JPH03143773A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

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JPH03143773A
JPH03143773A JP28227189A JP28227189A JPH03143773A JP H03143773 A JPH03143773 A JP H03143773A JP 28227189 A JP28227189 A JP 28227189A JP 28227189 A JP28227189 A JP 28227189A JP H03143773 A JPH03143773 A JP H03143773A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両の後輪操舵装置に関する。とくに本発明
は、前輪に対して所定の関係で後輪を操舵するようにな
った後輪転舵手段を有する車両の後輪操舵装置に関する
〔従来技術〕
車両において、前輪の転舵に関連させて後輪を転舵する
ようにした4輪操舵装置は既に実用されている。この4
輪操舵装置では、前輪の転舵との関連で後輪の操舵角を
決定するために、マイクロコンピュータのような電子的
制御装置が使用される。この制御装置は、車両の走行状
態を表す種々の要因、たとえば車両速度や前輪の転舵方
向、前輪の転舵角や操舵速度等の−または二辺上の組合
わせに応じて後輪の転舵方向、転舵角等を決定して後輪
転舵手段を作動させる。
この形式の後輪操舵装置においては、制御装置や検出部
、あるいは作動部に故障が生じたとき、後輪転舵手段の
作動をそのまま継続させると危険である。そこで、後輪
操舵装置に故障が生じたとき、この故障を検出して後輪
を中立位置に復帰させるような構成が採用される。
従来この目的で設けられた中立位置への復帰手段は、故
障検出時に後輪を所定の復帰速度で復帰させるものであ
る。この所定速度は、4輪操舵状態から2輪操舵状態へ
の復帰が急激であると運転者に違和感を与える恐れがあ
ることから、この問題を避けるため比較的遅い値に設定
されている。
しかし、車両の運転状態によっては、この遅い復帰速度
は好ましくない場合がある。たとえば、後輪が前輪に対
して逆位相方向に転舵されるのは比較的低速の運転時で
あるが、この状態で故障が検出され、後輪の中立位置へ
の復帰が始まるとすると、この復帰状態の間に車両が加
速され、かつ同方向の転舵が行われたとすると、本来同
位相方向に後輪を転舵することが望ましいにも拘わらず
、後輪が逆位相方向に転舵されたままの状態にある可能
性がある。また、山間路のような曲線の多い道を走行中
に故障が検出されると、後輪は一方向の転舵状態から所
定の復帰速度で復帰を始めることになる。しかし、前輪
は頻繁に操舵方向を変える可能性が高いので、復帰過程
において同位相から逆位相に、あるいはその逆に変化す
る状態が生じる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の後輪操舵装置における故障時の復帰過
程で生じる上述した問題を解決することを目的とする。
本発明のさらに限定した目的は、後輪操舵装置の故障時
に後輪を中立位置に復帰させる過程において、後輪が前
輪に対して逆位相にならないようにする制御装置を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、本発明は、後輪転舵手段の故
障時の後輪の中立位置への復帰の速度が車両の走行状態
に応じて変化するように中立復帰半没を制御する復帰速
度制御手段を備える。本発明の一態様においては、上記
した復帰速度制御手段は、故障検出時の前輪と後輪の操
舵方向が同位相である場合に、復帰時における前輪の操
舵速度が予め定められた後輪の所定復帰速度より遅いと
きには後輪を該所定復帰速度で復帰させ、前輪の操舵速
度がこの所定速度より速いときには後輪を前輪の操舵速
度より速い速度で復帰させるように作用する。また、本
発明の他の態様においては、復帰速度制御手段は、後輪
の操舵方向が前輪の操舵方向と同位相であるときには、
所定の復帰速度で後輪を中立位置に復帰させ、逆位相で
あるときには、この所定の復帰速度より速い速度で後輪
を中立位置に復帰させるように作用する。
〔作 用〕
本発明においては、後輪転舵手段の故障時の後輪の中立
位置への復帰の速度が車両の走行状態に応じて変化する
ように制御することにより、後輪の中立位置への復帰過
程において前輪との関係で好ましくない状態が生じるの
を防止できる。たとえば、故障検出時の前輪と後輪の操
舵方向が同位相である場合に、復帰時における前輪の操
舵速度が予め定められた後輪の所定復帰速度より遅いと
きには後輪を該所定復帰速度で復帰させ、前輪の操舵速
度がこの所定速度より速いときには後輪を前輪の操舵速
度より速い速度で復帰させる制御を行えば、前輪の操舵
が逆位相を生じる状態でないときに、後輪を比較的ゆっ
くりとした復帰速度で中立位置に復帰させることにより
、運転者に違和感を与えることを防止できる。また、前
輪の操舵速度が上述の所定速度より速いときには逆位相
状態を生じる恐れがあるが、この場合には、後輪の復帰
速度を速めて、逆位相状態の発生を未然に防止できる。
さらに、後輪の操舵方向が前輪の操舵方向と同位相であ
るときには、所定の復帰速度で後輪を中立位置に復帰さ
せ、逆位相であるときには、この所定の復帰速度より速
い速度で後輪を中立位置に復帰させる制御を行うことに
よっても、好ましくない状態が長く続くのを防止できる
〔実施例〕
以下添付図面を参照しながら本発明の実施例について詳
述する。
第1および2図は、本発明による車両の後輪操舵装置の
一実施例を示す全体構成図およびその要部詳細図である
第1図に示すように、後輪操舵装置2は、前輪転舵に応
じて後輪をも転舵する4輪操舵装置の一部を構成するも
のであって、後輪転舵ロッド4と、中立位置復帰手段6
と、サーボモータ8と、クラッチ10と、コントロール
ユニット12とを備えてなっている。
後輪転舵ロッド4は、車幅方向に延設され、その両端部
が左右1対のタイロッド14L、14Rおよびナックル
アーム16L、16Rを介して左右1対の後輪18L、
18Hに連結されてなり、該後輪転舵ロッド4が車幅方
向に変位することにより後輪18L、18Rを転舵する
うようになっている。
中立位置復帰手段6は、後輪転舵ロッド4に付設され、
第3図にその断面を詳細に示すように、車体20に固定
されたケーシング22を有し、このケーシング22内に
は1対のばね受け24a、24bが遊嵌されて、これら
ばね受け24a124bの間に圧縮ばね26が配設され
ている。上記後輪転舵ロッド4はケーシング22を貫通
して延び、この後輪転舵ロッド4には1対の鍔部4a、
4bが間隔をおいて形成され、該鍔部4a、4bにより
上記ばね受け24a、24bを受止する構成とされてお
り、後輪転舵ロッド4は圧縮ばね26によってつねに所
定の中立位置、すなわち、後輪18L、18Rが舵角零
の直進状態となる位置に向けて付勢されている。上記圧
縮ばね26は、コーナリング時のサイドフォースに打ち
勝つだけのばね力を備えたものである。
サーボモータ8は、ステップモータであって、第2図に
示すように、その出力軸8aが、歯車列28aとボール
ねじ28bとからなる減速機構28を介して後輪転舵ロ
ッド4に連結され、第1図に示すように、コントロール
ユニット12からの制御信号により作動して、後輪転舵
ロッド4を中立位置復帰手段6の付勢力に抗して中立位
置から変位させ得るようになっている。このサーボモー
タ8の出力軸8aには、該出力軸8=aの回転に制動を
加えるブレーキ30が設けられ、このブレーキ30の作
動により、出力軸8aおよび後輪転舵ロッド4をロック
して該後輪転舵ロッド4を所定の変位状態に保持するこ
とができるようになっている。このブレーキ30の作動
は、コントロールユニット12によって制御される。
クラッチ10は、サーボモータ8の出力軸8aと歯車列
28aとの間に設けられ、後述する所定の異常発生時、
後輪転舵ロッド4とサーボモータ8との連結を解除し、
これにより中立位置から変位した後輪転舵ロッド4を中
立位置復帰手段6の付勢力によって中立位置に復帰させ
るようになっている。このクラッチlOの作動は、コン
トロールユニット12によって制御される。
第4図に、上記ブレーキ30およびクラッチ10の詳細
を示す。ブレーキ30は、サーボモータ8の出力軸8a
に固設されたディスク32を有する。このディスク32
は、両面に放射状に延びる複数の凹凸溝が形成されてい
る。さらに、ブレーキ30は、ディスク32のサーボモ
ータ8側の凹凸溝と噛合する凹凸溝を有するリングプレ
ート34と、このリングプレート34をケーシング35
に固設された吸着板36に吸着せしめるソレノイド38
とを有する。このブレーキ30は、ソレノイド38に通
電されていないOFF状態では、リングプレート34を
ディスク32と共に自由に回転させるが、ソレノイド3
8に通電されている○N状態では、リングプレート34
をディスク32との噛合状態を維持させたまま吸着板3
6に吸着せしめて、ディスク32の回転、すなわちサー
ボモータ8の出力軸8aの回転に制動を加えるようにな
っている。
クラッチ10は、直列に2つ設けられたツインクラッチ
であって、上流側すなわちブレーキ30側のクラッチI
OAはノーマルオーブン型であり、下流側すなわち歯車
列28a側のクラッチIOBまノーマルクローズ型とさ
れている。すなわち、クラッチIOAは、ディスク32
の反サーボモータ側の凹凸溝と噛合する凹凸溝を有する
リングプレート40と、このリングプレート40を、出
力軸8aと同軸の回転軸42に固設されたディスク44
に吸着せしめるソレノイド46とからなり、ソレノイド
46に通電されていないOFF状態では、リングプレー
ト40とディスク44との連結が解除される一方、ソレ
ノイド46に通電されているON状態では、リングプレ
ート40とディスク44とが面接触により連結されるよ
うになっている。なお、リングプレート40はディスク
32とはつねに噛合状態を維持している。また、クラッ
チIOBは、回転軸42に固設されたハブ48にスプラ
イン結合されたリングプレート50と、このリングプレ
ート50の反サーボモータ側の面に当接してスプリング
52のばね力によりリングプレート50を上流側に押圧
するパッド54を有し、リングプレート50を挟んでパ
ッド54の反対側にはこのパッド54により押圧された
リングプレート50のサーボモータ側への所定量以上の
移動を規制するようにリングプレート50の片面に当接
するドラム58が設けられる。このドラム58は、回転
軸42と同軸の回転軸56に固設されている。さらに、
リングプレート50を吸引して該リングプレート50と
ドラム58とを引き離すソレノイド60が設けられ、該
ソレノイド60に通電されていないOFF状態では、リ
ングプレート50とドラム58とが面接触により連結さ
れ、ソレノイド60に通電されているON状態では、リ
ングプレート50とドラム58との連結が解除されるよ
うになっている。
したがって、サーボモータ8の作動による出力軸8aの
回転は、ブレーキ30およびクラッチ10BがOFF状
態でかつクラッチ10 、A、が○N状態のときにのみ
、歯車列28aに伝達されることとなるが、平常時にお
ける後輪転舵はこの状態において行われる。なお、クラ
ッチ10として、クラッチIOAおよびIOBを2つ直
列に設けたツインクラッチとしたのは、いずれか一方が
焼付等により作動不能に陥った場合においても、他方を
○NまたはOFF状態とすることにより、サーボモータ
8と歯車列28aひいては後輪転舵ロッド4との連結を
解除することができるようにするためである。また、一
方をノーマルオーブン型、他方をノーマルクローズ型と
したのは、カブラの外れ等により両クラッチIOA、I
OBへの給電が停止したとき上記連結を解除するために
はノーマルオーブン型のクラッチが必要であるが、両方
共ノーマルオーブン型とすることは平常時における動力
伝達のために両クラッチをON状態とすることが必要と
なり、消費電力が余分に必要となるからである。
第1図に示すコントロールユニット12は、サーボモー
タ8、ブレーキ30およびクラッチ10の作動制御を行
うものであるが、このコントロルユニット12による制
御は、同図に示すように、後輪操舵装置2が4輪操舵装
置の一部を構成するものであることから、所要の4輪操
舵機能を果すべく行われるようになっている。
4輪操舵装置は、後輪操舵装置2のほかに、前輪転舵機
構70と、走行条件に応じた適切な後輪転舵制御のため
にコントロールユニット12へ種々の情報を送る各種セ
ンサ等とを備えてなっている。
前輪転舵機構70は、車幅方向に延設され、両端部が左
右1対のタイロッド?2L、72Rおよびナックルアー
ム74L、74Rを介して左右1対の前輪76L、76
Rに連結されたクラッチ78と、一端部にラック78と
噛合するビニオン80が設けられるとともに他端部にス
テアリングホイール82が設けられたステアリングシャ
フト84とからなり、ステアリングホイール82のハン
ドル操作により、ラック78を車幅方向に変位させて前
輪76L、76Rを転舵するようになっている。
コントロールユニット12による後輪転舵制御は、車速
感応で行われるようになっており、車速に応じた転舵比
(後輪舵角/前輪舵角)の変更の一例としては第5図に
示すような場合がある。同図に示す制御特性を付与した
ときには、前輪舵角に対する後輪舵角は、車速が大きく
なるに従って同位相方向へ変化することとなり、この制
御を第6図に示す。
このような後輪転舵制御をなすべく、コントロールユニ
ット12には、ハンドル舵角センサ86、車速センサ8
8、および上記サーボモータ8の回転位置を検出するロ
ータリエンコーダ62からの信号が人力され、コントロ
ールユニット12では、ハンドル舵角(理論的に前輪舵
角と等しい)と車速とに基づいて目標後輪舵角を演算し
、必要とする後輪転舵量に対応する制御信号がサーボモ
ータ8に出力される。そして、サーボモータ8の作動が
適正になされているか否かをロークリエンコーダ62に
よって常時監視しつつ、フィードバック制御の下で後輪
の18L、18Rの転舵がなされるようになっている。
上記後輪転舵制御においては、フェイルセーフのために
、その制御系が2重構成とされている。
すなわち、上記ハンドル舵角センサ86に対して前輪舵
角センサ90が付加され、車速センサ88に対して第2
の車速センサ92が付加され、ロータリエンコーダ62
に対して、クラッチ10よりも後輪転舵ロッド4側の部
材の機械的変位を検出する後輪舵角センサ64が付加さ
れており、これら3組のセンサにおいて、対応するセン
サの両者が同一の値を検出したときにのみ後輪転舵を行
うようにされている。したがって、上記3組のセンサに
おいて、例えば第10車速センサ88で検出した車速と
第2の車速センサ92で検出した車速とが異なるときに
は、異常すなわち故障発生ということで、後述するフェ
イルモード時の制御によって後輪+8L、18Rを中立
位置に保持するようになっている。
また、各種の異常検出のために、コントロールユニット
12には、スイッチ94.96.98.100からの0
N−OFF信号が入力され、またオルタネータのし端子
102からは発電の有無を表す信号が人力される。ここ
で上記スイッチ94はニュートラルクラッチスイッチ、
スイッチ96はインヒビタースイッチ、スイッチ98は
ブレーキスイッチ、スイッチ100はエンジンスイッチ
である。ここで、ニュートラルスイッチ94は、手動変
速機を備えた車両において、手動変速機のシフト位置が
ニュートラルあるいはクラッチペダツを踏み込んだとき
にOFF信号が出力され、それ以外はON信号が出力さ
れるようになっている。
インヒビタースイッチ96は、自動変速機を備えた車両
において、そのレンジがニュートラル(N)あるいはパ
ーキング(P)にあるときには、ON信号が出力され、
走行レンジにあるときにはOFF信号が出力されるよう
になっている。ブレーキスイッチ98はブレーキペダル
を踏み込んだときにON信号が出力され、エンジンスイ
ッチ100はエンジンが運転状態にあるときON信号が
出力されるようになっている。
第7図は、上記制御系をブロック図で示したものである
マイクロプロセッサ104は■と■との2重構造とされ
、このマイクロプロセッサ104には、車速センサ88
.92およびスイッチ94.96.98.100ならび
にオルタネータのし端子102からの信号がバッファ1
06を企して人力され、またセンサ86.90.64か
らの信号がA/D変換器108を介して入力され、ロー
タリエンコーダ62からの信号がインタフェース110
を介して人力される。他方マイクロプロセッサ104に
おいて生成された信号は、モータ駆動回路112を介し
てサーボモータ8に送出され、またブレーキ駆動回路1
14を介してブレーキ30に送出され、あるいはクラッ
チ駆動回路116を介してクラッチ10に送出される。
この後輪転舵制御は、オルタネータのし端子102から
の信号がハイ(Hl)となったことを条件に開始される
ようになっている。なお、同図中符号118はバッテリ
ー 120はイグニッションキースイッチ、122はリ
レーで、後述する所定の異常が発生したときには、リレ
ー駆動回路124の作動によってコイツ126への通電
が停止され、この結果リレー122の接点の切換えがな
されて、モータ駆動回路112への給電が停止されると
ともに警告ランプ128が点灯する。また、上記以外の
異常が発生したときには、マイクロプロセッサ104に
よりトランジスタ130にベース電流が流れて警告ラン
プ128が点灯する。
次に、4輪操舵装置において発生し得る異常とその処置
について説明する。
本実施例においては、異常の発生箇所に対応した処置が
施されるようになっており、処置の態様としては以下の
2つの態様がある。
処置態様A(第1フェイルモード時の制御)後輪18L
、18Rの制御およびその位置判定が依然として可能な
場合の態様である。すなわち、サーボモータ8によって
後輪転舵ロッド4を中立位置に復帰させることが可能な
ときには、このサーボモータ8によって中立位置への復
帰を行うようになっている。具体的には、本処置の内容
は、次のようになっている。
■ 警告ランプ128の点灯の後に、 ■ サーボモータ8の駆動により後輪転舵ロッド4を中
立位置に復帰せしめ、 ■ その後ブレーキ30をONにする。
処置態様B(第2フェイルモード時の制御)後輪18L
、18Rの制御またはその位置判定が不能となった場合
の態様である。本処置の内容は、次のとおりである。
■ 警告ランプ128の点灯の後に、 ■ ブレーキ30をONにし、 ■ サーボモータ8への給電を停止し、■ その後クラ
ッチIOAをOFFにして、サーボモータ8と後輪転舵
ロッド4との連結を解除し、 ■ 中立位置復帰手段6のばね力によって後輪転舵ロッ
ド4が中立位置に復帰するのを持った後に、 (6)  クラッチIOAをONにして、サーボモータ
8と後輪転舵ロッド4とを連結する。
上記処置態様已において、クラッチIOAをOF、Fに
する動作が急激になされると、後輪転舵ロッド4が中立
位置復帰手段6のばね力によって短時間のうちに中立位
置へ復帰することとなるが、前後輪が同・位相状、襟に
あるときにこのような現象が起きると車両姿勢に悪影響
を及ぼすことが考えられるので、本実施例においては、
同位相側に変位している後輪転舵ロッド4の中立位置へ
の復帰が徐々に行われるように、コントロールユニー/
 )12によってクラッチIOAの作動を制御するよう
になっている。すなわち、第8図に示すように、フント
ロールユニット12は、所定時間クラッチ10Aを断続
的に繰り返してON・○FF作動させる制御を行い、こ
れにより同図に示すように、後輪転舵ロッド4を徐々に
中立位置へ復帰せしめるようになっている。
以下、異常モードとその設定条件を各系統に分類し、対
応する処置態様について説明する。
車速信号系統 本系統に異常が発生したと判定されたときには、前記態
様Aの処置がなされる。
(1)第1の車速センサ88の変化量エラー本判定は、
ブレーキスイッチ98がOFF状態であり、かつ第1の
車速センサ88がldV/dt1>a(定数)の減速度
を検知したことが条件とされる。ここでVlは第1の車
速センサ88が検出した車速を表わす。すなわち、車両
の制動がなされていないにもかかわらず所定以上の減速
を示したときには第1の車速センサ88の異常と判定さ
れる。
(2)  第2の車速センサ92の変化歪エラー本判定
は、上記第1の車速センサ88のときと同様に、ブレー
キスイッチ98が○FF状態であり、かつ第2の車速セ
ンサ92が1dV2/dt>a(定数)の減速度を検知
したことが条件とされる。ここでv2は第2の車速セン
サ92が検出した車速を表わす。
(3)  車速不一致エラー 本判定は、第1、第2の車速センサ88.92の検出値
が例えばl Vl−V21 >b (定数)で表わされ
るように一致しないことが条件とされる。
この場合、少なくともいずれか一方の車速センサの異常
が発生したと考えられるため、その異常がいずれのセン
サ88.92に発生しているか否かにかかわらず、異常
と判定されて、前述したように、態HAの処理がなされ
る。
(4)  両車速センサ88.92の同時異常本判定は
、オルタネータのし端子102からの信号がハイ (H
i)であることと、第1、第2の車速センサ88.92
の出力が零(Vl=V2=0)であることを前提として
、手動変速機付車両にあっては、ニュートラルクラッチ
スイッチ94の○N状態が一定時間継続したことを条件
に、他方自動変速機付車両にあっては、インヒビタース
イッチ96がOFF、エンジンスイッチ100がON、
並びにブレーキスイッチ98がOFFの状態が一定時間
継続したことを条件に両センサ88.92の同時異常と
判定される。
すなわち、発電量から判断して走行可能なエンジン回転
数でありかつシフト位置から走行中と考え得るにもかわ
わらす、車速が零ということは、センサ88.92に何
らかの異常が発生したことに外ならない。
後輪転舵機構系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様Bの処置がなされる。
(1)  制御ズレ(その1) 本判定は、ロータリエンコーダ62の出力(EN)と後
輪舵角センサ64の出力すなわち後輪舵角(θR)との
不一致、例えばIf(EN)G(θR]>C(定数)で
あることが条件とされる。
(2)  !II ?卸ズレ(その2)本判定は、コン
トロールユニッ)121.:よって設定された目標後輪
舵角(θr)と実後輪舵角(θR)との不一致、例えば
10r−θR>C(定数)であることが条件とされる。
(3)後輪基準位置エラー 本判定は、制御開始時(イニシャライズ時)に後輪のセ
ンタ基準が見つからないことが条件とされる。ここで、
イニシャライズはエンジンスイッチ100をONしたこ
とを条件として行われるようになっている。
DCサーボモータ系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様Bの処置がなされる。
(1)  回転量エラー 本判定は、制御量とモータ8の回転量(エンコーダ62
の検出値)が一致しないことが条件とされる。
(2)  モータモニタエラー 本判定は以下の場合になされる。
■ モータコイルの断線、短絡。
■ ハーネスの断線、短絡。
■ モータ駆動回路112の故障。
後輪舵角センサ系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには態様
Bの処置がなされる。
(1)  ロータリーエンコーダモニタエラー本判定は
、エンコーダ62から出力されるコードに異常が認めら
れたことが条件とされる。
(2)後輪舵角センサモニタエラー 本判定は後輪舵角センサ64の出力が設定範囲を越えた
ことが条件とされる。
前輪舵角センサ系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様Aの処置がなされる。
(11ハンドル舵角センサモニタエラー本判定はハンド
ル舵角センサ86の出力が設定範囲を越えたことが条件
とされる。
(2)  前輪舵角センサモニタエラー本判定は前輪舵
角センサ90の出力が設定範囲を越えたことが条件とさ
れる。
(3)  前輪舵角不一致エラー 本判定はハンドル舵角センサ86と前輪舵角センサ90
との出力の差が一定渣以上になったことが条件とされる
電磁クラッチの切断作動不良 クラッチ10の切断作動不良と判定されたときには、態
様Aの処置がなされる。
本判定は、クラッチIOAおよびIOBに対してOFF
信号を出力し、かつサーボモータ8を作動させたときに
、後輪舵角センサ64の出力が一定値以上変動したこと
、または、クラッチIOAおよびIOBに対してON信
号を出力し、かつサーボモータ8を作動させたときに、
後輪舵角センサ64の出力が一定値以上変動したことが
条件とされる。
コントロールユニット系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様Bの処置がなされる。
(1)RAMエラー 本判定は、RAMの読み書きチエツクにおいて異常が認
められたことが条件とされる。
(2)ROMエラー 本判定は、ROMのダム サム チエツクにおいて異常
が認められたことが条件とされる。
(3)FRCエラー 本判定は、自走カウンタのイニシャルチエツクにおいて
異常が認められたことが条件とされる。
(4)A/Dエラー 本判定は、A/D変換器108のI10チエツクにおい
て異常が認められたことが条件とされる。
マイクロプロセッサ系統 (1)  演算エラー 本判定は、マイクロプロセッサ■の演算結果とマイクロ
プロセッサHの演算結果とが一致していないことが条件
とされる。
(2)  通信エラー 本判定は、マイクロプロセッサIと■との間の相互通信
が不能となったことが条件とされる。
ブレーキ ブレーキ30に異常が発生したときは、態様Bの処置が
なされる。このブレーキ30の異常の判定は、例えば次
のようにして行えばよい。
(1)  ブレーキ30によってモータ8の出力軸8a
がロックされたままの場合。
ブレーキ30を非作動(アンロック)とした状態でサー
ボモータ8を回転させる制御を行い、このときにローク
リエンコーダ62、後輪舵角センサ64の出力が無い場
合(後輪18L。
18Rが転舵されない)。
(2)  ブレーキ30によりサーボモータ8の出力軸
8aをロックすることが不能な場合。
ブレーキ30をロックさせる制御を行うとともに、サー
ボモータ8を回転させる制動を行ったときに、ロータリ
エンコーダ62、後輪舵角センサ64の出力がある場合
(後輪18L118Rが転舵されてしまう)。
次に前述したような異常の態様とこれに応じたフェイル
セーフのための制御とについて、第9図〜第11図のフ
ローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明
でPあるいはSはステップを示す。
全体制御(第9図) まず、第9図のステップPOにおいてシステムイニシャ
ライズが行われる。このとき、このイニシャライズの時
点で、知り得る異常の検定、例えば後輪基準位置のエラ
ーのチエツク、コントロールユニット12のROM、R
AM等のエラーチエツク等が行われる。
次いで、ステップP1において各センサあるいはスイッ
チからの信号が人力されて、前述した異常の判定が順次
行われる。すなわち、ステップP2の判定で車速信号系
統に異常があるとされた場合、ステップP3で前輪舵角
センサ系統に異常があると判定された場合、ステップP
4でクラッチ10に異常があると判定された場合、のい
ずれか1つに該当したときは、ステップP5に移行して
、後述する処置態様A、すなわち第1フェイルモード時
の制動が原則としてなされる。
上記ステップP2〜P4の判定がすべてNoのときは、
ステップP6〜pHの異常判定がなされる。このステッ
プP6〜Filの判定のうち、ステップP6で後輪転舵
機構系統に異常があると判定された場合、ステップP7
でサーボモータ8に異常があると判定された場合、ステ
ップP8で後軸舵角センサ系統に異常がある場合、ステ
ップP9でコントロールユニット系統に異常があると判
定された場合、ステップPIOでマイクロプロセッサ系
統に異常があると判定された場合、ステップpHでブレ
ーキ30に異常があると判定された場合、のいずれか1
つに該当する場合は、ステップP12に移行する。この
場合は、後述する処置態様B、すなわち第2フエイルモ
ードの制御がなされる。
ステップP2〜P4およびステップP6〜pHの判定が
すべてNoのときは、異常がないときであり、このとき
はステップP13において、正常時の制御がなされる。
すなわち、第5図に示す転舵比特性を実現するような制
御がなされる。
処置態様A(第10図) ステップP5での制御の詳細を、第10図に示す。
まず、ステップ51において、警告ランプ128を点灯
させて、運転者に異常が生じたことを知らせる。次いで
、後輪転舵制御とその位置判定が正常に行われるかをチ
エツクすべく、ステップS2、S3の判定がなされる。
すなわち、ステップS2の判別で後輪舵角センサ64が
正常であることが示され、ステップS3の判別でロータ
リエンコーダ62が正常であることが示されると、ステ
ップS4においてサーボモータ8を作動制御して後輪転
舵ロッド4を中立位置へと徐々に復帰させる。この後、
ステップS5においてサーボモータ8そのものが正常で
あることを確認し、ステップS6で引き続き後輪転舵ロ
ッド4が実際に中立位置となったことを確認した後、ス
テップS7においてブレーキ30を作動させて、後輪転
舵ロッド4が中立位置となっている状態でモータ8の出
力軸 8aをロックする。このとき、クラッチ10Aは
接続されたままであり、したがって、後輪転舵ロッド4
は、中立位置復帰手段6のばね力と、減速機構28を介
したモータ8の抵抗と、ブレーキ 30のロック作用と
によって、強固に中立位置に保持される。
一方、ステップS2、S3あるいはステップS5のいず
れかの判別がNoのときは、サーボモータ8により後輪
転舵ロッド4を中立位置へ正確に復帰させることが不可
能な場合であり、この場合は、後述する第11図の処置
態様已におけるステップS 11へ移行する。
処置態様B(第11図) まず、ステップSIOで警告ランプ128を点灯させた
後、ステップ311においてブレーキ30を作動させて
サーボモータ8の出力軸8aをロックし、その後ステッ
プS12に方いてサーボモータ8への給電を停止する。
これによりサーボモータ8の暴走等の不具合が発生する
のを未然に防止することができる。
次に、ステップS13においてクラッチIOAを第8図
に示すように断続的に繰り返してON・OFF作動させ
る。この制御を継続すると、中立位置から変位した後1
輪転舵ロッド4は、単に中立位置復帰手段6のばね力に
より急激に中立位置へ復帰せず、このばね力を利用して
徐々に中立位置に復帰させられ、運転者等に違和感を与
えるような車両姿勢の急激な変化が防止できる。しかし
、前後輪の舵角が逆位相状態にあるときには、後輪転舵
ロッド4の中立位置への復帰を急激に行っても車両姿勢
は安定側に移行することとなるため特に悪影響がなく、
また、同位相状態で上記のように中立位置へ徐々に復帰
させている最中に逆方向にハンドル操作がなされると、
本来同位相側にあるべき後輪が逆位相側に転じて車両姿
勢が不安定となる。したがって、この制御の過程におい
て、ステップ514を実行して、前輪実舵角(θF)と
後輪実舵角(θF)とが逆位相か否かの判別を行い、逆
位相になった場合には直ちにステップS16を実行して
クラッチIOAをOFF状態とし、それ以外の場合には
所定時間が経過するまでステップS13.514を繰り
返して中立位置へ徐々に復帰させる。S13におけるク
ラッチ10AのON・OFF作動開始から所定時間が経
過すると、クラッチIOAがOFFされる。上記所定時
間は、すでに述べたように、中立位置復帰が必要とされ
る時間を考慮して設定されているが、コーナリングフォ
ース等の外力の程度により中立位置への復帰に時間がか
かる場合にはその間にハンドル操作により逆位相に転じ
る可能性が高くなるため、所定時間経過時、中立位置へ
の復帰が完了しているか否かにかかわらずクラッチIO
AがOFFにされる。
なお、ハンドル操作により逆位相に転じた場合には、ス
テップS14によりその逆位相が検出され、ステップS
16においてクラッチIOAがOFFにされるのである
が、この動作は逆位相に転じた後に初めて行われるもの
であるため、上記所定時間を区切ることにより、ハンド
ル操作により逆位相に転じる可能性が極力低くなるよう
にする。
ステップ516におけるクラッチOFF動作の後、ステ
ップS17の判別で後輪転舵ロッド4が中立位置へ復帰
したことが後輪舵角センサ64からの信号により確認さ
れるまでクラッチIOAはOFF状態とされ、中立位置
へ復帰したことが確S忍されるとステップ318でクラ
ッチIOAが再度ONにされ、以後、クラッチIOAは
○N状態のまま保持され、これにより、後輪転舵ロッド
4は、中立位置復帰手段6のばね力と、ブレーキ30の
ロック作用とによって強固に中立位置に保持される。
なお、後輪舵角センサ64に異常が発生した場合には、
中立位置以外で後輪転舵ロッド4とサーボモータ8と、
の連結がなされるのを防止するため、ステップS18の
クラッチON動作はなされず、クラッチIOAはOFF
状態に保持され、後輪転舵ロッド4は中立位置復帰手段
6のばね力によって中立位置に保持される。
なお、上記クラッチON・OFF作動制御は、ノーマル
オーブン型のクラッチIOAについて行うものとして述
べたが、ノーマルクローズ型のクラッチIOBについて
行うようにしてもよい。この場合には、上記の場合とO
N・OFFを逆にして作動させるようにすればよい。
また、後輪転舵ロッド4の中立位置への復帰を徐々に行
うための方法として、上記のようにクラッチ1 、OA
あるいはクラッチIOBを断続的にON・OFFさせる
方法に代えて、第12図に示すように、クラッチIOA
に供給されるクラッチ電流を徐々に小さ(することによ
り、クラッチ。
10Aをすべらせてサーボモータ8の出力軸8aと歯車
列28aとの連結を徐々に解除するようにしてもよい。
なお、クラッチIOAの代わりにクラッチIOBを用い
てクラッチ電流を徐々に大きくすることにより上記連結
を徐々に解除することも可能であるが、クラッチを所期
の目標どおりすべらせるという点を考慮すると、クラッ
チ電流橙徐々に小さくする方法、すなわちクラッチIO
Aを用いた制御が好ましい。
クラッチのすべりを利用する上記制御においては、第4
図に示すようなプレート式のクラッチに代えてパウダク
ラッチ等を用い、励磁伝達力を徐々に下げる作動制御を
行うようにしてもよい。その他にも、後輪の中立位置へ
の復帰をモータにより制御して、復帰速度を車両の走行
状態に応じて変えるようにすることも可能である。
第13図に本発明の他の実施例を示す。この実施例では
、ステップ514における前輪操舵方向と後輪操舵方向
とが逆位相であるかどうかの判別の後で、前輪操舵方向
と後輪操舵方向とが同位相であるときに、ステップ51
9を実行し、前輪捏舵速度が後輪操舵速度より速いかど
うか、の判別を行う。そして、前輪操舵速度が後輪操舵
速度より大きいときには、直ちにステップS16を実行
して後輪を中立位置に戻す。前輪操舵速度が後輪操舵速
度より小さいときには、ステップ515に移り、所定速
度で後輪を中立位置に復帰させる。
なお、この制御において、ステップS19の判定の結果
、前輪操舵速度が後輪操舵速度より大きいときに、直ち
にステップ316に移らず、後輪の復帰速度を前輪の操
舵速度より大きくならない範囲で制御することも可能で
ある。
〔効 果〕
本発明においては、車両の4輪操舵装置において、後輪
転舵手段の故障が検出されたとき後輪を操舵位置から中
立位置に復帰させるに際して、復帰速度を車両の走行状
態に応じて変化するように制御するので、後輪が中立位
置に復帰するまでの間に、前輪の操舵との関係で運転者
に違和感を与えることがないようにすることができる。
とくに後輪の中立位置への復帰に際して、後輪の転舵方
向が前輪の転舵方向と逆位相になることがないように後
輪の復帰速度を制御することにより、故障時の後輪の中
立位置への復帰を円滑に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による車両の後輪操舵装置の一実施例を
示す全体構成図、 第2図は該装置の要部詳細図、 第3図は該装置の中立位置復帰手段の詳細断面図、 第4図は該装置のブレーキおよびクラッチの詳細断面図
、 第5および6図は4輪操舵装置の作用の一例を示す特性
図、 第7図は制御系のブロック図、 第8図は後輪復帰のためのクラッチの制御を示す特性図
、 第9.10.11図はコントロールユニットによる制御
の例を示すフローチャート、 第12図は該制御例における制御特性を示す特性図、 第13図は本発明の他の実施例を示すフローチャートで
ある。 2・・・・・・後輪操舵装置 4・・・・・・後輪転舵ロー)ド ロ・・・・・・中立位置復帰手段 8・・・・・・サーボモータ 8a・・・・・・出力軸 10・・・・・・クラッチ 10A・・・・・・ノーマルオーブン型クラッチ10B
・・・・・・ノーマルクローズ型クラッチ12・・・・
・・コントロールユニット18L、18R・・・・・・
後輪 28・・・・・・減速機構 28a・・・・・・歯車列 28b・・・・・・ボールねじ 30・・・・・・ブレーキ 62・・・・・・ロータリエンコーダ 64・・・・・・後輪舵角センサ 第1図 第2図 2 第5図 第6図 第8図 第12図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前輪に対して所定の関係で後輪を操舵するように
    なった後輪転舵手段を有する車両の後輪操舵装置におい
    て、前記後輪を中立位置に復帰させるように作用する中
    立復帰手段と、前記後輪転舵手段の故障を判定し故障時
    に前記中立復帰手段の作用により前記後輪を中立位置に
    復帰させる故障判定手段が設けられ、前記故障判定手段
    は、故障時の前記後輪の中立位置への復帰の速度が車両
    の走行状態に応じて変化するように前記中立復帰手段を
    制御する復帰速度制御手段を備えたことを特徴とする後
    輪操舵装置。
  2. (2)請求項1に記載した後輪操舵装置において、前輪
    と後輪の操舵方向が同位相であるか逆位相であるかを判
    別する操舵方向判別手段と、前輪の操舵速度を検出する
    操舵速度検出手段を備え、前記復帰速度制御手段は、故
    障検出時の前輪と後輪の操舵方向が同位相である場合に
    、復帰時における前輪の操舵速度が予め定められた後輪
    の所定復帰速度より遅いときには前記後輪を前記所定復
    帰速度で復帰させ、前記前輪の操舵速度が前記所定速度
    より速いときには前記後輪を前記前輪の操舵速度より遅
    くない速度で復帰させる手段であることを特徴とする後
    輪操舵装置。
  3. (3)請求項1に記載した後輪操舵装置において、前輪
    と後輪の操舵方向が同位相であるか逆位相であるかを判
    別する操舵方向判別手段を備え、後輪の操舵方向が前輪
    の操舵方向と同位相であるときには、所定の復帰速度で
    後輪を中立位置に復帰させ、逆位相であるときには、前
    記所定の復帰速度より速い速度で後輪を中立位置に復帰
    させる手段であることを特徴とする後輪操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018086969A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 株式会社ジェイテクト 車両用操舵装置
WO2023217197A1 (zh) * 2022-05-10 2023-11-16 武汉路特斯汽车有限公司 一种控制车辆后轮转向的方法、车辆、控制器及存储介质
WO2024138773A1 (zh) * 2022-12-31 2024-07-04 华为技术有限公司 后轮回正装置、转向系统、车辆、控制方法和装置

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WO2024138773A1 (zh) * 2022-12-31 2024-07-04 华为技术有限公司 后轮回正装置、转向系统、车辆、控制方法和装置

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