JPH03146541A - ポリプロピレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂組成物

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JPH03146541A
JPH03146541A JP28533589A JP28533589A JPH03146541A JP H03146541 A JPH03146541 A JP H03146541A JP 28533589 A JP28533589 A JP 28533589A JP 28533589 A JP28533589 A JP 28533589A JP H03146541 A JPH03146541 A JP H03146541A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、線膨張率が低く、かつ機械的性質のバランス
に優れたポリプロピレン樹脂組成物に関する。
(従来技術) 結晶性ポリプロピレン樹脂は1曲げ強度2曲げ弾性率等
の機械的性質、耐薬品性に優れ、かつ安価な熱可塑性樹
脂であるため、各種の成形品に広く利用されている。
そして、該ポリプロピレン樹脂は2例えば第2図に示す
ごとく、自動車、船舶等の外装に用いる長尺状のサイド
モールlに底形され、外装部品として使用されている。
なお、同図の符号2は貼着用両面粘着テープである。
また、近年においては、上記サイドモール1はますます
幅広で、長いもの(1〜1.5m)が要求され、大型サ
イドモールとして使用されている。
〔解決しようとするL1題〕 しかしながら、上記サイドモールは温度変化の大きい屋
外で使用されるため、熱による膨張、収縮が大きい0例
えば、10℃付近と40℃付近では、長さ1m当たり、
約311Ilの差を生ずる。そのため、上記のごとき大
型サイドモールの場合には2−層膨張、収縮の差が大き
くなる。かかる膨張。
収縮は、自動車等の外板に装着したサイドモールが、脱
落する危険性を生ずる。
また、膨張、収縮が大きいことは、自動車等にサイドモ
ールを装着する場合、その寸法安定性に欠けることも意
味する。
また、かかるポリプロピレン樹脂における寸法安定性の
欠除は、大型サイドモールのみならず。
各種成形品へのポリプロピレン樹脂の利用の障害となっ
ている。
そこで、従来、上記寸法安定性を向上させる対策として
1例えばタルク、炭酸カルシウム、マイカ等を添加する
ことが行われているが、その効果は充分でない。
また9例えば、特公昭56−15824号公報には、結
晶性ポリプロピレン樹脂に、スチレン−ブタジェンブロ
ック共重合体と、脂肪酸エステル処理した炭酸カルシウ
ム粒子を用いた組成物が提案されている。しかし、この
ものも充分に低い線膨張率でなく、また上記共重合体中
にブタジェン成分による炭素・炭素二重結合(C=C)
を有しているため耐候性に若干劣る。
本発明はかかる従来の問題点に鑑み、線膨張率が低く、
i核的性質のバランス及び耐候性に優れたポリプロピレ
ン樹脂組成物を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本発明は、結晶性ポリプロピレン樹脂31〜75%(重
量比、以下間し)とスチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレン共重合体20〜40%と繊維状フィラー1−10
%と、増量材4〜40%とからなることを特徴とするポ
リプロピレン樹脂組成物にある。
上記結晶性ポリプロピレン樹脂としては、いわゆるポリ
プロピレン樹脂と変性ポリプロピレン樹脂とがある。前
者のポリプロピレン樹脂としてはホモポリプロピレンの
他にプロピレン−エチレンランタム共1合体、プロピレ
ン−エチレンフロック共重合体及びこれらの混合物が用
いられる。また、後者の変性ポリプロピレン樹脂はポリ
プロピレン樹脂を不飽和カルボン酸またはその誘導体及
び有機過酸化物で変性したものである。
上記結晶性ポリプロピレン樹脂は31〜75%用いる。
31%未満ではポリプロピレン樹脂&[l酸物の剛性が
低くなる。一方、75%を越えると。
線膨張率が悪化する(大きくなる)と共に耐衝撃性が低
下する。
また、結晶性ポリプロピレン樹脂は、メルトフローイン
デックス(230℃,2,16kg測定)が0.5〜1
00のものを用いることが好ましい。
0、 5未満では成形加工性、及び成形品の外観が悪<
、100を越えると耐衝撃性等の機械的性質が低下する
上記スチレン−エチレン・ブチレン−スチレン共重合体
(以下、5−EB−3という)は、エチレンとブチレン
との共重合体に、更にスチレンを反応させた共重合体で
ある。該5−EB−5は。
後述するごとく、ポリプロピレン樹脂のマトリクス中に
おいて繊維状フィラーと相互作用し、線膨張率を低下さ
せる大きな役目をなす。
また、5−EB−3は20〜40%を用いる。
20%未満では、線膨張率が悪化すると共に耐衝撃性が
低下する。一方、40%を越えると剛性が低くなる。
また、1亥5−EB−3は、25℃における?容ン夜粘
度が1400cps (センチボイズ)以下であること
が好ましい。1400cpsを越えると。
線膨張率が悪化するおそれがある。
また、繊維状フィラーとしてはチタン酸カリウィスカ、
#I化亜鉛ウィスカ、ワラストナイト、ガラス繊維、炭
素繊維などの繊維状態にあるフィラーを用いる。繊維状
フィラーは、前記5−EB−3と作用して、線膨張率の
低下に大きく寄与する。
上記中、特に、チタン酸カリウィスカは9材料物性1寸
法安定性の点で優れた繊維状フィラーである。
上記繊維状フィラーは1〜10%用いる。1%未満では
線膨張率の低下に寄与せず、10%を越えると成形性が
低下する。また、該繊維状フィラーは、平均長さ1〜5
0μmのものが好ましい。
1μm未満では物性1寸法安定性が低下し、一方50μ
mを越えると加工性が低下する。
また、増量材としては、偏平形状であるタルクやマイカ
、粒状である炭酸カルシウムなど、非繊維状のフィラー
を用いる。換言すれば、増量材とは非繊維状フィラーを
いう、この中、特に偏平形状のフィラーは、前記5−E
B−5及び繊維状フィラーと共同作用して、線膨張率の
低下に寄与する。
上記増量材は、4〜40%用いる。4%未満では、剛性
が低下する。一方、40%を越えると耐衝撃性が低下す
る。
また1本発明においては、前記成分以外に酸化防止剤、
紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、核剤。
顔料、難燃剤、増量剤、加工助剤等の添加剤を混合して
もよい。
また、上記の各成分の混合は、少なくとも結晶性ポリプ
ロピレン樹脂が溶融する温度以上において、−軸押出機
、二軸押出機、ニーダ−、グラベンダー。バンバリーミ
キサー等の混練機を用いて。
溶融混練する。
また、このように熔融混練した後は1通常はペレント化
する。更に、かかる&11戒物は、射出成形。
押出成形、ブロー成形等により所望形状に成形する。
本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、前記した自動車
や船舶の外装用サイドモールの他、バンパー、ピラーガ
ーニッシュその他電気部品、m械部品などに用いる。そ
して、特に寸法安定性が要求される成形品に用いる場合
、その特性が発揮される。
〔作用及び効果] 本発明のポリプロピレン樹脂組成物は、結晶性ポリプロ
ピレン樹脂、5−EB−3,繊維状フィラー及び増量材
を前記配合割合にて混合してなるので、線膨張率が約4
 X 10−’cm/c1c以下と低く1寸法安定性に
優れている。
また1曲げ強度5曲げ弾性率も高く、更に耐衝撃性にお
いても優れており7Ia械的性質のバランスに優れてい
る。また1本発明において用いる5−EB−3は、前記
従来のごとく、炭素・炭素二重結合を含有していないの
で、該ポリプロピレン樹脂組成物は耐候性に優れている
なお1本発明のポリプロピレン樹脂組成物が。
前記のごとく低い線膨張率を示す理由は1次のようであ
ると推察される。
即ち、まず従来のごとく結晶性ポリプロピレン樹脂にタ
ルク等の前記増量材を添加した場合には。
該増量材がその長手方向における膨張、収縮を若干規制
する。しかし、該増量材は前記のごとく偏平形状1粒状
であるためポリプロピレン樹脂組成物の線膨張率を若干
低下させる程度である。
これに対して、繊維状フィラーを配合した場合には、こ
のものは細長い繊維であるために第2A図に示すごとく
、結晶性ポリプロピレン樹脂のマトリクス3中に、該繊
維状フィラー4が無方向に。
しかも均一に分散する。そして、該繊維状フィラー4の
間に上記増量材5が分散している状態となる。そのため
、線膨張率が一層低下する。
そして、ここに注目すべきことは、第2B図に示すごと
く、上記結晶性ポリプロピレン樹脂のマトリクス3.繊
維状フィラー4.増量材5に加えて、5−EB−36を
配合したことにある。該S巳B−36は結晶性ポリプロ
ピレン樹脂のマトリクス3中において、前記繊維状フィ
ラー4.増量材5と共に分散する。そしてjis−EB
−36は、結晶性ポリプロピレン樹脂に対して、異種ポ
リマーの関係にある。そのため、該5−EB−36は偏
平分散化(モルフォロジー効果)を呈しポリプロピレン
樹脂組成物の低線膨張率化に大きく寄与する。
それ故2本発明にかかるポリプロピレン樹脂組成物は、
低い線膨張率を発揮すると考えられる。
以上のごとく2本発明によれば、線膨張率が低く1機械
的性質′のバランス及び耐候性に優れたポリプロピレン
樹脂組成物を提供することができる。
〔実施例〕
以下1本発明にかかる実施例を比較例と共に説明する。
〔試料作製、測定方法〕
実施例、比較例ともに2表に示した結晶性ボリプロピレ
ン樹脂(PP)及びS−E B −Sの両成分をタンブ
ラ−式ブレンノーで5分間混合し、溶融混練してこれら
の混合物をペレット化した。
次に上記ペレットを長さL/直径Dり27.30ミリ異
方向回転2軸押出し機のスクリューの最下流部(末端)
に供給し、そして繊維状フィラーとしてのチタン酸カリ
ウィスカと5増量材としてのタルクとをスクリューの途
中に供給して、溶融混練した後、ポリプロピレン樹脂組
成物のベレットとなした。
上記組成物ベレットを8時間熱風乾燥した後。
射出成形により所定形状のテストピースに作製し。
これを試料とした。
諸物性の測定は、以下の方法により行った。また、各側
の配合割合、測定結果は下表に示した。
配合割合は、ポリプロピレン樹脂組成物ψにおける重量
%で示す、また1表中のrNB、は、「破断せず」を示
す。
○ 曲げ強度1曲げ弾性率。
ASTM  D790に従って試験した。
Oアイゾツト衝撃値 ASTM  D256に従って、23”Cと〜30℃に
つき試験した。
O線膨張率 ASTM  I)696に従って試験した。
O5−EB−3における溶液粘度 ブルックフィールド粘度(センチボイズ)を測定した。
ブルックフィールド粘度計は、一定のせん断速度と一定
の温度下にて、上記溶液中でスピンドルを回転させるの
に必要なトルクを測定するものである。
本例においては、所定量の5−EB−5をトルエンに溶
解させ、特定濃度の溶液となし、25”Cにて上記測定
を行った値を示す。
また、各側における成分は次のものを用いた。
O結晶性ポリプロピレン樹脂: 三菱ノーブレン BC05G  三菱油化(株) O5−EB−8: クレイ)ン G1657X、01650゜G1726x
 シェル化学(株) Oチタン酸カリウィスカ: ティスモーD 大塊化学(株) 長さ10〜20μm、平均直径0.2〜0、 5μm Oタルク:平均粒径1.6〜2.OamLMR#100
  富士タルク工業(株)下表より知られるごとく1本
発明にかかる実施例1〜54!、線膨張率カ3. 90
 x l O−’cm/cm℃以下9曲げ強度が150
kgf/cd以上1曲げ弾性率が8400kgr/cd
以上、23℃又は−30℃のアイゾツト衝撃値が22.
0kgfcII/c1又は?、Okgfc+*/cm以
上を示している。
これに比して、比較例1は、5−EB−3を配合してい
ないため、線膨張率が7.t3xlo→cm / ct
a ’(:と高く、またアイゾツト衝撃値がかなり低い
。また、比較例2は5−EB−3の溶液粘度が1500
cpsと高いため、また比較例3はチタン酸カリウィス
カを配合していないため、更に比較例5は5−EB−3
が少ないため、共に線膨張率が大きい、また、比較例4
は、S−、EB−3が多いため1曲げ弾性率が極端に低
下している。
上記のごとく2本発明によれば、線膨張率が低(、また
曲げ強度1曲げ弾性率、アイシフト衝撃値が高くてバラ
ンスの良い機械的性質を有し、線膨張率が低く、また耐
候性に優れたポリプロピレン樹脂組成物を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車用サイドモールの斜視図、第2A図及び
第2B図は低線膨張率化の説明図である。 1.9.サイドモール。 300.結晶性ポリプロピレン樹脂 のマトリクス。 4゜ 繊維状フィラー 5゜ 6゜ 増量材。 5−EB−3゜ 出 代 願人 豊田 埋入

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結晶性ポリプロピレン樹脂31〜75%(重量比
    、以下同じ)とスチレン−エチレン・ブチレン−スチレ
    ン共重合体20〜40%と、繊維状フィラー1〜10%
    と、増量材4〜40%とからなることを特徴とするポリ
    プロピレン樹脂組成物。
  2. (2)第1請求項において、スチレン−エチレン・ブチ
    レン−スチレン共重合体は、25℃における溶液粘度が
    1400cps以下であることを特徴とするポリプロピ
    レン樹脂組成物。
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