JPH0313855B2 - - Google Patents

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JPH0313855B2
JPH0313855B2 JP59141989A JP14198984A JPH0313855B2 JP H0313855 B2 JPH0313855 B2 JP H0313855B2 JP 59141989 A JP59141989 A JP 59141989A JP 14198984 A JP14198984 A JP 14198984A JP H0313855 B2 JPH0313855 B2 JP H0313855B2
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JP
Japan
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eggs
flaky
dextrin
weight
egg
Prior art date
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JP59141989A
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JPS6121046A (ja
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Shigeki Maekawa
Ryozo Ishihara
Jusuke Asano
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Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Taiyo Kagaku KK
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Publication of JPH0313855B2 publication Critical patent/JPH0313855B2/ja
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【発明の詳細な説明】
本発明は熱湯にて直ちに分散復元し、良好な風
味を呈し、保形性の良い薄片状乾燥卵の製造方法
に関する。 我国では、古くからすまし汁、中華スープ等に
おいて通称“かきたまご”といわれる薄片状の卵
が広く利用されているが、これらはいずれも生の
状態のものであり保存性あるいは簡便性に欠ける
ものである。 かきたまごを沸騰水中に卵を投入撹拌して得た
薄片状卵をそのまま通風乾燥しただけでは復元性
の非常に悪いものしか得られない。また、たとえ
凍結乾燥法を用いたとしても通常の方法では直ち
に復元するようなものとはならず風味に乏しく保
形性のない壊れ易いものしか得られず即席食品と
して利用するには、はなはだ不十分な状態のもの
である。 上述の従来法の欠点を解消するために、5〜20
重量%のソルビツド、グリセリン、プロピレング
リコール、一般糖類等を含む沸騰水に卵液を投入
撹拌する方法が特公昭45−26056号公報に開示さ
れており、この方法によれば得られた薄片状乾燥
卵に柔軟性が付与され破砕や粉末化が防止される
が、卵液を沸騰水中に投入撹拌することにより卵
の風味が液中に溶出してしまうばかりでなく、か
きたまごの復元時の状態が細かく良好でないとい
う欠点を有する。 本発明者らは、上記のような欠点を有しない薄
片状卵の乾燥品を得んと鋭意検討を重ねた結果、
風味、復元性、保形性に優れた即席食品として使
用できる薄片状乾燥卵の製造方法の開発に成功し
本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は、増粘させた90℃以上の熱湯に
より卵液を投入撹拌し、卵液を薄片状に加熱凝固
させ、それによつて得られた薄片状卵を、デキス
トリンとα化澱粉との溶液と混合し急速凍結した
後乾燥することを特徴とする薄片状乾燥卵の製造
方法である。 以下、各工程に従つて詳しく説明する。 本発明においては、卵液を薄片状に加熱凝固さ
せる際、卵液を加熱処理する液に粘度をつけてお
き、90℃以上に加熱しておく。液の粘度は30〜
600cpsであれば良好なかきたまごができるが、好
ましくは50〜400cpsの粘度とする。粘度が30cps
以下であるとかきたまごが細かくなるばかりでな
く、卵の風味が処理液に出てしまい風味の乏しい
製品となる。また、粘度が600cps以上であると卵
液の分散が悪くなり薄片状とはならず棒状あるい
は塊状となつてしまう。 液を増粘させるための増粘剤としては、各種生
澱粉(馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシスタ
ーチ、米澱粉、小麦粉澱粉など)または天然粘質
物(キサンタンガム、グアガム、タマリンドガム
等)を用いれば良く、その添加量は、上記粘度が
得られる範囲で良いが、一例を示すならば、馬鈴
薯澱粉を用いた場合、1.0〜2.5重量%(30〜
400cps)が望ましい。 液を90℃以上に加熱するのは澱粉を使用した場
合その澱粉のα化のためもあるが液が90℃以下で
あると卵の熱凝固速度が分散速度よりも遅くなる
ためかきたまごが細かいものとなつてしまい好ま
しくない。 次いで、得られた薄片状卵を、デキストリンと
α化澱粉との溶液と十分に混合する。この液中の
デキストリン濃度は40〜70重量%程度、α化澱粉
濃度は0.5〜8.0重量%程度が適当である。デキス
トリンのDE(デキストロース エクイバレント)
は20〜50が好ましい。DEが20以下であると製品
の復元性が劣り、DEが50以下であると製品が甘
くなり、又やや吸湿性が高くアメ状となる。薄片
状卵に対するデキストリンの使用量は薄片状卵の
水分によつて異なるが、製品中20〜70重量%とな
る様に添加すれば良い。製品中20重量%以下の添
加量であると復元性か悪くなり、70重量%以上で
あるとかきたまごの占める割合が少なくなり外観
上好ましくなくなる。 α化澱粉はコーンスターチ、ワキシスターチ、
馬鈴薯澱粉等いずれのα化澱粉でも良い。α化澱
粉の使用料は製品中0.5〜6重量%、好ましくは
1〜4重量%である。0.5重量%以下の場合には
製品に対して十分な保形性を付与することができ
ない。6重量%以上用いた場合には復元性が悪く
なる。 本発明はデキストリンとα化澱粉との溶液を用
いることを必須要件とするが、仮にデキストリン
とα化澱粉を溶液とせずにそのまま使用した場
合、溶液のようにかきたまごと均一に混合しにく
く製品の硬さあるいは復元性にむらが生ずる。 また、均一に混合させるためには強い撹拌ある
いは長時間の撹拌を要するためかきたまごが破壊
され細かくなり形状の悪い製品となり好ましくな
い。しかし、溶液を用いればこのようなことは全
くなく良好な製品を得ることができる。 また本発明はデキストリンとα化澱粉の併用を
必須要件とするが、仮にデキストリン及びα化澱
粉を各々溶液として単独に用いた場合には保形性
及び復元性において良好な結果は得られない。す
なわち、デキストリンのみの溶液の場合には十分
な保形性を付与することができず壊れ易く取り扱
いにより細片となる。また、α化澱粉のみの溶液
の場合には製品の表面だけが糊化してしまい吸水
性が非常に悪くなるために、復元に長時間を要し
インスタント食品としては適さなものとする。 なお本発明における、薄片状卵の、デキストリ
ンとα化澱粉との溶液との混合処理を全く実施し
ない場合には、保形性と復元性が全く劣る製品し
か得られない。 さらに、デキストリンとα化澱粉との溶液と薄
片状卵との混合物を急速凍結する。凍結の条件と
しては最大氷晶生成帯(0〜−5℃)通過時間を
90分以内、好ましくは60分以内に設定する。とい
うのは、90分より長い場合には製品の分散性が極
端に悪くなるからである。 一般に食品を凍結する場合、急速凍結が蛋白の
変性を起こすことが少なくて良いと言われている
が、これは特に生の状態のものについて言えるこ
とである。しかしながら、このかきたまごのよう
に完全に熱変性したものについて、また製品の復
元性よりは分散性に影響を与えるというのはどの
ような原因によるのかは明らかではないが、急速
に凍結することにより分散性の良好な製品が得ら
れるのである。 急速凍結の方法としては、急速凍結庫への投
入、トンネルフリーザーの通過あるいは真空によ
る自己凍結等があるが、予備凍結にて行うのが良
い。自己凍結法を用いた場合、薄片状卵混合物の
液が多い場合、突沸が生じ製品ができなくなつた
り、製品に気泡が入り保形性の悪い壊れ易いもの
となる。急速凍結した該薄片状卵混合物を凍結乾
燥により薄片状乾燥卵とする。乾燥の条件は常法
通りで良い。 以下、本発明を実施例にて説明する。 実施例 1 水に馬鈴薯澱粉を0.3〜3.0重量%となるように
加え、合計6Kgとし軽く撹拌しながら加熱し、93
℃以上とした液に全卵500gを投入し薄片状に加
熱凝固させた。この薄片状卵を加熱処理液から24
メツシユ金網で濾別し水分90重量%の濾別薄片状
卵700gを得た。この濾別薄片状卵700gを、あら
かじめ調製しておいたデキストリンとα化澱粉と
の溶液200gとを混合した。なおデキストリンは、
DE40のものを、α化澱粉は、αワキシスターチ
を使用し、各々の濃度は、デキストリンが60重量
%、αワキシスターチは3重量%に調節した。混
合された薄片状卵を約1cmの厚みとなるようにバ
ツトに流し込み−35℃以下で急速凍結した(最大
氷晶生成帯通過時間30分)後、適当な大きさに切
断し、凍結乾燥し、キユーブ状の薄片状乾燥卵
190gを得た。 馬鈴薯澱粉の添加量による結果は表1の通りで
ある。なお特公昭45−26056号公報に記載のソル
ビツト及びグリセリン添加例も併せて表1に記載
した。
【表】
【表】 表1より明らかなように、増粘剤である澱粉に
より増粘された温度95℃の熱湯に卵液を投入撹拌
すると復元時の状態及び風味ともにすぐれたもの
が得られる(特に粘度50〜400cpsにおいて)が、
ソルビツト10重量%、グリセリン20重量%の添加
では熱湯が増粘されず、復元時の状態及び風味と
もに劣つたものしか得られない。 実施例 2 キサンタンガム0.2重量%を分散させた水100Kg
を撹拌しながら93℃以上に加熱した(その時の溶
液の粘度は200cps)。そこへ、冷凍全卵8Kgと冷
凍蛋白1Kgを混合した卵液を徐徐に投入し、薄片
状に加熱変性させた。この薄片状卵を加熱処理液
から20メツシユ金網で濾別し、水分89重量%の濾
別薄片状卵13Kgを得た。この薄片状卵を、あらか
じめ調製しておいたデキストリンとα化澱粉との
溶液(DE30のデキストリン55〜64重量%、α−
コーンスターチ1.0〜10重量%の範囲内に調製し
た各溶液)と、6:1の割合で混合し、実施例1
と同様の方法にて凍結乾燥して1cmキユーブ状の
薄片状乾燥卵を得た。 尚、比較のため、デキストリンのみの溶液(デ
キストリン65重量%)の場合、α化澱粉のみの溶
液(α−コーンスターチ3.0及び5.0重量%)の場
合、濾別薄片状卵を直ちに凍結乾燥した場合及び
濾別薄片状卵にデキストリンとα化澱粉の粉末、
デキストリンと乳糖の粉末をそれぞれまぶして混
合し凍結乾燥した場合も実施した。 得られた各々の薄片状乾燥卵の硬さ及び分散復
元時間と試験結果について表2にまとめた。
【表】 表2から明らかなように、濾別薄片状卵を、デ
キストリンとα化澱粉との溶液で混合処理した
後、凍結乾燥処理した場合には、硬さ及び分散復
元時間においてすぐれた製品が得られた。 デキストリンのみの溶液の場合、硬さにおいて
劣るものしか得られず、またα化澱粉のみの溶液
の場合、分散復元時間の劣るものしか得られな
い。 さらに濾別薄片状卵を、デキストリンとα化澱
粉との溶液で混合せずに直ちに凍結乾燥した場合
には、硬さ及び分散復元時間が両方共劣るものし
か得られない。 さらにまたデキストリンとα化澱粉及びデキス
トリンと乳糖とをそれぞれ粉末で使用した場合に
は硬さあるいは分散復元時間に於いて劣るものし
か得られないが、更に均一に混合するための撹拌
操作により得られるかきたまごは非常に細かくな
り製品となり得るものではない。 実施例 3 コーンスターチ2重量%を含む溶液100Kgを軽
く撹拌しながら加熱し、93℃以上とした(粘度
250cps)。そこへ、全卵液10Kgを徐々に投入し、
薄片状に加熱変性させた。この薄片状卵を20メツ
シユ金網にて濾別し、水分90重量%の濾別薄片状
卵13Kgを得た。 この濾別薄片状卵13Kgを、あらかじめ調製して
おいたデキストリンとα化澱粉との溶液(デキス
トリンはDE30のものを、α化澱粉はαワキシス
ターチを使用し、各々の濃度は60重量%、4重量
%に調節した)2.0Kgを混合した。混合された薄
片状卵を約1cmの厚みとなるようにバツトに流し
込み、温度センターを取りつけ、凍結庫の温度を
−15〜−45℃の範囲内で変動させ、各温度におけ
る最大氷晶生成帯通過時間を測定した。その後、
1cmキユーブ状の大きさに切断し凍結乾燥し、薄
片状乾燥卵を得た。 凍結時間を変えた場合の薄片状乾燥卵の分散復
元性試験の結果は、表3の通りである。
【表】
【表】 例2と同様にして実施した。
実施例 4 馬鈴薯澱粉2重量%を含む溶液500Kgを軽く撹
拌しながら加熱し、93℃以上とした。そこへ、全
卵液50Kgを徐々に納入し、薄片状に加熱変性させ
た。この薄片状卵を24メツシユ振動篩にて濾過
し、水分90重量%の濾別薄片状卵67Kgを得た。こ
の薄片状卵67Kgを、あらかじめ調製しておいたデ
キストリンとα化澱粉との溶液(DE40のデキス
トリン61重量%、αワキシコーン4.0重量%のも
の)13Kgと混合した。混合された薄片状卵を約1
cmの厚みとなるようにバツトに流し込み−35℃以
下で急速凍結した(最大氷晶生成帯通過時間40
分)後、2.5cmの大きさに切断しキユーブ状の薄
片状乾燥卵を得た。 得られた薄片状乾燥卵は、圧縮強度7.2Kg/cm2
分散復元時間30秒の良好な卵風味を有するもので
あつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 増粘させた90℃以上の熱湯に卵液を投入撹拌
    し、卵液を薄片状に加熱凝固させ、それによつて
    得られた薄片状卵を、デキストリンとα化澱粉と
    の溶液と混合し急速凍結した後乾燥することを特
    徴とする薄片状乾燥卵の製造方法。
JP59141989A 1984-07-09 1984-07-09 薄片状乾燥卵の製造方法 Granted JPS6121046A (ja)

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JPS6121046A JPS6121046A (ja) 1986-01-29
JPH0313855B2 true JPH0313855B2 (ja) 1991-02-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09252748A (ja) * 1996-03-22 1997-09-30 House Foods Corp かき卵の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL9101839A (nl) * 1991-06-06 1993-01-04 Burg Eiprodukten Bv Werkwijze voor het verbeteren van de fysische eigenschappen van eiprodukten.
JP4335838B2 (ja) * 2005-04-18 2009-09-30 キリン協和フーズ株式会社 凍結乾燥かき卵の製造方法

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