JPH03122907A - ふっ素樹脂絶縁平型電線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、平型形状に高速押出しを行なっても外観に荒
れの生じない新規なふっ素樹脂絶縁平型電線に関するも
のである。

［従来の技術］ 誘電率が低く、耐熱性および難燃性に優れているふっ素
糸樹脂は、コンピューターの演算速度の高速化に対処す
るための高速伝送ケーブル用絶縁材料として早くから採
用されてきており、最近の機器の小型化および高密度実
装化に伴い、その耐熱性や難燃性についての有用性も改
めて見直されるようになった。

上記のふっ素糸樹脂の中で４ぶつ化エチレンー六ぶつ化
プロピレン共重合体（以下ＦＥＰという）は溶融押出し
が可能であり、焼結作業などが不要であるため、電線に
絶縁被覆することが容易であり、上記コンピューター用
ケーブルの絶縁体として広く使用されている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記ＦＥＰを導体に絶縁被覆する場合、通常断面形状が
丸形の電線の場合には、絶縁体をチューブ状に押出した
後引落すことによりかなりの高速押出しをすることが可
能であるが、断面形状が平型の電線では丸形のものと同
じように充実押出方式として殆んど引落しをかけずに押
出速度を上げようとすると、メルトフラクチャーが生じ
外観が荒れてしまうため、ＦＥＰを押出す際の通常の押
出速度に比べて極端に遅い速度での押出しを余儀なくさ
れ、生産性を大中に低下させる原因となっている。

しかも、最近は、コンピューター内部配線材としてスペ
ースファクターのよい高精度フラットケーブルを採用す
る傾向があり、上記生産性の低下の問題を解決しようと
いう気運は非常に強い。

押出速度を上げしかも外観を良くしようとするには、メ
ルトインデックス（以下ＭＩという）を大きくすればよ
いことになるが、そのようにＭＩを大きくした場合には
ストレスクラックが生じ易くなるという別な問題が派生
してくる。

本発明の目的は、上記したような従来技術の問題点を解
消し、押出速度を上げても外観に荒れの発生することが
なく、しかも耐ストレスクラック性にも優れた新規なふ
っ素樹脂絶縁平型を線を提供しようとするものである。

し課題を解決するための手段］ 本発明は、テトラフルオロエチレン８０〜９５重量％、
ヘキサフルオロプロペン５〜２０重量％、パーフロロビ
ニルエーテル０，２〜６重量％の各共重合昨位からなり
、メルトインデックスが２０〜６０の範囲である含ふつ
素共重合体１００重量部に対し、融点が２００℃以上の
脂肪酸金属塩を０．０１〜２重量部添加した組成物を導
体の上に直接あるいは中間被覆材を介して被覆したもの
である。

本発明に係る含ふつ素共重合体においては、各単景体の
割合を、上記の通りテトラフルオロエチレン８０〜９５
重量％、ヘキサフルオロプロペン５〜２０重量％、およ
びパー７０口ビニルエーテル０．２〜６重量％の範囲に
選ぶことが必要であり、好ましくはテトラフルオロエチ
レン８３〜９５重量％、ヘキサフルオロプロペン５〜１
３重量％、パーフロロビニルエーテル０．５〜４重量％
とするのが適当である。パーフロロビニルエーテルの割
合が０．２重量％に満たない場合はストレスクラックを
生じ易くまた６重量％以上になると共重合体の融点が著
しく低下するため好ましくない。

本発明において添加する上記バー７０ロビニル工−チル
としては、 ？Ｆｓ ＣＦｚ　−ＣＦ　−（０−ＣＦｚ　−ＣＦ）　、　０−
ＣＦｔ　ＣＦｔ　ＣＦｓ　（ｎ　＝１〜４）又は、 ＣＦｔ　＝ＣＦ　−０（ＣＦｔ　）　　−ＣＦｓ　　（
ｎ　＝１〜４）又は、 ＣＦｚ　＝ＣＦ−０−ＣＣＦｔ　）ｎ　−ＣＦｔ　Ｘ　
　（ｎ　＝３〜９．Ｘはふっ素又は水素）の中より選択
使用するのが適当である。

また、含ふつ素共重合体のＭＩを２０〜６０と規定した
理由は、ＭＩが２０以下では十分な押出しスピードが得
られず、またＭ’Ｉが６０を越えた場合は、ストレスク
ラックを生じ易くなるなめ好ましくないからである。

添加した脂肪酸金属塩は、滑剤としての機能を発揮せし
めるものである。その添加量を０８０１〜２重量部と規
定した理由は０．０１重量部に満たない場合はスクリュ
ー回転数を上げても十分な吐出量が得られず、押出スピ
ードを上げることが回器となり、また、２重量部を越え
た場合は、ポリマの相溶限界を越えてしまい、吐出量が
不安定になり、平型電線の寸法精度を不安定化させると
いう問題を生ずるなめである。さらに、脂肪酸金属塩の
融点を２００℃以上としたのは融点が２００℃に満たな
い場合は分解しやすく被覆層に発泡を生ずるようになる
からである。融点が２００℃以上の脂肪酸金属塩の具体
例としては、ステアリン酸ナトリウム、ステリン酸バリ
ウムなどを挙げることができる。

「実施例」 以下に、本発明について実施例および比較例を参照し説
明する。

第１表の実施例１・〜３および比較例１〜４に示す配合
に従って、各種成分をヘッド、シリンダー１およびシリ
ンダー２を３４０℃、シリンダー３を３２０℃の温度に
設定した２８市の二軸混練機で混練した後ペレット化し
た。これを上記二軸混練機と同じ温度に設定した２８ｍ
ｍ押出機を用い、外径０．３０ｒｔｔｘｒの錫メツキ鋼
単線上に押出被覆し、縦Ｘ横＝　０　、７　Ｘ　１　、
３　ｎｍの平型電線を製造して各供試試料とした。

評価方法としては、外観の荒れを生じな！１）そのとき
の最大スピード並びにこれを１ｍ５ｎｆ蚤の真ちゅう棒
に巻付け、２００°ＣＸ３ｈカロシさしたときのクラッ
クの発生の有無をもって評価した。

結果を第１表下欄にまとめて示す。

第１表から分るように、実施例１〜３はいずれも十分な
押出しスピードをもち、かつ巻付加熱によるクラックの
発生もみられない、これに対し、比較例１はＭｌが１０
と本発明で規定する値よりも小さいポリマを用いたもの
であるが、押出しスピードが遅い、また、Ｍｌが８０と
規定値を越える場合は、比較例２に示すように巻付加熱
によりクラックを生じてしまうことがわかる。

比較例３は滑剤を含まない系であるが、スクリュー回転
を最大にしても吐出し量が上がらず、押出しスピードを
上げることができなかった。

比較例４はＭＩが３５で第３成分を含まない場合の例で
あるが、外観は良いもののストレスクラックを生じてし
まうことがわかる。

［発明の効果］ 以上の通り、本発明によれば、外観荒れの発生するおそ
れがなく、しかも耐ストレスクラック性に優れたふっ素
樹脂絶縁平型電線を高速度で製造することが可能となる
ものであり、とくにコンピューター関連業界における今
日的要請に十分に応え得るものであって、その工業的価
値は非常に大きなものがある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）テトラフルオロエチレン８０〜９５重量％、ヘキ
   サフルオロプロペン５〜２０重量％、パーフロロビニル
   エーテル０．２〜６重量％の各共重合単位からなり、メ
   ルトインデックスが２０〜６０の範囲である含ふっ素共
   重合体１００重量部に対し、融点が２００℃以上の脂肪
   酸金属塩を０．０１〜２重量部添加した組成物を導体の
   上に直接あるいは中間被覆材を介して被覆してなるふっ
   素樹脂絶縁平型電線。