JPH01262265A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

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JPH01262265A
JPH01262265A JP8845788A JP8845788A JPH01262265A JP H01262265 A JPH01262265 A JP H01262265A JP 8845788 A JP8845788 A JP 8845788A JP 8845788 A JP8845788 A JP 8845788A JP H01262265 A JPH01262265 A JP H01262265A
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JP
Japan
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wheel steering
rear wheel
neutral position
clutch
control
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Application number
JP8845788A
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Inventor
Hiroshi Omura
博志 大村
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1581Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels characterised by comprising an electrical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/148Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering provided with safety devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電動機を駆動源として後輪を転舵する車両の
後輪操舵装置に関するものである。
(従来の技術) 前輪転舵に応じて後輪をも転舵する4輪操舵装置等を備
えた車両においては、後輪を転舵するための後輪操舵装
置が必要となる。この後輪操舵装置としては、従来より
、その後輪転舵の駆動源に油圧を用いたものあるいは電
動機を用いたものが知られており、後者については例え
ば実開昭62−25277号公報に開示されている。
上記電動機式の後輪操舵装置は、一般に、上記公報にも
記載されているように、電動機の駆動により、これに連
結された後輪転舵ロッド等の後輪転舵手段を変位させて
後輪を転舵する構成とされており、油圧式のものに比し
て後輪転舵の制御をきめ細かく行うことが可能である。
反面、後輪転舵の制御が専ら電気的に行われるので、こ
の制御系の故障等の異常に対するフェイルセーフについ
ては十分な配慮が必要である。このため従来、特開昭6
1−202977号公報に開示されているように、後輪
転舵手段をつねに所定の中立位置に向けて付勢するセン
タリングスプリング等の中立位置復帰手段を設け、異常
発生時にはこの中立位置復帰手段の付勢力によって、中
立位置から変位した後輪転舵手段を中立位置に復帰せし
める工夫がなされている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、中立位置復帰手段による付勢力には一定
の限界があり、異常発生時、電動機の有する保持力等の
ため、後輪転舵手段の中立位置への復帰が円滑に行われ
なくなることが考えられる。
これに対し、異常発生時後輪転舵手段と電動機との連結
を解除するクラッチ等の連結解除手段を設けるようにす
れば、電動機の保持力等の如何にかかわらず、後輪転舵
手段を中立位置へ確実に復帰させることが可能となるが
、この場合には上記保持力等による抵抗が全くなくなる
ため、中立位置への復帰が急激になされることとなり、
運転者等に違和感を与えることが考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、異常発生時、中立位置から変位した後輪転舵手段を
中立位置復帰手段の付勢力によって中立位置へ確実に復
帰せしめることができ、しかもこれを運転者等に違和感
を与えることなく実現することのできる車両の後輪操舵
装置を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明による車両の後輪操舵装置は、異常発生時におけ
る連結解除手段の作動を、後輪転舵手段の中立位置への
復帰が徐々に行われるように制御する制御手段を設ける
ことにより上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、第1図に示すように、後輪に連結され、変位
することによって該後輪を転舵する後輪転舵手段と、こ
の後輪転舵手段をつねに所定の中立位置に向けて付勢す
る中立位置復帰手段と、前記後輪転舵手段に連結され、
該後輪転舵手段を前記中立位置復帰手段の付勢力に抗し
て前記中立位置から変位させる電動機と、所定の異常発
生時、前記後輪転舵手段と前記電動機との連結を解除し
て、前記中立位置から変位した前記後輪転舵手段を前記
中立位置復帰手段の付勢力によって前記中立位置に復帰
せしめる連結解除手段と、前記後輪転舵手段の前記中立
位置への復帰が徐々に行われるように前記連結解除手段
の作動を制御する制御手段とを備えてなることを特徴と
するものである。
上記「所定の異常発生時」とは、中立位置から変位した
後輪転舵手段を中立位置復帰手段の付勢力によって中立
位置へ復帰せしめる動作を必要とするような異常が発生
したときを意味し、例えば、電動機またはその制御系に
異常が生じて電動機が作動不能となった場合、あるいは
電動機は作動可能であるがその制御系の異常が電動機駆
動による中立位置復帰の制御を行うには不適当なもので
ある場合等が該当する。
上記「制御手段」は、後輪転舵手段の中立位置への復帰
が徐々に行われるように連結解除手段の作動を制御する
ものであるが、この制御は、異常発生時における電動機
の保持力(すなわち出力軸から入力される外部負荷に対
する抵抗力)の大きさ等に応じて行えばよい。なお、こ
の場合、後輪操舵装置が、連結解除位置よりも電動機側
に該電動機の出力軸をロックするブレーキ等を備えてい
るものであれば、このブレーキ等により出力軸をロック
させて電動機側の保持力を一定にした上で連結解除手段
の作動制御を行う構成としてもよい。
上記制御手段によって行われる制御は、後輪転舵手段の
中立位置への復帰を徐々に行わしめることが可能なもの
であれば、特に限定されるものではないが、連結解除手
段を断続的に繰り返して作動させる制御、あるいは、後
輪転舵手段と電動機との連結が徐々に解除されるように
連結解除手段を作動させる制御を採用すると効果的であ
る。
(作  用) 上記構成に示すように、所定の異常発生時における後輪
転舵手段の中立位置への復帰が、制御手段により作動制
御される連結解除手段によって徐々に行われることとな
る。
上記復帰を徐々に行わしめる制御は、具体的には、例え
ば、連結解除手段を断続的に繰り返して作動させる制御
、あるいは、後輪転舵手段と電動機との連結が徐々に解
除されるように連結解除手段を作動させる制御等が用い
られる。
(発明の効果) このように本発明によれば、異常発生時、中立位置から
変位した後輪転舵手段を中立位置復帰手段の付勢力によ
って中立位置へ確実に復帰せしめることができ、しかも
これを運転者等に違和感を与えることなく実現すること
ができる。
(実 施 例) 以下添付図面を参照しながら本発明の実施例について詳
述する。
第2および3図は、本発明による車両の後輪操舵装置の
一実施例を示す全体構成図およびその要部詳細図である
第2図に示すように、後輪操舵装置2は、前輪転舵に応
じて後輪をも転舵する4輪操舵装置の一部を構成するも
のであって、後輪転舵手段たる後輪転舵ロッド4と、中
立位置復帰手段6と、電動機たるサーボモータ8と、連
結解除手段たるクラッチ10と、制御手段たるコントロ
ールユニット12とを備えてなっている。
後輪転舵ロッド4は、車幅方向に延設され、その両端部
が左右1対のタイロッド14L、14Rおよびナックル
アーム16L、 18Rを介して左右1対の後輪18L
、 18Rに連結されてなり、該後輪転舵ロッド4が車
幅方向に変位することにより後輪18L。
18Rを転舵するようになっ′Cいる。
中立位置復帰手段6は、後輪転舵ロッド4に付設され、
第4図にその断面を詳細に示すように、車体20に固定
されたケーシング22を有し、このケーシング22内に
は1対のばね受け24a 、 24bが遊嵌されて、こ
れらばね受け24a 、 24bの間に圧縮ばね26が
配設されている。上記後輪転舵ロッド4はケーシング2
2を貫通して延び、この後輪転舵ロッド4には1対の鍔
部4a、4bが間隔をおいて形成され、該鍔部4a、4
bにより上記ばね受け24a 、 24bを受止する構
成とされており、後輪転舵ロッド4は圧縮ばね26によ
ってつねに所定の中立位置(すなわち、後輪18L、1
8Rが舵角零の直進状態となる位置)に向けて付勢され
ている。上記圧縮ばね26は、コーナリング時のサイド
フォースに打ち勝つだけのばね力を備えたものとされて
いる。
サーボモータ8は、ステップモータであって、第3図に
示すように、その出力軸8aが、歯車列28aとボール
ねじ28bとからなる減速機構28を介して後輪転舵ロ
ッド4に連結され、第2図に示すように、コントロール
ユニット12からの制御信号により作動して、後輪転舵
ロッド4を中立位置復帰手段6の付勢力に抗して中立位
置から変位させるようになっている。このサーボモータ
8の出力軸8aには、該出力軸8aの回転に制動を加え
るブレーキ30が設けられ、このブレーキ30の作動に
より、出力軸8a  (ひいては後輪転舵ロッド4)を
ロックして該後輪転舵ロッド4を所定の変位状態に保持
することができるようになっている。このブレーキ30
の作動は、コントロールユニット12によって制御され
る。
クラッチ10は、サーボモータ8の出力軸8aと歯車列
28aとの間に設けられ、後述する所定の異常発生時、
後輪転舵ロッド4とサーボモータ8との連結を解除し、
これにより中立位置から変位した後輪転舵ロッド4を中
立位置復帰手段6の付勢力によって中立位置に復帰させ
るようになっている。このクラッチ10の作動は、コン
トロールユニット12によって制御される。
第5図は、上記ブレーキ30およびクラッチ10を詳細
に示す断面図である。
ブレーキ30は、サーボモータ8の出力軸8aに固設さ
れ、両面に放射状に延びる複数の凹凸溝が形成されたデ
ィスク32のサーボモータ8側の凹凸溝と噛合する凹凸
溝を有するリングプレート34と、このリングプレート
34をケーシング35に固設された吸着板36に吸着せ
しめるソレノイド38とからなり、ソレノイド38に通
電されていないOFF状態では、リングプレート34を
ディスク32と共に自由に回転させる一方、ソレノイド
38に通電されているON状態では、リングプレート3
4をディスク32との噛合状態を維持させたまま吸着板
36に吸着せしめて、ディスク32の回転、すなわちサ
ーボモータ8の出力軸8aの回転に制動を加えるように
なっている。
クラッチ10は、直列に2つ設けられたツインクラッチ
であって、上流側(ブレーキ30側)のクラッチIOA
はノーマルオーブン型、下流側(歯車列28a側)のク
ラッチLOBはノーマルクローズ型とされている。すな
わち、クラッチ1. OAは、ディスク32の下流側の
凹凸溝と噛合する凹凸溝を有するリングプレート40と
、このリングプレート40を、出力軸8aと同軸の回転
軸42に固設されたディスク44に吸着せしめるソレノ
イド46とからなり、ソレノイド46に通電されていな
いOFF状態では、リングプレート40とディスク44
との連結が解除される一方、ソレノイド46に通電され
ているON状態では、リングプレート40とディスク4
4とが面接触により連結されるようになっている。なお
、リングプレート40はディスク32とはつねに噛合状
態を維持している。また、クラッチIOBは、回転軸4
2に固設されたハブ48にスプライン結合されたリング
プレート50と、このリングプレート50の下流側の面
に当接してスプリング52のばね力によりリングプレー
ト50を上流側に押圧するパッド54と、このパッド5
4により押圧されたリングプレート50の上流側への所
定量以上の移動を規制するようにリングプレート50の
上流側の面に当接する、回転軸42と同軸の回転軸56
に固設されたドラム58と、リングプレート50を下流
側から吸引して該リングプレート50とドラム58とを
引き離すソレノイド60とからなり、ソレノイド60に
通電されていないOFF状態では、リングプレート50
とドラム58とが面接触により連結され、ソレノイド6
0に通電されているON状態では、リングプレート50
とドラム58との連結が解除されるようになっている。
したがって、サーボモータ8の作動による出力軸8aの
回転は、ブレーキ30およびクラッチIOBがOFF状
態でかつクラッチIOAがON状態のときにのみ、歯車
列28aに伝達されることとなるが、平常時における後
輪転舵はこの状態において行われるようになっている。
なお、クラッチ10として、クラッチIOAおよびIO
Bを2つ直列に設けてなるツインクラッチとしたのは、
いずれか一方が焼付等により作動不能に陥った場合にお
いても、他方をONまたはOFF状態とすることにより
、サーボモータ8と歯車列28a(ひいては後輪転舵ロ
ッド4)との連結を解除することができるようにするた
めであり、また、一方をノーマルオーブン型、他方をノ
ーマルクローズ型としたのは、カプラの外れ等により両
クラッチIOA、 IOBへの給電が停止したとき上記
連結を解除するためにはノーマルオーブン型のクラッチ
が必要であるが、両方共ノーマルオーブン型とすること
は平常時における動力伝達のために両クラッチをON状
態とすることが必要となり、消費電力が余分に必要とな
るからである。
第2図に示すように、コントロールユニット12は、上
記サーボモータ8、ブレーキ30およびクラッチIOの
作動制御を行うものであることはすでに述べたとおりで
あるが、このコントロールユニット12による制御は、
同図に示すように、後輪操舵装置2が4輪操舵装置の一
部を構成するものであることから、所要の4輪操舵機能
を果すべく行われるようになっている。
4輪操舵装置は、後輪操舵装置2のほかに、前輪転舵機
構70と、走行条件に応じた適切な後輪転舵制御のため
にコントロールユニット12へ種々の情報を送る各種セ
ンサ等とを備えてなっている。
前輪転舵機構70は、車幅方向に延設され、両端部が左
右1対のタイロッド72L、 72Rおよびナックルア
ーム74L、74Rを介して左右1対の前輪76L、7
6Rに連結されたラック78と、一端部にラック78と
噛合するビニオン80が設けられるとともに他端部にス
テアリングホイール82が設けられたステアリングシャ
フト84とからなり、ステアリングホイール82のハン
ドル操作により、ラック78を車幅方向に変位させて前
輪78L、 76Rを転舵するようになっている。
コントロールユニット12による後輪転舵制御は、車速
感応で行われるようになっており、車速に応じた転舵比
(後輪舵角/前輪舵角)の変更の一例としては第6図に
示すような場合がある。同図に示す制御特性を付与した
ときには、前輪舵角に対する後輪舵角は、車速が大きく
なるに従って同位相方向へ変化することとなり、このよ
うすを第7図に示す。
このような後輪転舵制御をなすべく、コントロールユニ
ット12には、ハンドル舵角センサ86、車速センサ8
8、および上記サーボモータ8の回転位置を検出するロ
ータリエンコーダ62からの信号が入力され、コントロ
ールユニット12では、ハンドル舵角(理論的に前輪舵
角と等しい)と車速とに基づいて目標後輪舵角を演算し
、必要とする後輪転舵量に対応する制御信号がサーボモ
ータ8に出力される。そして、サーボモータ8の作動が
適正になされているか否かをロータリエンコーダ62に
よって常時監視しつつ、つまりフィードバック制御の下
で後輪の18L、18Rの転舵がなされるようになって
いる。
上記後輪転舵制御においては、フェイルセーフのために
、その制御系が2重構成とされている。
すなわち、上記ハンドル舵角センサ86に対して前輪舵
角センサ90が付加され、車速センサ88に対して第2
の車速センサ92が付加され、ロータリエンコーダ62
に対して、クラッチ10よりも後輪転舵ロッド4側の部
材の機械的変位を検出する後輪舵角センサ64が付加さ
れており、これら3組のセンサにおいて、対応するセン
サの両者が同一の値を検出したときにのみ後輪転舵を行
うようにされている。したがって、上記3組のセンサに
おいて、例えば第1の車速センサ88で検出した車速と
第2の車速センサ92で検出した車速とが異なるときに
は、異常(故障)発生ということで、後述するフェイル
モード時の制御によって後輪1111L、 18Rを中
立位置に保持するようになっている。
また、各種の異常検出のために、コントロールユニット
12には、スイッチ94.9G、 98. 100から
の0N−OFF信号が入力され、またオルタネータのし
端子102からは発電の有無を表す信号が入力される。
ここで上記スイッチ94はニュートラルクラッチスイッ
チ、スイッチ9Bはインヒビタースイッチ、スイッチ9
8はブレーキスイッチ、スイッチ100はエンジンスイ
ッチである。ここで、ニュートラルスイッチ94は、手
動変速機を備えた車両において、手動変速機のシフト位
置がニュートラルあるいはクラッチペダルを踏み込んだ
ときにOFF信号が出力され、それ以外はON信号が出
力されるようになっている。インヒビタースイッチ96
は、自動変速機を備えた車両において、そのレンジがニ
ュートラル(N)あるいはパーキング(P)にあるとき
には、ON信号が出力され、走行レンジにあるときには
OFF信号が出力されるようになっている。ブレーキス
イッチ98はブレーキペダルを踏み込んだときにON信
号が出力され、エンジンスイッチ100はエンジンが運
転状態にあるときON信号が出力されるようになってい
る。
第8図は、上記制御系をブロック図で示したものである
マイクロプロセッサ104はIと■との2重構造とされ
、このマイクロプロセッサ104には、車速センサ8g
、 92およびスイッチ94.9G、 98.100な
らびにオルタネータのし端子102からの信号がバッフ
ァ106を介して入力され、またセンサ8B、 90゜
64からの信号がA/D変換器108を介して入力され
、ロータリエンコーダ62からの信号がインタフェース
110を介して入力される。他方マイクロプロセッサ1
04において生成された信号は、モータ駆動回路112
を介してサーボモータ8に送出され、またブレーキ駆動
回路114を介してブレーキ30に送出され、あるいは
クラッチ駆動回路11Bを介してクラッチ10に送出さ
れる。この後輪転舵制御は、オルタネータのし端子10
2からの信号がノ1イ(Hl)となったことを条件に開
始されるようになっている。なお、同図中符号118は
バッテリー、120はイグニッションキースイッチ、1
22はリレーで、後述する所定の異常が発生したときに
は、リレー駆動回路124の作動によってコイル126
への通電が停止され、この結果リレー122の接点の切
換えがなされて、モータ駆動回路112への給電が停止
されるとともに警告ランプ128が点灯する。
また、上記以外の異常が発生したときには、マイクロプ
ロセッサ104によりトランジスタ130にベース電流
が流れて警告ランプ128が点灯する。
次に、4輪操舵装置において発生し得る異常とその処置
について説明する。
本実施例においては、異常の発生箇所に対応した処置が
施されるようになっており、処置の態様としては以下の
2つの態様がある。
処置態様A(第1フェイルモード時の制御)後輪18L
、 18Hの制御およびその位置判定が依然として可能
な場合の態様である。すなわち、サーボモータ8によっ
て後輪転舵ロッド4を中立位置に復帰させることが可能
なときには、このサーボモータ8によって中立位置への
復帰を行うようになっている。具体的には、本処置の内
容は、次のようになっている。
■警告ランプ128の点灯の後に、 ■サーボモータ8の駆動により後輪転舵ロッド4を中立
位置に復帰せしめ、 ■その後ブレーキ30をONにする。
処置態様B(第2フェイルモード時の制御)後輪18L
、 18Hの制御またはその位置判定が不能となった場
合の態様である。本処置の内容は、次のとおりである。
■警告ランプ128の点灯の後に、 ■ブレーキ30をONにし、 ■サーボモータ8への給電を停止し、 ■その後クラッチIOAをOFFにして、サーボモータ
8と後輪転舵ロッド4との連結を解除し、■中立位置復
帰手段6のばね力によって後輪転舵ロッド4が中立位置
に復帰するのを待った後に、 ■クラッチIOAをONにして、サーボモータ8と後輪
転舵ロッド4とを連結する。
上記処置態様Bにおいて、クラッチLOAをOFFにす
る動作が急激になされると、後輪転舵ロッド4が中立位
置復帰手段6のばね力によって短時間のうちに中立位置
へ復帰することとなるが、前後輪が同位相状態にあると
きにこのような現象が起きると車両姿勢に悪影響を及ぼ
すことが考えられるので、本実施例においては、同位相
側に変位している後輪転舵ロッド4の中立位置への復帰
が徐々に行われるように、コントロールユニット12に
よってクラッチIOAの作動を制御するようになってい
る。すなわち、第9図に示すように、コントロールユニ
ット12は、所定時間クラッチIOAを断続的に繰り返
してON・OFF作動させる制御を行い、これにより同
図に示すように、後輪転舵ロッド4を徐々に中立位置へ
復帰せしめるようになっている。なお、上記所定時間は
、後輪転舵ロッド4が中立位置へ復帰するのに十分な時
間に設定されている。
以下、異常モードとその設定条件を各系統に分類し、対
応する処置態様について説明する。
車速信号系統 本系統に異常が発生したと判定されたときには、前記態
様Aの処置がなされる。
(1)第1の車速センサ88の変化量エラー本判定は、
ブレーキスイッチ98がOFF状態であり、かつ第1の
車速センサ88がIdV1/dtl>a(定数)の減速
度を検知したことが条件とされる。ここでVlは第1の
車速センサ88が検出した車速を表わす。すなわち、車
両の制動がなされていないにもかかわらず所定以上の減
速を示したときには第1の車速センサ88の異常と判定
される。
(2)第2の車速センサ92の変化量エラー本判定は、
上記第1の車速センサ88のときと同様に、ブレーキス
イッチ98がOFF状態であり、かつ第2の車速センサ
92がl d V 2 / d t l > a(定数
)の減速度を検知したことが条件とされる。
ここでv2は第2の車速センサ92が検出した車速を表
わす。
(3)車速不一致エラー 本判定は、第1.第2の車速センサ88.92の検出値
が例えばIVl−V21>b (定数)で表わされるよ
うに一致しないことが条件とされる。
この場合、少なくともいずれか一方の車速センサの異常
が発生したと考えられるため、その異常がいずれのセン
サ88.92に発生しているか否かにかかわらず、異常
と判定されて、前述したように、態様Aの処理がなされ
る。
(4)両車速センサ88.92の同時異常本判定は、オ
ルタネータのし端子102がらの信号がハイ(Hl)で
あることと、第1.第2の車速センサ88.92の出力
が零(Vl−V2−0)であることを前提として、手動
変速機付車両にあっては、ニュートラルクラッチスイッ
チ94のON状態が一定時間継続したことを条件に、他
方自動変速機付車両にあっては、インヒビタースイッチ
96がOFF、エンジンスイッチ100がON、並びに
ブレーキスイッチ98がOFFの状態が一定時間継続し
たことを条件に両センサ8B、 92の同時異常と判定
される。
すなわち、発電量から判断して走行可能なエンジン回転
数でありかつシフト位置から走行中と考え得るにもかか
わらず、車速が零ということは、センサ88.92に何
らかの異常が発生したことに外ならない。
後輪転舵機構系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様Bの処置がなされる。
(1)制御ズレ(その1) 本判定は、ロータリエンコーダ62の出力(EN)と後
輪舵角センサ64の出力すなわち後輪舵角(θR)との
不一致、例えばl f (EN) −G(θR)l>C
(定数)であることが条件とされる。
(2)制御ズレ(その2) 本判定は、コントロールユニット12によって設定され
た目標後輪舵角(θr)と実後輪舵角(θR)との不一
致、例えば1θr−θR1>C(定数)であることが条
件とされる。
(3)後輪基準位置エラー 本判定は、制御開始時(イニシャライズ時)に後輪のセ
ンタ基準が見つからないことが条件とされる。ここで、
イニシャライズはエンジンスイッチ100をONしたこ
とを条件として行われるようになっている。
DCサーボモータ系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様Bの処置がなされる。
(1)回転量エラー 本判定は、制御量とモータ8の回転量(エンコーダ62
の検出値)が一致しないことが条件とされる。
(2)  モータモニタエラー 本判定は以下の場合になされる。
■モータコイルの断線、短絡。
■ハーネスの断線、短絡。
■モータ駆動回路112の故障。
後輪舵角センサ系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには態様
Bの処置がなされる。
(1)  ロークリエンコーダモニタエラー本判定は、
エンコーダ62から出力されるコードに異常が認められ
たことが条件とされる。
(2)後輪舵角センサモニタエラー 本判定は後輪舵角センサ64の出力が設定範囲を越えた
ことが条件とされる。
前輪舵角センサ系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様への処置がなされる。
(1)ハンドル舵角センサモニタエラー本判定はハンド
ル舵角センサ86の出力が設定範囲を越えたことが条件
とされる。
(2〉  前輪舵角センサモニタエラー本判定は前輪舵
角センサ90の出力が設定範囲を越えたことが条件とさ
れる。
(3)前輪舵角不一致エラー 本判定はハンドル舵角センサ86と前輪舵角センサ90
との出力の差が一定値以上になったことが条件とされる
電磁クラッチの切断作動不良 クラッチ10の切断作動不良と判定されたときには、態
様Aの処置がなされる。
本判定は、クラッチIOAおよびIOBに対してOFF
信号を出力し、かつサーボモータ8を作動させたときに
、後輪舵角センサ64の出力が一定値以上変動したこと
、または、クラッチIOAおよび10Bに対してON信
号を出力し、かつサーボモータ8を作動させたときに、
後輪舵角センサ64の出力が一定値以上変動したことが
条件とされる。
コントロールユニット系統 本系統に異常が発生していると判定されたときには、態
様Bの処置がなされる。
(1)  RAMエラー 本判定は、RAMの読み書きチエツクにおいて異常が認
められたことが条件とされる。
(2)  ROMエラー 本判定は、ROMのダム サム チエツクにおいて異常
が認められたことが条件とされる。
(3)  FRCエラー 本判定は、自走カウンタのイニシャルチエツクにおいて
異常が認められたことが条件とされる。
(4)  A/Dエラー 本判定は、A/D変換器108のI10チエツクにおい
て異常が認められたことが条件とされる。
(1)演算エラー 本判定は、マイクロプロセッサIの演算結果とマイクロ
プロセッサ■の演算結果とが一致していないことが条件
とされる。
(2)通信エラー 本判定は、マイクロプロセッサIと■との間の相互通信
が不能となったことが条件とされる。
ブレーキ ブレーキ30に異常が発生したときは、態様Bの処置が
なされる。このブレーキ30の異常の判定は、例えば次
のようにして行えばよい。
(1)  ブレーキ30によってモータ8の出力軸8a
がロックされたままの場合。
ブレーキ30を非作動(アンロック)とした状態でサー
ボモータ8を回転させる制御を行い、このときにロータ
リエンコーダ62、後輪舵角センサ64の出力が無い場
合(後輪18L、 18Rが転舵されない)。
(2)ブレーキ30によりサーボモータ8の出力軸8a
をロックすることが不能な場合。
ブレーキ30をロックさせる制御を行うとともに、サー
ボモータ8を回転させる制動を行ったときに、ロークリ
エンコーダ62、後輪舵角センサ64の出力がある場合
(後輪18L、18Rが転舵されてしまう)。
次に前述したような異常の態様とこれに応じたフェイル
セーフのための制御とについて、第10図〜第12図の
フローチャートを参照しつつ説明する。
なお、以下の説明でPあるいはSはステップを示す。
全体制御(第10図) まず、第10図のPOにおいてシステムイニシャライズ
が行われる。このとき、このイニシャライズの時点で知
り得る異常の検定が行われる(例えば後輪基準位置のエ
ラーのチエツク、コントロールユニット12のROM、
RAM等のエラーチエツク等)。
次いで、Plにおいて各センサあるいはスイッチからの
信号が入力されて、前述した異常の判定が順次行われる
。すなわち、車速信号系統に異常がある場合(P2の判
別でYESのとき)、前輪舵角センサ系統に異常がある
場合(P3の判別でYESのとき)、クラッチIOに異
常がある場合(P4の判別でYESのとき)、のいずれ
か1つに該当したときは、P5に移行して、後述する処
置態様A(第1フェイルモード時の制動)が原則として
なされる。
上記P2〜P4の判別ですべてNoのときは、P6〜P
itの異常判定がなされる。このP6〜pHの判定で、
後輪転舵機構系統に異常がある場合(P6の判別でYE
Sのとき)、サーボモータ8に異常がある場合(P7の
判別でYESのとき)、後輪舵角センサ系統に異常があ
る場合(P8の判別でYESのとき)、コントロールユ
ニット系統に異常がある場合(P9の判別でYESのと
き)、マイクロプロセッサ系統に異常がある場合(Pl
o)判別でYESのとき)、ブレーキ30に異常がある
場合(Pllの判別でYESのとき)、のいずれか1つ
に該当する場合は、PI3に移行する。この場合は、後
述する処置態様B(第2フエイルモードの制181)が
なされる。
前記P2〜P4およびP6〜PILの判別ですべてNo
のときは、異常がないときであり、このときはPI3に
おいて、正常時の制御がなされる。すなわち、第6図に
示す転舵比特性を実現するような制御がなされる。
処置態様A(第11図) 前記P5での制御の詳細を、第11図に示す。
まず、Slにおいて、警告ランプ128を点灯させて、
運転者に異常が生じたことを知らせる。次いで、後輪転
舵制御とその位置判定が正常に行われるかをチエツクす
べく、S2.S3の判定がなされる。すなわち、後輪舵
角センサ64が正常であり(S2の判別がYESのとき
)、かつロータリエンコーダ62が正常であるとき(S
3の判別がYESのとき)は、S4において、サーボモ
ータ8を作動制御して後輪転舵ロッド4を中立位置へと
徐々に復帰させる。この後、S5においてサーボモータ
8そのものが正常であることを確認しくS5の判別がY
ESのとき)、引き続き後輪転舵ロッド4が実際に中立
位置となったことを確認した後(S6の判別でYESの
とき)、S7においてブレーキ30を作動させて、後輪
転舵ロッド4が中立位置となっている状態でモータ8の
出力軸8aをロックする。このとき、クラッチIOAは
接続されたままであり、したがって、後輪転軸ロッド4
は、中立位置復帰手段6のばね力と、減速機構28を介
したモータ8の抵抗と、ブレーキ30のロック作用とに
よって、強固に中立位置に保持される。
一方、前記S2.S3あるいはS5のいずれかの判別で
NOのときは、サーボモータ8により後輪転舵ロッド4
を中立位置へ正確に復帰させることが不可能な場合であ
り、この場合は、後述する第12図の処置態様Bにおけ
るSLIへ移行する。
処置態様B(第12図) まず、SLOで警告ランプ128を点灯させた後、Sl
lにおいてブレーキ30を作動させてサーボそ一夕8の
出力軸8aをロックし、その後SL2においてサーボモ
ータ8への給電を停止する。これによリサーボモータ8
の暴走等の不具合が発生するのを未然に防止することが
できる。
次に、S13においてクラッチIOAを第9図に示すよ
うに断続的に繰り返して0N−OFF作動させ、これに
より、中立位置から変位した後輪転舵ロッド4を、単に
中立位置復帰手段6のばね力により急激に中立位置へ復
帰させるのではなく、このばね力を利用して徐々に中立
位置に復帰せしめ、運転者等に違和感を与えるような車
両姿勢の急激な変化を防止する。但し、前後輪の舵角が
逆位相状態にあるときには、後輪転舵ロッド4の中立位
置への復帰を急激に行っても車両姿勢は安定側に移行す
ることとなるため特に悪影響がなく、また、同位相状態
で上記のように中立位置へ徐々に復帰させている最中に
逆方向にハンドル操作がなされると、本来同位相側にあ
るべき後輪が逆位相側に転じて車両姿勢が不安定となる
ため、S14において、前輪実舵角(θF)と後輪実舵
角(θF)とが逆位相か否かの判別を行い、逆位相にな
った場合には(S14の判別でYESのとき)はクラッ
チ10AをOFF状態とし、それ以外の場合には(S1
4の判別でNOのとき)は中立位置へ徐々に復帰させる
動作が継続される。S13におけるクラッチIOAのO
N・OFF作動開始から所定時間が経過すると(S15
の判別でYESのとき)クラッチIOAがOFFされる
(81B)。上記所定時間は、すでに述べたように、中
立位置復帰に必要とされる時間を考慮して設定されてい
るが、コーナリングフォース等の外力の程度により中立
位置への復帰に時間がかかる場合にはその間にハンドル
操作により逆位相に転じる可能性が高くなるため、所定
時間経過時、中立位置への復帰が完了しているか否かに
かかわらずクラッチIOAがOFFにされる。
なお、ハンドル操作により逆位相に転じた場合には、S
14によりクラッチIOAがOFFにされるのであるが
、この動作は逆位相に転じた後に初めて行われるもので
あるため、上記所定時間を区切ることにより、ハンドル
操作により逆位相に転じることを極力押えるようにする
ものである。
Si2におけるクラッチOFF動作の後、後輪転舵ロッ
ド4が中立位置へ復帰したことが後輪舵角センサ64か
らの信号により確認されるまでクラッチIOAはOFF
状態とされ(S17の判別でNoのとき)、中立位置へ
復帰したことが確認されると(S17の判別でYESの
とき)クラッチIOAが再度ONにされ(Si2)、以
後、クラッチIOAはON状態のまま保持され、これに
より、後輪転舵ロッド4は、中立位置復帰手段6のばね
力と、ブレーキ30のロック作用とによって強固に中立
位置に保持される。
なお、後輪舵角センサ64に異常が発生した場合には、
中立位置以外で後輪転舵ロッド4とサーボモータ8との
連結がなされるのを防止するため、818のクラッチO
N動作はなされず、クラッチ1゜AはOFF状態に保持
され、後輪転舵ロッド4は中立位置復帰手段6のばね力
によって中立位置に保持される。
なお、上記クラッチON・OFF作動制御は、ノーマル
オーブン型のクラッチLOAについて行うものとして述
べたが、ノーマルクローズ型のクラッチIOBについて
行うようにしてもよい。この場合には、上記の場合とO
N・OFFを逆にして作動させるようにすればよい。
また、後輪転舵ロッド4の中立位置への復帰を徐々に行
うための方法として、上記のようにクラッチIOAある
いはクラッチIOBを断続的にON・OFFさせる方法
に代えて、第13図に示すように、クラッチIOAに供
給されるクラッチ電流を徐々に小さくすることにより、
クラッチIOAをすべらせてサーボモータ8の出力軸8
aと歯車列28aとの連結を徐々に解除するようにして
もよい。なお、クラッチIOAの代わりにクラッチIO
Bを用いてクラッチ電流を徐々に大きくすることにより
上記連結を徐々に解除させることも可能であるが、クラ
ッチを所期の目標どおりすべらせるという点を考慮する
と、クラッチ電流を徐々に小さくする方法、すなわちク
ラッチIOAを用いた制御が好ましい。
クラッチのすべりを利用する上記制御においては、第5
図に示すようなプレート式のクラッチに代えてパウダク
ラッチ等を用い、励磁伝達力を徐々に下げる作動制御を
行うようにしてもよい。
以上詳述したように、本実施例によれば、4輪操舵装置
に故障等による異常が生じたとき、後輪転舵ロッド4を
確実に中立位置へ復帰させた後この中立位置に保持して
通常の2輪操舵車両としての走行機能を確保することが
できるのみならず、異常の態様を区別して、極力サーボ
モータ8を利用して中立位置へ復帰させる一方、止むを
得ない場合のみ中立位置復帰手段6を利用して中立位置
へ復帰させ、しかもその際可能な限り徐々に復帰させる
ようになっているので、中立位置へ復帰させるまでの過
渡状態を極力好ましいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す概念ブロック図、第2図は
本発明による車両の後輪操舵装置の一実施例を示す全体
構成図、 第3図は該装置の要部詳細図、 第4図は該装置の中立位置復帰手段の詳細断面図、 第5図は該装置のブレーキおよびクラッチの詳細断面図
、 第6および7図は該装置を構成要素の一部とする4輪操
舵装置の作用を示す特性図、 第8図は該装置の制御系のブロック図、第to、 11
および12図は該装置のコントロールユニットによる制
御例を示すフローチャート、第9および13図は該制御
例における制御特性を示す特性図である。 2・・・後輪操舵装置 4・・・後輪転舵ロッド(後輪転舵手段)6・・・中立
位置復帰手段 8・・・サーボモータ(電動機) 8a・・・出力軸 IO・・・クラッチ(連結解除手段) 10A・・・ノーマルオーブン型クラッチ10B・・・
ノーマルクローズ型クラッチ12・・・コントロールユ
ニット(制御手段)18L、 18R・・・後 輪 28・・・減速機構 28a・・・歯車列 28b・・・ボールねじ 30・・・ブレーキ 62・・・ロークリエンコーダ 64・・・後輪舵角センサ 第2図 第6図 第7図 第8図 第9図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)後輪に連結され、変位することによって該後輪を転
    舵する後輪転舵手段と、 この後輪転舵手段をつねに所定の中立位置に向けて付勢
    する中立位置復帰手段と、 前記後輪転舵手段に連結され、該後輪転舵手段を前記中
    立位置復帰手段の付勢力に抗して前記中立位置から変位
    させる電動機と、 所定の異常発生時、前記後輪転舵手段と前記電動機との
    連結を解除して、前記中立位置から変位した前記後輪転
    舵手段を前記中立位置復帰手段の付勢力によって前記中
    立位置に復帰せしめる連結解除手段と、 前記後輪転舵手段の前記中立位置への復帰が徐々に行わ
    れるように前記連結解除手段の作動を制御する制御手段
    とを備えてなることを特徴とする車両の後輪操舵装置。 2)前記制御手段によって行われる制御が、前記連結解
    除手段を断続的に繰り返して作動させる制御であること
    を特徴とする請求項1記載の車両の後輪操舵装置。 3)前記制御手段によって行われる制御が、前記後輪転
    舵手段と前記電動機との連結が徐々に解除されるように
    前記連結解除手段を作動させる制御であることを特徴と
    する請求項1記載の車両の後輪操舵装置。
JP8845788A 1988-04-11 1988-04-11 車両の後輪操舵装置 Pending JPH01262265A (ja)

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JP8845788A JPH01262265A (ja) 1988-04-11 1988-04-11 車両の後輪操舵装置
US07/334,191 US4976328A (en) 1988-04-11 1989-04-06 Rear wheel turning system
EP89106340A EP0337360B1 (en) 1988-04-11 1989-04-10 Rear wheel turning system
DE8989106340T DE68903021T2 (de) 1988-04-11 1989-04-10 Hinterradlenksystem.

Applications Claiming Priority (1)

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JP8845788A JPH01262265A (ja) 1988-04-11 1988-04-11 車両の後輪操舵装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5456330A (en) * 1992-09-30 1995-10-10 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Return-to-neutral mechanism of rear wheel steering device

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62292573A (ja) * 1986-06-12 1987-12-19 Mitsubishi Electric Corp モ−タ駆動式パワ−ステアリング装置

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