JPH03128281A - 熱転写インクシートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 熱転写Ａンクシートの製造方法に関し、塗りむらのない
良好な塗工が行えるようにすることを目的とし、 ２本のガイドロール上を搬送されるベースフィルムに、
インクを転移させるアプリケータロールを前記ガイドロ
ールと反対側で接触させることによって熱転写インクシ
ートを製造する方法において、 前記アプリケータロールの前方で該アプリケータロール
に近＋ｆｉする位置に、前記ベースフィルムに前記アプ
リケータロールと反対側で圧接するしわ伸ばしロールを
設け、該しわ伸ばしロールによりしわ伸ばしを行いつつ
前記ベースフィルムを搬送する構成とする。

〔産業上の利用分野〕

本発明は熱転写インクシート（以下インクシートと呼ぶ
）の製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

第３図は従来のキスロールコータの構造概要説明図であ
る。このキスロールコータの構成２作用は次の通りであ
る。

インクシートの製造に際しては、巻き出し部１よりベー
スフィルム２を繰り出す。繰り出されたベースフィルム
２は、２本のガイドロール３．４でガイドされて前方に
搬送される。ガイドロール３．４の中間では、アプリケ
ータロール５がベースフィルム２にガイドロール３，４
と反対側で接触しており、該アプリケータロール５の表
面には塗工部６においてインク供給ホルダ７よりインク
が供給されるようになっている。アプリケータロール５
の各種表面形状を第４図に示す。第４図（ａ）は表面が
平滑なものを、第４図（ｂ）は表面にワイヤ８を巻いた
ものを、第４図（Ｃ）は凹み９をらせん状に彫ったもの
をそれぞれ示している。第３図の反時計方向に回転する
アプリケータロール５上にインク供給ホルダ７によって
供給されたインクは、ドクターブレード１０により計量
され、アプリケータロール５の表面（第４図（ｂ）、　
（Ｃ）の場合は凹み）にインクが充填される。そして、
ベースフィルム２とアプリケータロール５の接触部にイ
ンク溜りを作り、このインク溜りでベースフィルム２に
インクを転移させて塗工する。ベースフィルム２へ塗工
されたインクは、乾燥機１１で乾燥されてインクシート
ができ上がる。でき上がったインクシートは巻き取り部
１２に巻き取られる。

このキスロールコータは、アプリケータロールを換えた
り、ベースフィルムの搬送速度とアプリケータロールの
回転速度の速度比を適宜設定することにより塗工膜厚を
容易に変えることができ、また、アプリケータロールを
直接ベースフィルムに接触させて塗工するため、塗工部
の精度が不要で構成が簡単になるという利点がある。

〔発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述の従来構造では、ベースフィルムの
厚さが６μｍと葎いため、アプリケータロールが接触す
ることによってベースフィルムにしわが発生して塗りむ
らを生じ、上記利点がいきなくなる。

本発明は、塗りむらのない良好な塗工を行うことのでき
る熱転写インクシートの製造方法を提供することを目的
としている。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本発明では、２本のカイト
ロール上を搬送されるベースフィルムに、インクを転移
させるアプリケータロールを前記ガイドロールと反対側
で接触させることによって熱転写インクシートを製造す
る方法において、前記アプリケータロールの前方で該ア
プリケータロールに近接する位置に、前記ベースフィル
ムに前記アプリケータロールと反対側で圧接するしわ伸
ばしロールを設け、該しわ伸ばしロールによりしわ伸ば
しを行いつつ前記ベースフィルムを搬送する構成とする
。

〔作　用〕

ベースフィルムには、アプリケータロールの前方で該ア
プリケータロールに近接させて配置されたしわ伸ばしロ
ールがアプリケータロールと反対側で接触し、これによ
り従来問題となっていたベースフィルムのしわは抑制さ
れる。

このように、ベースフィルムにしわのない状態で塗工が
行われるため、塗りむらのない良好な塗工が実現される
。

〔実施例］ 以下、第１図及び第２図に関連して本発明の詳細な説明
する。

第１図は本発明が適用されるキスロールコータの構造概
要説明図で、図中、２１はしわ伸ばしロールである。な
お、従来と共通の部材には同符号を用いている。しわ伸
ばしロール２１は、アプリケータロール５と前方のガイ
ドロール４の間でアプリケータロール５に近接して配置
され、アプリケータロール５と反対側でベースフィルム
２に接触している。

移動するベースフィルム２に対する塗工に際しては、従
来と同様に、表面に凹みが彫られベースフィルム２の移
動方向に対して接触部では反対方向になるように回転す
る小径のアプリケータロール５にインク供給ホルダ７に
よりインクを供給し、ドクターブレード１０により計量
して凹みのみにインクを充填する。そして、ベースフィ
ルム２とアプリケータロール５の接触部にインク溜りを
作リ、このインク溜りでベースフィルム２にインクを塗
工する。この場合、上記のように、アプリケータロール
５と前方のガイドロール４との間に配置されたしわ伸ば
しロール２１がアプリケータロール５と反対側でベース
フィルム２に接触しているため、ベースフィルム２のし
わは抑制される。

このようにベースフィルム２にしわのない状態で上記塗
工が行われるため、塗りむらのない良好な塗工が実現さ
れる。その後、従来と同様の乾燥機１１によるインク乾
燥を終えたフィルムは、巻き取り部１２に巻き取られる
。

上述のしわ伸ばしロール２１によるしわ伸ばし効果は、
該しわ伸ばしロール２１とアプリケータロール５との距
離により変化する。この距離は、第２図に示す移動機構
により容易に調整することができる。第２図において、
２２はスライドベアリング、２３はスライドベアリング
２２により左右方向に摺動部材にカイトされる支持部材
で、しわ伸ばしロール２１は支持部材２３に回転自在に
支持されている。しわ伸ばしロール２１の位置は、マイ
クロメータヘッド２４を回転させて支持部材２３を左右
方向に移動させることにより調整される。そして、本機
構によりアプリケータロール５としわ伸ばしロール２１
との距離ｌを２０ｍｍ以内にすることにより、しわの抑
制効果はより高まる。

なお、特別にしわ伸ばしロールを設けずに、ガイドロー
ル４をアプリケータロール５に近接させ、該ガイドロー
ル４にしわ伸ばしロールの役割を兼ねさせるようにして
も、略同様の効果が得られる。

但し、この場合は、ガイドロールを移動させる際にベー
スフィルムの張力が変化しないようにするための手段が
必要になる。

（発明の効果〕 以上述べたように、本発明によれば、アプリケータロー
ルより前方に設けたしわ伸ばしロールによるしわ抑制効
果により、ベースフィルムのしわをなくして塗りむらを
防止することができ、良好な塗工が実現される。また、
アプリケータロールの近傍にしわ伸ばしロールがあるた
め、ベースフィルムが振動しなくなり、塗工速度を従来
の２倍程度に上げることが可能となった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用されるキスロールコータ第３図は
従来のキスロールコータの構造概要説明図、 第４図（ａ）、　（ｂ）、　（Ｃ）はアプリケータロー
ルの各種表面形状説明図で、 図中、 ２はベースフィルム、 ３．４はガイドロール、 ５はアプリケータロール、 ２１はしわ伸ばしロールである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ２本のガイドロール（３、４）上を搬送されるベースフ
   ィルム（２）に、インクを転移させるアプリケータロー
   ル（５）を前記ガイドロール（３、４）と反対側で接触
   させることによって熱転写インクシートを製造する方法
   において、 前記アプリケータロール（５）の前方で該アプリケータ
   ロール（５）に近接する位置に、前記ベースフィルム（
   ２）に前記アプリケータロール（５）と反対側で圧接す
   るしわ伸ばしロール（２１）を設け、該しわ伸ばしロー
   ル（２１）によりしわ伸ばしを行いつつ前記ベースフィ
   ルム（２）を搬送することを特徴とする熱転写インクシ
   ートの製造方法。