JPH0312734B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 印刷データを格納するワークエリアを設け、ポ
インタによつて指定されるワークエリア内の所定
領域に格納されている印刷データを読み出してプ
リンタに転送する際に、併せて印刷データをログ
フアイルに転送して少なくとも一ページ分記憶さ
せておき、プリンタ内で障害が発生した場合に、
ポインタに格納されていた内容を障害行レジスタ
に記憶させ、印刷途中であつたページの先頭アド
レスをポインタにセツトし、ポインタに格納され
る値が障害行レジスタに格納されている値に等し
くなるまでログフアイルに格納されている印刷デ
ータを順次読み出してプリンタに転送して印刷を
行うと共に、等しくなつた後はポインタによつて
指定されるワークエリアから順次読み出した印刷
データをプリンタに転送して印刷を行う。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、ページ単位に印刷データを管理する
印刷データ管理方式において、印刷途中で障害が
発生した場合に、再度印刷を迅速に行えるように
印刷データを管理する印刷データ管理方式に関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来、プログラムから印刷要求のあつた文字等
を印刷する場合、印刷データを直接プリンタに出
力し印刷する方法と、印刷データを全て一旦スプ
ールフアイルに格納してから一括して印刷する方
法と、印刷データをコンシユーマフアイルにペー
ジ単位あるいは数ページ単位に格納し、そのペー
ジ単位あるいは数ページ単位に印刷する方法があ
つた。ここでコンシユーマフアイルは、複数のプ
ログラムからの出力データを一緒に格納できるフ
アイルである。直接プリンタに出力する方法で
は、プログラムは行単位にデータを出力しながら
印刷させることができるが、スプールフアイルを
用いる方法では全てのデータが格納されるまでは
行単位でもページ単位でも印刷させることはでき
ない。そしてコンシユーマフアイルを用いる方法
では、複数のプログラムからの出力を混乱なく出
力させるため、ページ単位あるいは複数ページ単
位で出力を制御される。

例えばコンシユーマフアイルを用いて印刷デー
タを出力する印刷データ管理方式では、第４図に
示すように所定のコンシユーマ出力プログラム２
１からの印刷要求指示に基づき例えば一ページ分
の印刷データをコンシユーマフアイル２２に格納
する。この一ページ分の印刷データをコンシユー
マフアイル２２に格納した後、印刷プログラム２
３が起動され、例えば行単位に印刷データをプリ
ンタ２４に転送して印刷を行わせていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の第４図に示す如き印刷データ管理方式で
は、一旦一ページ分の印刷データをコンシユーマ
フアイル２２に格納した後でなければ、印刷プロ
グラムを起動して印刷を開始することができず、
迅速性に欠けるという問題があつた。

また、一ページ分の印刷データをコンシユーマ
フアイル２２に格納して印刷している途中で用紙
切れあるいはジヤム等の障害が発生した場合、用
紙を補給したり、ジヤム状態になつた用紙を取り
除いて障害を除去した後に再度印刷を行おうとし
ても、リカバリするための印刷を行わせるための
制御が複雑になつてしまうと共に迅速に印刷を行
えないという問題があつた。

これは、プリンタに障害が発生した時点でプリ
ンタ内の印刷制御情報がクリアされてしまい、再
試行の開始時にそれらの情報をプリンタに通知し
なければ正常に続行できなくなることがあるため
ページの最初から印字しなおさせるようにしてい
ることや、コンシユーマフアイルから対象ページ
を探すための処理に時間がかかりまたそれを可能
にするためのアドレス管理等が難しくなることな
どが原因として挙げられる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、印刷データを格納したワークエリア
から行単位に印刷データを順次読み出すポインタ
を設け、ポインタによつて指定される領域に格納
されている印刷データを読み出して行バツフアに
順次格納し、行バツフアに格納した印刷データを
プリンタに転送して印刷させると共にログフアイ
ルに転送して少なくとも一ページ分記憶させてい
る。

そして、プリンタから用紙切れ等の障害が発生
した旨の通知を受けた場合、 第１に、ポインタに格納されていた内容を障害
行レジスタに記憶させ、 第２に、ポインタの内容を印刷中であつた印刷
データの先頭アドレスにセツトし、 第３に、ポインタの内容が障害行レジスタに記
憶させた値と等しくなるまでログフアイルから順
次読み出した印刷データをプリンタに転送して印
刷させると共に、 第４に、等しくなつた後はポインタによつて指
定されるワークエリアから順次読み出した印刷デ
ータをプリンタに転送して印刷を行うと共に併せ
て印刷データをログフアイルに転送して記憶させ
るようにしている。

第１図は本発明の原理的構成図を示す。図中、
１はホスト、２はユーザが業務処理を行うための
応用プログラム、３はワークエリアから所定の印
刷データを読み出すアドレスをポインタするため
のポインタ、４は用紙切れ等の障害が発生した場
合に障害が発生した時点の印刷データの行をポイ
ントするアドレスを記憶するための障害行レジス
タ、５は行バツフア、６はプリンタ出力制御部、
７は印刷しようとする印刷データを格納するワー
クエリア、８は印刷中の少なくとも一ページ分の
印刷データを記憶するためのログフアイル、９は
プリンタを表す。

第１図において、応用プログラム２からの印刷
要求に基づき、プリンタ出力制御部６はポインタ
３によつて指定されるワークエリア７中の所定領
域例えば“＃２”から読み出した印刷データを行
バツフア５に格納する。行バツフア５に格納され
た行単位の印刷データは、プリンタ９に転送され
て印刷されると共に、ログフアイル８に転送さ
れ、少なくとも一ページ分の印刷データがフアイ
リングされる。

印刷途中に紙切れ、あるいはジヤム等の障害が
生じた場合には、印刷が中止されると共に、プリ
ンタ９からプリンタ出力制御部６に対して
ATTN（注意）信号が通知される。ATTN信号
の通知を受けたプリンタ出力制御部６は、ポイン
タ３に格納されていた値を障害行レジスタ４に格
納すると共に、印刷を中止したページの先頭アド
レスをポインタ３に格納する。そして、ポインタ
３によつてポイントされる印刷データをログフア
イル８から読み出してプリンタ９に転送して印刷
を行う。ポインタ３の内容が障害行レジスタ４の
内容に等しくなつた後は、通常の如くポインタ３
によつてポイントされるワークエリア７から読み
出した印刷データを行バツフア５を介してプリン
タ９に転送して印刷を行うと共に、併せてログフ
アイル８に転送して少なくとも一ページ分記憶さ
せておく。

〔作用〕

第１図に示されるように、本発明では、ポイン
タ３によつてポイントされるワークエリア７から
印刷データを読み出して行バツフア５を介してプ
リンタ９に転送して印刷を行わせると共に、併せ
て転送した印刷データを少なくとも一ページ分を
ログフアイル８に記憶させている。印刷途中に用
紙切れあるいはジヤム等の障害が生じた場合、プ
リンタ９からのATTN信号の通知に基づきポイ
ンタ３に格納されている内容を障害行レジスタ４
に記憶させると共に、ポインタ３に対して印刷途
中であつたページの先頭アドレスを格納する。そ
して、ポインタ３に格納される値が障害行レジス
タ４に記憶されている値に等しくなるまで、ポイ
ンタ３によつて指定される印刷データをログフア
イル８から読み出してプリンタ９に転送して印刷
を行わせると共に、等しくなつた後は通常の印刷
の如くポインタ３によつてポイントされるワーク
エリア７から読ひ出した印刷データを行バツフア
５を介してプリンタに転送して印刷を行わせると
共に、ログフアイル８に転送して少なくとも一ペ
ージ分記憶させておく。

以上の如く動作させることにより、紙切れ等の
障害が生じた場合に、障害が生じたページの印刷
を簡単な制御を用いて迅速に行わせることができ
る。

〔実施例〕

第２図は本発明の１実施例構成図を示す。図中
１ないし９は第１図に示すものに対応するものを
表す。

第２図において、プリンタ出力制御部６はな
いしの手順によつて紙切れ、あるいはジヤム等
の障害が発生した場合に、迅速に障害が発生した
ページを再度印刷させるよう制御している。

図中はエラー処理要求があつたか否かを判別
する状態を示す。エラー処理要求は紙切れ等の障
害がプリンタ９に生じた場合に、プリンタ９から
通知されるものである。

図中はポインタ３の内容を障害行レジスタ４
に記憶させる状態を示す。

図中はページ先頭行アドレスをポインタ３に
格納する状態を示す。これは、障害が生じたペー
ジを再度印刷するために、ポインタ３に障害が生
じたページの先頭行アドレスを格納するものであ
る。

図中はログフアイル８の内容をプリンタ９に
転送して印刷を行わせると共に、ポインタ３の内
容を“＋１”する状態を示す。これは、ポインタ
３によつてポイントされたログフアイル８中の所
定の領域から印刷データを読み出してプリンタ９
に転送して印刷させると共に、ポインタ３の内容
を“＋１”することを意味する。

図中はポインタ３に格納された値が障害行レ
ジスタ４に格納されている値に等しくなつたか否
かを判別する状態を示す。YESの場合（等しく
なつた場合）には図中を実行する。NOの場合
（等しくない場合）には図中を繰り返して実行
する。

図中は通常の印刷処理に移行する状態を示
す。

以上の如き手順を実行することによつて、紙切
れ等の障害が生じた場合に、ログフアイル８に格
納しておいた印刷データを有効に利用して迅速に
印刷を行うことが可能となる。

次に、プリンタ９はないしの手順によつて
紙切れ、あるいはジヤム等の障害が発生した場合
に、印刷を一時的に停止すると共に、プリンタ出
力制御部６等に対してエラー処理を行うように要
求している。

図中は１行分の印刷データを行バツフア５か
ら受信する状態を示す。

図中は１行分の印刷を終了した状態を示す。

図中はエラーが発生したか否かを判別する状
態を示す。ここで、エラーは例えば印刷すべき紙
切れ、あるいはジヤムが生じたことを意味する。
YESの場合にはエラー処理を行う。（）。エラ
ー処理は既述したようにプリンタ出力制御部６中
の手順にエラー処理要求を通知することによつ
て実行される。NOの場合には図中を実行す
る。

図中はページ印刷を終了したか否かを判別す
る状態を示す。YESの場合には一ページ分の印
刷を終了する。NOの場合には図中以下の手順
を繰り返し実行する。

以上の如き手順によつてプリンタ９は紙切れ等
の障害を検出してプリンタ出力制御部６に通知
し、障害の生じたページを新たに次速に印刷する
ことができる。

第３図は本発明の通常印刷時の動作を説明する
フローチヤートを示す。

図中は印刷要求が有つたか否かを検出する状
態をを示す。YESの場合には図中を実行する。
NOの場合には図中を繰り返し実行する。

図中は所定ページの先頭アドレスをポインタ
３に格納する状態を示す。

図中はポインタ３で指示される（ポイントさ
れる）行データを行バツフア５に格納する状態を
示す。

図中は行バツフア５に格納された内容をプリ
ンタ９およびログフアイル８に夫々転送する状態
を示す。これにより、印刷データが少なくとも一
ページ分ログフアイル８に記憶されることとな
る。

図中はポインタ３の内容を“＋１”する状態
を示す。

図中は所定ページの印刷を終了したか否かを
判別する状態を示す。YESの場合には終わる。
NOの場合には図中以下を繰り返し実行する。

以上の如き手順を実行することにより、通常の
印刷が実行される。

〔発明の効果〕

以上説明した如く、本発明によれば、ポインタ
によつて指定されるワークエリア内の所定領域に
格納されている印刷データを読み出してプリンタ
に転送する際に、併せて印刷データをログフアイ
ルに転送して少なくとも一ページ分記憶させてお
き、プリンタ内で障害が発生した場合に、ポイン
タに格納されていた内容を障害行レジスタに記憶
させ、印刷途中であつたページの先頭アドレスを
ポインタにセツトし、ポインタに格納される値が
障害行レジスタに格納されている値に等しくなる
までログフアイルに格納されている印刷データを
順次読み出してプリンタに転送して印刷を行うと
共に、等しくなつた後はポインタによつて指定さ
れるワークエリアから順次読み出した印刷データ
をプリンタに転送して印刷を行う構成を採用して
いるため、用紙切れ、あるいはザヤム等の障害が
発生した場合に、利用者に用紙の再設定以外の特
別な操作を要求することなく、簡単な手順を用い
て迅速に新たな印刷を再度行わせることが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理的構成図、第２図は本発
明の１実施例構成図、第３図は本発明の通常印刷
時の動作を説明するフローチヤート、第４図は従
来の印刷データ管理方式の構成図を示す。 図中、１はホスト、２は応用プログラム、３は
ポインタ、４は障害行レジスタ、５は行バツフ
ア、６はプリンタ出力制御部、７はワークエリ
ア、８はログフアイル、９はプリンタを表す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ページ単位に印刷データを管理して印刷を行
   う印刷データ管理方式において、 印刷すべき印刷データを格納するワークエリア
   ７と、 ワークエリア７から行単位に印刷データを順次
   読み出すために設けたポインタ３と、 ポインタ３によつて指定される領域に格納され
   ている印刷データを読み出して格納するための行
   バツフア５と、 行バツフア５に格納されている印刷データをプ
   リンタに転送する際に、同時にその印刷データを
   格納し保存する少なくとも一ページ分の記憶容量
   をもつログフアイル８と、 印刷データの転送を行つたプリンタ９内で障害
   が発生した旨の通知があつたときにポインタ３に
   格納されている内容を記憶させるための障害行レ
   ジスタ４とを備え、 プリンタ９内で障害が発生した場合に、印刷途
   中であつたページの先頭アドレスをポインタ３に
   セツトし、ポインタ３に格納される値が障害行レ
   ジスタ４に格納されている値に等しくなるまでロ
   グフアイル８に格納されている印刷データを順次
   読み出してプリンタ９に転送して印刷を行わせ、
   等しくなつた後はポインタ３によつて指定される
   ワークエリア７から順次読み出した印刷データを
   プリンタ９に転送して印刷を行わせると共にログ
   フアイル８に転送して少なくとも一ページ分記憶
   させるよう印刷データを管理することを特徴とす
   る印刷データ管理方式。