JPH03150340A - 加工性,溶接性に優れた表面処理鋼板 - Google Patents

加工性,溶接性に優れた表面処理鋼板

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JPH03150340A
JPH03150340A JP28709689A JP28709689A JPH03150340A JP H03150340 A JPH03150340 A JP H03150340A JP 28709689 A JP28709689 A JP 28709689A JP 28709689 A JP28709689 A JP 28709689A JP H03150340 A JPH03150340 A JP H03150340A
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JP
Japan
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phase
plating
steel sheet
gamma
alloy
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Application number
JP28709689A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Koike
利明 小池
Nobukazu Suzuki
鈴木 信和
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野》 この発明は、十分な耐食性や塗装性を有することは勿論
、優れた耐食性、塗装性、プレス加工性及びスポット溶
接性をも示すところの、自動車用防錆鋼板として好適な
表面処理鋼板に関するものである。
(従来技術とその課題》 近年、自動車車体の防錆性能に対する要求番よ一段と厳
しくなってきており、所謂l 0−5−2”の防錆目標
(孔あき腐食lO年保証、外面11f5年保証、エンジ
ンルーム内の表面を112年保証)力11デられるに至
って、自動車用防wtm板の更なる防錆性能向上策は緊
急の課題となっている。
ところで、自動車用防錆鋼板としては、従来、rZn−
Ni合金電気メッキ鋼板(メッキ付着量=20〜40g
/ nf) J 、  rZn  Fe合金電気メッキ
鋼1ij(メッキ付着量=20〜40i10r)J或い
は「電気亜鉛(Zn)メッキ鋼板(メッキ付着量=20
〜100g/ nr ) Jが使用されていたが、上述
のような防錆要求の高度化に対応してメッキの厚目付化
が検討されるようになった。
そして、これら電気メッキ鋼板のうちの電気Znメッキ
鋼板”には、製造が比較的簡単であることの他、加工時
に発生しがちなパウダリングと称されるメッキ剥離現象
の厚目付化に伴う進行”が比較的少ない等の利点が確認
されている。その上、従来から電気Znメッキ鋼板はr
Zn系合金(Zn−Ni、 Zn−Fe)電気メッキ鋼
板に比べて塗装2次密着性や耐食性等が劣る」との認識
が持たれていたものであるが、最近における化成処理等
の著しい進歩は、電気Znメッキ鋼板をこれら特性の点
でもZn系合金電気メッキ鋼板に見劣りがしない領域に
まで引き上げることを可能とするまでになっている。
しかしながら、それでもなお、電気Znメッキ鋼板には
次のような問題が指摘されており、これを自動車用防錆
鋼板に適用するにはその克服が不可欠であった。
即ち、電気Znメッキ鋼板では、プレス加工時にメッキ
皮膜が金型に焼付いて摺動抵抗が増大し部分的にメ′フ
キ皮膜がむしり取られる所謂フレーキングと称する現象
が発生し、脱落したメッキ層の破片がプレス金型に堆積
して成形品に押し込み疵を作る等のトラブルが生じるこ
とがあった。
また、スポット溶接における連続打点の際のチップ寿命
が300〜3000点と短いことも問題であった。特に
、電気Znメッキの目付量が増大するとそれにつれてス
ポット溶接機のチップの損傷が激しくなる傾向にあり、
そのためチップをドレッシングする頻度や交換する頻度
が高くなって作業性が低下するのを余儀無くされていた
このようなことから、本発明の目的は、従来の電気Zn
メッキ鋼板に指摘されていた前記問題点を解消し、十分
な耐食性並びに塗装性を有することは勿論、加工性やス
ポット溶接性にも優れた表面処理鋼板を提供することに
置かれた。
(課題を解決するための手段》 本発明は、上記目的を達成すべく様々な観点に立って重
ねられた本発明者等の研究結果等を基に案出されたもの
であり、 「第1図に示される如く、鋼板(1)の少なくとも片面
に、1相単相から成る電気Znメッキの下層(2)と、
片面当り0.5〜20 g/nrの”r相単相のZn 
−Ni合金メッキ”又は@T相とα相との混和のZn 
−Ni合金メッキ”から成る上層(3)とで構成される
メッキ層を設けて表面処理鋼板を構成することにより、
優れた耐食性、塗装性、耐プレス摺動性並びにスポット
溶接性を兼備せしめた点」 に特徴を有している。
ここで、下層たる「電気Znメッキ」は鋼板に所望の防
錆性能を付与する上で欠かせないものであるが、この「
電気Znメッキ」は純Zn層或いはZnに固溶する範囲
でZn以外の元素を含有したZn層、即ちV相単相から
成るZn層で構成されたものである。
このように、本発明は、少なくとも片面に電気Znメッ
キを施した鋼板において、プレス加工時におけるメッキ
の摺動特性が高いが故のメッキのフレーキング防止やス
ポット溶接性における連続打点時のチップ電極の寿命向
上を目的として、T相単相”又はT相+α相の混和”の
Zn−Ni合金メッキを片面当り0.5〜20g/ n
?施すことを特徴としているが、このZn −Ni合金
メッキは、Ni含有率が10〜16%でT単相(Ni5
Zntw又はNisZngx)を、またNi含有率が1
6〜80%で〔T相+Znを固溶したα相〕の2相を示
す。そして、T単相又は〔T+α〕2相構造ではメッキ
皮膜の硬度の上昇に伴ってメッキの摺動特性が向上して
摩擦係数が低下し、プレス加工時にメッキ皮膜が金型工
具へ焼付くのを抑制する効果を発揮するのでフレーキン
グに対して非常に有利である。
これに対して、l相を有する(v+y)2相或いはマ相
単相のZn−Ni合金メッキでは、マ相が柔らかいが故
にメッキの摺動特性として111擦係数が上昇するので
フレーキングには不利である(例えば「鉄と鋼」”8フ
ー5417頁を参照されたい)。
また、T単相又は(T+α〕2相のZn−Ni合金メッ
キは他のZnメッキやZn −Fe合金メッキと比較し
て連続スポット溶接に有利である。なぜなら、前述した
ように、一般に、連続スポット溶接の進行につれてメッ
キ中のFeやZnがスポット溶接チップ(Cu−数%C
r合金、Affi、03分散Cu)を構成するCo中に
拡散する傾向があり、跪いCu −Zn或いはCu −
Fe合金を形成してチップの形状崩れの原因を作って連
続打点性の寿命を低下させがちであるが、Zn −Ni
合金メッキの場合には、NiがCu中に拡散することに
よってFe、 Znの拡散を抑制し前記脆い合金の形成
を防ぐので、チップの損傷が少なくなり連続打点性の向
上をもたらすからである。
なお、Zn−Ni合金メッキたるメッキ上層の目付量を
0.5〜20 girdと限定したのは、該目付量が0
.5g/rd未満では所望の耐プレス摺動性、スポット
溶接性及び塗装性改善効果を確保することができず、一
方、上記目付量が20g/mを超えてもより以上の改善
効果は得られずに経済的な不利を招くからである。
続いて、この発明を実施例によって更に具体的に説明す
る。
〈実施例〉 まず、板厚:0.8mの電気Znメッキ鋼板”と第1表
に示すようなZn−Ni系合金電気メッキ液を準備した
次に、上記各電気Znメッキ日板に脱脂酸洗処理を施し
た後、第1表に示したメッキ液を用いると共に、そのN
 i ” ” 濃度とZn”濃度を変化させて電気メッ
キを行うことにより、電気Znメッキ層上に0〜20g
/mの目付量でη、η十γ、T、γ+αの各相を有する
Zn−Ni合金メッキ層を施した。
     lNazsO4: 30g11  浴のI)
H12,0 浴温150℃    次いで、このようにして作成された表面処理坦板につい
て、メッキのパウダリング性及びフレーキング性をチェ
ックするためのビード付ハツト成形試験、メブキ面と工
具面との摺動特性調査スポット溶接性調査、塗装後耐食
性調査及び塗膜密着性調査をそれぞれ実施した。
これらの結果を第2表に示す。
なお、前記各試験及び調査は次の要領で実施した。
ビード・ハツト成形試 第2図(alに示すビード付のハツト成形によって得た
成形品について、第2図(b)で示すようなピノド側壁
部におけるメッキのパウダリング及びフレーキングをセ
ロハン粘着テープでチェックすると共に、第2図(C)
で示す如く金型ビード部に堆積した金属粉を同様にテー
プチェックした。そして、その評価は、[金型と−ド部
へのメッキ剥離片の付着状況」については ◎・・・メッキ剥離片の付着なし。
0・・・メッキ剥離片の付着微小。
Δ・・・メッキ剥離片の付着小。
×・・・メッキ剥離片の付着多 で表示し、また「成形品の壁部のテープ剥離状況」につ
いても、同じく ■・・・メッキリg1片の付着なし。
O・・・メッキ剥離片の付着微小。
△・・・メッキ剥離片の付着小。
×・・・メッキ剥離片の付着多 で表示した。
摺動特性調査 メッキ面と工具面との摺動特性調査には、第3図に示す
ような、バウデン試験を改良した”改良バウデン試験法
”によりメッキ面の摩擦係数を求める方法を採用し、そ
れによって摺動特性を評価した。
スノm對引灯走 スポット溶接性の試験は、CF型電極(Cu−Cr合金
製)を用い、加圧カニ 200 kg−f、スクイズ時
間:20〜.通電時間;10へ−保持時間=15′及び
溶接電流:11kAで、1点ハ秒で1分間に20打点の
ピッチなる条件で連続打点性のテストを行い、ナゲツト
径が4 ET(=3.6+u+、但しtは板厚で0.8
ms+)以下の時点をもって連続打点の寿命とした。
座!18    −1麦 塗装後耐食性については、リン酸亜鉛処理及び電着塗装
を施した後、更にメラミンアルキッド系の中塗り及び上
塗りを施した塗装板(70msX150mm。
総合膜厚100JIII)にクロスカットを入れ、これ
を半年間屋外暴露テスト(この間、週2回の塩水散布を
実施)してクロスカット部からの赤錆発生具合”及びク
ロスカット部からの塗膜のクリープ幅”を求めて評価し
た。なお、塗装後耐食性は◎−・・赤錆なし。
O・・・赤錆僅かに発生。
Δ・・・赤錆発生少。
×・・・赤錆発生大 カチオン電着塗装、中塗り、上塗りの塗装を施した後、
50℃の温水(イオン交換水)中に10日間浸漬してか
ら1分間隔のゴバン目を入れたものについて、lOOマ
スのテープIII#テストを実施し、この時の塗膜の残
存率でもって塗膜密着性を評価した。
前記第2表に示される結果からも明らかなように、本発
明に係る表面処理鋼板は何れの特性調査においても優れ
た成績を示しており、最近の自動車用防W!鋼板に対す
る厳しい要求をも十分に満足するのに対して、本発明で
規定する条件を満たさない比較鋼板は十分な特性を有し
ないことが分かる。
(効果の総括) 以上に説明した如く、この発明によれば、耐食・防錆性
や塗装性は勿論、プレス加工性並びにスポット溶接性等
の諸特性が共に優れた表面処理鋼板を提供することがで
き、自動車用防錆鋼板等に適用してその性能を更に向上
させることが可能となるなど、産業上極めて有用な効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る表面処理鋼板の構成概略図であ
る。 第2図は、ビード付ハツト成形試験の概要説明図であり
、第1図(a)は成形工程を、そして第2図(b)及び
第2図(C)はそれぞれセロハンテープ評価部を示して
いる。 第3図は、改良型バウデン試験法の概要説明図である。 図面において、 1・・・鋼板。 2・・・ダ相単相から成る電気Znメッキ層。 3・・・T相”又はγ+αの混和”から成るZn−Ni
合金メッキ層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板の少なくとも片面に、η相単相から成る電気
    亜鉛メッキの下層と、片面当り0.5〜20gg/m^
    2の“T相単相のZn−Ni合金メッキ”又は“γ相と
    α相との混相のZn−Ni合金メッキ”から成る上層と
    で構成されるメッキ層を設けて成る、耐食性,塗装性,
    プレス加工性並びにスポット溶接性に優れた表面処理鋼
    板。
  2. (2)Zn−Ni合金メッキ中のNi含有量率が10〜
    80重量%である、請求項1記載のプレス加工性並びに
    スポット溶接性に優れた表面処理綱板。
JP28709689A 1989-11-02 1989-11-02 加工性,溶接性に優れた表面処理鋼板 Pending JPH03150340A (ja)

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