JPH0314349Y2 - - Google Patents

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JPH0314349Y2
JPH0314349Y2 JP3795685U JP3795685U JPH0314349Y2 JP H0314349 Y2 JPH0314349 Y2 JP H0314349Y2 JP 3795685 U JP3795685 U JP 3795685U JP 3795685 U JP3795685 U JP 3795685U JP H0314349 Y2 JPH0314349 Y2 JP H0314349Y2
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bag
aluminum foil
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coated surface
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Description

【考案の詳細な説明】
この考案は袋体の顆粒、粉末体等の包装目的物
を防湿保護し、またその包装目的物の取り出し時
における袋の開封引裂性を有すると共に包装目的
物が袋内に残存することがないよう静電気の発生
を減少させた顆粒、粉末体等の包装袋に関する。 これまでにも実公昭58−20354号公報にみられ
るように薬剤の防湿保護、袋の引裂性及び薬剤の
滑動性を考慮した袋はあつたが、これはアルミニ
ウム箔の表面にポリエチレンフイルムをラミネー
トしているため、ポリエチレンのフイルム製膜法
の押出し法コート法等に於いても該ポリエチレン
の膜厚みは0.008m/m以下にすることは困難で
あり、アルミニウム箔面に構成される封緘材を含
む構成材の厚みは薄ければ薄い程防湿効果が優れ
ることは衆知であることから尠くとも湿気を呼び
易い顆粒あるいは粉末状の薬剤を防湿保護した
り、又ポリエチレンフイルムの膜厚の関係から袋
の引裂開封などの点で不充分であつた。尚、袋の
内面に於ける静電気の発生も封緘剤に使用される
塩化ビニリデン樹脂によりある程度の効果を有す
がアルミニウム支持体と該塩化ビニリデン樹脂層
の間にポリエチレンの厚膜層が有ることは充分な
効果を示していない。 この考案は粒状の包装目的物は勿論のこと、特
に防湿性を強化することが必要な顆粒あるいは粉
末体の包装目的物を長期保存するにも充分な防湿
効果を有すると共に、袋の開封引裂性、滑動性を
も併わせて従来の包装用袋を全面的に改良した顆
粒、粉末体等の包装袋を提供することを目的とす
る。 即ち本考案は、紙質基材1の上にアルミニウム
箔2を貼合し、該アルミニウム箔2の上に塩素化
ポリオレフイン溶液の塗膜層3を設け、この塗膜
層3の上にポリ塩化ビニリデン樹脂のコート面4
を形成してなる包装シート材を、該コート面4が
内側になるよう袋状にシールして成る顆粒、粉末
体等の包装袋に係る。 第1図は本考案の包装袋に用いる包装シート材
の一部拡大断面図、第2図及び第3図は本考案の
実施例図である。 紙質基材1としては表面の耐摩擦性が良好で、
裏面側に施した印刷が透視できるグラシン紙、パ
ーチメント紙を用いている。望ましくは紙粉の少
ない、密度の高い紙が良い。しかしながらいわゆ
る上質紙、模造紙などでも支障はない。 上記紙質基材1の上にはアルミニウム箔2を貼
合して防湿構造を形成している。この貼合は接着
剤5としては例えばプラスチツクフイルムの如き
引き裂き口にその膜の一部が残るものでなく又、
接着剤5の皮膜伸長性の少ないものであつて、さ
らには接着層を薄く仕上げることが可能な、例え
ば澱粉糊あるいはカゼイン等を用いて乾式、湿式
による貼り合わせ方法にしている。また接着層を
樹脂フイルム層とすることは厚味もあるので袋材
を強度にする点で有利である反面、袋を開封する
ときの引裂が悪いので、開口部周辺に引張された
フイルムのはみ出し縮み状のものが残り内容物の
取り出しに障害となつたり、袋内の粉末、顆粒状
の薬剤が飛出てしまうといつた欠点がある。 前記、紙質基材1に貼合したアルミニウム箔2
の表面には塩素化ポリプロピレン溶液(あるいは
塩素化ポリエチレン溶液でもさしつかえない)を
塗布にて乾燥した塗膜層3を設けるが、前記アル
ミニウム箔2には前記紙質基材1との接着後又は
上記塗膜層3である塩素化ポリオレフイン層を設
ける加工直前に電気コロナ放電処理をアルミニウ
ム箔表面にしておくと、この塗膜層3との接着状
態が強力になり本考案を袋として使用する場合の
引裂開封が極めて良好なものとすることができ
る。さらに望ましくは塩素化ポリオレフイン類を
カルボキシル基化している方が強度に接着するの
で前記引裂開封は一層向上、延いては開封を軽快
に行なうことができる。 前記塩素化ポリプロピレン溶液による塗膜層3
の上にはポリ塩化ビニリデン樹脂のコート面4を
設けておるが、設ける前処理として電気コロナ放
電処理をして強力な接着を可能にしている。この
コート面4は滑動を有している外に本考案を袋に
形成する場合の熱接着あるいは封緘作用をするも
のである。 前述したようにアルミニウム箔はそれ自体、各
種ある包装材料の中でも抜群の防湿性を有してい
るが、本考案はアルミニウム箔面からポリ塩化ビ
ニリデン樹脂のコート面までの厚さを3μ以下に
おさえることを可能にしたから前記アルミニウム
箔と共に完全な防湿効果を奏成可能にして、しか
も袋としての引裂き開封性の点においても抜群の
引裂き味を有していると共にアルミニウム箔面か
ら熱封緘層までが薄く出来上つて袋内面の静電気
発生を封緘剤に使用した塩化ビニリデンの特性と
相まつて最小減におさえることが出来た。また、
従来の包装袋がポリエチレンフイルムを設けたも
のはアルミニウム箔から熱接着層までの厚みが厚
いことにより防湿性と気密性並びに引裂開封の問
題点があつたのを本考案はこれら問題点を解消
し、また袋として求められている防湿、引裂開
封、滑動の三味が一体となつているからその効果
は薬剤包装として甚大である。 尚、望ましくは熱封緘時に悪影響を及ぼさな
い、例えば塩素化ポリプロピレン溶液に不溶液性
のシリカ粉末あるいは無機顔料等を固型分比で50
%以下の含量でポリオレフイン溶液に混入してア
ルミニウム箔2面に塗膜層3を形成すればその表
面は凹凸状になり、この凹凸面上にはポリ塩化ビ
ニリデン樹脂にポリオレフイン系滑剤を混合した
ものをコートしてコート面4を形成すれば、この
コート面4にも前記凹凸状が影響して凹凸状にな
るので、第2図に示す袋の内側同志が密着するこ
とはなく、また粉末、顆粒状薬剤の滑動、袋の引
裂開封などの点においても一層良好なものとな
る。 以下に実施例を示す、 実施例 (1) 紙質基材1としては30.5g/m2グラシン紙、
4.0g/m2純白ロール紙、50g/m2上質紙の3種類、
アルミニウム箔2としては厚さ0.009m/mの軟
質普通箔の1種類、アルミニウム箔と紙質基材と
の貼り合わせ接着剤としてはカゼイン糊、ラテツ
クス系接着剤、三井東圧(株)製ポリラツク#150、
ポリエチレン樹脂(ラミネート用)住友化学(株)製
L705の3種類、アルミニウム箔表面上の塗膜層
3としては塩素化ポリオレフイン系樹脂である東
洋化成(株)製塩素化ポリエチレンCPE−35、同塩
素化ポリプロピレンハードレン13及び山陽国策パ
ルプ(株)製塩素化ポリプロピレンをカルボキシル基
化したスーパークロン822の3種類、コート面4
としてはポリ塩化ビニリデンコート剤、旭化成(株)
製サランラテツクスL−520の1種類。前記につ
いて表の組合せ実験を行なうと共に次のような結
果を得た。合わせてアルミニウム箔表面に塗布す
る塩素化ポリオレフイン溶液には表面凹凸化剤と
しのシリカ粉末、富士デビイソン化学(株)製サイロ
イド244を添加した。又コート面4の表面に滑性
を与えるための滑剤としてポリエチレン系分散型
のもので、大日精化工業(株)製ALMIC−W−300
スリツプ剤をポリ塩化ビニリデンのコート剤に混
入することも試みてみた。
【表】
【表】 悪 良 優
結果からみて、表面滑性は塩素化ポリオレフイ
ン溶液への上記混入量の多少の変化よりもポリ塩
化ビニリデンコート剤への上記滑剤混入の量が多
いことの方が最良であることが判明している。内
容物の流出性については前述の表面滑性と相まつ
ているが、シリカ粉末混入量が多い場合は滑剤の
混入量が0.2%以上の量で良好な結果を示してい
ることが解る。引裂き開封性は紙基材による差は
特に認められず、アルミニウム箔を貼り合せるの
に使われた接着層に使用された成分組成差が現わ
れ、ポリエチレン樹脂を使たものは塩素化ポリオ
レフイン層に混入されたシリカ粉末の量が多いも
のが良好で、更にはそれに加え、ポリ塩化ビニリ
デン層に混入する滑剤の量が0.2%以上である事
が好ましい結果を得た。 以上の結果を基礎に次の実施結果を得た。 実施例 (2) グラシン紙30.5g/m2の片面に印刷を行ない、
その印刷面と厚さ0.008m/m、軟質品のアルミ
ニウム箔をカゼイン糊によつて接着して巻取品と
して完成し、アルミニウム箔上にはコロナ放電処
理を行なつて表面濡性を45ダイン/cm以上に保ち
ながら山陽国策パルプ(株)製 塩素化ポリプロピレ
ンをカルボキシル基化したスーパークロン822を
固形分20%でゴムロールコート方式で塗布し、そ
して乾燥する。アルミニウム箔上には前記乾燥皮
膜が3.6g/m2の塗膜層を設け、この塗膜層の上に
は前記アルミニウム箔上に施したものと同じくコ
ロナ放電処理をした後、旭化成(株)製のポリ塩化ビ
ニリデン樹脂サランラテツクスL−520を固形分
30%で前記同要領でコートし、そして乾燥する。
塗膜層上には前記乾燥皮膜3g/m2のコート層を
設けると共にコート面を形成する。 前記包装袋材を使て第2図に示す如く平形袋を
作たが、グラシン紙の裏面印刷は表面から容易に
判読出来、コート面の表面滑性はこれまでになく
良好で、ポリ塩化ビニリデンラテツクスは、静電
気発生を減少させる特性を表わしている。又、前
記スーパークロン822(塩素化ポリプロピレン樹脂
をカルボキシル基化したもの)に固型分重量比で
3%のシリカ粉末、富士デビイソン化学(株)製サイ
ロイド244を混合したもの、更にはポリ塩化ビニ
リデン樹脂サランラテツクスL−520に固型分重
量比で0.3%のポリエチレン系分散型の大日精化
工業(株)製ALMIC−W−300スリツプ剤を混入さ
せたものを完成し、表面滑性及び内容物流出性も
合わせ良い結果を得た。又、引裂き開封性は更に
良い結果を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に用いる包装シート材の一部拡
大断面図、第2図及び第3図は本考案の実施例
図。 1……紙質基材、2……アルミニウム箔、3…
…塗膜層、4……コート面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 紙質基材の上にアルミニウム箔を貼合し、該
    アルミニウム箔の上に塩素化ポリオレフイン溶
    液の塗膜層を設け、この塗膜層の上にポリ塩化
    ビニリデン樹脂のコート面を形成してなる包装
    シート材を、該コート面が内側になるよう袋状
    にシールして成る顆粒、粉末体等の包装袋。 2 前記塗膜層が塩素化ポリオレフイン溶液に固
    型分比で5.0%以下の含量で不溶解充填剤を混
    入している実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載の顆粒、粉末体等の包装袋。 3 前記コート面がポリ塩化ビニリデン樹脂に固
    型分比で5%以下のポリオレフイン系滑剤を含
    有した実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
    顆粒、粉末体等の包装袋。
JP3795685U 1985-03-15 1985-03-15 Expired JPH0314349Y2 (ja)

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JP3795685U JPH0314349Y2 (ja) 1985-03-15 1985-03-15

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JPS61155124U JPS61155124U (ja) 1986-09-26
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