JPH0313136A

JPH0313136A - 交差偏波干渉補償方式

Info

Publication number: JPH0313136A
Application number: JP14990989A
Authority: JP
Inventors: Kazuji Watanabe; 和二渡辺; Hideaki Matsue; 英明松江; Koji Higuchi; 浩司樋口
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1989-06-12
Filing date: 1989-06-12
Publication date: 1991-01-22
Anticipated expiration: 2012-12-24
Also published as: JP2694257B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は互いに直交する偏波を用いて別々の信号を同一
周波数帯で伝送する無線通信方式に利用する。特に、偏
波間の干渉により生じる信号成分を受信側で除去する交
差偏波干渉補償方式に関する。

本発明は、交差偏波干渉補償方式において、それぞれの
偏波の信号に識別符号を挿入し、正しい識別符号を受信
できないときにはその信号からの干渉成分の抽出を停止
することにより、正しく受信できない偏波側から他方の
偏波側の受信信号への悪影響を防止するものである。

〔従来の技術〕

第４図は従来例交差偏波干渉方式のブロック構成図であ
る。

無線通信の分野では、限られた電波を有効に利用するた
め、互いに直交する偏波、特に水平偏波と垂直偏波とで
別々の信号を伝送することが従来から行われている。

送信側では、二系統の入力データをそれぞれ別々の偏波
で送信する。

入力端子１に人力されたデータについては、垂直側変調
器７により変調し、垂直側送信機９、合成器１１および
送信アンテナ１２を経由して垂直偏波で送信する。入力
端子２に入力されたデータについても同様に、水平側変
調器８、水平側送信機１０、合成器１１および送信アン
テナ１２を経由して水平偏波で送信する。

受信側では、それぞれの偏波の信号を受信、復調すると
ともに、それぞれの受信信号について、別の偏波の信号
から混入した干渉成分を除去する。

受信アンテナ１３に到来した垂直偏波信号および水平偏
波信号は、分離回路１４を経由してそれぞれ垂直側受信
機１５、水平側受信機１６に入力される。

垂直側受信機１５、水平側受信機１６の出力はそれぞれ
垂直側復調器１７、水平側復調器１８により復調される
。

垂直側復調器１７の出力は、加算器２３を介して出力端
子２５に出力されるとともに、水平側交差偏波干渉補償
回路２２に供給される。水平側復調器１８の出力は、加
算器２４を介して出力端子２６に出力されるとともに、
垂直側交差偏波干渉補償回路２１に供給される。

垂直側交差偏波干渉補償回路２１は、水平側復調器１８
の出力信号を垂直側復調器１７の出力に含まれる干渉成
分と逆位相かつ等振幅となるように制御し、これを加算
器２３で垂直側復調・器１７の出力に加算する。これに
より、水平偏波から垂直偏波に混入した干渉成分が垂直
側復調器１７の出力から除去される。垂直偏波から水平
偏波に混入した干渉成分についても同様に、水平側交差
偏波干渉補償回路２２および加算器２４により除去され
る。

第５図は交差偏波干渉が生じる原理を示す。

例えば送信側では垂直偏波信号を送信していない場合で
も、受信側では水平偏波信号が垂直偏波信号に混入する
。垂直偏波信号も同様に、水平偏波信号に混入する。こ
の混入量が大きくなると回線品質が劣化するため、従来
から交差偏波干渉補償回路が用いられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

水平偏波と垂直偏波との双方で信号が伝送されている場
合には、交差偏波干渉補償回路は正常に動作する。また
、保守その他により一方の交差偏波信号の送信を断にし
たときには、他方の偏波の信号については正常に受信で
きる。

しかし、断となった側の偏波では、他方の偏波信号から
の混入があるため、受信レベルが低下しているものの受
信信号が存在してしまう。特に交差偏波干渉の多い通信
系では、断となった側の偏波による受信信号のレベルが
上昇し、あたかもその偏波の信号を正常に受信したよう
な状態となる場合がある。このとき、この受信信号は、
受信機、復調器を経由して交差偏波干渉補償回路に人力
される。この交差偏波干渉補償回路は、正しく受信した
信号に対して、同じ信号により干渉成分を除去しようと
する。このため、正常に動作している偏波側の系まで悪
影響をおよぼす欠点があった。

例えば、水平偏波側では信号の送受信が行われ、垂直偏
波側が断となっているとする。このとき、水平側復調器
の出力には正しい信号が得られるが、垂直側復調器の出
力にも水平偏波側の信号が現れる。このとき水平側交差
偏波干渉補償回路は、水平側復調器の出力から、垂直側
復調器の出力と相関のある信号を消去しようとする。実
際には水平側復調器の出力と垂直側復調器の出力とは同
一の信号であり、正しい出力が消されてしまうことがあ
った。

本発明は、以上の課題を解決し、一方の偏波信号が途絶
えた場合でも他方の偏波信号を正常に受信できる交差偏
波干渉補償方式を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の交差偏波干渉補償方式は、識別符号を用いて偏
波を識別し、誤った識別符号が受信されたときに（ま交
差偏波干渉補償回路の動作を停止させることを特徴とす
る特すなわち、送信装置は二つの偏波に対して別々に割り当
てた識別符号をその送信信号に挿入する手段を含み、受
信装置は、二つの受信信号のそれぞれについて、その受
信信号に含まれる識別符号を正しく検出できないときに
、その受信信号の他方の偏波の受信信号に対する交差偏
波干渉補償回路の動作を停止させる手段を含むことを特
徴とする。

〔作　用〕

識別符号により偏波を識別することにより、本来受信す
べき偏波の信号が途絶えて他の偏波から混入した信号だ
けを受信した場合でも、その信号が誤りであることを検
出でき、その信号による誤った干渉補償を防止できる。

〔実施例〕

第１図は本発明第−実施例文差偏波干渉補償方式のブロ
ック構成図である。

この無線通信装置は、互いに直交する二つの偏波でそれ
ぞれ異なる信号を送受信する送信装置および受信装置を
備える。送信装置は、垂直側変調器７、水平側変調器８
、垂直側送信機９、水平側送信機１０、合成器１１およ
び送信アンテナ１２を備える。受信装置は、受信アンテ
ナ１３、分離回路１４、垂直側受信機１５、水平側受信
機１６、垂直側復調器１７、水平側復調器１８、垂直側
交差偏波干渉補償回路２１、水平側交差偏波干渉補償回
路２２、加算器２３．２４および出力端子２５．２６を
備える。

ここで本実施例の特徴とするところは、送信装置に、二
つの偏波に対して別々に割り当てた識別符号をその送信
信号に挿入する手段として識別符号メモリ３．４および
識別符号挿入回路５．６を備え、受信装置に、二つの受
信信号のそれぞれについて、その受信信号に含まれる識
別符号を正しく検出できないときにその受信信号の他方
の偏波のと受信信号に対する交差偏波干渉補償回路の動
作を停止させる垂直側識別符号検出回路１９および水平
側識別符号検出回路２０を備えたことにある。

識別符号メモリ３．４はそれぞれ異なる識別符号を記憶
する。識別符号挿入回路５．６は、この識別符号をフレ
ーム毎に人力データに挿入する。

垂直側識別符号検出回路１９、水平側識別符号検出回路
２０は受信信号に含まれる識別符号を検出し、それが本
来の識別符号と異なる場合には、それぞれ水平側交差偏
波干渉補償回路２２、垂直側交差偏波干渉補償回路２１
にリセット信号を出力する。垂直側交差偏波干渉補償回
路２１、水平側交差偏波干渉補償回路２２は、それぞれ
、リセット信号が人力されるとその動作を停止し、初期
状態に戻る。

ここで、送信装置が水手偏波のみを送信する場合を例に
説明する。

このとき、水平側受信機１Ｇおよび水平側復調器１８は
正常に動作する。しかし、垂直側受信機１５には水平偏
波から漏れ込んだ信号、すわなち交差偏波干渉成分だけ
が入力される。このとき垂直側復調器１７は、あたかも
垂直偏波信号としてそのままｔｉ調してしまう。この復
調出力が水平側交差偏波干渉補償回路２２に人力される
。

このとき、水平側交差偏波干渉補償回路２２が垂直側復
調器１７の出力に基づいて水平側復調器１８の出力から
干渉成分を除去しようとすると、これらは本来同一の信
号であるた於、正しい水平偏波側の復調出力が悪影響を
受ける。

これを防止するため、垂直側識別符号検出回路１９は、
垂直側復調器１７により復調された信号から識別符号を
抽出し、それが正しいか否かを判断する。この識別符号
が垂直偏波のものでない場合には、水平側交差偏波干渉
補償回路２２にリセット信号を出力し、その動作を停止
させ、初期状態に設定する。

このようにして、水手偏波信号について正常な通信状態
を確保できる。

送信装置が垂直偏波のみを送信する場合も同様にして、
垂直偏波信号について正常な通信状態を確保できる。

第２図は送信装置から受信装置に送られる信号フォーマ
ットの一例を示す。

送信装置は、各偏波について、人力データのフレーム毎
に識別符号を付加する。それぞれのフレームにはさらに
、伝送区間における信号誤りの影響を除く誤り制御のた
めのチエツクビットが付加される。ここでは、識別符号
の構成として、二つの偏波を識別できればよいことから
、１ビツトを用いた例を示した。しかし、どのような構
成の識別符号を用いてもよい。

第３図は本発明第二実施例交差偏波干渉補償方式のブロ
ック構成図である。

この実施例は、ベースバンド帯で交差偏波干渉を補償す
るのではなく、中間周波数帯で補償することが第一実施
例と異なる。

すなわち、垂直側交差偏波干渉補償回路２１は水平側受
信機１６の出力から干渉成分を抽出し、これを加算器２
３により垂直側受信機１５の出力に逆位相かつ等振幅で
加算し、この加算後の信号を垂直側復調器１７で復調す
る。垂直側識別符号検出回路１９は、垂直側復調器１７
の出力から識別符号を抽出し、その識別符号が垂直偏波
のものでない場合には、水平側交差偏波干渉補償回路２
２をリセットする。水平側の回路も同様に動作する。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の交差偏波干渉補償方式は
、識別符号により信号を識別することにより、正常な場
合と異なる識別符号を検出した場合に、その識別符号を
含む信号を入力とする交差偏波干渉補償回路の動作を停
止させて初期状態に戻す。これにより、片側波送信とな
った場合でも、受信側に悪影響を与えることなく、正常
な通信を維持できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明第二実施例交差偏波干渉補償方式のブロ
ック構成図。第２図は信号フォーマットの一例を示す図。第３図は本発明第二実施例交差偏波干渉補償方式のブロ
ック構成図。第４図は従来例交差偏波干渉方式のブロック構成図。第５図は交差偏波干渉が生じる原理を示す図。１．２・・・入力端子、３．４・・・識別符号メモリ、
５．６・・・識別符号挿入回路、７・・・垂直側変調器
、８・・・水平側変調器、９・・・垂直側送信機、ｌＯ
・・・水平側送信機、１１・・・合成器、１２・・・送
信アンテナ、１３・・・受信アンテナ、１４・・・分離
回路、１５・・・垂直側受信機、１６・・・水平側受信
機、１７・・・垂直側復調器、１８・・・水平側復調器
、１９・・・垂直側識別符号検出回路、２０・・・水平
側識別符号検出回路、２１・・・垂直側交差偏波干渉補
償回路、２２・・・水平側交差偏波干渉補償回路、２３
．２４・・・加算器、２５．２６・・・出力端子。

Claims

【特許請求の範囲】１、互いに直交する二つの偏波でそれぞれ異なる信号を
送受信する送信装置および受信装置を備え、前記受信装
置は、二つの偏波の受信信号のそれぞれについてその受
信信号に含まれる他方の偏波信号からの干渉成分を除去
する交差偏波干渉補償回路を含む交差偏波干渉補償方式において、上記送信装置は上記二つの偏波に対して別々に割り当て
た識別符号をその送信信号に挿入する手段を含み、上記受信装置は、二つの受信信号のそれぞれについて、
その受信信号に含まれる識別符号を正しく検出できない
ときにその受信信号の他方の偏波の受信信号に対する交
差偏波干渉補償回路の動作を停止させる手段を含むことを特徴とする交差偏波干渉補償方式。