JPH03131566A - ムライト質焼結体及びその製造方法 - Google Patents

ムライト質焼結体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH03131566A
JPH03131566A JP1267658A JP26765889A JPH03131566A JP H03131566 A JPH03131566 A JP H03131566A JP 1267658 A JP1267658 A JP 1267658A JP 26765889 A JP26765889 A JP 26765889A JP H03131566 A JPH03131566 A JP H03131566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mullite
mgo
tic
weight
particle size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1267658A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nishiyama
敦 西山
Hiroshi Sasaki
博 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP1267658A priority Critical patent/JPH03131566A/ja
Publication of JPH03131566A publication Critical patent/JPH03131566A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はムライト質焼結体及びその製造方法に係り、特
に高温強度等の特性に優れ、しかも安価に提供されるム
ライト質焼結体及びその製造方法に関する。
[従来の技術] ムライトはAl1203とSio2からなり、化学組成
は理論的には3AI−203−2S io2であり、そ
の特性としては、耐熱性に優れ、特にクリープ特性が良
好である。また、熱衝す特性は良好であるが電気的特注
はあまり良くない。
ムライトセラミックスはオールドセラミックスに属し、
その研究の歴史は永く、原料としては、アルミナ源とし
てカオリン、バイヤーアルミナ、シリカ源として珪石が
主に用いられている。最近では、天然ムライトを改質す
ることにより、合成ムライト並の物性を出すことができ
るようになったが、この研究の主体はムライト組成中の
SiO2相の析出及びガラス化の防止であり、原料の調
製や焼結条件などを検討したものである。
一方、ファインセラミックス技術を用いた高純度ムライ
トという理論組成の素材もあり、これは金属アルコキシ
ドから理論組成となるように共沈法で製造したものであ
る。
しかして、これらの原料を目的に合わせて混合し、焼結
したものがムライト系セラミックス材料といわれ、ムラ
イト系セラミックスはアルミナセラミックスと同様、高
温強度が比較的大きく、天然原料を用いたものは安価な
素材であることから、炉材、サヤ、セッター材、耐熱材
、構造材等、主に耐火材料として用いられてぎた。
[発明が解決しようとする課題] 従来のムライトセラミックスのうち、天然ムライトを改
質したしのでは、長期間の使用や高温使用時に、もとも
と入っているA、1.203Sio2ボンデイングが分
解し、SiO2がムライト粒界にガラス相として析出す
る。このため、強度が著しく低下し、連続的な使用や繰
り返しの使用に難があった。
アルコシキト法による高純度ムライトは、上記欠点を解
決するために開発されたものであるが、高純度ムライト
は高温強度、耐久性等に大きな改善効果を有するものの
、価格が高いために従来より用いられている耐熱材料等
の工業材料の分野で使用するにはコスト的に不利であっ
た。
本発明は上記従来の問題点を解決し、高温強度等の特性
に優れ、かつ安価に提供されるムライト買セラミックス
焼結体及びその製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)のムライト質焼結体は、TiC(炭化チタ
ン)、MgO(酸化マグネシウム)及びムライトよりな
り、TiC%MgO含有量がムライトに対して各々5〜
40重量%、1〜10重量%であって、ムライト粒径が
10〜100μmであることを特徴とする 請求項(2)のムライト質焼結体の製造方法は、精製粘
土鉱物、バイヤーアルミナ、水酸化アルミニウム及び珪
石よりなる群から選ばれる少なくとも2種を主原料とし
て、AJ2203/5i02の組成比がムライト生成範
囲となるように調合し、該調合原料を90%以上が粒径
5μm以下となるように湿式粉砕した後、粒径50um
以下のTiCを前記調合原料に対して5〜40重量%、
粒径1μm以下のMgOを前記調合原料に対して1〜1
0重量%添加混合し、次いで、得られた混合物を乾燥、
解砕し、その後、有機質バインダーを用いて成形し、成
形体を1600℃以上の温度で1時間以上焼成すること
を特徴とする。
即ち、本発明は、原料として従来より用いられている安
価な原料を用い、物性改良の手段として、特定のセラミ
ックス粒子を第2相としてムライト結晶内又は粒界面に
分散させることにより高強度化を図り、更に、MgOの
添加により遊離したガラス状シリカを固溶体として固定
し、高純度合成ムライト並の特性を有する材料を提供す
るものである。
以下に本発明の詳細な説明する。
請求項(1)のムライト質焼結体は、ムライトに対して
5〜40重量%のTiCと1〜10重量%のMgOを含
有するものである。TiCの含有量がムライトに対して
5重量%未満では本発明による強度の改善効果が得られ
ず、40瓜二%を超えるとTiCの量が多くなり過ぎて
、ムライト質焼結体としての特性が損なわれる。従りて
、本発明においては、TiC含有量はムライトに対して
5〜40重量%とする。特に、TfC含有量がムライト
に対して10〜30重量%であると、とりわけ高強度な
ムライト質焼結体を得ることができる。
一方、MgOの含有量がムライトに対して1重量%未満
では後述のムライト生成時に遊離するガラス相を十分に
固定することかできず、強度改善効果が十分ではなく、
10重量%を超えるとMgO相が大きくなり好ましくな
い。従って、木発明においては、MgO含有量はムライ
トに対して1〜10重量%とする。特に、MgO含有量
がムライトに対して2〜5重景重量あると、とりわけ高
強度なムライト質焼結体を得ることができる。
請求項(1)のムライト質焼結体中のムライト結晶は、
粒径が100μmの範囲のものである。
ムライト結晶の粒径が100μmよりも大きいと得られ
るムライト質焼結体の曲げ強度が低下し、また10μm
よりも小さいとTiC粒子やMgO粒子をムライト結晶
内又は粒界面に取り込み難くなる。従りて、ムライト結
晶の粒径は10〜100μm1好ましくは10〜50μ
mとする。
一方、ムライト結晶又は粒界面に取り込まれてムライト
買焼結体内に含有されているTiC粒子の粒径が微細過
ぎると表面活性が生じ、TiC自身の表面酸化が起きる
。また、ムライトと均一に混合することが難しい。逆に
TiC粒子の粒径が大き過ぎるとムライト結晶粒界にの
みTiCが存在するようになり、粒界クラック発生の原
因となる。従って、本発明において、TiC粒子の粒径
は50μm以下、特に10μm以下、とりわけ3〜10
μmであることが好ましい。
また、MgO粒子の粒径は、大きいと5102との反応
性に劣ることから、1μm以下、好ましくは0.5μm
以下とする。
なお、ムライト質焼結体中のムライトはそ(7) 組成
カ理論組成I) A It 203/ S i O2=
3/2(モル比) 即ち71.8728.2(重量%)
であることが好ましい。ムライト組成のAl2O2が理
論組成よりも多過ぎるとAJ!203中にムライト結晶
が分散した形となり十分な強度が得られない。逆に、ム
ライト組成のSiO2が理論組成よりも多過ぎると、ム
ライト中に遊離シリカ相がガラス相となって生成し、十
分な高温強度が得られない。従って、ムライト質焼結体
中のムライトは、理論組成AfL20s/5iO2−3
/2(モル比)にできるだけ近い組成であることが好ま
しい。
以上のように、可能な限りシリカガラス相が析出しない
ようにしても、若干の析出があり、このため十分に強度
を上げることはできない。ここにMgOを添加した場合
、ムライト生成時に遊離する若干のシリカガラスが、こ
のMgOと反応して固定されるため、ムライト粒界にガ
ラス相として析出しなくなり、高強度なものとなる。M
gOの添加量を1〜10重量%、より好ましくは2〜5
重量%とすると、遊離ガラス相は、コージライトとして
固定されているものと思われ、X線回折では含有量が少
ないため確認できないが、非常に高強度なものとなった
。なお、前述の如く、MgOの添加量が多すぎるとMg
O相が大きくなり好ましくない。また、少なすぎると遊
離ガラス相を十分固定できなくなり効果がない。
このような請求項(1)のムライト質焼結体は請求項(
2)の方法により容易かつ効率的に低コストにて製造す
ることができる。
以下に請求項(2)のムライト質焼結体の製造方法につ
いて説明する。
請求項(2)の方法においては、まず、原料として精製
粘土鉱物、バイヤーアルミナ、水酸化アルミニウム又は
珪石(シリカ)を用い、A 11203 / S i 
O2組成比がムライト生成範囲、好* L/ < ハA
 fl 203 / S i O2= 3 / 2(モ
ル比)となるように調合する。この場合、特に原料とし
ては精製カオリンとバイヤーアルミナ又は水酸化アルミ
ニウム、或いは、バイヤーアルミナ又は水酸化アルミニ
ウムと珪石を用いるのが好ましい。これらの原料はその
所要量をボールミル、又はアトライター等によりアルコ
ール等を用いて90%以上が粒径5μm以下となるよう
に湿式粉砕する1次に、得られた粉砕物に粒径50μm
以下、好ましくは10μm以下、特に3〜10μmのT
iCを該粉砕物に対して5〜40重量%、好ましくは1
0〜30重二%添重量、更に1μm以下のMgOを1〜
10重二%重量ましくは2〜5重量%添加しボールミル
等で混合する。
得られた混合物は乾燥、解砕した後、ポリビニルアルコ
ール(PVA)等の有m質バインダーを用いて成形する
。成形は300 k g f / c rr1以上での
加圧成形後、1000 k g f / c rn’以
上での静水圧プレス成形による2段成形で行なうのが好
ましい。
得られた成形体はホットプレス又は常圧焼結により焼成
し、ムライト質焼結体を得る。この場合、昇温速度は5
0〜b 好ましく、焼成温度は1600℃以上、好ましくは16
00〜1650℃とし、焼成時間は1時間以上、好まし
くは1〜3時間とするのが好ましい。なお、ホットプレ
スを採用する場合、圧力は300〜600 k g/a
m’程度とするのが好ましい。
[作用] 一般に、精製カオリン、バイヤーアルミナ、水酸化アル
ミニウム又は珪石等の原料を用いて、これをボールミル
等で微粉砕して混合しても、原子レベルで理論組成に混
合することは不可能であり、焼結により拡散させるため
には長時間を必要とする。
これに対して、ムライト組成中に第2相としてTiC粒
子を5〜40重量%、MgO粒子を1〜10重量%添加
すると、ボールミル等による粉砕混合でも、通常の成形
、焼成により高温強度に優れたムライト質焼結体が得ら
れる。
本発明において、TiC添加による高温強度改善の機構
の詳細は明らかではないが、ムライト結晶内又は粒界面
に取り込まれたTiC粒子がムライト中の5i02のガ
ラス相への移動をブロックしているため、更には、Ti
C粒子がムライト結晶粒内や結晶粒界へ分散し、ムライ
ト結晶の成長を抑制しているためと考えられる。また、
MgO添加については、遊離シリカ(ガラス相)がMg
Oと反応してコージライトなどの結晶となり、固定され
るため、ガラス相の析出がなくなり、高温強度の大きな
ものとなっているためと考えられる。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
実施例1,2、比較例1 精製したカオリナイトに組成がAJ2203 /5iO
2=3/2(モル比)となるようにアルミナを添加し、
ボールミル(ZrO2ボール)によりアルコールを用い
て48時時間式粉砕した。なお、この場合、メディア攪
拌型粉砕m(アトライター)を用いると1〜2時間で処
理することが可能である。原料を90%以上が粒径5μ
m以下となるように粉砕した後、これにTiC粉末(日
本新金属社製:平均粒径3μm)及びMgO粉末(三菱
鉱業セメント畑製:平均粒径0.5μm)を第1表に示
す量添加しく比較例1は添加せず)、更にボールミルで
5時間混合した。これを乾燥、解砕した後、有機質バイ
ンダー(PVA)を5重量%添加して十分に混練した。
混練物をプレス成形により50mmφX5mmに500
 k g / c rn’で成形した後、ラバープレス
により1500kg/crn”で更に加圧して成形体を
得た。この成形体を焼結してムライト質焼結体を得た。
なお、焼結はホットプレスを用い、昇温速度は150℃
/ h rとし、300 k g / c m”にてt
 soo℃で1時間行なった。
得られたムライト質焼結体の計時性を第1表に示す。
第1表 第1表より所定量のTiC及びMgOを添加したムライ
ト質焼結体により、常温から1300℃といった高温ま
で安定して著しく高い強度が得られることが明らかであ
る。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明のムライト貿焼結体は、安価
な原料を用いて低コストに提供されるものであり、しか
も、高温強度、耐久性等の特性に著しく優れる。従フて
、本発明のムライト質焼結体は、工業用耐火材料等とし
て、長期にわたり極めて有効に使用することができる。
しかして、このような本発明のムライト質焼結体は、本
発明の方法により容易かつ効率的に低コストにて製造す
ることが可能とされる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)TiC、MgO及びムライトよりなり、TiC含
    有量がムライトに対して5〜40重量%、MgO含有量
    がムライトに対して1〜10重量%であって、ムライト
    粒径が10〜100μmであることを特徴とするムライ
    ト質焼結体。
  2. (2)精製粘土鉱物、バイヤーアルミナ、水酸化アルミ
    ニウム及び珪石よりなる群から選ばれる少なくとも2種
    を主原料として、Al_2O_3/SiO_2の組成比
    がムライト生成範囲となるように調合し、該調合原料を
    90%以上が粒径5μm以下となるように湿式粉砕した
    後、粒径50μm以下のTiCを前記調合原料に対して
    5〜40重量%、粒径1μm以下のMgOを前記調合原
    料に対して1〜10重量%添加混合し、次いで、得られ
    た混合物を乾燥、解砕し、その後、有機質バインダーを
    用いて成形し、成形体を1600℃以上の温度で1時間
    以上焼成することを特徴とするムライト質焼結体の製造
    方法。
JP1267658A 1989-10-13 1989-10-13 ムライト質焼結体及びその製造方法 Pending JPH03131566A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1267658A JPH03131566A (ja) 1989-10-13 1989-10-13 ムライト質焼結体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1267658A JPH03131566A (ja) 1989-10-13 1989-10-13 ムライト質焼結体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03131566A true JPH03131566A (ja) 1991-06-05

Family

ID=17447738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1267658A Pending JPH03131566A (ja) 1989-10-13 1989-10-13 ムライト質焼結体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03131566A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114853487A (zh) * 2022-05-06 2022-08-05 苏州诺瑞达新材料科技有限公司 一种基于碳化钛与碳化钨复合体的莫来石浇注料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114853487A (zh) * 2022-05-06 2022-08-05 苏州诺瑞达新材料科技有限公司 一种基于碳化钛与碳化钨复合体的莫来石浇注料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0656516A (ja) 熔化質素地、その製造方法、それを用いた衛生陶器、及び熔化質素地用の釉薬
JPH0388765A (ja) 寸法調節セラミック
JPH03131566A (ja) ムライト質焼結体及びその製造方法
JP3034808B2 (ja) 耐熱衝撃性セラミックスおよびその製造方法
JPH0383851A (ja) ムライト系焼結体及びその製造方法
JPH03131565A (ja) ムライト質焼結体及びその製造方法
JPH0365554A (ja) ムライト系焼結体及びその製造方法
JPH03131564A (ja) ムライト質焼結体及びその製造方法
JP2586153B2 (ja) アルミナ・シリカ系焼結体及びその製造方法
JP2586151B2 (ja) アルミナ・シリカ系焼結体及びその製造方法
US3979214A (en) Sintered alumina body
JPH0383852A (ja) ムライト系焼結体及びその製造方法
JPH0365555A (ja) ムライト系焼結体及びその製造方法
JPH03131567A (ja) ムライト質焼結体及びその製造方法
JPH0446058A (ja) アルミナ・シリカ系焼結体及びその製造方法
JPH03146464A (ja) ムライト質焼結体及びその製造方法
JPH03146462A (ja) ムライト質焼結体及びその製造方法
JPH0323255A (ja) ムライト系焼結体及びその製造方法
JPS6360106A (ja) スピネル粉体およびその製造方法
JPH03146463A (ja) ムライト質焼結体及びその製造方法
JPH03187971A (ja) アルミナ・シリカ系焼結体及びその製造方法
JPH03153569A (ja) アルミナ・シリカ系焼結体及びその製造方法
JPH0383853A (ja) ムライト系焼結体及びその製造方法
JPH0365553A (ja) ムライト系焼結体及びその製造方法
JPH03187973A (ja) アルミナ・シリカ系焼結体及びその製造方法