * 1990-06-11 1991-12-12 Adeoye Y. Olukotun Method for preventing a second heart attack employing an hmg coa reductase inhibitor
US5157025A (en) * 1991-04-01 1992-10-20 E. R. Squibb & Sons, Inc. Method for lowering serum cholesterol employing a phosphorus containing ace inhibitor alone or in combination with a cholesterol lowering drug
HUT74584A (en) * 1994-02-14 1997-01-28 Merrell Pharma Inc Novel heterocycle fused benzazepine-2-mercaptoacetylamide disulfide derivatives useful as inhibitors of enkephalinase, process for producing them and pharmaceutical compositions containing them
US5484783A (en) * 1994-03-24 1996-01-16 Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. Hypocholesterolemic, antiatherosclerotic and hypotriglyceridemic mercaptoacetylamide and benzazapine derivatives
ATE189392T1 (de) * 1994-03-24 2000-02-15 Merrell Pharma Inc Hypocholesterolemische, antiatherosklerotische und hypotriglyceridemische verwendung von aminoacetylmercapto derivaten
DE69731840T2 (de) 1996-07-15 2005-08-04 Sankyo Co., Ltd. Pharmazeutische Zusammensetzungen enthaltend CS-866 und Insulinresistenz verbessernde Mittel und deren Verwendung zur Behandlung von Arteriosklerose und Xanthom
SE9903028D0 (sv) * 1999-08-27 1999-08-27 Astra Ab New use
DE60022525T2 (de) * 1999-08-30 2006-06-14 Sanofi Aventis Deutschland Ramipril zur vorbeugung von kardiovaskulären vorfällen
US20020142970A1 (en) * 2000-10-10 2002-10-03 Vaughan Douglas E. Method for treating or preventing cardiovascular disease via administration of an ace inhibitor
WO2002053161A1 (en) * 2000-12-29 2002-07-11 Alteon, Inc. Method for treating fibrotic diseases or other indications
US8569277B2 (en) * 2004-08-11 2013-10-29 Palo Alto Investors Methods of treating a subject for a condition

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4316906A (en) * 1978-08-11 1982-02-23 E. R. Squibb & Sons, Inc. Mercaptoacyl derivatives of substituted prolines
DE3536687A1 (de) * 1985-10-15 1987-04-16 Hoechst Ag Verfahren zur behandlung von atherosklerose, thrombose und der peripheren gefaesskrankheit
ZA896851B (en) * 1988-09-14 1990-06-27 Hoffmann La Roche Use of ace-inhibitors
DE3925759A1 (de) * 1989-08-03 1991-02-07 Thera Patent Verwaltungs Gmbh Verwendung von ace-inhibitoren fuer die atheroskleroseprophylaxe
US5212165A (en) * 1989-10-23 1993-05-18 E. R. Squibb & Sons, Inc. Method for rehabilitating the vasorelaxant action of the coronary arteries impaired through atherosclerosis or hypercholesterolemia employing an ace inhibitor
CA2026686A1 (en) * 1989-10-30 1991-05-01 Werner Tschollar Method for preventing onset of type ii diabetes employing an ace inhibitor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008094852A (ja) * 1996-07-15 2008-04-24 Daiichi Sankyo Co Ltd 医薬

Also Published As

Publication number Publication date
CA2026642A1 (en) 1991-04-24
EP0425956A3 (en) 1992-03-11
US5061694A (en) 1991-10-29
EP0425956A2 (en) 1991-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6312502B2 (ja) ジペプチジルペプチダーゼiv阻害剤の使用
JP3977724B2 (ja) 医薬組成物
JPH03151328A (ja) 冠動脈のアテローム硬化の退行または安定化用薬剤
WO2006048242A2 (en) Use of pirlindole for the treatment of diseases which are characterized by proliferation of t-lymphocytes and/or hyperproliferation of keratinocytes in particular atopic dermatitis and psoriasis
PT97806A (pt) Processo para a preparacao de composicoes farmaceuticas contendo pravastatina utilizadas para prevenir a manifestacao de reestenose apos angioplastia
JPH03153633A (ja) 2型糖尿病の予防用薬剤
JPH03151329A (ja) 冠状血管内皮の血管弛緩作用回復および冠状血管痙攣防止用剤
JPH02235822A (ja) 薬物耽溺治療用組成物
AU2004267972B2 (en) Method of stabilizing lipid-rich plaque and method of preventing rupture thereof
JPH0987176A (ja) 糸球体腎炎抑制剤
JP4824573B2 (ja) 腎不全、腎疾患または腎障害、特に糖尿病患者におけるこれらの治療のための医薬組成物
HUT59010A (en) Process for producing pharmaceutical compositions comprising ace-inhibitor suitable for preventing relapse after vasodilative intervention
US20070275996A1 (en) Use of Statins For The Treatment Of Metabolic Syndrome
JP3024789B2 (ja) 血圧降下剤
JPH02235819A (ja) ダイエット促進用組成物
RU2385723C2 (ru) Применение ингибиторов дипептидилпептидазы iv
KR100356899B1 (ko) 궤양성 대장염 및/또는 크론병 예방 및 치료제
EP3608313A1 (en) 15-idene-14-deoxy-11,12-dehydroandrographolide derivative and application thereof in preparing anti-fibrosis drugs
AU721698B2 (en) Agent for preventing ischemic heart diseases
JPH0393720A (ja) 腸の運動過剰症の治療剤
JPH10503468A (ja) 低コレステロール血性、抗アテローム性動脈硬化性および低トリグリセライド血性のメルカプトアセチルアミドジスルフィド誘導体
JP2005053890A (ja) アディポネクチン濃度低下及び/又はc反応性蛋白濃度上昇及び/又はil−18濃度上昇に起因する疾患の予防及び/又は治療剤。
CA2213507A1 (en) Pharmaceutical composition for treating transient ischemic attack
JPH09118620A (ja) 放射線肺障害予防・治療剤
JP2008094852A (ja) 医薬