JPH03138328A - 自己発生真空プロセスによる金属マトリックス複合体の製造方法 - Google Patents

自己発生真空プロセスによる金属マトリックス複合体の製造方法

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JPH03138328A JP2187305A JP18730590A JPH03138328A JP H03138328 A JPH03138328 A JP H03138328A JP 2187305 A JP2187305 A JP 2187305A JP 18730590 A JP18730590 A JP 18730590A JP H03138328 A JPH03138328 A JP H03138328A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属マトリックス複合体の製造に関する。詳細
には、溶融マトリックス金属は、反応雰囲気の存在下で
充填材又はプレフォームと接触させられ、そしてプロセ
スの少なくともある時点で、溶融マトリックス金属は、
部分的又は実質的に完全に反応雰囲気と反応することに
より、溶融マトリックス金属が少なくとも部分的に自己
発生した真空により充填材又はプレフォームに浸透する
このような自己発生真空浸透は、外圧や真空をかけなく
とも生じる。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕マトリッ
クス金属と、セラミック粒子、ウィスカー、繊維等の補
強又は強化相を含有する複合体製品は、強化相の若干の
剛さと耐摩耗性と金属マトリックスの延性と靭性とを併
せ持つことから、種々の用途に用いられる可能性が大い
にある。−船釣に、金属マトリックス複合体は、一体形
のマトリックス金属に対して、強度、剛さ、耐接触摩耗
性及び高温強度保持等の性質の向上を示すが、一定の性
質が向上する度合いは、主に、特定の成分、体積分率又
は重量分率、そして複合体を形成する際にどのように処
理されるかにより決まる。
ある場合には、複合体がマトリックス金属自体よりも重
量が小さいこともある0粒状、小板状又はウィスカー状
の炭化珪素等のセラミックで強化したアルミニウムマト
リックス複合体は、アルミニウムよりも剛さ、耐摩耗性
及び高温強度が高いことから注目されている。
アルミニウムマトリックス複合体の加工については、圧
力鋳造、真空鋳造、攪拌及び湿潤剤を使用する粉末冶金
法及び液体・金属浸透法を基本とした方法をはじめとし
て種々の金属プロセスが報告されている。
粉末冶金法の場合、粉末形態の金属及び粉末、ウィスカ
ー、チッップトファイバー等の形態の強化材を混合後、
コールドプレスと焼結を行うが、ホットプレスをする。
従来のプロセスを用いた粉末冶金法による金属マトリッ
クス複合体の製造では、得られる製品の特性に関しであ
る種の制限がある。複合体中のセラミック相の体積分率
は、粒状の場合には、典型的に約40%に限定される。
また、プレス操作により、得られる実際のサイズが限定
される。続いて処理(例えば、成形又は機械加工)をし
ないか、複雑なプレスをしないときには、比較的単純な
製品形状しか可能でない、また、焼結中に不均一収縮が
生じることがあるだけでな(、コンパクトにおける凝離
及び粒子成長により不均一なミクロ構造が生じることも
ある。
1976年7月20日に付与されたジエイ・シー・キャ
ンネル(J、C,Cannell)等による米国特許第
3,970.136号には、所定のパターンの繊維配列
を有する繊維強化材、例えば、炭化珪素又はアルミナウ
ィスカーを含有せしめた金属マトリックス複合体の形成
方法が記載されている。この複合体は、共面繊維の平行
マット又はフェルトを、鋳型内に配置して、マットの少
なくとも一部分の間に溶融マトリックス金属、例えば、
アルミニウムの溜がくるようにし、そして圧力を加えて
溶融金属をマットに浸透させるとともに、配列した繊維
を取り囲むようにさせる。溶融金属をマットのスタック
上に注ぐと同時に、圧力下でマット間に流入させる。
複合体中の強化繊維の約50体積%まで充填されたこと
が報告されている。
上記した浸透プロセスは、繊維マットのスタックを通し
て溶融マトリックス金属を押し入れることから、圧力誘
導流動プロセスのバラツキが起こる、即ち、マトリック
ス形成、多孔率等が不均一になる恐れがある。たとえ溶
融金属が繊維配列内の複数の部位に導入することができ
るとしても、性質が不均一になる可能性がある。その結
果、マット/溜配列と流路を複雑にして、繊維マットに
適度で且つ均一に浸透するようにすることが必要となる
。また、前記圧力浸透法では、大きなマット体積に浸透
させることは本質的に困難であることから、マトリック
ス体積分率に対して比較的低い強化しか得られない、さ
らに、加圧下で溶融金属を含有せしめる必要があり、プ
ロセス費用が高くなる。最後に、整列した粒子又は繊維
への浸透に限定される上記のプロセスは、ランダムに配
列した粒子、ウィスカー又は繊維の形態の材料で強化さ
れた金属マトリックス複合体の形成を意図していない。
アルミニウムマトリックス・アルミナ充填複合体の加工
では、アルミニウムは容品にアミナを湿潤せず、凝集生
成物を形成することが困難となる。
他のマトリックス金属と充填材との組み合わせについて
も同様のことが言える。この問題については、種々の解
決法が提案されている。このうちの一つとして、アルミ
ナを金属(例えば、ニッケル又はタングステン)で被覆
後、アルミニウムといっしょにホットプレスを行うこと
が挙げられる。
別の手法では、アルミニウムをリチウムと合金し、そし
てアルミナをシリカで被覆できるとしている。
しかしながら、これらの複合体が性質のバラツキを示す
か、被膜が充填材を粉化することがあるか、マトリック
スがその性質に影響を及ぼすことのあるリチウムを含有
する。
アール・ダブリュ・グリムシャー(R,W、 Grim
shah)等による米国特許第4.232,091号に
より、アルミニウム・アルミナ複合体の製造に伴う当該
技術分野でのある種の困難を克服できる。この特許には
、75〜3’15kg /cta2の圧力を加えて、7
00〜1050’Cに予熱したアルミナの繊維マット又
はウィスカーに溶融アルミニウム(又は溶融アルミニウ
ム合金)を押し入れることが記載されている。得られた
固形注型物中の金属に対するアルミナの最大体積比は1
/4であった。浸透が外圧に依存するので、このプロセ
スは、キャンネル(Cannel)等の方法と同様の多
くの欠陥がある。
ヨーロッパ特許出願公開第115,742号には、予備
成形アルミナマトリックスのボイドを溶融アルミニウム
で充填することにより、とりわけ電解槽として有用なア
ルミニウム・アルミナ複合体を製造することについての
記載がある。この特許出願では、アルミナがアルミニウ
ムにより湿潤されず、したがって、プレフォーム全体に
わたって、アルミナを湿潤させるために種々の手法が用
いられることが強調されている0例えば、アルミナを、
チタン、ジルコニウム、ハフニウム又はニオブのニホウ
化物からなる湿潤剤か、金属、即ち、リチウム、マグネ
シウム、カルシウム、チタン、クロム、鉄、コバルト、
ニッケル、ジルコニウム又はハフニウムで被覆する。ア
ルゴン等の不活性雰囲気を用いて湿潤を容易にする。ま
た、この特許出願には、圧力を加えて溶融アルミニウム
を未被覆マトリックスに浸透させることも示されている
。この態様では、細孔を排気後、不活性雰囲気、アルゴ
ン中で溶融金属に圧力を加えることにより浸透が達成さ
れる。また、プレフォームは、気相アルミニウム蒸着に
より表面を湿潤させてから、溶融アルミニウムをボイド
に浸透させて充填することにより浸透を行うことができ
る。プレフォームの細孔にアルミニウムを確実に保持さ
せるためには、真空中かアルゴン中で、例えば、140
0〜1800°Cで熱処理する必要がある。このように
しないと、圧力浸透材料が気体に暴露されるか、浸透圧
力を取り除くと、物体からアルミニウムが損失する。
電解槽におけるアルミナ成分に溶融金属を浸透させるた
めに湿潤剤を用いることは、ヨーロッパ特許出願公開第
94353号にも示されている。この特許出願には、セ
ルライナー又は支持体として陰極電流フィーダーを有す
る電解槽を用いて電解採取によりアルミニウムを製造す
ることが記載されている。溶融氷晶石からこの支持体を
保護するために、湿潤剤と溶解抑制剤との混合物の薄い
被膜を、電解槽の運転開始に先立ちアルミナ支持体に適
用するか、電解プロセスにより製造される溶融アルミニ
ウム中に浸漬させながらアルミナ支持体に適用する。湿
潤剤としては、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、珪
素、マグネシウム、バナジウム、クロム、ニオブ又はカ
ルシウムが開示され、チタンが好ましい湿潤剤として記
載されている。
また、ホウ素化合物、炭素化合物及び窒素化合物が、湿
潤剤の溶融アルミニウムへの溶解を抑制するのに有用で
あると記載されている。この特許出願は、金属マトリッ
クス複合体の製造を教示していない。
加圧及び湿潤剤の使用に加えて、真空にすると多孔性セ
ラミックコンパクトへの溶融アルミニウムの浸透が促進
されることも開示されている。例えば、1973年2月
27日に付与されたアール・エル・ランディングハム(
Landingha■)による米国特許第3.718.
441号には、10−’ )−ル未満の真空下でセラミ
ックコンパクト(例えば、炭化ホウ素、アルミナ及びベ
リリア)に溶融アルミニウム、ベリリウム、マグネシウ
ム、チタン、バナジウム、ニッケル又はクロムを浸透さ
せることが報告されている。104〜104トールの真
空では、溶融金属によるセラミックの湿潤が悪く、金属
がセラミックのボイドスペースに自由に流れ込まなかっ
たが、真空を10−” トール未満に減少させると湿潤
が改善されたと記載されている。
また、1975年2月4日に付与されたジー・イー・ガ
ッザ(GJ、Gazza)等による米国特許第3.86
4.154号にも、真空を用いて浸透を行うことが示さ
れている。この特許には、AIB+z粉末のコールドプ
レスコンパクトをコールドプレスアルミニウム粉末の床
上に装填することが記載されている。装填後、AIB+
z粉末コンパクトの上部にアルミニウムをさらに配置す
る。AIB+zコンパクトをアルミニウム粉末層間に「
サンドインチ」した状態で装填したルツボを、真空炉内
に配置する。この真空炉を約10−’I−−ルに排気し
てガス抜きする。次に1、温度を1100°Cに上昇さ
せ、その温度で3時間維持する。これらの条件で、溶融
アルミニウムが多孔性AlB1!コンパクトに浸透する
繊維、ワイヤー、粉末、ウィスカー等の強化材を含有す
る複合材料の製造方法が、1982年2月3日に公開さ
れたヨーロッパ特許出願公開第045,002号〔出願
人:ドノモト(Donos+oto) )に開示されて
いる。複合材料は、雰囲気及び溶融金属(例えば、マグ
ネシウム又はアルミニウム)とは反応しない多孔性強化
材(例えば、整列したアルミナ繊維、炭素繊維又はホウ
素繊維)を開口部を有する容器内に配置し、実質的に純
粋な酸素を容器内に吹き込んだ後、容器を溶融金属プー
ルに浸漬させることにより、溶融金属を強化材の隙間に
浸透させることにより製造される。この特許出願には、
溶融金属は容器内に存在する酸素と反応して金属の固形
酸化体を形成することにより容器内を真空にして強化材
の隙間を介して溶融金属を引きよせ、そして容器内に引
き込むことが開示されている。
また、この特許出願は、別の実施態様において、酸素ゲ
ッター元素(例えば、マグネシウム)を容器内に配置し
て容器内の酸素と反応させて真空を作り出し、溶融金属
を50kg/cm”アルゴンで加圧することとあいまっ
て、強化材(例えば、整列炭素繊維)で充填した容器内
に溶融金属(例えば、アルミニウム)を引き込む。
1975年2月18日に付与されたジェイ・ジェイ・オ
ツド(J、J、 0tt)等による米国特許第3.86
7、177号には、まず多孔体を「活性剤金属(act
ivator vaetal) Jと接触させた後「フ
ィラー金属(filler■etal) J中に浸漬す
ることにより、多孔体に金属を含浸させる方法が開示さ
れている。即ち、以下で説明するレッティング(Red
ing)等による特許筒3.364.976号の方法に
より、充填剤の多孔性マット又はコンパクト体を溶融活
性剤に浸漬する。このときの浸漬は、多孔体の隙間に溶
融活性剤金属が完全に充填されるのに十分な時間行う。
ついで、活性剤金属が凝固したら、複合体を第二金属に
完全に浸漬し、そして第二金属が活性剤金属に所望の程
度置換するのに十分な時間維持する0次に、形成した物
体を冷却する。また、多孔体内からフィラー金属を少な
くとも部分的に除去し、所望量の置換金属が多孔体に溶
解又は拡散するに十分な時間再び多孔体を部分的又は完
全に溶融置換金属に浸漬することにより、フィラー金属
を少なくとも第三金属と置換することも可能である。得
られる物体は、充填材間の隙間に金属間化合物も含有し
ている。活性剤金属を利用して所望の組成物を有する複
合体を形成することを含む多段階法を利用することは、
時間と金の両方の面で高くつく。
さらに、例えば、金属の適合性(即ち、溶解度、融点、
反応性等)に基づく処理に限定すると、所望の目的のた
めに材料の特性を合わせることが制限される。
1970年9月22日に付与されたジー・デー・ローレ
ンス(G、D、 Lawrence)による米国特許第
3.529゜655号には、マグネシウム又はマグネシ
ウム合金と炭化珪素ウィスカーとの複合体の形成方法が
開示されている。即ち、大気に開放された少なくとも一
つの開口部を有する鋳型でその内容積部に炭化珪素を入
れたものを、鋳型の全ての開口部が溶融マグネシウムの
表面下となるように溶融マグネシウム浴に浸漬する。こ
のときの浸漬は、マグネシウムが鋳型のキャビティーの
残りの容積部を満たすに十分な時間行う、溶融金属が鋳
型のキャビティーに侵入するにつれて、鋳型内に存在す
る空気と反応して少量の酸化マグネシウムと窒化マグネ
シウムを形成することにより真空を生じさせて、キャビ
ティー内及び炭化珪素のウィスカー間にさらなる溶融金
属を引き込ませる。ついで、充填鋳型を溶融マグネシウ
ム浴から取り出し、鋳型内のマグネシウムを固化させる
1968年1月23日に付与されたジョン・エヌ・レッ
ティング(John N、 Reding)等による米
国特許第3.364,976号には、物体中に自己発生
真空を生じさせて物体中への溶融金属の浸透を高めるこ
とが開示されている。即ち、物体、例えば、黒鉛型、鋼
製又は多孔性耐火材料を溶融金属、例えば、マグネシウ
ム、マグネシウム合金又はアルミニウム合金に完全に沈
める。鋳型の場合には、溶融金属と反応性である気体、
例えば、空気を満たしたキャビティーは、鋳型の少なく
とも1個のオリフィスを介して外部に位置している溶融
金属と連通している。鋳型を溶融体に沈めるとき、キャ
ビティー内の気体と溶融金属との間の反応から真空が発
生したときにキャビティーへの充填が生じる。詳細には
、真空は、金属の固形酸化体の生成により生じる。
1968年8月13日に付与されたジョン・エヌ・レッ
ディング二世(John N、 Reding、 Jr
)等による米国特許第3.396,777号には、自己
発生真空を生じさせて充填体に溶融金属の浸透を高める
ことが開示されている。即ち、この特許には、一端を大
気に開放していている鋼製容器又は鉄製容器を開示して
いる。この容器には粒状の多孔性固体、例えば、コーク
ス又は鉄が入っており、そして開放端には、多孔性固体
フィラーの粒度よりも小さな直径のパーホレーション又
は貫通穴を有するふたがしである。また、この容器は、
溶融金属、例えば、マグネシウム、アルミニウム等と少
なくとも部分的に反応する固体フィラーの細孔内に雰囲
気、例えば、空気を収容している。容器のふたは、空気
が容器に入るのを防ぐのに十分な距離だけ溶融金属の表
面下に浸漬し、そして容器内の雰囲気が溶融金属と反応
して固体生成物を生成するのに十分な時間溶融金属の表
面下に保つ。この雰囲気と溶融金属との間の反応により
、容器と多孔性固体内に低圧又はかなりの真空を生じさ
せ、溶融金属を容器内及び多孔性固体の細孔に引き込む
レッディング二世の方法は、ヨーロッパ特許第045.
002号に開示されている方法並びに米国特許第3.8
67、177号、第3.529.655号及び第3,3
64.976号に開示されている方法に多少関連がある
。これらの特許の開示内容は本発明に利用できる。即ち
、上記のレッディング二世の特許では、溶融金属浴を設
け、この溶融金属浴に、充填材を中に入れである容器を
、キャビティー内の気体と溶融金属との間の反応を誘発
し、そしてキャビティーを溶融金属でシールするのに十
分な深さに浸漬する。
この特許における別の態様では、周囲空気と接触すると
溶融状態で酸化されるマトリックス金属の溶融浴の表面
を、保護層又はフラックスで覆う。
容器を溶融金属にさせるとき、このフラックスは脇のほ
うに移動させられるが、フラックス由来の異物は、溶融
マトリックス金属浴並びに/又は浸透を受ける容器及び
多孔性固体材料に取り込まれる。このような汚染はたと
え非常に低いレベルであっても、容器内の真空の生成に
有害であるばかりでなく、得られる複合体の物性にも有
害である。
さらに、容器を溶融マトリックス金属浴から取り出し、
そして過剰のマトリックス金属を容器から排出させると
き、重力により浸透物体からマトリックス金属が損失す
ることがある。
したがって、上記の利点を維持したまま、外部から適用
する圧力若しくは真空の使用、害のある湿潤剤又は溶融
マトリックス金属プールの使用に鯨らない金属マトリッ
クス複合体の簡単で信幀性のある製造方法が長く求めら
れていた。さらに、金属マトリックス複合体を製造する
のに必要とする最終機械加工操作が最小ですむ製造方法
が長く求められていた0本発明は、標準大気圧下で反応
性雰囲気(例えば、空気、窒素、酸素等)の存在下でプ
レフォームに成形できる材料(例えば、セラミック材料
)に溶融マトリックス金属(例えば、アルミニウム、マ
グネシウム、青銅、銅、鋳鉄等)を浸透させるための自
己発生真空の生成を含むプロセスを提供することにより
上記及び他の必要性を満足させるものである。
による     び セラミックマトリックス複合体型内に入れられている通
気性フィラー素材の浸透により金属マトリックス複合体
を形成する新規な方法が、本出願人所有の米国特許出願
第142,385号〔出願口:1988年1月11日、
発明者:ドウィベディ([]1ivedi)等、発明の
名称:「金属マトリックス複合体の製造方法(Meth
od of Maktng Metal Matrix
 Composttes)」、現在米国で許可済〕に開
示されている。
ドウィベディ等の発明の方法によれば、溶融前駆体金属
又は母材金属を酸化剤で指向性酸化をして多結晶酸化反
応生成物を発現又は成長させ、適当なフィラー([第一
フィラー(first ft1ler) 」と称する)
を含有するプレフォームの少なくとも一部分を埋め込む
ことにより鋳型が形成される。その後、形成したセラミ
ックマトリックス複合体からなる鋳型に第二フィラーを
供給し、第二フィラーと鋳型を溶融金属と接触させ、そ
して最も一般的には少なくとも一種の溶融金属を鋳型を
シールする入口又は開口部に導入することにより鋳型の
内容物を密封する。密封した成層には、閉じ込められた
空気を含んでいることがあるが、閉じ込められた空気と
鋳型の内容物を隔離又はシールして外部空気又は周囲空
気を排除又は遮断する。気密環境を提供することにより
、適度の溶融金属温度で第二フィラーの効果的浸透がな
され、したがって、湿潤剤、溶融マトリックス金属にお
ける特殊な合金成分、機械的圧力の適用、真空の適用、
特殊な気体雰囲気又は他の浸透手段の必要性がなくなる
上記で説明した本出願人所有の特許出願には、セラミッ
クマトリックス複合体に密着させることのできる金属マ
トリックス複合体の製造方法及び該方法から製造される
新規な物体が記載されている。この本出願人所有の特許
出願の開示内容全体は、本発明に利用できる。
〔課題を解決するための手段、作用及び発明の効果〕
本発明の方法では、不通気性容器に配置されている充填
材の通気性素材又はプレフォームに溶融マトリックス金
属が浸透する新規な自己発生真空法により新規な金属マ
トリックス複合体が製造される。即ち、溶融マトリック
ス金属と反応性雰囲気は、両方とも、プロセス中の少な
くともある時点で通気性素材と連通しており、接触する
と、反応性雰囲気とマトリックス金属及び/若しくは充
填材又はプレフォーム及び/若しくは不通気性容器との
間に真空が発生し、溶融マトリ・ンクス金属が充填材又
はプレフォームに浸透する。
第一の好ましい実施態様では、不通気性容器と、その中
に入れてあり反応性雰囲気の存在下で溶融マトリックス
金属と接触している充填材と、周囲雰囲気から反応系を
シールするためのシール手段を含んでいる反応系が提供
される0反応雰囲気は、部分的又は実質的に完全に溶融
マトリックス金属及び/又は充填材及び/又は不通気性
容器と反応して真空を発生することのできる反応生成物
を生成することにより、溶融マトリックス金属を少なく
とも部分的に充填材に引き込む0反応性雰囲気と、溶融
マトリックス金属及び/又は充填材及び/又は不通気性
容器とが関与する反応は、溶融マトリックス金属が部分
的又は実質的に完全に充填材又はプレフォームに浸透す
るに十分な時間継続することができる。マトリックス金
属とは異なる組成を有する反応系をシールするための外
部シール手段を設けてもよい。
別の好ましい実施態様では、マトリックス金属が周囲雰
囲気と反応して、周囲雰囲気から反応系をシールするマ
トリックス金属とは異なる組成の内部的化学シール手段
を形成してもよい。
本発明のさらなる実施態様では、反応系をシールための
外部シール手段を設けるのではなく、不通気性容器を湿
潤しているマトリックス金属により内部物理的シールを
形成して、反応系を周囲雰囲気からシールしてもよい、
さらに、マトリックス金属による不通気性容器の湿潤を
容易にする合金添加物をマトリックス金属に含有せしめ
て、反応系を周囲雰囲気からシールすることができる。
別の好ましい実施態様では、充填材が少なくとも部分的
に反応性雰囲気と反応して、溶融マトリックス金属を充
填材又はプレフォームに引き込む真空を生じさせてもよ
い、さらに、添加物を充填材に含有せしめ、その充填材
を部分的又は実質的に完全に反応性雰囲気と反応して、
真空を生じさせるとともに、得られる物体の性質を高め
ることができる。さらに、充填材及びマトリックス金属
の他や、充填材及びマトリックス金属の代わりに、不通
気性容器が少なくとも部分的に反応性雰囲気と反応して
真空を発生させてもよい。
定1 本明細書及び特許請求の範囲に用いられている用語を以
下に定義する。
本明細書で用いられる用語[合金側(Alloy 5t
de) Jとは、溶融金属が充填材の通気性素材又はプ
レフォームに浸透する前に最初に溶融マトリックス金属
に接触した金属マトリックス複合体の面を意味する。
本明細書で用いられる用語「アルミニウム(Alumi
nus) Jとは、実質的に純粋な金属(例えば、比較
的純粋な市販の未合金アルミニウム)又は鉄、珪素、銅
、マグネシウム、マンガン、クロム、亜鉛等の不純物及
び/又は合金成分を有する市販の金属等の他のグレード
の金属及び金属合金を意味するとともにそれらを含む。
本明細書で用いられる用語「周囲雰囲気(As+bie
nt Atmosphere)Jとは、充填材又はプレ
フォーム及び不通気性容器の外の雰囲気を意味する0周
囲雰囲気は、反応性雰囲気と同様の成分を有していても
よいし、反応性雰囲気と異なる成分を有していてもよい
金属マトリックス複合体に関連して本明細書で用いられ
る用語[バリヤー(Barrier) 」又は「バリヤ
ー手段(Barrter means) 」とは、充填
材の通気性素材又はプレフォームの表面境界を超えて溶
融マトリックス金属が移行、移動等するのを妨害、阻止
、防止又は終了させるいずれかの適当な手段を意味する
。この場合の表面境界は前記バリヤー手段によって形成
される。適当なバリヤー手段としては、プロセス条件下
でかなりの団結性を維持し、そして実質的に揮発性でな
い(即ち、バリヤー材は、バリヤーとして機能しない程
度には揮発しない)材料、化合物、元素、組成物等が挙
げられる。
さらに、適当な「バリヤー手段」は、バリヤー手段の湿
潤がバリヤー材の表面を超えて相当に進行しない限り、
用いられるプロセス条件下で移行している溶融マトリッ
クス金属により湿潤されるか、湿潤されない材料も含む
、この種のバリヤーは、熔融マトリックス金属に対して
実質的にほとんど親和性を示さないと思われ、そして充
填材の素材又はプレフォームの表面境界を超えて溶融マ
トリックス金属が移動するのはバリヤー手段により防止
又は阻止される。得られる金属マトリックス複合体生成
物の表面の少なくとも一部分を形成するために必要なこ
とのある最終機械加工又は研削をバリヤーにより減少さ
せることができる。
本明細書で用いられる用語「青銅(Bronze) J
とは、鉄、錫、亜鉛、アルミニウム、珪素、ベリリウム
、マグネシウム及び/又は鉛を含んでいてもよい調高含
有合金を意味するとともに、それを含む、青銅合金の具
体例としては、銅の割合が約90重量%であり、珪素の
割合が約6重量%であり、そして鉄の割合で約3重量%
である合金が挙げられる。
本明細書で用いられる用語「カーカス(Carcass
) J又は「マトリックス金属のカーカス(Carca
ss ofMatrix Metal) Jとは、金属
マトリックス複合体の生成中に消費されず、典型的には
、もし冷却すると形成された金属マトリックス複合体と
少なくとも部分的に接触した状態のままとなる残存して
いるマトリックス金属の原物体を意味する。このカーカ
スは、第二金属又は外来金属も含んでいてもよい。
本明細書で用いられる用語[鋳鉄(Cast Iron
)」とは、炭素の割合が少な(とも約2重量%である鋳
造合金鉄族を意味する。
本明細書で用いられる用語’ !li (Copper
) Jとは、工業グレードの実質的に純粋な金属、例え
ば、種々の量の不純物を有する99重量%銅を意味する
さらに、銅とは、青銅の定義には入らず、そして主成分
として銅を含有する合金又は金属間化合物である金属も
意味する。
本明細書で用いられる用語「フィラー(Pilfer)
 Jとは、マトリックス金属とは実質的に反応せず及び
/又はマトリックス金属に対して限定され溶解度を有し
、そして単相又は多相でよい単一成分又は成分の混合物
を含む。フィラーは、粉末、フレーク、小板状、小球体
、ウィスカー、バブル等の多種多様の形態で用いること
ができ、そして緻密でも多孔性でもよい。また、「フィ
ラー」は、繊維、チョツプドファイバー、粒状物、ウィ
スカーバブル、球体、ファイバーマット等の形態のアル
ミナ又は炭化珪素等のセラミックフィラーび炭素を、例
えば、溶融アルミニウム母材金属による攻撃から保護す
るためにアルミナ又は炭化珪素で被覆した炭素繊維等の
セラミック被覆フィラーも含む。また、フィラーは金属
も含む。
本明細書で用いられる用語「不通気性容器(Imper
meable Contatner) Jとは、プロセ
ス条件下で反応性雰囲気及び充填材(又はプレフォーム
)及び/又は溶融マトリックス金属及び/又はシール手
段を収容又は含み、そして周囲雰囲気と反応性雰囲気と
の間に圧力差が生じるように、容器を通ってガス又は蒸
気物質が移動するには十分に不透過性であることのでき
る容器を意味する。
本明細書で用いられる用語「マトリックス金属(Mat
rtx Metal) J又は「マトリックス金属合金
(Matrtx Metal A11oy) Jは、金
属マトリックス複合体を形成するのに利用(例えば、浸
透前)される金属及び/又は充填材と混ぜ合わせて金属
マトリックス複合体を形成する(例えば、浸透後)金属
を意味する。規定される金属がマトリックス金属として
述べられているときには、このようなマトリックス金属
は実質的に純粋な金属、不純物及び/又は合金成分を有
する市販の金属、金属が主成分である金属間化合物又は
合金の形態の金属を含む。
本明細書で用いられる用語「金属マトリックス複合体(
Metal Matrix Composite)」又
はrMMCJトハ、プレフォーム又は充填材を埋め込ん
だ二次元的又は三次元的に連続している合金又はマトリ
ックス金属を含有する材料を意味する。マトリックス金
属は、得られる複合体に具体的に望まれる機械的性質及
び物理的性質を付与する種々の合金元素を含んでいても
よい。
本明細書で用いられる用語「マトリックス金属とは異な
る金属(A Metal Different fro
ts the Matrix Metal) 」とは、
マトリックス金属と同じ金属を主要成分として含有しな
い金属を意味する(例えば、マトリックス金属の主要成
分がアルミニウムの場合、「異なる金属」は、例えば、
ニッケルを主要成分として有することができる)。
本明細書で用いられる用語「プレフォーム(Prefo
rm) J又は[通気性プレフォーム(Permeab
le Prefora+) Jとは、マトリックス金属
の浸透のための境界を実質的に形成する少なくとも一つ
の表面境界を用いて製造されるフィラー又は充填材の多
孔性素材を意味する。このような素材は、十分な形状の
保全性及び生強度を保持して、マトリックス金属により
浸透される前に外部手段なしで寸法信転性を付与する。
この素材は、マトリックス金属が浸透するのに十分な多
孔性を有していなければならない。プレフォームは、典
型的には、均−又は不均一なフィラーの接合アレー又は
アレンジメント(bonded array or a
rrangement)を含み、そして適当な材料(例
えば、セラミック及び/又は金属の粒状物、粉末、繊維
、ウィスカー等並びにそれらの組み合わせ)を含んでい
てもよい、プレフォームは、単一体で存在していても、
組立体で存在していてもよい。
本明細書で用いられる用語「反応系(Reaction
System) Jとは、溶融マトリックス金属の充填
材又はプレフォームへの自己発生真空浸透を示す材料の
組み合わせを意味する。反応系は、充填材の通気性素材
又はプレフォームと、反応雰囲気と、マトリックス金属
とを中に有する不通気性容器を少なくとも含んでいる。
本明細書で用いられる用語「反応性雰囲気(React
ive Atmosphere) Jとは、マトリック
ス金属及び/又は充填材(又はプレフォーム)及び/又
は不通気性容器と反応して自己発生真空を生成すること
により、自己発生真空の生成後に溶融マトリックス金属
が充填材(又はプレフォーム)に浸透することのできる
雰囲気を意味する。
本明細書で用いられる用語「溜(Reservoir)
 Jとは、金属を溶融したときに、流れて、フィラー又
はプレフォームと接触状態にあるマトリックス金属の部
分、セグメント又は源を補充又は場合によっては最初に
マトリックス金属を供給し2続いて補充するフィラーの
素材又はプレフォームに対して配置した別のマトリック
ス金属体を意味する。
本明細書で用いられる用語「シール(Seal) J又
は「シール手段(Sealing Means) Jと
は、独立的に形成されるか(例えば、外部シール)、反
応系により形成されるか(内部シール)とは無関係に、
周囲雰囲気を反応性雰囲気から分離するプロセス条件下
での気体不透過性シールを意味する。このシール又はシ
ール手段は、マトリックス金属とは異なる組成を有して
いてもよい。
本明細書で用いられる用語「シールファシリケーター(
Seal Facilicator) Jとは、マトリ
ックス金属と周囲雰囲気及び/又は不通気性容器及び/
又は充填材若しくはプレフォームとの反応後のシールの
形成を容易にする材料である。この材料は、マトリック
ス金属に添加することができ、そしてマトリックスにシ
ールファシリケーターが存在すると、得られる複合体の
性質を高めることができる。
本明細書で用いられる用語「湿潤エンハンサ−(Wet
ting Bnhancer)Jとは、マトリックス金
属及び/又は充填材若しくはプレフォームに添加j、4
tときに溶融マトリックス金属による充填材又はプレフ
ォームの湿潤を高める(例えば1、溶融7トリツクス金
属の表面張力を減少させる)材料を意味する。湿潤エン
ハンサ−が存在すると、例えば6゜マトリックス金属と
充填材との間の密着を高めることにより、得られる金属
マトリックス複合体の性質を高めることもできる。
以下の図面は本発明の理解を助けるために提供されるが
、本発明の範囲を限定するものではない1、各図面にお
いて、同様な要素を示すために、同様な参照番号が用い
られている。
第1A図には、本発明の自己発生真空法により金属マト
リックス複合体を形成するための典型的なレイアップ3
0が示されている。具体的には、以下でより詳細に説明
する適当な材料でよい充填材又はプレフォーム31を、
溶融マトリックス金属33と反応性雰囲気を収容するこ
とのできる不通気性容器32内に配置される。例えば、
充填材31は反応性雰囲気(例えば、充填材又はプレフ
ォームの細孔内に存在する雰囲気)と、反応性雰囲気が
不通気性容器32内の充填材31に部分的又は実質的に
完全に透過できるに十分な時間接触させることができる
。次に、溶融形態又は固形インゴットの形態のマトリッ
クス金属33は、充填材31と接触状態に配置される。
以下の好ましい実施態様でより詳細に説明するように、
外部シール又はシール材34を、例えば、マトリックス
金属33の表面に設けて、反応性雰囲気を周囲雰囲気3
7から分離してもよい、外部シール手段であろうと内部
シール手段であろうと、室温ではシール手段として機能
してもしなくてもよいが、プロセス条件(マトリックス
金属の融点又はそれを超える温度)下ではシール手段と
して機能しなければならない。レイアップ3oは、次に
、室温状態又はほぼプロセス温度まで予備加熱した炉内
に配置される。プロセス条件下で、炉の温度を、マトリ
ックス金属の融点以上の温度として、自己発生真空の形
成により溶融マトリックス金属が充填材又はプレフォー
ムに浸透できるようにする。
第2図は、本発明の方法を実施するためのプロセス工程
の単純化フローチャートである。工程(1)において、
以下でより詳細に説明する適当な性質を有する適当な不
通気性容器を加工又は得ることができる。例えば、単純
な開放鋼製(例えば、ステンレス製)円筒が鋳型として
適当である。
次に、鋼製容器を、必要に応じて、グラフオイル(GR
AFOIL) (商標)黒鉛テープ(グラフオイルはユ
ニオンカーバイド社の登録商標である)で内張すして、
容器内で生成される金属マトリックス複合体の取り出し
を容易にしてもよい。以下でより詳細に説明するように
、容器内にふりま< 820.等の他の材料又はマトリ
ックス金属に添加される錫を使用して、金属マトリック
ス複合体が容器又は鋳型から剥離するのを容易にするこ
ともできる。次に、容器は、必要に応じて少なくとも部
分的にグラフオイル(商標)テープの別の層で被覆する
ことができる所望量の適当な充填材又はプレフォームを
装填する。黒鉛テープの層は、充填材の浸透後に残存し
ているマトリックス金属のカーカスから金属マトリック
ス複合体を分離するのを容易にする。
次に、多量の溶融マトリックス金属、例えば、アルミニ
ウム、青銅、銅、鋳鉄、マグネシウム等を容器内に注ぐ
。容器は、室温でもよいし、適当な温度に予備加熱する
こともできる。さらに、マトリックス金属は、最初にマ
トリックス金属の固形インゴットとして提供し、その後
加熱してインゴットを溶融することができる。次に、外
部手段と内部手段から選択される適当なシール手段(以
下でより詳細に説明する)を形成することができる0例
えば、外部シールを形成することが所望の場合には、ガ
ラス(例えば、Bias)フリット等の外部シール手段
を、容器内の溶融マトリックス金属プールの表面に適用
することができる0次に、フリットが溶融して、典型的
にはプールの表面を被覆するが、以下でより詳細に説明
するように、完全に被覆することは必要でない、溶融マ
トリックス金属を充填材又はプレフォームと接触させ、
そしてマトリックス金属及び/又は充填材を周囲雰囲気
から外部手段によりシールした後、必要に応じて、容器
を適当な炉内に配置する。この容器は、浸透を生じさせ
るのに十分な時間処理温度に予備加熱してもよい、炉の
処理温度は、マトリックス金属の種類に応じて異なって
いてもよい(例えば、ある種のアルミニウム合金に関し
ては約950°C1ある種の青銅合金に関しては約11
00”Cが望ましい)、適当な処理温度は、マトリック
ス金属の融点及び他の特性だけでなく、反応系及びシー
ル手段における構成材料のの特定の特性により異なる。
炉内の温度での適当な時間の後、真空が生じる(以下で
より詳細に説明する)ことにより、溶融マトリックス金
属が充填材又はプレフォームに浸透する。次に、容器を
炉から取り出し、そして例えば、それを冷却板上に配置
してマトリックス金属を指向的に固化させる。その後、
金属マトリックス複合体を従来の方法で容器から取り出
し、そしてマトリックス金属のカーカス(もしあれば)
から分離する。
第1図及び第2図についての上記の説明から、本発明の
顕著な特徴が容易に明らかになったことであろう。プロ
セスにおける工程及びプロセスにおいて使用できる材料
の特性について、以下さらに詳細に説明する。
特定の理論又は説明に縛られることはないが、適当なマ
トリックス金属が、典型的には溶融状態で、不通気性容
器内において適当な反応性雰囲気の存在下で適当な充填
材又はプレフォームと接触するとき、反応性雰囲気と溶
融マトリックス金属及び/又は充填材若しくはプレフォ
ーム及び/又は不通気性容器との間で反応が生じて、反
応成分より占められる初期容積よりも小さい容積を占有
する反応生成物(例えば、固体、液体又は蒸気)生成す
る0反応性雰囲気を周囲雰囲気がら分離すると、通気性
充填材又はプレフォームにおいて真空が生じて、溶融マ
トリックス金属を充填材のボイドスペースに引き込むこ
とができる。さらに、真空の発生により湿潤を高めるこ
とができる0反応性雰囲気と溶融マトリックス金属及び
/又は充填材若しくはプレフォーム及び/又は不通気性
容器との間の継続した反応によりさらなる真空を発生さ
せながら、マトリックス金属を充填材又はプレフォーム
に浸透させることができる。この反応は、溶融マトリッ
クス金属が部分的又は実質的に完全に充填材の素材又は
プレフォームに浸透するに十分な時間継続させることが
できる。充填材又はプレフォームは、反応性雰囲気が少
なくとも部分的に充填材の素材又はプレフォームに浸透
するに十分な程度に通気性がなければならない。
本出願は、金属マトリックス複合体の形成中のある時点
で反応性雰囲気と接触させる種々のマトリックス金属を
開示する。即ち、自己発生真空生成を示す特定のマトリ
ックス金属/反応性雰囲気の組み合わせ又は系について
種々の観点から説明する。詳細には、自己発生真空作用
は、アルミニウム/空気系;アルミニウム/酸素系;ア
ルミニウム/窒素系;青銅/空気系;青w4/窒素系;
銅/空気系;銅/窒素系;及び鋳鉄/空気系で観察され
た。しかしながら、本出願で具体的に説明する以外のマ
トリックス金属/反応性雰囲気系も同様な挙動を示すこ
とがあることは理解されるところであろう。
本発明の自己発生真空法を実施するためには、浸透中に
存在する反応性雰囲気の減圧が、周囲雰囲気から移送さ
れるいずれの気体によっても顕著に悪影響を受けないよ
うに、反応性雰囲気が周囲雰囲気から物理的に分離され
ることが必要である。
本発明の方法において利用されることのできる不通気性
容器は、マトリックス金属及び/又は反応性雰囲気に対
して反応性があってもな(でもよく、そしてプロセス条
件下で周囲雰囲気不透過性であるいずれの大きさ、形状
及び/又は組成の容器でもよい、具体的には、この不通
気性容器は、プロセス条件に耐えてサイズ及び形状を維
持し、そして周囲雰囲気が容器を通るのを十分に阻止す
るいずれの材料(例えば、セラミック、金属、ガラス、
ポリマー等)からなっていてもよい、雰囲気が容器を通
って移動するのを阻止するに十分な不通気性を有する容
器を利用することにより、容器内に自己発生真空を生成
することが可能となる。さらに、使用される各反応系に
よっては、反応性雰囲気及び/又はマトリックス金属及
び/又は充填材と少なくとも部分的に反応する不通気性
容器を使用して、容器内に自己発生真空を生じさせるか
、容器内に自己発生真空を生じさせるのを促進できる。
不通気性容器は、自己発生真空の発現又は維持に悪影響
を及ぼすことのある細孔、亀裂又は還元性酸化物を有し
ない特徴を持つものが適当である。
したがって、不通気性容器を形成するために多種多様な
材料を使用できることが理解されるであろう0例えば、
成形又は鋳造アルミナ又は炭化珪素が使用できるだけで
なく、マトリックス金属に対して限定された溶解度又は
低い溶解度を有する金属、例えば、アルミニウムマトリ
ックス金属、銅マトリツクス金属及び青銅マトリックス
金属に関してはステンレス鋼が使用できる。
さらに、多孔性材料(例えば、セラミック体)等の別の
不適当な材料は、少なくとも一部分に適当な被膜を形成
することにより不通気性とすることが・できる、このよ
うな不通気性被膜は、このような多孔性材料に密着及び
多孔性材料をシールするのに適当である多種多様な釉薬
及びゲルのいずれでもよい、さらに、不通気性被膜は、
プロセス温度で液体であるものが適当である。この場合
、被膜材料は、容器又は充填材又はプレフォームに粘着
的に接着することにより、自己発生真空下で不通気性を
維持するのに十分な程度に安定でなければならない、適
当な被膜材料としては、ガラス質材料(Bz Os )
の塩化物、炭酸塩等が挙げられる。但し、フィラー又は
プレフォームの細孔の大きさは、被膜が効果的に細孔を
ブロックして不通気性被膜を形成するのに十分な程度に
小さくなければならない。
本発明の方法に使用するマトリックス金属は、プロセス
条件下で溶融したとき、充填材内での真空の発生にとも
ない充填材又はプレフォームに浸透するいずれのマトリ
ックス金属でもよい0例えば、マトリックス金属は、プ
ロセス条件下で反応性雰囲気と部分的又は実質的に完全
に反応することにより、少な(とも部分的に真空の発生
により溶融マトリックス金属の充填材又はプレフォーム
への浸透が生じるいずれの金属又は金属白成分であって
もよい、さらに、利用される系によっては、マトリック
ス金属は、反応性雰囲気に対して部分的又は実質的に非
反応性であってもよく、そして真空は反応性雰囲気と必
要に応じて反応系の一種以上の他成分との反応により生
じて、マトリックス金属が充填材に浸透するものでよい
好ましい実施態様では、マトリックス金属を湿潤エンハ
ンサ−と合金させて、マトリックス金属の湿潤を容易、
したがって、例えば、マトリックス金属とフィラーとの
結合を容易にして、形成する金属マトリックス金属複合
体の細孔を減少させ、完全浸透に必要な時間を短縮する
ようにしてもよい。さらに、湿潤エンハンサ−を含有す
る材料は、以下で説明するように、シールファシリテー
ター(seal facflitator)として作用
して反応性雰囲気を周囲雰囲気から分離するのを補助し
てもよい。
さらに、別の実施態様では、湿潤エンハンサ−を、マト
リックス金属と合金させるのではなく充填材に直接含有
せしめてもよい。
このようにして、マトリックス金属による充填材の湿潤
により、得られる複合体の性質(例えば、引っ張り強度
、耐腐食性等)を高めることができる。さらに、溶融マ
トリックス金属による充填材の湿潤により、形成される
金属マトリックス金属複合体全体にわたってフィラーが
均一に分散でき、そしてマトリックス金属に対するフィ
ラーの結合を向上できる。アルミニウムマトリックス金
属のための有効な湿潤エンハンサ−としては、マグネシ
ウム、ビスマス、鉛、錫、等が挙げられ、そして青銅及
び銅のための湿潤エンハンサ−としては、セレン、テル
ル、硫黄等が挙げられる。さらに、上記で説明したよう
に、少なくとも一種の湿潤エンハンサ−を、マトリック
ス金属及び/又は充填材に添加して、得られる金属マト
リックス複合体に所望の性質を付与してもよい。
さらに、マトリックス金属の溜を使用してマトリックス
金属を充填材に確実に完全に浸透させること及び/又は
マトリックス金属の第−源とは異なる組成を有する第二
金属を確実に供給することが可能である。即ち、場合に
よっては、マトリックス金属の第−源とは異なる組成の
溜の中でマトリックス金属を利用するのが望ましいこと
がある。
例えば、もしマトリックス金属の第−源としてアルミニ
ウム合金を使用するならば、処理温度で溶融する実質的
にいずれの他の金属又は金属合金も溜金属として使用す
ることができる。溶融金属は、相互に非常に混和性であ
ることがよくあり、混合が生じるのに適当な時間を与え
る限りは、溜金属を生じてマトリックス金属の第−源と
混合する。
したがって、マトリックス金属の第−源とは組成の異な
る溜金属を使用することにより、マトリックス金属の性
質を種々の作業要件に合わせることができ、したがって
、金属マトリックス金属複合体の性質を適合させること
ができる。
反応系を暴露する温度(例えば、処理温度)は、どのマ
トリックス金属、充填材又はプレフォーム及び反応性雰
囲気を使用するかにより異なっていてもよい。例えば、
アルミニウムマトリックス金属の場合、本発明の自己発
生真空プロセスは、少なくとも約700°C1好ましく
は約850℃以上の温度で進行する。1000 ’Cを
超える温度は一般的に必要ではなく、特に有効な温度範
囲は850〜1000℃である。青銅マトリックス金属
又は銅マトリツクス金属の場合には、約1050〜約1
125°Cの温度が有効であり、そして鋳鉄の場合には
約1250〜約1400℃の温度が適当である。−船釣
には、マトリックス金属の融点よりも高いが揮発点より
も低い温度が使用される。
複合体の形成中の金属マトリックス金属の組成及びミク
ロ構造を、得られる生成物に所望の特性を付与するよう
に適合させることが可能である。
例えば、一定の系では、プロセス条件は、例えば、金属
間化合物、酸化物、窒化物等の生成を制御するように選
択することができる。さらに、複合体の組成を適合させ
ることに加えて、他の物理的特性、例えば、多孔率を、
金属マトリックス金属複合体の冷却速度を制御すること
により変えることができる。ある場合には、形成された
金属マトリックス複合体を保持している容器を冷却板上
に配置すること及び/又は断熱材を容器の周囲に選択的
に配置することにより、金属マトリックス金属複合体を
指向的に固化することが望ましいことがある。さらに、
形成される金属マトリックス複合体の別の性質(例えば
、引っ張り強度)は、熱処理(実質的にマトリックス金
属のみの熱処理に相当する標準的な熱処理か、部分的又
は大きく変更した熱処理)を使用することにより制御す
ることができる。
本発明の方法において用いられる条件下で、充填材又は
プレフォームは、周囲雰囲気を反応性雰囲気から分離す
るのに先立つプロセス中のある時点で反応性雰囲気が充
填材又はプレフォームに浸透することができる程度に十
分に通気性でなければならない。以下の実施例では、十
分な量の反応性雰囲気を、約54〜約220グリツドの
範囲の粒度を有するゆるく充填した粒子内に含有せしめ
た。このような充填材を提供することにより、反応性雰
囲気は、溶融マトリックス金属及び/又は充填材及び/
又は不通気性容器と接触すると部分的又は実質的に完全
に反応して、真空が発生して溶融マトリックス金属が充
填材に引き込まれる。
さらに、充填材内の反応性雰囲気の分布は実質的に均一
である必要はないが、反応性雰囲気が実質的に均一に分
布すると所望の金属マトリックス複合体の形成を促進す
ることができるや 金属マトリックス複合体を形成する本発明の方法は、多
種多様の充填材に適用でき、そして材料の選択は、主に
、マトリックス金属、処理条件、溶融マトリックス金属
と反応性雰囲気との反応性、充填材と反応性雰囲気との
反応性、溶融マトリックス金属と不通気性容器との反応
性及び最終的な複合体に求められる性質等の要因により
決まる。
例えば、マトリックス金属がアルミニウムを含むとき、
適当な充填材としては、(a)酸化物(例えば、アルミ
ナ): (b)炭化物(例えば、炭化珪素);  (c
)窒化物(例えば、窒化チタン)が挙げられる。もし充
填材が意に反して溶融マトリックス金属と反応する傾向
がある場合には、このような反応は、浸透時間及び温度
を最小に抑えること及びフィラーに非反応性被膜を設け
ることにより調節できる。充填材は、炭素又は他の非セ
ラミック材料等の支持体と、支持体を浸食又は分解から
保護するために支持体に担持されているセラミック被膜
とを含んでいてもよい、適当なセラミック被膜としては
、酸化物、炭化物及び窒化物が挙げられる0本発明の方
法に使用するのに好ましいセラミックとしては、粒子状
、小板状、ウィスカー状及び繊維状のアルミナ及び炭化
珪素が挙げられる。繊維は、不連続(細断した形態)で
あっても、マルチフィラメントトウ等の連続フィラメン
トの形態であってもよい。さらに、充填材又はプレフォ
ームの組成及び/又は形状は、均一でも不均一でもよい
充填材のサイズ及び形状は、複合体において望まれる性
質を得るために必要とされるいずれのものであってもよ
い、即ち、浸透は充填材の形状によっては制限されない
ので、材料は粒子状、ライスか一状、小板状又は繊維状
でよい。球体、小管、ペレット、耐火繊維布等の他の形
状のものを用いてもよい、さらに、材料のサイズは浸透
を制限しないが、小粒子の素材の完全浸透を達成するに
は、より大きな粒子の素材の完全浸透を達成するよりも
より高い温度又はより長い時間が必要である。
はとんどの工業的用途では、平均充填材サイズは24グ
リッド未満〜約500グリッドが好ましい。
さらに、充填材又はプレフォームの通気性素材のサイズ
(例えば、粒径等)を制御することにより、形成される
金属マトリックス複合体の物理的性質及び/又は機械的
性質を、無制限の工業的用途に合うように調整すること
ができる。さらに、異なる粒度の充填材を含有せしめる
ことにより、充填材のより高い充填率を達成して複合体
を調整することができる。また、必要に応じて、浸透中
に充填材を攪拌(例えば、容器を震盪する)すること及
び/又は浸透前に粉末化マトリックス金属と充填材を混
合することにより低い粒子充填率を得ることも可能であ
る。
本発明の方法において利用される反応性雰囲気は、少な
くとも部分的又は実質的に完全に溶融マトリックス金属
及び/又は充填材及び/又は不通気性容器と反応して反
応前の雰囲気及び/又は反応成分よりも占有容積の小さ
い反応生成物を生成するいずれの雰囲気でもよい、即ち
、反応性雰囲気は、溶融マトリックス金属及び/又は充
填材及び/又は不通気性容器と接触すると、反応系の一
種以上の成分と反応して、個々の成分を合わせたよりも
占有容積の小さい固体、液体又は気相反応生成物を生成
することにより、溶融マトリックス金属を充填材又はプ
レフォームに引き込むのを促進するボイド又は真空を発
生させてもよい0反応性雰囲気と一種以上のマトリック
ス金属及び/又は充填材及び/又は不通気性容器との間
の反応は、マトリックス金属が少なくとも部分的又は実
質的に完全に充填材に浸透するのに十分な時間継続する
ことができる0例えば、空気を反応性雰囲気として使用
するとき、マトリックス金属(例えば、アルミニウム)
と空気との間の反応により、反応生成物(例えば、アル
ミナ及び/又は窒化アルミニウム等)を生成させること
ができる。プロセス条件下で、反応生成物は、反応する
溶融アルミニウムと空気により占有される総容積よりも
小さい容積を占める傾向がある0反応の結果、真空が発
生して、溶融マトリックス金属の充填材又はプレフォー
ムへの浸透が生じる。利用する系によっては、類似の方
法により充填材及び/又は不通気性容器が反応性雰囲気
と反応して、溶融マトリックス金属の充填材への浸透を
促進してもよい。自己発生真空反応は、金属マトリック
ス複合体の生成を生じるのに十分な時間継続することが
できる。
さらに、シール又はシール手段を設けて周囲雰囲気から
充填材又はプレフォームへの気体の流入を防止又は制限
(例えば、周囲雰囲気の反応性雰囲気への流入の防止)
するのを補助する必要があることが判明した。第1A図
において、不通気性容器32及び充填材31内の反応性
雰囲気は周囲雰囲気37から十分に分離されていて、反
応性雰囲気と溶融マトリックス金属33及び/又は充填
材若しくはプレフォーム33及び/又は不通気性容器3
2との間の反応が進行するにつれて、所望の浸透が達成
されるまで反応性雰囲気と周囲雰囲気との間に圧力差が
生じるとともにそれが維持されるようにしなければなら
ない0反応性雰囲気と周囲雰囲気との間の分離は完全で
ある必要はなく、むしろ、実質的な圧力差が存在するに
「十分」であればよい(例えば、流量が反応性雰囲気を
補充するのに直接必要とする流量よりも少ない限り、周
囲雰囲気から反応性雰囲気への気相の流れが生じる)、
上記したように、周囲雰囲気と反応性雰囲気との必要な
分離の一部分は、容器32の不通気性により提供される
。また、はとんどのマトリックス金属は十分に周囲雰囲
気不透過性であるので、溶融マトリックス金属ブール3
3は、必要な分離の別の一部分を提供する。しかしなが
ら、不通気性容器32とマトリックス金属との間の界面
は、周囲雰囲気と反応性雰囲気との間の漏れ経路を提供
することがある。したがって、シールはこのような漏れ
を十分に阻止又は防止するものを設けなければならない
適当なシール又はシール手段は、機械的手段、物理的手
段又は化学的手段に分類され、それらの各々はさらに外
部手段又は内部手段に分類される。
「外部(extrinsic) 」とは、溶融マトリッ
クス金属とは無関係にシール作用が生じるか、溶融マト
リックス金属により提供されるシール作用に加えてシー
ル作用が生じることを意味する(例えば、反応系の他の
要素に添加される材料から生じるシール作用)。「内部
(intrinsic) Jとは、シール作用が専らマ
トリックス金属の一つ以上の特性から生じることを意味
する(例えば、不通気性容器を湿潤するマトリックス金
属の能力から生じる)。
内部機械的シールは、十分な深さの溶融マトリックス金
属プールを設けるか、上記したレッティング及びレッテ
ィング等の特許及びそれらに関連した特許と同様に、充
填材又はプレフォームの浸漬により形成することができ
る。
しかしながら、例えば、レッディング二世により教示さ
れているような内部機械的シールは、多種多様な用途に
は効果的でなく、そして過剰に多量の溶融マトリックス
金属が必要なこともあることが判明した0本発明によれ
ば、外部的シール並びに物理的及び化学的内部シールに
より、内部機械的シールの欠点を克服できる。外部シー
ルの好ましい実施態様においては、シール手段は、プロ
セス条件下でマトリックス金属とは実質的に非反応性で
ある固体又は液体のマトリックス金属の表面に外部から
適用される。このような外部シールは、周囲雰囲気から
の気相成分が反応性雰囲気へ移動するのを防止するか、
少なくとも十分に阻止することが判明した。外部物理的
シールとして使用するのに適当な材料は、ガラス(例え
ば、ホウ素又は珪素ガラス、Bt O,、溶融酸化物等
)又はプロセス条件下で周囲雰囲気が反応性雰囲気に移
動するのを十分に阻止する他の材料をはじめとする固体
でも液体でもよい。
外部機械的シールは、周囲雰囲気と反応性雰囲気との間
の気体移動が十分に阻止されるように、マトリックス金
属プールと接触する不通気性容器の内表面を予備平滑化
又は予備研磨又は成形することにより形成することがで
きる。容器を不通気性にするために適用することができ
る釉薬及びBt01等の被膜も、適当なシールを提供で
きる。
外部化学的シールは、例えば、不通気性容器と反応性が
ある溶融マトリックス金属の表面に材料を配置すること
により提供することができる。反応生成物は、金属間化
合物、酸化物、炭化物等を含むことができる。
内部物理的シールの好ましい実施態様においては、マト
リックス金属は、周囲雰囲気と反応して、マトリックス
金属の組成とは異なる組成を有するシール又はシール手
段を形成することができる。
例えば、マトリックス金属が周囲雰囲気と反応すると、
反応生成物(例えば、AI・Mg合金と空気との反応の
場合はMgO及び/若しくはアルミン酸化物マグネシウ
ムスピネル又は青銅合金と空気との反応の場合には酸化
銅)が生成して、反応性雰囲気を周囲雰囲気からシール
することができる。内部物理的シールのさらなる実施態
様においては、シールファシリテータ−(seal f
acilitat。
r)をマトリックス金属に添加(例えば、アルミニウム
マトリックス金属についてはマグネシウム、ビスマス、
鉛等を添加、銅又は青銅マトリックス金属についてはセ
レン、テルル、硫黄等を添加)して、マトリックス金属
と周囲雰囲気との間の反応でシールの形成を容易にする
ことができる。内部化学的シール手段を形成する際、マ
トリックス金属は不通気性容器と反応してもよい(例え
ば、容器又はその被膜(内部)の部分溶解によるか、充
填材を周囲雰囲気からシールすることのできる反応生成
物又は金属間生成物等を生成することにより)。
さらに、シールは、周囲雰囲気が充填材に流入(例えば
、反応性雰囲気への流入)することな(反応系における
容積変化(即ち、膨張又は収縮)又は他の変化に従わな
ければならないことが理解されるであろう。即ち、溶融
マトリックス金属が充填材の通気性素材又はプレフォー
ムに浸透するにつれて、容器内の溶融マトリックス金属
の深さが減少する傾向がある。このような系のための適
当なシール手段は、容器内における溶融マトリックス金
属のレベルが減少するときに周囲雰囲気から充填材に気
体移動するのを十分に防止するものでなければならない
又はバリヤー手段を本発明と組み合わせて利用してもよ
い、即ち、本発明の方法において使用することのできる
バリヤーは、充填材の表面境界を超えて溶融マトリック
ス金属が移行、移動等するのを妨害、阻止、防止又は終
了させるいずれの手段でもよい、適当なバリヤー手段は
、本発明のプロセス条件下で、かなりの構造保全性を維
持し、揮発性でなく、そして溶融マトリックス金属が充
填材の規定された表面境界を超えて継続して浸透するの
を局部的に阻止、停止、妨害、防止等することができる
いずれの材料、化合物、元素、組成物等でよい、バリヤ
ー手段は、自己発生真空浸透中に使用するか、以下でよ
り詳細に説明するようにマトリックス金属複合体を形成
するための自己発生真空法に関連して利用する不通気性
容器中で使用することができる。
適当なバリヤー手段は、バリヤー手段の湿潤がバリヤー
材料の表面(即ち、表面湿潤)を超えてかなり進行しな
い限りは、用いられるプロセス条件下で溶融マトリック
ス金属を移動することにより湿潤するものでもしないも
のでもよい、この種のバリヤーは、溶融マトリックス金
属金に対してほとんど親和性を示さないと思われ、そし
て溶融マトリックス金属が充填材又はプレフォームの規
定された表面境界を超えて移動するのは、このバリヤー
手段により防止又は阻止される。また、バリヤーは、金
マトリックス金属複合体製品について必要とされること
のある最終機械加工又は研磨を減少することができる。
特にアルミニウムマトリックス金属に有効なバリヤーと
しては、炭素、とりわけ黒鉛として知られている炭素の
結晶同素体が適当である。黒鉛は、説明するプロセス条
件下では溶融アルミニウム合金により実質的に湿潤され
ない。特に好ましい黒鉛は、溶融アルミニウム合金が充
填材の規定された表面境界を超えて移動するのを防止す
る特徴を示す黒鉛テープ製品グラフオイル(商標)であ
る。
また、この黒鉛テープは、耐熱性であり、そして化学的
に実質的に不活性である。グラフオイル(商標)黒鉛テ
ープは、柔軟性、可とう性、適合性、整合性及び弾性が
あり、はとんどのバリヤーの適用に合う種々の形状に作
製できる。また、黒鉛バリヤー手段は、充填材又はプレ
フォームの周囲及び境界に、スラリー若しくはペースト
又は塗膜の形態で用いてもよい、グラフオイル(商標)
テープは、可とう性黒鉛シートの形態であるので特に好
ましい。このペーパー状黒鉛シートを用いる方法の一つ
は、浸透を受ける充填材又はプレフォームをグラフオイ
ル(商標)材料の層に包むことである。また、黒鉛シー
ト材料を成形して金属マトリックス金属複合体に望まし
い形状の雌型とし、次に、この雌型に充填材を充填する
ことができる。
さらに、500グリツドアルミナ等の他の微粉砕粒状材
料も、粒状バリヤー材料の浸透が充填材の浸透速度より
も小さい速度で生じる限りは、−定の状況ではバリヤー
として機能することができる。
バリヤー手段は、規定されている表面境界をバリヤー手
段の層で被覆する等の適当な手段により適用できる。こ
のようなバリヤー手段の層は、塗装、浸漬、シルクスク
リーニング、蒸着により適用するか、バリヤー手段を液
体、スラリー若しくはペーストの形態で塗布するか、蒸
発性バリヤー手段のスパッタリングにより適用するか、
固体の粒状バリヤー手段の層を単に付着させるか、バリ
ヤー手段の固体薄シート又はフィルムを規定された表面
境界上に適用すればよい、バリヤー手段を適所に配置し
た状態で、自己発生真空浸透は、浸透しているマトリッ
クス金属が表面境界に達し、そしてバリヤー手段に接触
したときに実質的に終了する。
自己発生真空法とバリヤー手段の使用との組み合わせに
より金属マトリックス複合体を形成する本発明の方法に
より、従来技術に対して重要な利点が提供される。即ち
、本発明の方法を利用することにより、高価又は複雑な
処理を行う必要なく金属マトリックス複合体を製造でき
る。本発明の一態様において、市販されているか、特定
の必要性に合わせることのできる不通気性容器は、所望
の形状の充填材又はプレフォーム、反応性雰囲気及び金
属マトリックス複合体が形成された複合体の表面を超え
て浸透するのを停止するためのバリヤー手段を含むこと
ができる。反応性雰囲気が、プロセス条件下で不通気性
容器及び充填材に注入されるマトリックスと接触すると
、自己発生真空が生じ、それにより、溶融マトリックス
金属が充填材に浸透する0本発明の方法は、複雑な処理
工程、例えば、鋳型を複雑な形状に機械加工すること、
溶融マトリックス金属浴の維持、形成物体を複雑な形状
の鋳型等から取り出すこと等を避けることができる。さ
らに、充填材の溶融マトリックス金属による置換は、溶
融金属浴内に沈まない安定な容器を用いることにより実
質的に最小限に抑えることができる。
〔実施例〕
本発明の種々の態様を以下の実施例で示すが、。
これらの実施例は本発明を説明する目的のみに示される
ものであり、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を
限定するものではない。
裏旅■土 本実施例では、アルミニウム金属マトリックス複合体を
形成するのに役立つ外部シールを用いることの実行可能
性と重要性を示す、具体的には、2つの類似したレイア
ップを作製した。これらの2つのレイアップの間の相違
点の一つは、一つのレイアップは外部シール形成材料を
備えているのに対して、他のレイ7ツグでは外部シール
形成材料を備えていないことが挙げられる。
第1A図及び第1B図は、実施例1で使用した実験レイ
アップの概略断面図である。これらの図面から、第1A
図では外部シール材料34を使用していることを除いて
2つのレイアップが同一であることが分かる。16ゲー
ジ(厚さり、6 mat)AISI型30型入04ステ
ンレス鋼第1A図及び第1B図に示されているような内
径約2.38インチ(60+a+n)、高さ約2.5イ
ンチ(64mm)の不通気性容器32を2個作製した。
各容器32は、内径約2.38インチ(6011ITl
)、長さ約2.5インチ(64sum)の16ゲージ(
厚さ1.6 mat)ステンレス鋼チューブ35を3.
25インチ(83++++s) X3.25(83ta
請)インチのサイズを有する16ゲージ(厚さ1.6 
mm)ステンレス鋼板36に溶接することにより作製し
た。各不通気性容器32に、ツートン社(Norton
 Co、)製の387ランダム(Alandum) (
商標)として知られている90グリットアミナ製品から
なる充填材31を150g充填した。170.1と呼ば
れる市販のアルミニウム合金からなる溶融マトリックス
金属33を約575gを、室温の各容器32に注いで充
填材31を被覆した。溶融マトリックス金属の温度は約
900℃であった。第1A図のレイアップの場合、次に
、溶融マトリックス金属33をシール形成材料34で被
覆した。即ち、シーブルック(Seabrook) (
NH)にあるアエサー社(Aesar Co、)製のB
、0.粉末約20gを溶融アルミニウムマトリックス金
属33の上に配置した0次に、各実験レイアップを、約
900 ’Cの温度に予備加熱した抵抗加熱空気雰囲気
ボックス炉内に配置した。その温度で約15分維持した
ら、B20.材料34は、実質的に完全に融解してガラ
ス質層を形成した。
さらに、Btusにトラップされた水が、実質的に完全
に脱気されることにより、気体不透過シールが形成され
た。第1A図及び第1B図に示されている各レイアップ
を、約900℃で約2時間炉内に維持した。その後、両
方のレイアップを炉から取り出し、容器32のプレート
36を水冷銅冷却板と直接接触するように配置して、マ
トリックス金属を指向的に固化した。
各レイアップを室温に冷却した後分割して、マトリック
ス金属33が充填材31に浸透して金マトリックス金属
複合体を形成したかどうかをみた。
シール材料34を使用した第1A図に示したレイアップ
は金属マトリックス複合体を形成したのに対して、シー
ル材料34を使用しなかった第1B図に示したレイアッ
プは金属マトリックス複合体を形成しなかった。具体的
には、第3A図は、第1A図に準じて形成した製品の写
真であり、第3B図は、第1B図に準じて形成した製品
の写真である。第3A図から、アルミニウム金属マトリ
ックス複合体40が形成され、そして少量の残留マトリ
ックス金属33が付着して残存していたことが分かる。
さらに、第3B図から、金属マトリックス金属複合体が
形成されなかったことが分かる。
即ち、第3B図は、第1B図に示した充填材31の原位
置に対応するキャビティー41を示している。充填材3
1がマトリックス金属33により浸透されなかったので
、容器32を分割したら充填材31は容器32から外に
落ちた。
ス】l達i 本実施例では、青銅金属マトリックス金属複合体を形成
するのに役立つ外部シールを用いることの実行可能性と
重要性を示す。マトリックス金属33が、Cu約93重
量%、St約6重量%及びFe約1重量%の青銅合金か
らなっていることを除いて、実施例1で説明した実験操
作とレイアップを実質的に繰り返した。充填材31の組
成及び量は、実施例1で説明したものと実質的に同じで
あった。さらに、ステンレス鋼容器32と820゜シー
ル形成材料34は、実施例1におけるそれらの材料と実
質的に同一であった。青銅マトリックス金属33を、約
1025°Cの温度に予備加熱して溶融状態にしてから
室温の容器32に注いだ。
ステンレス鋼容器32とそれらの内容物からなる各レイ
アップを、炉を約1025℃に予備加熱したことを除い
て実施例1に使用したのと同様の抵抗加熱空気雰囲気ボ
ックス炉内に配置した。次に、炉内温度を約20分かけ
て約1100℃に上昇させた。この間にB20.粉末が
実質的に融解し、脱気し、そして気密シールが形成され
た。次に、両方のレイアップを約1100”Cに約2時
間保持した。各レイアップを炉から取り出し、そして容
器32のプレート36を、水冷銅冷却板と直接接触する
ように配置して、マトリックス金属を指向的に固化した
各レイアップを室温に冷却した後分割して、マトリック
ス金属33が充填材31に浸透して金マトリックス金属
複合体を形成したかどうかをみた。
実施例1において観察されたのと同様に、B20゜シー
ル材料34を利用したレイアップは青銅金属マトリック
ス複合体を形成したのに対して、B20、シール材料3
4を使用しなかった容器は金属マトリックス複合体を形
成しなかった。具体的には、第4A図は第1A図に示し
たレイアップを用いて形成した青銅金属マトリックス複
合体42を示し、第4B図は第1B図に示した充填材3
1の原位置に対応するキャビティー43を示している。
実施例1と同様に、容器32を分割したとき、未浸透の
充填材31が容器32から外に落ちた。
実Jl達1 本実施例では、アルミニウム金属マトリックス複合体を
形成するのに役立つ気体不透過性を用いることの重要性
を示す。具体的には、気体透過性容器1個と気体不透過
性容器4個を比較した。4個の不透過性容器は、不透過
性16ゲージAl5I型304ステンレス鋼カン、市販
の釉薬コーヒーカップ、内側の部分を820.で被覆し
た16ゲージAl5I型304ステンレス鋼カン及び釉
薬A1.O,体であった。透過性容器は、多孔性クレー
ルツボからなっていた。関連実験パラメーターをまとめ
て表1に示す。
試料へ 内径約2.38インチ(60m醜)、高さ約2.5イン
チ(64mn+)の304ステンレス鋼カンに、ツート
ン社性の90メツシユ387ランダムを約150g充填
した。
Si7.5〜9.5重量%、Cu3.0〜4.0重量%
、Zn<2.9重量%、Mg2.2〜2.3重量%、F
e<1.5%、Mn〈0.5重量%、Sn<0.35重
量%で残部がAIである組成を有するアルミニウムマト
リックス金属を、抵抗加熱空気雰囲気ボックス炉内で約
900°Cで融解し、ステンレス鋼カン内に注いだ、ア
エサー社製のB20.粉末を使用して溶融アルミニウム
表面を被覆した。このレイアップは、第1A図に示した
ものと同じであった。容器とその内容物からなるレイア
ップを、900℃の抵抗加熱空気雰囲気ボックス炉内に
配置した。この温度で約15分間維持したら、B20.
粉末は実質的に完全に融解し、そして脱気されて、アル
ミニウムマトリックス金属表面上に気体不透過性シール
が形成された。このレイアップをさらに2時間炉内に維
持した。レイアップを炉から取り出し、そして水冷銅冷
却板と直接接触するように配置して、マトリックス金属
を指向的に固化した。
試料り 容器32(第1A図に示した)が市販の釉薬コーヒーカ
ップからなる以外は、試料Aについて上記で説明した操
作を繰り返した。
跋粁旦 16ゲージ(厚さ1.6−−)AISI型30型入04
ステンレス鋼製した内径約1.フインチ(43mm)、
高さ約2.5インチ(64++n)の不透過性容器の内
面部をシークプルツク(NH)のジョンソン・マッセイ
Uohnson Matthey)にあるアエサー社製
のB、O,粉末の層で被覆した。即ち、約0.5インチ
(13s+m)のB2O3粉末を容器内に配置した。
次に、容器を、約1000℃に設定した抵抗加熱空気雰
囲気ボックス炉内に配置した。十分な時間をかけて、B
tusを実質的に融解し脱気した。融解したら、溶融B
20.の入ったステンレス鋼容器を炉から取り出し、そ
して溶融B803がステンレス鋼容器の実質的に内部全
体に流れるように回転した0表面が実質的に完全に被覆
された状態で、ツートン社製54グリツド5iC39ク
リストロン(Crystolon)からなる充填材を容
器(この時点では約90°C)内に約0.75インチ(
19am)の深さまで入れた。市販の純粋アルミニウム
と指定合金1iooからなる溶融マトリックス金属を、
容器内に約0.75インチ(19am)の深さまで注い
で充填材を被覆した0次に、B20.被覆容器とその内
容物を、約1000°Cに設定した抵抗加熱空気雰囲気
ボックス炉に約15分間配置した0次に、B20.粉末
約20gを、溶融マトリックス金属の表面に配置した。
この温度で約15分維持したら、BzOs粉末が実質的
に完全に融解し、そして脱気してシールを形成した。こ
のレイアップを、さらに1時間炉内容物で維持した。そ
の後、ステンレス鋼容器とその内容物を炉から取り出し
、そして室温まで冷却して固化させた。
試料し 高さ約6インチ(152s+s) 、外径2インチ(5
1m+w)の寸法を有する不透過性円筒形容器を作製し
た。具体的には、まずA1t0!(ピッツバーグ(PA
)にあるアルコア(A 1coa)社製Al−7)約8
4.2重量%と、ダーバン821 A (Darvan
821A)〔ノアウオーク(Nor賀alk) (CT
)にあるアール・チー・パンデルビルト・アンド・カン
パニー(R,T。
Vanderbilt and Company)から
入手〕約1重量%と、蒸留水約14.8重量%との混合
物からなるスリップをスリップ鋳込することにより容器
を作製した。スリップは、約0.5インチ(13腸s)
のアルミナ粉砕媒体で約1/4を満たした5ガロン(1
8,9リツトル)のナルシーンジャー(nalgene
 jar)内で約2時間ボールミリングすることにより
製造した。
スリップ鋳込円筒をほぼ周囲温度で約1日乾燥後、約2
00°C/時間の速度で約1400″Cまで加熱した。
 1400℃で2時間保持し、そして再び周囲温度まで
冷却した。焼成及び冷却後、円筒の外側を、PL−79
フリツト〔キャロリトン(Carroli ton) 
(OR)にあるヒエージョン・セラミックス社(Fus
ion Ceramincs)から入手〕約60重量%
と残部がエタノールからなる混合物でデイツプコーティ
ングした。
次に、フリット被覆円筒を、抵抗加熱炉内で約200°
C/時間で1000℃に加熱及び冷却して、AI。
O5円筒を施釉し、そして気体不透過性とした。
冷却したら、施釉被覆シェルを、90グリツド39クリ
ストロンStCで満たした0次に、施釉被覆シェルとそ
の内容物からなるレイアップを、炉内に配置し、約り0
0℃/時間の速度で約950℃に加熱した。炉内で、マ
グネシウム約10重量%、珪素約10重量%で残部がア
ルミニウムからなる溶融マトリックス金属を、鋳型内に
注いだ、その後、BzOs粉末を、溶融マトリックス金
属の表面に注いだ。
約950℃の温度で約1時間保持後、炉を約850℃に
冷却し、シェルとその内容物を炉から取り出・し、固化
し、そして水で急冷した。施釉被覆アルミナ体からなる
シェルは、急冷中に亀裂が生じ割れた。
その結果、金属マトリックス金属複合体の表面が平滑で
あることが判明した。
室温で、各レイアップを分割して、マトリックス金属が
重量%に浸透して金属マトリックス複合体を形成したか
どうかをみた。各試料A−Dにおいて、金属マトリック
ス複合体が形成されていた。
試料り 第1A図で説明した容器32が多孔性クレールツボ〔サ
ウス・プレインフィールド(South Plainf
ield) (NJ)にあるジェイ・エイチ・バーゲ社
(J、H,Berge Co、)製のDFCルツボNo
、 28 1000  )からなる以外は、試料Aにつ
いて上記で説明した操作を行った。その結果、金属マト
リックス複合体は形成されなかった。したがって、この
実施例は、不通気性容器の必要性を示している。
実施に 本実施例では、青銅金属マトリックス複合体の形成に役
立つ気体不透過性容器を使用することの重要性を示す、
具体的には、気体透過性容器1個と気体不透過性容器2
個とを比較した。不透過性容器2個は、Al5I型30
4ステンレス鋼カンと、コロイド上黒鉛で被覆した炭素
鋼容器であった。透過性容器は多孔性クレールツボから
なるものであった。関連する実験パラメーターをまとめ
て表1に示す。
試料り 内径約2.38インチ(60am) 、高さ約2.5イ
ンチ(64■■)の304ステンレス鋼カンに、ツート
ン社製90メツジエ387ランダム約150gを充填し
た。
Si6重量%、Fe 1重量%で残部がCuであるマト
リックス金属を空気雰囲気ボックス炉内で約1025℃
の温度に加熱し、そしてステンレス鋼容器に注いだ、ア
エサー社製のB20.粉末を使用して溶融青銅表面を被
覆した。このレイアップを、約1o25°Cの抵抗加熱
ボックス炉内に配置した0次に炉の温度を約20分かけ
て約1100°Cに上昇させた。この間に、Bt03粉
末は実質的に完全に融解、脱気されて、青銅マトリック
ス金属表面上に気体不透過性シールが形成された。さら
に2時間後、このレイアップを炉から取り出し、水冷銅
冷却板と接触させて、マトリックス金属を指向的に固化
させた。
試料虹 閉端の寸法が約3インチ×3インチ(76mmmmX7
6aIで、開放端の寸法が約3.75インチX3.75
インチ(92s+sX92mm)である台形断面の高さ
が約2.5インチ(64am)の不通気性容器を、14
ゲージ(厚さ2m■)カーボンスチールから、個々の部
品を溶接することにより作製した。容器の内表面を、ベ
イヨーン(NJ)にあるファーマコ・プロダクツ社(P
harmaco Products、 Inc、)製の
エタノール約1.5容積部と、ボート・ホロン(Por
t Boron) (Ml)にあるアセソン・コロイズ
社(Atheson Co11oids)製0^G15
4コロイド黒鉛約1容積部からなる黒鉛混合物で被覆し
た。黒鉛混合物からなる少なくとも3層の被覆を空気ブ
ラシで容器の内表面に適用した。
黒鉛混合物の各被膜は、次の被膜を通用する前に乾燥し
た。この被覆容器を、約380℃に設定した抵抗加熱空
気雰囲気炉に約2時間配置した。ツートン社製の90グ
リツドElアランダムからなる約0゜5インチ(13m
s+)のアルミナ充填材を容器の底部に配置し、そして
実質的に平らにならした。アルミナ充填材の平面化した
表面を、次に、パーマフォイル(Perma−foil
) (商標)として販売されている厚さ約0.01イン
チ(0,25w霞)の黒鉛テープ製品〔ボートランド(
OR)にあるチーチー・アメリカ社(TT Ameri
ca、 Inc、)製のPF−25−H黒鉛テープ製品
〕で実質的に完全に被覆した。珪素約6重量%、Fe約
0.5重量%、AIIO25重量%で残部が銅である0
、5インチ(13gem)の溶融マトリックス金属を室
温の容器内の黒鉛テープとアルミナ充填材の上に注いだ
、約20gのB20.粉末を溶融青銅マトリックス金属
上に注いだ、炭素鋼容器とその内容物からなるレイアッ
プを約1100’Cの温度の抵抗加熱空気雰囲気ボック
ス炉内に配置した。約iio。
℃で約2.25時間保持(この間にBtusは実質的に
完全に融解し、脱気し、そしてシールが形成された)し
た後、炭素鋼容器とその内容物を炉から取り出し、水冷
銅冷却板上に配置してマトリックス金属を指向的に固化
した。溶融マトリックス金属は平形炭素鋼容器の一部分
を溶解したが、金属マトリックス複合体はレイアップか
ら回収された。
抜柱り 容器32(第1A図に示されている)が多孔性クレール
ツボ〔サウス・ブレーンフィールド(NJ)のジェイ・
エイチ・パージ社(J、H,Berge Co、)製の
DFCルツボNo、 28−1000)からなることと
、レイアップを1025℃に配置後加熱する代わりに1
100°Cの炉内容物に直接配置したことを除いて試料
Fについて上記で説明した操作を行った。
室温で試料F、試料G及び試料Hに相当する各レイアッ
プを分割して、マトリックス金属が充填材に浸透して金
属マトリックス複合体を形成したかどうかをみた。試料
F及び試料Gに相当するレイアップは金属マトリックス
金属複合体の形成に好ましい状態を作り出したのに対し
て、気体不透過性クレールツボを用いた試料Hに相当す
るレイアップは、金属マトリックス複合体の形成のため
の好ましい状態をもたらさなかった。
この実施例は、金属マトリックス複合体を製造する自己
発生真空の生成に望ましい状態を作り出すための気体不
透過性シールに関連して気体不透過性容器が必要である
ことを示している。
(本頁以下余白) 表−1 アルミニウム合金1 アルミニウム合金1 AI−10%Si−151− 1O#Ah03 901A1t03 54雲SiC” 9011StC” 2.25 2.25 1.5 04SS 施釉コーヒーカップ B!0.被覆304SS 施釉スリップ鋳込 AhOs シェル E アルミニウム合金’  9011A1zOs。 9
00  2.25   クレールツボF  93%Cu
−6%5i−1%Fe 9011A1zOs ”  1
100  2.25  304SSG  93%Cu−
6%Si−9011AIzOs ”” 1100  2
.25   ’:10 イF状黒鉛被覆0.5%Fe−
0,5%AI                 平形
炭素鋼H93%Cu−6%5t−1%Fe 901A1
zOs ”  1100  2.25   クレールツ
ボ形成 形成 形成 形成 形成せず 形成 形成 形成せず 備考) ■ S 米国マサチューセッツ州のウースターにあるツートン社
製387ランダム米国マサチューセッツ州のウースター
にあるツートン社製39クリストロン米国マサチューセ
ッツ州のウースターにあるツートン社製Hlアランダム
グリッド ステンレス鋼 7.5 〜9.5  %Si、 3.0 〜4.0  
%Cu、  Zn<2.9%、 2.2 〜2.3  
%Mg、  Fe<1.5%、Ni<0.5%、Sn<
0.35%で残部がA1Mn<0.5%、 ス」l殊1 本実施例では、種々のマトリックス金属33(第1A図
に示す)を気体不透過性容器32及び気体不透過性シー
ル34と組み合わせて金属マトリックス複合体の形成に
好ましい状態を作り出すことができることを示す0表2
に、種々のマトリックス金属33、充填材31含有手段
32、処理温度及び処理時間をはじめとする複数の金属
マトリックス複合体を形成するために使用する実験条件
をまとめて示す。
跋且土二M 試料1−Mについては、第1A図に示したレイアンプ及
び実施例1に述べた工程を実質的に同様に繰り返した。
これらの各レイアップに使用するフィラーの量は約15
0gであり、合金の量は約525gであった。各実験レ
イアップから金属マトリックス複合体が製造されること
が判明した。
抜柱N二旦 試料Nと0については、炉の温度が約1 to。
℃であることを除いて、実施例1の方法を反復した。
抜柱且 試料Pに使用した実験レイアップは、上記で説明した全
ての実験レイアップとはわずかに異なるものであった。
レイアップ全体を室温で作製し、そして室温で電気抵抗
炉内に配置した。具体的には、第5図に示したような米
国のテキサス州のコンロ−にあるボルト・セラミックス
社(Bolt Ceramics)製の高さ約4インチ
(102mm) 、内径的2.6インチ(66sn)の
緻密焼結アルミナルツボ32を、不透過性容器として利
用した。ツートン社製の90グリッド387ランダムA
1.Osフィラー31を、ルツボ32の底部に配置した
。灰色の鋳鉄(ASTM A−48、グレード30.3
5)からなるマトリックス金属33の固体円筒インゴッ
トを、容器32のマトリックス金属33と側壁との間に
空隙38ができるように充填材31の上部に配置した。
焼き石膏39〔米国オハイオ州のブランスウインクにあ
るインターナショナル社(International
 Inc、)製のボンデックス(Bondex) )を
、容器32内の鋳鉄33の上部近くの間隙38の一部分
に配置した。さらに、焼き石膏39は、マトリックス金
属金属33の上部に配置したBtus粉末34を充填材
31から分離するために機能して、プロセス条件下でシ
ール手段の形成に役立った。第5図に示すレイアップを
、抵抗加熱空気雰囲気炉内に配置し、そして約7時間で
室温から約1400°Cまで加熱し、この間に8.0.
34が実質的に融解し、脱気し、そして溶融鋳鉄33上
に気体不透過性シールが形成された。融解後、この温度
で約4時間保持後に、溶融鋳鉄33のレベルが低下した
。レイアップ30を炉から取り出し冷却した。
試11ニゴL 試料Q−Tについては、第1A図に示したレイアップを
用い、そして実施例1で説明した工程を実質的に繰り返
した。マトリックス金属、充填材、容器、温度及び時間
についての具体的なパラメーターを表2に示す。
跋料り 試料Uに使用した実験レイアップは、上記で説明した全
ての実験レイアップとは少し異なるものであった。試料
Pと同様に、レイアップ全体を室温で作製し、室温で電
気抵抗加熱炉内に配置した。
具体的には、第6図に示すような米国のテキサス州のコ
ンロ−にあるボルト・セラミックス社(Bolt Ce
ra+m1cs)製の高さ約1.5インチ(38mn+
) 、内径約1インチ(25ms)の緻密焼結アルミナ
ルツボ32を、不透過性容器として利用した。39クリ
ストロンとして知られているグリッドサイズ54の炭化
珪素充填材31を、約25重量%の一325メ・ンシュ
の銅粉末[コンソリデイテッド・アストロノーティクス
社(Consolidated Astronauti
cs)製]とを混合し、この混合物を容器32内に約0
.5インチ(13+ua)の深さまで注いだ。合金08
11製の銅チョップ33(即ち、実質的に純粋な銅ワイ
ヤーを細断して複数片としたもの)を充填材31の上部
に約0゜5インチの深さに配置した0次に、グラフオイ
ル(商標)テープ50を、銅チョップ33を実質的にお
おうように銅チッップ33の上部に配置した。アエサー
社(^esar Company)製の880.粉末約
50重量%とツートン社製の387ランダムとして知ら
れている220グリッドA1zOs約50重景%からな
るシール手段混合物34を、黒鉛テープ50を完全にお
おうように黒鉛テープ50の上部に配置した。第6図に
示したレイアップ37を抵抗加熱空気雰囲気炉内に配置
し、約6.5時間で室温から約1250°Cに加熱し、
この間に、シール手段混合物34を融解、脱気して銅マ
トリツクス金属33上にシールを形成し、そして約12
50℃で約3時間保持した。このレイアップ30を炉か
ら取り出し、冷却した。
各試料I−IIは、所望の金属マトリックス複合体を形
成した。これらの試料についてのいくつかの物性を表2
に示す、さらに、試料のい(つかについて40倍で撮影
した顕微鏡写真を第7図に示す。
具体的には、第7A図は試料Iの顕微鏡写真であり、第
7B図は試料にの顕微鏡写真であり、第7C図は試料り
の顕微鏡写真であり、第7D図は試料りの顕微鏡写真で
あり、そして第7E図は試料Nの顕微鏡写真である。5
1は充填材であり、53はマトリックス金属である。
試料 マトリックス金属 番号 [”     5052 J      1100 K     6061 L     170.1 M アルミニウム合金1 N  93%Cu−6%5t−1%Fe0 93%Cu
−6%5i− 0,5%Fe−0,5%Al フィラー グリッドAlzlh グリッドAItoッ グリッドA1zOs グリッドAlオ0゜ グリッドA1103 グリッドAl□0゜ グリッドAhOs R75%Cu−25%Al    54 グリッドSi
C”S  90%Cu−5%5i−2%  54 グリ
ッドSiC”Fe−2%Zn−1%Al T  90%Cu−5%5i−2%  90グリツドS
iC”Fe−3%Zn Ni<0.5%、 Sn<0.35 %で残部がAI 2表−」− 容器 材料 04SS 04SS 04SS 04SS 04SS 04SS 04SS 900  ’C 900℃ 900 °C 900℃ 900 °C 1100℃ 1100℃ 2.25 2.25 2.25 2.25 2.25 2.25 3.30 3.44 3.39 3.58 5.92 1400°C 5,68 舊 900℃   1.5 304SS   1100℃   1.5304SS 
  1125℃   2 04SS 1100″C2 12,7 12,3 12,7 11,2 A 1250℃   3 雷 ツートン社製387ランダム ノートン社製39クリストロン ツートン社製F、Iアランダム ラミックス社製 (Kelly Foundry)製 、 2.2 〜2.3  %Mg、  Pa<1.5%
、 Mn<0.5%、ユJJ汁j 本実施例では、自己発生真空法を使用して広範囲の温度
にわたってアルミニウム金属マトリ・ノクス複合体を形
成できることを示す0本実施例で使用したレイアップは
、第1A図に示したものと実質的に同じであった。さら
に、マトリックス金属がSt約7.5〜9.5%、Cu
3.O〜4.0%、Zn<2.9χ 、 Mg2.2 
〜2.3  %、 Fe<1.5%、 Mn<0.5%
、 Sn<0゜35%で残部がA1である組成を有する
アルミニウム合金であったことを除いて、実施例1に説
明した方法を繰り返した。実施例1と同様に、ツートン
社製の90グリツド387ランダムA l t 03を
充填材31として使用した。アルミニウムマトリックス
金属33を、3種の異なる温度で室温の容器32内に注
いだ、具体的には、マトリックス金属33は、800℃
、900℃及び1000℃で容器内に注いだ、実施例1
と同様に、15分をかけて、B!0.粉末を融解、脱気
して気体不透過性シールを形成した。容器32の各々を
電気抵抗加熱空気雰囲気炉内に配置した。この炉は、容
器32内に注いだ溶融マトリックス金属33の温度に実
質的に相当する温度に動作した(即ち、それぞれ800
°C,900℃及びioo。
”C)。さらに2時間後、各レイアップを炉から取り出
し、水冷銅冷却板上に配置してマトリックス金属を指向
的に固化させた。
室温となったら、これらの3つのレイアップを分割した
ところ、マトリックス金属が充填材に浸透して金属マト
リックス複合体が形成されたことが分かった。具体的に
は、第8A図、第8B図及び第8C図は、それぞれ、8
00″C1900°C及び1000°Cで形成したアル
ミニウム金属マトリックス複合体の400倍の顕微鏡写
真である。51は充填材であり、53はマトリックス金
属である。
実施m1 本実施例では、自己発生真空法を使用して、広範囲の温
度で青銅金属マトリックス複合体を形成できることを示
す。本実施例で使用したレイアップは、第1A図に示し
たものと同じであった。さらに、マトリックス金属がC
u約93%、St約約6景景及びFe約1重量%である
組成を有する銅合金(即ち、青銅合金)であったことを
除いて、実施例1に説明した方法を繰り返した。実施例
1と同様に、ツートン社製の90グリッド387ランダ
ムA1.01材料を充填材31として使用した。青銅マ
トリックス金属33を、2種の異なる温度で室温の容器
32内に注いだ、具体的には、マトリックス金属33は
、1050°C及び1100°Cで容器に注いだ。
実施例1と同様に、15分をかけて、Btus粉末を融
解、脱気して気体不透過性シールを形成した。
2つの容器32の各々を電気抵抗加熱空気炉内に配置し
た。この炉は、容器32内に注いだ溶融マトリックス金
属33の温度に実質的に相当する温度に動作した。さら
に2時間後、各レイアップを炉から取り出し、水冷銅冷
却板上に配置してマトリックス金属を指向的に固化させ
た。
室温となったら、これらの3つのレイアップを分割した
ところ、マトリックス金属が充填材に浸透して金属マト
リックス複合体が形成されたことが分かった。具体的に
は、第9A図及び第9B図は、それぞれ、1050°C
及び1100℃で形成した青銅金属マトリックス複合体
の50倍の顕微鏡写真である。
51は充填材であり、53はマトリックス金属である。
1指貫」 本実施例では、自己発生真空法を用いて種々の充填材が
アルミニウムマトリックス金属により浸透できることを
示す。実施例8では、第1A図に示したものと同様のレ
イアップを使用した。さらに、アルミニウムマトリック
ス金属が、Si約7.5〜9.5%、Cu3.0〜4.
0%、Zn<2.9χ、Mg2.2〜2゜3%、Fe<
1.5%、Mn<0.5%、Sn<0.35%で残部が
AIである組成を有するアルミニウム合金であったこと
を除いて、実施例1に説明した実験操作を繰り返した0
本実施例で使用した充填材33の組成及びグリッドサイ
ズ並びに他の関連実験パラメーターを表3に示す。
各レイアップ30を室温まで冷却後に分割して、金属マ
トリックス複合体が形成したかどうかをみた0本実施例
の試料V−ABの全てが、アルミニウム金属マトリック
ス複合体を形成したことが分かった。具体的には、第1
0A図は試料Vの400倍の顕微鏡写真であり、第10
B図〜第10E図はそれぞれ試料X〜試料AAの400
倍の顕微鏡写真であり、第10F図は試料ABの50倍
の顕微鏡写真である。51は充填材であり、53はマト
リックス金属である。
(本頁以下余白) ス崖m度 本実施例では、自己発生真空法を用いて種々の充填材に
青銅マトリックス金属を浸透させる。具体的には、第1
A図に示したのと同様のレイアンプを使用した。さらに
、青銅マトリックス金属がCu約93%、Si約6重量
%及びFe約1重量%からなっていたことを除いて、実
施例1に説明した実験操作を繰り返した。溶融マトリッ
クス金属と炉の温度は、約1100℃であった0本実施
例に使用した充填材33の組成及びグリッドサイズ並び
に他の関連実験パラメーターを表4に示す。
各レイアップ30を室温に冷却後に分割して、マトリッ
クス金属が充填材33に浸透して対応の金属マトリック
ス複合体を形成したかどうかをみた。その結果、本実施
例における試料AC〜試料AIの全ては、金属マトリッ
クス複合体を形成していた。具体的には、第11A図〜
第110図は、それぞれ、試料AC〜試料APの400
倍の顕微鏡写真である。一方、第11E図は、試料AG
の50倍の顕微鏡写真である。 51は充填材であり、
53はマトリックス金属である。
本頁以下余白) l−土 AC93%Cu−6%5t−1%Fe  90グリツド
38A1zOs    3045SAD  93%Cu
−6%5t−1%Fe  90グリツドSiC”   
  304SS2.25   5.92  11.2 
  154   11A2.25   5.01   
9.0   124   11B2.25   −−−
一  〜−−−−−−−11C93%Cu−6%5t−
1%Fe  90グリツドA11as””   304
SS   2.25   5.66  10.5  1
46   1102.25   5.52  11.8
   128    1122.25 2      3.9   −−−−   −−−−備
考)  ” : MCA 1360 3:米国マサチューセッツ州のウースターにあるツート
ン社製387ランダム3゛:米国マサチューセッツ州の
ウースターにあるツートン社製39クリストロン1゛0
:米国マサチューセッツ州のウースターにあるツートン
社製Elアランダムトン社製 ショールズ・ミネラルズ社(Muscle 5hoal
s■ 。
Minerals)製 米国のペンシルバニア州ピッツバーグにあるアルコ′ア
社(Alcoa) 製ニューコナーン(New Con
naan) (CT)のESKエンジニアード・セラミ
ックス(ESK Engineered Cera11
1C3) 、ワラカー・ケミカル(Wacker Ch
emical)ジョーシア州のアトランタにあるセラミ
ック・フィラーズ社(Ceramic Fillers
、 Inc、)製11劃1 本実施例では、本発明の自己発生法により発生させた真
空量の測定方法と装置を開示する。さらに、不透過性容
器内に特定の制御雰囲気を発生するのに同じ容器を使用
することができる。したがって、自己発生真空は、雰囲
気との相関関係で観察できる。
さらに、本実施例では、実施例において説明されるプロ
セス条件下で外部物理的シール手段を使用することの重
要性を定量的に示す。
真空測定装置は、まず16ゲージ(厚さ1.6 am)
AISI型30型入04ステンレス鋼透過性容器を作製
すことにより製造した。具体的には、ステンレス鋼容器
は、実施例1で説明したのと同様のものであった。しか
しながら、この容器は、外径0.13インチ(3III
+)、内径0.06インチ(1,6mm)のステンレス
鋼管〔L形、総長さ21インチ(533ms) )を備
えたものであった。具体的には、第12A図は、容器3
2の側壁64を通って伸び且つそこに溶接されているス
テンレス鋼管61を有するステンレス鋼容器32からな
る真空測定装置60を示す、容器32に延びている管6
1の部分の寸法は3.5インチ(89au+)であるの
に対して、管の高さは約17.5インチ(445−鶴)
であった、管61の寸法は重要ではないが、管61の一
端が容器32内に位置し、管61の他端が炉の外側に位
置するように管は適当なサイズと形状を有していなけれ
ばならない、真空ゲージ63は、金属マトリックス複合
体形成温度に耐えることのできない市販の真空ゲージで
あった。即ち、管61は炉から延ばし、管61の端部に
溶接したスクリューへラド62により真空ゲージ63に
取り外し可能に取りつけた。また、第12A図は、使用
したレイアップは、500グリツドAxz03(38ア
ランダム)65の層を容器32の底部にゆるく充填して
ステンレス鋼管61を被覆した以外は、実施例1に説明
したレイアップと類偵していることを示している。本プ
ロセスの具体的条件下ではマトリックス金属は粉末65
には浸透できなかったので、この粉末65により、管6
1が容器32の内チャンバーとプロセス全体を通じて連
通できた。90グリッドアルミナ材料31(ツートン社
製387ランダムを、粉末65の上部に約1.5インチ
(38am)の深さまで配置した。溶融アルミニウムマ
トリックス金属33を約900″Cの温度で、室温の容
器32内に注いだ。アルミニウム金属は、実質的に純粋
なアルミニウムである市販の170.1合金であった0
次に、B、0.粉末層を、溶融金属33の表面に配置し
、そしてアセンブリ−60全体を、約900℃の温度で
動作する電気抵抗加熱炉内に配置した(但し、真空ゲー
ジ63は炉の外部に位置させた)。
次に、第12A図に示した実験レイアップと類似のレイ
アップを上記で説明したレイアップで使用したのと同じ
炉内に配置した。第二のレイアップは、シールN34(
例えば、BtOl)を使用しなかった以外は第一のレイ
アップと全く同じものであった。したがって、本実施例
では、一つのレイアップでシール手段34を使用したこ
とだけが異なる2つのレイアップ間の比較が定量的にで
きた。
即ち、各32内で発生した真空と時間との関係を監視し
た。第13図は、2つのレイアップの各々に関して、真
空(水銀インチ)と時間との関係をプロットしたもので
ある。即ち、プロットAKはシール層34(試料A)[
)を使用したレイアップに相当し、プロット^Lはシー
ル層34を使用しなかった比較レイアップ(試料AL)
に相当する。第13図から明らかなように、比較レイア
ップでは真空は発生しなかったのに対して、シール層3
4を用いたレイアップでは水銀約26インチ(660+
+m)の真空が発生した。
約900℃で約2時間保持後、試料AK及び試料ALに
相当するそれぞれの容器32を炉から取り出し、そして
水冷銅冷却板を用いて指向的に固化した。
次に、試料を分割して写真をとった。試料AKに相当す
る第14A図は、金属マトリックス複合体40が形成さ
れたことを示している。金属マトリックス複合体が形成
しなかった場所は、500グリツド粉末65を配置した
ところだけであった。さらに、500グリツド粉末65
内に配置した管61の末端が明瞭に分かる。試料^Lに
相当する第14B図は、浸透は生じなかったことを示し
ている。即ち、試料ALを分割した後には、キャビティ
ー43、マトリックス金属33及び管61のみが残った
(即ち、充填材31の全てが分割中に容器32から落ち
た)。
ス」1医」L 本実施例では、アルミニウムマトリックス金属に関連し
て空気以外の雰囲気が使用できることを示す。第12B
図に示す装置66は、第12A図に示す装置60と類似
している。但し、管61は、真空ゲージ63ではなく窒
素ガス源67と連通している。窒素を約180cc/雰
囲気の速度で管61を通して流すことにより、窒素雰囲
気を充填材31に導入した。即ち、実施例10で説明し
た溶融170.1合金を実施例10に説明した充填材3
1上に注いだ、窒素を容器32の底部に導入した。導入
中に、溶融アルミニウムマトリックス金属33が固化し
た。窒素は、その後所定時間流入を継続した(即ち、溶
融アルミニウム33を充填材31上に注いだ後合計約1
時間流した)0合計約1時間の間窒素を流した後、窒素
源67を管61から絶縁し、そして直ちに真空ゲージ6
3と交換した。その直後、溶融8203層を固化マトリ
ックス金属33の表面に注いだ、このように、レイアッ
プ66を、第12八に示したレイアップ60と実質的に
同じとなるように変更した6次に、このレイアップを、
約900 ’Cに予備加熱した抵抗加熱空気雰囲気ボッ
クス炉内に配置した。レイアップを、炉内に約2時間維
持し、その間真空ゲージを監視した。
2時間の間に達した最大真空は、水銀約12インチ(3
05s+m)であった。
約2時間後に炉からレイアップを取り出し、水冷銅冷却
板上に配置して残留マトリックス金属を指向的に固化し
た。室温に冷却後、レイアップを分割したところ、マト
リックス金属が充填材に浸透して金属マトリックス複合
体が形成されていることが分かった。
災旌■土又 マトリックス金属の組成を170.1合金から、Si 
 約7.5 〜9.5  %、 Cu3.O〜4.0 
 %、 Zn<2.9χ 、Mg2.2 〜2.3  
%、 Peal、5%、 Ni<0.5%、 Sn<0
.35%で残部がA1である組成を有する合金に変更し
た以外は、実施例11の操作を繰り返した。その結果、
金属マトリックス複合体が形成された。
実差朋」」− 窒素の代わりに酸素を用いた以外は、実施例11の操作
を繰り返した。900℃で2時間保持している間に得ら
れた最大真空は、水銀約10インチ(254mm)であ
った、2時間一定温度に保持した後、レイアップを炉か
ら取り出し、水冷銅冷却板上に配置して残留マトリック
ス金属を指向的に固化した。
室温に冷却後、レイアップを分割したところ、マトリッ
クス金属が充填材に浸透して金属マトリックス複合体が
形成されていることが分かった。
尖旌貰上[ マトリックス金属が青銅マトリックス金属であり、そし
て炉の操作温度が約1100℃であった以外は、実施例
11の操作を繰り返した。マトリックス金属は、Si6
重量%、Fe1重量%で残部がCuである特定な組成を
有していた。
第15図は、本実施例に準じて作製した試料AMについ
てのプロット^hは、水銀約29インチ(737mm)
の最大真空が得られたことを示している。約1100°
Cで約2時間保持後、レイアップを炉から取り出し、水
冷銅冷却板上に配置してマトリックス金属を指向的に固
化した。
室温になったところで、レイアップを分割したところ、
マトリックス金属が充填材に浸透して金属マトリックス
複合体が形成されていることが分かった。
実隻例土工 本実施例では、本発明において種々の材料が外部シール
形成材料として使用できることを示す。
実験レイアップは第1A図に使用したのと同じであり、
実験操作は実施例1で説明したのと同じものであった。
マトリックス金属がCu約93重量%、Si6重量%及
びFe1重量%からなる青銅合金であり、炉と合金の温
度は約1100℃であり、そして異なるシール形成材料
を使用した点のみが相違していた。即ち、3種の別個の
シール形成材料は、シーブルック(Seabrook)
 (NO)にあるアエサー社(^esar Co、)製
B、O,(実施例1のシール形成材料34と同し)、米
国ペンシルバニア州のビトリファンクションズ社(Vi
trifunctions)製のガラスv212及びガ
ラスv514であった。約1100℃で約2時間保持後
、試料を炉から取り出し、水冷銅冷却板上に配置してマ
トリックス金属を指向的に固化した。これらの実施例で
は、金属マトリックス複合体が形成されていた。
シール形成材料について別の実施例を行った。
即ち、実施例1の不透過性容器32に、54グリツド5
iC(37クリストロン)に90グリツドAltos(
387ランダム)を約20重量%添加した充填材混合物
31を約1インチ(25+*st)充填した。 Si約
6重量%、Fe約1重量%で残部が銅である溶融マトリ
ックス金属33を、容器32内に約1インチ(25■−
)注いだ、壊れた通常のびんのガラス片を溶融マトリッ
クス金属33の表面にまいた。ステンレス鋼容器32と
その内容物からなるレイアップを、約1100°Cに設
定した抵抗加熱空気雰囲気ボックス炉内に配置した。約
1100℃で約3〜4時間保持後、セットアツプを炉か
ら取り出して冷却した。室温でこのセットアツプを分解
したところ、金属マトリックス複合体が形成されている
ことが分かった。
亥1」[■ユ さらに2つの試料について、第1B図に示すのと実質的
に同じレイアップを用い、そして実施例2で説明したの
と実質的に同じ工程を繰り返した。
即ち、いずれのレイアップにもB20.を添加しなかっ
た。実験操作における相違は、一つの試料については炉
内に約2時間保持した(実施例2と同様に)のに対して
、他の試料では、炉内に約3時間保持した。それぞれ2
時間及び3時間経過後、各レイアップを炉から取り出し
、そして水冷銅冷却板上に配置してマトリックス金属を
指向的に固化させた。室温となったところで、レイアッ
プを分割して、金属マトリックス複合体が形成されたか
どうかをみた。その結果、上記温度で3時間保持した容
器では金属マトリックス複合体が形成されたが、上記温
度で2時間保持した容器では金属マトリックス複合体は
形成されなかったことが分かった。また、上記温度で3
時間保持した容器中にスラグ状物質が形成したことが分
かった。このスラグ状物質はCu工0からなり、マトリ
ックス金属33と容器32との間の界面の周囲に位置し
ていた。マトリックス金属由来の成分が周囲雰囲気と反
応して気体不透過性シールを形成を促進した可能性があ
る。
実!L工し 本実施例では、内部物理的シール及び/又は内部化学的
シールの形成を促進するためにシールファシリテーター
を使用することを示す、即ち、一つの容器32にはシー
ルフッシリチーターを含有する合金を入れたのに対して
、他の合金は何も含有せめしなかったこと以外は、第1
B図に示したレイアップに類似した2つの同一のレイア
ップを作製した。両方の合金33には、BzOs又はい
ずれの外部シール形成材料も被覆しなかった。フィラー
の組成、充填材の量及びステンレス鋼容器は、実施例1
に使用したものと同一であった。一つの容器32には、
市販のアルミニウム合金170゜1からなる溶融マトリ
ックス金属33を約575g充填した。第二の容器32
には、St約7.5〜9゜5 %、 Cu3.0 〜4
.0  %、 Zn<2.9%  、 Mg2.2 〜
2.3%、Fe<1.5%、Ni<0.5%、Sn<0
.35%で残部がアルミニウムである溶融マトリックス
金属33を約575g充填した。ステンレス鋼容器32
とそれらの内容物からなる2つのレイアップを、約90
0″Cの温度に加熱した空気雰囲気ボックス炉内に配置
した。
レイアップがこの温度になるには約15分かかった。
これらのレイアップを、さらに約2時間上記温度に維持
した。その後、両方のレイアップを炉から取り出し、水
冷銅冷却板上に配置してマトリックス金属を指向的に固
化した。
室温となったところで、2つのレイアンプを分割して、
マトリックス金属33が充填材31に浸透して金属マト
リックス複合体を形成したかどうかを調べた。その結果
、170.1合金を含む容器では金属マトリックス複合
体は形成されなかったのに対して、St約7.5〜9.
5%、Cu3.0〜4.0%、Znく2.9χ 、 M
g2.2 〜2.3  %、 Fe<1.5%、 Ni
<0.5%、Sn<0.35%で残部がアルミニウムで
ある合金を含む容器では金属マトリックス複合体が形成
されたことが分かった。また、この第二合金は、マトリ
ックス金属33がステンレス鋼容器32に接触した点で
表皮を形成したことが分かった。この表皮をX線回折で
分析したところ、主にアルミン酸マグネシウムスピネル
であることが判明した。したがって、この実施例から、
シールファシリテーター単独(例えば、外部シールなし
で)で、マトリックス金属が充填材に浸透して金属マー
トリツクス複合体を形成するのに好ましい状態を形成す
ることができるのが分かる。
実崖貫邦 本実施例では、湿潤エンハンサ−を使用して自己発生真
空法を用いた金属マトリックス複合体の形成を促進する
ことを示す0表5に、本実施例で行った種々の実験で使
用したマトリックス金属、充填材、温度、処理時間及び
湿潤エンノ1ンサーの量をまとめて示す。
(本頁以下余白) 試↑しくN 約16ゲージ(厚さ1.6 ml1)AISI304ス
テンレス鋼から構成し、内径約1.6インチ(41am
) 、高さ約2.5インチ(64aim)を有する不透
過性容器32を形成することにより、第1A図に示した
のと類似したレイアップを作製した。容器32に、22
0グリツド5iC(ツートン社製39クリストロン)か
らなる充填材31を充填した。珪素的6型景%、Fe約
0゜5重量%、AIIO25重量%で残部が銅である溶
融マトリックス金属33を、室温の容器32内に約1イ
ンチ(25am)注いだ、シーフ゛ロック(NH)、ジ
岬ンソン・マッセイ(Johnson Matthey
)にあるアエサー社製B20.粉末約20gを溶融マト
リックス金属33の表面上に注いで気体不透過性シール
した。
ステンレス鋼容器32とその内容物からなるレイアップ
を、約1100℃の温度に加熱した抵抗加熱空気雰囲気
ボックス炉内に配置した。この温度で約2゜25時間保
持後、ステンレス鋼容器32とその内容物を炉から取り
出し、サンドベツド上に配置してマトリックス金属を固
化させた。室温となったら、レイアップを分解したとこ
ろ、マトリックス金属は充填材に浸透せず、そのため金
属マトリックス複合体が形成されなかったことがわかっ
た。
試料観二紅 これらの試料について、種々の量のSe(セレン)を標
準混合操作により充填材31に添加したこと以外は、試
料ANに関して上記で説明した実験操作を繰り返した。
充填材の正確な量、湿潤エンハンサ−5処理温度及び処
理時間を表5に示す、試料AO〜AT各試料は、金属マ
トリックス複合体を形成した。
試l鼾− ここで使用したレイアップは、本実施例で使用した他の
全てのレイアップとは少し異なるものであった。即ち、
米国テキサス州のコンロ−にあるボルト・テクニカル・
セラミックス社製の第16図に示す内径約1インチ(2
51■)、高さ約1.4インチ(36mm)のアルミナ
ルツボ70を約0.5インチ(13++m)に切断し、
充填材31内に配置した。
ルツボの底部に、米国ニューシャーシー州のバーゲンフ
ィールドにあるアトランティック・イクイップメント・
エンジニアーズ社(Atlantic Equipse
nt Engineers)製の一325メツシュsn
粉末71を充填した。アルミナルツボ70の残りの未充
填部分に、387ランダム(ツートン社製)として知ら
れているA 1 t Osからなる充填材31を充填し
た。ルツボ70中の5n71は、ルツボにおける総内容
物の約10重量%であった。ルツボ70内容物の充填材
と同じ特徴を有する追加の充填材31をルツボ70の周
囲及び上部に配置した。Si約5重量%、Fe約2重量
%、Zn約3重量%で残部が銅である溶融マトリックス
金属33を、容器32内に約1インチ(25+*m)注
いだ。
次に、溶融マトリックス金属33に、B20.粉末34
を約20g被覆した。ステンレス鋼容器32及びその内
容物からなるレイアンプを、約1100℃に設定した抵
抗加熱空気雰囲気ボックス炉内に配置した。
約1100℃の温度に約5時間保持後、レイアップを炉
から取り出して冷却した。
室温となったら、レイアップを切開したところ、マトリ
ックス金属がアルミナルツボ70内の220グリフト3
87ランダムに浸透していたことが分かった。しかしな
がら、アルミナルツボとステンレス鋼容器との間の空間
を占有し、そしてSn粉末とは接触状態になかった22
0グリツド38アランダムは、マトリックス金属によっ
ては浸透されなかった。
即ち、Se粉末と類似しているSn粉末は、青銅マトリ
ックス金属の湿潤エンハンサ−として機能した。
1隻桝■ 本実施例は、広範囲のサイズ及び組成の充填材を自己発
生真空法により製造したアルミニウム金属マトリックス
複合体に含有せしめることができることを示す。
実験操作は実施例1に説明したものと実質的に同じであ
り、そして第1A図に示したものに類似のレイアップを
使用した0表6に、本実施例に準じて種々の試料を製造
するのに使用したマトリックス金属、充填材、温度及び
処理時間をまとめて示す、試料AV−AZの各々は、金
属マトリックス複合体を形成した。
実1Jul− 本実施例では、広範囲のサイズ及び組成の充填材を自己
発生真空法により製造した青銅金属マトリックス複合体
に含有せしめることができることを示す。
氏扛U二旦 実験操作は実施例1に説明したものと実質的に同じであ
り、そして第1A図に示したものに類似のレイアップを
使用した。
表7に、本実施例に準じて種々の試料を製造するのに使
用したマトリックス金属、充填材、温度及び処理時間を
まとめて示す。
拭■町− この試料は、実施例18において試料へPを製造するの
に用いたのと同様の方法を用いて製造、した。
(本頁以下余白) 、表−」− 170,1 170,1 220グリツドAlzos     950 °C2,
2590グリツドAI!03    950 ℃  2
.25”C2,25 形成 形成 形成 ℃   3.5 形成 備考)0 :米国マサチューセッツ州のウースターにあ
るツートン社製387ランダム30:米国マサチューセ
ッツ州のウースターにあるツートン社製39クリストロ
ン:米国のペンシルバニア州ピッツバーグにあるアルコ
ア社(Alcoa) 製:  7.5 〜9.5  %
Si、  3.0 〜4.0  %Cu、  Zn<2
.9%、 2.2 〜2.3  %Mg、  Fe<1
.5%、 Mn<0.5%、Sn<0.35%で残部が
^l
【図面の簡単な説明】
第1A図は、外部シール手段を利用する本発明の方法に
よる典型的なレイアップの概略断面図であり、 第1B図は、比較レイアップの概略断面図であり、 第2図は、標準レイアップに本発明の方法を適用した単
純化フローチャートであり、 第3A図は、第1A図に示したレイアップに準じて形成
した製品の写真であり、 第3B図は、第1B図に示したレイアップに準じて形成
した製品の写真であり、 第4A図は、第1A図に示したレイアップに準じて製造
した青銅金属マトリックス複合体の写真であり、 第4B図は、第1B図に示したレイアップで青銅マトリ
ックス金属を用いて得られた結果を示しており、 第5図は、試料Pを作製するのに用いたレイアップの概
略断面図であり、 第6図は、試料Uを作製するのに用いたレイアップの概
略断面図であり、 第7図は、実施例3に準じて作製した試料の一連の金属
マトリックス複合体の組織を示す図面に代る顕微鏡写真
であり、 第8図は、実施例6で作製した試料の金属マトリックス
複合体の組織を示す図面に代る一連の顕微鏡写真であり
、 第9図は、実施例7で作製した試料の金属マトリックス
複合体の組織を示す図面に代る一連の顕微鏡写真であり
、 第10図は、実施例8で作製した試料の金属マトリック
ス複合体の組織を示す図面に代る一連の顕微鏡写真であ
り、 第11図は、実施例9で作製した試料の金属マトリック
ス複合体の組織を示す図面に代る一連の顕微鏡写真であ
り、 第12A図及び第12B図は、実施例10において使用
されるレイアップの断面図であり、第13図は、試料A
K及び試料ALに関する真空の量と時間との関係をプロ
ットしたものであり、第15図は、実施例14に関する
真空の量と時間との関係をプロットしたものであり、そ
して第16図は、実施例18(試料AU)に用いたレイ
アップの断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、マトリックス金属と、反応性雰囲気と、不通気性容
    器と、充填材のルーズな集合体又は充填材のプレフォー
    ムからなる群より選ばれた少なくとも1種の材料を含む
    通気性素材とからなる反応系を形成し、 反応系を該反応系の外部をなす周囲雰囲気から少なくと
    も部分的にシールして該反応性雰囲気と該周囲雰囲気の
    間に正味の圧力差を実現し、ここに該シールは外部シー
    ル、内部物理的シール及び内部化学的シールのうち少な
    くとも1つによって提供し、そして 該シールした反応系を加熱してマトリックス金属を溶融
    させかつ通気性素材に該溶融マトリックス金属を少なく
    とも部分的に浸透させ、よって金属マトリックス複合体
    を形成する工程からなることを特徴とする金属マトリッ
    クス複合体の製造方法。
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