JPH03138241A - シート送り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、計算機、複写機、ファクシミリ、ワードプロ
セッサ、タイプライタ、その他シート類を送る機構を具
備する各種機械に備えられたシート送り装置、特に進行
性振動波を利用したシート送り装置に関するものである
。

〔従来の技術〕

従来この種の装置は、特開昭５９−１７７２４３号公報
に開示されているように、シートを挟持する弾性体に進
行波を形成し、該シートを送るように構成されていた。

ここで、前記提案におけるシート搬送原理について第３
図を用いて説明する。

弾性体１１及び１２により、シート１３は適度の押圧で
挟持されている。弾性体１１．１２にはそれぞれ進行性
の曲げ振動（進行波）が形成されており、これら進行波
の位相差は空間的に　１８０°になるように構成されて
いるので、それぞれの弾性体１１．１２の曲げ振動はシ
ート１３側に各々の白部分が常に対向するように進行す
る。このとき、弾性体１１．１２の表面の、例えば白部
分のある質点に注目すると、該質点は一般には楕円軌道
を措く運動をする。第３図中において、弾性体１１につ
いて言えば、進行波が右方向へ進む場合、上記質点は図
に示したように時計回りの楕円軌跡を描くことになる。

したがって、凸部の質点の運動方向け弾性体１１．１２
いずれも振動の進行方向とは逆方向となり、これがシー
ト１３を移送する力として働くことになる。

一方、凹部においては、進行方向と同方向のシート移送
力が発生するが、凸部に比較して圧力が小さいので、シ
ート１３と弾性体１１．１２の摩擦力は小さく、シート
移送力も小さくなるので、シート移送力の総和としては
、前述した曲げ振動の進行方向とは逆方向に働くことに
なる。

第７図はこのようなシート送り装置に備えられる給紙用
トレイ及び排紙用トレイの断面図で、トレイ２０の上に
シート１３が載置される。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、上記した従来装置に使用される給紙用、排紙
用トレイは、単にシート１３を載置することのみを目的
とし、シート１３の搬送方向を決めるガイド機能がない
ため、給紙及び排紙時にシート１３が斜行しやすいとい
う欠点があった。

本発明は、このような従来の欠点を解決し、シートを斜
行することなく給、排紙できるようにしたシート送り装
置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の目的を達成するための要旨とするところは、振
動子が固着される弾性体における該振動子固着面と反対
面に被搬送体であるシートが押圧され、該振動子に周波
電力を印加して該弾性体に進行性振動波を形成し、以て
進行波の形成される振動面によりシートに移送力を与え
てシートを搬送させる搬送手段と、該搬送手段のシート
搬送方向上流側及び下流側に夫々配置されたシート給紙
用及び排紙のトレイとを備え、該トレイはシートの幅方
向の片側をガイドする機能を有することを特徴とするシ
ート送り装置にある。

〔作　　　用〕

上記した構成のシート送り装置は、搬送中のシートが給
紙用トレイあるいは排紙用トレイ上にあるとき、ガイド
により搬送方向が決定されて斜行することなく搬送され
る。

（実施例１〕 第１図は本発明によるシート送り装置の実施例１を示す
概略図で、この実施例ではシート搬送部の近傍に印字部
を設けたプリンタ装置として説明する。

本プリンタ装置において、シート搬送部の構造を先ず第
４図に基づいて説明する。

第４図は゛トラック状の振動子１９−１．１９−２が固
着された同じくトラック状の弾性体２０−１．２０−２
によりシート１３を挟持する構成であり、振動子１９−
１．１９−２への周波電圧印加により弾性体２０−１．
２０−２に進行性の曲げ振動を形成するようになってい
る。

曲げ振動が進行波となるとき、その表面の１点に注目す
ると、その軌跡は前述したように楕円を描いている。し
たがって、曲げの外側の部分は常に進行波の進行方向と
逆向きの速度成分を持つことになり、シートは常に曲；
デの外側の部分と接触するために、進行波の進行方向と
は逆向きに送られる。

また第５図は、進行波形成時の弾性体円環部の断面図で
あるが、外径側にいく程、面外振動振幅が大きくなるよ
うに作られており、このためシートと加圧接触する弾性
体直線部には、進行波の進む方向と同一方向の軸のまわ
りにねじれ成分が発生し、第６図の断面図に示す様にこ
のねじれ成分により弾性体表面のある質点の軌跡は、前
記軸まわりの往復運動となっており、この往復運動のシ
ート接触時の接線方向の力Ｆの分力Ｆｃｏｓθ、すなわ
ちシート搬送方向に対して垂直方向に働く力をシートに
対して発生する。第１図において１０４はプリンタ本体
、１０１はシート、１０２は給紙用トレイ、１０３は排
紙用トレイである。

給紙用トレイ１０２と排紙用トレイ１０３の断面形状は
第２図に示す様に、シート１０１が載置される載置部１
０２ａの幅方向の片側にシートガイド部１０２ｂが立設
されており、このシートガイド１０２ｂにシート１０１
が前記のシート搬送方向に対して垂直に働く力により押
し付けられながら搬送される。これにより、シートは斜
行することなく搬送される。

（実施例２〕 第８図は実施例２を示すトレイの斜視図である。

本実施例は給紙用及び排紙用トレイにおいて、シート載
置部１０２ａの形状を、シート搬送方向及びガイド方向
に曲面としたもので、これにより、シート挿入時よりシ
ートガイド１０２ｂへより確実に押し付ける事ができる
。

（発明の効果） 以上説明した様に本発明によれば、シート送り装置の給
紙用及び排紙用のトレイに、シートの幅方向の片側をガ
イドする機能を持たせる事により搬送方向が決められる
ので、給紙及び排紙時に斜行する事なく搬送する事かで
きるという効果がある。

また、給、排紙用の各トレイの載置面と曲面としてシー
トをより一層確実にシートガイドへ押し付けることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシート送り装置の実施例１を示す
概略図、第２図はそのトレイ断面図、第３図はシート搬
送原理図、第４図はシート搬送部の概略図、第５図は進
行波形成時の弾性体円環部の断面図、第６図は進行波形
成時の弾性体直線部の断面図、第７図は従来のトレイの
断面図、第８図は実施例２のトレイの斜視図。 １０１・・・シート １０２・・・シート給紙用トレイ １０３・・・排紙用トレイ １０４・・・プリンタ本体 第１図 ０２０ 第３図 他４名 外径側 第 図 第 図 内径側 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　振動子が固着される弾性体における該振動子固着面
   と反対面に被搬送体であるシートが押圧され、該振動子
   に周波電力を印加して該弾性体に進行性振動波を形成し
   、以て進行波の形成される振動面によりシートに移送力
   を与えてシートを搬送させる搬送手段と、該搬送手段の
   シート搬送方向上流側及び下流側に夫々配置されたシー
   ト給紙用及び排紙のトレイとを備え、 該トレイはシートの幅方向の片側をガイドする機能を有
   することを特徴とするシート送り装置。 ２　給紙トレイは、シート載置面がシートの片側ガイド
   端及び給紙端に向け下り勾配の傾斜曲面に形成されてい
   ることを特徴とする請求項１に記載のシート送り装置。 ３　排紙トレイは、シート載置面がシートの片側ガイド
   端及び排紙口端に向け下り勾配の傾斜曲面に形成されて
   いることを特徴とする請求項１に記載のシート送り装置
   。