JPH10290265A - 無線受信機 - Google Patents

無線受信機

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JPH10290265A
JPH10290265A JP9095925A JP9592597A JPH10290265A JP H10290265 A JPH10290265 A JP H10290265A JP 9095925 A JP9095925 A JP 9095925A JP 9592597 A JP9592597 A JP 9592597A JP H10290265 A JPH10290265 A JP H10290265A
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JP
Japan
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signal
pattern
circuit
output
detection
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JP9095925A
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Hidehiro Takahashi
英博 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ノイズ等の影響を受けにくいUW検
出および任意の許容誤り精度を設定することができる無
線受信機を提供することを目的とする。 【解決手段】受信回路(2)出力の中間周波数信号をパ
ターン検出回路(5)に出力し、当該パターン検出回路
(5)において、受信信号の変調方式と同じ変調方式で
変調したUWパターンと受信信号との相関をとることに
よりUWパターンを検出することを特徴とする無線受信
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線受信機に関
し、特に、受信信号に含まれる同期語(ユニークワー
ド)の検出によりフレーム同期を確立する無線受信機に
関する。
【0002】
【従来の技術】TDMA(時分割多元接続:Time
Division MultipleAccess)方
式の無線通信システムでは、1フレームを3〜4の複数
タイムスロットに分割し、1タイムスロットに1つの端
末の信号をのせることにより、最大4台の端末の信号を
同一周波数で伝送できる。受信側では送信側のタイムス
ロットに同期してフレーム周期の受信を行うことによ
り、通信相手の端末の信号だけを受信できる。ディジタ
ル通信システムでは基地局或いは基地局を収容する網が
このフレームやタイムスロットなどのTDMAタイミン
グを規定し、移動局はこのタイミングに同期して動作す
る。
【0003】しかし、パワーオンの直後や無線サービス
エリア圏外から圏内に移動してきた直後の移動局では、
受信クロックが基地局の送信クロックに同期しておら
ず、またTDMAタイミングも分かっていない。
【0004】このため、まずは通信周波数を連続に非同
期受信して基地局からの信号を待つ。基地局からの信号
には固定パターンを繰り返す同期語(以下、「UW」:
unique wordという)が含まれており、移動
局はこれを非同期で受信して基地局の送信クロックを再
生し、自分の受信クロックをこれに同期させる(この動
作は「受信クロックの引き込み」と呼ばれる)。
【0005】さらに、基地局からの信号には同期ビット
が含まれており、移動局は基地局に同期させたクロック
でこのビットを受信する。そうして予め規定されている
フレーム構成と受信した同期ビットの位置から、移動局
は基地局のTDMAタイミングを把握する(これは「同
期確立」と呼ばれる)。それ以後はこの基地局が送信す
るタイムスロットのみの同期受信に移行する。同期受信
時は受信クロックの微調整と同期ビット受信によるTD
MAタイミング維持(これは「同期維持」と呼ばれる)
が行われる。
【0006】送信クロックを再生するための上記した非
同期受信で、ノイズ等の影響によりUWを誤認識して受
信してしまうと、移動局は誤ったTDMAタイミングに
よる同期受信へと移行してしまう。そこで、受信データ
をビット単位にまで復調し、前記UWに対してもデータ
部分と同様に水平、垂直パリティチェック方式やCRC
方式等の誤り制御を行っている。
【0007】この誤り制御によって、正常に受信できた
と判断された受信フレームは、UWを検出し送信クロッ
クを再生するためのUW検出回路に出力される。このU
W検出回路は、当該受信フレームを1フレームを周期と
するカウンタによって1ビットごとに比較器に送出し、
当該比較器の他方に入力されるUWのパターンとビット
単位で比較し、UWのパターンと同一のパターンを検出
したときにパルスを発生する。
【0008】さらに、ノイズ等によりUWに誤りが生じ
た場合の対策として、1ビットまたは2ビットの許容誤
りビット数を定め、UWパターンの誤りがこの許容誤り
ビット数の範囲内であれば誤りがなかったものとして前
記パルスを発生する。
【0009】このパルスが一定の周期で発生したときに
このパルスの周期を送信クロックの周期として自分の受
信クロックを同期させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
UW検出方法では、受信データをビット単位にまで復調
し、CRC方式等による誤り制御を行った後、UWのビ
ットパターンと比較するため、CRC演算等により当該
受信データに誤りありと判断された場合には、当該受信
データは情報として使用されないためUW検出性能が低
下する。
【0011】また、上記のように許容誤りビット数を定
めてUW検出を行う方法では、UWのパターンに誤りが
生じた場合と、データ部分に存在するUWパターンに類
似するパターンとの区別が困難であるため誤ったクロッ
クを再生する場合がある。例えば、許容誤りビット数を
1ビットとしてUW検出を行うとすれば、データ部分に
UWパターンと1ビットの相違があるパターンは、UW
パターンとして検出されてしまう。これを防止するため
に許容誤りビット数を0ビットとすれば、今度はノイズ
等の影響を受けた場合にUWパターンの検出ができなく
なる。即ち、許容誤りビット数として1ビット程度しか
選択できないのでは、設計自由度が低く、適格なUW検
出を行うことが困難である。
【0012】また、復調方式として同期検波方式を採用
すれば、受信波と基準位相波との相関をとり符号を判断
するため、受信信号にノイズが混入した場合でも基準位
相波との位相関係が変動しなければビット誤りを生ずる
ことはない。しかし、移動通信では、フェージングによ
り位相が激しく変動するため、同期検波方式を採用する
には複雑なハードウェア構成が要求される。
【0013】そこで、本発明は、ノイズ等の影響を受け
にくいUW検出を実現し、任意の許容誤り精度を設定す
ることが可能な無線受信機を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、同期語を含む受信信号から該同
期語を検出することによりフレーム同期を確立する無線
受信機において、前記受信信号を検波する検波手段と、
前記検波手段の出力を復調する復調手段と、前記検波手
段の出力と上記同期語に対応して予め設定された同期語
信号との相関をとることにより上記同期語を検出する同
期語検出手段と、上記同期語検出手段の検出出力に基づ
き前記復調手段の出力のフレーム同期を確立するフレー
ム同期確立手段とを具備することを特徴とする。
【0015】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記検波手段は、直交検波器であ
り、前記同期語検出手段は、前記直交検波器の出力と前
記同期語信号との相関を検出する複素相関器であり、前
記復調回路は遅延検波復調回路であることを特徴とす
る。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記検波手段は、位相検波器であ
り、前記同期語検出手段は、前記位相検波器の出力波形
と前記同期語信号の波形との相関を検出する相関検出器
であり、前記復調回路は、前記位相検波器の出力の位相
の差演算により遅延検波を行なう遅延検波復調回路であ
ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る無線受信機の
一実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】まず、π/4シフトQPSK変調方式を採
用する無線受信機の一実施の形態について説明する。
【0019】図1は、本発明に係るπ/4シフトQPS
K変調方式の無線受信機の要部を示すブロック図であ
る。
【0020】図1に示す無線受信機は、電波を受信する
アンテナ1、アンテナ1で受信した基地局からの無線受
信信号を入力して同調選局し、無線受信信号を中間周波
数処理して中間周波数信号に変換する受信回路2、受信
回路2出力の受信中間周波数信号を直交検波し、差動符
号化された信号に変換する検波回路3と、検波回路3出
力の差動符号化された信号を復調検波しシリアルデータ
信号にする復調回路4と、検波回路3出力の差動符号化
された信号からUWのパターンを検出し、検出パルスを
出力するパターン検出回路5と、パターン検出回路5出
力の検出パルスに基づき、復調回路4出力のシリアルデ
ータ信号のフレーム同期をとり、自スロット信号を取り
出するフレーム同期回路6から構成される。
【0021】次に、本発明に係る無線受信機の動作を説
明する。
【0022】本発明に係る無線受信機では、受信電波と
して差動符号化および直交変調によるπ/4シフトQP
SK変調された電波が使用される。π/4シフトQPS
K変調とは、シリアルデータ信号を2値データ時系列と
して捉え、その2値のデータを1シンボルとして、その
シンボルが“00”であればπ/4、“01”であれば
3π/4、“10”であれば−π/4、“11”であれ
ば−3π/4の位相を持った正弦波の和で表現し、さら
に、前後する2つのシンボル間で前記正弦波に対し差動
符号化を行い、この差動符号化された信号を直交変調す
る変調方式である。
【0023】π/4シフトQPSK変調で変調された信
号は、I(t)とQ(t)の2つの波形から構成され、
「I(t)+jQ(t)」で表される複素平面上でシン
ボルに対応した軌跡を描く。
【0024】本発明に係る無線受信機は、前記変調方式
によって変調された電波をアンテナ1から受信し、この
受信信号を受信回路2で中間周波数処理し、中間周波数
信号に変換する。この中間周波数信号は、検波回路3に
出力され、直交検波される。図2に検波回路3として使
用する直交検波回路の一実施の形態を示す。
【0025】直交検波回路は、図2に示すように搬送波
cosωctを生成する発振器100と、搬送波cos
ωctの位相を90°シフトさせ搬送波−sinωct
を生成する+90°位相器101と、これらの搬送波を
直交変調された中間周波数信号(同図中「IF」と示
す)とミキシングするミキサ102と、ミキサ102の
出力から不要な信号を遮断するローパスフィルタ103
から構成される。
【0026】図2に示す直交検波回路は、直交変調され
た中間周波数信号からI(t)とQ(t)の2つの信号
成分を抽出する。
【0027】上記のように抽出されたI(t)とQ
(t)は、復調回路4およびパターン検出回路5に出力
され、それぞれ以下のような処理が行われる。
【0028】復調回路4は、入力されたI(t)とQ
(t)に基づき差動復号化を行い、シリアルデータを生
成する。図3に復調回路4として使用される遅延検波回
路の一実施の形態を示す。
【0029】図3は、差動符号化された信号を検波する
遅延検波回路の構成を示すブロック図である。
【0030】図3に示す遅延検波回路は、入力信号を1
シンボル遅延させる遅延器200と、当該遅延器200
の出力と入力信号を比較し、前後する2つのシンボル間
の変調位相差を取り出す位相比較器201と、その位相
差に基づき符号化を行う符号識別器202と、符号化さ
れた信号をシリアルデータに変換する並・直列変換器2
03から構成される。
【0031】この遅延検波回路は、遅延器200および
位相比較器201が入力信号I(t)とQ(t)に対し
てそれぞれ独立に設けられており、遅延器200に入力
されたI(t)は1シンボル遅延した信号I(t−1)
に変換され、位相比較器201でI(t)とI(t−
1)の位相差が検出される。同様に、遅延器200に入
力されたQ(t)は1シンボル遅延した信号Q(t−
1)に変換され、位相比較器201でQ(t)とQ(t
−1)の位相差が検出され、符号識別器202に出力さ
れる。
【0032】符号識別器202は、前記位相差がπ/4
であるときは“00”を、3π/4であるときは“0
1”を、−π/4であるときは“10”を、−3π/4
であるときは“11”を(Xk,Yk)のシンボルとし
て並・直列変換器203に出力する。並・直列変換器2
03は、当該シンボルをシリアルデータAnに変換す
る。
【0033】パターン検出回路5は、入力されたI
(t)とQ(t)に基づきUWパターンの検出を行う。
図4にパターン検出回路5の一実施の形態を示す。
【0034】図4は、パターン検出回路5に複素相関検
出器を使用した場合の実施形態を示すブロック図であ
る。
【0035】図4に示すパターン検出回路5は、入力信
号とUWパターンを表す波形との相関をとる相関器30
0と、相関器300出力の相関関数RiiとRqqの和
をとる加算器301と、相関器300出力の相関関数R
iiとRqqの差をとる減算器302と、加算器301
と減算器302の出力の積の絶対値をとる絶対値演算器
303から構成される複素相関検出器と、当該複素相関
検出器の出力とUWパターンマッチングの許容誤り精度
を示すしきい値とを比較し、検出パルスを出力する比較
器304から構成される。
【0036】前記複素相関検出器は、複素入力“I
(t)+jQ(t)”とUWパターンを複素波形で表現
した“UWi(t)+ jUWq(t)”との相関をと
り、出力される相関関数V(t)とその複素共役V*
(t)を“E=│V(t)・V*(t)│”に従って相
関エネルギーEに変換する。
【0037】ここで、相関器300に入力するUWパタ
ーンの信号としては、このUWパターンをπ/4シフト
QPSK変調した波形を使用する。例えば、UWパター
ンが“01111110”であれば、このパターンを周
期とする連続パターンをπ/4シフトQPSK変調して
生成した複素波形“UWi(t)+ jUWq(t)”
の実部UWi(t)と虚部UWq(t)を複素入力“I
(t)+jQ(t)”の実部I(t)と虚部Q(t)に
対応させて相関器300に入力する。図5にUWパター
ンが“01111110”であるときのUWi(t)、
UWq(t)およびUWi(t)+ jUWq(t)の
波形を示す。
【0038】図5では、UWi(t)とUWq(t)の
波形は、横軸にシンボルを縦軸にπ/4シフトQPSK
変調値をとり、1シンボルごとにUWを変調したときの
結果を示している。また、UWi(t)+ jUWq
(t)の波形は、横軸に実部を縦軸に虚部をとり、当該
波形の変調値を複素平面上に表示している。
【0039】また、UWパターンが“1111111
1”であるか、または“01111110”であるがこ
のパターンに含まれるビット“1”の連続をUWパター
ンの特徴として識別したい場合には、ビット“1”を連
続させたパターンをπ/4シフトQPSK変調して複素
波形を生成する。図6にビット“1”を連続させたとき
のUWi(t)、UWq(t)およびUWi(t)+
jUWq(t)の波形を示す。
【0040】複素相関検出器の出力Eは、入力複素波形
とUWパターンを表す複素波形との相関度によって0〜
1の値をとり、両波形に全く相関関係がなければ0を、
両波形が一致していれば1を出力する。
【0041】そこで、UWパターンを厳密に検出したい
場合には、比較器304に入力するしきい値を1に設定
する。また、ある程度の許容範囲を認めるのであればし
きい値を0.9程度に設定する。このように、比較器3
04に入力するしきい値は、UWパターンの許容誤り精
度をどのぐらいに設定するかによって決定する。
【0042】比較器304は、複素相関検出器の出力が
しきい値を超えたときに入力信号にUWパターンが含ま
れているものとして検出パルスを出力する。
【0043】パターン検出回路5から出力された検出パ
ルスは、フレーム同期回路6に入力し、フレーム同期回
路6は当該検出パルスに基づき受信クロックの引き込
み、同期確立および同期維持を行う。
【0044】フレーム同期回路6は、上記のようにして
取得したTDMAタイミングにより、復調回路4出力の
シリアルデータから自スロットの情報ビットのみを抽出
し、受信情報を出力する。
【0045】次に、PSK変調方式を採用する無線受信
機の一実施の形態について説明する。
【0046】図7は、本発明に係るPSK変調方式の無
線受信機の要部を示すブロック図である。
【0047】図7に示す無線受信機は、電波を受信する
アンテナ1、アンテナ1で受信した基地局からの無線受
信信号を入力して同調選局し、無線受信信号を中間周波
数処理して中間周波数信号に変換する受信回路2と、受
信回路2出力の中間周波数信号を復調検波しシリアルデ
ータ信号にする復調回路4と、受信回路2出力の中間周
波数信号からUWのパターンを検出し、検出パルスを出
力するパターン検出回路5と、パターン検出回路5出力
の検出パルスに基づき、復調回路4出力のシリアルデー
タ信号のフレーム同期をとり、自スロット信号を取り出
するフレーム同期回路6から構成される。
【0048】次に、本発明に係る無線受信機の動作を説
明する。
【0049】本発明に係る無線受信機では、受信電波と
してPSK変調された信号が使用される。PSK変調と
は、シリアルデータ信号を2値データ時系列(X,Y)
として捉え、このデータ時系列をXおよびYのそれぞれ
のデータに対応した位相差を持つ波形によって表現する
変調方式である。例えば、Xが“0”であれば基準波の
位相を0°、Xが“1”であれば基準波の位相を180
°、Yが“0”であれば基準波の位相を−90°、Yが
“1”であれば基準波の位相を90°シフトさせた波形
をXおよびYの各データに対してそれぞれ独立に生成
し、それらの波形を合成して変調波形を生成する。
【0050】本発明に係る無線受信機は、前記変調方式
によって変調された電波をアンテナ1から受信し、この
受信信号を受信回路2で中間周波数処理し、中間周波数
信号に変換する。この中間周波数信号は、復調回路4お
よびパターン検出回路5に出力され、それぞれ以下のよ
うな処理が行われる。
【0051】復調回路4は、入力されたPSK変調波の
基準波に対する位相差に基づき復号化を行い、シリアル
データを生成する。図8に復調回路4として同期検波回
路を使用したときの一実施の形態を示す。
【0052】図8は、PSK信号を検波する同期検波回
路の構成を示すブロック図である。
【0053】図8に示す同期検波回路は、基準波を生成
する発振器400と、基準波の位相を90°シフトさせ
る+90°位相器401と、PSK変調された中間周波
数信号(同図中「IF」と示す)と基準波または基準波
の位相を90°シフトさせた信号との位相差を検出する
位相比較器402と、その位相差に基づき符号化を行う
符号識別器403と、符号化された信号をシリアルデー
タに変換する並・直列変換器404から構成される。
【0054】この同期検波回路は、PSK変調された入
力中間周波数信号を2つの位相比較器402に入力し、
90°の位相差をもつ基準波と比較することにより、一
方はデータ時系列のXに対応する位相差を、他方はデー
タ時系列Yに対応する位相差をそれぞれ独立に検出し符
号識別器403に出力する。
【0055】符号識別器403は、データ時系列Xに対
応する位相差が0°であれば、“0”を、180°であ
れば“1”を並・直列変換器404に出力し、データ時
系列Yに対応する位相差が−90°であれば“0”を、
90°であれば“1”を並・直列変換器404に出力す
る。並・直列変換器404は、入力された符号をシリア
ルデータAnに変換する。パターン検出回路5は、入力
された中間周波数信号に基づきUWパターンの検出を行
う。図9にパターン検出回路5の一実施の形態を示す。
【0056】図9は、パターン検出回路5に相関検出器
とFFT演算器を使用した場合の実施形態を示すブロッ
ク図である。
【0057】図9に示すパターン検出回路5は、入力信
号とUWパターンを表す波形との相関をとる相関器50
0と、相関器500出力の相関関数Rのフーリエ変換を
行うFFT演算器501と、FFT演算器501の出力
とUWパターンマッチングの許容誤り精度を示すしきい
値とを比較し、検出パルスを出力する比較器502から
構成される。
【0058】パターン検出回路5に入力された中間周波
数信号は、相関器500により、UWパターンをPSK
変調した波形であるUW(t)との相関関数Rに変換さ
れ、FFT演算器501に出力される。FFT演算器5
01は、前記相関関数Rのフーリエ変換を行い相関エネ
ルギーEに変換し比較器502に出力する。比較器50
2は、相関エネルギーEを他方に入力されるしきい値と
比較し、相関エネルギーEがしきい値を超えたときに検
出パルスを出力する。
【0059】ここで、相関器300に入力するUWパタ
ーンの信号波形の生成およびUWパターンの許容誤り精
度の設定は、π/4シフトQPSK変調方式の無線受信
機の実施形態の場合と同じ方法によって行うことができ
る。唯一異なる点としては、UWパターンの信号波形を
生成するときにPSK変調を使用することである。
【0060】パターン検出回路5から出力された検出パ
ルスは、フレーム同期回路6に入力し、フレーム同期回
路6は当該検出パルスに基づき受信クロックの引き込
み、同期確立および同期維持を行う。
【0061】フレーム同期回路6は、上記のようにして
取得したTDMAタイミングにより、復調回路4出力の
シリアルデータから自スロットの情報ビットのみを抽出
し、受信情報を出力する。
【0062】図7に示す本発明にかかる無線受信回路
は、シリアルデータの変調方式にAM変調やFM変調を
採用する場合にも適用可能である。これらの場合には、
パターン検出回路5に設けられた相関器500に入力す
るUWパターンの波形をシリアルデータを変調した変調
方式で変調することにより行う。
【0063】また、上記実施の形態においては、TDM
A方式の無線受信機について説明したが、通信方式が周
波数多重方式である場合はもちろん、同期方式にキャラ
クタ同期またはフラグ同期を採用する場合であっても、
UWパターンの代わりにキャラクタ同期では、同期符号
を、フラグ同期では、フラグパターンをそれぞれパター
ン検出回路5で検出することにより、本発明を実施する
ことができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
UWパターンの検出に対して適切な許容誤り精度を設定
することができる。
【0065】また、ノイズ等の混入によりクロックの再
生に失敗した場合でもUWを検出し、フレーム同期をと
ることが可能となる。
【0066】また、同期検波方式を使用しない場合であ
っても良好なビット誤り特性でUWを検出できるため、
UW検出性能の高いハードウェアを容易に構築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るπ/4シフトQPSK変調方式の
無線受信機の要部を示すブロック図。
【図2】直交検波回路の一実施の形態を示すブロック
図。
【図3】差動符号化された信号を検波する遅延検波回路
の構成を示すブロック図。
【図4】パターン検出回路5に複素相関検出器を使用し
た場合の一実施の形態を示すブロック図。
【図5】UWパターンが“01111110”であると
きのUWi(t)、UWq(t)およびUWi(t)+
jUWq(t)の波形を示す図。
【図6】ビット“1”を連続させたときのUWi
(t)、UWq(t)およびUWi(t)+ jUWq
(t)の波形を示す図。
【図7】本発明に係るPSK変調方式の無線受信機の要
部を示すブロック図。
【図8】PSK信号を検波する同期検波回路の構成を示
すブロック図。
【図9】パターン検出回路5に相関検出器とFFT演算
器を使用した場合の実施形態を示すブロック図。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 受信回路 3 検波回路 4 復調回路 5 パターン検出回路 6 フレーム同期回路 100 発振器 101 +90°位相器 102 ミキサ 103 ローパスフィルタ 200 遅延器 201 位相比較器 202 符号識別器 203 並・直列変換器 300 相関器 301 加算器 302 減算器 303 絶対値演算器 304 比較器 400 発振器 401 +90°位相器 402 位相比較器 403 符号識別器 404 並・直列変換器 500 相関器 501 FFT演算器 502 比較器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期語を含む受信信号から該同期語を検
    出することによりフレーム同期を確立する無線受信機に
    おいて、 前記受信信号を検波する検波手段と、 前記検波手段の出力を復調する復調手段と、 前記検波手段の出力と上記同期語に対応して予め設定さ
    れた同期語信号との相関をとることにより上記同期語を
    検出する同期語検出手段と、 上記同期語検出手段の検出出力に基づき前記復調手段の
    出力のフレーム同期を確立するフレーム同期確立手段と
    を具備することを特徴とする無線受信機。
  2. 【請求項2】 前記検波手段は、 直交検波器であり、 前記同期語検出手段は、 前記直交検波器の出力と前記同期語信号との相関を検出
    する複素相関器であり、 前記復調回路は遅延検波復調回路であることを特徴とす
    る請求項1記載の無線受信機。
  3. 【請求項3】 前記検波手段は、 位相検波器であり、 前記同期語検出手段は、 前記位相検波器の出力波形と前記同期語信号の波形との
    相関を検出する相関検出器であり、 前記復調回路は、 前記位相検波器の出力の位相の差演算により遅延検波を
    行なう遅延検波復調回路であることを特徴とする請求項
    1記載の無線受信機。
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