JPH031266Y2

JPH031266Y2 -

Info

Publication number: JPH031266Y2
Application number: JP1981166628U
Authority: JP
Priority date: 1981-11-10
Filing date: 1981-11-10
Publication date: 1991-01-16
Also published as: JPS5872059U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は用紙のラインスペースとリボンの送
りを印字ヘツドを塔載したキヤリツジの移動に関
連させて行なう印字装置に関する。

従来、この種の印字装置として、リボンスプー
ルの回転軸にラチエツトを取付け、ラチエツトに
は往復自在な送り爪を噛み合せ、この送り爪には
揺動レバーを結合し、揺動レバーの送り爪を結合
した側とは反対の側をスプリングによりキヤリツ
ジの通過位置に向けて常時バイアスすることによ
つてリボンの送りを行ない、一方、用紙のライン
スペースは紙送りローラの回転軸に歯車装置を介
して電磁プランジヤを連係して行なうものがあ
る。

しかし、このようにすると構造が複雑となつて
小型化が難しく、部品点数も多くなるため低価格
にできない欠点があつた。

この考案の目的は前述の欠点を改善し、２個の
歯車を使用して、リボンスプールのようなリボン
送り具への回転を紙送りローラにも伝達すること
により構造が簡単で部品点数の少ない印字装置を
提供することにある。

この考案を以下図面により説明すると、第１図
に示す印字装置において、機枠１にガイドシヤフ
ト２と、図示しない駆動源によつて回転を行なう
ドライブシヤフト３が掛け渡されている。シヤフ
ト２，３にはキヤリツジ４が取付けられ、キヤリ
ツジ４下面の一部がシヤフト３の案内溝５と嵌合
し、シヤフト３が回転すると往復移動するように
なつている。キヤリツジ４に塔載された印字ヘツ
ド６は機枠１に取付けたプラテン７と対向してい
る。プラテン７の背後には機枠１に固定したリボ
ンカセツト８が配設され、図ではリボンカセツト
８はふたを除去した状態が示されている。リボン
カセツト８にはインキローラ９とローラ状のリボ
ン送り具１０と圧接ローラ１１の３つが接触状態
で配設され、エンドレスリボン１２がリボン送り
具１０と圧接ローラ１１の間、およびプラテン７
と印字ヘツド６の間に通されている。なお、リボ
ン送り具１０だけはリボンカセツト８のふたに取
付けられているものとしている。このリボンカセ
ツト８の下方の機枠１内には紙送りローラ１３が
配設され、紙送りローラ１３は機枠１に掛け渡さ
れてプラテン７と平行な回転軸１４に挿着されて
いる。

一方、キヤリツジ４の進行方向には機枠１に取
付けた揺動レバー１５が配設され、この揺動レバ
ー１５は第２図のように一端がスプリング１６に
よりキヤリツジの通過位置に突出するように常時
バイアスされていて、他端に機枠１のガイド１７
に案内された送り爪１８が結合されている。送り
爪１８は揺動レバー１５が揺動すると往復移動を
行ない、リボン送り具１０の回転軸１９に取付け
たラチエツト２０に係脱するようにされている。
２１はラチエツト２０の戻り防止爪で、機枠１に
取付けられている。そして、ラチエツト２０の下
方には第３図のとおり、紙送りローラ１３の回転
軸１４が配置され、この回転軸１４に向けてリボ
ン送り具１０の回転軸１９が垂下され、回転軸１
９に傘歯車２２が取付けられ、この傘歯車２２に
は紙送りローラ１３の回転軸１４に取付けられた
傘歯車２３が噛み合されている。なお、回転軸１
９の上端にはリボン送り具１０が着脱自在に嵌合
するものとしている。

今、シヤフト３が回転してキヤリツジ４が第１
図の右から左へ移動すると、移動レバー１５に当
接する。すると揺動レバー１５が変位し送り爪１
８が第２図の左から右へ動いて、ラチエツト２０
が一歯分だけ回転する。ラチエツト２０の回転は
回転軸１９を介してリボン送り具１０に伝達さ
れ、リボン１２が時計方向に周行するとともに、
傘歯車２２，２３により紙送りローラ１３に伝達
される。

キヤリツジ４が進行してきた方向とは反対の方
向に復帰すると、スプリング１６により揺動レバ
ー１５が元の位置に戻り、送り爪１８がラチエツ
ト２０から離脱し、このためラチエツト２０、リ
ボン送り具１０、および紙送りローラ１３が停止
する。

このようにしてこの考案によると、リボン送り
具の回転を２個の歯車を使用して紙送りローラに
伝達するため、構造が複雑とならず部品点数が少
なくできて低価格となる。また、歯車の使用によ
りキヤリツジが揺動レバーと当接する毎に、ラチ
エツトの回転量に比例した量だけ確実にリボン送
りと用紙のラインスペースを順次行なうことがで
き、さらに歯車は傘歯車であるためリボン送り具
と紙送りローラの異なる方向の２軸を狭いスペー
ス内で交わすことができ、装置全体の小型化が可
能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の印字装置の要部平面図、第
２図は第１図においてリボンカセツトを除去した
状態の要部拡大平面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線
に沿う要部拡大断面図である。４……キヤリツジ、６……印字ヘツド、７……
プラテン、１０……リボン送り具、１３……紙送
りローラ、１４，１９……回転軸、１５……揺動
レバー、１６……スプリング、１８……送り爪、
２０……ラチエツト、２２，２３……傘歯車。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

リボン送り具１０と、紙送りローラ１３と、プ
ラテン７に沿つて往復移動する印字ヘツド６搭載
のキヤリツジ４を備え、リボン送り具１０にはそ
の回転軸１９にラチエツト２０を取付け、ラチエ
ツト２０には往復自在な送り爪１８を噛み合せ、
送り爪１８には揺動レバー１５を結合し、揺動レ
バー１５の送り爪１８を結合した側とは反対の側
をスプリング１６によりキヤリツジ４の通過位置
に向けて常時バイアスしてなる印字装置におい
て、プラテン７と平行な紙送りローラ１３の回転
軸１４をリボン送り具１０の下方に配置すると共
に、この回転軸１４に向けてリボン送り具１０の
回転軸１９を垂下し、さらにリボン送り具１０の
回転軸１９および紙送りローラ１３の回転軸１４
にそれぞれ第１の傘歯車２２および第２の傘歯車
２３を取付けてこの両傘歯車を互いに噛み合わせ
てなることを特徴とする印字装置。