JPH05257238A - 写真感光材料用包装体 - Google Patents

写真感光材料用包装体

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JPH05257238A
JPH05257238A JP5373692A JP5373692A JPH05257238A JP H05257238 A JPH05257238 A JP H05257238A JP 5373692 A JP5373692 A JP 5373692A JP 5373692 A JP5373692 A JP 5373692A JP H05257238 A JPH05257238 A JP H05257238A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】写真感光材料を密封包装した包装体において、
包装体内を好適な湿度に維持できるようにするととも
に、有害物質ガスが充満するのを防止できるようにす
る。 【構成】図は、遮光袋の部分断面図である。遮光袋は、
外側から、フレキシブルシート1に金属蒸着層2が形成
された金属蒸着フレキシブルシート3、吸湿・放湿性と
ガス吸着性とを有する有孔シート4及び吸湿・放湿性と
ガス吸着性とを有しないL-LDPE樹脂フィルム5とが、接
着剤層6、6を介して積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真感光材料を密封包
装した包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料を包装する包装材料には、
紙巻芯、紙当ボール、遮光紙等のように紙を含むものが
あり、これらの包装材料の紙に自然乾燥品を使用する
と、紙が含有している水分のために、感度変化(増感及
び減感)が大きく(増感色素を用いている写真感光材料
では特に大きい。)、カブリが発生し、諧調が変化するも
のであった。さらに、ゼラチンを使用しているため、接
着故障も発生するものであった。
【0003】したがって、従来は、紙を乾燥室で1週間
程度乾燥させ、水分を十分に蒸発させた後包装材料に使
用していた。
【0004】本発明者は、この乾燥工程を省略できる技
術として、写真感光材料と接する面にプラスチック製の
発泡シートを積層し、紙中の水分の包装体内への蒸発を
防止した当ボールを提案した(特開昭63−274449号公
報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した1週間程度乾
燥室で水分を蒸発させた紙を用いる包装材料は、乾燥室
の建設や乾燥工程に時間及び費用を要するので、好まし
くないものであった。
【0006】また、プラスチック製の発泡シート等を積
層したものやプラスチックシートから成るものは、乾燥
工程は不要であるが、高価で静電気が発生し易いもので
あった。
【0007】さらに、紙からは、アンモニア、ホルマリ
ン、亜硫酸ガス、シアン、アセトアルデヒド、イオウ、
塩素ガス等の写真感光材料に悪影響を及ぼす有害物質ガ
スが発生し、これらのガスが長期間の間に僅かずつ包装
体内に充満し、写真感光材料にカブリを発生させたり、
感光度を増減させたりするものであった。しかし、従来
は、このような有害物質ガスに対する有効な手段は採ら
れていなかった。
【0008】本発明は、以上の問題点を解決し、乾燥工
程が不要で、安価でかつ静電気が発生せず、しかも有害
物質ガスによる写真感光材料への悪影響も防止すること
ができる包装材料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するべくなされたもので、本発明の写真感光材料用包装
体は、写真感光材料を密封包装した包装体を構成する包
装材料の少なくとも一部が、吸湿・放湿性とガス吸着性
とを有していることを特徴として構成されている。
【0010】吸湿・放湿性とは、密封包装体内が高湿状
態になると湿度を吸着して写真感光材料の写真性能異常
や接着故障が発生しないようにし、密封包装体内が低湿
状態になると高湿時に吸着していた水分を包装体内に放
出して写真性、特に硬膜進行の遅れによる各種問題点が
発生するのを抑制すると共に、低湿時に写真感光材料同
士又は写真感光材料と包装材料との摩擦等により発生す
る静電気によるスタチックマークの発生するのを防止す
る特性を本発明ではいう。
【0011】吸湿・放湿性組成物は、吸湿・放湿性を付
与するもので、吸水性ポリマー、塩化カルシウム等があ
る。吸水性ポリマーの代表例を以下に記載するが、本発
明はこれらの代表例に限定されるものではない。
【0012】カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリ
エチレンオキシド架橋物、デンプン−アクリロニトリル
グラフト共重合体の加水分解物、ポリアクリル酸塩、デ
ンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和物、架橋カル
ボキシメチルセルロース、アクリル酸・酢酸ビニル共重
合体の加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、架橋ポリビ
ニルアルコール変性物、ビニルアルコール・アクリル酸
塩共重合体架橋物等。
【0013】包装材料に含まれる吸湿・放湿性組成物の
量は、包装材料100重量部に対して0.01〜150重量部、好
ましくは0.1〜100重量部、特に好ましくは1〜60重量部
である。0.01重量部未満では吸湿・放湿性効果がほとん
どなく、工数増とコストアップになるだけである。
【0014】150重量部をこえると包装材料の物理強度
の低下、吸湿量の増大による写真感光材料の写真性能に
対する悪影響等の発生等のため実用化困難である。包装
材料に含まれる吸湿・放湿性組成物の量は使用する包装
材料の素材、包装される写真感光材料の種類により異な
るが、いずれにしても上記の範囲に限定される。
【0015】ガス吸着性とは、包装体内に発生したアン
モニア、ホルマリン、亜硫酸ガス、アセトアルデヒド、
シアン、イオウ、塩素ガス等の写真感光材料に悪影響を
及ぼす有害物質ガスを吸着、反応して写真感光材料の写
真性能にほとんど悪影響を及ぼさなくする特性を本発明
ではいう。
【0016】ガス吸着性を付与する物質としては、例え
ばゼオライト、活性炭、シリカゲル、塩化カルシウム、
塩化アルミニウム、亜鉛華、カルシウムオキサイド、炭
素繊維、中性活性炭、アルミナゲル、活性白土、脂肪酸
金属塩(ラウリン酸、ステアリン酸、リシノール酸、ナ
フテン酸、オレイン酸、エルカ酸、パルミチン酸等の高
級脂肪酸とLi、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn、Cd、Al、
Sn、Pb等の金属との化合物)、EDTA等のキレート
樹脂等がある。特にゼオライト、活性炭、シリカゲル、
活性白土、塩化カルシウム、アルミナゲルが好ましい。
【0017】包装材料に含まれるガス吸着性を付与する
物質の量は、包装材料100重量部に対して0.01〜150重量
部、好ましくは0.1〜100重量部、特に好ましくは1〜60
重量部である。0.01重量部未満ではガス吸着性効果がほ
とんどなく、工数増とコストアップになるだけである。
150重量部をこえると包装材料の物理強度の低下、コス
トアップになるだけでガス吸着性効果が増大しない等の
問題点があり実用化困難である。本発明の吸湿・放湿性
とガス吸着性は単一の物質(例えば、ゼオライトや活性
炭)でも2種以上を混合して用いても達成できる。
【0018】前記吸湿・放湿性とガス吸着性とは、写真
感光材料を密封包装した包装体を構成する包装材料の少
なくとも一部に有されている。この態様は、包装体及び
包装材料の種類によって適宜変更される。例えば、包装
体を遮光袋(一重平袋、二重平袋、自立袋、一重ガゼッ
ト袋、二重ガゼット袋、多層共押出しチューブ袋等)と
すると、包装袋自体、当ボール、挟み紙等に有するよう
にしたり、写真フィルムパトローネとすると、遮光テレ
ンプ等に有するようにしたり、遮光箱とすると、遮光箱
自体、当ボール等に有するようにしたり、明室装填用マ
ガジンとすると、紙容器、紙巻芯等に有するようにした
りする。また、その他、適用することができる包装材料
としては、遮光紙、帯状感光材料の紙巻芯、シート状感
光材料用遮光箱、写真フィルムパトローネ用紙容器、ガ
イド紙、ピーラーパートタイプインスタントフィルム用
遮光紙、写真フィルムパトローネ用遮光部材に塗布され
る目止め層、接着層等がある。
【0019】吸湿・放湿性とガス吸着性とを有させる包
装材料の一部としては、例えば、包装材料が積層フィル
ムである場合、積層フィルムを構成する有孔シート、接
着剤層、熱可塑性樹脂フィルム層等に吸湿・放湿性とガ
ス吸着性とを有するようにしたり、複数構成の積層フィ
ルムにして一部に空間を有する部分(例えば、宇部興産
や川上産業で市販しているエアキャップ等)に吸湿・放
湿性とガス吸着性とを有する物質を密封させるようにす
る。
【0020】有孔シートとしては、例えば、各種の紙、
発泡シート、合成紙、不織紙、不織布、織物、編物、遮
光テレンプ布がある。紙や不織紙、不織布等では多層構
成にして写真感光材料側に吸湿・放湿性とガス吸着性と
を有する単一の物質(ゼオライト、活性炭等)又は2種
以上混合して用いることが好ましい。
【0021】熱可塑性樹脂フィルム層の熱可塑性樹脂と
しては、例えば、各種ホモポリエチレン樹脂、各種エチ
レン、α−オレフィン共重合体樹脂、各種エチレン共重
合体樹脂がある。
【0022】エチレン共重合体樹脂の代表例を以下に示
す。 (1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂(エチレ
ン−アクリル酸共重合体樹脂) (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体(以後、EE
Aと表示)樹脂(エチレン−アクリル酸共重合体樹脂) (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共重合
物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L-LDPE樹
脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体樹
脂 (14)変性ポリオレフィン樹脂
【0023】吸湿・放湿性とガス吸着性を有する層は、
包装袋のように写真感光材料を内側に密封包装するよう
な包装体の場合は、ガスバリヤー性の優れた金属箔や金
属蒸着フィルム、金属蒸着紙、金属蒸着不織、エチレン
・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、ポリアミド
樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィル
ム、ポリアクリロニトリル樹脂フィルム、ポリ塩化ビニ
リデン共重合体樹脂フィルム、ポリ塩化ビニリデンコー
トフレキシブルシート(セロハン、ポリアミド樹脂フィ
ルム、ポリプロピレン樹脂フィルム等)等の内側(写真
感光材料側)に位置させることが好ましい。酸素ガス透
過度が(ASTM D-1434測定値)8000cc/m2・24時間・1気
圧以下、好ましくは5000cc/m2・24時間・1気圧以下、
特に好ましくは4000cc/m2・24時間・1気圧以下の各種
金属箔、各種プラスチックフィルム、各種金属蒸着フレ
キシブルシート等の内側に位置する構造にすることが好
ましい。密封袋や密封容器内で用いられる包装材料の場
合は、これらの位置については特に考慮する必要がな
く、写真感光材料の品質や包装材料の製造適性、取り扱
い性等を考慮して決めればよい(例えば、紙巻芯では内
層側に、当ボールでは外層側が好ましい)。
【0024】吸湿・放湿性組成物及びゼオライトを含む
熱可塑性樹脂フィルム層を形成するには、予め形成した
熱可塑性樹脂フィルムを接着剤を介して他の層に接着し
ても、共押出しにより形成しても、塗布により形成して
も、吹きつけにより形成してもよい。
【0025】本発明の写真感光材料用用包装体として用
いる写真感光材料の代表例を以下に示す。 (a) ハロゲン化銀写真感光材料(レントゲン写真フィル
ム、印刷用フィルム(リスフィルム)、白黒及びカラー
印画紙、カラーフィルム、印刷用マスター紙、DTR感
光材料、電算写植フィルム及びペーパー、マイクロフィ
ルム、映画用フィルム、自己現像型写真感光材料、直接
ポジ型フィルム及びペーパー等) (b) ジアゾニウム写真感光材料(4-モルフォリノベンゼ
ンジアゾニウムマイクロフィルム、マイクロフィルム、
複写用フィルム、印刷用版材等) (c) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベン
ゾエード、4,4'ジアジドスチルベン等を含む感光材料、
例えば複写用フィルム、印刷用版材等) (d) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノンジ
アジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例え
ばベンゾキノン(1,2)-ジアジド-(2)-4-スルフォン酸フ
ェニルエーテル等を含む感光材料、例えば印刷用版材、
複写用フィルム、密着用フィルム等) (e) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む感光材
料、印刷用版材、密着用フィルム等) (f) ポリビニル桂皮酸エステル系(例えば印刷用フィル
ム、IC用レジスト等)
【0026】特にわずかなガスや光や湿度により品質が
破壊されるハロゲン化銀写真感光材料、ジアゾ写真感光
材料、感光性樹脂、自己現像型写真感光材料、拡散転写
型写真感光材料、感光性感熱材料等の写真感光材料に好
適である。
【0027】
【作用】本発明では、吸湿・放湿性とガス吸着性を有す
る包装材料の一部が、包装体内の水分を吸収又は放出し
て、包装体内を所定の湿度に調製し、かつ、有害物質ガ
スを吸着する。
【0028】
【実施例】本発明による写真感光材料用包装体の一実施
例を図面に基づいて説明する。
【0029】図1は、写真感光材料用包装体としての遮
光袋の部分断面図である。図1に示す遮光袋は、外側
(図中上方)から、フレキシブルシート1に金属蒸着層
2が形成された金属蒸着フレキシブルシート3、吸湿・
放湿性とガス吸着性とを有する有孔シート4及び吸湿・
放湿性とガス吸着性とを有しないL-LDPE樹脂フィルム5
が、接着剤層6、6を介して積層されている。
【0030】図2も、写真感光材料用包装体としての遮
光袋の部分断面図である。図2に示す遮光袋は、吸湿・
放湿性とガス吸着性とを有する有孔シート4の両側に、
吸湿・放湿性とガス吸着性とを有しない有孔シート7が
積層されている。
【0031】図3は、写真感光材料用包装体としての写
真フィルムパトローネの遮光テレンプ布の部分断面図で
ある。図3に示す遮光テレンプ布は、接着剤層11( パト
ローネ本体への接着用) 、吸湿・放湿性とガス吸着性と
を有する目止め層12及びパイル13を有する基布14が順次
積層されている。
【0032】図4は、写真感光材料を巻きつける紙巻芯
の斜視図である。図4に示す紙巻芯は、吸湿・放湿性と
ガス吸着性とを有する内層21と、この内層21の外側に設
けられた故紙からなる外層22とで形成されている。
【0033】実施例1 図1に示す構成の遮光袋を用いた。金属蒸着フレキシブ
ルシートを、厚さ12μmのアルミニウム真空蒸着二軸延
伸ポリエステル樹脂フィルムとし、接着剤層を、酸変性
L-LDPE樹脂10重量%とLDPE樹脂90重量%からなる厚さ15
μmのエクストルージョンラミネート接着剤層とし、吸
湿・放湿性とガス吸着性とを有する有孔シートを、未晒
クラフトパルプに非晶質及び低結晶性の鉱物と天然ゼオ
ライトを含浸させた坪量50g/m2の調湿紙とし、接着剤層
を、LDPE樹脂100 重量%からなる厚さ15μmのエクスト
ルージョンラミネート接着剤層とし、L-LDPE樹脂フィル
ムを、メルトインデックスが2.0g/10分、密度が0.92g/c
m3のエチレン・4メチルペンテン-1共重合体樹脂86.4重
量%、メルトインデックスが2.5g/10分、密度が0.945g/
cm3のホモポリエチレン樹脂10重量%、ファーネスカー
ボンブラック3重量%、帯電防止剤(花王製 商品名エ
レクトロストリッパ−TS−2)0.2重量%、フェノール
系酸化防止剤0.1重量%、燐系酸化防止剤0.1重量%及び
ステアリン酸カルシウム0.2重量%からなり、厚さ50μ
mのL-LDPE系樹脂フィルムとした。
【0034】以上のような積層フィルムを用い、L-LDPE
系樹脂フィルム同志を重ねて3辺の側端部をヒートシー
ルし、三方ヒートシール平袋を作成した。そして、、25
℃、55%RHの部屋で、厚さ500μmのポリプロピレン樹
脂シートをコの字状にケイ線加工して形成した保護部材
に、含水率が55%RHの50枚のレントゲンフィルム集合体
を、上下に挟紙を配置した状態で収納し、さらに、この
レントゲンフィルムの集合体を上記三方ヒートシール平
袋の開口から平袋内に挿入するとともに、亜硫酸ガス10
ppm/L、ホルムアルデヒド10ppm/Lを含浸させた紙を保護
部材と三方ヒートシール平袋の間に挿入し、その後、三
方ヒートシール平袋の開口部をヒートシールにより完全
密封した。
【0035】そして、この包装体を、15℃の低温倉庫に
1ヵ月間保管した。1ヵ月後の包装体内の状態は、温度
15.5℃、湿度53%RH、亜硫酸ガス及びホルムアルデヒド
の濃度は0%であった。また、袋内面、保護部材表面に
結露がなく、レントゲンフィルムにカブリの発生がなか
った。
【0036】また、この包装体は、未晒クラフト紙を用
いているので安価であり、L-LDPE樹脂フィルムは、防水
性ではあるが水蒸気と有害ガスを透過させ、かつ、物理
強度(引裂き強度等)を大きくし、柔軟性、耐ピンホー
ル性及び密封性を優れたものとしている。
【0037】比較例1 実施例1の積層フィルムから、坪量50g/m2の調湿紙と厚
さ15μmのLDPE樹脂エクストルージョンラミネート接着
剤層とを除去した積層フィルムを用いた他は、実施例1
と同一の三方ヒートシール平袋、保護部材及びレントゲ
ンフィルムを用いた。
【0038】この包装体は、15℃の低温倉庫に1ヵ月間
保管後の包装体内の状態が、温度15℃、湿度57%RH、亜
硫酸ガスの濃度7ppm/L、ホルムアルデヒドの濃度8ppm/L
であった。また、袋内面、保護部材表面ともに結露があ
り、レントゲンフィルムはガスカブリの発生が多く実用
化不可であった。
【0039】比較例2 三方ヒートシール平袋として比較例1と同一のもの、保
護部材として坪量800g/m2の晒クラフト板紙(従来、用
いられているもの)を用いた他は、実施例1と同一とし
た。
【0040】この包装体は、15℃の低温倉庫に1ヵ月間
保管後の袋内の状態が、温度15℃、湿度65%RH、亜硫酸
ガスの濃度5ppm/L、ホルムアルデヒドの濃度7ppm/Lであ
った。また、袋内面、保護部材表面ともに結露があり、
レントゲンフィルムにはガスカブリの発生が非常に多く
実用化不可であった。
【0041】
【発明の効果】本発明は、包装体内の湿度を好適な範囲
に調製することができ、かつ包装体内に有害物質ガスが
充満するのを防止できるので、収納した写真感光材料の
品質を長期間維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による写真感光材料用包装体の一実施の
遮光袋の部分断面図。
【図2】本発明による他の写真感光材料用包装体の一実
施例の遮光袋の部分断面図。
【図3】本発明による写真感光材料用包装体の遮光テレ
ンプ布の部分断面図。
【図4】本発明による写真感光材料用包装体の紙巻芯の
斜視図。
【符号の説明】
1…フレキシブルシート 2…金属蒸着層 3…金属蒸着フレキシブルシート 4…吸湿・放湿性を有する有孔シート 5…L-LDPE樹脂フィルム 6、7…接着剤層 11…接着剤層 12…吸湿・放湿性を有する目止め層 21…吸湿・放湿性を有する内層 22…外層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料を密封包装した包装体を構
    成する包装材料の少なくとも一部が、吸湿・放湿性とガ
    ス吸着性を有していることを特徴とする写真感光材料用
    包装体
  2. 【請求項2】 写真感光材料を密封包装した包装体を構
    成する包装材料の少なくとも一部が、有孔シートに吸湿
    ・放湿性組成物とゼオライトとを含ませたものであるこ
    とを特徴とする写真感光材料用包装体
  3. 【請求項3】 写真感光材料を密封包装した包装体を構
    成する包装材料の少なくとも一部が、熱可塑性樹脂フィ
    ルムに吸湿・放湿性組成物とゼオライトとを含ませたも
    のであることを特徴とする写真感光材料用包装体
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