JP2000334364A - 帯板塗装設備 - Google Patents
帯板塗装設備Info
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- JP2000334364A JP2000334364A JP11146157A JP14615799A JP2000334364A JP 2000334364 A JP2000334364 A JP 2000334364A JP 11146157 A JP11146157 A JP 11146157A JP 14615799 A JP14615799 A JP 14615799A JP 2000334364 A JP2000334364 A JP 2000334364A
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- Coating Apparatus (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】1つの帯板塗装設備内で安価にグラビア印刷で
きるとともに必要に応じてグラビア印刷とオフセット印
刷の任意の印刷を行い得るようにした帯板の塗装製造設
備を提供する。 【構成】巻戻機から一連の帯板処理工程を経て巻取機に
至る帯板走行ライン内に設置される帯板塗装設備におい
て、被処理帯板に所望パターンの模様を版胴ロールを介
してプリントするグラビア印刷装置とオフセット印刷装
置とを有し、被処理帯板がこのグラビア印刷装置とオフ
セット印刷装置のいずれか一方の作用を受けるようにし
た。
きるとともに必要に応じてグラビア印刷とオフセット印
刷の任意の印刷を行い得るようにした帯板の塗装製造設
備を提供する。 【構成】巻戻機から一連の帯板処理工程を経て巻取機に
至る帯板走行ライン内に設置される帯板塗装設備におい
て、被処理帯板に所望パターンの模様を版胴ロールを介
してプリントするグラビア印刷装置とオフセット印刷装
置とを有し、被処理帯板がこのグラビア印刷装置とオフ
セット印刷装置のいずれか一方の作用を受けるようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、一般的には巻戻
機から繰り出されて走行する帯板をその走行中に表面処
理する設備に関し、具体的には鋼板等の帯板の上面に必
要に応じてグラビア印刷またはオフセット印刷のいずれ
かを施し得るようにした帯板塗装設備に関する。
機から繰り出されて走行する帯板をその走行中に表面処
理する設備に関し、具体的には鋼板等の帯板の上面に必
要に応じてグラビア印刷またはオフセット印刷のいずれ
かを施し得るようにした帯板塗装設備に関する。
【0002】
【従来の技術】家電製品の本体外殻板や室内の天井板あ
るいは輸送機械の外板、内装板等に鋼板を用いる場合、
鋼板表面の耐水、耐蝕性を増し、かつ表面の美麗な外観
を保つために鋼板の表面へのフィルムの貼付け、塗装等
の表面処理が行われる。鋼板の表面塗装方法としては従
来、鋼板に直接フィルムを生成、貼付けする、いわゆる
ホットメルトコーティングと称される方法が知られてい
る。また、予め表面に彩色等を施した意匠性のあるフィ
ルムを鋼板に貼付けたり、あるいは鋼板に直接プリント
する技術も知られている。図3〜図5を参照して従来の
鋼板塗装設備を説明する。
るいは輸送機械の外板、内装板等に鋼板を用いる場合、
鋼板表面の耐水、耐蝕性を増し、かつ表面の美麗な外観
を保つために鋼板の表面へのフィルムの貼付け、塗装等
の表面処理が行われる。鋼板の表面塗装方法としては従
来、鋼板に直接フィルムを生成、貼付けする、いわゆる
ホットメルトコーティングと称される方法が知られてい
る。また、予め表面に彩色等を施した意匠性のあるフィ
ルムを鋼板に貼付けたり、あるいは鋼板に直接プリント
する技術も知られている。図3〜図5を参照して従来の
鋼板塗装設備を説明する。
【0003】図3の鋼板塗装設備は前述したホットメル
トコーティングによる塗装装置を有した設備である。帯
鋼板16は巻戻機1から巻き戻されて入側ルーパ2、洗
浄ゾーン3を経て下地処理装置4で必要な下地処理を施
された後、前塗装装置5で下塗りがなされ、前段加熱装
置6に送られる。前記加熱装置6の後、帯鋼板16はホ
ットメルトコータ7で上面にフィルムが貼付けられ、仕
上げ塗装装置8および仕上げ加熱装置9で処理されてか
らエンボス用ロール10で加圧され、これによって前記
ホットメルトコータ7で形成された鋼板上面のフィルム
面に凹凸の柄模様が付けられ、出側ルーパ11を経て巻
取機12に巻き取られる。
トコーティングによる塗装装置を有した設備である。帯
鋼板16は巻戻機1から巻き戻されて入側ルーパ2、洗
浄ゾーン3を経て下地処理装置4で必要な下地処理を施
された後、前塗装装置5で下塗りがなされ、前段加熱装
置6に送られる。前記加熱装置6の後、帯鋼板16はホ
ットメルトコータ7で上面にフィルムが貼付けられ、仕
上げ塗装装置8および仕上げ加熱装置9で処理されてか
らエンボス用ロール10で加圧され、これによって前記
ホットメルトコータ7で形成された鋼板上面のフィルム
面に凹凸の柄模様が付けられ、出側ルーパ11を経て巻
取機12に巻き取られる。
【0004】図4の設備は意匠性のあるフィルムを帯鋼
板に貼付けることで多様性のある外観を呈するようにし
た塗装設備であり、前述の如く下地処理装置4、前塗装
装置5での下塗りを行った後、また必要によって仕上げ
塗装装置8で塗装した後、最終段階でフィルムラミネー
タ13にて予め種々のプリントを施したフィルムを鋼板
上面に貼付けるようにしている。
板に貼付けることで多様性のある外観を呈するようにし
た塗装設備であり、前述の如く下地処理装置4、前塗装
装置5での下塗りを行った後、また必要によって仕上げ
塗装装置8で塗装した後、最終段階でフィルムラミネー
タ13にて予め種々のプリントを施したフィルムを鋼板
上面に貼付けるようにしている。
【0005】図5は帯鋼板に直接プリントする場合の設
備であり、帯鋼板16に前塗装装置5で塗装後オフセッ
ト式プリンタ14で無色あるいは彩色模様をプリントす
る。なお、図3〜図5の例で同じ工程の部分には同じ符
号を付してあり、かつそれらの重複した説明は省略す
る。
備であり、帯鋼板16に前塗装装置5で塗装後オフセッ
ト式プリンタ14で無色あるいは彩色模様をプリントす
る。なお、図3〜図5の例で同じ工程の部分には同じ符
号を付してあり、かつそれらの重複した説明は省略す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種塗装設備
のうち前述した図3に示すものは、帯鋼板にフィルムを
貼付けることにより、帯鋼板表面に直接彩色を施す場合
と比べて暖かみのある外観が得られ、柔らかさおよび耐
水性等に優れ、したがって例えば家庭用のユニットバス
等の天井板として使用されているが、貼付けるフィルム
は無地(一色)であり、意匠性に欠け、用途が限られて
いる。
のうち前述した図3に示すものは、帯鋼板にフィルムを
貼付けることにより、帯鋼板表面に直接彩色を施す場合
と比べて暖かみのある外観が得られ、柔らかさおよび耐
水性等に優れ、したがって例えば家庭用のユニットバス
等の天井板として使用されているが、貼付けるフィルム
は無地(一色)であり、意匠性に欠け、用途が限られて
いる。
【0007】図4に示すプリントしたフィルムを最終段
階で貼付ける形態のものは、予めグラビア印刷したフィ
ルムを帯鋼板に貼付ることによって非常にバラエティー
に富んだ外観の塗装鋼板が得られ、家電製品や一般家屋
の内装設備の外板として使用するのに適するが、フィル
ムにグラビア印刷してから貼付けるため非常に高価なも
のとなり、この点で用途も限られてくる。また図5に示
したような帯鋼板にフィルムを介せずに直接プリントす
る場合、グラビア印刷で行うと版胴ロールの摩耗や彫刻
部分の変形など寿命の点で問題があるため、どうしても
オフセット印刷のプリンタとなり、フィルムに印刷した
模様より質が劣り、さらに耐水性や耐蝕性の点でも問題
が生じる。
階で貼付ける形態のものは、予めグラビア印刷したフィ
ルムを帯鋼板に貼付ることによって非常にバラエティー
に富んだ外観の塗装鋼板が得られ、家電製品や一般家屋
の内装設備の外板として使用するのに適するが、フィル
ムにグラビア印刷してから貼付けるため非常に高価なも
のとなり、この点で用途も限られてくる。また図5に示
したような帯鋼板にフィルムを介せずに直接プリントす
る場合、グラビア印刷で行うと版胴ロールの摩耗や彫刻
部分の変形など寿命の点で問題があるため、どうしても
オフセット印刷のプリンタとなり、フィルムに印刷した
模様より質が劣り、さらに耐水性や耐蝕性の点でも問題
が生じる。
【0008】上述のように従来の鋼板塗装設備はいずれ
もホットメルトコーティングによる塗装かグラビア印刷
したフィルムの貼付け、あるいは鋼板に直接印刷するオ
フセット印刷であり、1つの鋼板塗装設備で鋼板の使用
目的に応じてグラビア印刷あるいはオフセット印刷のい
ずれかを選択して塗装を行うことができないという不便
があった。
もホットメルトコーティングによる塗装かグラビア印刷
したフィルムの貼付け、あるいは鋼板に直接印刷するオ
フセット印刷であり、1つの鋼板塗装設備で鋼板の使用
目的に応じてグラビア印刷あるいはオフセット印刷のい
ずれかを選択して塗装を行うことができないという不便
があった。
【0009】そこで本発明は、同じ帯板塗装設備内で必
要に応じてグラビア印刷またはオフセット印刷の任意方
式の印刷を行い得、特にグラビア印刷の場合に安価にか
つ印刷ロールヘッドを損傷させずに印刷できるようにし
た帯板の塗装設備を提供するものである。
要に応じてグラビア印刷またはオフセット印刷の任意方
式の印刷を行い得、特にグラビア印刷の場合に安価にか
つ印刷ロールヘッドを損傷させずに印刷できるようにし
た帯板の塗装設備を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの態様によ
れば、巻戻機から一連の帯板処理工程を経て巻取機に至
る帯板走行ライン内に設置される帯板塗装設備におい
て、被処理帯板に所望パターンの模様を版胴ロールを介
してプリントするグラビア印刷装置とオフセット印刷装
置とを有し、前記被処理帯板が前記グラビア印刷装置と
前記オフセット印刷装置のいずれか一方の作用を受ける
ようにした帯板塗装設備が提供される。
れば、巻戻機から一連の帯板処理工程を経て巻取機に至
る帯板走行ライン内に設置される帯板塗装設備におい
て、被処理帯板に所望パターンの模様を版胴ロールを介
してプリントするグラビア印刷装置とオフセット印刷装
置とを有し、前記被処理帯板が前記グラビア印刷装置と
前記オフセット印刷装置のいずれか一方の作用を受ける
ようにした帯板塗装設備が提供される。
【0011】また本発明の他の態様によれば、巻戻機か
ら一連の帯板処理工程を経て巻取機に至る帯板走行ライ
ン内に設置される帯板塗装設備において、被処理帯板に
所望パターンの模様を版胴ロールを介してプリントする
ロールプリント装置を有し、前記ロールプリント装置
は、該ロールプリント装置の下ロールに対して互いに交
換可能なグラビア印刷用ロールヘッドユニットとオフセ
ット印刷用ロールヘッドユニットとを有し、前記被処理
帯板が前記グラビア印刷用ロールヘッドユニットと前記
オフセット印刷用ロールヘッドユニットのいずれか一方
の作用を受けるようにした帯板塗装設備が提供される。
ら一連の帯板処理工程を経て巻取機に至る帯板走行ライ
ン内に設置される帯板塗装設備において、被処理帯板に
所望パターンの模様を版胴ロールを介してプリントする
ロールプリント装置を有し、前記ロールプリント装置
は、該ロールプリント装置の下ロールに対して互いに交
換可能なグラビア印刷用ロールヘッドユニットとオフセ
ット印刷用ロールヘッドユニットとを有し、前記被処理
帯板が前記グラビア印刷用ロールヘッドユニットと前記
オフセット印刷用ロールヘッドユニットのいずれか一方
の作用を受けるようにした帯板塗装設備が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を好適な実施形態に
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例
に係る帯鋼板塗装設備の巻戻機から巻取機までの帯鋼板
走行ラインの全体を示した概略図である。なお、図1で
前述した図3〜図5と同様の部分には同じ符号を付し、
これらの部分の詳細は本発明の説明にとって支障のない
限り省略する。巻戻機1から送られる帯鋼板16が入側
ルーパ2、洗浄ゾーン3を経て下地処理装置4での下地
処理、前塗装装置5での裏面下塗りが行われた後、前段
加熱装置6で乾燥処理されるまでは図3〜図5の従来例
と同様である。前段加熱装置6に続いてホットメルトコ
ータ7が設けられており、本設備を後述のグラビア印刷
モードで動作させる場合は、加熱装置6の処理の後、ホ
ットメルトコータ7で帯鋼板16の上面にフィルムの生
成、貼付けがなされる。
ついて図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例
に係る帯鋼板塗装設備の巻戻機から巻取機までの帯鋼板
走行ラインの全体を示した概略図である。なお、図1で
前述した図3〜図5と同様の部分には同じ符号を付し、
これらの部分の詳細は本発明の説明にとって支障のない
限り省略する。巻戻機1から送られる帯鋼板16が入側
ルーパ2、洗浄ゾーン3を経て下地処理装置4での下地
処理、前塗装装置5での裏面下塗りが行われた後、前段
加熱装置6で乾燥処理されるまでは図3〜図5の従来例
と同様である。前段加熱装置6に続いてホットメルトコ
ータ7が設けられており、本設備を後述のグラビア印刷
モードで動作させる場合は、加熱装置6の処理の後、ホ
ットメルトコータ7で帯鋼板16の上面にフィルムの生
成、貼付けがなされる。
【0013】ホットメルトコータ7の下流側で帯鋼板走
行ラインにグラビア印刷装置25またはオフセット印刷
装置26が設けられる。これらの印刷装置25,26は
上側のロールヘッド全体が互いに交換できるようになっ
ている。前記印刷装置25,26の下ロール21はグラ
ビア印刷用ロールヘッドおよびオフセット印刷用ロール
ヘッドに対して共用されるように配置され、グラビア印
刷用ロールヘッドの版胴ロール17の下側およびオフセ
ット印刷用ロールヘッドの下側に帯鋼板16を挟んで位
置している。図示の状態はオフセット印刷モードで印刷
する場合を示しているが、グラビア印刷モードで行う場
合は下ロール21をそのままにしてライン上のオフセッ
ト印刷用ロールヘッド全体をグラビア印刷用ロールヘッ
ド全体と交換する。印刷装置の下流側ラインには仕上げ
加熱装置9が続いている。グラビア印刷装置25はイン
ク溜18からピックアップロール19を介して版胴ロー
ル17にインクを付着し、版胴ロール17と下ロール2
1の間を通過する帯鋼板16に版胴ロール17を圧接し
て版胴ロール17表面の模様を帯鋼板16に転写する。
この場合、ホットメルトコータ7で帯鋼板16の上面に
フィルムの生成、貼付けがなされており、版胴ロール1
7に彫られた模様は帯鋼板16上のフィルム面に転写さ
れる。またオフセット印刷装置26はインク溜18から
ピックアップロール19によってインクが付着された版
胴ロール17の調刻模様を一旦オフセットロール20に
転写し、このオフセットロール20を帯鋼板16を挟ん
で下ロール21に圧接することで帯鋼板16の上面にオ
フセットロール20の模様を転写する。オフセット印刷
の場合は、前述のホットメルトコータ7によるフィルム
の貼付けは休止されている。
行ラインにグラビア印刷装置25またはオフセット印刷
装置26が設けられる。これらの印刷装置25,26は
上側のロールヘッド全体が互いに交換できるようになっ
ている。前記印刷装置25,26の下ロール21はグラ
ビア印刷用ロールヘッドおよびオフセット印刷用ロール
ヘッドに対して共用されるように配置され、グラビア印
刷用ロールヘッドの版胴ロール17の下側およびオフセ
ット印刷用ロールヘッドの下側に帯鋼板16を挟んで位
置している。図示の状態はオフセット印刷モードで印刷
する場合を示しているが、グラビア印刷モードで行う場
合は下ロール21をそのままにしてライン上のオフセッ
ト印刷用ロールヘッド全体をグラビア印刷用ロールヘッ
ド全体と交換する。印刷装置の下流側ラインには仕上げ
加熱装置9が続いている。グラビア印刷装置25はイン
ク溜18からピックアップロール19を介して版胴ロー
ル17にインクを付着し、版胴ロール17と下ロール2
1の間を通過する帯鋼板16に版胴ロール17を圧接し
て版胴ロール17表面の模様を帯鋼板16に転写する。
この場合、ホットメルトコータ7で帯鋼板16の上面に
フィルムの生成、貼付けがなされており、版胴ロール1
7に彫られた模様は帯鋼板16上のフィルム面に転写さ
れる。またオフセット印刷装置26はインク溜18から
ピックアップロール19によってインクが付着された版
胴ロール17の調刻模様を一旦オフセットロール20に
転写し、このオフセットロール20を帯鋼板16を挟ん
で下ロール21に圧接することで帯鋼板16の上面にオ
フセットロール20の模様を転写する。オフセット印刷
の場合は、前述のホットメルトコータ7によるフィルム
の貼付けは休止されている。
【0014】ここでグラビア印刷とオフセット印刷とを
比較すれば、オフセット印刷では版胴ロールから軟かい
オフセットロールに転写してからこれを帯鋼板に押し付
けて印刷するため、どうしても鮮明さに欠ける。一方、
グラビア印刷のように版胴ロールを直接帯鋼板に圧接さ
せると、彫刻を施した高価な版胴ロールが摩耗したり模
様部分が変形したりする。しかし本実施例においては、
ホットメルトコータ7により帯鋼板16の上面にフィル
ムを生成してその上にグラビア印刷するため、版胴ロー
ル17の摩耗や変形は防止される。結局、印刷面の鮮明
さをそれほど要求されない建材用鋼板などはオフセット
印刷を行い、装飾用など印刷面の意匠性や鮮明さが要求
される鋼板についてはグラビア印刷を用いる。本発明で
はこのグラビア印刷とオフセット印刷を同じ1つの塗装
設備で切り替え可能となる。
比較すれば、オフセット印刷では版胴ロールから軟かい
オフセットロールに転写してからこれを帯鋼板に押し付
けて印刷するため、どうしても鮮明さに欠ける。一方、
グラビア印刷のように版胴ロールを直接帯鋼板に圧接さ
せると、彫刻を施した高価な版胴ロールが摩耗したり模
様部分が変形したりする。しかし本実施例においては、
ホットメルトコータ7により帯鋼板16の上面にフィル
ムを生成してその上にグラビア印刷するため、版胴ロー
ル17の摩耗や変形は防止される。結局、印刷面の鮮明
さをそれほど要求されない建材用鋼板などはオフセット
印刷を行い、装飾用など印刷面の意匠性や鮮明さが要求
される鋼板についてはグラビア印刷を用いる。本発明で
はこのグラビア印刷とオフセット印刷を同じ1つの塗装
設備で切り替え可能となる。
【0015】図2は本発明の実施例に係る帯鋼板塗装設
備のグラビアおよびオフセット印刷装置25,26のロ
ールヘッドユニットの交換操作を説明するための概略図
である。本実施例に係るグラビア印刷装置25およびオ
フセット印刷装置26はそれぞれ帯鋼板16より上側の
ロールヘッドが版胴ロール17,インク溜18およびピ
ックアップロール19(グラビア印刷装置の場合)およ
び版胴ロール17,インク溜18,ピックアップロール
19およびオフセットロール20(オフセット印刷装置
の場合)ごとにユニット化され、下ロール21は同じ帯
鋼板走行ラインで両印刷装置25,26に対して共用さ
れる構成となっている。グラビア印刷用ロールヘッドユ
ニット27およびオフセット印刷用ロールヘッドユニッ
ト28は互いに交換可能となっており、グラビア印刷モ
ードでの印刷状態からオフセット印刷モードに切り替え
るときは、下ロール21をそのままにして上側のグラビ
ア印刷用ロールヘッドユニット27を外してオフセット
印刷用ロールヘッドユニット28と入れ替える。オフセ
ット印刷モードからグラビア印刷モードに切り替えると
きも同様に両ロールヘッドユニット27,28のみを交
換する。本発明では帯鋼板走行ラインで帯鋼板の走行経
路を変更することなく一連の同じ帯鋼板を途中でグラビ
ア印刷からオフセット印刷に替える場合(その逆も同
様)、その変更箇所で帯鋼板を切断せずに続けて印刷動
作を行い得、処理完了後の巻取りの段階で切断すればよ
く、帯鋼板の始端の印刷不能部分が少なくなる。
備のグラビアおよびオフセット印刷装置25,26のロ
ールヘッドユニットの交換操作を説明するための概略図
である。本実施例に係るグラビア印刷装置25およびオ
フセット印刷装置26はそれぞれ帯鋼板16より上側の
ロールヘッドが版胴ロール17,インク溜18およびピ
ックアップロール19(グラビア印刷装置の場合)およ
び版胴ロール17,インク溜18,ピックアップロール
19およびオフセットロール20(オフセット印刷装置
の場合)ごとにユニット化され、下ロール21は同じ帯
鋼板走行ラインで両印刷装置25,26に対して共用さ
れる構成となっている。グラビア印刷用ロールヘッドユ
ニット27およびオフセット印刷用ロールヘッドユニッ
ト28は互いに交換可能となっており、グラビア印刷モ
ードでの印刷状態からオフセット印刷モードに切り替え
るときは、下ロール21をそのままにして上側のグラビ
ア印刷用ロールヘッドユニット27を外してオフセット
印刷用ロールヘッドユニット28と入れ替える。オフセ
ット印刷モードからグラビア印刷モードに切り替えると
きも同様に両ロールヘッドユニット27,28のみを交
換する。本発明では帯鋼板走行ラインで帯鋼板の走行経
路を変更することなく一連の同じ帯鋼板を途中でグラビ
ア印刷からオフセット印刷に替える場合(その逆も同
様)、その変更箇所で帯鋼板を切断せずに続けて印刷動
作を行い得、処理完了後の巻取りの段階で切断すればよ
く、帯鋼板の始端の印刷不能部分が少なくなる。
【0016】このようにして所要の模様をプリントされ
た帯鋼板16は後続の仕上げ加熱装置9で仕上げ乾燥さ
れ、さらにフィルムラミネータ13によって帯鋼板16
の印刷面に他のフィルムが貼重ねられ、出側ルーパ11
を経て巻取機12に巻き取られ、製品として取り出され
る。
た帯鋼板16は後続の仕上げ加熱装置9で仕上げ乾燥さ
れ、さらにフィルムラミネータ13によって帯鋼板16
の印刷面に他のフィルムが貼重ねられ、出側ルーパ11
を経て巻取機12に巻き取られ、製品として取り出され
る。
【0017】この最終段階のフィルムラミネータ13に
よるフィルム重ね処理は耐水性等を向上させるためであ
り、製品によっては省略してもよい。グラビア印刷とオ
フセット印刷の切り替えは上述の実施例のようなロール
ヘッドユニットの交換の形態に限定されるものでなく、
スペースや設備費などを考慮して他の手段、例えば移動
構造のロールヘッドの採用など他の任意の手段としても
よい。また巻戻機1および巻取機12はロールの上側巻
戻し、上側巻取り、あるいは下側巻戻し、下側巻取り
(つまり外巻き、内巻き)のいずれの方式であってもよ
いことは勿論である。
よるフィルム重ね処理は耐水性等を向上させるためであ
り、製品によっては省略してもよい。グラビア印刷とオ
フセット印刷の切り替えは上述の実施例のようなロール
ヘッドユニットの交換の形態に限定されるものでなく、
スペースや設備費などを考慮して他の手段、例えば移動
構造のロールヘッドの採用など他の任意の手段としても
よい。また巻戻機1および巻取機12はロールの上側巻
戻し、上側巻取り、あるいは下側巻戻し、下側巻取り
(つまり外巻き、内巻き)のいずれの方式であってもよ
いことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
塗装帯材の用途に応じてグラビア印刷とオフセット印刷
の切り替えを1つの設備内で簡単に行い得、グラビア印
刷による塗装製品およびオフセット印刷による塗装製品
が同一設備で生産でき、スペースおよび設備費の節減が
図られる。特に、グラビア印刷の場合に硬質の帯鋼板に
対しても該帯鋼板に直接フィルムを生成して貼付けた
後、このフィルム面にグラビア印刷を施すようにしたの
で、版胴ロールヘッドを損傷させることなく任意所望の
鮮明な模様を鋼板表面に施すことができ、また印刷した
フィルム面を保護するために別のフィルムを貼重ねるこ
とにより、耐水、耐蝕性が増し、安価で表面模様の豊か
なラミネート鋼板が得られる。
塗装帯材の用途に応じてグラビア印刷とオフセット印刷
の切り替えを1つの設備内で簡単に行い得、グラビア印
刷による塗装製品およびオフセット印刷による塗装製品
が同一設備で生産でき、スペースおよび設備費の節減が
図られる。特に、グラビア印刷の場合に硬質の帯鋼板に
対しても該帯鋼板に直接フィルムを生成して貼付けた
後、このフィルム面にグラビア印刷を施すようにしたの
で、版胴ロールヘッドを損傷させることなく任意所望の
鮮明な模様を鋼板表面に施すことができ、また印刷した
フィルム面を保護するために別のフィルムを貼重ねるこ
とにより、耐水、耐蝕性が増し、安価で表面模様の豊か
なラミネート鋼板が得られる。
【図1】本発明の実施例に係る帯鋼板塗装設備の巻戻機
から巻取機までの帯鋼板走行ラインの全体を示す概略図
である。
から巻取機までの帯鋼板走行ラインの全体を示す概略図
である。
【図2】本発明におけるグラビア印刷モードとオフセッ
ト印刷モードの切り替え手段の一例を示した概略図であ
る。
ト印刷モードの切り替え手段の一例を示した概略図であ
る。
【図3】従来の帯鋼板塗装設備の巻戻機から巻取機まで
の帯鋼板走行ラインの全体を示す概略図である。
の帯鋼板走行ラインの全体を示す概略図である。
【図4】他の従来例に係る帯鋼板塗装設備の巻戻機から
巻取機までの帯鋼板走行ラインの全体を示す概略図であ
る。
巻取機までの帯鋼板走行ラインの全体を示す概略図であ
る。
【図5】さらに他の従来例に係る帯鋼板塗装設備の巻戻
機から巻取機までの帯鋼板走行ラインの全体を示す概略
図である。
機から巻取機までの帯鋼板走行ラインの全体を示す概略
図である。
1 巻戻機 3 洗浄ゾーン 4 下地処理装置 5 前塗装装置 6 前段加熱装置 7 ホットメルトコータ 9 仕上げ加熱装置 12 巻取機 13 フィルムラミネータ 16 帯鋼板 17 版胴ロール 20 オフセットロール 21 下ロール 27 グラビア印刷用ロールヘッドユニット 28 オフセット印刷用ロールヘッドユニット
Claims (2)
- 【請求項1】巻戻機から一連の帯板処理工程を経て巻取
機に至る帯板走行ライン内に設置される帯板塗装設備に
おいて、被処理帯板に所望パターンの模様を版胴ロール
を介してプリントするグラビア印刷装置とオフセット印
刷装置とを有し、前記被処理帯板が前記グラビア印刷装
置と前記オフセット印刷装置のいずれか一方の作用を受
けるようにしたことを特徴とする帯板塗装設備。 - 【請求項2】前記グラビア印刷装置および前記オフセッ
ト印刷装置は、それぞれ下ロールに対して互いに交換可
能なグラビア印刷用ロールヘッドユニットおよびオフセ
ット印刷用ロールヘッドユニットを有し、グラビアまた
はオフセットの印刷モードに応じて前記グラビア印刷用
ロールヘッドユニットと前記オフセット印刷用ロールヘ
ッドユニットを交換するようにし、さらにグラビアまた
はオフセットの印刷装置よりもライン上流側に、前記グ
ラビア印刷モードで作動し、かつ走行中の被処理帯板に
フィルムを生成・貼付けするフィルム貼付け装置を有す
ることを特徴とする請求項第1項に記載した帯板塗装設
備。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11146157A JP2000334364A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 帯板塗装設備 |
TW89110113A TW467824B (en) | 1999-05-25 | 2000-05-25 | Strip plate coating equipment |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11146157A JP2000334364A (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | 帯板塗装設備 |
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ID=15401430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2000334364A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102615965A (zh) * | 2011-11-11 | 2012-08-01 | 广东隆兴包装实业有限公司 | 曲面印刷机的图案印刷后的工位上光印刷装置 |
JP2013203049A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 製管装置 |
CN105818517A (zh) * | 2015-01-05 | 2016-08-03 | 中国科学院化学研究所 | 一种水性油墨平版印刷系统 |
JP2017177006A (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 日新製鋼株式会社 | 塗装金属帯製造設備 |
-
1999
- 1999-05-26 JP JP11146157A patent/JP2000334364A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102615965A (zh) * | 2011-11-11 | 2012-08-01 | 广东隆兴包装实业有限公司 | 曲面印刷机的图案印刷后的工位上光印刷装置 |
JP2013203049A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 製管装置 |
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