JPH03127798A - 生理活性物質シリンゴスタチン及びその製造法 - Google Patents

生理活性物質シリンゴスタチン及びその製造法

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JPH03127798A
JPH03127798A JP1264571A JP26457189A JPH03127798A JP H03127798 A JPH03127798 A JP H03127798A JP 1264571 A JP1264571 A JP 1264571A JP 26457189 A JP26457189 A JP 26457189A JP H03127798 A JPH03127798 A JP H03127798A
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JP
Japan
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physiologically active
active substance
syringostatin
production
syringostatine
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Application number
JP1264571A
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English (en)
Inventor
Akinori Suzuki
鈴木 昭憲
Akira Isogai
磯貝 彰
Shuichi Yamashita
修一 山下
Kazuo Suyama
陶山 一雄
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業−にの利用分野) 本発明は酵母類に対し優れた抗菌力を有し食品添加物及
び医薬品等として有用な生理活性物質シリンゴスタチン
及びその製造法に関するものである。
(従来の技術) これまでシュードモナス・シリンガニ・ピーブイ・シリ
ンガニ(Pseudomonas syringae 
pv、 syringae)の各種の株の生産する毒素
として、シリンゴマイシンが知られている。シリンゴマ
イシンはいくつかの成分からなるが、その主成分である
シリンゴフイシンEは分子量1224のリボ41プチド
で・構成成分としてはβ−ハイドロキシデカン酸、セリ
ン、2゜4−ジアミノ酪酸、アルギニン、フェニルアラ
ニン、デヒドロスレオニン、β−ハイドロキシアスパラ
ギン酸、γ−クロロスレオニンの合計10残基からなる
。そのアミノ酸の配列として下記の構造が提示されてい
る〔ファイ1−トキシンズ・アンド・プラント・ファン
ゲネシス(Phyotoxins and plant
pathogenesis)第367頁、シュプリンガ
ー出版1989年発行〕。
sp (発明が解決しようとする課題) 本発明は新規な天然生理活性物質を提但することを「]
的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはシュードモナス・シリンガニの生産する新
規でかつ有用な物質を採取すべく研究を続けた結果、こ
れまでの知見にない新規生理活性物質を単離、採取する
ことに成功した。
すなわち、本発明の生理活性物質は一般式] (但しnは7〜12の整数を示し、X及びX′は水素原
子又は水酸基を示す。)にて表される。
本発明の生理活性物質シリンゴスタチンとは実施例に記
載したように少なくとも7種類の類縁化合物の総称であ
り、各物質ごとにA−Gまでを釘孔して命名した。質量
分析a1による測定から各々分子量は次の通りである。
シリンゴスタチンA:  1178 シリンゴスタチンE:  1194 シリンゴスタチンC:  1210 シリンゴスタチンD:  1176 シリンゴスタチンE:  1150 シリンゴスタチンF:  1160 シリンゴスタチンG: 12王O 次にシリンゴスタチンBを代表例としてその化学構造の
詳細を記載する。
シリンゴスタチンBは脂肪酸と9個のアミノ酸からなる
環状デプシペプチトであり、その各々の連結はNMRの
HMBCスペク1〜ルの解析及びアルカリ処理により得
られた鎖状化合物のMSスペクトルのフラグメントイオ
ンの解析により決定された。また脂肪酸及びアミノ酸の
化学構造の解析は’H−NMR,”C−NMR,アミノ
酸分析等の手段により行われた。
■分子1k   :lI94 ■分子式  ” 5oHsvCQ N12019■’H
−NMRスペクトル:第1図に示す。
■”C−NMRスペクトル:第2図に示す。
■紫外線吸収:エンド吸収 ’ l−1−N M Rピークと13(’ニーNMRピ
ークと化学構造との関連は第1表に示した通りであり、
NMRの測定溶媒にはC1,)aCN : lI20 (7:  2v/v) を使用した。
尚。
表に示したシリンゴスタチンBの構造の各ユニットは次
の通りである。
(C) (D) (E) (J) (1) (H) (G) 各ユニットの炭素番号は次の通りである。
Aユニット: 11 Bユニット: Cユニット: 11 Cユニット: Dユニット: Fユニット: Cユニット: 4CH,CQ −7 ψニブロードシグナル (生産菌) 本発明のシリンゴスタチンの生産菌の一例としては東京
農業大学陶山等により分離されたシュードモナス・シリ
ンガニ・ピーブイ・シリンガニが使用できる。尚、シリ
ンゴスタチンの生産菌株はこの株に由来する突然変異株
(自然発生又は誘発性)5形質融合体又は遺伝子組換え
体であっても1本菌株にその形質起源を依存しシリンゴ
スタチンを生産するものは総て本発明に使用出来る。
本株の細菌学的性質は次の通りである。
(1)形態的性質 本細菌はダラム陰性、好気性、桿状、1〜4の接電を有
し。
運動性で芽胞、莢膜、ポリーβ−ヒドロキシ酪m顆粒は
観察されず5普通寒天培地上では48時間で径1mの集
落を形威し、集落は乳白色、円形、金縁、中高、混光を
帯び平滑、半透明で牛酪質である。またラフ型集落を形
成する菌株も見られる。
(2)各種培地における生育状態 ブイヨン、ペプトン水では発育良好で混濁し、沈殿を生
じるが皮膜は形成しない。ウシンスキー氏液、フイルミ
氏液には良好に発育するが、コーン氏液には不良である
(3)生理的性質 ■発育適温は27℃で、41℃では15!育しない。致
死温度は52℃である。
■グルコースを酸化的に分解する。
■緑色蛍光色素及びレバンを産生じたが、ビオシアニン
は産生じない。
■リドマス牛乳は還元し消化する。
■オキシダーゼ、アルギニンジヒドラーゼ、フェニルア
ラニン・デアミナーゼ、レシチナーゼ、チロシナーゼの
各活性、硝酸塩の還元、硝酸呼吸、硫化水素及びインド
ールの加水分解、vp反応、MR試薬、ジャガイモ塊茎
の腐敗はそれぞれ陰性である。
■カタラーゼ活性、アンモニアの産生、スクロースより
還元物質の生成、ゼラチン、エスクリン、アルブチン、
ツイーン80の加水分解、タバコ葉の過敏反応はそれぞ
れ陽性である。
■デンプンの加水分解及びチトクロムオキシダーゼ活性
は弱陽性を示す。
■硝酸塩の還元、硝酸呼吸、硫化水素及びインドールの
加水分解、vP反応、MR試薬、ジャガイモ塊茎の腐敗
はそれぞれ陰性である。
(4)各炭素源の同化性 キシロース、アラビノース、゛グルコース、フルクトー
ス、ガラク1〜−ス、マンノース、スクロース、ラフィ
ノース、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、イ
ノシトール、マロン酸クエン酸、コハク酸を利用し、ラ
ムノース、セロビオース、フル1〜−ス、ラクトース、
1〜レバロース、デキス1−リン、デンプン、イヌリン
、71−ニトール、ズルシトール、すリシン、エスクリ
ン、D L−酒石酸は利用しない。アルギニン、バリン
の利用は弱い。
同株については日本植物病理学会報55巻、2′;f、
242〜244頁(平成1年4月)にその菌学的同定が
記載されている。尚本菌株は植物病原菌のため工業技術
院微生物工業技術研究所への寄託は拒絶されている。
また、本発明の製造法はシリングスタチン生産株の培養
と培養物からの生理活性物質の抽出、精製からなる。
シリングスタチン生産のための培養は細閉の一般的培養
広に増して行うことができる。
すなわち、保存培地より直接又は前倍養を経て、生産用
培地に植菌し、好気的に2〜10日培養することにより
培地中にシリングスタチンを′jl積させることができ
る。培地としては天然、半合成1音威の細菌用各種培地
を用いることができるが、代表的なものとしてはボテ1
〜・デキス1−ロース(Ditco)2.45%、カザ
ミノNI0.4%を含有する生産培地が挙げられる。
その他、必要に応じて、ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、マグネシウム、コバル1−1塩素、燐酸、a酸及
びその他のイオンを生成することが出来る無機塩類を添
加することも有効である。また菌の発育を助け、シリン
グスタチンの生産を促進するような有機物及び無機物を
M2!1に添加することも出来る。
培養は25〜30℃の温度条件で静置又は振どう培養に
よ1 り行われる。
培養物からのシリングスタチンの分離、NMは通常の天
然物からの分離、精製手段を用いることができる。すな
わち。
培養物中のシリングスタチンをイオン交換樹脂、多孔性
吸着樹脂、活性炭等に吸着溶出した濃縮し、イオン交換
クロマドグフィー、ゲルろ過、転溶、透析等の精製手段
に加えて、各種担体を用いたカラムクロマトグラフィー
を行うことにより。
精製品として回収することができる。尚、シリングスタ
チンはアルカリ性の条件では著しく不安定のため、精製
は酸性条件下で行わなくてはならない。
次に、実施例を挙げて具体的に説明するが本物質の製造
法はこれに限定されるものではない。
(実施例) 大型試験管にブイヨン0.5%、ペプ1−ン1.5%、
塩化ナトリウム0.5%及びKJ■PO40,5%より
なる栄養培地]Omfiを入れたものに、本菌を1白金
耳接種し、1晩振どう培養した。この培養液を500m
M三角フラスコに入れた本培養液〔ポテト、デキストロ
ース培地(PDB)にカザミノmo、4%、Malt抽
出物o、6%添加、PH6,1)250m悲に約0 、
2 m Qを加え、26.5℃で5〜7日間静置培養し
た。
得られた培養波音3−16.9を4℃、8000rp川
で遠沈し。
上清をあらかじめ0.2%トリフルオロ酢酸(T F 
A)で洗浄したxp、D−7(直径3.6X40cm)
に吸着させ、22 0%エタノール1.5fi、80%エタノール900m
Aで順次溶出した。80%エタノール区は300 m 
Qずつ3区別に分けて取ると、活性は80%エタノール
溶出区の2番目の区分に回収された。活性区をエバポレ
ーターを用いて濃縮し、凍結乾燥したあと、0.2%T
FA約10m12に溶かした。
遠沈により不溶物を除いた上清を、0.2%TFΔを溶
媒とした5ephadex  G −25(直径2.8
X50crn)にかけた。
10 m Qずつフラクションを取ると、活性は18〜
23&目のフラクションに回収された活性区をエバポレ
ーターで濃縮後、凍結乾燥し、0.5%Iv酸を含む4
5%エタノール5m氾に溶かした。この溶液を同溶媒を
用いた5ephadcx  L 1420(直径2.2
X50cm)にかけた。
この活性区をエバポレーターで濃縮し乾燥したあと、高
速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて精製し
た。
まず、5SC−H−320王 (直径0.8X20cm
)のカラムを用いて0.1%TFAを含む、25〜50
%アセトニトリルの直線的濃度勾配法(20分)により
シリングスタチンA、BとC,D、E、F、Gを分取し
く第3図)、さらにシリングスタチンB及びCは5SC
−CN’−4251N (直径1.OX25cm)のカ
ラムを用いて、0.1%TFAを含む、20〜25%ア
セトニトリルの直線的濃度勾配M(10分)により(第
4図)、それぞれ分離した。このようにしてシリングス
タチンA、B、C,D、E、F及びGをそれぞれ約2.
5mg、2mg、3mg、Q、5■、1■、0.5■及
び0.5■を得た。
次にシリングスタチンの抗菌活性につき試験例を挙げて
説明する。
試験例 試験は所定濃度液を浸漬させたペーパーデスクをサツカ
ロミセス・セルビシアエを入れたボテ1〜デキストロー
ス培地を用いた重層寒天法により40時間後の抗菌円の
出現を判定した。第2表に抗菌力ありを+、抗菌力なし
を−で表示した。
(発明の効果) 本発明のシリングスタチンは酵母類に対し優れた抗菌力
を示す。本発明により食品添加物及び医薬品等として有
用な生理活性物質を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は’ H−N M Rスペクトル、第2図は”C
−NMRスペクトル、第3図は5SC−H−3201カ
ラムによるH1) L Cクロマ1〜チヤ ト、 第4図はSSC N 4251 NカラムによるHPLCクロマ1−チャートを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但しnは7〜12の整数を示し、X及びX′は水素原
    子又は水酸基を示す。)にて表される生理活性物質シリ
    ンゴスタチン。
  2. (2)シュードモナス属に属する生理活性物質シリンゴ
    スタチンの生産菌を培養し、培養物から当該化合物を採
    取することを特徴とする生理活性物質シリンゴスタチン
    の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002066499A1 (fr) * 2001-02-19 2002-08-29 Takara Bio Inc. Peptide cyclique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002066499A1 (fr) * 2001-02-19 2002-08-29 Takara Bio Inc. Peptide cyclique
US7442683B2 (en) 2001-02-19 2008-10-28 Takara Bio Inc. Cyclic peptide

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