JPH03124695A

JPH03124695A - 吊り物移動装置

Info

Publication number: JPH03124695A
Application number: JP26085489A
Authority: JP
Inventors: Makoto Shoju; 松壽　誠
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-10-05
Filing date: 1989-10-05
Publication date: 1991-05-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、例えば、劇場やテレビスタジオなどの舞台プ
ラントにおける背景幕、照明装置や大道具などを吊り下
げて移動する吊り物移動装置に係り、特に、この吊り物
移動装置における吊り物（吊り荷）の振れ止め防止装置
に関する。

（従来の技術）一般に、劇場やテレビスタジオなどの舞台プラントにお
ける背景幕、照明装置や大道具などを吊り下げて移動す
る吊り物移動装置は、背景幕などの吊り荷を舞台の上位
に設けられだすの子の上に定められた点（場所）から吊
りロープで吊り下げ、その長さを調整することによって
、観客席からの視野に背景幕を調整して降ろしたり、上
げたりして、舞台で演技されたいるドラマなどに演出効
果をもたらすために使用されている。また、この帛りロ
ープの長さの調整は、巻上機による手段や重錘（カウン
ターウェイト）によって行わているのが実状ある。

既に提案されているこの種の吊り物移動装置は、第６図
乃至第８図に示されるように構成されている。

即ち、第６図乃至第９図において、舞台の上位にレール
ａを水平に袈装し、このレールａに一台の走行台車すを
走行自在に設け、この走行台車ｂに巻上機Ｃを設置し、
この巻上機Ｃの吊りロープｄの下端部にフックｅを吊り
夕ＩＷを係止するようにして付設し、上記走行台車すに
連結された操作紐ｆで上記移動台車すを上記レールａ上
を自由に移動するようにしている。つまり、上述した吊
り物移動装置は、走行台車すを操作紐ｆで所定の位置に
移動して位置決めし、しかる後、上記フックｅに、例え
ば、背景幕、照明装置や大道具などの吊り荷Ｗを係止し
、この吊り荷Ｗを巻上機Ｃの吊りロープｄで上下方向へ
昇降するようになっている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上述した吊り物移動装置は、レールａに
一台の走行台車すを走行自在に設け、この走行台車すに
巻上機Ｃを設置し、この巻上機Ｃの吊りロープｄの下端
部にフックｅを吊り荷Ｗを係止するようにして付設しで
ある関係上、例えば、背景幕、照明装置や大道具などの
吊り荷Ｗが上記走行台車すの移動に伴って移動すると、
吊りロープｄと吊り荷Ｗとによる振動系が形成されて、
倚振れが発生して、目標地点までの運搬を安全に、しか
も、迅速に操作することが困難である。特に、吊りロー
プｄと吊り荷Ｗとによる振動系による振動は、停止する
まで、かなり長い時間を必要とし、上演中の走行動作は
困難となり、裏方が手で止めるにも相当の時間を要する
ばかりでなく、吊り荷Ｗの重量が大きいときは危険であ
るなどの欠点がある。

また一方、クレーンにおける吊り荷の振れ止め制御を行
うことが提案されている。

すなわち、第７図において、クレーンにおける吊り荷の
振れ止め制御を数式で説明すると、下記のようになる。

第７図に示されるクレーンにおける吊り荷Ｗの振れ止め
制御系の理解を良くするために、予め、仮定の条件とし
て、（ａ）速度には、制限があり、最高速度以下では最
大加１）速度以内で自由に加減できる。（ｂ）吊りロー
プの長さは一定である。（Ｃ）振れ角は小さいものとす
る。

従って、ｓｉｎθ初θ　であり、Ｃ０５ｏ暢１とする。

これらの条件を考慮すると、振れ角θに関する運動方程
式は、ルー−ω２・（θ−α／ｇ）　　　　　・・・（１）、
２２ θ　十ω　・　（θ−α／ｇ）２−一定・・・（２）と
なる。

但し、θ：振れ角、　　沙：振れ角速度、θ：振れ角加
速度、α：走行の加速度、ｇ：重力の加速度、Ｌ：吊り
ロープの長さ、ω：ｎを示す。

上記（２）式は、（妙／ω、θ）なる位相平面上では、
（θ、ｄ／ｇ）を中心とした円を描く軌跡となる。

従って、第８図のグラフに示されるような速度パターン
となり、第９図のような位相平面によって質点の振れが
停止することになることを意味している。

また、この振れ止めの制御手段には、速度制御による手
段、加速度制御による手段やオーブンループで行う手段
とフィードバックを行う手段などが実際には採用されて
いる。

しかして、上述した各手段を上述した吊り物移動装置に
採用すれば、大道具などの吊り荷を走行移動させ、所定
の場所に停止させることが可能である。

しかしながら、劇場の吊り荷Ｗには、通常のクレーンに
おける吊り荷と比較して容積が大きく、しかも、大きさ
の割りには重量が軽いという違いがある。このために、
吊り荷Ｗがアンバランスなものとなり、吊り荷が旋回し
たり、空気調和用ダクトからの噴気流や舞台と客席との
間に発生する空気の流れなどの外乱に対して、これらに
対する振れ止め手段が必要である。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって
、吊り荷がアンバランスなものや空気１Ａ相用ダクトか
らの噴気流や舞台と客席との間に発生する空気の流れな
どの外乱に対し、吊り荷が旋回しないようにすると共に
、吊り荷の振れを防雨するようにした吊り物移動装置を
提供することを目的とする。

〔発明の構成〕（課題を解決するための手段とその作用）本発明は、舞
台の上位にレールを袈装し、このレールに一対をなす走
行台車をその両者の離間距離を自由に調整できるように
して走行自在に設け、この両走行台車に各巻上機の各吊
りロープを介して帛り荷を係止する各シーブを付設し、
一対をなす走行台車が上記レール上を自由に走行し得る
ようにすると共に、吊り荷のアンバランスなものや空気
調和用ダクトからの噴気流や舞台と客席との間に発生す
る空気の流れなどの外乱に対して吊り荷の旋回や振れを
防止するようにしたものである。

（実施例）以下、本発明を図示の一実施例について説明する。

第１図において、符号１は、例えば、劇場やテレビスタ
ジオなどの舞台プラントにおける舞台の上位の建屋の梁
に水平に袈装されたレールであって、このレール１の上
位の建屋の梁には、各一対をなすスプロケット２ａ、２
ｂと３ａ、３ｂとがそれぞれ軸装されており、この各ス
プロケット２ａ、２ｂと３ａ、３ｂには、各ローラチェ
ーン（伝動チェーン）４ａ、４ｂが巻装されている。

また、上記各スプロケット２ａと３ａには、各減速機５
ａ、６ａを備えた各サーボモータ５．６が各ベルト７ａ
、７ｂを介して連結されており、この各減速機５ａ、６
ａの一部には、各レゾルバ−（例えば、回転計やエンコ
ーダー）５ｂ、６ｂが付設されている。さらに、上記レ
ール１には、対をなす走行台車８．９の各車輪８ａ、９
ａがその両者の離間距離Ｓを自由に調整できるようにし
て走行自在に設けられており、この各走行台車８．９の
上部は、上記各ローラチェーン４ａ、４ｂに係止されて
いる。さらに又、この各走行台車８．９は、各サーボモ
ータ５．６により各ベルト７ａ。

７ｂや上記各ローラチェーン４　ａ　ｓ　４　ｂを介し
て上記レール１上を自由に走行するようになっており、
この各走行台車８．９には、各一対のシーブ８ｂ、９ｂ
がそれぞれ付設されている。また、この各一対のシーブ
８ｂ、９ｂには、各吊りシーブ１０ａ、１０ｂを備えた
各吊りロープ１１．１２が巻装されており、この各吊り
ロープ１１．１２の一端部１１８％１２ａは静止部材に
取付けられており、この各吊りロープ１１．１２の他端
部１１ｂ、１２ｂは各サーボモータによる各巻上機１３
．１４の各ドラムに各滑車１５を介して連結されている
。さらに、この各巻上機１３．１４には、各レゾルバ−
（例えば、タコメータや回転シ１、エンコーダー）１３
ａ、１４ａが付設されており、この各巻上機１３．１４
には、操作パネルを崗えた運転制御装置１６が各リード
線１７を介して接続されている。

なお、上記各サーボモータ５．６は、第２図に示される
ように、操作パネルを備えた運転制御装置１６に各リー
ド線１８を介して接続されている。

また、上記各吊りシーブ１０ａ、１０ｂには、各フック
１９．２０が一個の吊り荷Ｗを水・１乙に係止して吊り
上げている。

以下、本発明の作用について説明する。

操作パネルを備えた運転制御装置１６からの指令に基づ
き、各減速機５ａ、６ａを備えた各サーボモータ５．６
を駆動すると、各ベルト７ａ、７ｂや各スプロケット２
ａ、２ｂと３ａ、３ｂを介して各ローラチェーン４　ａ
　ｓ　４　ｂを作動する。

すると、この各ローラチェーン４ａ、４ｂに連結してい
る一対をなす走行台車８．９の各車輪８ａ。

９ａが上記レール１をその両者の離間距離Ｓを自由に調
整して走行して所定の位置に停止する。

他方、操作パネルを備えた運転制御装置１６からの指令
に基づき、各サーボモータによる各巻上機１３．１４が
駆動すると、この各巻上機１３．１４は各吊りロープ１
１．１２を介して上記各吊すシーブ１０ａ、１０ｂの各
フック１９．２０を昇降する。すると、この各フック１
９．２０が一個の吊り荷Ｗを水平に係止して吊り上げる
。

このようにして、吊り荷Ｗは舞台の所定の位置に垂下さ
れると共に、この吊り荷の荷重性／＋ｉによってアンバ
ランスが生じて、吊り荷Ｗが旋回しようとしても、上記
両吊りロープ１１．１２の相互作用により、旋回動作は
阻止され、振れを防＋Ｌ　シて安定した状態で垂下され
、上演中や短時間の修間に背景幕、照明装置や大道具な
どを吊り荷Ｗを迅速に変換することができると共に、昇
降する迫りゃ横行するスライデングワゴンなどの装置と
連動して使用することにより、これまでの装置よりもバ
ライテイに富んだ演出をすることができる。

次に、第３図に示される本発明の他の実施例は、大道具
などの吊り荷Ｗに適用するようにしたものであって、台
車２１にパルスモータによる巻上機２２を搭載し、この
巻上機２２の巻上げドラム２２ａに複数の吊りロープ２
３ａ、２３ｂ。

２３ｃ、２３ｄ、２３ｅを上記台車２１に付設された各
シーブ２４ａ、２４ｂ、２４ｃ、２４ｄ。

２４ｅを介して各フックを取付け、この各フックに上記
大道具などの吊り荷Ｗを係止し、上記台車２１の前後に
伝動チェーン２５を連結し、この伝動チェーン２５を駆
動スプロケット２６や３案内スプロケット２７ａ、２７
ｂ、２７ｃに巻装し、この伝動チェーン２５により上記
台車２１を移動したり、吊り荷Ｗを昇降するようにした
ものである。

さらに、第４図に示される本発明の他の実施例は、可撓
性の吊り荷Ｗに適用するようにしたものであって、第２
図に示される本発明の実施例と同じ構成をなすものであ
る。

さらに、第５図に示される本発明の他の実施例は、アン
バランスの吊り荷Ｗに適用するようにしたものであって
、第４図に示される本発明の実施例と同じ構成をなすも
のである。。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、舞台の上位にレール
を袈装し、このレールに一対をなす走行台車をその両者
の離間距離を自由に２１整できるようにして走行自在に
設け、この両走行台車に各巻上機の各吊りロープを介し
て吊り荷を係止する各シーブを付設しであるので、吊り
荷の大きさや形状に応じて一対をなす走行台車を自由に
走行して吊り荷を垂下すると共に、吊り荷のアンバラン
スなものや空気調和用ダクトからの噴気流や舞台と客席
との間に発生する空気の流れなどの外乱に対して吊り荷
の旋回や振れを防止して演劇効果の向上を図ることがで
きるなどの優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の吊り物移動装置の正面図、第２図は本
発明の詳細な説明するための図、第３図乃至第５図は本
発明の他の実施例を示す各図、第６図は既に提案されて
いる吊り物移動装置の正面図、第７図は既に提案されて
いる吊り物移動装置の作用を説明するための図、第８図
は既に提案されている吊り物移動装置の吊り荷の速度と
時間との関係を示すグラフ、第９図は既に提案されてい
る吊り物移動装置の吊り荷の角速度の関係を示す線図で
ある。１・・・レール、４ａ、４ｂ・・・ローラチェーン、５
．６・・・パルスモータ、８．９・・・走行台車、１０
ａ１１０ｂ・・・吊すシーブ、１１．１２・・・吊りロ
ープ、１３．１４・・・巻上機、１９．２０・・・フッ
ク。

Claims

【特許請求の範囲】

舞台の上位にレールを袈装し、このレールに一対をなす
走行台車をその両者の離間距離を自由に調整できるよう
にして走行自在に設け、この両走行台車に各巻上機の各
吊りロープを介して吊り荷を係止する各シーブを付設し
たことを特徴とする吊り物移動装置。