JPH0312985Y2 - - Google Patents

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JPH0312985Y2
JPH0312985Y2 JP1987038344U JP3834487U JPH0312985Y2 JP H0312985 Y2 JPH0312985 Y2 JP H0312985Y2 JP 1987038344 U JP1987038344 U JP 1987038344U JP 3834487 U JP3834487 U JP 3834487U JP H0312985 Y2 JPH0312985 Y2 JP H0312985Y2
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insulating plate
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案はデイスクブレーキ用ピストン、特にブ
レーキキヤリパの油圧シリンダに摺動自在に嵌合
される胴部の開口縁に、摩擦パツドの背面に当接
する熱絶縁板を嵌着するための環状段部を形成
し、その環状段部の端壁に前記熱絶縁板の背面を
支承させるようにしたものゝ改良に関する。
前記熱絶縁板は、制動に伴い摩擦パツドに発生
した摩擦熱がピストンに伝導するのを阻止して、
前記摩擦熱に起因したベーバロツク現象の発生を
回避するために用いられている。
(2) 従来の技術 従来、この種ピストンにおいては、前記胴部の
環状段部内周面に熱絶縁板の外周面を圧入により
直接嵌着させるようにしていた(例えば特開昭61
−149627号公報参照)。
(3) 考案が解決しようとする課題 上記従来のように熱絶縁板の外周面を環状段部
内周面に直接圧入させる構造では、熱絶縁板が一
般にセラミツク材等の比較的脆弱な材料より成形
される関係で、その圧入代を大きくとることがで
きないため、熱絶縁板と環状段部間の結合強度を
十分に確保することが困難であり、またその両者
間の熱膨張差によつてその間の結合強度に比較的
大きな変動を来たす虞れがある。また上記結合強
度を強めるために熱絶縁板と環状段部間の嵌合幅
を極力広く設定すると、それだけその両者間の接
触面積が増大して、熱絶縁板からピストン側への
熱伝導量が増えピストンが過熱し易くなるという
別の問題がある。
本考案は前記問題を全て解決し得る前記ピスト
ンを提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案によれば、ブ
レーキキヤリパの油圧シリンダに摺動自在に嵌合
される胴部の開口縁に、摩擦パツドの背面に当接
する熱絶縁板を嵌着するための環状段部を形成
し、その環状段部の端壁に前記熱絶縁板の背面を
支承させるようにしたデイスクブレーキ用ピスト
ンにおいて、前記熱絶縁板の外周面にはその前面
側より有底筒状のリテーナ板が嵌合され、そのリ
テーナ板の筒部は、前記段部の内周面に圧着する
ビード部を一体に有して前記環状段部の内周面と
熱絶縁板の外周面との間の環状の間隙よりも薄肉
に形成される。
(2) 作用 ビード部の弾性変形を以てリテーナ板を環状段
部の内周面に強固に圧着させることができるか
ら、該リテーナ板を介して熱絶縁板を環状段部の
端壁に強固に固定することができる。また環状段
部と熱絶縁板との間に多少の熱膨張差が生じて
も、前記ビード部はそれの環状段部内周面への圧
着力を大きく変動させることはないから、環状段
部と熱絶縁板間の結合強度が常に十分に確保され
る。更に前記リテーナ板が熱絶縁板外周面と環状
段部内周面との間に介挿されることにより、その
間の直接接触を回避できる上、該リテーナ板はそ
れの筒部のビード部だけが環状段部内周面に接触
することで、リテーナ板と環状段部内周面との接
触面積を極力少なくできるから、それだけ熱絶縁
板及びリテーナ板から環状段部内周面側への熱伝
導が抑えられる。
(3) 実施例 第1図は車両用デイスクブレーキ1を示し、車
輪と共に回転するブレーキデイスク2の一側に車
体に固定されるブラケツト3が配設され、このブ
ラケツト3にブレーキキヤリパ4がブレーキデイ
スク2の回転軸と平行な一対の摺動ピン(図には
一方のみ示す)5を介して摺動自在に連結され
る。
ブレーキキヤリパ4は、ブレーキデイスク2の
左右両側に配置される一対の摩擦パツド61,62
を挟む第1および第2挟み腕71,72を有し、こ
れら両腕71,72間に架設した、ブレーキデイス
ク2の回転軸と平行な一対のハンガピン(図には
一方のみ示す)8により両摩擦パツド61,62
裏板91,92が摺動自在に懸架される。
ブレーキキヤリパ4の第1挟み腕71に、公知
のマスタシリンダに連通する圧油導入孔10とそ
れに連なる油圧シリンダ11とが形成され、その
油圧シリンダ11に一方の摩擦パツド61の裏板
1を押圧し得るカツプ形ピストン12が摺合さ
れ、また第2挟み腕72は他方の摩擦パツド62
裏板92に当接する。
ピストン12は、開口を一方の摩擦パツド61
の裏板91側に配設して胴部13を油圧シリンダ
11に摺合されており、その開口縁には裏板91
の背面に当接する熱絶縁板14を装着する環状段
部15が形成されている。その環状段部15の端
壁16は胴部13の内周面から隆起する環状リブ
により構成されている。図示例では端壁16の一
部が胴部13に食込んでいる。この隆起成形はピ
ストン12の鋳造工程または鋳造後の冷間鍛造工
程で行われる。
前記熱絶縁板14の外周面にはその前面側よ
り、熱絶縁性材料製の有底筒状リテーナ板17が
嵌合されており、そのリテーナ板17の筒部17
aは、前記環状段部15の内周面に圧着するビー
ド部bを一体に有しており、該環状段部15の内
周面と熱絶縁板14の外周面との間の環状の間隙
よりも薄肉に形成される。従つて前記リテーナ板
17は、その内周面に熱絶縁板14を嵌合した状
態で、ビード付筒部17aを環状段部15の内周
面に圧入することによつてピストン12に装着さ
れ、これにより熱絶縁板14は、それの背面が環
状段部15の端壁16に衝合する位置で胴部13
に強固に固定される。
而して斯かる熱絶縁板14の取付構造によれ
ば、前記ビード部bの弾性変形を利用してリテー
ナ板17を環状段部15の内周面に強固に圧着さ
せることができるから、該リテーナ板17を介し
て熱絶縁板14を環状段部15の端壁16に強固
に固定することができる。また環状段部15と熱
絶縁板14との間に多少の熱膨張差が生じても、
前記ビード部bはそれの環状段部15内周面への
圧着力を大きく変動させることはないから、環状
段部15と熱絶縁板14間の結合強度が常に十分
に確保される。
なお、第1図において、18はハンガピン8の
緩止めプラグである。
次にこの実施例の作用を説明すると、ブレーキ
ペダルの操作により図示しないマスタシリンダか
ら圧油導入孔10を通して油圧シリンダ11に圧
油を供給すれば、その油圧により前進するピスト
ン12が熱絶縁板14を介して一方の摩擦パツド
1の裏板91を押圧するので、その摩擦パツド6
はハンガピン8を摺動してブレーキデイスク2
の一側面に圧接する。すると、その反作用により
ブレーキキヤリパ4を摺動ピン8との間に摺動を
与えながらピストン12と反対方向に移動して第
2挟み腕72により他方の摩擦パツド62の裏板9
を押圧し、その摩擦パツド62をブレーキデイス
ク2の他側面に圧接させ、以上により回転するブ
レーキデイスク2に制動をかけることができる。
前記のように環状段部15における端壁16の
半径方向幅が拡張されているので、ピストン12
の前進時、熱絶縁板14に対する面圧を確保する
ことができる。この場合、端壁16の拡張は胴部
13の肉厚に無関係であるから、その胴部13の
肉厚を減じてそれを薄肉にすることが可能とな
り、これによりピストン12を軽量にすることが
できる。
前記制動に伴い、一方の摩擦パツド61に発生
した摩擦熱は熱絶縁板14によりピストン12へ
の伝導が極力抑えられるので、前記摩擦熱に起因
したベーパロツク現象発生の防止に効果的であ
る。
而して前記リテーナ板17を熱絶縁板14外周
面と環状段部15内周面との間に特別に介挿した
ことにより、その間の直接接触を回避できる上、
該リテーナ板17はそれの筒部17aのビード部
bだけが環状段部15内周面に接触することで、
リテーナ板17と環状段部15内周面との接触面
積を極力少なくできるから、それだけ熱絶縁板1
4及びリテーナ板17から環状段部15内周面側
への熱伝導が抑えられて、ピストン12の過熱防
止に寄与することができる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、ブレーキキヤリ
パの油圧シリンダに摺動自在に嵌合される胴部の
開口縁に、摩擦パツドの背面に当接する熱絶縁板
を嵌着するための環状段部を形成し、その環状段
部の端壁に前記熱絶縁板の背面を支承させるよう
にしたデイスクブレーキ用ピストンにおいて、前
記熱絶縁板の外周面にはその前面側より有底筒状
のリテーナ板が嵌合され、そのリテーナ板の筒部
は、前記段部の内周面に圧着するビード部を一体
に有して前記環状段部の内周面と熱絶縁板の外周
面との間の環状の間隙よりも薄肉に形成されるの
で、ビード部の弾性変形を利用してリテーナ板を
環状段部の内周面に強固に圧着することができ、
従つてそのリテーナ板を介して熱絶縁板を環状段
部の端壁に強固に固定することができるから、熱
絶縁板が比較的脆弱な材料より成形されても、そ
れを破損させることなく的確な固定が可能とな
り、また環状段部と熱絶縁板との間に多少の熱膨
張差が生じても、前記ビード部はそれの環状段部
内周面への圧着力を大きく変動させることはない
から、環状段部と熱絶縁板間の結合強度が常に十
分に確保される。更に前記リテーナ板が熱絶縁板
外周面と環状段部内周面との間に介挿されること
により、その間の直接接触を回避できる上、該リ
テーナ板はそれの筒部のビード部だけが環状段部
内周面に接触することで、リテーナ板と環状段部
内周面との接触面積を極力少なくできるから、そ
れだけ熱絶縁板及びリテーナ板から環状段部内周
面側への熱伝導を抑えることができて、ピストン
の過熱防止に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を適用したデイスク
ブレーキの縦断正面図、第2図は第1図矢示部
の拡大図、第3図は第1図−線に沿うピスト
ンの端面図である。 4……ブレーキキヤリパ、61……摩擦パツド、
11……油圧シリンダ、12……ピストン、13
……胴部、14……熱絶縁板、15……環状段
部、16……端壁、17……リテーナ板、17a
……筒部、b……ビード部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ブレーキキヤリパ4の油圧シリンダ11に摺動
    自在に嵌合される胴部13の開口縁に、摩擦パツ
    ド61の背面に当接する熱絶縁板14を嵌着する
    ための環状段部15を形成し、その環状段部15
    の端壁16に前記熱絶縁板14の背面を支承させ
    るようにしたデイスクブレーキ用ピストンにおい
    て、前記熱絶縁板14の外周面にはその前面側よ
    り有底筒状のリテーナ板17が嵌合され、そのリ
    テーナ板17の筒部17aは、前記環状段部15
    の内周面に圧着するビード部bを一体に有して該
    環状段部15の内周面と熱絶縁板14の外周面と
    の間の環状の間隙よりも薄肉に形成されたこを特
    徴とする、デイスクブレーキ用ピストン。
JP1987038344U 1987-03-16 1987-03-16 Expired JPH0312985Y2 (ja)

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JPS63146240U JPS63146240U (ja) 1988-09-27
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149627A (ja) * 1984-12-20 1986-07-08 Honda Motor Co Ltd キヤリパピストン

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149627A (ja) * 1984-12-20 1986-07-08 Honda Motor Co Ltd キヤリパピストン

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JPS63146240U (ja) 1988-09-27

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