JPH03134658A

JPH03134658A - 感光材料の包装方法

Info

Publication number: JPH03134658A
Application number: JP27163389A
Authority: JP
Inventors: Mutsuo Akao; 睦男赤尾
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1989-10-20
Filing date: 1989-10-20
Publication date: 1991-06-07
Anticipated expiration: 2013-03-25
Also published as: JP2731960B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】本発明は、水分により写真特性に悪影響を受ける感光材
料の包装方法に関するものである。〔従来の技術〕帯状感光材を包装するには、帯状感光材を巻芯等に巻い
てロール状とし、この状態で防湿遮光袋に収納して行っ
ている。（特公昭５７−３９４１１号公報）〔発明が解
決しようとする課題〕ところで紙巻芯は含水量が多く、そのまま使用すれば紙
巻芯から発生した水分により防湿遮光袋内の湿度が上昇
し、帯状感光材の写真性に悪影響を与えるので、まず・
、紙巻芯を高温の乾燥室に３日前後放置して含水量を少
なくし、その後帯状感光材を巻きつけ防湿遮光袋に収納
していた。したがって、乾燥室を設けるためのスペ°−ス、乾燥さ
せるためのエネルギー、乾燥工程に要する人件費等が必
要で、帯状感光材の包装体が高価なものとなっていた。また、ロール状の帯状感光材を防湿遮光袋へ収納する際
、周囲の環境湿度が高いとその高い湿度がそのまま防湿
遮光袋内、へ持ち込まれ、帯状感光材に悪影響を与える
ものであった。本発明は以上の問題点を解消し、紙等の水分を発生する
部材を用いたり、スタチックマーク発生を防止するため
に、高湿度環境下において感光材料の収納作業を行った
としても、包装袋内の湿度を感光材料へ悪影響を与えな
い範囲に常に保持することができるよかにした感光材料
の包装方法を提供することを目的とする。〔課題を解決するための手段〕本発明者は、上記目的を達成するために、包装袋内の湿
度と感光材料の関係について鋭意研究した。その結果、包装袋内の湿度が所定範囲にあるとき最もよ
い保存状態であることを見い出し、本発明を完成させた
。すなわち、本発明の感光材料の包装方法は、防湿遮光材
からなる包装袋に感光材料を密封収納して包装体を作製
する際、包装体の湿度決定要素に基づいて、包装体に設
ける乾燥剤及び／又は吸水性物質の量を調整し、包装袋
内の湿度を３５〜７０％ＲＨに保持することを特徴とし
て構成されている。本発明では、包装袋内の湿度を３５〜７０％ＲＨに保持
する。湿度が３５％ＲＨ未満であるとスタチック故障が
発生し易すくなる。湿度が７０％ＲＨを越えると、感度
低下が大きくなり、感光材料の品質確保が困難になる。しかもゼラチンをバインダーとして用いている感光材料
では、吸湿により粘着性をおびて感光層とバック層が接
着するので、剥離力および引出しトルクが大きくなり最
悪の場合は感光材料が切断する。さらに、感光層が剥が
れたり、スタチック故障も発生する。上述した結果は第３図及び第４図に示すように、本発明
者の研究により始めて判明したものである。第３図及び第４図は、感光材料の感度と包装体内の湿度
の関係を示すグラフである。このグラフに示す結果を得
た実験は、後述する第１図に示す包装体において、乾燥
剤を入れないものからその重量を段階的に増加させたも
のを十数側用意し、これらの内部の湿度を計り、かつ３
５°Ｃ７０％ＲＨの部屋に３０日間放置した後、イエロ
ー層ＢＬ、シアンＩＧＬ及びマゼンタ層ＲＬ毎に感度を
調べた。なお、第３図は従来製造販売していた当社のカラーペー
パーを用いた。第４図は現在製造販売している当社のカラーペーパーを
用いた。以上の実験結果を示す第３図及び第４図より、湿度が約
７０％ＲＨを越えると、総ての感度が急激に落ち込むこ
とがわかる。乾燥剤は、シリカゲル、過塩素酸マグネシウム、無水塩
化カルシウム、活性アルミナ、無水硫酸カルシウム、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム等で
ある。吸水性物質は、各種公知の吸水性樹脂、調湿用樹脂であ
る。これら乾燥剤及び吸水性物質は、それぞれ単独でも併存
して用いられてもよい。乾燥剤及び吸水性物質は、袋に収納したりシート状に形
成し、テープ、ノリ、ホットメルト等で包装袋内に固定
したり、包装袋や巻芯等の内部に直接設けたり、包装袋
等の表面にコーティング、散布、吹きつけ等して設けた
りする。包装体の湿度決定要素は、完成した包装体の湿度に影響
を与える要素で、例えば、感光材料を包装袋に収納する
際の周囲環境の湿度−この周囲環境の湿度の空気が包装
袋に封じ込められることとなる一感光材料又は包装部材
に紙を使用する場合は、その紙から発生する水分の量、
包装袋の空容積（感光材料が占めている以外の容積）、
包装袋の透湿度と保存時の周囲環境の温・湿度等である
。防湿遮光材からなる包装袋は、スタチックマーク発生を
防止するために、帯電防止剤及び／又は導電性物質を含
むことが好ましい。帯電防止剤及び導電性物質の代表例を以下に示す。 ■非イオン界面活性剤（代表的成分ポリオキシエチレン
グリコールＭ） ■アニオン界面活性剤（代表的成分ポリオキシエチレン
グリコール類） ■陽イオン界面活性剤（代表的成分第４級アンモニウム
塩） ■両性界面活性剤 ■アルキルアミン誘導体 ■脂肪酸誘導体 ■各種滑剤 ■カーボンブラック、グラファイト ■金屈表面被覆顔料［相］金属粉末、金属フレーク ■炭素繊維 ■金属繊維 ■ウィスカー（チタン酸カリウム、窒化アルミナ、アル
ミナ）帯電防止剤の代表例である各種界面活性剤について詳述
する。前記非イオン界面活性剤の代表例を以下に示す。ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アミン、ソル
ビタンモノ脂肪酸エステル、脂肪酸ペンタエリスリット
、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸
のエチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミノまたは脂肪
酸アミドのエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノ
ールのエチレンオキサイド付加物、アルキルナフトール
のエチレンオキサイド付加物、多価アルコールの部分的
脂肪酸エステルのエチレンオキサイド付加物、その他特
公昭６３−２６６９７号公報１２０頁記載の各種非イオ
ン帯電防止剤等。前記アニオン界面活性剤の代表例を以下に示す。ワシルイン酸硫酸エステルソーダ塩、各種脂肪酸金属塩
、シリルイン酸エステル硫酸エステルソーダ塩、硫酸化
オレイン酸エチルアニリン、オレフィンの硫酸エステル
塩類、オレイルアルコール硫酸エステルソーダ塩、アル
キル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルスルフォン酸塩、ア
ルキルスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン
酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、コハク酸エス
テルスルフォン酸塩、リン酸エステル塩等前記陽イオン
界面活性剤の代表例を以下に示す。第１級アミン塩、第３級アミン塩、第４級アンモニウム
塩、ピリジン誘導体等前記両性界面活性剤の代表例を以下に示す。カルボン酸誘導体、イミダシリン誘導体、ベタイン誘導
体等感光材料は、ロール状の写真感光材料、シート状の写真
感光材料等各種感光材料が用いられる。〔作　用〕本発明の感光材料の包装方法は、乾燥剤及び／又は吸水
性物質の設ける量を調整して湿度を３５〜７０％ＲＨに
保持し、感光材料の周囲の湿度を３５〜７０％ＲＨにす
る。〔実施例］本発明による感光材料の包装方法の一実施例を第１図に
基づいて説明する。第１図は本発明の感光材料の包装方法を実施した包装体
の断面図である。第１図において、符号１は防湿遮光袋で、この防湿遮光
袋１の内部に紙巻芯２に巻かれた帯状感光材３が収納さ
れ、紙巻芯２の内面には乾燥剤を収容した袋４が接着テ
ープ（図示せず）で固定されている。以上のような包装体の包装方法について説明する。まず、（１）防湿遮光袋１を密封した際、内部に存在す
る空容積（帯状感光材３等が占めている以外の単なる空
間である容積）を算出し、（２）周囲環境の湿度を計測
し、（３）紙巻芯２から発生する水分量を計算する。次に、これらの値から、最終的に湿度が３５〜７０％Ｒ
Ｈになるために除去しなければならない水分量を計算し
、この除去する水分を吸着できる乾燥剤の量を決定する
。そして、この所定量の乾燥剤を袋４に収納し紙巻芯２に
固定し、さらに、防湿遮光袋ｌに収納した後ヒートシー
ルで密封して包装が完成する。第２図は本発明の感光材料の包装方法を実施した他の包
装体の断面図である。第２図において、符号５は防湿遮光袋で、この防湿遮光
袋５は一部にエアキャップ６が多数段けられ、このエア
キャップ６の内面側は透湿性であるが微粉末は通過させ
ないフィルムで形成されている。そして、この各エアキ
ャップ６内部に乾燥剤７が充填されている。この防湿遮
光袋５の内部に紙巻芯８に巻かれた帯状感光材９が収納
されている。この包装体における包装方法は、エアキャップ６に充填
する乾燥剤７でその量を調整する他は、前述した包装方
法と同一である。本発明方法！第１図に示す包装体を用いた。防湿遮光袋ｌは、外側から３５ｇ／　ｒｒｆの晒クラフ
ト紙、厚さ１３ｎのＬＤＰＥ樹脂接着剤層、厚さ１５ｎ
のアルミニウム真空蒸着二輪延伸ナイロンフィルム、厚
さ１３．ｎのＬＤＰＥ樹脂接着剤層、及び厚さ８０ｎの
カーボンブラックが３重量％添加されたし−ＬＤＰＥ樹
脂フィルムからなる一重ガゼット袋で、縦４２Ｃ１ｌ、
横２５ｃｍ及びまち１０ｏａである。紙巻芯２は、ラングストン巻の紙巻芯で、内径７、６　
ｃｍ、外径８．３　ｃｔａ及び幅９．０　Ｃ１１である
。帯状感光材３は、８．９ｃｍＸ２３６ｍのカラー印画紙
で、感光層を外側にして巻きつけた。乾燥剤はシリカゲルを用い、袋４は不織布からなる袋で
ある。以上のような構成において、防湿遮光袋１の空容積は２
８５０ｃｊ、周囲環境の湿度は６５％ＲＨ，紙巻芯２か
ら発生する水分量は１２．４　ｇであった。これらの値からシリカゲルの重量を１５ｇとし、防湿遮
光袋１内の湿度を５５．７％ＲＨに保持した。この包装体を３５°Ｃ・７０％ＲＨの部屋に３０日間放
置した後感度を調べたが、感度は良好であり、スタチッ
ク故障も発生しなかった。本発明方法■ 第１図に示す包装体を用いた。防湿遮光袋１、紙巻芯２及び帯状感光材９は、本発明方
法■と同一である。乾燥剤は無水塩化カルシウムを用い、袋４は、外側から
厚さ１０−のポリアミド樹脂フィルム、厚さ１０ｎの変
性エチレン共重合体樹脂フィルム、及び厚さ２０−のエ
チレン・４メチルペンテン−１共重合体樹脂フィルムか
らなる三層共押出しフィルムを用いた四方シール袋であ
る。そして、無水塩化カルシウムの重量を１２ｇとし、防湿
遮光袋１内の湿度を６０．６％ＲＨに保持した。この包装体を３５℃・７０％ＲＨの部屋に３０日間放置
した後感度を調べたが、感度は良好であり、スタチック
故障も発生しなかった。従来方法■ 乾燥剤を設けないほかは本発明方法■と同二である。こ
の従来方法における防湿遮光袋１内の湿度は８５％ＲＨ
であった。この包装体を３５°Ｃ・７０％ＲＨの部屋に３０日間放
置した後感度を調べたが、感度が低下し、また接着故障
も発生した。〔発明の効果〕本発明は乾燥剤及び／又は吸水性物質の充填量を調整し
、包装袋内の湿度を３５〜７０％ＲＨに保持することに
より、紙等の水分を発生する材料を巻芯等の包装部材に
用いても、水分によるかぶりが発生しないので、乾燥の
ための特別な装置、作業等が不要で安価に包装体を提供
できる。また、包装時の周囲環境が湿度の高い状態等で
あっても、包装体内は湿度が常に７０％ＲＨ以下である
ので、感光材料が水分により接着したり、感度が低下し
たり、かぶることがない。〔実施態様〕本発明の技術範囲内で以下の態様が可能である。（１）特許請求の範囲に記載した感光材料の包装方法に
おいて、感光材料及び／又は防湿包装材料に帯電防止剤
及び／又は導電性物質が含まれている感光材料の包装方
法

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の感光材料の包装方法の一実施例の包装
体の断面図、第２図は同上他の実施例の包装体の断面図
、第３図及び第４図は感光材料の感度と包装体内の湿度
の関係を示すグラフである。１．５・・・防湿遮光袋　　２．８・・・紙巻芯３．９
・・・帯状感光材　　４・・・乾燥剤を収容した袋７・
・・乾燥剤

Claims

【特許請求の範囲】

防湿遮光材からなる包装袋に感光材料を密封収納して包
装体を作製する際、包装体の湿度決定要素に基づいて、
包装体に設ける乾燥剤及び／又は吸水性物質の量を調整
し、包装袋内の湿度を３５〜７０％ＲＨに保持すること
を特徴とする感光材料の包装方法