JPH0314308A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
弾性表面波フィルタInfo
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- JPH0314308A JPH0314308A JP1151045A JP15104589A JPH0314308A JP H0314308 A JPH0314308 A JP H0314308A JP 1151045 A JP1151045 A JP 1151045A JP 15104589 A JP15104589 A JP 15104589A JP H0314308 A JPH0314308 A JP H0314308A
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- acoustic wave
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Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、水晶やLiTaO, (タンタル酸リチウム
) 、LiNbOs (ニオブ酸リチウム)、Li2B
4O,(四ホウ酸リチウム〉のような単結晶、サファイ
ア(AQ203)基板の上に酸化亜鉛の膜を形成したZ
nO/AQ20s等の圧電基板の表面に電極を設けた弾
性表面波フィルタに関する。
) 、LiNbOs (ニオブ酸リチウム)、Li2B
4O,(四ホウ酸リチウム〉のような単結晶、サファイ
ア(AQ203)基板の上に酸化亜鉛の膜を形成したZ
nO/AQ20s等の圧電基板の表面に電極を設けた弾
性表面波フィルタに関する。
[背景技術]
近年、弾性表面波(以下、SAWと称する場合がある。
)を用いた弾性表面波フィルタ(トラップを含む.)、
が広く用いられるようになっている, これら弾性表面波フィルタは、一般に、圧電性を有する
基板の表面上にインターディジタル電極(すだれ状電極
〉や金属ストリップのグレーティング電極等が形成され
ている。この電極金属としては、一iに、アルミニウム
が用いられているが、その理由は、フォトリングラフィ
が容易であることと、比重が小さくて電極負荷質量効果
が少なく、導電率が高いなどの特徴のためである.[発
明が解決しようとする課題コ しかしながら、このようなSAWフィルターに高電圧レ
ベルの信号を印加すると、弾性表面波によってアルミニ
ウム電極が強い応力を受け、マイグレーシヲンを起こす
ことがわかった.これは応力によるマイグレーションで
あるので、ストレスマイグレーションと言われている。
が広く用いられるようになっている, これら弾性表面波フィルタは、一般に、圧電性を有する
基板の表面上にインターディジタル電極(すだれ状電極
〉や金属ストリップのグレーティング電極等が形成され
ている。この電極金属としては、一iに、アルミニウム
が用いられているが、その理由は、フォトリングラフィ
が容易であることと、比重が小さくて電極負荷質量効果
が少なく、導電率が高いなどの特徴のためである.[発
明が解決しようとする課題コ しかしながら、このようなSAWフィルターに高電圧レ
ベルの信号を印加すると、弾性表面波によってアルミニ
ウム電極が強い応力を受け、マイグレーシヲンを起こす
ことがわかった.これは応力によるマイグレーションで
あるので、ストレスマイグレーションと言われている。
これが発生すると、電気的短絡や挿入損失の増加、共振
子のQの低下などが起こる.そして、このストレスマイ
グレーションは高周波になる程発生し易いので、弾性表
面波フィルタの高周波化にあたり、大きな問題となって
いた.特に、送信用のフィルタは、高電圧レベルの信号
が印加されるため、ストレスマイグレーションが起こり
易く、その改善が望まれていた. これに対する従来の対策としては、エレクトロマイグレ
ーションの場合と同様に、!極材料のアルミニウムに微
量のCu, Ti, Ni, Mg, Pdなどを添加
することにより、耐ストレスマイグレーション特性の改
善を図っているが、その特性改善はまだ不十分であった
。
子のQの低下などが起こる.そして、このストレスマイ
グレーションは高周波になる程発生し易いので、弾性表
面波フィルタの高周波化にあたり、大きな問題となって
いた.特に、送信用のフィルタは、高電圧レベルの信号
が印加されるため、ストレスマイグレーションが起こり
易く、その改善が望まれていた. これに対する従来の対策としては、エレクトロマイグレ
ーションの場合と同様に、!極材料のアルミニウムに微
量のCu, Ti, Ni, Mg, Pdなどを添加
することにより、耐ストレスマイグレーション特性の改
善を図っているが、その特性改善はまだ不十分であった
。
そこで、本発明の発明者らは、このストレスマイグレー
ションの原因をさらに追及した。その研究結果によれば
、電子ビーム蒸着やスバッタ等により形成されている従
来のアルミニウム電極は、結晶学的には一定方向に配向
しておらず、アモルファス的な多結晶膜であり、そのた
め粒界拡散によるストレスマイグレーションに対して弱
い性質を示すと考えられた。
ションの原因をさらに追及した。その研究結果によれば
、電子ビーム蒸着やスバッタ等により形成されている従
来のアルミニウム電極は、結晶学的には一定方向に配向
しておらず、アモルファス的な多結晶膜であり、そのた
め粒界拡散によるストレスマイグレーションに対して弱
い性質を示すと考えられた。
しかして、本発明は上記従来例の欠点と発明者らの到達
した知見に基づいてなされたものであり、その目的とす
るところは耐ストレスマイグレーション特性に優れたア
ルミニウム電極を備えた弾性表面波フィルタを提供する
ことにある。
した知見に基づいてなされたものであり、その目的とす
るところは耐ストレスマイグレーション特性に優れたア
ルミニウム電極を備えた弾性表面波フィルタを提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段]
このため、本発明の弾性表面波フィルタは、圧電基板を
用いた弾性表面波フィルタにおいて、結晶方位的に一定
方向に配向したアルミニウム膜によってマイグレーショ
ン防止機能をもつ電極を形或したことを特徴としている
. 前記圧電基板を構成する基板材料としては、水晶、Li
Ta03、LiNbO3、LjzB4O7、ZnOなど
を用いることができる. さらに、アルミニウム膜には、Cu, Ti, Ni,
Mg, Pd等の耐マイグレーシゴン特性に優れた添加
物を微量添加するのが効果的であり、その添加量として
は0.1wt%〜lowt%の範囲で用いるのが適当で
ある. [作用] 上述のように、従来のアルミニウム電極は、結晶方位的
に一定方向に配向していないアモルファス的な多結晶膜
であり、このためストレスマイグレーションに対して弱
かった. これに対し、本発明の弾性表面波フィルタにあっては、
一定方位に結晶軸配向したアルミニウム膜の電極を用い
ている.このような結晶学的に一定方位に配向したアル
ミニウム電極は、単結晶膜に近い性質を示すと考えられ
、粒界拡散によるストレスマイグレーションに対して非
常に強くなる. したがって、本発明の弾性表面波フィルタによれば、ス
トレスマイグレーションの発生を抑制でき、ストレスマ
イグレーションによる電気的短絡や挿入損失を低減でき
、共振子のQを良好に維持することができる。特に、従
来、ストレスマイグレーションは高周波になるほど題著
であったので、本発明によれば弾性表面波フィルタの高
周波特性を良好にすることができる. また、送信用のフィルタは、高電圧の信号が印加される
ので、特にストレスマイグレーションが発生し易かった
が、本発明によるとこのような場合にもス1・レスマイ
グレーションの発生を効果的に抑制できるので、弾性表
面波フィルタを送信段用としての用途に実用化すること
ができる.[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図に基づいて詳述する。
用いた弾性表面波フィルタにおいて、結晶方位的に一定
方向に配向したアルミニウム膜によってマイグレーショ
ン防止機能をもつ電極を形或したことを特徴としている
. 前記圧電基板を構成する基板材料としては、水晶、Li
Ta03、LiNbO3、LjzB4O7、ZnOなど
を用いることができる. さらに、アルミニウム膜には、Cu, Ti, Ni,
Mg, Pd等の耐マイグレーシゴン特性に優れた添加
物を微量添加するのが効果的であり、その添加量として
は0.1wt%〜lowt%の範囲で用いるのが適当で
ある. [作用] 上述のように、従来のアルミニウム電極は、結晶方位的
に一定方向に配向していないアモルファス的な多結晶膜
であり、このためストレスマイグレーションに対して弱
かった. これに対し、本発明の弾性表面波フィルタにあっては、
一定方位に結晶軸配向したアルミニウム膜の電極を用い
ている.このような結晶学的に一定方位に配向したアル
ミニウム電極は、単結晶膜に近い性質を示すと考えられ
、粒界拡散によるストレスマイグレーションに対して非
常に強くなる. したがって、本発明の弾性表面波フィルタによれば、ス
トレスマイグレーションの発生を抑制でき、ストレスマ
イグレーションによる電気的短絡や挿入損失を低減でき
、共振子のQを良好に維持することができる。特に、従
来、ストレスマイグレーションは高周波になるほど題著
であったので、本発明によれば弾性表面波フィルタの高
周波特性を良好にすることができる. また、送信用のフィルタは、高電圧の信号が印加される
ので、特にストレスマイグレーションが発生し易かった
が、本発明によるとこのような場合にもス1・レスマイ
グレーションの発生を効果的に抑制できるので、弾性表
面波フィルタを送信段用としての用途に実用化すること
ができる.[実施例] 以下、本発明の実施例を添付図に基づいて詳述する。
第1図に示すものは、2ボート弾性表面波フィルタ3で
あり、圧電基板1の表面に2つのインターディジタル電
極2aを設け、この電極2aの両側にグレーティング電
極2b(反射器)を設けてあり、インターディジタル電
極2aがらはリード端子4が引き出されている.この2
ボートSAWフィルタ3を一実施例とし、製造順序に従
って次に説明する. 圧電基板1としては、鏡面研磨された33.5゜回転Y
カット水晶基板を用い、この圧電基板1の表面に、電子
ビーム蒸着でその蒸着速度及び基板温度を適当に制御し
てアルミニウム膜を約tooo入の膜厚に形成した. 例えば、蒸着速度及び基板温度は、従来10人/秒、+
160℃で蒸着していたのを、発明者らの実験した範
囲では、4O入/秒、+80℃と高速、低温で蒸着する
ことにより(311)配向膜が得られた.このアルミニ
ウム膜の(311)面がエビタキシャル成長しているこ
とをRHEED (反射高遠電子線回折)法により確認
した(第5図(a)にこのRHEED写真を示す。第5
図(b)は第5図(a)の写真の説明図であり、イが電
子ビーム、ロの領域内に見えるものが反射光である。)
.従来の蒸着条件のもとでは、アルミニウム膜のエビタ
キシャル成長は見られず、ランダム配向(アモルファス
)になっている(第6図(a)にこのRHEED写真を
示す.第6図(b)は第6図(a)の写真の説明図で、
ハが電子ビーム、二の領域内に見えるものが反射光であ
る.〉。
あり、圧電基板1の表面に2つのインターディジタル電
極2aを設け、この電極2aの両側にグレーティング電
極2b(反射器)を設けてあり、インターディジタル電
極2aがらはリード端子4が引き出されている.この2
ボートSAWフィルタ3を一実施例とし、製造順序に従
って次に説明する. 圧電基板1としては、鏡面研磨された33.5゜回転Y
カット水晶基板を用い、この圧電基板1の表面に、電子
ビーム蒸着でその蒸着速度及び基板温度を適当に制御し
てアルミニウム膜を約tooo入の膜厚に形成した. 例えば、蒸着速度及び基板温度は、従来10人/秒、+
160℃で蒸着していたのを、発明者らの実験した範
囲では、4O入/秒、+80℃と高速、低温で蒸着する
ことにより(311)配向膜が得られた.このアルミニ
ウム膜の(311)面がエビタキシャル成長しているこ
とをRHEED (反射高遠電子線回折)法により確認
した(第5図(a)にこのRHEED写真を示す。第5
図(b)は第5図(a)の写真の説明図であり、イが電
子ビーム、ロの領域内に見えるものが反射光である。)
.従来の蒸着条件のもとでは、アルミニウム膜のエビタ
キシャル成長は見られず、ランダム配向(アモルファス
)になっている(第6図(a)にこのRHEED写真を
示す.第6図(b)は第6図(a)の写真の説明図で、
ハが電子ビーム、二の領域内に見えるものが反射光であ
る.〉。
このアルミニウム膜をフォトリングラフィによって加工
し、圧電基板1の表面に2つのインターディジタルti
2aとグレーティング電f!2bを形威し、上記のよう
な2ボートSAWフィルタ3を作製した. このようにして実際に作製されたSAWフィルタ3にお
いては、弾性表面波の波長は約4,7一(電極指幅約1
.171JIn) 、開口長は約100波長、インター
ディジタル電極は各々50対、金属ストリップによるグ
レーティング電極は各々300本である.この2ボート
SAWフィルタの50Ω系伝送特性は、第2図のように
なった。第2図に示されているように、ピーク周波数は
約674Mf{zであり、挿入損失は約6dBであった
.これは、従来のアモルファスアルミニウム電極の場合
とほとんど同様の特性である. ここで、耐電力特性(耐ストレスマイグレーション特性
)を評価するため、第3図のようなシステムを用いた.
これは、発振器5の出力にパワーアンプ6を接続して発
振器5の出力信号を電力増幅し、パワーアンプ6の出力
をSAWフィルタ3に印加させるようにしてある。一方
、SAWフィルタ3の出力p (t)はパワーメータ7
に入力されてレベル測定される.また、パワーメータ7
の出力はコンピュータ8を介して発振器5ヘフィードバ
ックされており、発振器5の周波数をコントロールして
印加信号゛の周波数が常に伝送特性のピーク周波数とな
るようにしている。また、SAWフィルタ3は、恒温槽
9に納められており、周囲温度を85℃と高くして加速
劣化させられた.しかして、パワーアンプ6の出力をI
W(50Ω系)とし、初期の出力レベルp(t>=po
を測定しておき、ある時間t経過後の出力P (t)が
、P (t)≦po −1.0(dB) となった時をそのSAWフィルタ3の寿命taとした.
これは、一Rにp (t)のカーブは、第4図のように
なるので、1dBの低下で寿命tdの推定を行えば適当
と考えたためである. 評価した各試料A,B,C,Dは、下記に示す4種の1
48i金属を用いて、同一カット角水晶基板上に同一形
状の電極を形或したものである。
し、圧電基板1の表面に2つのインターディジタルti
2aとグレーティング電f!2bを形威し、上記のよう
な2ボートSAWフィルタ3を作製した. このようにして実際に作製されたSAWフィルタ3にお
いては、弾性表面波の波長は約4,7一(電極指幅約1
.171JIn) 、開口長は約100波長、インター
ディジタル電極は各々50対、金属ストリップによるグ
レーティング電極は各々300本である.この2ボート
SAWフィルタの50Ω系伝送特性は、第2図のように
なった。第2図に示されているように、ピーク周波数は
約674Mf{zであり、挿入損失は約6dBであった
.これは、従来のアモルファスアルミニウム電極の場合
とほとんど同様の特性である. ここで、耐電力特性(耐ストレスマイグレーション特性
)を評価するため、第3図のようなシステムを用いた.
これは、発振器5の出力にパワーアンプ6を接続して発
振器5の出力信号を電力増幅し、パワーアンプ6の出力
をSAWフィルタ3に印加させるようにしてある。一方
、SAWフィルタ3の出力p (t)はパワーメータ7
に入力されてレベル測定される.また、パワーメータ7
の出力はコンピュータ8を介して発振器5ヘフィードバ
ックされており、発振器5の周波数をコントロールして
印加信号゛の周波数が常に伝送特性のピーク周波数とな
るようにしている。また、SAWフィルタ3は、恒温槽
9に納められており、周囲温度を85℃と高くして加速
劣化させられた.しかして、パワーアンプ6の出力をI
W(50Ω系)とし、初期の出力レベルp(t>=po
を測定しておき、ある時間t経過後の出力P (t)が
、P (t)≦po −1.0(dB) となった時をそのSAWフィルタ3の寿命taとした.
これは、一Rにp (t)のカーブは、第4図のように
なるので、1dBの低下で寿命tdの推定を行えば適当
と考えたためである. 評価した各試料A,B,C,Dは、下記に示す4種の1
48i金属を用いて、同一カット角水晶基板上に同一形
状の電極を形或したものである。
A:ランダム配向の純AQ電極
B:(ランダム配向のAQ+lwt%Cu)電極C:エ
ビタキシャル純AQ電極 D:(エビタキシャルAf2+IWt.%Cu)電極A
,Bは通常のSAWフィルタであり、Bは耐ストレスマ
イグレーション対策として電極金属にCuを添加されて
いる。C,Dは本発明に係るSAWフィルタであり、D
も電極金属にCuを添加されている. 実験の結果、各試料の寿命tdは、それぞれA:5分以
下 B:約150分 C:900分以上 D:8,000分以上 (2.5Wの場合)となった。
ビタキシャル純AQ電極 D:(エビタキシャルAf2+IWt.%Cu)電極A
,Bは通常のSAWフィルタであり、Bは耐ストレスマ
イグレーション対策として電極金属にCuを添加されて
いる。C,Dは本発明に係るSAWフィルタであり、D
も電極金属にCuを添加されている. 実験の結果、各試料の寿命tdは、それぞれA:5分以
下 B:約150分 C:900分以上 D:8,000分以上 (2.5Wの場合)となった。
試料A,Bを比較すると、Cuの添加により30倍以上
の長寿命化が達或されているが、アルミニウム膜をエビ
タキシャル化することで、さらにその6倍以上の効果が
出ている.すなわち、純アルミニウムの電極を用いた試
料A,C同士の比較では、実に180倍以上の長寿命と
なっている.次に、耐マイグレーション特性の改善に効
果のあるCuをlwt%添加したAQエビタキシャル膜
で電極を形成された試料Dの場合には、パワーアンプか
ら2.5Wの出力を印加して寿命測定を行ったところ、
s , ooo分以上の寿命が得られた。ここで、2.
5Wの出力を印加したのは、IWでは寿命が長過ぎ、実
験を行う上で不適当であったためである.よって、Cu
を添加した場合には、純AQエピタキシャル膜よりも更
に大電力において長寿命となっている.一般に、電力に
よる加速係数は3〜4乗であると言われているので、2
.5Wの場合の加速係数はIWの場合の15〜3 9
( ”==2.53〜2.5’)倍となり、265Wの
出力に対する s,ooo分以上の寿命はIWに換算す
ると120,000〜312,000分以上の寿命に相
当する。
の長寿命化が達或されているが、アルミニウム膜をエビ
タキシャル化することで、さらにその6倍以上の効果が
出ている.すなわち、純アルミニウムの電極を用いた試
料A,C同士の比較では、実に180倍以上の長寿命と
なっている.次に、耐マイグレーション特性の改善に効
果のあるCuをlwt%添加したAQエビタキシャル膜
で電極を形成された試料Dの場合には、パワーアンプか
ら2.5Wの出力を印加して寿命測定を行ったところ、
s , ooo分以上の寿命が得られた。ここで、2.
5Wの出力を印加したのは、IWでは寿命が長過ぎ、実
験を行う上で不適当であったためである.よって、Cu
を添加した場合には、純AQエピタキシャル膜よりも更
に大電力において長寿命となっている.一般に、電力に
よる加速係数は3〜4乗であると言われているので、2
.5Wの場合の加速係数はIWの場合の15〜3 9
( ”==2.53〜2.5’)倍となり、265Wの
出力に対する s,ooo分以上の寿命はIWに換算す
ると120,000〜312,000分以上の寿命に相
当する。
このように、AQエビタキシャル膜にCuを添加した場
合には、純AQエピタキシャル膜の場合と比較して13
0〜34O倍の長寿命を達戒しているが、Ti, Ni
, Mg, Pd等のマイグレーション対策用と言われ
ているCu以外の添加物を用いた場合も同様に長寿命化
の効果がある.上記各添加物の添加量は、少な過ぎると
効果がないので、通常Q.lwt%以上必要であり、ま
た多過ぎるとアルミニウム膜の抵抗率が増大するので、
通常10wt%以下が望ましい.したがって、Cu,
Ti, Ni, Mg, Pd等の添加物の添加量とし
ては、0.1wt%〜10wt%の範囲が好適である。
合には、純AQエピタキシャル膜の場合と比較して13
0〜34O倍の長寿命を達戒しているが、Ti, Ni
, Mg, Pd等のマイグレーション対策用と言われ
ているCu以外の添加物を用いた場合も同様に長寿命化
の効果がある.上記各添加物の添加量は、少な過ぎると
効果がないので、通常Q.lwt%以上必要であり、ま
た多過ぎるとアルミニウム膜の抵抗率が増大するので、
通常10wt%以下が望ましい.したがって、Cu,
Ti, Ni, Mg, Pd等の添加物の添加量とし
ては、0.1wt%〜10wt%の範囲が好適である。
また、アルミニウム配向膜の下地として、その配向を妨
げない程度の掻く薄いTi膜やCr膜などを設けてもよ
い. なお、AQエビタキシャル膜は、25゜から39゜回転
Yカットの範囲の水晶基板で(311)配向となったが
、それ以外のカット角でも配向する可能性はある。一般
に、エビタキシャル戒長ずるためには、基板とAQ薄膜
との結晶格子の整合が必要であるところ、回転Y力ット
水晶基板とAQ薄膜との場合には、約30”回転Yカッ
ト水晶基板とAQエビタキシャル膜の(311)面とが
結晶格子的に整合しているので、25゜から39゜回転
Yカット水晶基板ではAQ薄膜の(311)面がエビタ
キシャル或長したものである。しかしながら、AQエビ
タキシャル膜の(311)面は必ずしも水晶基板の表面
に平行である必要はなく、水晶基板のカット面が上記角
度からずれていた場合には、AQエビタキシャル膜は(
311)面が水晶基板のカット面に追従して傾くように
配向するので、他の回転カット角の場合にもそれに対応
したAQ薄躾の配内方向が定まり、特に回転Yカットに
限定される必然性もない。例えば、2回回転カット水晶
基板の場合でも、AQ薄膜の(311)面が格子整合条
件をほぼ満たす方向でエビタキシャル戒長ずることがで
きる。
げない程度の掻く薄いTi膜やCr膜などを設けてもよ
い. なお、AQエビタキシャル膜は、25゜から39゜回転
Yカットの範囲の水晶基板で(311)配向となったが
、それ以外のカット角でも配向する可能性はある。一般
に、エビタキシャル戒長ずるためには、基板とAQ薄膜
との結晶格子の整合が必要であるところ、回転Y力ット
水晶基板とAQ薄膜との場合には、約30”回転Yカッ
ト水晶基板とAQエビタキシャル膜の(311)面とが
結晶格子的に整合しているので、25゜から39゜回転
Yカット水晶基板ではAQ薄膜の(311)面がエビタ
キシャル或長したものである。しかしながら、AQエビ
タキシャル膜の(311)面は必ずしも水晶基板の表面
に平行である必要はなく、水晶基板のカット面が上記角
度からずれていた場合には、AQエビタキシャル膜は(
311)面が水晶基板のカット面に追従して傾くように
配向するので、他の回転カット角の場合にもそれに対応
したAQ薄躾の配内方向が定まり、特に回転Yカットに
限定される必然性もない。例えば、2回回転カット水晶
基板の場合でも、AQ薄膜の(311)面が格子整合条
件をほぼ満たす方向でエビタキシャル戒長ずることがで
きる。
上記の説明では、水晶基板を用いた場合について説明し
たが、圧電基板としてLiTa03基板やLiNbO3
基板、Li2B4O7基板、サファイア( Aqzo3
)基板の上にZ’nO薄膜を形成したもの等を用いた場
合でも、AQの戒膜条件(例えば、イオンビームスノく
・ンタやイオンブレーテイング等)を適当に選択するこ
とにより、アルミニウム配向膜を形成することが可能で
ある.これらの場合には、AQエビタキシャル膜は(3
11)面とは限らないが、いずれにしてもAQ薄膜と基
板材料との結晶格子整合条件を満たすようにAQエビタ
キシャル膜の結晶方位が定まる. なお、上記実施例では、反射器を備えた2ボートSAW
フィルタで説明したが、反射器のないものでも差し支え
ない. [発明の効果コ 上述のように、本発明によれば、アルミニウム電極の耐
ストレスマイグレーション特性を向上させることができ
る.特に、高レベルの信号を印加した場合にも、ストレ
スマイグレーションが発生するのを抑制することができ
る. こうして耐ストレスマイグレーション特性が向上するこ
とにより、電気的短絡や挿入損失の劣化を低減でき、ま
たフィルタのQを良好に維持できる.さらに、高周波特
性も良好にできる.また、高電圧レベルの信号を印加し
てもストレスマイグレーションを発生させにくいので、
弾性表面波フィルタを送信段用に用いることが可能とな
り、弾性表面波フィルタの用途を拡大することができる
.
たが、圧電基板としてLiTa03基板やLiNbO3
基板、Li2B4O7基板、サファイア( Aqzo3
)基板の上にZ’nO薄膜を形成したもの等を用いた場
合でも、AQの戒膜条件(例えば、イオンビームスノく
・ンタやイオンブレーテイング等)を適当に選択するこ
とにより、アルミニウム配向膜を形成することが可能で
ある.これらの場合には、AQエビタキシャル膜は(3
11)面とは限らないが、いずれにしてもAQ薄膜と基
板材料との結晶格子整合条件を満たすようにAQエビタ
キシャル膜の結晶方位が定まる. なお、上記実施例では、反射器を備えた2ボートSAW
フィルタで説明したが、反射器のないものでも差し支え
ない. [発明の効果コ 上述のように、本発明によれば、アルミニウム電極の耐
ストレスマイグレーション特性を向上させることができ
る.特に、高レベルの信号を印加した場合にも、ストレ
スマイグレーションが発生するのを抑制することができ
る. こうして耐ストレスマイグレーション特性が向上するこ
とにより、電気的短絡や挿入損失の劣化を低減でき、ま
たフィルタのQを良好に維持できる.さらに、高周波特
性も良好にできる.また、高電圧レベルの信号を印加し
てもストレスマイグレーションを発生させにくいので、
弾性表面波フィルタを送信段用に用いることが可能とな
り、弾性表面波フィルタの用途を拡大することができる
.
第1図は2ボート弾性表面波フィルタの概略平面図、第
2図は同上の50Ω系伝送特性、第3図は耐ストレスマ
イグレーション評価システムの概略図、第4図は耐スト
レスマイグレーション特性による寿命判定を示すカーブ
、第5図(a)(b)は本発明の回耘Y力ット水晶基板
の上のAQエビタキシャル膜のX線写真及びその説明図
、第6図(a)(b)は通常のアルミニウム電極のX線
写真及びその説明図である. 1・・・圧電基板 2a・・・インターデイジタル電極 2b・・・グレーテイング電極 さ邊 g稈づ 式補s’M
2図は同上の50Ω系伝送特性、第3図は耐ストレスマ
イグレーション評価システムの概略図、第4図は耐スト
レスマイグレーション特性による寿命判定を示すカーブ
、第5図(a)(b)は本発明の回耘Y力ット水晶基板
の上のAQエビタキシャル膜のX線写真及びその説明図
、第6図(a)(b)は通常のアルミニウム電極のX線
写真及びその説明図である. 1・・・圧電基板 2a・・・インターデイジタル電極 2b・・・グレーテイング電極 さ邊 g稈づ 式補s’M
Claims (4)
- (1) 圧電基板を用いた弾性表面波フィルタにおいて
、結晶方位的に一定方向に配向したアルミニウム膜によ
ってマイグレーション防止機能をもつ電極を形成したこ
とを特徴とする送信段用弾性表面波フィルタ。 - (2) 前記圧電基板が、水晶、LiTaO_3、Li
NbO_3、Li_2B_4O_7、ZnO等の基板材
料からなることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面
波フィルタ。 - (3) 前記アルミニウム膜にCu、Ti、Ni、Mg
、Pd等の耐マイグレーション特性に優れた添加物を微
量添加したことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾
性表面波フィルタ。 - (4) 前記添加物の添加量が0.1wt%〜10wt
%であることを特徴とする請求項3に記載の弾性表面波
フィルタ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1151045A JP2936228B2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 弾性表面波フィルタ |
US07/508,837 US5162690A (en) | 1989-04-14 | 1990-04-12 | Surface acoustic wave device |
KR1019900005108A KR930007796B1 (ko) | 1989-04-14 | 1990-04-13 | 탄성 표면파 장치 |
EP90304117A EP0392879B1 (en) | 1989-04-14 | 1990-04-17 | Surface acoustic wave device |
CA002014675A CA2014675C (en) | 1989-04-14 | 1990-04-17 | Surface acoustic wave device |
DE69028003T DE69028003T2 (de) | 1989-04-14 | 1990-04-17 | Akustische Oberflächenwellenanordnung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1151045A JP2936228B2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 弾性表面波フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0314308A true JPH0314308A (ja) | 1991-01-23 |
JP2936228B2 JP2936228B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=15510095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1151045A Expired - Lifetime JP2936228B2 (ja) | 1989-04-14 | 1989-06-13 | 弾性表面波フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936228B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6909341B2 (en) | 2000-10-23 | 2005-06-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Surface acoustic wave filter utilizing a layer for preventing grain boundary diffusion |
JP2008172668A (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Alps Electric Co Ltd | 表面弾性波デバイス |
JP2008244523A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-09 | Seiko Epson Corp | 弾性表面波素子および電子機器 |
US7605524B2 (en) | 2005-11-10 | 2009-10-20 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. | Surface acoustic wave device and method of manufacturing the same |
US9173305B2 (en) | 2009-12-02 | 2015-10-27 | Epcos Ag | Metallization having high power compatibility and high electrical conductivity |
DE112007002253B4 (de) * | 2006-09-29 | 2015-12-24 | Murata Mfg. Co., Ltd. | Grenzflächenschallwellenvorrichtung und Verfahren zur Herstellung derselben |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5549014A (en) * | 1978-10-04 | 1980-04-08 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Electrode for vibrating element |
JPS6298812A (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-08 | Hitachi Ltd | 弾性表面波装置 |
-
1989
- 1989-06-13 JP JP1151045A patent/JP2936228B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5549014A (en) * | 1978-10-04 | 1980-04-08 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Electrode for vibrating element |
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DE112007002253B4 (de) * | 2006-09-29 | 2015-12-24 | Murata Mfg. Co., Ltd. | Grenzflächenschallwellenvorrichtung und Verfahren zur Herstellung derselben |
DE112007002253B8 (de) * | 2006-09-29 | 2016-03-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Grenzflächenschallwellenvorrichtung und Verfahren zur Herstellung derselben |
JP2008172668A (ja) * | 2007-01-15 | 2008-07-24 | Alps Electric Co Ltd | 表面弾性波デバイス |
JP2008244523A (ja) * | 2007-03-23 | 2008-10-09 | Seiko Epson Corp | 弾性表面波素子および電子機器 |
US9173305B2 (en) | 2009-12-02 | 2015-10-27 | Epcos Ag | Metallization having high power compatibility and high electrical conductivity |
US9728705B2 (en) | 2009-12-02 | 2017-08-08 | Qualcomm Incorporated | Metallization having high power compatibility and high electrical conductivity |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2936228B2 (ja) | 1999-08-23 |
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