JP3362706B2 - 交差偏波干渉除去装置 - Google Patents
交差偏波干渉除去装置Info
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- JP3362706B2 JP3362706B2 JP23053299A JP23053299A JP3362706B2 JP 3362706 B2 JP3362706 B2 JP 3362706B2 JP 23053299 A JP23053299 A JP 23053299A JP 23053299 A JP23053299 A JP 23053299A JP 3362706 B2 JP3362706 B2 JP 3362706B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交差偏波干渉除去装
置に係り、特に自偏波側信号に漏れ込んだ異偏波側信号
の除去操作を行う交差偏波干渉除去装置に関する。
置に係り、特に自偏波側信号に漏れ込んだ異偏波側信号
の除去操作を行う交差偏波干渉除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、同一周波数の互いに直交する
2つの偏波(水平偏波と垂直偏波、あるいは左旋円偏波
と右旋円偏波)を用いて情報の無線伝送を行う、多値直
交振幅変調方式のディジタルマイクロ波通信方式が周波
数有効利用の点から開発されている。この多値直交振幅
変調方式のディジタルマイクロ波通信方式では、降雨な
どによって生じる媒質の異方性に起因して、交差偏波干
渉が生じるので、ディジタルマイクロ波通信装置の復調
部には、異偏波の受信信号を用いて自偏波信号に漏れ込
んだ異偏波信号の除去操作を行う交差偏波干渉除去装置
が一般的に使用されている。
2つの偏波(水平偏波と垂直偏波、あるいは左旋円偏波
と右旋円偏波)を用いて情報の無線伝送を行う、多値直
交振幅変調方式のディジタルマイクロ波通信方式が周波
数有効利用の点から開発されている。この多値直交振幅
変調方式のディジタルマイクロ波通信方式では、降雨な
どによって生じる媒質の異方性に起因して、交差偏波干
渉が生じるので、ディジタルマイクロ波通信装置の復調
部には、異偏波の受信信号を用いて自偏波信号に漏れ込
んだ異偏波信号の除去操作を行う交差偏波干渉除去装置
が一般的に使用されている。
【0003】上記の交差偏波干渉除去装置は受信ローカ
ル同期方式あるいは送信ローカル同期方式にて用いられ
るので、この受信ローカル同期方式について、まず、説
明する。図4は受信ローカル同期方式の一例のブロック
図を示す。同図に示すように、受信ローカル同期方式
は、送信側にはそれぞれ自偏波、異偏波側の変調器41
a、41bと送信器42a、42bが設けられ、受信側
には受信器43a、43bと、交差偏波干渉除去装置4
4a、44bが設けられた構成であり、受信器43aと
43bが同期をとっている。
ル同期方式あるいは送信ローカル同期方式にて用いられ
るので、この受信ローカル同期方式について、まず、説
明する。図4は受信ローカル同期方式の一例のブロック
図を示す。同図に示すように、受信ローカル同期方式
は、送信側にはそれぞれ自偏波、異偏波側の変調器41
a、41bと送信器42a、42bが設けられ、受信側
には受信器43a、43bと、交差偏波干渉除去装置4
4a、44bが設けられた構成であり、受信器43aと
43bが同期をとっている。
【0004】図4において、変調器41aにより第1の
データを変調して得た変調波信号は、送信器42aによ
り送信周波数帯の自偏波の無線信号とされて空間に送信
される。同様に、変調器41bにより第2のデータを変
調して得た変調波信号は、送信器42bにより自偏波と
同一送信周波数帯の異偏波の無線信号とされて空間に送
信される。
データを変調して得た変調波信号は、送信器42aによ
り送信周波数帯の自偏波の無線信号とされて空間に送信
される。同様に、変調器41bにより第2のデータを変
調して得た変調波信号は、送信器42bにより自偏波と
同一送信周波数帯の異偏波の無線信号とされて空間に送
信される。
【0005】この空間伝送路において、自偏波と異偏波
の多重信号は一方が他方に漏れ込み、受信器43a及び
43bによりそれぞれ受信される。受信器43aは自偏
波の信号を選択受信して中間周波数に変換して交差偏波
干渉除去装置44aと44bにそれぞれ入力する。同様
に、受信器43bは異偏波の信号を選択受信して中間周
波数に変換して交差偏波干渉除去装置44bと44aに
それぞれ入力する。
の多重信号は一方が他方に漏れ込み、受信器43a及び
43bによりそれぞれ受信される。受信器43aは自偏
波の信号を選択受信して中間周波数に変換して交差偏波
干渉除去装置44aと44bにそれぞれ入力する。同様
に、受信器43bは異偏波の信号を選択受信して中間周
波数に変換して交差偏波干渉除去装置44bと44aに
それぞれ入力する。
【0006】この受信ローカル同期方式では、変調器4
1a、41b及び送信器42a、42bでは、自偏波と
異偏波の同期をとっておらず、受信器43aと43bに
おいて自偏波と異偏波の同期をとっている。交差偏波干
渉が生じる無線空間では、自偏波と異偏波は同期がとれ
ていないため、この干渉を除去するためには、異偏波側
の受信器43bの出力である中間周波数に変換された受
信信号を自偏波側の交差偏波干渉除去装置44aに入力
し、同じキャリアで周波数変換を行い、無線空間での自
偏波に対する異偏波の位相回転が残ったままの信号を用
いて交差偏波干渉除去を行う構成となる。
1a、41b及び送信器42a、42bでは、自偏波と
異偏波の同期をとっておらず、受信器43aと43bに
おいて自偏波と異偏波の同期をとっている。交差偏波干
渉が生じる無線空間では、自偏波と異偏波は同期がとれ
ていないため、この干渉を除去するためには、異偏波側
の受信器43bの出力である中間周波数に変換された受
信信号を自偏波側の交差偏波干渉除去装置44aに入力
し、同じキャリアで周波数変換を行い、無線空間での自
偏波に対する異偏波の位相回転が残ったままの信号を用
いて交差偏波干渉除去を行う構成となる。
【0007】図5は従来の交差偏波干渉除去装置の一例
のブロック図を示す。従来の交差偏波干渉除去装置44
aと44bは同一構成であり、図5に44で示すよう
に、自偏波復調器51、異偏波復調器52、交差偏波干
渉除去器53及びクロスリセット送出回路55からな
り、クロスリセット信号入力端子56及びクロスリセッ
ト信号出力端子57を有している。
のブロック図を示す。従来の交差偏波干渉除去装置44
aと44bは同一構成であり、図5に44で示すよう
に、自偏波復調器51、異偏波復調器52、交差偏波干
渉除去器53及びクロスリセット送出回路55からな
り、クロスリセット信号入力端子56及びクロスリセッ
ト信号出力端子57を有している。
【0008】図5において、自偏波復調器51は自偏波
受信信号について復調動作を行い、得られたベースバン
ドの自偏波復調信号を交差偏波干渉除去器53に出力す
る。異偏波復調器52は異偏波受信信号を異偏波干渉除
去用信号として受け、この入力信号の復調動作を行い、
得られたベースバンドの異偏波復調信号を交差偏波干渉
除去信号として、自偏波の交差偏波干渉除去器53に出
力する。交差偏波干渉除去器53は異偏波復調器52か
らの交差偏波干渉除去信号を用いて、自偏波復調器51
からの自偏波復調信号に含まれる交差偏波干渉を除去す
る。また、自偏波復調器51は自偏波受信信号の異常を
検出し、クロスリセット送出回路55に警報信号54を
出力する。クロスリセット送出回路55は警報信号54
を受けて、異偏波側の交差偏波干渉除去装置内の交差偏
波干渉除去器に対してクロスリセット信号を端子57を
介して出力する。
受信信号について復調動作を行い、得られたベースバン
ドの自偏波復調信号を交差偏波干渉除去器53に出力す
る。異偏波復調器52は異偏波受信信号を異偏波干渉除
去用信号として受け、この入力信号の復調動作を行い、
得られたベースバンドの異偏波復調信号を交差偏波干渉
除去信号として、自偏波の交差偏波干渉除去器53に出
力する。交差偏波干渉除去器53は異偏波復調器52か
らの交差偏波干渉除去信号を用いて、自偏波復調器51
からの自偏波復調信号に含まれる交差偏波干渉を除去す
る。また、自偏波復調器51は自偏波受信信号の異常を
検出し、クロスリセット送出回路55に警報信号54を
出力する。クロスリセット送出回路55は警報信号54
を受けて、異偏波側の交差偏波干渉除去装置内の交差偏
波干渉除去器に対してクロスリセット信号を端子57を
介して出力する。
【0009】ここで、交差偏波干渉除去装置の異常動作
モードとしては、一般的に次の2つが考えられる。1つ
目は、異偏波側送信信号がシステムの保守等により断と
なった時、異偏波干渉除去用受信信号として入力される
信号が異偏波側送信信号に漏れ込んだ自偏波側送信信号
だけとなり、その結果、正常な干渉除去が行われず自偏
波に障害を与えてしまう場合である。
モードとしては、一般的に次の2つが考えられる。1つ
目は、異偏波側送信信号がシステムの保守等により断と
なった時、異偏波干渉除去用受信信号として入力される
信号が異偏波側送信信号に漏れ込んだ自偏波側送信信号
だけとなり、その結果、正常な干渉除去が行われず自偏
波に障害を与えてしまう場合である。
【0010】2つ目は、異偏波干渉除去用受信信号を接
続しているケーブルの破損、或いはケーブルが外れるこ
とにより、交差偏波干渉除去器に正しい交差偏波干渉除
去信号が与えられず自偏波に障害を与えてしまう場合で
ある。
続しているケーブルの破損、或いはケーブルが外れるこ
とにより、交差偏波干渉除去器に正しい交差偏波干渉除
去信号が与えられず自偏波に障害を与えてしまう場合で
ある。
【0011】この対策として、1つ目の異常動作は自偏
波側の交差偏波干渉除去装置では検出不可能であるた
め、異偏波側装置にてIDコードの不一致を検出し、ま
た、2つ目の場合では異偏波側受信信号の異常を検出し
た場合、異偏波側から自偏波側の交差偏波干渉除去装置
に対して、上記のクロスリセット信号を送出する手法が
一般的に用いられている。
波側の交差偏波干渉除去装置では検出不可能であるた
め、異偏波側装置にてIDコードの不一致を検出し、ま
た、2つ目の場合では異偏波側受信信号の異常を検出し
た場合、異偏波側から自偏波側の交差偏波干渉除去装置
に対して、上記のクロスリセット信号を送出する手法が
一般的に用いられている。
【0012】次に、送信ローカル同期方式について説明
する。図6は送信ローカル同期方式の一例のブロック図
を示す。同図に示すように、送信ローカル同期方式は、
送信側にはそれぞれ自偏波、異偏波側の変調器61a、
61bと送信器62a、62bが設けられ、受信側には
受信器63a、63bと、復調器64a、64bと交差
偏波干渉除去装置65a、65bとが設けられた構成で
あり、変調器61aと61bが同期をとっており、また
送信器62aと62bとが同期をとっている。
する。図6は送信ローカル同期方式の一例のブロック図
を示す。同図に示すように、送信ローカル同期方式は、
送信側にはそれぞれ自偏波、異偏波側の変調器61a、
61bと送信器62a、62bが設けられ、受信側には
受信器63a、63bと、復調器64a、64bと交差
偏波干渉除去装置65a、65bとが設けられた構成で
あり、変調器61aと61bが同期をとっており、また
送信器62aと62bとが同期をとっている。
【0013】図6において、変調器61a、61bによ
り異なるデータを変調して得た第1、第2の変調波信号
は、送信器62a、62bにより送信周波数帯の自偏
波、異偏波の無線信号とされて空間に送信される。この
空間伝送路において、自偏波と異偏波の多重信号は一方
が他方に漏れ込み、受信器63a及び63bによりそれ
ぞれ受信される。受信器63aは自偏波の信号を選択受
信して中間周波数に変換し、復調器64aを通して交差
偏波干渉除去装置65aと65bにそれぞれ入力する。
同様に、受信器43bは異偏波の信号を選択受信して中
間周波数に変換し、復調器64bを通して交差偏波干渉
除去装置65bと65aにそれぞれ入力する。
り異なるデータを変調して得た第1、第2の変調波信号
は、送信器62a、62bにより送信周波数帯の自偏
波、異偏波の無線信号とされて空間に送信される。この
空間伝送路において、自偏波と異偏波の多重信号は一方
が他方に漏れ込み、受信器63a及び63bによりそれ
ぞれ受信される。受信器63aは自偏波の信号を選択受
信して中間周波数に変換し、復調器64aを通して交差
偏波干渉除去装置65aと65bにそれぞれ入力する。
同様に、受信器43bは異偏波の信号を選択受信して中
間周波数に変換し、復調器64bを通して交差偏波干渉
除去装置65bと65aにそれぞれ入力する。
【0014】図7はこの送信ローカル同期方式で用いら
れる従来の交差偏波干渉除去装置の他の例のブロック図
を示す。交差偏波干渉除去装置65aと65bはそれぞ
れ同一構成で、図7に65で示すように、交差偏波干渉
除去器67と、警報発動回路68と、クロスリセット送
出回路69とから構成されており、クロスリセット信号
入力端子71とクロスリセット信号出力端子72とを有
している。
れる従来の交差偏波干渉除去装置の他の例のブロック図
を示す。交差偏波干渉除去装置65aと65bはそれぞ
れ同一構成で、図7に65で示すように、交差偏波干渉
除去器67と、警報発動回路68と、クロスリセット送
出回路69とから構成されており、クロスリセット信号
入力端子71とクロスリセット信号出力端子72とを有
している。
【0015】図7において、交差偏波干渉除去器67は
異偏波復調器からの異偏波復調信号を用いて、自偏波復
調器からの自偏波復調信号に含まれる交差偏波干渉を除
去する。また、警報発動回路68は、自偏波復調信号の
異常を検出し、クロスリセット送出回路69に警報信号
70を出力する。クロスリセット送出回路69は警報信
号70を受けて、異偏波側の交差偏波干渉除去装置内の
交差偏波干渉除去器に対してクロスリセット信号を端子
72を介して出力する。
異偏波復調器からの異偏波復調信号を用いて、自偏波復
調器からの自偏波復調信号に含まれる交差偏波干渉を除
去する。また、警報発動回路68は、自偏波復調信号の
異常を検出し、クロスリセット送出回路69に警報信号
70を出力する。クロスリセット送出回路69は警報信
号70を受けて、異偏波側の交差偏波干渉除去装置内の
交差偏波干渉除去器に対してクロスリセット信号を端子
72を介して出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図5及び図
7に示した従来の交差偏波干渉除去装置では、クロスリ
セット信号を異偏波装置間で受け渡しする必要があるた
め、クロスリセット信号送出回路55、69や、クロス
リセット信号用のコネクタ(入力端子56、71、出力
端子57、72)や、クロスリセット信号の受け渡しの
ケーブル配線等が必要となり、回路構成が複雑となり、
またケーブル配線のために装置構成が複雑化する。
7に示した従来の交差偏波干渉除去装置では、クロスリ
セット信号を異偏波装置間で受け渡しする必要があるた
め、クロスリセット信号送出回路55、69や、クロス
リセット信号用のコネクタ(入力端子56、71、出力
端子57、72)や、クロスリセット信号の受け渡しの
ケーブル配線等が必要となり、回路構成が複雑となり、
またケーブル配線のために装置構成が複雑化する。
【0017】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
装置構成が簡易な交差偏波干渉除去装置を提供すること
を目的とする。
装置構成が簡易な交差偏波干渉除去装置を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は同一周波数の互いに直交する2つの偏波を
用いて無線伝送を行う、多値直交振幅変調方式のディジ
タルマイクロ波通信装置の復調部に設けられた交差偏波
干渉除去装置において、2つの偏波のうち一方を自偏
波、他方を異偏波としたとき、自偏波の受信器により受
信された自偏波受信信号を復調する自偏波復調器と、自
偏波の受信器と同期をとられている異偏波の受信器によ
り受信された異偏波受信信号を復調する異偏波復調器
と、自偏波復調器の出力自偏波復調信号に含まれる交差
偏波干渉を、異偏波復調器の出力異偏波復調信号を用い
て除去する交差偏波干渉除去器と、異偏波復調信号の異
常を検出したとき、又は自偏波復調信号と異偏波復調信
号の各IDコードが一致したときに交差偏波干渉除去器
をリセットするリセット手段とを有する構成としたもの
である。
め、本発明は同一周波数の互いに直交する2つの偏波を
用いて無線伝送を行う、多値直交振幅変調方式のディジ
タルマイクロ波通信装置の復調部に設けられた交差偏波
干渉除去装置において、2つの偏波のうち一方を自偏
波、他方を異偏波としたとき、自偏波の受信器により受
信された自偏波受信信号を復調する自偏波復調器と、自
偏波の受信器と同期をとられている異偏波の受信器によ
り受信された異偏波受信信号を復調する異偏波復調器
と、自偏波復調器の出力自偏波復調信号に含まれる交差
偏波干渉を、異偏波復調器の出力異偏波復調信号を用い
て除去する交差偏波干渉除去器と、異偏波復調信号の異
常を検出したとき、又は自偏波復調信号と異偏波復調信
号の各IDコードが一致したときに交差偏波干渉除去器
をリセットするリセット手段とを有する構成としたもの
である。
【0019】交差偏波干渉除去装置の異常動作モードと
しては、前述したように、異偏波側送信信号が断となっ
た時に正常な交差偏波干渉除去が行われずに自偏波に障
害を与えてしまう場合と、異偏波干渉除去用受信信号を
接続しているケーブルの破損あるいはケーブルの外れに
より交差偏波干渉除去が正常に行われずに自偏波に障害
を与えてしまう場合とがある。この対策として、1つ目
の異常動作は従来では自偏波側の交差偏波干渉除去装置
では検出不可能であったため、異偏波側の交差偏波干渉
除去装置でIDコード検出部を設けてIDコードを検出
する。
しては、前述したように、異偏波側送信信号が断となっ
た時に正常な交差偏波干渉除去が行われずに自偏波に障
害を与えてしまう場合と、異偏波干渉除去用受信信号を
接続しているケーブルの破損あるいはケーブルの外れに
より交差偏波干渉除去が正常に行われずに自偏波に障害
を与えてしまう場合とがある。この対策として、1つ目
の異常動作は従来では自偏波側の交差偏波干渉除去装置
では検出不可能であったため、異偏波側の交差偏波干渉
除去装置でIDコード検出部を設けてIDコードを検出
する。
【0020】これに対し、本発明では、同時刻における
互いに直交する2つの偏波の送信信号(自偏波送信信号
と異偏波送信信号)のIDコードは元々受信側で区別し
て再生できるように異なる値に設定されているから、自
偏波側の交差偏波干渉除去装置に異偏波復調信号のID
コード検出部を設け、リセット手段により、自偏波装置
側において自偏波復調信号と異偏波干渉除去用受信信号
である異偏波復調信号の各IDコードが一致したときに
は、自偏波送信信号が異偏波送信信号に漏れ込んで異偏
波復調信号中に存在しており、その結果、自偏波側信号
に漏れ込んでいる異偏波側信号の除去動作が正しくでき
ないと判断して、自偏波側の交差偏波干渉除去器をリセ
ットする。
互いに直交する2つの偏波の送信信号(自偏波送信信号
と異偏波送信信号)のIDコードは元々受信側で区別し
て再生できるように異なる値に設定されているから、自
偏波側の交差偏波干渉除去装置に異偏波復調信号のID
コード検出部を設け、リセット手段により、自偏波装置
側において自偏波復調信号と異偏波干渉除去用受信信号
である異偏波復調信号の各IDコードが一致したときに
は、自偏波送信信号が異偏波送信信号に漏れ込んで異偏
波復調信号中に存在しており、その結果、自偏波側信号
に漏れ込んでいる異偏波側信号の除去動作が正しくでき
ないと判断して、自偏波側の交差偏波干渉除去器をリセ
ットする。
【0021】また、2つ目の異常動作の対策としては従
来、異偏波側から自偏波側の交差偏波干渉除去装置に対
してクロスリセット信号を送出するようにしていたが、
本発明では、異偏波側装置における異偏波側受信信号の
異常は、自偏波側装置における異偏波干渉除去用受信信
号の異常を検出することで代用可能であることに着目
し、リセット手段により、異偏波干渉除去用受信信号で
ある異偏波復調信号の異常を検出した時に自偏波側の交
差偏波干渉除去器をリセットする。これにより、クロス
リセット信号を不要にできる。
来、異偏波側から自偏波側の交差偏波干渉除去装置に対
してクロスリセット信号を送出するようにしていたが、
本発明では、異偏波側装置における異偏波側受信信号の
異常は、自偏波側装置における異偏波干渉除去用受信信
号の異常を検出することで代用可能であることに着目
し、リセット手段により、異偏波干渉除去用受信信号で
ある異偏波復調信号の異常を検出した時に自偏波側の交
差偏波干渉除去器をリセットする。これにより、クロス
リセット信号を不要にできる。
【0022】また、本発明は上記の目的を達成するた
め、同一周波数の互いに直交する2つの偏波のうち一方
を自偏波、他方を異偏波としたとき、送信側の変調器と
送信器のそれぞれが自偏波側と異偏波側の間で同期をと
られて送信された、2つの偏波からなる多値直交振幅変
調方式のディジタルマイクロ波を受信する受信装置の復
調部に設けられた交差偏波干渉除去装置において、自偏
波復調信号に含まれる交差偏波干渉を、異偏波復調信号
を用いて除去する交差偏波干渉除去器と、異偏波復調信
号の異常を検出したとき、又は自偏波復調信号と異偏波
復調信号の各IDコードが一致したときに交差偏波干渉
除去器をリセットするリセット手段とを有する構成とし
たものである。
め、同一周波数の互いに直交する2つの偏波のうち一方
を自偏波、他方を異偏波としたとき、送信側の変調器と
送信器のそれぞれが自偏波側と異偏波側の間で同期をと
られて送信された、2つの偏波からなる多値直交振幅変
調方式のディジタルマイクロ波を受信する受信装置の復
調部に設けられた交差偏波干渉除去装置において、自偏
波復調信号に含まれる交差偏波干渉を、異偏波復調信号
を用いて除去する交差偏波干渉除去器と、異偏波復調信
号の異常を検出したとき、又は自偏波復調信号と異偏波
復調信号の各IDコードが一致したときに交差偏波干渉
除去器をリセットするリセット手段とを有する構成とし
たものである。
【0023】本発明では、上記の発明と同様に、リセッ
ト手段により、異偏波干渉除去用受信信号である異偏波
復調信号の異常を検出した時に自偏波側の交差偏波干渉
除去器をリセットする。これにより、クロスリセット信
号を不要にできる。
ト手段により、異偏波干渉除去用受信信号である異偏波
復調信号の異常を検出した時に自偏波側の交差偏波干渉
除去器をリセットする。これにより、クロスリセット信
号を不要にできる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は本発明になる交差偏波
干渉除去装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。
この実施の形態の交差偏波干渉除去装置101は、受信
ローカル同期方式で用いられる交差偏波干渉除去装置で
あり、自偏波復調器1と、異偏波復調器2と、キャリア
発生器3と、交差偏波干渉除去器4と、準同期回路5
と、IDコード判定回路6と、ORゲート7とから構成
される。
いて図面と共に説明する。図1は本発明になる交差偏波
干渉除去装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。
この実施の形態の交差偏波干渉除去装置101は、受信
ローカル同期方式で用いられる交差偏波干渉除去装置で
あり、自偏波復調器1と、異偏波復調器2と、キャリア
発生器3と、交差偏波干渉除去器4と、準同期回路5
と、IDコード判定回路6と、ORゲート7とから構成
される。
【0025】自偏波復調器1は、キャリア発生器3から
のキャリア信号を用いて自偏波受信信号の復調動作を行
い、得られたベースバンドの自偏波復調信号を交差偏波
干渉除去器4へ出力する。異偏波復調器2は、異偏波受
信信号が異偏波干渉除去用受信信号として入力され、自
偏波側と同じキャリア発生器3からのキャリア信号を用
いて異偏波受信信号の復調動作を行い、得られたベース
バンドの異偏波復調信号を交差偏波干渉除去信号として
交差偏波干渉除去器4へ出力すると共に、準同期回路5
に出力する。また、異偏波復調器2は、異偏波干渉除去
用受信信号の異常を検出して警報信号を発生し、ORゲ
ート7に出力する。
のキャリア信号を用いて自偏波受信信号の復調動作を行
い、得られたベースバンドの自偏波復調信号を交差偏波
干渉除去器4へ出力する。異偏波復調器2は、異偏波受
信信号が異偏波干渉除去用受信信号として入力され、自
偏波側と同じキャリア発生器3からのキャリア信号を用
いて異偏波受信信号の復調動作を行い、得られたベース
バンドの異偏波復調信号を交差偏波干渉除去信号として
交差偏波干渉除去器4へ出力すると共に、準同期回路5
に出力する。また、異偏波復調器2は、異偏波干渉除去
用受信信号の異常を検出して警報信号を発生し、ORゲ
ート7に出力する。
【0026】交差偏波干渉除去器4は、異偏波復調器2
からの交差偏波干渉除去信号を用いて、自偏波復調器1
からの自偏波復調信号に含まれる交差偏波干渉を除去す
る。準同期回路5は、異偏波復調信号の位相回転を除去
し、IDコード判定回路6に供給する。IDコード判定
回路6は、後述する図2の構成により、異偏波復調信号
から異偏波IDコードを検出し、自偏波IDコードと比
較し、両者が一致していればIDコード一致信号を生成
してORゲート7へ出力する。ORゲート7は、前記警
報信号又はIDコード一致信号が入力されると、交差偏
波干渉除去器4にリセット信号を出力し、交差偏波干渉
除去器4の動作を停止させる。
からの交差偏波干渉除去信号を用いて、自偏波復調器1
からの自偏波復調信号に含まれる交差偏波干渉を除去す
る。準同期回路5は、異偏波復調信号の位相回転を除去
し、IDコード判定回路6に供給する。IDコード判定
回路6は、後述する図2の構成により、異偏波復調信号
から異偏波IDコードを検出し、自偏波IDコードと比
較し、両者が一致していればIDコード一致信号を生成
してORゲート7へ出力する。ORゲート7は、前記警
報信号又はIDコード一致信号が入力されると、交差偏
波干渉除去器4にリセット信号を出力し、交差偏波干渉
除去器4の動作を停止させる。
【0027】図2はIDコード判定回路6の一実施の形
態の回路系統図を示す。同図に示すように、IDコード
判定回路6はパラレル/シリアル変換回路10と、D型
フリップフロップ11と、フレーム同期回路12と、カ
ウンタ13と、2入力AND回路14とより構成されて
いる。
態の回路系統図を示す。同図に示すように、IDコード
判定回路6はパラレル/シリアル変換回路10と、D型
フリップフロップ11と、フレーム同期回路12と、カ
ウンタ13と、2入力AND回路14とより構成されて
いる。
【0028】このIDコード判定回路6は、準同期回路
5により位相回転が除去された異偏波復調信号を、パラ
レル/シリアル変換回路10によりシリアル信号に変換
した後、フリップフロップ11のデータ入力端子とフレ
ーム同期回路12にそれぞれ供給する。フレーム同期回
路12は、シリアルに入力される異偏波復調信号からフ
レーム信号を検出し、そのフレーム信号をカウンタ13
へ出力する。
5により位相回転が除去された異偏波復調信号を、パラ
レル/シリアル変換回路10によりシリアル信号に変換
した後、フリップフロップ11のデータ入力端子とフレ
ーム同期回路12にそれぞれ供給する。フレーム同期回
路12は、シリアルに入力される異偏波復調信号からフ
レーム信号を検出し、そのフレーム信号をカウンタ13
へ出力する。
【0029】カウンタ13は、フレーム信号によりフレ
ームの開始でロードされ、IDコードが格納されている
タイミングでIDコード検出信号をフリップフロップ1
1のクロック端子に出力する。フリップフロップ11
は、IDコード検出信号入力時点におけるシリアル入力
異偏波復調信号をラッチし、これにより異偏波復調信号
のIDコード(異偏波IDコード)をANDゲート14
へ出力する。ANDゲート14は上記の異偏波IDコー
ドと自偏波IDコードとを入力信号として受け、それら
の論理積をとることによりIDコード一致信号を生成し
て出力する。
ームの開始でロードされ、IDコードが格納されている
タイミングでIDコード検出信号をフリップフロップ1
1のクロック端子に出力する。フリップフロップ11
は、IDコード検出信号入力時点におけるシリアル入力
異偏波復調信号をラッチし、これにより異偏波復調信号
のIDコード(異偏波IDコード)をANDゲート14
へ出力する。ANDゲート14は上記の異偏波IDコー
ドと自偏波IDコードとを入力信号として受け、それら
の論理積をとることによりIDコード一致信号を生成し
て出力する。
【0030】このように、この実施の形態によれば、自
偏波側装置において異偏波復調器の出力異偏波復調信号
の位相回転を除去する準同期回路5と、異偏波干渉除去
用受信信号のIDコードを検出する回路を設け、自偏波
受信信号のIDコードと比較し、一致していれば自偏波
送信信号が異偏波送信信号に漏れ込んで異偏波復調信号
中に存在しており、その結果、自偏波側信号に漏れ込ん
でいる異偏波側信号の除去動作が正しくできないと判断
して自偏波装置の交差偏波干渉除去器4をリセットす
る。
偏波側装置において異偏波復調器の出力異偏波復調信号
の位相回転を除去する準同期回路5と、異偏波干渉除去
用受信信号のIDコードを検出する回路を設け、自偏波
受信信号のIDコードと比較し、一致していれば自偏波
送信信号が異偏波送信信号に漏れ込んで異偏波復調信号
中に存在しており、その結果、自偏波側信号に漏れ込ん
でいる異偏波側信号の除去動作が正しくできないと判断
して自偏波装置の交差偏波干渉除去器4をリセットす
る。
【0031】また、この実施の形態では、異偏波干渉除
去用受信信号の異常、すなわち入力レベルの低下等を検
出したときも、自偏波側装置の交差偏波干渉除去器4を
リセットする制御を行うようにしているため、従来、異
偏波側装置から送出していたクロスリセット信号が不要
となり、クロスリセット信号のために設けていた送出回
路、コネクタ及び水平、垂直の両偏波装置間のケーブル
配線等が不要となり、回路構成及び装置構成の簡易化を
図ることができる。
去用受信信号の異常、すなわち入力レベルの低下等を検
出したときも、自偏波側装置の交差偏波干渉除去器4を
リセットする制御を行うようにしているため、従来、異
偏波側装置から送出していたクロスリセット信号が不要
となり、クロスリセット信号のために設けていた送出回
路、コネクタ及び水平、垂直の両偏波装置間のケーブル
配線等が不要となり、回路構成及び装置構成の簡易化を
図ることができる。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図3は本発明になる交差偏波干渉除去装置の
第2の実施の形態のブロック図を示す。同図に示すよう
に、この実施の形態の交差偏波干渉除去装置201は、
送信ローカル同期方式で用いられる交差偏波干渉除去装
置であり、交差偏波干渉除去器21と、警報発動器22
と、IDコード判定回路23と、ORゲート24とから
構成される。
説明する。図3は本発明になる交差偏波干渉除去装置の
第2の実施の形態のブロック図を示す。同図に示すよう
に、この実施の形態の交差偏波干渉除去装置201は、
送信ローカル同期方式で用いられる交差偏波干渉除去装
置であり、交差偏波干渉除去器21と、警報発動器22
と、IDコード判定回路23と、ORゲート24とから
構成される。
【0033】交差偏波干渉除去器21は、異偏波復調信
号が交差偏波干渉除去信号として入力され、自偏波復調
信号に含まれる交差偏波干渉を除去する。警報発動器2
2は、異偏波復調信号の異常、すなわち入力レベルの低
下等を検出したときに警報信号を発生してORゲート2
4へ出力する。IDコード判定回路23は、前述した図
2と同様の構成により、異偏波復調信号から異偏波ID
コードを検出し、自偏波IDコードと比較し、両者が一
致していればIDコード一致信号を生成してORゲート
24へ出力する。ORゲート24は、前記警報信号又は
IDコード一致信号が入力されると、交差偏波干渉除去
器21にリセット信号を出力し、交差偏波干渉除去器2
1の動作を停止させる。
号が交差偏波干渉除去信号として入力され、自偏波復調
信号に含まれる交差偏波干渉を除去する。警報発動器2
2は、異偏波復調信号の異常、すなわち入力レベルの低
下等を検出したときに警報信号を発生してORゲート2
4へ出力する。IDコード判定回路23は、前述した図
2と同様の構成により、異偏波復調信号から異偏波ID
コードを検出し、自偏波IDコードと比較し、両者が一
致していればIDコード一致信号を生成してORゲート
24へ出力する。ORゲート24は、前記警報信号又は
IDコード一致信号が入力されると、交差偏波干渉除去
器21にリセット信号を出力し、交差偏波干渉除去器2
1の動作を停止させる。
【0034】この実施の形態も第1の実施の形態と同様
に、異偏波IDコードと自偏波IDコードとが一致して
いれば自偏波装置の交差偏波干渉除去器21をリセット
し、また、異偏波干渉除去用受信信号の異常、すなわち
入力レベルの低下等を検出したときも、自偏波側装置の
交差偏波干渉除去器21をリセットする制御を行うよう
にしているため、従来、異偏波側装置から送出していた
クロスリセット信号が不要となり、クロスリセット信号
のために設けていた送出回路、コネクタ及び水平、垂直
の両偏波装置間のケーブル配線等が不要となり、回路構
成及び装置構成の簡易化を図ることができる。
に、異偏波IDコードと自偏波IDコードとが一致して
いれば自偏波装置の交差偏波干渉除去器21をリセット
し、また、異偏波干渉除去用受信信号の異常、すなわち
入力レベルの低下等を検出したときも、自偏波側装置の
交差偏波干渉除去器21をリセットする制御を行うよう
にしているため、従来、異偏波側装置から送出していた
クロスリセット信号が不要となり、クロスリセット信号
のために設けていた送出回路、コネクタ及び水平、垂直
の両偏波装置間のケーブル配線等が不要となり、回路構
成及び装置構成の簡易化を図ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リセット手段により、異偏波干渉除去用受信信号である
異偏波復調信号の異常を検出した時に自偏波側の交差偏
波干渉除去器をリセットすることにより、クロスリセッ
ト信号を不要にしたため、クロスリセット信号のために
設けていた送出回路、コネクタ及び水平、垂直の両偏波
装置間のケーブル配線等が不要となり、回路構成及び装
置構成の簡易化を図ることができる。
リセット手段により、異偏波干渉除去用受信信号である
異偏波復調信号の異常を検出した時に自偏波側の交差偏
波干渉除去器をリセットすることにより、クロスリセッ
ト信号を不要にしたため、クロスリセット信号のために
設けていた送出回路、コネクタ及び水平、垂直の両偏波
装置間のケーブル配線等が不要となり、回路構成及び装
置構成の簡易化を図ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図2】図1中のIDコード判定回路の一実施の形態の
回路系統図である。
回路系統図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
る。
【図4】受信ローカル同期方式の一例のブロック図であ
る。
る。
【図5】従来の一例のブロック図である。
【図6】送信ローカル同期方式の一例のブロック図であ
る。
る。
【図7】従来の他の例のブロック図である。
1 自偏波復調器
2 異偏波復調器
3 キャリア発生器
4、21 交差偏波干渉除去器
5 準同期回路
6、23 IDコード判定回路
7、24 ORゲート
10 パラレル/シリアル変換器
11 D型フリップフロップ
12 フレーム同期回路
13 カウンタ
14 ANDゲート
22 警報発動器
101、201 交差偏波干渉除去装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04B 1/00
H04B 3/00
H04B 7/00
H04J 11/00
H04L 27/00
Claims (6)
- 【請求項1】 同一周波数の互いに直交する2つの偏波
を用いて無線伝送を行う、多値直交振幅変調方式のディ
ジタルマイクロ波通信装置の復調部に設けられた交差偏
波干渉除去装置において、 前記2つの偏波のうち一方を自偏波、他方を異偏波とし
たとき、自偏波の受信器により受信された自偏波受信信
号を復調する自偏波復調器と、 前記自偏波の受信器と同期をとられている異偏波の受信
器により受信された異偏波受信信号を復調する異偏波復
調器と、 前記自偏波復調器の出力自偏波復調信号に含まれる交差
偏波干渉を、前記異偏波復調器の出力異偏波復調信号を
用いて除去する交差偏波干渉除去器と、 前記異偏波復調信号の異常を検出したとき、又は前記自
偏波復調信号と前記異偏波復調信号の各IDコードが一
致したときに前記交差偏波干渉除去器をリセットするリ
セット手段とを有することを特徴とする交差偏波干渉除
去装置。 - 【請求項2】 前記自偏波復調器と前記異偏波復調器
は、それぞれキャリア発生器から出力された同一のキャ
リアを用いて復調することを特徴とする請求項1記載の
交差偏波干渉除去装置。 - 【請求項3】 前記リセット手段は、前記異偏波復調信
号の異常を検出して警報信号を出力する検出手段と、前
記異偏波復調信号の位相回転を除去する準同期回路と、
前記準同期回路から出力された異偏波復調信号から異偏
波IDコードを検出し、この異偏波IDコードと自偏波
IDコードを比較し、両者が一致しているときに一致検
出信号を出力するIDコード判定回路と、前記検出手段
から出力された警報信号と前記IDコード判定回路から
出力された一致検出信号の論理演算をしてリセット信号
を出力し、前記交差偏波干渉除去器をリセットするゲー
ト回路とよりなることを特徴とする請求項1記載の交差
偏波干渉除去装置。 - 【請求項4】 前記IDコード判定回路は、前記準同期
回路から出力された異偏波復調信号のフレーム信号を検
出するフレーム同期回路と、前記フレーム信号によりロ
ードされ、前記異偏波復調信号のIDコードが格納され
ているタイミングでIDコード検出信号を出力するカウ
ンタと、前記準同期回路から出力された異偏波復調信号
を前記カウンタの出力IDコード検出信号でラッチする
ラッチ回路と、前記ラッチ回路の出力IDコードと前記
自偏波IDコードの一致を検出して前記一致検出信号を
出力する一致検出回路とよりなることを特徴とする請求
項3記載の交差偏波干渉除去装置。 - 【請求項5】 同一周波数の互いに直交する2つの偏波
のうち一方を自偏波、他方を異偏波としたとき、送信側
の変調器と送信器のそれぞれが自偏波側と異偏波側の間
で同期をとられて送信された、前記2つの偏波からなる
多値直交振幅変調方式のディジタルマイクロ波を受信す
る受信装置の復調部に設けられた交差偏波干渉除去装置
において、 自偏波復調信号に含まれる交差偏波干渉を、異偏波復調
信号を用いて除去する交差偏波干渉除去器と、 前記異偏波復調信号の異常を検出したとき、又は前記自
偏波復調信号と前記異偏波復調信号の各IDコードが一
致したときに前記交差偏波干渉除去器をリセットするリ
セット手段とを有することを特徴とする交差偏波干渉除
去装置。 - 【請求項6】 前記リセット手段は、前記異偏波復調信
号の異常を検出して警報信号を出力する警報発動器と、
前記異偏波復調信号から異偏波IDコードを検出し、こ
の異偏波IDコードと自偏波IDコードを比較し、両者
が一致しているときに一致検出信号を出力するIDコー
ド判定回路と、前記警報発動器から出力された警報信号
と前記IDコード判定回路から出力された一致検出信号
の論理演算をしてリセット信号を出力し、前記交差偏波
干渉除去器をリセットするゲート回路とよりなることを
特徴とする請求項5記載の交差偏波干渉除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23053299A JP3362706B2 (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | 交差偏波干渉除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23053299A JP3362706B2 (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | 交差偏波干渉除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001053658A JP2001053658A (ja) | 2001-02-23 |
JP3362706B2 true JP3362706B2 (ja) | 2003-01-07 |
Family
ID=16909231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23053299A Expired - Fee Related JP3362706B2 (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | 交差偏波干渉除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3362706B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2415180B1 (en) * | 2009-03-30 | 2016-11-30 | Telefonaktiebolaget LM Ericsson (publ) | Communication between modems in xpic configuration for wireless applications |
-
1999
- 1999-08-17 JP JP23053299A patent/JP3362706B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001053658A (ja) | 2001-02-23 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |